SALT WATER連載記事

2018年03月13日

SALT WATER記事 思考の断片12

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2018年4月号より
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さて今回でSALT WATERのKENTARO’S LA13は最終回です。今までいろいろ書かせて頂きました。魚やイカの思考であったり、ベイトがどうのとか、魚にとっての見え方だったり、どういう捕食方法があるか等。これらを知るだけでも断然にターゲットに近づけることは間違いないのですが、先日ある人に言われたんです。「自分が魚ならここに構えるだろうと考えて釣りをするんだけど上手くいかない。思うように釣れない」と。

言われた瞬間ハッとしたんです。

この思考ってそんなに間違ってないですよね。でも聞いた瞬間に「なるほど!確かに中々上手くいかないかも」と感じてしまったんです。そう思った要因、それは思考が先行し過ぎている感覚、経験値不足を感じたのです。

当たり前な話、よく分からない状態で推測すると精度が悪くなります。得た知識がキッカケとなりすぐ分かることもあれば、そうでないこともあります。よく分からない時って私の場合はやるべきことは決まっています。「経験を重ねる」それだけです。その経験を重ねる上で必要なのは質の量で。
例えば釣れるエリアを見つけたらあえて何度も同じ場所に通ってみるんです。すると条件の違いで着き方や食い方が変わっているのが次第に分かってきます。(同じ場所に通うことでちょっとした変化に気づきやすくなる)この状態になってから更に通うと、ルアーを投げる前から予想が立つのは当たり前で、通えば難しくもなんともありません。誰だって「ああ、今日はこっちだろうな」とか「今日は活性が高そうだ」とか色々予想が付きます。これが釣りのベース(基礎・基本)になります。そう、まだ基礎段階です。ベースができれば通ったポイントだけでなく他のポイントでも見え方がガラッと変わってきます。というか見えていなかったものが色々見えてきます。

結局、魚を釣る上で重要なのはその場その場で魚にアジャストさせる力(現場対応力)であることが多いです。そのための引き出しを増やす必要があるんです。だからこそ釣り場を場所で覚えたらダメなんです。潮位・流速・月・外灯・風向き・ベイト・水温・気候等、条件の強弱で着き場が大なり小なり変わります。特定のパターンでしか対応できないと魚にたどり着けないことが増えます。それって勿体無いですよね。釣り場には釣るためのヒントが沢山落ちています。それを見逃さない観察眼と経験値を養えば、どこに行ってもそれなりに対応できるようになると思います。

観察眼といえば、ちょっと脱線するのですが釣り場にヒントが落ちているといえば砂利系の浜辺を歩いていて嫁さん(当時は彼女)が軽石を発見したことがあります。そこで二人して軽石を探しだしたのですが・・・思いのほか見つかりません。そこで一旦手を止めて思考を巡らすと・・・ピンときたんです。で、その推測を元に探すと・・・あった。ここも。あそこにも。あ、ここにも。さっきまでがウソのように見つかります。で、見つかる度に「あったよ!」と嫁さんにプレッシャーをかけていたのですが・・・ものの数分で10対0。嫁さんが「え、なんで?」「また?」「意味がわからない」とムキになって探しています。で、嫁さんの目の前に軽石を置いて「あ、これ軽石かもよ?」って言ってみたんです。(意地が悪い。笑)

バッと軽石を掴んだと思ったら「ムキー!」って遠くへ投げ捨てるではないですか(笑)
女性の扱いって難しいですよね(違)

とまあ、バカ話は置いておいて。これは釣りをやってるからすぐにピンときたんです。浜辺を思い浮かべてみてください。通常波打ち際って色々なものが打ち上がってますよね。発砲スチロールだとかプラスチックだとか木のクズだとか。注目したのは「石の軽さ」。軽いってことは流れの影響を受けやすいってこと。ゆえに軽いものが沢山打ちあがってる場所に軽い石も寄りやすいかも?と。そういう目線で浜辺を見るとゴミが帯になってる場所があるじゃないですか。・・・ビンゴでした。

またある時、潮干狩りに行きました。けどポイントはものの見事に掘り返されていました。掘っても掘っても中々出てきません。そこで手を止めて思案。地形を把握し、ブレイクを確認。掘り返された場所を見るとブレイク付近がより掘られている・・・すなわち、この付近に沢山貝があったということ。でも今更その付近を掘ったところで望み薄。
で、ふと思ったんです。人が掘って山になっている真下は土が上から乗っただけで掘られていないのでは?と。だって、山を崩して更にその下を掘るのって結構手間です。掘ってない場所が周りにあるなら、私ならわざわざ山を崩してまでは掘らない。残っている確立は高いかも?と。試しに掘ってみると・・・ビンゴ。掘りながら「これが隙間産業というやつか!」と一心不乱に掘ったのでした(笑)

釣りもふとしたきっかけで視野が広がります。例えばルアーが届く位置に沖堤防がある場面ってたまにありますよね。でも中々キワを攻めれるものでもありません。で、ふと気づいたんです。「ルアーを1度堤防の上に乗せて引っ張ってキワに落とせば?」と。試すといきなりゴンッ!

こんな感じで些細なことやちょっとした発想の転換が攻略の糸口になることって多いので、柔軟に考えて色々やってみて下さいませ。

【命の境界線】
皆さん、魚を持ち帰る場合は締めて持ち帰っていますか?私はメバルやスズキを持ち帰る場合はナイフで締めて現場で鱗を取ってしまいます。(鱗が固くなっていないので楽)どうせなら美味しく頂きたいですよね。
先日テレビやネットで話題になっていたのですが、スイスでロブスターを生きた状態でゆでることを禁止する法律が成立しました。今年の3月1日から実際に施行されます。日本人的な感覚からすると結構驚きですよね。

ロブスターは痛みを感じる高度な神経系を持っているとする研究結果を踏まえたもので、そりゃあどうせ死ぬなら誰だって苦しまずに死にたいです。その考え方自体は分からなくはないのですが・・・カニは?魚は?昆虫は?と境界線ってどこなのだろうと考えさせられます。
人は生きているだけで生き物を殺してしまいます。手を洗うだけでも、土の上を歩くだけでも。命の価値や感情、境界線って国や宗教だけでなく時代や個人でも変わってしまいますから、答えはあってないようなもの。今回スイスではそこに線を1本引いたってことで。

こと釣りに関して考えると魚に針を刺すわけで、遠い未来ではどこかの国で釣りが禁止されてるかも?なんて考えたりもするのですが、スーパーでなんでも買えるこんな時代だからこそ、人本来の営みである生き物を獲って食べることができる「魚釣り」って色々考えるための重要なツールになるんじゃないかと思っているのでした。

【終わりに】
この場(SALT WATER)にて色々と書かせて頂きました。読んで頂いた方に私の経験が少しでもお役に立てたなら幸いです。なお今後もブリーデンからはメタルマル40、メタルマルシングルフック、超便利なライトリグケース等々、独自路線の商品で皆さんの釣りをもっともっと楽しくしていく予定です。楽しみにしていてくださいませ^^
ケース01

ケース02

皆さまのフィッシングライフが今後も楽しいものとなることを祈りつつ、これにてKENTARO’S LA13の最終回とさせて頂きます。ありがとうございました!




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2018年02月13日

SALT WATER記事 思考の断片11

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2018年3月号より
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前々回にミノーイングについての話が途中でしたので今回はその続きです。
ライトリグではワーミングが総合的には有利だけどミノーイングに有利な場面が多々あるというお話し。

というわけで、じゃあどんな時?ですよね。一番分かりやすいのがトップ(水面)で釣れる場合でしょうか。外灯廻りでパシャ!と音がする場合、当然ながら水面のベイトを捕食していることが多いです。こんな時は冗談抜きでワーミングとトップ用のプラグでは10:0の差になることがあります。これは別にメバルだけの話でなくシーバスや青物のトップゲームでも同じです。ナブラにルアーが届いても沈むルアーにはビックリするほど反応してくれないことがあります。けどルアーをトップ系に変えるだけですぐ解決してくれることが大半ですのでペンシル系、ポッパー系はボックスに入れておいて下さいませ!

ちなみに解決しない例がサヨリ付きシーバスで(笑)水面にゴバッ!と出ているのにトップを投げても・・・ほんと釣れないです。サヨリ付きに関してはベイトの性質の違いが大きいです。通常のベイトは強引に水面に追いやられているのに対し、サヨリは元々水面付近を泳いでいます。それゆえ追われてのトップでないというか、シーバスはトップでなく水面直下の魚を狙ってるんです。勢い余って水面に出てるというか、バイトの瞬間だけ結果的にトップで食ってる状態だと思います。

脱線したのでライトリグに戻します。ワームより強いプラグと言えば、クリアなプラグがあります。昔と違い、今はクリアが主流になりましたよね。ご存知の通り外灯回りではクリアなベイト(アミ類)等に偏食しているメバルが多いです。クリア系ワームが支持されやすいのも、このためですよね。クリアプラグの1番の強みは飛距離が出せるのにスローに誘える点です。ワーミングはここに限界があります。もう1つの強みは「ルアーが動く=屈折も動く」です。ワームとは違った屈折の良さが引き出せます。さらにセッティング次第で水面に浮かせることもサスペンドさせることも可能ですから、使い方によってはそりゃあ強いです。フロートリグを使ったワーミングで対応出来なくはないですが、プラグはとっても手軽で勝負が早いです。

続いては明かりとの関係について。メバル釣りのシチュエーションは大きく分けて2つあります。明かり付きかそうでないかです。プラグが有利なのはどちらでしょう? と、この答を書く前に質問です。なぜメバルは明かりに寄るのでしょう?もちろんベイトを捕食するためですよね。つまり明かりに寄っている段階で基本的に活性が高い場合が多いってことです。続いて質問です。じゃあなぜプランクトンは明かりに寄ってくるのでしょう?これは多分「走光性」という光に対して必然的に寄ってきてしまう性質が1つの理由なのだろうと思います。夏の陸上の外灯(昆虫)を思い出してもらうと簡単に想像できると思います。ちなみに昆虫が寄りやすい外灯と寄りにくい外灯がありますよね。例えば明かりが沢山ある場所は1つ1つの外灯には虫はそこまで集まりませんよね。ばらけます。けど真っ暗闇の山に1つの外灯があったら?さらに近くに川があったら?川の場合は昆虫が羽化したタイミングでは凄まじい量が明かりに集まりますよね。釣りで言う〇〇パターンと同じです。月の影響もそうですよね。当たり前な話、満月が出ていれば外灯の明かりは弱くなり、外灯では釣れにくくなりがちです。(ベイトに見つかりやすく活性が落ちやすいというのもあると思いますが)
釣れる外灯・釣れない外灯の差も基本的には同じ構図です。って、外灯に限った話ではありませんよね。明かりのない磯も基本は同じです。時期によって・場所によって発生したベイトが溜まる条件があって、そこに捕食者が待ち構えているだけです。活性の高い魚というのはそういうことです。で、プラグとまたちょっと話が逸れますが、重要なことなので続けます。実はメバルの場合は活性がそれほど高くない魚を釣ることも少なくありません。例えば闇磯の藻場に付いたメバルを釣るとカナリの確率で胃に何も入ってないんです。反面、外灯付きの魚はカナリの確率で胃に何か入っています。それは捕食のために移動してきた魚か、寝床を狙った釣りかの違いが大きいです。後者はチャンスが来たら食うけど、あえてベイトを待ち構えてはいない状態であることが多いです。南紀のデカメバルを釣ってるとよくあるのですが、何度もルアーを通していている場所で急にスイッチが入って食ってくる要因の1つはコレです。
写真02


この辺りの「どういう魚を狙っているのか」を知ることはポイント選定にはカナリ役立ちますので覚えておいてくださいませ。とまあだいぶ脱線したのでプラグの話に戻ります(笑)

「プラグは釣れるメバルの型が良い」これも経験されている方は多いと思います。それは単純に大きくなると小魚を追う傾向が増えるのが原因の1つで、体が大きくなれば単純に狙えるターゲットの幅が増えます。ボリュームの差が影響していることが多いです。
これはプラグに限らずワームでも同じです。小さいワームでは食ってこなかったのに大きくするだけで大型が食ってくることがあります。この選り好みの幅を利用し、ある程度は型を選別することができたりもします。(このちょっとした「魚の意識の差」が釣りを理解するのに大切)

さて、ここで質問です。例えば大きなルアーと小さなルアー、どちらを先に投げますか?
500 01

よりベターなのは大きなルアーです。リスクが少ないです。小さいルアーは食う個体数が増える傾向にあり、キャスト位置を間違えると大型が食う前に格下の魚が食ってしまいやすいんです。これだけなら別に問題はないのですが、魚は時にナーバスです。ある程度魚をポイントから抜いたり、魚をバらしたりすると何かしらの異変を察知してパタッと口を使わなくなることがあります。(20分ぐらい時間を空けると口を使ってくれることが多い)ゆえに大型になるべくプレッシャーを与える前に魚を掛けるのが得策で、その戦略としてトレースコースはもちろん、サイズを上げる方がリスクが少なかったりします。(ブリーデンのワームで言うとバチを先に投げて、後からNejiNejiの方が良い)これは小型中心のエリアでも同じで、小型ばかりの中でも大型を狙いやすいです。

ちなみにイカはどうでしょう?イカは丸呑みしませんよね。少々大きなベイトというか、自分より大きなベイトでさえ弱っていれば獲物になり得ます。ゆえに胴寸20cmあれば4寸で普通に勝負になりますよね。捕食者に対するルアーの大きさで考えるとかなりビッグルアーです。大きな獲物と言えば・・・堤防や磯でフナ虫に足をかじられた経験ないでしょうか。動かなければ人もベイトになるってことで(笑)仮眠していて噛まれると「イタッ!」と目が覚めるので超ムカつきます(笑)ちなみにセミを捕まえて腕に乗せておくと、樹液を吸おうとして針を刺しにきます。(って、釣りと関係ないですね。笑)

とまあ、プラグの話から何度も脱線してしまいましたが、結局いろいろ繋がってるんですよね。どう関連しているかがルアーフィッシングには重要だと思っています。

最後に。
SUMO HEAD&SUMO HEAD太に追加新サイズ登場しました!SUMO HEADは1.5g/2.0g/3.0gを追加、SUMO HEAD太は2.0g/3.0gを追加です。低重心でコケにくい安定感抜群のジグヘッド。これでちょっとディープなエリアもカバーしやすくなったので使ってみて下さいませ!
写真03



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2018年01月15日

SALT WATER記事 思考の断片10

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2018年2月号より
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さて、前回の続きでミノーイング・・・ではなく今回はロッドについてのお話です。

ブリーデンから13本ものアジングロッドがリリースされましたよね!YOGI(ヨギ)2本、KABIN(キャビン)11本。YOGIはソリッドティップ、KABINはソリッドティップ・チューブラーティップ・チタンティップの3種類があります。正直チタンソリッドティップが気になっている方が多いと思いますので、今回のメインはチタンソリッドティップのメリット・デメリットについて私なりをご案内します。DSC03212

