2012年02月10日

ポークビーンズ




大好きな西部劇の映画を観ていると

馬に跨って荒野を旅するガンマンが

夜に岩陰や大木の下で野宿するとき

焚き火を熾して煤だらけの鍋で料理を

作り、如何にも不味そうな顔をしながら

食事をしている。



食べているのは『ポークビーンズ』という

塩漬けにした豚肉と豆を煮たものだ。


この料理はガンマンだけではなく、

一般の荒野の旅人も食べている

シーンを見かける。


しかし、何れの人達も皆不味そうに

食べているではないか。


余りにも、誰もが不味そうに食べているから

何れくらい不味いのか食べてみたくなった。


これは子供が、お化け屋敷に

お化けを見に行くような心境である。



そう思ったら吉日で、直ぐに実行に移すのが

私の性格!ではないが、天候も悪かったので

一寸作ってみようと、早速食材をネット通販で

揃えて家内にレシピを説明して調理を頼んだ。


西部劇に出てくるような塩漬けの豚肉は

残念だが、早急に見つからなかったので

普通の豚肉を使用した。



さて、出来上がったポークビーンズの味だが、

これは不味い処か美味すぎた。


煮込んだ中鍋の半分をペロリとたいらげて

私は満腹感に浸った。



マカロニウエスタンと現代のポークビーンズは

どちらも上手すぎである・・笑。






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2012年02月07日

任天堂のゲーム機




任天堂のゲーム機を十数年振りに買った。


前に私が買った任天堂のゲーム機は

テレビに接続して楽しむタイプだった。


この度のゲーム機は携帯型である。


本体の価格は定価一万五千円だが、

少し安くなっていて、ついでに専用の

3Dのゲームソフトも二つ買った。


このゲーム機はゲームはもとより、3Dの

写真撮影も出来て、PCに保存した音楽も

聴けて、インターネットにも接続出来る。


此で電話機能があれば、万能薬ではなく

時間潰しの万能機である・・笑。



たかをくくり早速ゲームを楽しもうとしたら

簡単にはいかず、初期設定やらで老いた

私の脳みに結構な刺激をあたえてくれた。



此と同じ任天堂のゲーム機を

近所の子供が持っている。


その子供は学校から帰るが早く、玄関先に

ランドセルを放り投げてゲームに熱中している。

そして時を違わず、その子の学友も数人、

自転車に乗って駆けつける。


自宅の周りは子供達の汚れたり錆び付いたり、

また買ってもらったばかりの真新しい自転車で

駐輪場のような光景となる。


この子供達にとって、自転車は移動の道具で

ゲーム機こそが一時の生き甲斐なのだろうか!


不思議なことに子供達は私と顔が合えば

必ず挨拶をしたり、時には「ニィッ」と可愛い

顔ではにかんだ様な笑顔をする。


時々、私が東京のアトリエの近くで買ってくる

駄菓子とか季節の果物を分けてあげるから

近親感が自然に生まれたのだろう。


私も子供達とゲームの話をしてみたいし、

今流行りのゲーム機で遊んでみたいなと

思う気持ちがあったので、いざゲーム機を

買って来てゲームを始めたら、此は面白く、

絵描きの仕事をホッポリ出し、夜間一人で

ゲームをして遊んでいる・・笑。

















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2012年02月03日

冬空の幽霊屋敷




お化けだとか幽霊というのは

四季を通して出てくるのか!

それとも出てこないのか!


