ウイスキー

2011年06月03日

不思議なウイスキーハイボールの人気




近年は何処の飲食店に行っても

サントリーの角瓶で作るウイスキーの

ハイボールが大人気で、これはまるで

私の青春時代が舞い戻って来たような

感さえある。


実は、このウイスキーのハイボールであるが、

このブログに前にも書いたけれど十数年前に

私が千葉市内で画廊を兼ねたスタンドバーを

十年ほど経営していたことがあった。


その店はサントリーさんのご好意で

立派な看板を掲げてくれていたので、

必然的に店の棚に並ぶ酒はすべて

サントリーの商品となった。


凝り性の私はサントリーの限定品を除いた

全種類の洋酒とビール、それから炭酸水も

サントリーの製品を用意していた。


しかし、当時、ハイボールの雰囲気や味などは

少なくとも私の店に来る常連客だった老若男女の

酔っぱらい達にはすっかり忘れられていたようだ!


ある時、店の二階の画廊で開催した個展の

オープニングパーティーに、店からのおごりで

ウイスキーのハイボールを振る舞ったのだが、

私と幾つも歳の違わない店の常連客でさえ

一口か二口飲んで「コリャ、ダメダメ」と言って

サントリーリザーブの水割りや、年配者たちは

山崎をロックで飲み直しする有り様だった。


結局、バーの開店日から十年経った閉店の日まで、

お客からのハイボールの注文は一度も無かった。


たまに焼酎の烏龍茶割りを余り好まない私が客の居ない

カウンターに一人ポツンと座り、ウイスキーハイボールを

前にして横須賀の繁華街を先輩と一緒に当時は一杯が

50円だったウイスキーのハイボールをはしご酒しながら

飲み歩いた思い出等々を肴に楽しんだ。



さて、先日は東京下町にあるラーメン店のガラス戸にも

『ハイボールの用意あります』と貼り紙がしてあった。


高級クラブやレストランまで日本中?が

ウイスキーのハイボール人気である!


一介のブームに終らず、サントリー角瓶の

ハイボールから本当のウィスキーファンや

洋酒党が根付いてほしいものだと、仲間が

増えることに少しだけ期待する昨今である。



瓶の底に残っていた『ザ・ウイスキー』を

グラスについて、一口グビリと遣った・・


やっぱりコイツは美味かった。


今夜も良い夢を見られそうである。
















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2010年07月02日

人気の薄れた乾き物




昔、ウィスキーをハイボールやストレート、

水割り等にして盛んに飲まれていた頃、

酒のつまみといえば乾き物が多かった。


しかし、乾き物は現代人には余り好まれない様である!


酒の飲み方も時代と共に変わってしまった。


乾き物は調理などの手間は要らないが、

一品あたり安くても五百円から千円はする!

そして腹の足にもならず、呆気ない食べ物である。


今は牛丼でも五百円で釣り銭がある時代だ。

また、スナックや居酒屋にしても、手の込んだ

料理で店の持ち味の美味い料理を用意している

店が繁盛しているようだ!


乾き物の一つにカワハギがある。

昔を偲んで珍味店から買ってきたが、食べれば

其れなりに美味いし好きだが、値段が高い!


だが、淡白な味の乾きもので一杯飲むと

一段と好きな洋酒の香りが引き立ってくる!


さて・・

これは私だけの思い出であろうか!

カッパ画人の一人言である。





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2010年06月24日

下町の味・焼酎ハイボール




昭和二十年代・・


東京の下町にも復興の兆しが見えてきた頃、

経済的に少しゆとりが出来れば、誰もが直ぐに

贅沢をしたくなるのも東京下町感情だ!


戦後、暫くの間、酒は飲んで酔っぱらえれば

味等はどうでも我慢していた。


復興したと云えども、ウイスキーはまだまだ

高価だったし、下町の焼酎愛好者には当時の

ウイスキーは相性も悪かったのかもしれない?


盛り場のバーではウイスキーのハイボールが

流行だったが、下町では値段が安価で気分良く

酔える焼酎ハイボールを誰彼となく好んでいた。


無色透明な焼酎の炭酸割りにウイスキーのような

色をつけたり、味をつけたりするために梅酒等を

入れたりして、遊び心も生まれてきた頃に謎の

梅シロップが人気者になったのだろう!



