和風庭園

2012年06月08日

せんよう




昭和の終り頃、四街道に在った高級料亭の話!


店の名前を漢字で『千葉』と書いて『せんよう』と

読ませる高級料亭が、以前に私が住んでいた

自宅近くに開店したことがある。


この高級料亭は駐車場から門まで表通りを

少し歩いて、門扉を開けると飛び石を敷いた

露地が玄関まで続き、美しく手入れをされた

立派な和風庭園を眺めながら食事が出来る

間取りになっており、当時、四街道の街では

一寸洒落た店だった。


この店は一体、何処の誰が経営をしていて、

また、どの様な客層が利用していたのかは

知らないが、新し物好きな人達で一時期は

毎晩繁盛していた。


そして暫くすると、今度は裏の方を改装して

『お食事処』と書かれた立看板も出した。



私も自宅からすぐ近所だったので、家族揃って

この『お食事処』の方へ天婦羅定食を食べに

行ったところ、昼の店内に客は少なく、静かに

食事を愉しむことが出来た記憶がある。


料亭の方は夜のみ営業だったから、私はその後、

この料亭には食事に行く機会は無かった。



この店、後日に調理場で天ぷらを揚げている最中に

天ぷら鍋に火が入ってしまい、火災を起こして屋根が

抜け落ちるほどの大惨事になったが、改装工事をして

再度開店した。


その後は昼夜食事処も営業するようになったり、

敷地内に洋食レストランを建てたりして悪循環な

経営の迷走が始まり、何時しか閉店してしまった。




今、時代は変わり、その高級料亭の跡地には

マンションが建っている。














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