2013年11月

2013年11月07日

トニーノランボルギーニ




先日、知人の一人が珍しく

私のアトリエに寄った。


仕事中の私は無愛想である。

しかし、この知人の挨拶と笑顔には

一時の安らぎさえ感じさせる。


私もつられて笑顔で迎えた。


彼はカバンからタバコを出して、韓国製の

「トニーノ ランボルギーニをどうぞ!」と笑った。


確かに煙草のパッケージには自動車メーカー、

ランボルギー二の赤いマークがあった。



トニーノランボルギーニ






































私は韓国産の煙草は好きではないので

吸いたくはなかったが、ランボルギー二と

あるから、どんなものかと一服することにした。



知人の話しによれば、韓国を旅行中に

田舎のリンゴ園を見学したそうである。



韓国のリンゴ園については、私も子供の頃に

父親から話を聴いたことがある。



私の父は、戦前は実業家だった。


その事業の一部には朝鮮半島で鉱山や農地、

牧場等を所有していた。


日本国内とは土地の購入単位が異なり、

当時の朝鮮では、一つの村の田地田畑を

一単位として国から買い取った。


鉱山は山脈の尾根一本が一単位で、

それを購入していた。


一村単位で農地を幾つも買う中には

当然リンゴ園等も含まれていた。


収穫されたリンゴの出荷先は日本の

大手酒造会社と契約していた。


地主の父がスポーツとしていた狩猟用の

猟銃を肩に馬に乗って、朝鮮人の通訳や

番頭を連れ歩く姿が想像された。


髭を蓄え、明治生まれで精悍な父親を

思い出し、私はトニーノ ランボルギーニに

火をつけ一服した。



このタバコは韓国で発売当時に

大変な人気だったそうである。



私は、終戦後の昭和25年頃に小学校の近くの

文具店の片隅で販売されていた駄菓子の中に

ハッカいりの紙巻きたばこ型の駄菓子があって、

一度、親には内緒で買った事があった。


それを口にしたら、いやにハッカが辛くて

不味くて捨てた事があった。


この折角のお土産の煙草も、韓国料理やキムチを

食べた後等で辛さに舌が麻痺している時や、カルビ

焼きを大量に食べたあとには、このキツイ、ハッカの

タバコはお似合いかも知れない!



私は、知人が近くて遠い隣国から煙草好きな

私の為に買ってきてくれた優しい心の香りを

プカリと胸一杯吸い込んで、窓の外の秋空に

向かい大きく煙を吐き出した。


海の彼方のリンゴ園に届くことは無いけれど。









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価格:13,000,000円(税込、送料別)







kappa_gallery at 00:33|Permalink タバコ