2017年09月13日

SALT WATER記事 思考の断片06

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2017年10月号より
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【中心視野と周辺視野】
以前の記事で何度か「自然界では動きが遅いことに意味がある」という内容をお伝えしていますが今回はこの説明を色々な観点から少し詳しくご案内しておきます。まず人間の視野には2つあるのをご存知でしょうか。中心視野と周辺視野です。

私たちは見ようと思った場所に焦点を合わせ、立体感や距離感を計りますよね。この両目でピントが合っているエリアが中心視野です。私たちが日ごろ無意識的に使っている目の使い方です。周辺視野とはピントが合っていない外のエリアのことです。この視野の特徴は細かくは見えない・距離感はつかみにくいという欠点はあるものの、動くものにとても敏感で意識できる範囲がとにかく広いってことです。意識していなくても目の端で誰かが手を振っていると気づきますよね。まさしく周辺視野の特徴です。

草食動物等、狙われる立場の生き物の多くは危険察知能力を上げるために目が顔の左右に配置されていますよね。魚やイカの配置も同じですよね。周辺視野に特化させているからです。ちなみに日ごろ中心視野で見ている、今周辺視野を使ってるなんて考える人は少ないですが球技系のスポーツや格闘技をする人はこの周辺視野を意識的に使います。広い視野で全体の動きを捉えることで相手の動きに対応しやすくなります。

で、ルアーフィッシングで強く関わってくるのはもちろん周辺視野です。周辺視野の特徴は細かくは見えない、動くものには敏感だけど、動かなければ気づきにくい・気づかれにくいってことです。ルアーフィッシングがエサ釣りより優れている部分は動きに敏感な魚に色々な動きでアピールしやすい点です。

というわけで以前「白いアオリ」のことを書いた記事と繋がってきます。白いイカはベイトに悟られないようにスローにスローに動くというお話し。周辺視野は動きに敏感ゆえに、その視野で捕らえにくいようにスローに動いているってことです。体感的に分かりやすい例を挙げるなら、テレビのクイズ番組で1枚の絵が時間経過とともに少しづつ変化していく「モーフィング」ってありますよね。あれと同じです。早送りだとどこが変化しているかは一目瞭然ですが、ゆっくり変化すると分からないですよね。生き物は根本的に変化(動き)がゆっくりだと、とても気づきにくいんです。捕食者はそれを利用しているってことです。

【ラインの太さ】
視覚的な話でもう一つ書いておきたいのがラインの太さについてです。ラインは細いほど魚を釣りやすいってよく聞きますよね。これって本当でしょうか?その前にまず根本的な疑問。ラインは魚に見えている?です。
はい、もちろん見えています。例えば太刀魚はPEラインやリーダーの結束部分をよく噛みます。これは別に釣り糸を切ってやろうと思って噛んでいるわけではありません。ノット部分やラインの境目があることで動きが見えてバイトしてきています。PEラインが数メートルごとに色分けされたものが切られやすい原因はコレです。単色ラインだと境目がないのでラインが動いているように見えないので切られにくいんです。上で書いた周辺視野でラインの動きを捉えているってことです。つまり、ラインは魚に見えています。ちなみに針も見えています。魚種によってはカラ針(針のみ)で魚を釣ることもありますよね。

じゃあ、なぜラインやフックが見えているのに魚は食ってくるのでしょうか。これは単純に罠だと理解できないのが理由の1つです。もう1つは生き物は何かに集中すると回りは見えなくなるからです。この二つの相乗効果です。いわゆる活性が上がった状態です。
「バス 手づかみ」等でWEB検索すると出てくると思いますが、手にエサ(小魚)を持って水面直下で小魚を揺らし、それを食いにきたバスの口を手づかみで捕らえる動画が複数あります。ラインの太さどころの話ではありませんよね。
もう一つ別の例だと、昔TVで見たのですが熱帯雨林で蝶々を捕らえることを生業とした現地の少年はカラフルなハンカチを手に持って振りながら走っていました。そして交尾相手と間違って近寄ってきた蝶々を網で楽々捕らえていました。その少年は蝶々の種類によって柄を変えておびき寄せていました。生き物って、そういうことなのだと思います。人だってそうですよね。携帯電話を見ていて事故を起こして問題になっていますよね。何かに集中すると回りは見えにくくなります。

