2016年02月15日

SALT WATER連載記事 01

SALT WATERに公開に問題あるか確認したところ、問題ないとのことなので、
こちらにも時間をおいて記事内容を掲載していきます^^
(若干修正したりすると思いますが)
気になった方は「SALT WATER」をチェックしてくださいませ〜^^

SWブログ用画像

【はじめに】
今回から連載を書かせて頂くことになったブリーデンスタッフのメバルフリーク、健太郎です。日本海・瀬戸内・太平洋でメバルを釣っています。そんな中で、どういう風にルアーが開発されるのか、どういう意図でルアーがあるのか等、開発者目線での釣りを知って頂くことで、皆様のフィッシングライフをより深く・より楽しんで頂けたら幸いです。

【魚は何を見ている?】
ルアーフィッシングで重要なのは「魚の意識をどれだけ読み取れるか」だと思っています。
例えばワーム。アジング・メバリングのワームってクリアでリブが付いているワームが多いですよね。ブリーデンのBACHIやNejiNejiもリブがありますが、実はとっても意味があります。
NejiNejiBACHI

15年ぐらい昔、デイゲームのメバリング(サイトフィッシング)で面白い実験をしました。
クリアワームを用意し、カッターでリブをどんどんカット。
魚の反応を観察したことがあります。

面白いことに、リブをカットすればするほど魚が追いかけてこなくなりました。そして、リブを減らすほどに、1つ問題が発生しました。それは「キャストしたワームがどこにあるか分からなくなっていった」という問題です。

そう、考えれば当たり前なのですが、実はクリアって光が屈折してくれないと水と同化して魚も人も見失ってしまうのです。
リブを減らしすぎると、角度によっては足元に落としてもどこにあるか分からなくなります。魚の反応はワームを何度通しても同じでした。この時、私は初めて魚が何を意識しているか、そしてクリアとは何たるか・・・を実感したのです。

【保護色としてのクリア】
元々、生物のボディクリア化は食われないための秘策であろうと思います。(特に稚魚)けど、結局はそのクリアの屈折を捕食者がエサであると見抜き、意識するようになったということだと思います。

というわけで、実はこんなプロトも作ってみたり。
01

釣れそうでしょ?イメージは鮭の稚魚。
よく釣れます。けど、今のところよく釣れる「普通のワーム」の域を出ていない感じ。
ファットな分、甲殻類を意識した魚にも強いですけど、あえて言うなら軽量ジグヘッドでも飛距離が出しやすい。
ケミホタル(チモトホタル)を挿せる穴をお腹に付けたら、夜にどこにキャストしたか分かって、食った瞬間にケミが消えて面白いかも・・・とか妄想していますが(笑)

【クリアの特徴】
クリアは基本ナチュラルカラーですが、リブが多いとアピール系ってことなのです。ナチュラルなくせに高アピール。とても面白い特徴です。
それをピンテールで生かしたのがNejiNejiというワームです。私はこのワームで今年だけでも尺越えメバルを20匹以上確保成功しているのですが、信頼して使うには理由があります。キーはテールの回転です。これ、ルアーを泳がせるとテールが回転するわけではありません。屈折する場所を増やしているのです。そして魚とワームの位置関係が変わると、屈折する場所が変わるのです。そう、魚から見ると屈折が動くのです。それにピンテールが動くと必然的に屈折も動きます。それら屈折の動きで生命感をルアーに与えているってことです。これが他のクリアワームにないNejiNejiの+αの1つです。
NejiNeji01

BACHIの+αはゴカイスイミング時フォルムのイミテートと高浮力ボディです。底でステイした時にテールがユラユラ揺れて屈折アピールしてくれます。

【クリアプラグ】
さて、ここまで読んで頂けたなら、メバル用に多いクリアプラグの何を魚が意識しているか、もうお分かりだと思います。ワームより遠くへ投げられ、ワームよりスローに誘えるクリアというのは、相当なメリットなのです。トップ系、サブサーフェス系、スローシンキング系等、最低限狙える層ごとに持っておくとワームで対応できない場面で活躍するのでオススメです。言い換えるなら、闇磯系ではクリアはそこまで重要でないことも多いです。

【フロロラインへのバイト】
続いて、ここからはちょっとディープな世界へご案内します。
夜の外灯周りでは、稀にラインが水面に着水した瞬間にラインに魚がバイトしてくることがあります。特徴としては「水面に着水した瞬間」というのと「波立っていない時」が多いです。なぜバイトするかは、もうお分かりですね?
「外灯の位置と水面のライン角度で、屈折が見えて魚がバイトしてきた」・・・と。

昔の私はそう思っていました。
けど「何かが足りない。何かが違う」と思っていました。

というのも、この推理には大きな穴があります。もしラインの屈折にバイトしてきたなら、水面でなくても頻繁にラインにバイトしないとおかしいのです。けど私はそんな経験ありません。デイでラインにバイトしたのを見たこともありません。それに毎回「着水した瞬間」しかバイトが出ないのです。
水面を意識していたからでしょうか?それも要素の1つだとは思いますが、二次的要素だと思います。

では、何にバイトしているか・・・です。
それはお風呂に浮いた髪の毛を見た瞬間、理解しました。
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水面にラインが乗った時の「水面の屈折」です。
そう、正体はコイツです。表面張力で水面の水がラインに押されて屈折が生まれているのです。しかも、ラインの太さよりかなり大きな屈折が。フロロはシンキングですが、水の表面張力で若干遅れて水面下へ沈みます。水面の屈折は着水して水面下に消えるまでの間しか存在せず、そしてラインはどんどん沈むので見えている屈折は動くわけで。魚はその屈折をベイトだと判断し、バイトしてきていると今の私は確信しています。

と、言うことは・・・です。
キャスト後にロッドを上に煽って、ラインを水面から出し入れを繰り返せば活性上がるのでは?とか考えるわけです。

そこのアナタ。
セコイとか言わない(笑)

「そうか、ライン浮かすならジグヘッドじゃなくて、抵抗があるリップ付きのフローティングミノーが合うな」とか「沈みが遅いナイロンラインはどうか」とか「フローティングミノーにフロートラインを垂らしたら良いじゃないか」とか妄想が膨らむわけです。

とまあ、そんな感じで魚の意識する要素が推測できれば攻略や開発のヒントになり、そこから新しいアイデアが出たりするのです。

けど、こういう魚の意識している部分って残念ながら数を釣らないと見えてこないのです。言い換えるなら数釣っていると必然的に見えてくることが多いのです。(ただ数を釣るだけではダメですが)
だからこそ各地に経験豊富なフィールドスタッフがいて、話を聞いたり、プロトのレポートをもらったり、もちろん自身で試してみたり。

何度も試行錯誤を繰り返し、皆様のお手元へ商品が届くのです。
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KENTARO’S LA13(ラボ) 01
(2016年2月号掲載記事)
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kasago2 at 10:47│ SALT WATER連載記事