昭和の風景

2013年10月31日

昭和の味わい・ジンライム




先日、買い物に出掛けたついでに

酒屋でライムシロップを1本買ってきた。



今でこそ、生のライムやレモン等は

何処のスーパーや八百屋にでも

売っているから容易に求められる。



昔の我が街の八百屋さんでは

大根や人参など季節の野菜と

その時期の果物が主に売られていた。





ライムだのレモンは買いたくても

八百屋で取り扱っていなかった。



自宅でジンライムを飲みたくなれば、

酒屋へ行き、棚の隅っこに埃を被った

ライムシロップを宝物でも見つけたように

埃ごと大事に買って帰って、ジンライムを

作っては飲んだものだった。





現代は、生の搾りたてのライムや

レモン汁を使えるので、味も本物、

これぞジンライムと言いたいけれど、

私の若い頃に飲んだジンライムとは

香りも味も異なっている別世界の

ジンライムに思われて仕方がない。



人間、古くなると、やはりジンライムとは

昔風なライムシロップで作られた

ジンライムを飲むと!

これぞジンライムとホッとする。


一見、古臭いライムシロップのジンライムも

平成の世に生き生きと浮かび上がれる

確かな飲み物である。







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2013年07月23日

柄杓




昔、柄杓は何処の家にでも

見掛けたものだった。


長い柄のついた大型の柄杓は、

当時、下水道が完備されてなかった

私の住む町では、家庭の排水等は

敷地内の吸い込み式の穴に捨てていた。


地面に掘った穴はやがて泥沼化して、

汚物や雨で穴の周りから流れ込む

土砂で吸い込みが悪くなると長柄の

大きな柄杓で泥水を汲み出す。


当時は便所も汲み取りだったので、

通称、汲み取り柄杓と呼んでいた。



また、井戸から台所の大きな瓶に

汲み置いた水を使う時の中型の柄杓。

手洗い用の小型の柄杓等である。



そして思い出すのが、夏の夕暮れ時に

バケツの水を庭に水撒きして、一時的に

涼をとる時に使う柄杓だ。


現代は上下水道の完備で、柄杓の出番は

自然に無くなり、水撒きホースに変わった。


私の住む家の庭に置いた水桶に雨水が

溢れるほど溜まっていたりすると、この水を

柄杓で庭に撒きたいなどと昔を思い出す。


ブリキ製等、様々な柄杓が有った。

今は、我が家を見渡しても柄杓は一本も無い。


何処かで手頃な柄杓をそのうちに買って来て、

私が少年の頃、親に厳しく言い付けられ、嫌々

やらされた水撒きを今度は懐かしく愉しみながら

パーッ、パラパラとリズミカルに撒こうと思っている。










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2013年06月25日

卓上用ライター




卓上用の大きくて武骨なライターだが、

これは見た目は立派で使うとこれまた

実に使い勝手が悪いものが多かった。



昔は商事会社や不動産屋、土建屋等の

応接室のテーブルの上には必ず卓上用

喫煙器具が置いてあった。


灰皿は石、ガラス、鋳物等の超特大の物で、

そこに置いてあることが常識じみていたが、

現代では遠い昔の風景となった。


我が家にも昔は卓上型の灰皿やライターに

煙草入れなどが数セットあって、季節により

色々と取り替えて、テーブル上の雰囲気を

楽しんだことがあった。


ある時、Zippo型のオイルライターで、

その大きさが、ハガキ大の物を知人が

持ってきた。


火をつけるとボウボウと極太なロウソクのように

炎が黒煙りを出しながら燃えて、さすがに煙草に

火をつけると処ではなかった記憶も懐かしい。


その後、使い捨て100円ライターの性能も安定して

デザインも色々と出てきたので、わざわさ使いにくい

大型ライターは飾り物となり、影を潜めてしまった。



現代は公共施設ばかりか、あらゆる場所で禁煙となり、

卓上型の喫煙器具は殆ど見掛けなくなった。


