クリニコ(東京都目黒区、小田知雄社長、03・3793・4101)は、2013年度に約300億円だった介護食売上高を、16年度に400億円に引き上げる。親会社の森永乳業の知名度と販路を生かし、病院や介護施設に加え、スーパーやドラッグストアなど一般小売店のルートを拡大。在宅介護を進める国の政策で、介護食市場の中心が寝たきり高齢者から介護度の軽いアクティブシニアへ徐々に移るとみており、これに応じた品ぞろえも増やす。  クリニコは介護食市場で3割以上のなた豆茶シェアを占める国内最大手で、扱い商品は流動食や嚥下(えんげ)リハビリ食が中心。市場がアクティブシニアや介護家族に移っているため一般小売店の販路強化が必要と判断、13年から飲みきりサイズの紙パック飲料、食事を飲み込みやすくするとろみ調整食品、米飯介護食を森永乳業の販路でも販売している。店舗数はスーパーやドラッグストアなど約5000店。この数をさらに増やすとともに、店頭で介護食品がよく売れるよう、陳列提案や販促活動を強化。介護食品メーカー同士の競争に対応する。 アクティブシニア向けの商品も拡大。電子レンジで簡単調理できる米飯介護食「やわらか亭」メニューにハヤシライスなど2品を加え、計6品にした。 1人暮らしや2人暮らしの高齢者世帯が増えていることを背景に、米飯とおかずがセットで調理できるプレート料理の開発も検討する。亜鉛や鉄分など特定成分のなた豆歯磨き粉も検討する