2012年11月

2012年11月30日

JTの安価でマニアックな煙草、しんせい




このところ、昼間は過ごしやすいと

云うより少し寒い。


今年の夏の始め頃から作り掛けていた

実験用の真空管アンプを暇を見つけて

作り始めようか倉庫に部品の箱を取りに

行ったら、戸棚の隅からシワクチャになった

JTの煙草、『しんせい』の空箱が出てきた。


この空箱は、今となっては冒険家の兄の

たった一つの遺品だ。


懐かしい!

私の脳裏に兄が元気な頃に煙草を美味そうに

其もカッコ良く吸っていた姿が写し出される。



しんせい





兄は懐具合の良いときは、自宅では缶ピースを

吸い、外出時は十本入りのショートピースを持ち

歩いて、一本の半分程まで吸えば棄てていた。



処が自宅で吸うときは、お金が有ろうが無かろうが、

指が火傷をするぐらいまで短く気持ち良さそうに吸う

ヘビースモーカーだった。



この兄の懐具合は直ぐに身内には露見する。


お金が予定通り入金した時は、古典落語に出てくる

下町江戸っ子の職人気質よろしくバンバンと遣って、

煙草屋からショートピースと缶ピースを纏めてドサリと

買ってきては山積みにする。


其は良いのだが、普段あまり付き合いのない道端で

出会ったような知人や友人までも高級なレストランや

スナックへ連れて行き、大盤振る舞いしていた。


何故か私は、兄のご相伴にあずかったことは無い!


ご相伴は他の兄からもされた事は無いが、

兄たちには逆に私が一流ホテルへなどに

連れて行き、ご馳走したことはある。



冒険家の兄は、たちまち金を使い果たして、次の

入金予定が狂ったりすると、私の住む家へ転がり

込んできて、一ヶ月なのか数年なのかが判らない

先の予定がつかない長い居候生活をする。



その時は、懐具合の悪い兄は決まって

安タバコの『しんせい』を吸い出す。


ピースも、しんせいも、箱から出して裸の一本を

離れて見れば同じような煙草に見えないことも

ないが、火をつけるとタバコから生まれ出る煙の

色と香りが異なる。


其にも構わず、敢えてしんせいを吸っていたのには

其れなりの値段以外の何かの愛着が有ったようだ。



其でも見栄っ張りの兄が、外出の時はピースを買う

資金調達は私に申込み、ショートピースを一箱買って

出掛けていった。



その時には近所のタバコ店で同時にしんせいも買い、

しんせいは家に置いて行く。


弟の私には頼みやすいのか、頻繁にタバコ銭以外にも

お金を持っていったが、ついに一円たりとて返っては

来なかった。


シワクチャになったしんせいの箱一つと、二人で旅した

東尋坊の思い出が僅かな遺品として残ったのみである。








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kappa_gallery at 00:06|Permalink タバコ 

