耳掻き

2013年08月27日

一本の耳かき




自宅で使っている竹の耳掻きは

十数年来、重宝にしている。


机の上の筆や万年筆を挿してある茶色の

小さな壺に耳掻きも挿してある。


だが、不思議なことに、いざ使う時には

壺の中には耳かきが無くなっている時が

年に数度はある。


そして、数日のうちに積み重ねた本の隙間からとか

郵便物入れの中からヒョッコリ出てくる。


竹の耳掻きは、使えば使うほど飴色になって

耳の穴の表面をやさしく静かに気持ちよく垢を

取り出せる。


この竹製の耳掻きは床屋さんが粗品でくれるので、

わざわざ買ったことも無かったが、五、六年前から

私は床屋さんに行かなくなったので、近年の事情は

わからない。


仕事場に置いてある耳掻きも竹製品で、あめ色に

使いやすくなってきたと思っていたところ、

先端部にひびが入ってしまった。


耳掻きは無いと不思議に耳が痒くなったりするものだ。


散歩を兼ねて夜の下町に耳掻きを探しに出掛けた。


しかし、気に入った竹製の耳掻きは有るようで、

なかなか自分の気に入ったものが見付からず

自宅の引き出しをかき回して、数年前に

行きつけだった床屋さんからお年頭に貰った

耳掻きセットを見つけてアトリエ用にした。


此で当分と言ったらよいか、現役を全うするまでは

もう耳掻きの心配は無くなった。


細い竹の棒の耳かきにも長年の悲喜こもごもの

出来事が蓄積され、自分なりの拘りの一品となる。















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2010年02月06日

耳かき




耳掻き(耳掃除)は何とも気持ちの良いものだ!


この耳カキだが、新しく買ったばかりの竹製の

耳カキは少し使い込まないと耳の中でゴソゴソ、

ガサガサと当たりがよくないので、気持ち悪くて

使いにくい。


しばらく使っていると、だんだんに使いやすくなり、

ようやく耳や手に馴染んできた頃にはその寿命も

僅かとなって壊れてしまうので、また新品にすると

当分の間使い込まなければ調子が出ない。


一生涯で同じ様な竹製の耳カキを何本使うのかは

分からないが、金属製の耳カキはどうも耳の中に

馴染まないので壊れても壊れても買うのは新しい

竹製の耳カキになる。


終りのない永遠の繰返しである。







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