さて、ルアーの話に戻ります。ルアーフィッシングはルアーを動かしていることが大半です。捕食スイッチを入れられたなら(ルアーに集中させられたなら)ラインの太さは関係ないことが多いことは覚えておいてくださいませ。ちなみに最近流行のケンサキゲームで「中オモリ式」をすると、アタリがあるのに乗せられないことがあります。
中オモリ式

これはオモリにケンサキがバイトしています。サイトで確認して「なるほど!」と思ったのですが、オモリの横にエギがあろうが、オモリの方に捕食スイッチが入ると、笑えるほどオモリばかり追いかけます。なんせ鉛の方がエギよりよく動きますからね。(こういう動きに反応しやすい時は単体のエギで動きを付けて攻略)

ちなみに、この中オモリ式にはエギマルの2.5shallowがとってもオススメ!激スローフォールなので、潮馴染み抜群で食わせの達人になれます。渋い時にはリーダーを長くしてよりナチュラルに攻めると、まあ強いです。お試しあれ。

では続いての疑問。なぜルアーを嫌がったりスレたりするの?です。1つにフックやライン、ルアーの違和感を察知できる状態ってことです。活性が低いってことです。魚の活性の具合で食う食わないが変わるのはご存知の通りです。高活性になればカラ針だろうがエサっぽい動きのものはなんでも食うけど、ちょっと落ち着いてくると全くと言っていいほど食わなくなります。

魚はラインやフックが見えても人の罠だとまでは認識できていません。けど、いつものベイトとはなにか違うことは分かっていると思います。その何となくの違和感が捕食にブレーキをかけているのだろうと思います。それはルアーの動きだけでなく、仲間が急に減ったり、バレた魚が一目散に逃げる動きを見たりして、何かしらの違和感を察知しているのだと思います。

違和感と言えば「釣られた仲間を魚はどう見ている?」という記事を「2016年10月号09」に書いているので、参考にしてみて下さいませ。

というわけで、結局ラインは細い方が有利なの?という疑問については、やはり細い方が有利な場面が多いです。ラインが細いと飛距離も伸びやすいですし、潮の引っ張られ方も変わってきます。細い方がよりナチュラルに流しやすいです。動きの違和感を減らせます。ゆえにラインの「細くて強い」は釣りにおいてアドバンテージは大きいです。けど私の感覚だと視覚的な部分はどちらかというと影響は少ないと感じています。少々太くても問題ないことが大半です。ですので「より魚に見えないように」という思考でラインを細くはしないで頂きたいのです。狙うターゲットに必要な強度はしっかり確保して頂いて大丈夫です。私の尺メバル狙いではリーダーは8〜10LBですが問題ありません。安易に細くして切られても魚をデッドさせる確率を増やすだけです。私の決め事の1つは「獲れないなら狙うべきじゃない」です。ターゲットに合ったライン選択をして釣りを楽しんでくださいませ!

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2017年08月13日

SALT WATER記事 思考の断片05

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2017年9月号より
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【エギの色】
このコーナーでは数回に渡りエギングに関して私の思考をお話しさせて頂きましたが、あえて触れていないことがあります。それはルアーのカラーについてのお話し。多い質問ってやっぱカラーなんですよね。本音を言うとカラーについてはあまり書きたくないのですが、今回は私のカラーに対する考え方をご紹介します。(あくまで私の)

【エギの色について】
実は私、ちょっと極端な考え方をしていてカラーはあまり気にしていません。それは色が影響していないと思っているわけでなく、色の影響を考慮しない釣りをなるべくしたいと考えているんです。(だからあまり書きたくない)というのも釣れる釣れないの境界線は色以外の割合が高い場合が多いと思っていて、色以上に重要視すべき点が沢山あると思っているからです。もう1つ書くなら合理的な理由を説明できないからです。例えばお腹がすいているアオリがいて、エビっぽいものがいたとするなら色によって食う食わないを決めるとは考えにくいですよね。ということは同じようなエビがいた場合に選択枝として強弱が出る可能性はあるけど、その場に同じようなエビがいなかったら普通に捕食する可能性が高いってことです。

