社会人になってもうすぐ20周年を迎えます。
ずっと仕事をしてきて思うのは、
「同じ仕事がずっと続くことなんてないんだなあ」
ということです。
やって来る仕事は、
少しずつでも姿を変えて行く。
同じお客さんでも、
依頼が来るたびに、少しずつでもグレードアップして行く。
時代が変わるたびに、
求められる内容も、少しずつでも増えて行く。
新しい仕事(依頼)が来るたびに、
「う・・なるほど、そういうのが来たか」
と心の声が唸るわけです。
しかしここで、困ったことがあります。
経験を積んだ僕は、
★その仕事のレベルをごまかすことができてしまう力もまた、身につけてしまっているのです。
お客さんが望むことに対し、
「そういうことは、こういう理由でやめた方がいいんですよ」
と、もっともらしく誘導することができてしまう。
そうすれば、面倒臭い部分を避けることもできる。
質問されたことに対し、
「それだったら、こういうことですよ」
と、それっぽいことを語ることができてしまう。
それについて、実はあまり知らなかったとしても。
厄介なことに、
経験を積んでいくと、
専門性だけでなく、ごまかす知恵すらも得てしまう。
当然のことながら、
どれだけ専門性を身につけたとしても、
どれだけ経験が豊富になったとしても、
新しいこと・知らないこと・やってみないと分からないことはどんどん登場します。
目の前にポンと<厄介なこと>が現れた時、
A「ごまかしてしまう」
B「リスクがあるものの、向き合う」
この2つの選択肢が、チラつくようになったのです。
困ったことに、
A「ごまかしてしまう」
を選択しても、それほど問題がないことが多い。
さらに、相手は僕がどの程度ごまかしたのかなんて知ることもない。
僕自身、どこまでなら問題なくごまかせる、
ときちんと分かっている。
そしてさらに困ったことに、
B「リスクがあるものの、向き合う」
を選択すると、学ぶ手間が増え、
失敗のリスクが増え、
万が一リスクが露見した場合に
それをカバーする労力まで発生してしまうのです。
その結果、
目の前にポンと<厄介なこと>が現れた時、
A「問題なくごまかしてしまう」
という選択をしがちになっていく・・・。
もちろんビジネスなので、
無駄に余計なところに時間をかけて
費用を上げてしまうのはご法度。
その上で、
自分のスキルアップのために、
必要なレベルまでは覚悟を決める、
これを改めて意識しないといけないなあと思うわけです。
40代になるともう、
日々教えられる、ということも無くなります。
学ぶのだったら、自分からやらないといけない。
おそらく、あと30年くらいは働くのだと思います。
そして、あと30年くらい働きたいと思います。
もちろん、
好きで得意なことで、
望むお客さんに、
喜んでもらえる仕事だけを。
そのための準備は、
今からしておかないといけないのだと思っています。
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