チタンティップのメリット:独特な感度・柔らかさ
チタンティップのデメリット:柔らかさ・重さ

1番のメリットはいわゆる感度であったり潮の変化を伝達する性能です。1番のデメリットは柔らかさだろうと感じています。魚の吸い込みバイトは通常のソリッドティップやチューブラーティップより格段に大きなアタリを伝えてくれます。ただこれを単純に「感度」と言い切って良いのかが微妙なところでして。果たして感度とはなんぞや?と考えさせられる場面も。というのもチタンティップが曲がっているのにアタリが手元に出ていないことも多いからです。明らかに伝わりやすいバイトとそうでないバイトがあります。(ただチタンティップがチョットだけ曲がるようなアタリがカーボンソリッドやカーボンチューブラーで感じられたり視覚で分かるかというとそれなりに差があるだろうと思います)
というわけでアタリが視認しやすかったり大きく伝わることは間違いないのですが、今まで感度と言われていたものとは別の感度があると感じています。まずアタリが大きく伝わる要素としてティップが重く軟らかいこと自体が影響している気がするんです。ティップが他の素材以上に曲がり、それが戻る時に重い素材ゆえの反動が生まれている感じなのです。それはティップが「ピンッ」とまっすぐに戻る瞬間の振動、つまりバウンドする振動です。つまり、ラインがオフになる振動です。更に金属ゆえにその振動がすぐ収まらず、振動自体が暴れている印象なんです。このコンボで大きなアタリとして感じている気がしています。
チタンティップイメージ02


続いてメリットとデメリット両方で取り上げた「柔らかさ」についてです。メリットとしては魚に違和感を与えにくい点であり、吐き出しにくくさせる点です。コンッ!とアタリがあったけど乗らなかった状態の大半は「魚がワームを吸い込んだ後に違和感で吐き出した状態」で「ハズされた」が一番近いニュアンスですが、ここで関わってくるのがティップの硬さです。チタンティップはティップが柔らかいため違和感を与えにくく吐き出しにくいです。吐き出す行為自体が減る感じもあるのですが、魚が吐き出そうとしても吐き出しにくいようでフックポイントが口の中で動きにくい印象が強いんです。
もう1つは通常の吸い込みバイトの場合、いつもより奥に入っている印象を受ける場面もあります。吸い込んだ時にティップが曲がることでいつもより奥に行っている可能性です。ということで今私が気になっているのはメバルのバイトの「ワームの尻尾ばかり咥えるアタリ」が案外最初のバイトで針先までいくのか否か?です。
というのもテールバイトは可能性として2つあると感じているからです。魚が意識的に尻尾を咥えている可能性と、必然的に尻尾を咥えてしまっている可能性です。尻尾を咥える場合は往々にしてスローな動きの時に発生します。エサがスローゆえにスローに食ってきてるのですが、その時に最小限の動き(吸い込み)で食ってきているゆえに、ライン抵抗やジグヘッドの重さで思ったより吸い込めず勝手にテールバイトになっている可能性です。このあたりの検証がちょっと楽しみだったりしています^^あとミノーイングやトップゲーム等も面白い副作用が期待できるかなと。

とまあ少し脱線したので続いてデメリットについて。やっぱりデメリットも感じていて、根が荒い場所や藻場ではティップが仕事をし過ぎて根掛かりしやすいです。(ラインテンションを抜きにくく、フックポイントが外れにくい)私のメバリングはハングオフの釣り(岩場やウィード等に軽く引っかけ、それを外すアクション)を多用するので、こういう場合にはあまり合わないだろうと感じています。というわけで現状ではチタンティップは「上層・宙層の釣り」にマッチしたティップという印象を持っています。(チタンの反発力やテーパーで色々と余地があるとは思います)
続いてのデメリットはキャスタビリティです。ティップを「ピュッ!」と走らせるようなキャストはとても相性が悪いです。ティップが曲がり過ぎて飛距離が出ません。(ロッド全体で投げるようなキャストだと問題なし)続いてキャスト精度です。垂らしが短いとコントロールしにくいです。(垂らしを長めにとってロッド全体でキャストすると問題なし)続いてリリースポイントのズレです。ティップが柔らかいために通常リリースするタイミングではティップがまだ後ろを向いています。(これもすぐ慣れる)

とまあ色々書きましたがチタンティップは今までにないメリットが多いのは確かで、皆さまの新しい武器になってくれると思います。ちなみに。KABINはチタンばかり注目されがちですがKABINは過敏な感度を目指す過程でぜい肉をそぎ落としまくった結果、どれも超軽量ロッドになっています。持ってもらうと皆さん「うわっ!やばっ!」となります。
私の場合は元々チューブラーの操作感やロッドの振り抜け感(ティップが暴れにくい)が大好きなのですが、オールマイティーにこなすならカーボンソリッドだろうと思いますし・・・正直どれにするか迷うところです(私の場合はメバルも視野に入れてしまうので。笑)

最後にトレバリズムのYOGIについてです。ラインナップとしては510と602という2つのラインナップがあります。KABINとの違いの1つはグリップです。YOGIはVSSのコルク、KABINはスケルトンです。続いてカーボン。YOGIはいわゆる通常のカーボン、KABINは4軸です。そしてもうひとつ大きな違いはソリッドティップの長さです。
ブリーデンロッドの特徴の1つに小口径ガイドがあります。ロッドってティップ側に大きなガイドを取り付けると、どうしてもフィーリングが悪くなってしまいがちです。でもそれってガイドだけでなくて、ティップのジョイント部分やテーパーも関係してきます。ジョイント部分はどうしても硬さが出たり重さも出やすいところ。(実際の重さでなく持重り感)これらをなるべくナチュラルにすべくセッティングしてあるのがYOGIです。そのためYOGIはKABINよりソリッド部分が約2倍の長さになっています。ソリッドの利点(食い込ませの良さ、バレ抑制、潮の変化を感知する性能等)を生かすようセッティングされているのがYOGIです。というわけで駆け足でご紹介しましたが自分のスタイルに合うお気に入りを見つけて楽しんで下さいませ!



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2017年12月13日

SALT WATER記事 思考の断片09

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2018年1月号より
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今回はライトリグ(メバル等)のミノーイングについてのお話しです。
R1009968

昔と比べて最近はライトソルトでもプラグを使う方は増えてきましたよね。種類も沢山あります。ですがプラグが苦手という話はまだよく聞きます。というわけで今回は「なぜプラグが釣れるのか」ではなく「なぜ苦手なのか」「なぜ釣りにくいのか」という観点から解説することで苦手意識を少しでも減らすことができれば!と考えています。

さて、実際のところプラグが釣れやすいって本当なのでしょうか?メバル釣りでは「プラグでも普通に釣れる」「ワームを凌駕することも多い」「釣れる魚の型が良い」と聞いたり読んだりしたことは多いと思います。けどこれが本当ならライトソルトでプラグメインの釣りにならないのは少しおかしくないですか?雑誌に書く人が上手いからでしょうか。価格の問題でしょうか。なぜワーミングメインの人が多いのでしょう?

結論を先にお伝えします。条件によってワームより釣れやすい時と釣れにくい時があり、比較的・総合的にワームの方が釣りやすい場面が多いからです。プラグは時と場所を選びやすいんです。それらを分かった上で使うならワームより釣れやすい場面が多々あるのは間違いありません。どんなルアーにも得意・不得意があり、何かに偏食している魚を釣ろうとした場合、アベレージ的に釣れるルアーではどうしても食わせにくい場面があります。そういう時にワーム以外のルアーがとっても役立ちます。
でもどれぐらいの種類のプラグが必要か分かりませんよね。試しに私のタックルボックスに入っているライトリグ用プラグを数えてみたのですが約70種類入ってました。すべてのフックを毎年交換なんてできませんから1軍ルアー以外はフック無しのボディのみを持ち歩き、現場で必要なミノーがあればその都度フックを付ける・・・という使い方を昔はしていました。が、もちろんこんなに要りません。ミノーイングでしか釣りにくい魚にハマって散財した結果でして、実際に使うのは精々10種類です。パターン別でいくつか持っていれば大抵のパターンには対応できます。つまるところ私がプラグを持つのはプラグで釣りたいからでなく、特定のパターンに対応するための強力な武器になるからです。

続いて細かい話に入る前にまずは大前提のお話しをしておきます。ルアーフィッシングは基本的には活性の高い魚をメインに釣っています。エサ釣りとルアー釣りでの大きな違いの1つはココです。エサの場合は撒餌で活性を上げたり魚を集めたりして活性を操作しやすい釣りです。ルアーフィッシングはそこがエサより苦手です。けど全くできないわけではなくて、例えばバスのアラバマリグが流行ったのはこの活性を強引に上げる力も要因の1つだと思います。というわけで活性が高くないと釣りにくいのがルアーフィッシングで。(ゆえにエサ釣りより「ラン&ガン」が合っている)で、活性があまり高くない場合、特定の動きやフォルムにしか反応しないことが増えていきます。特定のベイトばかり捕食している時も同様です。これらを攻略しようと思うと特化型のルアーがどうしても必要になるんです。

ここでちょっと脱線します。上記のように特定の動きやフォルムにしか反応しないことを「低活性」という言葉でひとくくりにされがち・してしまいがちですが「特定のベイトに偏食している状態」は低活性でなく条件付きの高活性であることが多いです。このニュアンスの違いがとっても大事で。解釈を間違えると先が見えなくなったり迷子になることが多いところです。条件付きの高活性と単なる低活性を区別すると見え方がグンッ!と広がると思います。

とまあ今回の趣旨とズレてきたのでプラグについての話に戻ります。例えばシーバスアングラーってプラグをメインに使う人が多いですよね。ワームでメバルを釣りやすいのとプラグでシーバスを釣りやすい理由は共通点も多いです。それはどういうエサをメインに捕食しているか、どういう捕食方法なのかが大きく関わっています。

【色々な捕食者】
海の中では人が見えないだけで食う食われるが日常的に起こっていますよね。以前少し書いたことを復習しておきます。捕食者には捕食者ごとに特性を生かした捕食方法があります。

・気づかれずに近づき捕食(待ち伏せ系・ストーキング系)
・遊泳力にまかせて捕食(アスリート系)
・ベイトを追い詰めてプレッシャーをかけて捕食(ファイター系)
・弱ったベイトや死んだベイトを捕食(漁夫の利系?)
・逃げないベイト(バチやアミ等)の捕食(・・・草食系?)

メバルはどういうベイトが基本?シーバスは?ということです。メバルとシーバスでは根本的な捕食方法が違うしベイトが違うことも多いですよね。ベイトが違えば釣り方や釣りやすいルアーは当然ながら変わります。例えばメバリング中にシーバスがヒットしやすい時というのはどういう時でしょう?単純な話、ベイトが同じ場合に多発しやすいです。これがプラグで釣りやすい・釣りにくい1つの答えです。続いてこの辺りをもう少し掘り下げて解説していきます。

【メバルのベイト】
メバルの捕食方法は基本的には流下ベイト系が多いです。小さな甲殻類(アミ系、エビ系、ゴカイ系等)ですよね。あまり隠れる必要も追う必要もないターゲットの割合が高いです。それに比例して小魚系がシーバス等より少ないです。小魚も捕食するけど捕食する場合は大量接岸したり大量発生したタイミングであることが多いです。そう、若干だけイレギュラーなんです。「ある程度来るもの拒まずな食い方はするものの日常的に小魚を追いまくるタイプではない」これがプラグで釣りにくい理由の1つです。シーバスより波動や動きの少ないベイトを好む傾向が強いんです。ゆえにプラグ(小魚をイミテートした動き)がワームより釣れにくい場面が多いのは当然なんです。っと、色々書ききれないので今回はこの辺りで。

最後にブリーデンから出ているプラグについて書いておきます。「minimaru」(ミニマル)というエギ型プラグがありますよね。
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作りはエギと同じで硬質の発泡ウレタンで作られたプラグです。(ウレタン樹脂を発泡させて成型した硬い泡の塊のようなルアー)コンセプトはエギと同じなのでダートもお手のもの。「チョンチョン!」とラインを張ったり緩めたりするとダートし、止めると安定した姿勢でフォールします。エビの形ですが小魚が逃げ惑うような動きを出しやすく、フィッシュイーターの捕食スイッチを入れやすいです。メバル狙いの場合はここまで読んで頂いたならお分かりと思いますが、あまりダートさせない方がよく反応します。アクション入れる場合は軽〜く入れるのがGOODです。
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で、もう1つのミニマルの強さは底立ち性能です。通常のミノーは泳がせるためにシンカーをボディの中心付近に入れるのですがミニマルは前に付いています。さらにアウトシンカーです。ゆえに水中でコケにくいんです。根掛かりしにくいんです。通常プラグで底は獲りにくいし、底なんてとりたくないですが、このプラグなら釣りになります。というわけで私のオススメはムラソイのサイトフィッシングだったり、チヌのボトムゲームです。特に河口で手長エビがいるようなエリアで底をチョンチョンすると・・・ほんとヤバイです。お試しあれ^^
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2017年11月13日

SALT WATER記事 思考の断片08

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2017年12月号より
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秋と言えば、ベイトが豊富になる季節ですよね。全国各地、メタルマルゲームを楽しまれている方も多いと思います。というわけで今回はメタルマルゲームについてご案内します。
ご存知の方も多いですがメタルマルはとても人気のルアーです。ではなぜ、ここまで人気になったのでしょうか。それはやはり「釣れる」と認知されているからだと思います。そして「使っていて楽しい」と思って頂いている方が多いからだと思います。01


まずは基礎知識。ボディにブレード(キラキラした薄い板)が装着されたルアーは「スピンテールジグ」や「ブレードベイト」等と呼ばれています。メタルマルもこのカテゴリーに入ります。

【ブレードの種類】
市販されているブレードの形状は大きく分けると3種類。「ウィローリーフ・インディアナ・コロラド」です。水抵抗の強さはウィローリーフ>インディアナ>コロラドという順番です。フォールの遅さ(水抵抗の強さ)はウィローリーフ<インディアナ<コロラドです。シーバスで多く採用されているのがウィローリーフです。メタルマル13と19に採用されているのがコロラドで28はインディアナが採用されています。ブレードの種類

【アクション】
元来のブレードベイトの特徴は「タダ巻き」が基本であり、アクションさせにしても「リフト&フォール」ぐらいのものでした。実はこれ、そうせざるを得ない理由があります。それは水抵抗です。ブレードベイトはブレードが回ることで水の抵抗がとても強くなるルアーです。ゆえにアクション入れようにも中々入れられないし、強くシャクリ上げても動きが鈍く、重くてシンドイために「タダ巻き」や「リフト&フォール」がメインアクションにならざるをえないんです。そこでメタルマルはブレードのサイズを落とすことと、ラインアイを前に配置することでルアーに動きを入れやすくさせているんです。多分、メタルマルが出るまでブレードベイトでジャークを入れるような使い方って、ほとんどされてなかったと思います。その既成概念を変えたのがメタルマルです。個人的にメタルマルが化けたのもココだと思っています。そこが釣果だけでなく、アングラーの釣った感や楽しさに繋がり、選んで頂いているのだと思います。

そういえばブレードベイトって昔からバスではよく使われますよね。ほんと魚がよく反応してくれますよね。けどメタルマル発売当時はシーバス用でさえソルトではブレードベイト系ルアーはそこまで認知されているルアーではありませんでした。その認識をもメタルマルは変えてしまいました。

メタルマルの強さはこれだけではありません。続いては「飛距離」です。元来ブレードベイトは空気抵抗を受けやすく、飛距離が出にくいタイプのルアーだったんです。ゆえにソルトではブレードベイトが強いと分かっていても飛距離の誘惑でメタルジグを選択する人が多かったんです。ナブラ撃ちって届いてナンボの釣りですから、それはある意味必然でした。そんな中、メタルジグに匹敵する飛距離が出せるように開発されたのがメタルマルです。更に更にブレードにフックが隠れるステルスフックシステムでブレードにバイトしやすくミスバイトが多かったブレードベイトの弱点さえ克服してしまいました。もう至れり尽くせりですよね(笑)

ゆえに実釣ではご存知の通りビックリするほど色々な魚種がヒットしてくれ、今では無くてはならないルアーとなっています。まだ使ったことがない方は是非使ってみて下さいませ!大人買いされる方のキモチ、分かると思います^^

そして現在開発が進んでいるのがメタルマル40です。02


実釣ではもう既に折り紙付きを叩き出していますが、これってまだ改良前の段階のプロトの釣果です。現在は何点も修正されてより使いやすく・釣りやすいものになっています。楽しみにしていてくださいませ!