ここまではカラーを気にする方・悩む方と考え方はそんなにズレていないと思います。

【検証の難しさ】
エギングはアクションさせることがメインで明らかに動きを重視した釣りです。それはアオリが動きに対して敏感に反応するからですよね。アクションさせるということは強引に捕食スイッチを入れて釣っている状態ですから、大きな意味ではエギングはリアクションバイトと呼んで良いとさえ思っています。それに1投目と2投目では意味合いが極端に違うので実釣での検証では正直難しいです。(例えば巨大水槽で大量のアオリを入れて反応の違いを目視するとかなら可能でしょうが)

【食うきっかけに至る直接的要素か否か】
色をあまり気にしたくないもう一つの要素は「食うきっかけに至る直接的要素(強い要素)になり得るかどうか」という思考が大きく関わっています。食うきっかけに至る強い要素なら理解可能かどうかは別として理由が存在するはずで、アングラーは何かしら再現性を実感できるはずです。けど私の場合はいくら釣っても再現性を実感できないんです。ゆえに「重要視したくない・すべきでない」というのが正直なところです。

極端な話、特定のカラーにしか反応しないと考えてしまうと反応するカラーを見つけるまでルアーローテしなければいけません。しかも1つのコースだけで。もちろんそんなことをする人はいませんからカラーを気にする人・気にしない人の差は意識配分の差ってことです。

【意識配分を加点式で考えてみる】
魚釣りは最終的に魚を釣ることが1つの目的です。これを達成するために諸々の精度を上げますよね。分かりやすくするため加点式で説明します。とりあえず100点満点中、75点以上で魚が食うとします。

タックルは特に問題なし:20〜30点
魚の目視できる範囲にルアーを届かせられた:20〜30点
魚の食べているベイトに近い動きや早さを演出した:10〜20点
アタリを感知できた:10〜20点
魚のいる位置や層を何となくイメージ出来ている:5〜10点
魚の反応の良いルアーカラーを投げられた:3〜5点

上の点数は適当なのであまり気にしないで頂きたいのですが、カラーで悩む方はこのカラーに占める点数がとても高い状態のはずです。(例えば20点とか?)そして私はこの点数が低いのだと思います。

実際の釣り場では日によって活性が違いますよね。流れが変わるだけで変わります。何点で食うかはコロコロ変わるってことです。ナブラ状態ならルアーが届けば食うことが多いですから50点以上で食う感じでしょうか。そんな時もあれば85点以上でないと食わない日もあるのが釣りってことです。

【雑誌等の〇〇しか食わなかったという情報】
雑誌やブログではよく「〇〇でないと食わなかった」という表現を見ますよね。私も釣り場でそう感じることがあります。けどそういう表現を以下のように解釈して頂きたいのです。
「70点以上で食う状態で、最後の数点を〇〇によって70点以上になった」です。そうすれば迷うことは少なくなると思います。

【総合的な基準を満たす】
ちょっと説明が難しくなってしまいましたが、結果的に捕食者にエサだと思わせれば良いだけですよね。達者な方の難しいパターンはとても参考になりますし、とても貴重な情報です。けどその情報で迷子になってしまっては本末転倒です。迷子にならないような情報活用をすれば、難しいパターンの情報も自分のものにできると思います。

【警戒色と保護色】
とまあ、ここまでカラーの影響を否定的に書きました。が、カラーが影響していないなんて思っていません(笑。なじゃそりゃ)生き物は進化の過程で大きく分けると警戒色と保護色という選択をしてきていますよね。見つかることが前提の色であったり、見つからないことが前提の色です。生物がそのように進化してきたということは、カラーの影響がないわけないです。

けどカラーの影響が強く出るのは「動かない状態の話」だとも思っているんです。以前に書きましたが自然界では「ゆっくり動くこと」にとても意味があります。人を含めて生物は素早く動くものにとても敏感で、どんなにカモフラージュしていてもサッと動けばすぐに目の端でとらえられます。すなわち、動きが激スローであったりステイするような状態なら、捕食者にルアーを認識させるためにカラーは有効だろうと。私個人としてはあくまで「認識させるためのツール」だと思っているってことで、個別の色にあまり理由はないだろうなと思っています。

