2017年08月13日

SALT WATER記事 思考の断片05

SWブログ用画像


-----------------------
2017年9月号より
-----------------------

【エギの色】
このコーナーでは数回に渡りエギングに関して私の思考をお話しさせて頂きましたが、あえて触れていないことがあります。それはルアーのカラーについてのお話し。多い質問ってやっぱカラーなんですよね。本音を言うとカラーについてはあまり書きたくないのですが、今回は私のカラーに対する考え方をご紹介します。(あくまで私の)

【エギの色について】
実は私、ちょっと極端な考え方をしていてカラーはあまり気にしていません。それは色が影響していないと思っているわけでなく、色の影響を考慮しない釣りをなるべくしたいと考えているんです。(だからあまり書きたくない)というのも釣れる釣れないの境界線は色以外の割合が高い場合が多いと思っていて、色以上に重要視すべき点が沢山あると思っているからです。もう1つ書くなら合理的な理由を説明できないからです。例えばお腹がすいているアオリがいて、エビっぽいものがいたとするなら色によって食う食わないを決めるとは考えにくいですよね。ということは同じようなエビがいた場合に選択枝として強弱が出る可能性はあるけど、その場に同じようなエビがいなかったら普通に捕食する可能性が高いってことです。

ここまではカラーを気にする方・悩む方と考え方はそんなにズレていないと思います。

【検証の難しさ】
エギングはアクションさせることがメインで明らかに動きを重視した釣りです。それはアオリが動きに対して敏感に反応するからですよね。アクションさせるということは強引に捕食スイッチを入れて釣っている状態ですから、大きな意味ではエギングはリアクションバイトと呼んで良いとさえ思っています。それに1投目と2投目では意味合いが極端に違うので実釣での検証では正直難しいです。(例えば巨大水槽で大量のアオリを入れて反応の違いを目視するとかなら可能でしょうが)

【食うきっかけに至る直接的要素か否か】
色をあまり気にしたくないもう一つの要素は「食うきっかけに至る直接的要素(強い要素)になり得るかどうか」という思考が大きく関わっています。食うきっかけに至る強い要素なら理解可能かどうかは別として理由が存在するはずで、アングラーは何かしら再現性を実感できるはずです。けど私の場合はいくら釣っても再現性を実感できないんです。ゆえに「重要視したくない・すべきでない」というのが正直なところです。

極端な話、特定のカラーにしか反応しないと考えてしまうと反応するカラーを見つけるまでルアーローテしなければいけません。しかも1つのコースだけで。もちろんそんなことをする人はいませんからカラーを気にする人・気にしない人の差は意識配分の差ってことです。

【意識配分を加点式で考えてみる】
魚釣りは最終的に魚を釣ることが1つの目的です。これを達成するために諸々の精度を上げますよね。分かりやすくするため加点式で説明します。とりあえず100点満点中、75点以上で魚が食うとします。

タックルは特に問題なし:20〜30点
魚の目視できる範囲にルアーを届かせられた:20〜30点
魚の食べているベイトに近い動きや早さを演出した:10〜20点
アタリを感知できた:10〜20点
魚のいる位置や層を何となくイメージ出来ている:5〜10点
魚の反応の良いルアーカラーを投げられた:3〜5点

上の点数は適当なのであまり気にしないで頂きたいのですが、カラーで悩む方はこのカラーに占める点数がとても高い状態のはずです。(例えば20点とか?)そして私はこの点数が低いのだと思います。

実際の釣り場では日によって活性が違いますよね。流れが変わるだけで変わります。何点で食うかはコロコロ変わるってことです。ナブラ状態ならルアーが届けば食うことが多いですから50点以上で食う感じでしょうか。そんな時もあれば85点以上でないと食わない日もあるのが釣りってことです。

【雑誌等の〇〇しか食わなかったという情報】
雑誌やブログではよく「〇〇でないと食わなかった」という表現を見ますよね。私も釣り場でそう感じることがあります。けどそういう表現を以下のように解釈して頂きたいのです。
「70点以上で食う状態で、最後の数点を〇〇によって70点以上になった」です。そうすれば迷うことは少なくなると思います。

【総合的な基準を満たす】
ちょっと説明が難しくなってしまいましたが、結果的に捕食者にエサだと思わせれば良いだけですよね。達者な方の難しいパターンはとても参考になりますし、とても貴重な情報です。けどその情報で迷子になってしまっては本末転倒です。迷子にならないような情報活用をすれば、難しいパターンの情報も自分のものにできると思います。

【警戒色と保護色】
とまあ、ここまでカラーの影響を否定的に書きました。が、カラーが影響していないなんて思っていません(笑。なじゃそりゃ)生き物は進化の過程で大きく分けると警戒色と保護色という選択をしてきていますよね。見つかることが前提の色であったり、見つからないことが前提の色です。生物がそのように進化してきたということは、カラーの影響がないわけないです。

けどカラーの影響が強く出るのは「動かない状態の話」だとも思っているんです。以前に書きましたが自然界では「ゆっくり動くこと」にとても意味があります。人を含めて生物は素早く動くものにとても敏感で、どんなにカモフラージュしていてもサッと動けばすぐに目の端でとらえられます。すなわち、動きが激スローであったりステイするような状態なら、捕食者にルアーを認識させるためにカラーは有効だろうと。私個人としてはあくまで「認識させるためのツール」だと思っているってことで、個別の色にあまり理由はないだろうなと思っています。

【エギの色について】
って、今のところ伝わっているでしょうか(汗)ただ色に理由をつけるなら実は1つ方法があります。以前アオリの体色について書きました。アオリは相手を威嚇する時は黒くなりますよね。これは相手へメッセージを送っているということで、喧嘩している時はお互いに黒くなりますよね。相手からのメッセージも受け取っているということです。すなわち黒いエギでキビキビと威嚇的な誘いをし、白いエギで「捕食者に気づいてないですよ」とスローに誘うという考え方です。そういう捕食者の観察結果を利用して色をチョイスするのは面白いだろうと思っています。

でも真っ黒や真っ白なエギって・・・あんま見たことないですよね。

あるんです。ブリーデンには(笑)「レッド/オールブラック」という黒々した色だったり、「房総キス」というキスカラーだったり。(ちなみにブリーデンのエギマルは約60色のカラーラインナップがあります)
FullSizeRender


【まとめ】
色々書きましたが、カラーについて私が重要視しているのは魚にとっての色でなく、アングラーにとっての色です。「この色は釣れないかな」なんて考えると不安ですよね。自分が「これなら釣れそう」と思えるモチベーションを保てるカラーを使うのが、結局は釣りやすい色になります。是非、得意なカラーを自分の中に作って下さいませ!


過去の連載記事(2017)
思考の断片01
思考の断片02
思考の断片03
思考の断片04

過去の連載記事(2016)
KENTARO’S LA13(ラボ) 01
KENTARO’S LA13(ラボ) 02
KENTARO’S LA13(ラボ) 03
KENTARO’S LA13(ラボ) 04
KENTARO’S LA13(ラボ) 05
KENTARO’S LA13(ラボ) 06
KENTARO’S LA13(ラボ) 07
KENTARO’S LA13(ラボ) 08
KENTARO’S LA13(ラボ) 09
KENTARO’S LA13(ラボ) 10
KENTARO’S LA13(ラボ) 11
KENTARO’S LA13(ラボ) 12


kasago2 at 09:16│ SALT WATER連載記事