
ちなみにソーシャルネットワーキングの元となったのは SIX DEGREES OF SEPARATION。 6人の知り合いを介せば、世界中の誰とでもつながるという仮説。 その応用がSIX DEGREES OF KEVIN BACON。 どの俳優から始めても共演した俳優を辿っていくと、3〜4回目には必ずケビン・ベーコンにたどり着くという発見 (その検証サイト The Oracle of Bacon at Virginia)。 ケビン・ベーコン、日本でいえば香川照之あたりだろうか。
前置きが長くなったが、廃れようとしているソーシャルネットワーキングの次は何だろうか? フォークソノミー(folksonomy)が来るらしい。 フォークソノミーとは、folks(人々)とtaxonomy(分類法)を合わせた造語で、 用は「みんなでデータを分類していきましょう」ということだ。分類は一般に「タグ」を付けることで行う。 flickrは、写真のアップロードサイトだが、 トップページで「ipod」で検索すると、 iPodに関連する写真が表示される。これは皆が写真をアップする際、「iPod」というタグを付けているからだ。 これだけではあまり面白くなさそうだが、表示された写真の下に投稿者へのリンクがついている。 そのリンクを辿ると、その投稿者がアップした写真を見ることができる。それにより、 この投稿者がどんなことに関心があるのか、わかる。そしていまどんなタグに分類される写真が多いのか、 とか、そのタグに関連するタグはなんなのか、という情報も提供される。
「iPod」というタグに関して、ある人か「Apple」というタグを関連づけるだろうし、 またある人は「MP3」と付けるだろう。違う人は「Present」と付けるかも知れない。 これはひとつの「iPod」というものに対して、いろいろな価値観を与えてくれるということだ。
というわけで、とりあえずここで遊んで見よう。
webarchives folksonomy alpha
まだアルファ版であるが、十分に遊べる。 登録したいURLを入力し、タグを何個か書く。書かなくてもよい。それで「save」ボタン。 例えば「URL:http://blog.livedoor.jp/karen93/ Tag:ブログ お気に入り」みたいな。 すると、そのページはサイトに保存される。ブックマークじゃなくて、サイトが保存される。 リンク切れを起こしても大丈夫だ。下に最近保存されたページが表示されている。 タイトルをクリックすれば、保存されているページを見ることができ、 その下には分類されたタグが表示されている。タグをクリックすれば、そのタグで分類されているページが検索される。
開発中ということで、ユーザログインや、人気のあるタグの表示はまだ実装されていないが、 ここまで3日で作ったということで、今週中にはベータに持って行くそうだ。 頼まれたので、記事にしてみた。
参考
ネット世界をタグで分類する「フォークソノミー」
フォークソノミーは世界を変える?
なぜソーシャル・ブックマークのdel.icio.usが面白いのか
(かれん)