【エギの色について】
って、今のところ伝わっているでしょうか(汗)ただ色に理由をつけるなら実は1つ方法があります。以前アオリの体色について書きました。アオリは相手を威嚇する時は黒くなりますよね。これは相手へメッセージを送っているということで、喧嘩している時はお互いに黒くなりますよね。相手からのメッセージも受け取っているということです。すなわち黒いエギでキビキビと威嚇的な誘いをし、白いエギで「捕食者に気づいてないですよ」とスローに誘うという考え方です。そういう捕食者の観察結果を利用して色をチョイスするのは面白いだろうと思っています。

でも真っ黒や真っ白なエギって・・・あんま見たことないですよね。

あるんです。ブリーデンには(笑)「レッド/オールブラック」という黒々した色だったり、「房総キス」というキスカラーだったり。(ちなみにブリーデンのエギマルは約60色のカラーラインナップがあります)
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【まとめ】
色々書きましたが、カラーについて私が重要視しているのは魚にとっての色でなく、アングラーにとっての色です。「この色は釣れないかな」なんて考えると不安ですよね。自分が「これなら釣れそう」と思えるモチベーションを保てるカラーを使うのが、結局は釣りやすい色になります。是非、得意なカラーを自分の中に作って下さいませ!


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kasago2 at 09:16|PermalinkSALT WATER連載記事 

2017年08月02日

13SWAYでマゴチな動画



この場所は何度か通ってブレイクの位置を把握済み。ベイトがご飯を食べに寄ってくるエサ場なのでベイトはいつも豊富。というわけで釣れる釣れないはベイトにつられて魚が入っているかいないかだけ。

立ち位置を変える必要なく、ブレイク付近を13SWAYで細かく刻んでいくと・・・ゴッ!!!

してやったりな1本でした^^


kasago2 at 11:27|Permalink動画 

2017年07月17日

ミニボートロック

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休日初日はミニボートで開拓!
水深20m付近で5mの根を発見。1投目からアタリあり。
そこから色々と走り回る。
最終的には水深50m前後で良いサイズ頻発。

けど最近バラシ癖がついていて最大魚は案の定バラシ(泣)
1人で「ちょっと!なんで!」って叫んでました(笑)

まあ悔しい(笑)

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下の動画は先日撮ったもの。実は同じポイントの同じ位置で同じようなサイズを掛けていて、抜き上げでフックアウト。リベンジしたのでした(^_-)



kasago2 at 07:32|Permalink動画 

2017年07月13日

SALT WATER記事 思考の断片04

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2017年8月号より
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【アオリイカ親イカの攻略】
今回はまず、実際に私が遭遇した白い親イカの経験を紹介します。
当時(15年ぐらい前)、それなりに親アオリを釣ってはいたのですが釣っても釣っても「釣れた感」がぬぐえない状態でした。ゆえにサイトで釣れ方を確認したくて方々走り回り、イカを見つけてはエギを投げ、その度にイカが視界から消えていく現象に頭を悩ませていました。そんなある日、いつものようにアオリを見つけてキャスト。シャクリを入れるとまた視界から消えていきました・・・。エギを回収する気も起きずに海底に落としたまま考え込んでいたのです。
「なぜエギを見つけた瞬間に避けるのか」と。けど、ふと気づくとさっき逃げたアオリが異様に白くなり、放置していたエギの後ろ3mぐらいの位置にいたのです。そりゃもうビックリで、ドキドキしながら観察しているとアオリはゆっくり…ゆっくりとエギに近寄りフワッと抱いてしまいました・・・。ボトムロングステイで釣った初めての親アオリでした。この時ようやく気づいたんです。シャクリを入れると逃げるアオリの感情が。
つまるところアオリは逃げてはいませんでした。ベイト(エギ)に狙っていることを悟られないように、あえて沖方向へ移動していたんです。未熟な私にはエギから逃げているようにしか見えませんでした。その後、何度か観察しているとアオリによっては人の視界からは全く見えないところまで下がるほど用心深い個体もいました。そうアオリがベイトを騙す動きに私はまんまと騙されていたってことなんです。