とにかく、今ここに書く噂のお化け屋敷は

千葉市内を横切る街道沿いに建っている。


其は一見立派な洋風住宅である。

私は年に三回か四回ほど、遠くに

この幽霊屋敷が見える道路を通る。


現場は一日中クルマの交通量が多くて

近くには住宅や商店もあり、昼間そこを

通り過ぎるだけなら別に何の事は無い。


もっとも、屋敷を近くで見れば長年人も

住んでいない荒屋敷なのだろう・・・。


地元に住む人達やインターネット上では

結構有名なお化け屋敷だそうである。


お化けや幽霊は科学者は認めないが、

実際に遭遇したとか、体験したとか、

よく聞く話だ。



このお化け屋敷も、現実の世界から

お化けの世界への入り口か、其とも

人の目には見えない異現象の境界の

カーテンの破れ目かもわからない。


少なくとも、冬の真っ赤な夕空の下に

佇む洋館風な幽霊屋敷は其れなりの

威風を醸しだしていた・・。






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2012年01月31日

マントヴァーニーを聴く




私の頭髪が、まだ黒くてフサフサしていた遠い昔、

恋人とドライブの途中に海岸通りから脇道ヘ少し

それた小高い丘の上のレストランに立ち寄った。


店内に入ると、今までクルマの窓から絶え間無く

聞こえていた潮騒は消えて、その換わりに静かで

伸びやかに響く旋律が私達を迎えてくれた。


高音がどこまでもどこまでも美しく伸びていて、

なんと素晴らしい曲だろうか。


たしか、「何処かで聴いたことがあるなァー」と

思いつつも、大きな二重ガラス窓から眼下に

荒れ狂う海を見ながら先刻水族館で見てきた

静かに時に過敏に泳ぐ魚の話に花を咲かせ、

注文した料理で満腹になり家路についた。



その後になって、何時かレストランで耳にした

素晴らしい曲は『マントヴァーニー』だったと

判ってから数十年間、レコード店に行ったら

買いたいと思いつつも、元来がウエスタンや

カントリーソングの好きな私は、レコード屋に

入店するとケロリとマントヴァーニーのことは

忘れてしまったり、思い出しても、それが偶々

在庫切れだったりと縁が薄かった。


其や此れやで遂にレコードは

買わずに終ってしまった。


何かの機会に思い出しては残念無念と諦めて

居たところ、先日、ひょんなことで昔風な音色で

気に入ったCDプレーヤーを偶然手に入れられた。


このCDプレーヤーなら、何とか当時の雰囲気で

マントヴァ−ニーの曲を楽しめるのではないかと

早速ネット通販でCDを買い求めて往年の銘機と

先日、自作した300Bシングルステレオアンプで、

あの何処までも延びていく高音の素晴らしさと

美しい旋律共々を深夜に聴きながら、一日の

疲れを癒している昨今である。




文中に書いてあるドライブ中の恋人とは

今の家内で、マントヴァーニーの『魅惑の宵』が、

二人の結婚への序曲になったようにも思える。










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2012年01月27日

一万円のラーメン




四街道市内でラーメン屋の話が出ると

国道51号沿いにあるラーメン屋さんの

味が旨いの不味いのと話題になるけど、

過去には短い期間だったが、少しばかり

変わったラーメンを食べさせてくれる店も

市内に存在していた時期があった。



時代は平成になったばかりの頃だったけど、

廿数年前に四街道市内にも一杯の値段が

壱万円のラーメンがメニューに載っている

高級中華料理店が開店したことがあった。



本格的な中華料理の場合、食材にフカヒレや

干したアワビなどの高級品を使えば、限り無く

メニューの値段も上がり、壱万円のラーメンでも

その位は当たり前となるのだろうが、残念ながら

四街道市内と近隣の街には一杯が壱万円もする

ラーメンがメニューに載っているような高級店へ

頻繁に通って食事をする客は少なかった様である。



当時、私とよく連れだって飲み食いした町会役員の

一人が、近所に高級中華料理店が開店した義理で

この壱万円のラーメンを食べに行った。


その後日、ラーメンの味については何も語らず、

他の人を誘うことも無く、我々仲間達の間でも

話題にもあがらず、何時か、この中華料理店の

存在すら忘れ去られた。


その建物の外観や内装までが大変立派な店は

華やかに開店して、間も無く閉店していた様だが、

其すら大分後日になってから気がついた。



あれはいったい何だったのだろうか。


もし、近年にこの様な高級な飲食店が四街道市内で

営業していたら、街中に溢れる高額年金受給暮しの

老人達が喜ぶだろう?


但し、確かな味とそれに相応しい雰囲気の

店屋であればの話である。



残念ながら、私は貧乏絵描きなので

東京下町で仕事の合い間に老舗の

美味い料理を探索するのが良い。





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2012年01月24日

サイドカー




ハーレーダビッドソンなど大型で高価な外国製の

オートバイにサイドカーを取り付けて青空の下を

気持ち良く走り抜けて楽しむ人は大勢いるが、

そのような金持ちなマニアとは違って、実用型の

自転車にリヤカーを縦半分ぐらいの大きさにした

サイドカーを付けて路地から路地へと忙しそうに

仕事に走り回っていた側車付きの自転車を昔は

よく見たものだ。


しかし、このサイドカー付き自転車、近年では

全くといっても良いほどに見かけ無くなったが、

先日、珍しく東京下町にある私のアトリエ近くの

道路にサイドカー付の自転車が停まっていた。


側車には建具が積んであったので、

昔気質な建具屋さんであろうか!



