僕は、ダメ人間だ。
そんないつも思っていて、思いすぎてもはや当たり前となっている事実を、でもやっぱりもう一度思って、気分がネガティヴになっていくのも気に掛けず、ただ下を向いて、まるでゾンビにでもなったかのようにとぼとぼと、僕は家路を急いでいた。
いや、もちろん僕の歩みは前述のとおりまるでゾンビのようなので、はたから見れば急いでいるようには到底見えないのだろうけれど、僕が今考えていることは、いかに自分がダメであるかということと早く家に帰りたいということの二つだけなので、まあギリギリ、気持ち的には急いでいるといえるだろう。
早く家に帰りたいといっても特別何か用事ややりたいことがあるわけではない。
そう、何もない。
真のダメ人間とは、目的も何も持たず、ただゾンビのように、死んでいるように生きている人間だと僕は思う。
そう、僕のように。
昔から何にもやる気が起きなかった。
幼稚園のお遊戯会も。
小学校の運動会も。
中学校の文化祭も。
そして高校一年生の12月24日、クリスマスイヴである今日まで、一度も何か努力したことも、目的を持ったことも、やる気を出したこともなかった。
結局今年も、ダメ人間のままで終わってしまった。
このままではいけない。何か努力しなければいけない。変わらなければいけない。
そんなことはわかっている。
でも、それで努力できれば、変われれば、それはダメ人間ではないのだ。
それでも変われない、努力出来ない、何も出来ない。
それがダメ人間なのだ。
それが僕なのだ。
と、いつものようにネガティブな思考の渦に飲まれているうちに、いつものように我が家に到着した。
僕はいつものように家に入り、いつものようにすることもなく何をしようとも思わないので、いつものようにベッドで一眠りすることにした。