酎ハイ























このサッパリとして如何にも江戸っ子らしい梅の

香りがする下町ハイボールは昔の駄菓子宜しく、

梅の実一つすら入ってはいないが、安くてクセの

無い焼酎との相性が抜群に良く、特に近年の

暑い夏場に煙りだらけの店で焼き鳥を片手に

ゴクリ・・ジビリと飲む酒は下町焼酎ハイボール

ならではの爽快感と梅ぇーナー。



時には思わずゴクリと喉が鳴ったりする熱帯夜もある。














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2009年08月27日

ソフトサラミ




精神年令は何時までも若いつもりだが、

歯が年老いてしまったらしく、近頃は

硬い食物を噛むのが面倒になってきた。


深夜、ウイスキーを注いだグラスを片手に

硬いサラミソーセージをカジリながら

旧い西部劇などの洋画を観るのも

私のささやかな楽しみの一時だ。



先日、スーパーへ買い物に行ったら、見掛けが

美味そうなソフトサラミが売ってたので買ってきた。


夜、DVDの映画を観ながらウイスキーのロックを

遣りだした時に冷蔵庫に入れたソフトサラミを

思い出して、早速家内に酒の肴に調理して貰った!


結果としては、私の場合は硬いサラミソーセージを

無理してでも噛った方が、味が濃くて酒も美味い。


だからと云ってサラミの肴は一ヶ月に一度か二度程である。


普段は愛妻弁当ではないが、家内の調理してくれた

日替りの酒の肴で気分良く少しだけ酔っ払うのが常である。








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2007年12月25日

押入れのワイン




コレクションのワインは押入の中に

詰め込まれていた。



私の親父は洋酒が大好きだった。

当時、和室8畳間の書院には何十本もの舶来の

スコッチウイスキーが並べられていて書院の底が

抜ける騒ぎまであった。


父は子供の僕にスコッチ・ウイスキーの産地だの

銘柄や香り、味の薀蓄を話て呉れたが

60年近く前の記憶を辿っても思い出せない。


その時はスコッチのビンの形や色にしか関心がなかったから

今に成ると銘柄を思い出せなく残念だ。

若い時は私は酒自体を自分から好んで飲むことは無かった。

誘われて仕方なく飲んでいたから全く酔っ払いの気持ち等、

理解出来る筈も無かった。


また、ブランデーを友達と二人で二本半、新宿の京王プラザの

レストランで飲んだが然程酔いもせず電車で家まで帰って来た。

友達は飛鳥山の自宅に帰る途中に酔いが頂点に達したのか

目が覚めたら警察の虎箱だったと何年か後に成ってから聞いた。



親父が僕に自慢していたワインや洋酒は

太平洋戦争前に買い集めたものだった。


僕が子供の頃は敗戦、間が無いからワインや舶来のウイスキーは

多分、上野のアメ横にでも行かなければ手に入らなかったようだった。

僕が見たワインのラベルは剥がれていたりボロボロになっていた。


戦争中は親父の大事なワイン、庭に作った防空壕の奥に

仕舞い込んだから湿気でラベルが駄目に成ったのだろう。


その後は北側の押入の涼しい所に仕舞い、大事なお客さんや

親父の親友が来ると押入や書院から出しては飲んでいた様だったが

何年、いや三十年近くも親父の目から隠れて熟成していたのが

二本有った。


それは父が70才のお祝いをする数日前に家の大掃除をした。


久し振りなので普段は開けない北側に有った押入も序でにと

私が押入の桑折(昔の衣装ケース)や段ボールだのかたずけていたら 

桑折の奥からワインが出てきた。

それには家族で未だ昔のが残って居たとビックリした。


そのワインはラベルも無く成っていたが父の70才のお祝いの日に

皆で乾杯した。

コクがあり香りも豊に 美味かった。


残りの一本は6年経った母の70才の祝いの日に家族で乾杯したが

味は全く変ってはいなかった。


未だ棚の隅にでも有ったら飲みたい、なんて欲を出したりして・・・

母に怒られた。



何時に成っても親は恐く有ってくれと思ったりして

母の顔の皺を数えようとした。





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