現在、私が暮らしている四街道の街でも

昔はこのサイドカーをつけた黒い武骨な

車体の実用型自転車を見かけたものだ。


ガラス屋さんや建具屋さんがサイドカーに

大きめな材料や道具などを積んで道路を

走っていたが、近年ではまるで見ない。


東京の下町でも昔とは交通事情が違い、

サイドカー付の自転車でクルマの流れに

乗って道路を走行するのは難しく、小型の

トラックかバンを使用したほうが楽だろう?


そして、このサイドカーを簡単に確実に取り付けが

出来る三角フレームの実用自転車は現在国内の

自転車メーカーからは販売されていないようだが、

サイドカー単体は今でも東京下町の工場で細々と

生産されているらしいので未々需要はあるようだ。



実際、使ってみれば結構便利なサイドカー付の

自転車かもしれない・・。















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2012年01月20日

愉快なマツダボンゴの思い出




もう、かれこれ二十数年前になるけれど、

私は国産自動車メーカーのマツダのから

発売されている商用ワゴン車、ボンゴの

低床型を新車で買い、それから五年間で

丁度十万キロまで乗ったことがあった。


此迄にボンゴは数年の間をおいてだが、

二台ほど新車を買ったことがある。


そしてどういう訳だか、それら二台の

マツダボンゴには私にとって、とても

愉しい思い出が沢山残っている。



その頃は今と違って大型のオーディオ

機器を好んでコレクションしていたから、

古いスピーカーや重いアンプを積んで

店屋から自宅まで運んだり、仕事では

大きな油絵を積んだり、また家族での

レジャーなどにも活用することが出来て

大変便利な商用車だった。


ただ、その便利さゆえに乗り心地の方は

快適とはいかなかった。



ある時、落花生など土地のお土産を荷台に

満載して友人と二人で長野県に住む知人の

旅館まで遊びに行き、先方の仲間と一緒に

深夜遅くまで飲み喰いを続け、翌日はその

長野の知人が私のボンゴを運転して地元の

古寺へなど名所へ案内してくれたりと、楽しく

愉快な旅をしたこともあった。


しかしながら、ボンゴの非力なディーゼル

エンジンは走行距離が五万キロを過ぎた

頃から早くも衰えが始まり、峠道を一気に

走り抜けるには少しばかりの不安を感じる

様になってきて、その後十万キロまで乗り、

次に他メーカーの四輪駆動車を買ったので

このボンゴは知り合いのオーディオ専門店へ

差し上げた。



そのボンゴ、暫くはそのオーディオショップの

大型商品配達車として重宝され、時折黒煙を

マフラーから吐き出しながら余生を送っていた。



此から先、私はもうマツダのボンゴを買う事は

無いだろうが、このクルマには不思議と愉快な

思い出が多く残る商業車だった。














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2012年01月17日

鹿肉のジンギスカン




これと言って特別な理由などは

無いのだけれど、何時の間にか

我が家では毎年恒例になった

正月明けの炭火焼き料理。



先日、よく晴れた風の無い午後の庭に

七輪を持ち出して熾した炭火がアカアカと

燃え盛り始めたら、金網や鉄板を乗せて

肉をジュウジュウと焼ながら家族で食べる。


今年はインターネット通販で鹿肉の

ジンギスカンを購入した。


鹿の肉は思っていたよりも品質が良く、

美味そうなものが安価で手軽に買えた。


モヤシと一緒に焼いて熱いうちに食べたら

案外臭いも薄くて、味もさっぱりとしていて

なかなか食べやすい肉だった。


しかし、和牛の特上カルビ焼きなどに

比べれば物足りなくもある。



私は鹿肉のジンギスカンで満腹となり、

暖かな窓辺で転た寝をした・・。






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2012年01月13日

断熱材




現代の住宅には効率の良い断熱材がふんだんに

使われているだろうが、私が子供の頃に住んでいた

家は昭和初期に町の材木屋が請負で建てた見かけ

だけはとても立派な家だった。


その頃の断熱材は土に藁を練り合わせた壁ぐらいだ。


その塗り壁も、床の間とか、ほんの少しのスペースで、

もうすぐに古くなって壁と柱の間には青空が覗ける程の

隙間がある始末。


後はガラス戸が多く、見掛けは洒落た佇まいに見えた。