さて、メタルマルの強い要素は色々ご紹介しましたが、ご存知の通りいくら釣れるルアーを持っていてもそれだけでは釣れない場面もあります。というわけで私が経験した場面をちょっとご紹介します。

【ボートメタルマル】
ある時、ボートでのメタルマルゲームでこんな経験をしました。ミニボートでベイト(小イワシ)の群れについた魚を狙っていたのですが中々釣れないんです。実はボートだからと言って簡単に釣れるかというと、そうでもなかったりします。ベイトの群れの近くに寄ってはルアーを投げるんですがうまくいきません。

ミニボートでベイトに近づく=ベイトはボートから逃げる=必然的にベイトを後ろから追う形になります。釣れない(釣れにくい)要因は私のボートのプレッシャーの可能性を感じたんです。試しにベイトをよく観察し、ある程度動きを予想し、ベイトに警戒されないように迂回して回り込んでみたんです。そしてキャストせずに待っているとうまい具合にベイトがこちらへ寄ってきたんです。そのタイミングでベイトの後ろにルアーを落として巻き始めると・・・ゴンッ!!!・・・1発でした。散々苦労したのがウソのように・・・です。
これって私が海の中の状況をイメージ出来てなかった証拠で。単純にベイトのエッジを狙えば何とかなると甘く考えていたんです。(そういう場合も多々あるので、安易に考えてしまっていた)

考えてみれば当たり前ですよね。ベイトを追う状況って魚にとっても同じで、位置的にはボートの真下が本来ターゲットが陣取りたい位置で、その上にエンジン掛かった船がいたらそりゃあ魚は散りますよね。

観察力と推察力が足りてなかったってことで。でも一度分かってしまえばそう難しくなくて。闇雲にルアーをキャストしてた時とはまた違った見方を出来るようになり、楽しさが断然増したのを覚えています。

とまあそんなメタルマル、ショアからもオフショアからも使いどころ満載で皆さんの武器になってくれるのは間違いありません。メタルマルで秋を満喫してくださいませ!03



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2017年10月13日

SALT WATER記事 思考の断片07

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2017年11月号より
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【生き物は位置情報を記憶する?】
釣りでよくありますよね。「毎年この場所に大型が接岸するよね」とかです。広大な海で泳ぎ回る魚って同じルートをよく通ります。いったい広大な海で何を目印に同じルートを通っているのでしょうか。
例えば伝書鳩。1000km以上先から戻った記録もあるようで地磁気を感じて(GPSみたいな機能)自分が居た場所へ戻ることができるようです。自然界の生き物の行動はこの体内GPS機能が色々と関係している気がするのです。
釣りの話に戻します。私が通っていたエリアでは尺を超える黒メバルは決まって特定のエリアで釣れることが多かったです。他の場所でも釣れるのですが、明らかに確率が違うのです。魚がGPS的な機能を使って特定のエリアに大型が入ってきやすいとするなら?です。シーバスアングラーでも良いサイズを釣る人は毎年のように釣りますよね。1つ確実に言えるのは単純に釣れる場所を知っているからです。ポイントを偶然見つけたのか、教えてもらったのか、推理して見つけたのかに関わらずです。魚がGPS的な機能を持って動いているなら、なおさら場所の重要性が増しますよね。それほど釣りは場所が重要です。

【生き物は場所を後世に伝える?】
少し前にTVでとても面白い研究結果を見ました。それはシマウマの回遊ルートのお話し。世代替わりして今のシマウマの群れが知るはずのない草が生える場所(70km先)へ昔のシマウマ同様に移動を開始したというもの。しかも草が生える少し前に移動を開始したんです。(30年間ほど柵で物理的に通れなくなっていたので知るはずがない状態で)
研究者の結論としては「生物はGPSのようにDNAに位置情報やタイミングを記憶し、後世に残している可能性が非常に高い」というもの。私はこれを見た瞬間「なるほど!確かにこれなら色々説明付かないことが説明付く!」と、とても興奮してしまいました(笑)
これって他の生き物も同じだと思うのです。例えば「オオカバマダラ」という蝶をご存知でしょうか。この蝶はなんと何千kmも移動します。けど移動距離が長すぎて移動する間に世代が3〜4代も変わります。昔から不思議だったんです。魚の回遊ルートがなぜ毎年同じなのかとか、なぜ迷子にならないのかとか。最近ではウナギの産卵場所が西マリアナ海嶺で見つかっていますよね。日本から凄まじく遠いのにどうやって行くのだろうとか、この辺りのモヤモヤが結構スッとしたのでした。人は下手に記憶が良いために経験した記憶から行動している感覚しかありませんが、案外人にも備わっていて、それは意識できていない、もしくは自意識が邪魔しているのかなぁと生物の奥深さを感じて感慨にふけったのでした。

というわけで釣りは場所がとっても重要って・・・言われるまでもないことですよね。では質問です。雑誌等を読んで実際によく釣れるようになる人ってどれぐらいでしょうか。
残念ながらそこまで多くないのが現状ですよね。釣る人とそうでない人との差ってどこにあるのでしょうか。

まず結論からからお伝えします。それはやっぱり「釣れる場所を知っているかどうか」であり、その場所の「釣れるタイミングを知っているかどうか」そして「ターゲットが食べているベイトは何か」を知っているかどうかです。魚釣りの根本はこれですよね。正直なところその他のことは二の次です。けどこう思う方もいるはずです。「特定のパターンだったら場所が分かっていても対応できないのでは?」と。その通りです。その時は・・いさぎよく諦めて下さい(笑)
でも実は笑い事ではないんです。ワリキリって重要なんです。この割り切れない状態を私は「意識配分を間違えている状態」と呼んでいるのですが、これが釣れるようになる人と釣れない人の差の1つです。考えてもみてください。特定のパターンってちょっと大胆に言い換えるならイレギュラーなパターンです。場所・タイミング・ベイトさえ分かっていれば釣れてくれることの方が多いんです。そもそも場所も何も分かっていない状態でイレギュラーなことまで対応しようとするのって普通に考えて無理がありますよね。(必要以上にカラーで悩む方と同じ思考パターン)それにイレギュラーなパターンって、実はやっていれば(やり込めば)そのうち気付くことが大半だったりします。あえてかなり乱暴な書き方をするなら、気づけるレベルに達したら必然的に色々気づけるようになります。(理解が早くなるので知識を入れることは悪いことではない)

すなわち、釣る人と釣れない人の差って良くも悪くもポイントありきなことが多いのですが、技術的な面やルアーチョイス的な別の理由だと考える人が多い傾向があります。その状態でなんとか釣ろうと思っても、やっぱり難しいのが現実です。下手をすると釣りが嫌いになってしまいます。というわけで。続いては釣れる場所やタイミングをどう見つけるかのお話しです。

人から教えてもらうのも1つですが、可能なら自分で見つけたいですよね。でもこればっかりは地道な開拓作業しかありません。けど確実に絞れる方法が1つあります。それは決め打ちです。「今日はこのエリアだけ」と当日投げれる範囲でエリアを絞ってしまうんです。そして投げられる場所は全部投げます。釣れそうと思う場所もそうでない場所もです。当日にエリア内で釣れる魚がいたなら、どこかで魚が釣れてくれますよね。時間が掛かり非効率に思える方法ですが、しらみつぶし作戦はとっても強いです。想像以上に色々な情報が得られます。自分だけのマイポイントがドンドン増えていきます。そして過去に釣れた場所をチェックしながら別の場所を開拓してみて下さい。
さて問題です。この地道なしらみつぶし作業を繰り返すと・・・どうなるでしょう?ってことです。

けど、周りには中々釣れなくて悩んでいる方もいますよね。そんな時、余裕があれば自分が開拓したポイントに案内して釣らせてあげて欲しいのです。そういうことをしていると次第に釣り仲間も増えます。よく釣る人は周りが放っておかないですよね。自分のしていないジャンルの釣りの声も掛かります。他の釣りの経験を通して分かることもまた多いです。そういう釣りの輪や釣りの幅を広げて頂ければ、必然的に釣れるようになるのはもちろん、釣りそのものがもっと楽しくなるだろうと思います。

【マッコーリー40】macquarie_blue
さて、開拓となると必要なのがリュックです(宣伝です。笑)ブリーデンで先日発売開始したのが防水リュックの「マッコーリー40」です。この1番の特徴は防水ですが、もう1つの特徴は別売のロッドベルトを装着するとロッドをリュックに固定できる点です。002
磯を開拓する場合、安全面から両手を自由にしたい時って結構あります。このリュックがあればカメラを入れていたって不意の雨でも大丈夫!とっても便利ですよ〜^^お店になくてもブリーデン商品が置いているお店なら基本的に取り寄せ可能ですので、気になる方はお近くのお店で取り寄せて下さいませ!


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2017年09月13日

SALT WATER記事 思考の断片06

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2017年10月号より
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【中心視野と周辺視野】
以前の記事で何度か「自然界では動きが遅いことに意味がある」という内容をお伝えしていますが今回はこの説明を色々な観点から少し詳しくご案内しておきます。まず人間の視野には2つあるのをご存知でしょうか。中心視野と周辺視野です。

私たちは見ようと思った場所に焦点を合わせ、立体感や距離感を計りますよね。この両目でピントが合っているエリアが中心視野です。私たちが日ごろ無意識的に使っている目の使い方です。周辺視野とはピントが合っていない外のエリアのことです。この視野の特徴は細かくは見えない・距離感はつかみにくいという欠点はあるものの、動くものにとても敏感で意識できる範囲がとにかく広いってことです。意識していなくても目の端で誰かが手を振っていると気づきますよね。まさしく周辺視野の特徴です。

草食動物等、狙われる立場の生き物の多くは危険察知能力を上げるために目が顔の左右に配置されていますよね。魚やイカの配置も同じですよね。周辺視野に特化させているからです。ちなみに日ごろ中心視野で見ている、今周辺視野を使ってるなんて考える人は少ないですが球技系のスポーツや格闘技をする人はこの周辺視野を意識的に使います。広い視野で全体の動きを捉えることで相手の動きに対応しやすくなります。

で、ルアーフィッシングで強く関わってくるのはもちろん周辺視野です。周辺視野の特徴は細かくは見えない、動くものには敏感だけど、動かなければ気づきにくい・気づかれにくいってことです。ルアーフィッシングがエサ釣りより優れている部分は動きに敏感な魚に色々な動きでアピールしやすい点です。

というわけで以前「白いアオリ」のことを書いた記事と繋がってきます。白いイカはベイトに悟られないようにスローにスローに動くというお話し。周辺視野は動きに敏感ゆえに、その視野で捕らえにくいようにスローに動いているってことです。体感的に分かりやすい例を挙げるなら、テレビのクイズ番組で1枚の絵が時間経過とともに少しづつ変化していく「モーフィング」ってありますよね。あれと同じです。早送りだとどこが変化しているかは一目瞭然ですが、ゆっくり変化すると分からないですよね。生き物は根本的に変化(動き)がゆっくりだと、とても気づきにくいんです。捕食者はそれを利用しているってことです。

【ラインの太さ】
視覚的な話でもう一つ書いておきたいのがラインの太さについてです。ラインは細いほど魚を釣りやすいってよく聞きますよね。これって本当でしょうか?その前にまず根本的な疑問。ラインは魚に見えている?です。
はい、もちろん見えています。例えば太刀魚はPEラインやリーダーの結束部分をよく噛みます。これは別に釣り糸を切ってやろうと思って噛んでいるわけではありません。ノット部分やラインの境目があることで動きが見えてバイトしてきています。PEラインが数メートルごとに色分けされたものが切られやすい原因はコレです。単色ラインだと境目がないのでラインが動いているように見えないので切られにくいんです。上で書いた周辺視野でラインの動きを捉えているってことです。つまり、ラインは魚に見えています。ちなみに針も見えています。魚種によってはカラ針(針のみ)で魚を釣ることもありますよね。

じゃあ、なぜラインやフックが見えているのに魚は食ってくるのでしょうか。これは単純に罠だと理解できないのが理由の1つです。もう1つは生き物は何かに集中すると回りは見えなくなるからです。この二つの相乗効果です。いわゆる活性が上がった状態です。
「バス 手づかみ」等でWEB検索すると出てくると思いますが、手にエサ(小魚)を持って水面直下で小魚を揺らし、それを食いにきたバスの口を手づかみで捕らえる動画が複数あります。ラインの太さどころの話ではありませんよね。
もう一つ別の例だと、昔TVで見たのですが熱帯雨林で蝶々を捕らえることを生業とした現地の少年はカラフルなハンカチを手に持って振りながら走っていました。そして交尾相手と間違って近寄ってきた蝶々を網で楽々捕らえていました。その少年は蝶々の種類によって柄を変えておびき寄せていました。生き物って、そういうことなのだと思います。人だってそうですよね。携帯電話を見ていて事故を起こして問題になっていますよね。何かに集中すると回りは見えにくくなります。