2012年11月27日

スタッド・オートマールスム




この煙草は、時や場所を選ばずに

一服出来る安心感豊かな手巻き煙草の

『スタッド・オートマールスム』である。



スタッド・オートマールスム





時とは、寝起きから就寝前まで食前食後、

一息の休み時間等、また場所はクルマの

運転中や、アトリエで仕事中等の喫煙だ。


不器用に手巻きをして着火しても火種の

流れがとても良いので、ポトリと床上等に

火玉が落ちず安心して煙草を吸いながら

キャンバスに筆を走らせることが可能だ。


煙草の種類によっては、あれや此やと絵の具を

調合して想った色になったパレットの上に煙草の

火玉がポトリと灰と一緒に落ちてしまい、折角の

苦労が水ではなく、油の泡となる。


この様に何時吸っても周りの空気の状態にも

無関係に美味く吸えるタバコだ。


先日、巻き置いた五十本を何時もの携帯缶に入れて

自宅から東京都内のアトリエへ愛車で出発した。


ヘビースモーカーの私は、運転中でも左手は殆んど

タバコ専用である。


片道、約二時間の道程の往復でそれを吸ってしまった。


マァー、この頃の昼間はスカイツリーの観光客やら

夜間は道路工事等で通勤路も渋滞が酷く、苛々で

自然と私の場合は煙草に手が伸びて、気持ちを

煙りの様にノンビリとさせてくれることも確かである。














kappa_gallery at 00:14|Permalink タバコ 

2012年11月23日

小さな葉巻風! マンガロール




紙巻き煙草のパッケージは、販売価格に

相応してキチンとした箱に入っている。


しかし、この煙草は箱には入っておらず、

ただの紙で包んである。




マンガロール1





一見、煙草には見えず、子供のオモチャか

駄菓子の様である。

包み紙の色合いや形状から花火にも見える。


処が、中味の細い煙草は葉で巻いてあり、

小さくて何やら頼り無い風貌な煙草だが、

コイツは一服すると仰天するほど充実感の

ある旨い煙草である。



マンガロール2



以前にも形状が全く同じ葉っぱで巻いた煙草を

吸ったが、そのタバコよりも、これは味が濃くて

私は此方の煙草の虜になりそうである。


しかし、困ったことに何処でも買える代物でなく、

限られた煙草の専門店で買うしかない。


其も、入荷すると瞬く間に売り切れとなり、

一本一本手作りなのか、次回の入荷予定は

不透明である。


自宅の庭に置いた椅子にドカリと座り込み、

この漫画のような包みから煙草を一本ソッと

取り出して、永年愛用のダンヒルのライターで

ヤンワリと火をつけてプカリと一服、ニ服と

吸っていると、段々と味と香りが濃厚に落ち

着いて美味くなる。


その旨さにつられて吸っていると、指と唇を

火傷寸前の熱さにアチッとなってしまう。


まるで、漫画の1コマを実践する『マンガロール』である。



絵描きの作業中、限られた時間内で味わえる

煙草の旨さと充実感、思っただけでも煙の出る

爪楊枝の如く、口に銜えてみたくなる煙草である。















kappa_gallery at 00:11|Permalink タバコ 

2012年11月20日

初冬の鶏鍋




活魚料理やサッパリした食事を好んだ

季節も去り、朝晩はひんやりする昨今、

温かな鍋料理が食べたくなってきた。


先ずは鶏の水炊きを作った。

鶏肉専門店から手羽元を買い、野菜の

直売所から白菜や長葱その他茸類等を

買い求めてきた。


私の鍋料理の特長は、大きな鍋に

ドサリと多目に作る。

二〜三人分作るより、十数人分位を作ると、

料理の下手な私が作っても何故か自分ながらに

美味く出来上がるようである。



先日は絵描き仲間が遊びに来て居たので、

ワインを添えて試食を兼ねて食べて頂いた処!

ウン〜美味い〜と言いながら、骨以外は全部

食べて汁迄残さずに飲んでくれた。


マァー、余ほどお腹が空いている時間帯で

あったようでもある。


私もラーメン丼に二杯分を平らげたら満腹になり、

当分、鶏はノーサンキューだよと言って笑ったが、

僅か二時間程したら小腹が空いてきた。


早速、鶏鍋に茹で麺の太い饂飩を入れて

鶏鍋煮込うどんにしてドンブリ一杯食べた。


ヤッパリ美味い!



次は、何の…鍋料理をつくろうか。

朝晩の寒さが増すのも楽しみになる。










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kappa_gallery at 00:06|Permalink 雑談 

2012年11月16日

エコー




安い煙草の代表格『エコー』。


随分昔から煙草屋のショーケースに並んでいる。




エコー





以前、私が住んでいた家の近所の住人は

公務員の退職者や中小企業の元役員、

元銀行員等の年金生活者が暮らしていた。


現役時代は高給取りだったので、皆さん悠々自適の

生活を満喫していたようであるが、近所の煙草屋では

バット、エコー、しんせいが売れていて私などが缶入り

ピースやロスマンズを買いに行っても、何時も在庫は

無く、「取り寄せます」との返事だった。


取り寄せて貰うと、1カートンと注文すれば3カートンとか、

時には5カートンを配達にくる。


この煙草屋では缶ピースやロスマンズを買いに来る

愛煙家は居ないようであった。



ある日、注文した煙草の入荷予定が大巾に狂った。

理由は釈然としなかった。


とやかく文句を言っても、無いものは無いから

何も言わずに近所の老人達に御用達の煙草

『エコー』を一箱衝動買いして自宅でゆっくりと

吸ってみた。


先ずは、このエコーの味で満足できる愛煙家は、

ある意味では幸福者達である。


私には折角の喫煙時間を無駄にした思いの味であった。



それから十数年、私には不味かったエコーの味を

思い出し、先日、一箱買って来てアトリエまでの

通勤途中に愛車の中で一服やってみた。


やはり、昔と同じ様な長閑な味には変わりは無かった。











kappa_gallery at 00:13|Permalink タバコ 

2012年11月13日

ランバージャック




紙巻煙草の『ランバージャック供戞


この煙草は葉巻の香りと、仄かに葉巻の味もする。

だが、普段ブラック系の煙草の愛煙家としては

味も薄く、香りもイマイチである。


ランバージャック




しかし、クルマの運転中や、ほんの少しの仕事の

合間などに軽く一服やるときには葉巻の微かな

味がするので、此は此で捨てがたいのかも!


この煙草、折角取り寄せはしたものの、

口を開けた一箱は吸い終わらせる予定?


