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陰陽道は古代中国で生まれた自然哲学思想です
日本には513年、継体天皇(けいたい)の時代に伝承されたといわれています
陰は日陰、陽は日向を表し、この二つを万物の根源とみなす陰陽思想と万物は木・火・土・金・水の五行からなるとする五行思想が組み合わされたものが陰陽道です

陰陽道は天文、暦数、時刻、易、医学、そして呪術の思想として古来日本の中心的な思想背景になります
日本の陰陽道は古代中国の陰陽道とは違い、仏教の「穢れ」という概念が取り入れられています
「穢れ」という概念を取り入れたことにより、独自の思想概念となり、これをもとにしたものが現在行われている行事や祭りの起源となります

「穢れ」とは、不潔・不浄等、清浄ではない汚れて悪しき状態のことをいいます

これは死、すなわち黄泉の穢れのことを意味します

その根本的なものが生き物を食す行為で、生活することにおいて必ず「穢れ」というものは纏っていたことになります

その「穢れ」を清めるということから、「祓い」を行います

日本で現在行われている節分の追儺(ついな)、雛祭り、七夕などは「穢れ」を祓うことが起源として 現在に変化した形で伝えられているのです

陰陽道思想から生まれてきたものとして 陰陽師というものがいます
律令制における官職の一つで、天文、暦、そして呪術を仕事としていました
呪術とは、朝廷に反対する人達の力、およびその人達がなくなったことで生まれる怨霊を「穢れ」として押さえ込むものです

陰陽師では 安部清明や蘆屋道満(あしやどうまん)などが有名です

陰陽呪術で使うセーマンは清明から ドーマンは道満から生まれています
セーマンとは清明桔梗とよばれる五芒星のことで 木火土金水の相生相克を表しています
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ドーマンとは九字紋といわれ 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前と九字切りをすることにより 悪霊から身を守る九字護身法として現在に伝わっています
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中国の陰陽道に仏教の「穢れ」を取り入れた思想が 古代日本から受け継がれた日本独自の思想背景になっているのです