さて、ルアーの話に戻ります。ルアーフィッシングはルアーを動かしていることが大半です。捕食スイッチを入れられたなら(ルアーに集中させられたなら)ラインの太さは関係ないことが多いことは覚えておいてくださいませ。ちなみに最近流行のケンサキゲームで「中オモリ式」をすると、アタリがあるのに乗せられないことがあります。
中オモリ式

これはオモリにケンサキがバイトしています。サイトで確認して「なるほど!」と思ったのですが、オモリの横にエギがあろうが、オモリの方に捕食スイッチが入ると、笑えるほどオモリばかり追いかけます。なんせ鉛の方がエギよりよく動きますからね。(こういう動きに反応しやすい時は単体のエギで動きを付けて攻略)

ちなみに、この中オモリ式にはエギマルの2.5shallowがとってもオススメ!激スローフォールなので、潮馴染み抜群で食わせの達人になれます。渋い時にはリーダーを長くしてよりナチュラルに攻めると、まあ強いです。お試しあれ。

では続いての疑問。なぜルアーを嫌がったりスレたりするの?です。1つにフックやライン、ルアーの違和感を察知できる状態ってことです。活性が低いってことです。魚の活性の具合で食う食わないが変わるのはご存知の通りです。高活性になればカラ針だろうがエサっぽい動きのものはなんでも食うけど、ちょっと落ち着いてくると全くと言っていいほど食わなくなります。

魚はラインやフックが見えても人の罠だとまでは認識できていません。けど、いつものベイトとはなにか違うことは分かっていると思います。その何となくの違和感が捕食にブレーキをかけているのだろうと思います。それはルアーの動きだけでなく、仲間が急に減ったり、バレた魚が一目散に逃げる動きを見たりして、何かしらの違和感を察知しているのだと思います。

違和感と言えば「釣られた仲間を魚はどう見ている?」という記事を「2016年10月号09」に書いているので、参考にしてみて下さいませ。

というわけで、結局ラインは細い方が有利なの?という疑問については、やはり細い方が有利な場面が多いです。ラインが細いと飛距離も伸びやすいですし、潮の引っ張られ方も変わってきます。細い方がよりナチュラルに流しやすいです。動きの違和感を減らせます。ゆえにラインの「細くて強い」は釣りにおいてアドバンテージは大きいです。けど私の感覚だと視覚的な部分はどちらかというと影響は少ないと感じています。少々太くても問題ないことが大半です。ですので「より魚に見えないように」という思考でラインを細くはしないで頂きたいのです。狙うターゲットに必要な強度はしっかり確保して頂いて大丈夫です。私の尺メバル狙いではリーダーは8〜10LBですが問題ありません。安易に細くして切られても魚をデッドさせる確率を増やすだけです。私の決め事の1つは「獲れないなら狙うべきじゃない」です。ターゲットに合ったライン選択をして釣りを楽しんでくださいませ!

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2017年08月13日

SALT WATER記事 思考の断片05

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2017年9月号より
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【エギの色】
このコーナーでは数回に渡りエギングに関して私の思考をお話しさせて頂きましたが、あえて触れていないことがあります。それはルアーのカラーについてのお話し。多い質問ってやっぱカラーなんですよね。本音を言うとカラーについてはあまり書きたくないのですが、今回は私のカラーに対する考え方をご紹介します。(あくまで私の)

【エギの色について】
実は私、ちょっと極端な考え方をしていてカラーはあまり気にしていません。それは色が影響していないと思っているわけでなく、色の影響を考慮しない釣りをなるべくしたいと考えているんです。(だからあまり書きたくない)というのも釣れる釣れないの境界線は色以外の割合が高い場合が多いと思っていて、色以上に重要視すべき点が沢山あると思っているからです。もう1つ書くなら合理的な理由を説明できないからです。例えばお腹がすいているアオリがいて、エビっぽいものがいたとするなら色によって食う食わないを決めるとは考えにくいですよね。ということは同じようなエビがいた場合に選択枝として強弱が出る可能性はあるけど、その場に同じようなエビがいなかったら普通に捕食する可能性が高いってことです。

ここまではカラーを気にする方・悩む方と考え方はそんなにズレていないと思います。

【検証の難しさ】
エギングはアクションさせることがメインで明らかに動きを重視した釣りです。それはアオリが動きに対して敏感に反応するからですよね。アクションさせるということは強引に捕食スイッチを入れて釣っている状態ですから、大きな意味ではエギングはリアクションバイトと呼んで良いとさえ思っています。それに1投目と2投目では意味合いが極端に違うので実釣での検証では正直難しいです。(例えば巨大水槽で大量のアオリを入れて反応の違いを目視するとかなら可能でしょうが)

【食うきっかけに至る直接的要素か否か】
色をあまり気にしたくないもう一つの要素は「食うきっかけに至る直接的要素(強い要素)になり得るかどうか」という思考が大きく関わっています。食うきっかけに至る強い要素なら理解可能かどうかは別として理由が存在するはずで、アングラーは何かしら再現性を実感できるはずです。けど私の場合はいくら釣っても再現性を実感できないんです。ゆえに「重要視したくない・すべきでない」というのが正直なところです。

極端な話、特定のカラーにしか反応しないと考えてしまうと反応するカラーを見つけるまでルアーローテしなければいけません。しかも1つのコースだけで。もちろんそんなことをする人はいませんからカラーを気にする人・気にしない人の差は意識配分の差ってことです。

【意識配分を加点式で考えてみる】
魚釣りは最終的に魚を釣ることが1つの目的です。これを達成するために諸々の精度を上げますよね。分かりやすくするため加点式で説明します。とりあえず100点満点中、75点以上で魚が食うとします。

タックルは特に問題なし:20〜30点
魚の目視できる範囲にルアーを届かせられた:20〜30点
魚の食べているベイトに近い動きや早さを演出した:10〜20点
アタリを感知できた:10〜20点
魚のいる位置や層を何となくイメージ出来ている:5〜10点
魚の反応の良いルアーカラーを投げられた:3〜5点

上の点数は適当なのであまり気にしないで頂きたいのですが、カラーで悩む方はこのカラーに占める点数がとても高い状態のはずです。(例えば20点とか?)そして私はこの点数が低いのだと思います。

実際の釣り場では日によって活性が違いますよね。流れが変わるだけで変わります。何点で食うかはコロコロ変わるってことです。ナブラ状態ならルアーが届けば食うことが多いですから50点以上で食う感じでしょうか。そんな時もあれば85点以上でないと食わない日もあるのが釣りってことです。

【雑誌等の〇〇しか食わなかったという情報】
雑誌やブログではよく「〇〇でないと食わなかった」という表現を見ますよね。私も釣り場でそう感じることがあります。けどそういう表現を以下のように解釈して頂きたいのです。
「70点以上で食う状態で、最後の数点を〇〇によって70点以上になった」です。そうすれば迷うことは少なくなると思います。

【総合的な基準を満たす】
ちょっと説明が難しくなってしまいましたが、結果的に捕食者にエサだと思わせれば良いだけですよね。達者な方の難しいパターンはとても参考になりますし、とても貴重な情報です。けどその情報で迷子になってしまっては本末転倒です。迷子にならないような情報活用をすれば、難しいパターンの情報も自分のものにできると思います。

【警戒色と保護色】
とまあ、ここまでカラーの影響を否定的に書きました。が、カラーが影響していないなんて思っていません(笑。なじゃそりゃ)生き物は進化の過程で大きく分けると警戒色と保護色という選択をしてきていますよね。見つかることが前提の色であったり、見つからないことが前提の色です。生物がそのように進化してきたということは、カラーの影響がないわけないです。

けどカラーの影響が強く出るのは「動かない状態の話」だとも思っているんです。以前に書きましたが自然界では「ゆっくり動くこと」にとても意味があります。人を含めて生物は素早く動くものにとても敏感で、どんなにカモフラージュしていてもサッと動けばすぐに目の端でとらえられます。すなわち、動きが激スローであったりステイするような状態なら、捕食者にルアーを認識させるためにカラーは有効だろうと。私個人としてはあくまで「認識させるためのツール」だと思っているってことで、個別の色にあまり理由はないだろうなと思っています。

【エギの色について】
って、今のところ伝わっているでしょうか(汗)ただ色に理由をつけるなら実は1つ方法があります。以前アオリの体色について書きました。アオリは相手を威嚇する時は黒くなりますよね。これは相手へメッセージを送っているということで、喧嘩している時はお互いに黒くなりますよね。相手からのメッセージも受け取っているということです。すなわち黒いエギでキビキビと威嚇的な誘いをし、白いエギで「捕食者に気づいてないですよ」とスローに誘うという考え方です。そういう捕食者の観察結果を利用して色をチョイスするのは面白いだろうと思っています。

でも真っ黒や真っ白なエギって・・・あんま見たことないですよね。

あるんです。ブリーデンには(笑)「レッド/オールブラック」という黒々した色だったり、「房総キス」というキスカラーだったり。(ちなみにブリーデンのエギマルは約60色のカラーラインナップがあります)
FullSizeRender


【まとめ】
色々書きましたが、カラーについて私が重要視しているのは魚にとっての色でなく、アングラーにとっての色です。「この色は釣れないかな」なんて考えると不安ですよね。自分が「これなら釣れそう」と思えるモチベーションを保てるカラーを使うのが、結局は釣りやすい色になります。是非、得意なカラーを自分の中に作って下さいませ!


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2017年07月13日

SALT WATER記事 思考の断片04

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2017年8月号より
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【アオリイカ親イカの攻略】
今回はまず、実際に私が遭遇した白い親イカの経験を紹介します。
当時(15年ぐらい前)、それなりに親アオリを釣ってはいたのですが釣っても釣っても「釣れた感」がぬぐえない状態でした。ゆえにサイトで釣れ方を確認したくて方々走り回り、イカを見つけてはエギを投げ、その度にイカが視界から消えていく現象に頭を悩ませていました。そんなある日、いつものようにアオリを見つけてキャスト。シャクリを入れるとまた視界から消えていきました・・・。エギを回収する気も起きずに海底に落としたまま考え込んでいたのです。
「なぜエギを見つけた瞬間に避けるのか」と。けど、ふと気づくとさっき逃げたアオリが異様に白くなり、放置していたエギの後ろ3mぐらいの位置にいたのです。そりゃもうビックリで、ドキドキしながら観察しているとアオリはゆっくり…ゆっくりとエギに近寄りフワッと抱いてしまいました・・・。ボトムロングステイで釣った初めての親アオリでした。この時ようやく気づいたんです。シャクリを入れると逃げるアオリの感情が。
つまるところアオリは逃げてはいませんでした。ベイト(エギ)に狙っていることを悟られないように、あえて沖方向へ移動していたんです。未熟な私にはエギから逃げているようにしか見えませんでした。その後、何度か観察しているとアオリによっては人の視界からは全く見えないところまで下がるほど用心深い個体もいました。そうアオリがベイトを騙す動きに私はまんまと騙されていたってことなんです。

親回り込み


【シャクリという警戒・威嚇】
白いアオリが気づかれないように近寄るのはご理解いただいたと思います。ということはです。あなたがアオリだとした場合、近寄った段階でベイトが警戒して逃げたらどう思います?ってことです。明らかに気づかれた状態ですよね。狩りの失敗です。これで捕食を諦める個体が多いのは当然ですよね。でも私はシャクリ方を色々変えてみるばかり。気づかれたくなかったアオリに「気づいてるよ!」とアピールしているだけでした。
ここで補足です。誤解して頂きたくないのは毎回こういう状態ではなく、アオリの群れを捕らえたなら、ここまでのスローな釣りが必要ない場合も多いです。ファーストアクションのファーストフォールで抱く個体もいます。けどベイトが沢山いなかったり、群れのアオリでない場合は必然的にアオリは死角を奪う捕食方法を選択しやすいってことなんだと思います。

【バレる?】
続いて話を少し変えます。釣り方ではないのですが書いておきたいことがあります。それは「ラインを緩めるとバレる?」です。何度か耳にしたことがあると思います。これって本当でしょうか。この思考の要因はカンナが真っ直ぐであることと、イカが横抱きをするからだと思います。イカを掛けた後にラインをフリーにして観察してみると分かるのですが、アオリは触手を使って自らエギを外すことはできないんです。ちなみにラインフリーにするとアオリはある程度落ち着いて宙層を漂いだします。ラインを再度引っ張ると慌てて逆噴射するものの、ラインテンションを抜くとまた落ち着きます。これはメバルをヒットさせてラインをフリーにした時と同じです。引っ張られるから抵抗します。「作用反作用」という言葉がマッチする感じです。というわけで、ラインテンションを緩めてバレるのは基本的に横抱きしてカンナに掛かっていない時です。けど最初にしっかりカンナにフッキングできたなら、少々テンションが抜けても大丈夫です。ってまあテンション抜く理由は・・・ないのですが(笑)

【吐くということ】
アオリではないですがターゲットのキモチを考える上でもう1つ書いておきたいことがあります。釣った魚がベイトを吐く行為です。シーバスやカサゴって釣った後に食べ物をよく吐き出しますよね。それはもちろん食べてはいけないものを食べた時の防衛反応だと思います。人もそうですよね。すなわちよく吐く魚って「食べられそうなものは食べてみる」という習性の証ですよね。釣れるルアーの幅が広いターゲットであり、ルアーフィッシングが成り立ちやすいターゲットと言えるのかな?と思っています。

【想像力・妄想・想定は生き残る知恵】
キモチを想像する重要性を色々書いてきましたが、1つ違う目線からのお話を紹介します。人が幽霊を怖がるのも「想像力」が1つの原因だと思うのです。暗闇で見えない相手を想定して「出たらどうしよう」と背後が気になって仕方ありませんよね。ゆえに人は怖くなると何度も振り向いて確認します。「動いては止まり、動いては止まり」・・・そうルアーのストップ&ゴーやエギのシャクリ&フォールです(笑)もし幽霊を認識したら一目散で逃げますよね。ルアーの早巻き=エスケープアクションです。でも幽霊を想定していなければ、のんびり歩きますよね。ルアーのスローリトリーブです。
ルアーフィッシングのキモはここで、捕食者はルアーの様々な動きに対して何らかの意味を勝手に感じ取り、捕食できるか・するかを判断したり捕食方法を変えます。つまりアングラーが意識していなくてもスピードや動かし方には必然的に意図が乗っているんです。分かっている人は状況に応じて意識的に意図を乗せて釣りを組み立てているってことです。
今自分がどういう意図で通したかを分かっていれば、違う意図を通して反応の違いを確認できます。効率は段違いです。達者な人とそうでない人の差の1つはこういった情報量が大きく関わっていることは覚えておいてくださいませ。