親回り込み


【シャクリという警戒・威嚇】
白いアオリが気づかれないように近寄るのはご理解いただいたと思います。ということはです。あなたがアオリだとした場合、近寄った段階でベイトが警戒して逃げたらどう思います?ってことです。明らかに気づかれた状態ですよね。狩りの失敗です。これで捕食を諦める個体が多いのは当然ですよね。でも私はシャクリ方を色々変えてみるばかり。気づかれたくなかったアオリに「気づいてるよ!」とアピールしているだけでした。
ここで補足です。誤解して頂きたくないのは毎回こういう状態ではなく、アオリの群れを捕らえたなら、ここまでのスローな釣りが必要ない場合も多いです。ファーストアクションのファーストフォールで抱く個体もいます。けどベイトが沢山いなかったり、群れのアオリでない場合は必然的にアオリは死角を奪う捕食方法を選択しやすいってことなんだと思います。

【バレる?】
続いて話を少し変えます。釣り方ではないのですが書いておきたいことがあります。それは「ラインを緩めるとバレる?」です。何度か耳にしたことがあると思います。これって本当でしょうか。この思考の要因はカンナが真っ直ぐであることと、イカが横抱きをするからだと思います。イカを掛けた後にラインをフリーにして観察してみると分かるのですが、アオリは触手を使って自らエギを外すことはできないんです。ちなみにラインフリーにするとアオリはある程度落ち着いて宙層を漂いだします。ラインを再度引っ張ると慌てて逆噴射するものの、ラインテンションを抜くとまた落ち着きます。これはメバルをヒットさせてラインをフリーにした時と同じです。引っ張られるから抵抗します。「作用反作用」という言葉がマッチする感じです。というわけで、ラインテンションを緩めてバレるのは基本的に横抱きしてカンナに掛かっていない時です。けど最初にしっかりカンナにフッキングできたなら、少々テンションが抜けても大丈夫です。ってまあテンション抜く理由は・・・ないのですが(笑)

【吐くということ】
アオリではないですがターゲットのキモチを考える上でもう1つ書いておきたいことがあります。釣った魚がベイトを吐く行為です。シーバスやカサゴって釣った後に食べ物をよく吐き出しますよね。それはもちろん食べてはいけないものを食べた時の防衛反応だと思います。人もそうですよね。すなわちよく吐く魚って「食べられそうなものは食べてみる」という習性の証ですよね。釣れるルアーの幅が広いターゲットであり、ルアーフィッシングが成り立ちやすいターゲットと言えるのかな?と思っています。

【想像力・妄想・想定は生き残る知恵】
キモチを想像する重要性を色々書いてきましたが、1つ違う目線からのお話を紹介します。人が幽霊を怖がるのも「想像力」が1つの原因だと思うのです。暗闇で見えない相手を想定して「出たらどうしよう」と背後が気になって仕方ありませんよね。ゆえに人は怖くなると何度も振り向いて確認します。「動いては止まり、動いては止まり」・・・そうルアーのストップ&ゴーやエギのシャクリ&フォールです(笑)もし幽霊を認識したら一目散で逃げますよね。ルアーの早巻き=エスケープアクションです。でも幽霊を想定していなければ、のんびり歩きますよね。ルアーのスローリトリーブです。
ルアーフィッシングのキモはここで、捕食者はルアーの様々な動きに対して何らかの意味を勝手に感じ取り、捕食できるか・するかを判断したり捕食方法を変えます。つまりアングラーが意識していなくてもスピードや動かし方には必然的に意図が乗っているんです。分かっている人は状況に応じて意識的に意図を乗せて釣りを組み立てているってことです。
今自分がどういう意図で通したかを分かっていれば、違う意図を通して反応の違いを確認できます。効率は段違いです。達者な人とそうでない人の差の1つはこういった情報量が大きく関わっていることは覚えておいてくださいませ。