昭和廿年代の子供の頃は戦後間もなく、物資も乏しくて

現代のような石油ストーブ等は無く、暖房器具といったら

炭火の炬燵か、せいぜい火鉢ぐらいだ。


このような貧弱な熱源では部屋中は暖められず、

冬は常に寒かったり、冷たかったりだった。


洋間は三方が木枠のガラス窓で、現代のアルミサッシとは

違い、ガラスや窓枠の隙間からは木枯らしや筑波下ろしが

遠慮無く入ってくる始末で、酷く手抜き工事だった板張りの

床板の隙間からも氷のような冷たい風が吹き上げてきた。


洋間を我が家では子供たちの勉強室にしていたので、

冬の夜の勉強は、その寒さで脚が痺れたものだった。


その時鍛えた後遺症か?

今でも私は屋内やアトリエにいる時には素足でいないと

気持ちが落ち着かない。


その家の奥まった和室八畳の寝室は壁のすきま風で

就寝前に枕元に酌み置いた水が、朝起きると薄氷が

張っていたことも何度かあった。


其れもその筈である。

手抜き工事の壁は、何と厚さ十ミリにも満たない杉板が

たった一枚の箇所もあり、何れにせよ明治や大正時代に

生まれた親兄弟は風邪等には無縁の如く丈夫であった。



現在、私の住んでいる家には当然ながら断熱材が

使われているのだろうが、その効果は少ないようだ。


夏の間はエアコン二台を四六時中運転して何とか暑さを

凌いでいる。

そして冬は石油ストーブと電気ストーブをつけっぱなしで

家族全員と温室育ちのミニシクラメンも凍らずに元気に

過している。


処が、私の部屋は相も変わらず何台ものステレオアンプや

スピーカーにレコードと、その他にテレビやビデオデッキ、

オープンリールテープデッキ等に占領されていて、一組の

布団をヤッと庭側のガラス戸近くに敷いて寝ている。


このアルミサッシのガラス戸もやはり安普請か風流か、

冷たい筑波下ろしが、ここぞとばかりに入り込んでくる。

此こそ、招かざる夜の訪問者だ。


私も寒風が入り込まないように防風林、いや防風書籍!

出入り用のガラス扉一枚分だけを残して、あとのガラス戸と

遮光カーテンの内側には本をびっしりと積み上げてある。


そのおかげで、少しは防風本の役割を果たして呉れている。



だが、もし大震災が起こったら、私は倒れて崩れた本の

下敷きになり、紙の重さで死ぬだろうと覚悟はしている・・。















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2012年01月10日

五味無線製真空管式テレコ




今から五十年近くも昔になるけれど、

我が家には一台の小型ポータブル

テープレコーダーが有った。


当時はテープレコーダーの事を

「テレコ」と言っていた。


現代では携帯電話機などでも簡単に

録画や録音が同時にできてしまうが、

その頃は録音するだけでも大変だった。


プロ仕様の高価な録音機は別にして、

民生機のポータブルテープレコーダーに

ピアノ等を録音しても、ワウフラッターが

邪魔して満足には再生出来ない製品が

堂々と店頭で販売されていた時代であり、

現在では想像もつかない貧弱な性能だった。


専門メーカーの製品は流石に当時としては

優秀だったが、かなり高価な物でデスク型が

殆どだった。


我が家にあった五味無線製と言う真空管式の

ポータブルテレコは量産品だったのか試作品か

分からないが、五味無線の五味さん本人から

譲りうけた物だ。


五味無線のメイン商品はラジオのダイヤルを

製造していたと社長だった五味さん本人から

直接聞いた事があったが、すでに五味さんは

廃業していた。


そして、この五味無線製のテレコは簡素な

メカニズムにして回転ムラも少かった。


録音再生アンプは6AU6、6AV6、6AR5、

5MK9の真空管構成だった。


この構成なら、少し改造をすれば性能が

良くなるだろうと、先ずは電源トランスと

出力トランスを取り替え、6AR5を6AQ5に

整流菅を6X4に変えて、コンデンサ―も

アンペックスの補修用を知人から譲って

貰い、それに交換した。


トランスや真空管は手持ちの部品で

全て改造出来たので、費用はさほど

かけずに音は少しだけ良くなった。


ところが、今度は決定的な録音再生ヘッドの

ノイズ対策不備が現れて往生した。


結果はイジクリ壊して、お蔵入りとなり、

数年後に廃品となった。



このテレコのことは今に思えば懐かしく、

今回、このブログに記した。

















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