喫煙者としては不便な世の中になったものである。

他人様の健康を害するとなるのだから、喫煙者の

不便さは致し方が無い。



私が愛車の整備を頼んでいるディーラーの

喫煙所は建物の外で、国道の脇にある。


良く晴れた日には暑く、悪天候の日は風雨に

さらされながら喫煙をしなければならないので

惨めな姿で喫煙もしたくないので我慢している。


禁煙すれば良いかと思うこともあるが、

自宅やアトリエで使い馴れたダンヒルの

ライターを手にとり、素晴らしい炎をみれば

一服タバコを吸いたくなる。


そして、また一服と、天に煙が届くまで

ドクターストップ等は一切気にかけずに

タバコを満喫するカッパ画人である。
















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2012年01月24日

サイドカー




ハーレーダビッドソンなど大型で高価な外国製の

オートバイにサイドカーを取り付けて青空の下を

気持ち良く走り抜けて楽しむ人は大勢いるが、

そのような金持ちなマニアとは違って、実用型の

自転車にリヤカーを縦半分ぐらいの大きさにした

サイドカーを付けて路地から路地へと忙しそうに

仕事に走り回っていた側車付きの自転車を昔は

よく見たものだ。


しかし、このサイドカー付き自転車、近年では

全くといっても良いほどに見かけ無くなったが、

先日、珍しく東京下町にある私のアトリエ近くの

道路にサイドカー付の自転車が停まっていた。


側車には建具が積んであったので、

昔気質な建具屋さんであろうか!



現在、私が暮らしている四街道の街でも

昔はこのサイドカーをつけた黒い武骨な

車体の実用型自転車を見かけたものだ。


ガラス屋さんや建具屋さんがサイドカーに

大きめな材料や道具などを積んで道路を

走っていたが、近年ではまるで見ない。


東京の下町でも昔とは交通事情が違い、

サイドカー付の自転車でクルマの流れに

乗って道路を走行するのは難しく、小型の

トラックかバンを使用したほうが楽だろう?


そして、このサイドカーを簡単に確実に取り付けが

出来る三角フレームの実用自転車は現在国内の

自転車メーカーからは販売されていないようだが、

サイドカー単体は今でも東京下町の工場で細々と

生産されているらしいので未々需要はあるようだ。



実際、使ってみれば結構便利なサイドカー付の

自転車かもしれない・・。















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2011年12月09日

笑い袋




今は一歩町に出れば不景気風が

吹きまくり、ひったくりや詐欺師が

横行する嫌な時代である。


今から数十年昔、日本列島も

此から益々復興の兆しありと

誰もが頑張っていた。


その中には諸々の精神的な

癒しが欲しくなる人々も大勢いた。


その人等が腹を抱え、大きな笑い声を

誘発する玩具が出現して大ヒットした。

その名も「笑い袋」と言った。


絵描きの兄貴が、ソレを何処かで

買って来たのか、それとも誰からか

貰ったのか、兄貴の仕事場の柱に

ぶら下げてあった。


其は赤茶色の巾着袋だった。


子供だった私が、兄の仕事場に

母親からお使いを頼まれ、ドアを

開けて中に入ると兄が早速柱に

下げてあった赤茶色の袋を指先で

ポンと叩いたら、「ワッハッハ〜」、

「ケラケラケラ」と大笑いの声がした。


滑稽な笑い声に兄も私も意味不明に

可笑しくなり、一緒に笑ってしまった。


この時に笑い袋を初めて知った。


余りにも可笑しいので、私も何回も

笑い袋を触っては、「ワッハッハ」と

音を出しては自分も一緒に笑った。


そして、帰りがけに兄がその笑い袋を

私にくれた。


私は自宅の鴨居にこの笑い袋を

長い年月ぶら下げておいた。

それで何かの折に触れ、笑い袋を

ツッツイテは笑わせ、家族で一緒に

笑ったものである。


数年が過ぎて分解魔の悪戯少年期に

私は、この笑い袋を分解した!