最後は変態エギのご紹介です。

【エギマル3.5shallow】
01

以前にもご紹介したのが「3.5shallow」です。実はこの変態エギ、1m沈むのに12〜16秒かかります。エギが濡れてない状態で静かに海に落とすと布が泡を掴み、浮力が増して沈まない場合があるほどスローなセッティングになっています。(数回シャクリを入れると沈みだします。笑)
なぜこんな極端なエギがあるのでしょう?それは白いイカ系を攻略しやすくするためです。シャクリを入れる回数を減らせるんです。着底もフワリとするのでボトムステイでもナチュラルな動きですし、藻の上で抱かすことができます。フォールが早いと「アクションさせたくないけど、もう藻に入ってしまう!」となるんです。アクションさせる時はキビキビとダートしてフォールは激スロー。これほど抱かせやすいエギって・・・そう無いんです。

でも、使い方を知らないと「遅すぎて使えない」と思われてしまうんです。横風受けると沈みません(笑)事実、そんなに売れるところではありません。けど勿体無いと思ってしまうのです。こんなに理にかなったエギがあるのに理解されることが少ない現状に。使いどころはここまで読んで頂いたならお分かりだと思いますので、是非試してみて下さいませ。お店になかったら「ブリーデンのエギマル3.5shallowを入れてよ!」と店員さんに言って入れてもらってくださいませ(笑)



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2017年06月13日

SALT WATER記事 思考の断片03

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2017年7月号より
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さて、今回でエギングに関して3回目のご案内です。

【アオリの体色 黒・茶・白】
ご存知だと思いますがアオリがエギに寄ってくる時は大きく分けると上記の3色のどれかになっていますよね。アオリは感情が色としてモロに出ます。その感情は動きにも反映されていて以下のような印象です。

黒色:興奮・威嚇
茶色:平常
白色:冷静

【茶色いイカ】
ビックリするほど黒くも白くもないイカ。一番ナチュラルな精神状態なのだろうと思います。ゆえに横抱きもよくするイカです。(横抱きに関しては前回記事を読んでくださいませ)真っ黒状態や真っ白状態のような極端な捕食をしない標準的なアオリです。

【黒いアオリ】
黒くなるのはまだ若い小イカに多く、総じて動きが早いです。死角から間合いを詰めるのも黒です。簡単に釣れるのもタチが悪いのも黒です。タチが悪い場合はいつまでたっても距離が埋まらないですよね。多分エギに違和感を覚えているからです。それを物語るように距離が中々埋まらない場合はエギを触った瞬間にタッチ&ゴーで墨を吐いて逃げたり、触る手前で墨を吐いて逃げていく場合があります。「食べたい!けどなんかヘン!」みたいな。こういうタイプはストラクチャーを絡ませたり陸地ギリギリまでエギを誘導したりすると抱かせられたりします。抱くプロセスに+αが必要ってことで、例えば「今なら特別に○○をサービス!」に弱いのは人もイカも同じで要は買う(抱く)言い訳があれば買ってしまう状態ってことです。

あとエギの取り合いになるのもこの黒です。エギに近寄りながら仲間の進行方向へ入り込み、ブロックします。面白いのは目的が変わってしまうことです。捕食でなく相手のブロックが目的になってしまいシャクリを入れる度にエギには寄るけど相手の邪魔ばかり。中々抱きません。
横取り

黒と言えば繁殖時期にオス(ライバル)を威嚇する時も黒くなります。釣り上げると黒くなるアオリも多いですよね。威嚇・警戒・怒りの表現も黒なのだと思います。釣り上げたアオリが黒くなりエギを噛むのは「お腹がすいてるから」でなく、威嚇・警戒・怒りです。攻撃手段が噛むか掴むか墨を吐くしかないから最大限をしているだけです。

せっかくなので黒系の攻略方法を1つ書きます。「アクションを入れた状態がアオリの動けるタイミングであり、エギの動きが落ち着いた段階で距離があると止まる」というのは以前書いたのでご理解頂いていると思います。その行動パターンを利用してアオリの動きを止めさせないようなタイミングでシャクリを連続で入れてみて頂きたいのです。するとエギとアオリの距離は簡単に短くなります。距離が縮めば抱かせることは簡単ですからね。

【白いアオリ】
小イカは黒くなる個体が割合的に高いですが、白くなる個体もいます。親イカは大抵が茶色か白ですよね。この白の間合いの詰め方が以前書いた死角の攻め方と違い、死角はとるけど「ゆっくり」「一定速度」でエギに近づきます。エギの1つ1つの動きにイチイチ反応せず、動きがとても鈍く見えます。さて、なぜこんな動きなのでしょう?そもそもこんな動きで自然界でエサを捕らえられるのでしょうか?

【生き物の習性】
前回記事で書きましたが自然界では「動きが遅い」ことに重要な意味があります。例えばハエって人が腕を振っても捕まえられませんよね。けど習性を理解するとデコピンでやっつけられます。子供の頃に気付いたんです。「早い動きには異様に敏感だけど、ゆっくりな動きには異様に鈍感だな」と。でまあ試しにゆっくりゆっくりと近寄ってみると指で触ることができました。重要なのは「警戒されないスピードで近づく」それだけです。無警戒状態で近寄れたなら射程範囲に入っていてもハエは毛繕いさえします。触っても「なんやねん」的にちょっと嫌がるだけで逃げません。油断しまくりです。
そう、白いイカがスローな意味、お分かりだと思います。気づかれずに近寄るためです。ちなみに、ハエがなんとなく違和感を察知している場合は近寄った段階で少し警戒する素振りが見えます。こんな時に近寄るのはカナリ神経使いますがそれでも近寄れてしまいます。

【乗らないときの対処法】
続いてはちょっと話を変えます。エギングでやる失敗の1つが「合わせても乗らなかった」ですよね。これを経験されている方は多いと思います。では何故乗らないのでしょう?
それはラインのたるみが大きく関係しています。エギがダートするのはラインのたるみを利用するからですよね。以下の図の状態の時、あわせを入れるとエギがどう動くかを考えてみて下さい。
横抱き

軽いテンションで巻いてアオリを軽く引っ張ります。すると必然的にアオリに対するエギの角度やライン角度が変わってきます。ある程度角度が変わった段階で合わせをドン!でOKです。すなわち、ライン角度に対するアオリの位置が重要ってことです。これはアオリだけでなくケンサキやスルメなどでも応用が利く方法なので「なんか今、合わせても乗らない」と思ったらやってみてくださいませ。

最後はエギの抵抗について。

【エギマルのカンナ】
エギにはカンナが付いていますよね。エギマルのカンナって他社よりちょっと小さめなのをご存知でしょうか。実はこのカンナって水抵抗をかなり受けています。昔、回収率が上がるかと思い、カンナの角度を上げてみると・・・動きが目に見えて悪くなりました。カンナの水抵抗が極端に増えたからです。この辺りにキビキビとしたアクションをさせ、アングラーの思い通りの動きを再現させるキモがあったりします。ちなみにエギマルには「過跳」(カットビ)というシリーズもあります。これはさらに抵抗を減らすために羽を無くしカンナも1段減らしています。
歌舞伎オレンジ

ゆえに軽い力でクイックな動きが出せます。過剰に跳躍するエギ、それがカットビです。手首の負担も減り、長時間の釣行でも疲れにくく、神経を集中した釣りを続けやすいエギなのでした。


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2017年05月13日

SALT WATER記事 思考の断片02

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2017年6月号より
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前回に引き続き観察好きな私が感じるエギングに関してご案内します。

【横抱きするアオリ】
横抱き
前回は死角を利用するアオリについて解説しました。けど場合によってはエギの後ろに回り込まずに横から抱きますよね。なぜ横抱きするのでしょう?死角を使った捕食方法でないのは明白ですよね。ということは違う意図があるはずです。普通に考えると・・・死角をとる必要がないからだと。例えば瀕死の獲物がいたとしてワザワザ隠れる捕食者ってあり得ないですよね。アオリが横抱きするなら「後ろを取らなくても捕まえられる獲物」と認識していると考えるのが自然です。でも同じ動きでも横抱きする時としない時があります。それは多分個体によって感じ方・活性が違うからだと思います。人によって感じ方が違うのと同じだろうと。そしてシチュエーションが違うから横抱きするのだと思います。

【横抱きが基本?】
まずはアオリでなく別種のイカの捕食方法を思い出してみてください。コウイカ・ケンサキ・スルメはどういう抱き方でしょう?そう、イカって基本的に横抱きです。こういうタイプは激しくルアーを動かすよりゆっくりな動きを好みますよね。横抱きでベイトを捕まえようとすると必然なのかもですね。考えるに、アオリは元々横抱きというオーソドックスな捕食方法があり、目の良さと身体能力の高さを利用し、死角を使った捕食方法を獲得したのかもしれません。ちなみにアオリで横抱きが多発する時は連発する場面が多いですよね。これは単純な話で、群れのベイトをターゲットにしているアオリだからです。アオリは基本的に団体行動です。ゆえにアオリも複数でいることが多いです。この沢山ベイトがいる状態で1匹に対して「気づかれずに」死角をとるのは到底無理です。ゆえに横抱きが多発しているのだと思います。けどアオリ以外もそうですがベイトに逃げられず横抱きできるものなのでしょうか?
それは多分ベイトを「精神的に追い詰めること」で横抱きを可能にしているのだと思います。この解説はちょっと違う方面からの視点も入れないと説明しにくいので少し遠回りな解説をします。

【シャクリの意味するところ】
前回、エギにシャクリを入れた動きにどういう意図があるかをいくつか書きました。でまあ実は1つ確信していることがあります。弱い生物(ベイト)は大別すると隠れるか群れるかで生きています。人は見つけてもらおうとした場合は手を振りますよね。それは生き物が動きにとても敏感で認識しやすいからです。ゆえに隠れる系生物は外敵に認識されないことが重要です。保護色は認識されないためですが、どんなにカモフラージュしていても動けば目立ち、認識されてしまいます。ゆえに隠れる系はよく本能的に「素早く動いて止まる」という行動をとります。捕食者側からすれば獲物が止まると風景と同化して見失いやすくなるからです。「あの辺で今なにか動いたけど・・・」と。
私はエギのシャクリの意図も「隠れる系ベイトの素早く動いて止まる」の演出だと思っているのですが、そう思う理由を以下で解説します。

【ゴキ○リ】
多分「素早く動いて止まる」で一番理解して頂けるのが身近?な「ゴキブリ」です。壁にいるゴキブリは素早く動いては止まるを繰り返しますよね。あの動きです。ちなみにゴキブリに上手くスプレーを噴射できますか?実は超簡単なコツがあります。(ルアーフィッシングにも関係アリ)少し離れている位置からスプレーを少しずつ出し、ゆっくり一定スピードで近づくと・・・逃げられません。スプレーをモロに当てられ、しっかり当たっている状態になっても中々逃げません。さてここで問題です。ゴキブリはスプレーをかけられる前から私に気づいています。ではなぜ逃げないのでしょう?
実は逃げられないんです。それはゴキブリが「外敵(私)に気づかれているか判断できていない状態」であり「外敵(私)に狙われているか判断できない状態」だからです。少し詳しく解説します。動くということは外敵の注意を自ら引き付けることです。ゆえに下手に動けない状態です。けど気づかれていたとしても狙われなければ問題ありません。結果、人が何かしら動いたタイミングで動こうとします。ゆえに最初にゴキブリと対面した段階でひたすらこちらが動かなければゴキブリは警戒心を解き、ゆっくりな動きに戻ります。反面、こちらが機敏に動けばパニックです。素早く動いては止まり、叩こうとしたり強いスプレーをシュッ!としたなら一目散で隙間へ逃げようとします。
というわけでスプレーを取りに行くならスローに動いてください(笑)強いジェットスプレーは勢いにビックリするのでオススメしません。上記を考慮したならスプレーの射程範囲には簡単に近寄れますので弱めのスプレーがオススメです。という感じでスプレーを売ったら売れるんじゃないでしょうか(違)
エギングに戻ります(笑)私はアオリに限らずイカが死角をとらず横抱きできるのは上記が関係していると思っています。(ミノーのポンプリトリーブ、バイブレーションのリフト&フォールなんかも)ベイトにプレッシャーを掛けて動けなくして捕食しているのだろうと。

蛇足ですがゴキブリが異様なほど人に嫌われる要素は「人の動きに対応して動くから」だと。こちらを観察してジッと動かず、人が気を抜いて動けば「ササッ!」と動き、人が止まればゴキブリも止まります。そりゃ怖いっす(笑)でも思い出してください。死角を使うアオリの動きを。同じなんです。違いはゴキブリは逃げる立場、アオリは追う立場ってことです。言うなればゴキブリの動きって捕食者に狙われた時の感じに近いんです。人が本能的に恐怖を感じるのは、そりゃあ当たり前なのだと思います。

【無警戒】
自然界では往々にして「ゆっくりな動き=無警戒状態」が成り立ちます。捕食者はそれを利用して無警戒を装い、近寄ります。ゆえにアングラーがルアーをゆっくり動かすなら無警戒をアピールさせられるってことです。「スラックジャーク」私が今この単語を出した意図も、スラックジャークがアオリに与える意図も、もう説明の必要ないですよね?

続いては・・・とまたスペースがなくなってきたので次回もエギングに関して続ける予定です。最後はロッドについて。

【エギングロッド】
863T_LOGO
ブリーデンに「SWG-SPECIMEN86 3T tiptoptwo」という人気の高いロッドがあります。このロッド、実はとても面白いのです。エギングロッドってシャクリを入れるためバットや全体に張りがあることも多いのですがこのロッドはティップとバットが柔らかく、ベリーに張りがあります。バットが柔らかめということはシャクリ上げる時、一瞬遅れてべリー部分が跳ね上がります。面白いと思うのはココで、エギに瞬発的な力を加えようと思った時、とても楽なんです。それはバットが柔らかいゆえにシナリが入るからです。イメージを伝えるなら「ムチ」です。ムチって力が伝達されて先っぽの早さが増しますよね。これに近いんです。ゆえにタテのシャクリやスラッグジャーク系もしやすく、エギをキャストする際にもシナリを利用してキャストできます。どれか1本と言われれば私はこれを選ぶだろうなというオススメロッドなのでした。

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2017年04月13日

SALT WATER記事 思考の断片01

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一ヵ月遅れで記事をご紹介していきます^^
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2017年5月号より
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【生き物の思考を読み解く】
さて、上記のお題がまず浮かんできたのは必要以上にルアーで悩んでいる方が多いと感じているからに他なりません。その手助けができたらと思っています。私は昔から観察が好きで観察結果から生き物の思考を推測するのが好きでした。そしてそれは釣りに役立つことがとても多いです。というわけで私がどういう風に役立てているのかをエギングについて説明しながらご案内します。

【色々な捕食者】
まずはいくつかの捕食方法(アオリに限らず)を紹介しておきます。
・気づかれずに近づき捕食(待ち伏せ系・ストーキング系)
・遊泳力にまかせて捕食(アスリート系)
・ベイトを追い詰めてプレッシャーをかけて捕食(ファイター系)
・弱った、死んだベイトを捕食(漁夫の利系?)
・逃げないベイト(バチやアミ等)の捕食(・・・草食系?)
上記の捕食は捕食者の能力が大きく関わっています。アオリと青物では違いますよね。ゆえにメインの捕食方法が変わってきます。そして同じ捕食者でもベイトによって捕食方法を変えます。アングラーはそのターゲットの意図を推測し、捕食しやすいキッカケを作ってあげることがとても重要です。

【行動の意味】
エギングはよく「アクションで寄せてフォールで抱かせる」と表現されますよね。けど重要なのはその行動の意図・意味です。そこが分かれば応用ができるしアクションに意図を持たせることもできます。言い換えるなら、意味が分かっていなければいつまでたっても「こう動かしたら釣れた」という結果しか残りません。覚えておいて頂きたいのは「こう動かしたら釣れた」で思考が停止すると先がないってことです。

ゆえに「なぜアクションで寄るのか」「なぜフォールで抱いたのか」を推測することがとても重要になってきます。

【なぜアクションで寄るのか】
そもそもエギにシャクリを入れた状況(タテのシャクリやハイピッチジャーク)ってアオリはどういうベイトだと認識しているのでしょう。
・緊急回避行動(何かに襲われた?)
・パニック行動(寄生虫が付いたとか変なものを食べたとか?)
・繁殖行動(異性へアピール?)
・捕食行動(ベイトを追いかけている?)