最後は変態エギのご紹介です。

【エギマル3.5shallow】
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以前にもご紹介したのが「3.5shallow」です。実はこの変態エギ、1m沈むのに12〜16秒かかります。エギが濡れてない状態で静かに海に落とすと布が泡を掴み、浮力が増して沈まない場合があるほどスローなセッティングになっています。(数回シャクリを入れると沈みだします。笑)
なぜこんな極端なエギがあるのでしょう?それは白いイカ系を攻略しやすくするためです。シャクリを入れる回数を減らせるんです。着底もフワリとするのでボトムステイでもナチュラルな動きですし、藻の上で抱かすことができます。フォールが早いと「アクションさせたくないけど、もう藻に入ってしまう!」となるんです。アクションさせる時はキビキビとダートしてフォールは激スロー。これほど抱かせやすいエギって・・・そう無いんです。

でも、使い方を知らないと「遅すぎて使えない」と思われてしまうんです。横風受けると沈みません(笑)事実、そんなに売れるところではありません。けど勿体無いと思ってしまうのです。こんなに理にかなったエギがあるのに理解されることが少ない現状に。使いどころはここまで読んで頂いたならお分かりだと思いますので、是非試してみて下さいませ。お店になかったら「ブリーデンのエギマル3.5shallowを入れてよ!」と店員さんに言って入れてもらってくださいませ(笑)



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2017年07月03日

マゴチ〜♪

何気に好きなターゲット、マゴチ。

単純に子供の頃にあこがれていて、初めて釣った時の嬉しさが忘れられないんだと思います^^
カマは塩焼きが抜群で、大型のアコウ同様にゼラチン質が多くプリプリ!

というわけで、先日13SWAYを投げてたらグッドサイズが食ってくれました(^_-)

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(丸呑みのためルアーは見えませんが・・・)

13SWAYはもうじき新色が発売されます。
(それと同時に既存カラーも上がってきます)
是非、マゴチ狙いに使ってみて下さいませ〜^^

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一番人気は上記のブルーイワシです^^

IMG_7527


ロッド:GRF-TR85"PE special" Houri-Island
ルアー:13SWAY(コットンキャンディ)

kasago2 at 15:37|Permalinkその他の魚種 

2017年06月13日

SALT WATER記事 思考の断片03

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2017年7月号より
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さて、今回でエギングに関して3回目のご案内です。

【アオリの体色 黒・茶・白】
ご存知だと思いますがアオリがエギに寄ってくる時は大きく分けると上記の3色のどれかになっていますよね。アオリは感情が色としてモロに出ます。その感情は動きにも反映されていて以下のような印象です。

黒色:興奮・威嚇
茶色:平常
白色:冷静

【茶色いイカ】
ビックリするほど黒くも白くもないイカ。一番ナチュラルな精神状態なのだろうと思います。ゆえに横抱きもよくするイカです。(横抱きに関しては前回記事を読んでくださいませ)真っ黒状態や真っ白状態のような極端な捕食をしない標準的なアオリです。

【黒いアオリ】
黒くなるのはまだ若い小イカに多く、総じて動きが早いです。死角から間合いを詰めるのも黒です。簡単に釣れるのもタチが悪いのも黒です。タチが悪い場合はいつまでたっても距離が埋まらないですよね。多分エギに違和感を覚えているからです。それを物語るように距離が中々埋まらない場合はエギを触った瞬間にタッチ&ゴーで墨を吐いて逃げたり、触る手前で墨を吐いて逃げていく場合があります。「食べたい!けどなんかヘン!」みたいな。こういうタイプはストラクチャーを絡ませたり陸地ギリギリまでエギを誘導したりすると抱かせられたりします。抱くプロセスに+αが必要ってことで、例えば「今なら特別に○○をサービス!」に弱いのは人もイカも同じで要は買う(抱く)言い訳があれば買ってしまう状態ってことです。

あとエギの取り合いになるのもこの黒です。エギに近寄りながら仲間の進行方向へ入り込み、ブロックします。面白いのは目的が変わってしまうことです。捕食でなく相手のブロックが目的になってしまいシャクリを入れる度にエギには寄るけど相手の邪魔ばかり。中々抱きません。
横取り