袋の中には小さなレコードが1枚、

簡単な仕掛けのプレーヤーに取り

付けられていてサウンドボックスで

笑い声を再生する仕組みになっていた。


シンプルな構造ながら丈夫に出来ていた。



現代ならIC一個で笑い声や笑い方が

何種類も選択出来て、もっと小型に

作ることも可能だが、それは余りにも

正確さが優先的でアナログのいい加減さの

何とも滑稽な心を癒す笑い声は無くなるやも

知れない。



いい加減さとは、悪かったり

良かったりするものである。














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2011年11月11日

お通い帳




お通い帳は昭和五十年代まで

近所の食料品、それに雑貨屋と

乾物屋、酒屋などで常連の客に

限って、通い帳を出していた。


これは現代版のクレジットカードの

草分けみたいなものだった。


当時、母親からお使いを頼まれた時は

この通い帳を持たされた。


たとえそれが子供であっても、お通い帳を

持って行けば、近所の食料品、雑貨屋で

何でもツケで買うことが出来た。


このように店屋と客の信頼関係で生まれた

通い帳だが、今に思えば実にいい加減な

システムだった。


店屋に客が少ない時は商品と単価を細かに

通い帳に書き込んでくれるので月末になって

支払う総金額も間違いは少ないだろうが、

夕方等、買い物客で店屋が混んでいる時は

客の買った物をソロバンでパチン、パチンと

怪しき手つきで計算をして、「野菜、その他」、

幾ら幾らと合計の金額を記すのみであった。


それで、後になってから買った品物と

金額が納得のいかない時も何度かは

あったようだが、別段、誰もが文句も

云いに行かない時代だったようである。



近所に店屋が少ない頃は、この通い帳も

便利だったが、ポツポツと大型の店舗が

出来てきて、新鮮な生鮮食料品が容易に

買えるようになってくると近所の商店には

足が遠退き、いつの間にかお通い帳での

買い物客も居なくなって、その後は細々と

商いを飽きずにしていたようだが、全ての

その頃の商店は閉店してしまった。



このお通い帳には私の直ぐ上の兄との

思い出深い事も幾つかある。


それはある夕方、私は母にお使いを頼まれ、

何時も通りにお通い帳を持たされ八百屋へ

買い物に行った折りなど、兄の入れ知恵で

好物の生菓子や菓子パンを食べたいだけ

買ってきては洋間の勉強机の上へ並べて、

腹一杯、ゲップの出るまで生菓子を食べた

挙げ句に兄弟で胃痛やら下痢をして、父に

内緒で、母にこっ酷く怒られた事もあった。



現在、そんな昔の思い出の店屋跡は

月極めの駐車場になったり、また分譲

マンションが建ったりして変貌してしまい、

長閑な四街道で育った私にはチョッピリ

つまらない街になってしまった。












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2011年10月28日

ガムと漫画本




今だったら、チューインガムや漫画本、週刊誌等は近所の

コンビニで、また電車で通勤をしている人ならば駅の売店で

売っているが、私が若かった頃には、一見、ガムや雑誌とは

全く関係が無いような床屋だの電氣屋、文房具屋、金物屋、

薬屋等々の店頭で売っていた。


絵描きの私は何時も近所の雑貨屋と文具屋で週刊誌や

ガムを買っていた。

店先にある漫画本や週刊誌は日に焼けたり、本の角が

めくれあがっていたりして埃がオマケみたいなものだった。


今に思えば、僅かばかりな週刊誌等、残らずに売り切った

ところで、いくらにもならない売り上げだろうに?

お客さんと店のコミュニケーション、そして常連客への

サービスだったのだろう!


流通経路も私には皆目検討がつかないが、

いったい店の利幅はどのくらいあったのか?