可能性を挙げるならこれぐらいでしょうか。とりあえず「捕食行動」だと考えてみます。頭上のエサを見つけて捕食するために急浮上した状況を再現している可能性です。「ベイトを捕食する時って一瞬だけピュッ!と素早く泳いで捕食すること多いしワリと筋が通る?」と、こういう感じでアオリの反応や行動と照らし合わせ、推測に矛盾点がないかを探します。でまあ、今回で言うと実は上記で挙げた4つの可能性には1つの共通点があります。それは「捕食者を意識していない・出来ない状態」だということです。「エサを追いかけていてアオリに気づいていない」「パニックで回りが見えていない」とかです。少なくともアオリはその隙を利用していることは間違いありません。そう言えるもう一つの理由が「止まる」というアオリの行動です。

【なぜ止まるのか】
小イカでよく表現されるのが「だるまさんが転んだ」状態ですよね。それは「止まる」でなく「止まらざるをえない状態」だからです。アオリはエギの後ろ(死角エリア)に入り込みますよね。
エギ

横から見ても同じです。
エギ01

エギが跳ね上がり降下するタイミングでアオリは止まりますが、止まる要因は・・・「死角から出るから」「エギ(ベイト)の動きが安定しているから」です。死角に入っていなければ警戒されやすいですし、ベイトの動きが安定している状態は外敵(アオリ)に気づきやすい状態です。そう、止まってやり過ごすしかないのです。
エギ02

多いパターンはこの絵ですよね。アオリがある程度距離を詰めた段階でシャクリを入れると死角内をキープしながら近づき、フォールで抱きます。

【フォールで釣れる?】 
ここからがとっても重要なのですが、フォールだから抱いたわけじゃないんです。「フォールで抱いた」は単なる結果です。ティップランやボトムステイで釣れる状況を思い出してください。フォールではありませんよね。フォールである必要はないからです。そもそもベイトがエギのようにフォールする状態って自然界で頻繁に起こり得るでしょうか?
ここでアオリのキモチを想像して頂きたいのです。射程範囲まで入った段階でベイトの動きが安定している状態を。もしベイトが警戒しているなら距離を置いたり逃げたりするはずです。けどそんな素振りはない状態です。そう、アオリにとっては気づかれていない証です。だから抱く・抱けるってことです。だから結果的にフォールで抱いたのです。

【ベイトと捕食者の関係】
1つ別方向からの視点を書いておきます。海では捕食者の回りに小魚が群れで泳いでいることがあります。なぜ食われないのでしょう?それは襲われても逃げる間合い・逃げる自信があるからです。捕食者はいつだって捕食できるわけではありません。ゆえに捕食者はルアーにだって同じことを考えます。「今は食える場所・距離・タイミングではない」等です。だからこそ間合いを詰める行動をとります。

続いては「横抱き」の解説を・・・と続けたいところですが、スペースがなくなってきたので次回にさせて頂きます。(難しくないので想像してみて下さいませ)最後にエギマルについてです。

【エギマル】
01

現在、市場には「木」「硬質発泡ソリッド」「中空プラスチック」のエギがあります。エギマルは「硬質発泡ソリッド」なのですが、その利点を紹介します。ちなみにソリッドとは中身が詰まった状態を指しています。ロッドのソリッドティップとは穂先が空洞でなく詰まっています。この利点は何と言っても軽さと均一性です。とても軽いボディにシンカーが付いていることがこの素材の最大のメリットで、軽い力でもクイックに動かしやすいのです。アングラーの思い通りに動かし、止め、フォールさせるという作業を高次元で行う場合はボディが軽く均一な素材がとても有利なのです。ゆえに玄人向きです。一般道路向けでないスポーツカータイプってことです。そしてもう一つの魅力はラインナップの多さです。3.5号だけで7種類の重さラインナップがあります。(shallow 15g/softfall 16g/freefall 18g/deep 20g/superdeep 23g/ultradeep 30g/kajyo-D 46g)水深・水流・風等、状況に合わせた選択ができます。ちなみにshallow 15gはすさまじくゆっくりと沈みます。ゆえに風がちょっと強いだけでラインに引っ張られて沈まなかったりします。けど藻場の上にふわりとステイさせたり、超スローフォールを利用して藻の上で抱かせることが可能です。そういったマニアックな設定があることもコアなアングラーに長く愛用されている理由の1つだと思います。


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2017年03月23日

SALT WATER新連載

〜SALT WATER連載のお知らせ〜
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去年「KENTARO’S LA13(ラボ)」にて1年間(12回)の連載を担当させてもらったのですが、「思考の断片」と銘を打ってKENTARO’S LA13(ラボ)を継続することになりました。

5月号(3/20発売号)からまたモノクロの見開きにて連載中です^^掲載内容については次月のブリーデンメルマガ(毎月13日発行)とこのブログにて紹介する予定です。

というわけで先日の3連休中に色々書いていたのですが、やっぱり雑誌用となるとブログとはちょっと頭のスイッチを切り替えないと難しくて。書きだすと書くべきことが新たに増えてくるので勢いに任せて執筆執筆執筆!

私は書き出すことで何となく思っていることが明確になるタイプで「あ、自分はこう思ってたんだ」となります。書き終わると何だかスッキリ♪
結局週末に4か月分ぐらい書いたので当分楽ができるかな?と思っていたり。(締め切りに追われるとオチツカナイ)

是非読んでみて下さいませ!

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2016年12月28日

SALT WATER連載記事 12

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さて、年末ということで「SALT WATER」の最終回分をUPしておきます。
めばるingを昔読んでくれている方には、以前読んだ内容となっておりますが^^

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KENTARO’S LA13(ラボ) 12
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さて、今回で最終回(1年12回)となりました。私としては短いようで長かったのですが、(結構締切りに追われた。笑)少しでも皆さんのお役に立つことが出来たなら嬉しいです。私はルアーフィッシングを始めた当初、色々な方に教えてもらいました。ですので最後は私が教わってきたことを皆さんに少しでもお伝えできたら・・・と思います。

よく言われたことは以下です。

「釣り場を地図上から大きく捉える」
「季節のベイト、場所のベイト、ベイトのベイトを知る」
「釣り場に立ったら周りの地形や質、木々を見る」
「流れや伏流水を意識する」
「風を読む」
「人と競うより魚との知恵比べや自然を楽しむ」
「道具の意図を推測する」
「人と釣りに行く」

私は容量が悪いので何度も教えられて何度も何度も体験して、ようやく少しは体で覚えたのかな?という感じです。まあ純粋に釣りに没頭したくてコソッと1人で釣りに行っていましたが(笑)

【地形・風・季節】
例えばサーフ。当然ながら元からサーフがあるわけでなく、流れが必然的に作ったものですよね。各地形の生い立ちを想像することで流れの強さのイメージやポイント特性が見えてきます。木々の生え方で風がどう当たる場所なのか、今時期は何が実っているのか等、現場の特性や季節感をも味方に付けられたなら、釣りはもっともっと面白くなります。
「あの花が咲くと〇〇が釣れる」「この魚は北西から風が吹いたから釣れた」と言われて、実感できるには知識と一定の経験値が必要です。というのも経験値が少ないと自然条件と魚との接点が遠く感じてしまい、実感として理解できないのは必然だったりします。そう、「風が吹けば桶屋が儲かる」を体感して楽しんで頂きたいのです。長く釣りを楽しんでいる方は「釣る」ということだけでなく「釣り」の色々な楽しみ方を知っている方が多い気がします。

【流れについて】
地形・風・季節等、大きな目線でポイントを掴んだなら、次は現場の流れを掴んで頂きたいのです。流れを理解すると見えてくるものは非常に多いです。その流れの要素としてエディー(反転流)があります。
01

図は川を上から見た図で、川の中に岩がある状態の流れを超簡略化したものです。泡やゴミが溜まっているのを見たことがある人は多いと思います。(流れの釣りを覚えるにはフカセ釣りや渓流釣りがとても有効)

続いて横から見た時の図です。
02

(実際は立体的な反転流)
この流れに大量の流下ベイト(アミエビ等)がいたとしたら、どういう流れに乗るでしょう。それを考えるとメバルやアジの位置が分かってくると思います。効率が良いのは海底の岩にぶつかり巻き上がった場所。そこの位置にいるだけで目の前に次から次へとエサが流されてきますよね。魚がご飯を食べようと思ったなら必然の行動ですよね。
04

【流れの通し方】
流れが苦手な方って多いと聞きますが、イメージさえ掴めばそれほど難しくありませんし、うまく流れを攻略できれば活性の高い魚(釣れやすい魚)を釣ることができます。
通し方の例としては図(流速「小」「大」の図)で書いたライン通りにリグを操作して口元に運ぶ方法です。通常、任意の棚が解かって活性が高いなら少々どういう通し方をしても食ってくるのですが、スレてくるとこれが中々食わないですよね。そういう時ほど潮に同調させます。というわけでリグを軽くして放物線にリンクさせ、なるべく長い時間メバルが食いやすい状況を作ってあげます。アジも同じです。アジの場合、アクションをよく入れますよね。その食わせのアクションで棚が必然的に上がるのを利用し、流れの中で任意の層を上手く通せるようになれば鬼に金棒です。そしてそんな時はフロロが使いやすいです。

【フロロの優位点・欠点】
finessefluoro_illust

ブリーデンから「ブリーデンフィネスフロロ」という細さと強度では最高峰のラインが出ていますが、流れの釣りをする場合はPEよりフロロライン等の比重が重いラインが有利なことが多いです。それはズバリ、ラインを潮に同調させやすく、任意の層を通しやすいからです。PEライン(フローティング)だと、ラインの抵抗や入る角度がまず違い、風にも引っ張られやすくなります。(エステルもアリですが、不意の大物を獲りたい私には選択しにくい)ただ、深場や距離が必要な場合はフロロだとラインが伸びてノーカン状態になるのでそんな時はPEやエステルが使いやすく(分かりやすく)なります。

【問題】
ここで簡単な問題。
次の図でメバルを釣りやすいのはどこでしょう?
03

まず、外灯との関係。この明かりにベイトが寄るならこの周囲が怪しいですよね。次に意識するのは明暗の境目。明るい場所から暗い場所は見えにくいけど暗い場所から明るい場所は見やすいのはご存知だと思います。(懐中電灯を向けられるとまぶしくて相手は見えないけど向けた方はよく見えますよね)結果、明暗の境目で魚が釣れる場合が多いです。次に潮の向き。魚は基本的に潮上に向くので右方向を向いています。

さあ、あなたがメバルならどこに陣取る?

というわけで、この条件の中で一番確率が高いのは1番。けど見えない位置にストラクチャーがあったり、メバルの種類であったり、外敵の存在があったり、ベイトの種類だったり、群れの規模等でその位置関係は違ってきます。ですので、まずは定石を覚え、想定外の位置で釣れたなら、その要因を複数想定して頂きたいのです。(分からなくても推測することが大切)

【バランス】
釣りを地形や場所(ストラクチャー)で覚えてしまいがちな方は、ターゲットによっては応用が効きにくく、本当は釣れる状況でも見逃しやすくなります。けど、逆に流ればかりを気にしているとストラクチャーにタイトに付いた魚を見つけられなかったりします。生き物を含めた自然のバランスを読む力が重要なのだと思います。

【終わりに】
少し駆け足気味な内容になってしまいましたが、最後にルアーメーカー側の人間だからこそ書いておきたいことがあります。それは・・・ぶっちゃけ道具は二の次で考えて頂いていいと思っています。まずは釣ることを、釣りそのものを楽しんで頂きたいのです。大抵の魚は入門者用で十分釣れてくれます。けど、トコトンやり込みたいなら、そしてもっと先を見たいならブリーデンのタックルやルアーを使ってみて下さい。他とは違う釣るためのノウハウを詰め込んでいます。そういう道具を使うと何が起こるかというと、道具そのものが使い手を導いてくれるのです。それが道具の面白さです。そしてその上で道具を使いこなして頂きたいのです。

最後になりましたが、昨今、マナーの問題で釣り禁止の場所も増えて手軽に釣りができる場所が減っていますよね。魚釣りって自然を感じて楽しみながら、生きていく糧(命)を頂くという「人」本来の営みを体験できる数少ないツールだと思うのです。残していきたいですよね。

私を含め今一度マナーには気を配って頂き、今後も末長く釣りを楽しんで頂ければ嬉しいです。

1年間ありがとうございました!