黒と言えば繁殖時期にオス(ライバル)を威嚇する時も黒くなります。釣り上げると黒くなるアオリも多いですよね。威嚇・警戒・怒りの表現も黒なのだと思います。釣り上げたアオリが黒くなりエギを噛むのは「お腹がすいてるから」でなく、威嚇・警戒・怒りです。攻撃手段が噛むか掴むか墨を吐くしかないから最大限をしているだけです。

せっかくなので黒系の攻略方法を1つ書きます。「アクションを入れた状態がアオリの動けるタイミングであり、エギの動きが落ち着いた段階で距離があると止まる」というのは以前書いたのでご理解頂いていると思います。その行動パターンを利用してアオリの動きを止めさせないようなタイミングでシャクリを連続で入れてみて頂きたいのです。するとエギとアオリの距離は簡単に短くなります。距離が縮めば抱かせることは簡単ですからね。

【白いアオリ】
小イカは黒くなる個体が割合的に高いですが、白くなる個体もいます。親イカは大抵が茶色か白ですよね。この白の間合いの詰め方が以前書いた死角の攻め方と違い、死角はとるけど「ゆっくり」「一定速度」でエギに近づきます。エギの1つ1つの動きにイチイチ反応せず、動きがとても鈍く見えます。さて、なぜこんな動きなのでしょう?そもそもこんな動きで自然界でエサを捕らえられるのでしょうか?

【生き物の習性】
前回記事で書きましたが自然界では「動きが遅い」ことに重要な意味があります。例えばハエって人が腕を振っても捕まえられませんよね。けど習性を理解するとデコピンでやっつけられます。子供の頃に気付いたんです。「早い動きには異様に敏感だけど、ゆっくりな動きには異様に鈍感だな」と。でまあ試しにゆっくりゆっくりと近寄ってみると指で触ることができました。重要なのは「警戒されないスピードで近づく」それだけです。無警戒状態で近寄れたなら射程範囲に入っていてもハエは毛繕いさえします。触っても「なんやねん」的にちょっと嫌がるだけで逃げません。油断しまくりです。
そう、白いイカがスローな意味、お分かりだと思います。気づかれずに近寄るためです。ちなみに、ハエがなんとなく違和感を察知している場合は近寄った段階で少し警戒する素振りが見えます。こんな時に近寄るのはカナリ神経使いますがそれでも近寄れてしまいます。

【乗らないときの対処法】
続いてはちょっと話を変えます。エギングでやる失敗の1つが「合わせても乗らなかった」ですよね。これを経験されている方は多いと思います。では何故乗らないのでしょう?
それはラインのたるみが大きく関係しています。エギがダートするのはラインのたるみを利用するからですよね。以下の図の状態の時、あわせを入れるとエギがどう動くかを考えてみて下さい。
横抱き

軽いテンションで巻いてアオリを軽く引っ張ります。すると必然的にアオリに対するエギの角度やライン角度が変わってきます。ある程度角度が変わった段階で合わせをドン!でOKです。すなわち、ライン角度に対するアオリの位置が重要ってことです。これはアオリだけでなくケンサキやスルメなどでも応用が利く方法なので「なんか今、合わせても乗らない」と思ったらやってみてくださいませ。

最後はエギの抵抗について。

【エギマルのカンナ】
エギにはカンナが付いていますよね。エギマルのカンナって他社よりちょっと小さめなのをご存知でしょうか。実はこのカンナって水抵抗をかなり受けています。昔、回収率が上がるかと思い、カンナの角度を上げてみると・・・動きが目に見えて悪くなりました。カンナの水抵抗が極端に増えたからです。この辺りにキビキビとしたアクションをさせ、アングラーの思い通りの動きを再現させるキモがあったりします。ちなみにエギマルには「過跳」(カットビ)というシリーズもあります。これはさらに抵抗を減らすために羽を無くしカンナも1段減らしています。
歌舞伎オレンジ

ゆえに軽い力でクイックな動きが出せます。過剰に跳躍するエギ、それがカットビです。手首の負担も減り、長時間の釣行でも疲れにくく、神経を集中した釣りを続けやすいエギなのでした。


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