残りの数箱は中身をバラバラに崩して、

この際、クルマの下を宿にしている

野良猫対策にと用途を考えている。













kappa_gallery at 00:04|Permalink タバコ 

2012年11月09日

ダビドフ・クラシック




紙巻き煙草でフィルター付きの

『ダビドフ・クラシック』は、渋い

パッケージカラーに銀色の文字。


法定の喫煙注意書きの角張った枠さえ

無ければ、其れなりの落ち着いた面もちの

化粧箱であるのに残念だ。



ダビドフ・クラシック




このクラシックは味や香りに遠い昔、私が大人に

なったばかりの頃、親父のテーブルの上に置いて

あった煙草盆から無断で一本失敬して、庭先で

初めて吸った時の今でも忘れられない煙草の味の

記憶に重なる。


辛さのある煙が鼻の粘膜をギュッと抑え込むような

感じで、一本を最後まで吸い切ると煙草を吸った・・・

と、充実感に満足する。


何時も愛煙しているブラック系の辛さや香りとは

全く異なった昔風な煙草の美味さを私には感じ

させる一本である。



此からの枯葉の舞う季節、ジーンズの襟を少し

立てながら、この渋い香りのダビドフ・クラシックを

一本口にくわえて、雑木林の細道を散歩しながら、

この初冬の風を楽しみたく思っている。









kappa_gallery at 00:14|Permalink タバコ 

2012年11月06日

ダビドフ・マグナム



紙巻き煙草、『ダビドフ・マグナム』は

シットリと落ち着いたパッケージに

名前の如く、少し太目の紙巻き煙草だ。




ダビドフマグナム





指に挟むと、程好い感触に火を

点ける前から安らぎを感じさせる。


軟かな炎のライターで、そっと火を点け、

一服すると上品なバランスの良い香りと

味が広がる。


ブラック系の手巻き煙草や葉巻、

パイプ煙草に慣れている私には

若干物足りなさもある。



処で、この煙草は毎回、御先祖様の

お墓参りに行くときに持参している。


数種類の煙草をお線香代わりに墓前で

数本吸っているが、その中でも必ずこの

マグナムは一番初めに火を点ける。


生前は、揃ってヘビースモーカーだった

御先祖様へ子孫の無事を伝える伝道師の

役割である。



冒険家だった兄は、生涯フィルター無しの

両切り煙草を吸っていたので、この煙草の

上品過ぎる味は気に入にいらないだろうと

私は思っている。







kappa_gallery at 00:22|Permalink タバコ 

2012年11月02日

画家と庭師とカンパーニュ




学生時代から東京都内で活動していた

私も、時には雑踏を離れた田舎暮しに

魅力を感じた。


五十代のなかば、宮城県のある山に

囲まれた小さな町が、河童を旗印に

カッパ温泉など、色々な観光事業を

手掛けていた。


そしてある日、知人の紹介で、

その町を訪れた事があった。


町役場のご厚意で、町の色々な

施設を案内してくれた。


その時に、山の中で炭焼きをして出来上がった

炭を観光土産にしている役場の助役さんに

当地で暮らしてみませんか?と誘われた。


山小屋生活も良いなと真剣に考えたこともあった。



又、田舎とまでは云わないまでも、千葉県にある

養老渓谷の赤い橋の下一帯の地主さんが、此処を

無期限で使って良いから、カッパ画人のアトリエに

しませんか? 等々、田舎暮しが出来る機会は

何度もあって、そのつど、私も草刈りやらアトリエの

仕度はしたのだが、諸事の都合もあって、本格的な

田舎暮しをするまでには至らなかった。



先日、フランス映画で『画家と庭師とカンパーニュ』を観て、

現在の私には懐かしくも想えた。




画家と庭師とカンパーニュ






四街道も半世紀前頃までは、自宅から数分歩けば

畑や雑木林が点在していて蝮をはじめ、色々な

爬虫類や野鳥、さらに田舎暮しの一番のご馳走?

何とも美味しい空気、雑木林を通り抜ける木の葉と

雑多な木のあの臭いが混ざった空気・・。


子供の頃は天然の恵みを腹一杯吸い込む生活が、

日常茶飯事だったし、人との絆にも強いものがあった。


ある時、都内在住の友達が私の自宅に遊びに来た。


四街道駅から私の自宅までの僅か10分足らずの

道のりをゆっくり、のんびりと歩きながら、何度も

「閑静だな〜!空気がうまい〜」と、三人の友達が

代わる代わるに言っていた言葉とだぶって、当時の

四街道の静かな風景が思い浮かんでくる。



田舎暮しと一概に云っても、時代と共に

その内容が異なり、田舎暮しの定義も

複雑化したものである。







kappa_gallery at 00:34|Permalink 雑談