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2016年11月09日

SALT WATER連載記事 11

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SALT WATER連載記事11をUPしておきます^^

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昼と夜の違い

さて皆さん、この辺りはどう意識していますか?
前号で魚には視覚、聴覚、嗅覚、側線感覚、水温等の中の「視覚」について重点を置いてご案内しました。すると友人から「あれって基本的に昼のことだよね」と突っ込み頂きまして。ということで今回は視覚の「夜」を含めたお話しをさせて頂きます。

【魚種による魚の習性】
シーバス・メバル・アジ・アオリ等は視覚に頼るタイプだと思われる方は多いと思います。でも実際には生き物は視覚だけでなく色々な器官を使って生活しているので、見えていることだけで考えると痛い目を見ることがあります。感覚的なお話しをすると、昼も夜も釣れる魚は昼は視覚重視、夜は側線や臭い重視になる魚も多いことを覚えておいて頂きたいのです。(色々な自然条件で変わる)

【太刀魚】
ルアー釣り・エサ釣り共に人気の太刀魚って朝夕のマズメによく釣れる魚ですよね。このマズメの時間帯はエサよりルアーの方に反応が良いことが多いです。(特に朝マズメ)それはベイトが動く時間だからというのも大きな要素ですが、多分、太刀魚が視覚に頼っている割合が高くなる時間帯という要素も大きいです。ちなみに太陽が落ち切ると状況一変。エサ釣りがルアー釣りを凌駕することが大半です。私はルアー、ウキ釣り、引き釣り等やっていましたが、マズメ以外でルアーが勝るのはベイトが大量に接岸している時ぐらいの感覚です。ただ面白いことにウキで死にエサをぶら下げただけより、少し動かす方が断然反応が良いですし、引き釣りはウキ釣りより遥かによく釣れます。しかも新鮮なエサに変えるとやっぱり反応が良くなります。これは動きと臭いの両方が影響しているってことで、動きだけだったり、ニオイだけでは捕食に至らない個体が多いのです。
五感円グラフ

これは私のなんとなくの感覚で作ったグラフですが、魚釣りはこの視覚・聴覚・嗅覚・(水温)・側線感覚の状態(バランス)がどういう配分なのかがとても重要だと思うのです。それによって、ヒットルアーも変わるのだと思います。(水温は根本的に食う食わないに影響を与えやすい部分なのでこのグラフではとりあえず除外)

それにマズメは人にとっても他の生き物にとっても色々と見えにくい時間帯です。この「見えにくい状態」を利用して捕食者は獲物を捕らえている一面も大いにあるのだと思います。シーバスもそうですが、雨後の濁りが入ると活性が高くなるのは捕食しやすくなるからですし、明暗の暗部に構えるのも相手から暗い場所が見えにくいからです。

【見えにくい状態を利用するということは・・・】
こんなこと思ったことありませんか?
「こんなに食べやすそうにルアーを泳がせているのになんで捕食しないんだろう?」

この答えの1つは魚が経験上「捕食できない・捕食しても逃げられる」と判断した状態ってことです。小魚も簡単には食われないように生きています。捕食者は下手なアプローチをすると逃げられることを何度も経験し、捕食しない・したくても出来ない状態になっていることが多です。けど言い換えるなら、捕食しやすいようにしてあげれば捕食してくれるってことで、ここに釣りの奥深さあるのだと思います。

【月・ライト】
かなり昔、何度か「大潮って釣れると聞くのに満月の夜は釣れにくいのだけどなぜ?」と聞かれ「多分、それは外灯廻りの釣りですよね?それなら外灯の明かりの集魚効果が弱くなるから、魚が寄りにくくなっているからだと」と答えていましたが、この考えは今でも変わっていません。ちなみに夜の磯釣りの場合は、外灯廻りと比べると釣れにくいと感じることは少ないです。(元々が外灯に頼っていないので)それより月があると磯が歩きやすく、ポイントもピンポイントで狙いやすく、月のシェード側も分かるので大型メバルを狙うには良い条件だったりします。

そんな夜釣りですが、気にして頂きたいのがライトや外灯の存在です。魚が明かりを利用して捕食しているのはご存知だと思います。では夜釣りの釣り人のライトはどのように考えていますか?

【メバルの場合】
短い時間(磯際に立つまでライトを点灯しておくぐらい)ならメバルは釣れてくれることが大半です。(海中に強い光量を当てるのは魚をビックリさせるのでNG。ヒラを打って逃げる)

ではカメラのフラッシュはどうでしょうか?魚はどう影響すると思いますか?これ、実は影響を感じたことがありません。(海面に向かって光を当てるわけじゃないのも大きいと思いますが)私の場合は職業柄、釣ったら結構写真を撮るのですが、撮影後も続けてヒットしてくれることは珍しくありません。

これは推測するに「雷」の影響だと。言うなれば自然界でもフラッシュに近い現象があるので警戒しにくいのだろうなと。それと同じで普通のライトも満月等の自然条件で存在しうる光量程度の点灯というのが警戒させにくい光量なのだろうと思います。(雲に見え隠れする月とライトを付けたり消したりする行為の類似)

というわけで、海中を照らさなければ光はそこまで神経質にならなくていいのは感じて頂けたかと思いますが、それとは別で神経質になって頂きたいことがあるんです。それは光を背負う状態です。そして影です。これはとても影響与えます。

【光を背う・影】
例えば昼間、海面に影を落とすと逃げる魚が多いのはご存知だと思います。それは影が動くからです。小魚は影に入りたくないので人間の影を避けて泳ぎます。
影を避ける魚

基本的には影を人と認識してはいません。(常時餌付け等されているような場合は別)けど、影が動くことには敏感に警戒します。ですので、影を落とすなら、ゆっくりゆっくり出してほしいのです。(昼夜を問わず)

それともう一つは光(太陽や外灯等)を背負う状態です。これもなるべくなら避けて頂きたいのです。この状態の時、人のシルエットが思いっきり見える状態になっているからです。このシルエットが動くと影を海面に落としていなくても警戒して食わなくなる魚を感じます。(夜に自撮りでライトを焚いて動画を撮ったりすると強くない光でも当て方によって魚の出やすさが違うのを感じる)

魚に限らず生き物は早い動き=捕食・攻撃される動きという感覚を持っているのは覚えておいて下さいませ。

【赤いライト】
現在、釣り用で赤いライトを搭載したものが出ています。ブリーデンの「ノットオンリーネックライト」も白と赤の光が搭載されています。ではなぜ赤いライトが搭載されているのでしょう?
P1010936

それは目の特性を考えているからで、白い光は目には刺激が強すぎるのです。光を直接当てると魚は嫌がります。人間もそうです。人の明暗の順応には特性があり、暗順応した目が明順応するのは数分ですが、明順応したアングラーの目が暗順応するにはその十倍の時間が掛かると言われています。実際、ライトを消した瞬間って周りが見えなさ過ぎて足場の悪い磯ではバランスを崩して危ない思いをした方、少なくないと思います。そうそう、暗順応した目に影響を与えないように自衛隊等でも使われているようです。

それに赤い光は刺激の弱い光で、魚に赤い光を当てても警戒しにくいことから水族館の夜行性の展示に使われたりしています。深場の魚に赤いのが多いは深場まで届く赤い光と同化しやすいからだと思います。浅い場所のカサゴは茶色いのに深い場所で釣るカサゴは赤くなっている個体が多いです。タイが赤いのも、鯛カブラが赤いのも、必然なのだと思います。

ただ赤い光には欠点もあります。
・とても暗く感じる(磯の移動には向かない)
・ルアーの色が分からない(コタツの中で色が変わって見えるのと同じ)
この辺りを踏まえて有効に活用して下さいませ^^

【まとめ】
魚は色々な自然の変化に感覚が対応しています。その魚の意識している部分・重要視している感覚を推測すると見えてくるもの、もっともっとあるのだと思います^^


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2016年10月25日

SALT WATER連載記事 10

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ちょっと遅れました〜
SALT WATER連載記事10をUPしておきます^^

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【楽しみ方は色々】
魚釣りって色々な楽しみ方がありますよね。「○○なルアーで釣りたい」「今日は○○を釣る」「美味しい魚が釣りたい」「ただボーっとウキを見ていたい」等々。釣りという1ジャンルでも楽しみ方はそれぞれですよね。
でまあ、私がどういう方へ向けて書いているかというと「釣りをより深く楽しみたい」「もっと釣れるようになりたい」「知らないことを知りたい」というような方へ、少しでも手助けになれば・・・と思って書いています。が、なんか玄人であるテスターさんやお店さんから好評だったり(笑)ちなみに、記事を書いたら編集部へメールするのですが、返事のメール内容で記事が良かったかどうかが、何となく分かります(笑)(←とてもありがたい)とまあ裏話は置いておいて。

【釣れる魚を釣る重要性】
ルアーフィッシングをより深く理解したい場合は「今、釣れる魚を釣る」ということを少し意識して頂きたいのです。
というのも釣りたいターゲットにこだわり過ぎて「もったいない」と感じることがあります。よくあるのがアジを釣りたい時に他のターゲットが釣れる状況でもアジに意識が行きすぎているパターンです。もちろんアジ釣りの一部については、より深く分かっていきやすい傾向はありますが「木を見て森を見ず」状態になりやすいです。
海の中は食物連鎖によって成り立っています。バスやシーバスメインのアングラーの場合、狙うターゲットは連鎖上位種です。けどライトリグのアングラーの場合、同じように考えていると・・・?です。アジの捕食者が現れた場合や、他の魚が陣取ったりすると、アジの動きや着場、活性具合が変わります。というこで、アジを狙う場合でもその場の食物連鎖を頭の片隅で意識して頂きたいのです。
玄人の方がよくやるのは、潮が変わったり釣れなくなったり違和感を覚えたらレンジを変えてみたり、ワームを変えて反応を確かめたり違うサイズや種類のルアーを投入して可能性を探る・・・という作業をします。こういった釣り場での違和感を大切にしている人は多いと思います。私の場合、理論的と言われますが表現するから理論的になっているだけで、現場では間違いなく感覚人間だとも思います。
ルアーフィッシングはエサと違いルアーさえ持っておけば釣り場の確認作業がとても得意なジャンルです。(エサは嗅覚に訴えるたり、釣れる場を作ったりするのが得意)是非、これらを活用して頂きたいのです。

【ルアーローテーション】
各種ルアーの使い方を覚える上でやって頂きたいのがルアーローテーション(色々なルアーを投げてみること。以下ローテ)です。魚を見つける時や釣れなくなるとローテする人は多いと思います。が、釣れている時にローテして頂きたいのです。釣り慣れていない方にとっては勇気のいる選択かもしれませんが、これほどルアーフィッシングを覚えやすいタイミングはないです。ローテの目的は当日の釣れる幅(ルアーの範囲)を体感することです。ローテしていると魚の意識している部分(バイトに至る要素)がなんとなく感じ取れるはずです。(屈折だったり、動きだったり、レンジだったり)この経験を沢山して頂きたいのです。(その時のシチュエーションやベイト等も一緒に確認しながら)
そうすると「○○ルアーが釣れる」という限定的な知識だったものが「○○ルアーの○○に反応していそうだから、多分このルアーも反応が良いはず」という予想が立つようになりますし「○○ルアーで釣れるならベイトが○○の可能性が高い」という推測も立ってきます。そうなれば「あのポイントの今の季節は○○ベイトなことが多いから、○○ルアーを投げてみよう」と経験則から組み立てられますし、釣り場で状況が変化した時にもアジャストしやすくなります。釣りの幅がどんどん広がっていきます。次第にルアー1投ごとにアングラーの意思が乗っていることにも気づくと思います。

【意識の逆転】
釣りはアタリがあったのに乗らないという経験多いと思います。そんな時に「捕食が下手やなぁ」という考える方がおられます。けど事実は真逆です。魚がターゲット(ルアー)に合わせた捕食をすることでフッキングしなかったり、レンジがズレていることでバイトの仕方が変わったり、フォルムや動きの違和感でミスバイトを誘発させていることが大半です。そう、魚でなくアングラーが下手なだけです。このスタンスを間違えなければ、見えてくるものは断然多くなると思います。(ルアーだけでなく、ロッド・ライン・フック等も意識しながら)

【私のタックルバックの中身】
では釣れる魚を釣るって私がどんな準備をしていたのかをご紹介。(最近は以下より減っています)
ワーム:1.5〜3インチ
ジグヘッド:0.3g〜10g
シンカー(スプリット・キャロ):0.3g〜10g程度
飛ばしウキ:10g〜15g程度
メタルジグ:3g〜30g程度
ミノー:40m〜150mm程度
エギ:2.5寸と3.5寸を少し
タイラバ:8号〜15号

ルアー以外では・・・替えスプール)やギャフ(イカだけでなく魚も掛けてしまう)も準備していました。なんでもござれです(笑)

アジがいると想定したところにアオリがいたり、シーバスがいたり、太刀魚がいたり、タイがいたり。これってそんなに珍しいことではありませんから、ルアーを投げて確認できるかそうでないかは、天と地の差になってしまうことがあります。

【欠点/メタルマル】
ただ1タックルでは限界がありますし、荷物が重くなってしまいます。ぶっちゃけ重いルアーを投げてロッドを折ったことが何度かあります(苦笑。真似しないでクダサイ)ロッドが折れるというより心が折れます(笑)
というわけで、皆さまに色々持てというのもアレなので、まずは「メタルマル」をオススメしたいのです。
プラチナキャンディ02

ご存知メタルマルはとても人気なルアーですが、それはやはり「これを投げておけば何か釣れる」と実感して頂いていることが理由の一つだと思います。けどそれだけでなく、飛距離も関係しています。スピンテールジグはブレードが空気抵抗を受けて飛びにくいのですが、ぶっ飛びます。さらに「アクションさせられる」という点も大きいです。元来スピンテールジグというのはタダ巻きやリフト&フォールぐらいしか想定されていませんでした。けどメタルマルは前方にラインアイを持ってくることで、アクションさせやすいのです。そうすることでリアクションバイトも誘発させやすく、アングラーにとっては「釣れた」ではなく「釣った感」を得やすいルアーになっています。

というわけで、私ほど色々準備しなくともメタルマルを持っておけば何とかなることも多いので、タックルボックスには忘れず忍ばせておいて下さいませ!(それでもメタルジグ・バイブレーション・ミノー等、メタルマルで出せない動きのものは持つべきですが)

【まとめ】
釣れる場所に釣れそうなルアーを釣れるように投げれば、魚は釣れてくれます。ゆえに釣れる状況なのに知識や道具がないために釣れないことは、やっぱりあります。それは勿体無いですよね。シーバスを釣って場を休ませることでアジやメバルの位置が変わることもありますし、シーバスを掛けてマズイ方向に走られて場を壊すこともまた、あります。No09で書きましたが、同種の釣られた状態を見てテンション上がる魚は、もちろん天敵の捕食行動(釣られた状態)を見たら・・・?です。
今釣れる魚を釣ることで、見えることって色々あるので少し意識してみて下さいませ^^

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2016年08月23日

SALT WATER連載記事 09

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SALT WATER記事、文字数制限等で書ききれなかったこともあったので少し加筆修正。ついでに今回は早いですがUPしておきます。

お時間ある時にでも、脳内フィッシングをお楽しみ下さいませ^^

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【生き物の意思表示】
以前、生き物のキモチについて書いたのですが、今回は第二弾です。より釣りに近い話を掘り進めてご案内します。
昔、知り合いが釣り上げたアオリがエギを噛んでいるのを見て「ほら見て!すごい活性。陸に上げられても食べてる」と言われました。皆さんはアオリがエギを噛んだ理由、お分かりだと思いますが、実は他人が聞いたら「そりゃないだろ」という思考でさえ、意外と思い込んでいることって多いです。
魚釣りにおいては釣ることでプレッシャーが掛かり釣れなくなる場合と、逆に釣れやすくなる場合があります。このときの魚の思考ってどういうものでしょう。場合によっては「バラしたら魚が釣れなくなるからバラすなよ!」なんて言われたことや聞いたことはありませんか?ではなぜ釣れなくなる場合と釣れやすくなる場合があるのでしょうか?それ以前に果たして本当にそうなのでしょうか?そもそも、人に釣られていることに魚は気づけているのでしょうか?この辺りを紐解いていきます。