現代と比べれば街の商人にも長閑しさがあったものである。



















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2011年10月18日

秋の遊び・木の実拾い




私がまだ子供の頃の秋は美しい

自然色の中に長閑な遊びがあった。


土曜日の午後は天気が良ければ

近辺の山へ遊びに出掛けた。


この辺で山と言っても、なだらかな

雑木林の事だ。


山の細道を木や竹の棒で枯れ芒や

笹の葉等を避けながら進んで行くと

椎の木が何本もある場所に出る。


木の下には風が強かった後には

木の実が地面が見えないほどに

沢山落ちている。


別に何に使おうとか、これと言った目的は

無いのだが、帽子やズボンのポケットに

満タンに拾って家に持ち帰る。


時には山栗拾いもできた。


現在と違ってテレビ等は無い時代、

子供の遊びと云っても、今に思えば

原始的だが、其の分、四季を通して

自然とのふれ合いの中に子供だけの

遊びがあった。


拾ってきたどんぐりは竹カゴに入れて日陰の

風通しの良い場所に干して置くとピカピカと

艶が出て茶色な綺麗な実となる。


ただ其だけの事だが、暇があって

退屈すると、ぷらりと山歩きに出掛けた。



当時、子供の足では広すぎた雑木林も

現在は高級住宅地と変貌した。


どんぐり等は何処を探しても落ちていない

ごく当たり前な平凡な住宅街となった。


子供達も外ではほとんど見掛けないから、

家の中でテレビゲームやらパソコン等で

遊んでいるか?


鏡をかけたキツネ顔の親に通いたくもない

学習塾に通わされているのか?

それは定かではない。



先日、ふと子供の頃を思い出して

その高級住宅街を散歩していたら、

偶然に宅地から取り残されたような

小さな空地に枯れ芒が風に揺られて

私に手招きしているようにも見えた。


自分では未々元気な青春、真っ只中と

思っているが、体力は枯れ芒のように

ゆっくりと秋風に揺られるが如く、知らず

知らずに地に帰って行くのである。






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2011年09月13日

ラジオ会館を懐かしむ




東京、秋葉原も戦後の復興期から

昭和の時代に建てられたビルが一つ、

また一つと新しい現代的な建物へと

変貌していく。


私が学生時代から半世紀以上も

隈なく歩いてきた秋葉原の電気街は

この十数年で目まぐるしく変わった。


そして、ラジオ会館も遂に解体される。


このブログを載せる頃には大きな重機が

噴煙と騒音を撒き散らしているだろうと

思うと、今更ながら店内に小さな階段が

あったりしたラジオ会館が懐かしい。



私はこの会館には数回だけ趣味のオーディオ

アンプの部品や、スピーカーユニットを買いに

行った程度だ。


私がまだ二十代の頃、当時、国鉄秋葉原駅の

改札を電気街方面に出ると目の前にシントク

エコーが目に入ったものだ。


その一角にはガラス張りのスタジオがあった。


その後のラジオ会館は雑居ビルらしく、

通路の途中に階段が有ったりして馴れない

私には分かりにくかった。



新しく建て替えられるラジオ会館は楽しみだ。


懐かしさはさておき、新しく開店したら是非とも

会館内部を探索したいものである。








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2011年08月19日

タライと井戸水




今ではあまり見掛ける事も無くなった盥。


電気洗濯機が普及した後も、暫くは

何処の家でもタライを見掛けた。


私の知る限りでは、タライには

ブリキ製と木製の物があった。


昔、私の家に有ったブリキ製のタライは

直ぐに錆びて底に穴があいてしまった。


私が子供の頃の話だが、家には木製の

タライが二つあって、一つの方は汚れの

酷い洗濯ものをつけおき洗いするのに

使っていた。


そして、比較的新しいもう一つのタライは、

おもに漬物用の白菜や大根等の野菜を

沢山洗う時に使っていたようだ。



夏になると我が家では冷たい井戸水を

そのタライに満たして、西瓜や瓜、トマト、

茄子、胡瓜等を冷しておいて食べた。


井戸の水でよく冷した西瓜やトマトは

冷蔵庫で冷した物の味とは一味違った

自然の冷たさがあって美味しかった。


その頃は井戸が何処の家々にもあり、

自然の恵みの恩恵に預れたものだ。



現在の自宅は水道のみで、井戸は無い。


もし、タライで何か冷やそうとしても水道の

水はいくら出して於ても、ぬるま湯だ!


時代と共に生活環境もかわり、今では

家の周りにタライなど置けば邪魔になる。



以前、子供の頃から住んでいた古い自宅の

井戸水は、夏場はとても冷たく感じて真夏に

野菜たちのようにタライで水浴びをするのが

とても気持ちが良かった。






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