ちなみに昔の私は「魚が釣られた状態で海の中を暴れまわっているのに、バラしたからと言ってどこまで影響する?」と思っていましたが、現在の感覚では「バラしが影響する場合としない場合があるだろうな」と思っています。

【言葉ではなく行動】
魚は言葉を話せませんから側線で感じたり、ニオイで感じたり、行動を見て判断します。そんな魚は往々にして「釣られている仲間」を見て捕食スイッチが入ることが多いのです。なんかおかしくないですか? 人間的思考・感覚だと、釣られている仲間を見た場合は危険を察知して食わなくなりそうなものですが、実際には食わなくなるどころの話ではないのです。稀に隙あらば獲物(ルアー)を横取りしようと釣られた仲間を追いかけまわし、場合によっては1つのルアーでダブルヒットにさえなります。いったい何が起こっているのでしょう?混乱しているのでしょうか?釣られた仲間を助けようとしているのでしょうか?
ちなみに、この行動は回遊魚系の魚が比較的多いですがメバルやアオリ等でも見られます。そしてルアーがフックから外れて「逃げる仲間」を見て食わなくなる魚もまた、確実にいます。
さて、もしかしたら上記を読んでだいぶモヤモヤが溜まったころかと思います。そうだとしたら、私の作戦勝ちです(笑)可能なら、練習だと思って答えをご自身で想像し、考えてみた後に答え合わせしてみてくださいませ。なんせ身に付けて頂きたいのは情報でなく、自身で答えを導き出せる力ですので^^

【答え合わせ】
結論を先に書きます。
釣られている間は「ラインに引っ張られていること」で「逃げる行為」になっていないというのが私の結論であり確信です。

つまるところ、釣られている本人?本魚?にしてみればフックが外れていようがいまいが「逃げる行為」であることには間違いありません。でも重要なのは周りの魚にどう見えているかです。

もう少し掘り下げます。例えば釣られていない状態でルアーに限らず違和感を察知して逃げる場合を思い出して下さい。魚は見切った瞬間に一目散で逃げたり隠れたりします。人の影に気づいて逃げる時もそうです。けど、釣られている場合はライン抵抗に邪魔されて「右へ行っても抵抗。左に行っても抵抗」の「逃げも隠れもできない状態」になります。唯一、反転した瞬間にライン抵抗が減るので結果的に右へ左へと方向転換を繰り返します。

この動きがキモです。

こういった動きは魚にとっては「逃げ」でなく「追い」や「捕食」の行動にとても近いのです。そう、必死に抵抗している様は偶然にも獲物を瞬間的に追う時の動きに近いってことです。最初にルアーを捕食しているのも周りの魚は見ていますしね。重要なのはこれら一連の動きで「仲間が捕食している」と感じている点です。だからこそ、釣られている魚を追いかけてくる(ベイトを見つけようとしている、もしくはベイトが口から逃げ出すのを待っている)のです。

ここでもう一つ想像してください。例えばプラグの場合、トリプルフックが付いていることが大半です。ライン抵抗やフックの関係でバキューム時に上手く吸い込めずに針が口の外に掛かることがあります。このルアーが外掛かり状態で泳ぐ仲間を見た魚がどういう思考かは・・・もうお分かりですね?

横取りのチャンスです。
ゆえにダブルヒットになります。

なぜジギングでダブルヒットが多いのかも、もうお分かりですね?
(シーバスと違い口がそこまで大きくなく、バイトの仕方が違いルアーを丸呑みされにく点、ジグが大きいことも多い点、青物は元々群れで密集している点等)

これらが釣ることでスイッチが入ったり活性が上がる正体です。
ゆえに周りの魚は人に釣られていることを理解していないと思うのです。
というわけでフックが外れて逃げる仲間を見たり、隠れる動きを見て食わなくなる魚が多いのは当たり前で、単純に「逃げる行為」そのものだからです。それと急激な合わせを入れてしまうことで、群れが一瞬散る理由も必然的に理解できると思います。

ただ勘違いしないで頂きたいのは、魚がバレたからといって、絶対食わなくなるかというと、そうではありません。違和感(ルアー)から解放された魚がすんなり群れへ戻ることは珍しくないからです。デイゲームでメバルをヒットさせた直後にラインをフリーにしてみると分かるのですが、ライン抵抗がなくなり落ち着いたメバルはゆっくりと群れに戻っていくことが多いです。

ゆえに、釣られた本人にとっても「人に釣られた」という認識であるとは非常に考えにくく「なんかヘンなもん食ったらヘンだった」的なニュアンスであることが多いだろうと思います。

というわけで、皆さまガッテンして頂けましたでしょうか?

「ガッテンッ!」「ガッテンッ!」「ガッテンッ!」
(余談ですが、ガッテンがリニューアルされて面白くなくなった・・・)

【土佐カブラの凄さ】
IMG_4885

伝統漁具「土佐カブラ」をご存知でしょうか。これを進化させメバルにマッチさせて単体でも使いやすいようにしたのがブリーデン「めばるingかぶら」なのですが、デイゲームでは無類の強さを誇ります。多分クリアワームと勝負しても10対1ぐらいの差は出ます。けど、やるかやらないかは別として、カブラの本当の強さは「連掛け」だと思っています。(複数の針で複数の魚を掛ける)
先ほど「逃げ」と「追い」の説明をしましたが、カブラがある意味その究極です。カブラ連掛けの場合は「追いの行動に近い」ではなく、言うなれば「追いの行動ほぼそのまま」と言って過言ではありません。
例えば昼間に群れのメバルを見つけて2本針のカブラを投入したとします。昼間の場合、活性が低いとカブラでさえ中々ヒットに持ち込めない場面はあるのですがヒットさせた瞬間に周囲のメバルの動きが一変します。
今までカブラに見向きもしなかった周囲の個体でさえ、釣られたメバルを見て捕食スイッチが入ります。

それはメバルの動きに合わせて2本針のもう一方のカブラが泳ぐからです。
kabra

構図としては逃げ惑うベイト(カブラ)を追いかけまくる仲間(本当は釣られている)に見えるわけです。この時、カブラ単体で魚を掛けた時とは明らかに周りのメバルの反応が違います。単体の場合は若干テンション上がっているメバルがちらほらいるぐらいが多いのですが、上図のような場合、群れ全体のスイッチがポンッ!と入りやすいです。そうなるとメバル達は「我先に」と逃げ惑うベイト(カブラ)にアタックを開始し、最初のメバルをヒットさせた数秒後には十中八九ダブルヒットになります。
これが3本針なら?4本針なら?です。(ちなみに元来のメバル用土佐カブラは飛ばしウキスタイルで5〜6本針)

ここまでご案内すれば、もう色々と想像できるかと思います。
例えば13VIB30、軽いリフト&フォールがアジやメバルに劇効きですが、リフト時の動きってエスケープ的ではありません。近い動きを考えるとメバルの捕食方法自体もこれにとても近いです。メバルやアジはこれらの動きを見て「ターゲットの捕食」=「捕食しやすいスキ」を感じて捕食スイッチ入っている可能性が高いと思います。(単純に急な動きによる視認という部分もあると思いますが)
DSC_0411

【魚を理解することで釣りを・道具を理解する】
ここからはちょいと余談というか展開・発展です。
同じロッドを使っていてもラインの種類によって方向転換する回数等は結構違います。伸びの少ないPEの場合は魚にとっては抵抗が強く、必然的に方向転換が増えます。けどフロロやナイロンの場合はラインの伸びがある分、魚は抵抗が減るのでその分、方向転換の数は減ります。

ということはです。
必然的に周囲の魚の活性具合に影響を与えてしまうということです。
ラインの伸度やロッドの硬さ、やり取りの仕方で。

ゆえに「タックルバランス」というものが重要になってくるのです。
細かい話をすれば、同じロッドでもラインの号数を一つ上げ下げするだけでバランスは変わってしまいます。それらの違いを感じて自分なりのバランスを見つけ出し、魚にアジャストさせることを楽しんで頂きたいのです。

【ありのままを見る・感じる】
私を含め、人は良くも悪くも思い込みが激しい生き物だと思います。見たままを受け止められたなら、すぐに理解できることも経験や知識が邪魔をしてしまい、他人が聞くと「なんでそういう思考になる?」と思うことは多いです。ゆえに、なんとなく感じていることを釣り友とディスカッションするのは良い方法だと思います。違う目線からの意見が聞けて気づかされることは多いと思います。

願わくば、人とサイズや数を競うのでなく生き物や自然との知恵比べを楽しんで頂けたらと思う次第です。
というわけで、今回は「魚のキモチ・釣り人のキモチ、そして私のキモチ」についてのお話しでした。

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2016年08月20日

SALT WATER連載記事 08

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SALT WATER発売されましたので記事をアップしておきます^^
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【タックルバランス フックの重要性】
今回はタックルバランスやフックについてご案内します。

シーバスってバラしが多い魚の一つですよね。私の場合、掛けてからのキャッチ率は多分9割ぐらいなのですが、シーバスをメインでやってる人には「そんなことありえない」と言わたことがあります。それは私が嘘つきという訳ではなく、メバリング中にメバルタックルそのままで狙って釣っているからに他なりません。
尺メバルでドラグはほとんど滑らない程度の強気なセッティングなのですが(PEライン使用)シーバス掛ける・掛かる場合は大抵ミノーです。合わせは尺メバルを根から引きはがすため強めの合わせをドンッ!と入れます。メバル用ミノーなのでシーバス用よりフックは細軸なため、この合わせでフックがしっかり刺さりきってしまうのです。結果としてバラすことがほぼありません。ご存知と思いますが、フックが曲がってバレる要因の一つは刺さりきっていないことですから、シーバスでバラシに悩まれている方は、一度強めのメバリングタックルでやってみても面白いと思います。

【フックの悩み】
メバルの大型狙いで皆さん悩まれるのがジグヘッドのフックです。せっかく掛けた大物にフックを伸ばされてバラしてしまうこと、とても多いのです。「ゴッ!」とアタり、何もできないままフックが開いてしまうこともあります。これは魚が食った瞬間にフックを外す過程で開いてしまっています。問題なのはこれが一瞬の間におきてしまうこと。合わせの加減で失敗するならやりようがありますが、何もできずに曲がるのはタックルバランスが悪いってことです。

【キラーダートのフック】
フック

ブリーデンのキラーダートのフック形状はいわゆるスタンダードタイプで、オールラウンドに使えるダート系ジグヘッドです。
なぜスタンダードかつオールラウンドなのかは絵を見て下さいませ。
ジグヘッド説明
フッキングにワームが邪魔しない。
(フックアップ後に魚を止めておく位置が動きにくい)
魚がバレにくく、フックも曲がりにくいのが特徴。

アジ・メバル・メッキ・カマス等のライトゲームに最適なモデルの1つです。けど軸径は約0.6mmで尺を大きく超えるメバルやハタ類など不意の大物には不安が出てきます。(0.7〜0.8mmは欲しい)というわけで、現在大型メバル対応のジグヘッドを開発中!楽しみにしていてくださいませ。

【フック 針先の重要性】
針先を意識している人ってどれぐらいいるでしょうか。是非、この世界も少し知っておいて頂きたいのです。針先が鈍いと結局はバラシが増えたり、乗らなかったり、フックが開きやすくなります。けど原因が針先にあることに気づけていない人も残念ながら一定数いると思います。というのも、恐れず書くなら少々なまっていても大抵は釣れるんです。合わせ方で対応できてしまうことも多いです。特にジグヘッドの場合はトレブルフックほどシビアな場面は少なくなる傾向だとも思います。
けど、鋭くないと獲れない時ってやっぱりあります。渓流のミノーイングの場合、私は必ず替フックかフックシャープナーを持参していました。数匹釣っただけでミスバイト増えますし、リーリング中にちょっと岩にコンタクトしただけでもミスバイトが増えます。鋭くて困ることはありませんから、最低限大型狙いやここ一番という時は意識して頂きたい部分です。

【吐き出す前提のバイトとフックの関係】
魚の場合、ルアーに若干違和感があったり、セレクティブな場合に「ひとまず食ってみる」という行動をとることがあります。針先が重要なのはこんな時です。というのもこんな時は咥えた瞬間に吐き出すことが多いからです。その動きはビックリするほど一瞬なため、食った瞬間に合わせを入れても間に合わないんです。特に針先が悪いと簡単に吐き出せてしまいます。けど針先が鋭いと吐き出せなかったり、吐き出すのに時間が掛かったり、勝手にフッキングさえしてしまいます。この差はとても大きいです。
ただアタリがあったのに乗らない場面って針の問題だけではありません。食わせ方や活性具合等も関わってきます。ですので、まずは「何かがマッチしていない可能性」「アングラーが何かミスっている可能性」を疑って頂きたいのです。その一つとして針先も疑って頂きたいのです。

【乗らないバイトの対処法の色々】
・ティップの柔らかいロッド(弾力性)
・伸びのあるライン(弾力性)
・鋭い針先
・ロッドの構え方(ラインスラッグの取り方)
・ルアーの種類やサイズ変更(食わせ方)
・トレースコース修正(食わせ方)
・トレースレンジ修正(食わせ方)

多分、この辺りが一般的なアジャスト方法です。

【吐き出す行為】
自然界では食べては生きていけないものもありますから、それに対応する本能の一部だと思うのです。シーバスやカサゴ等は釣り上げると食べていたものを吐くことが多いですが、これもまた「危機・異変」に対しての体の防衛本能であることは間違いないと思います。もう少し書くなら、動くものはなんでも食べてしまいがちな魚に多い現象だろうことも想像に難くないですよね。

【メバル・アジのワーミングで電撃合わせ】
対処法の色々を上記しましたが、少し変わった対処法もお伝えしておきます。アタリが出た瞬間、大半の人はロッドで魚を掛けにいきます。これが実は掛からない要因の一つです。一瞬のショートバイトですから、人はなるべく早く掛けようと思い「ピュッ!」と合わせを入れるのですが、この時、ロッドはムチのように曲がり、ロッドは上げているのにティップは上がらないどころか、実は一瞬だけ元の位置より下がってしまっています。このロッドがバウンドしている状態って、ほぼテンションが掛かっていません。エギングされている方は想像しやすいと思います。急激に上にしゃくっても力が乗るのはティップからベリーが跳ね上がった時です。この時、ラインテンションが掛かるまで一瞬のタイムラグができてしまいます。実はこれが命取りで、魚が針を外すには十分な時間のようなのです。

結果、合せなきゃ乗らないけど・・・早く合せても乗らない状態。ジレンマです(笑)

必要なのは「とにかく早くラインを張る」ということ。魚が針を外す前に一定のラインテンションを掛けられたなら、魚は針を外すことができません。結果、今までショートバイトだった魚が掛けられます。

【無意識の意識】
さて、具体的な方法ですがロッドで掛けるのではなく「リーリング半回転」(※1)で掛けます。 その後に追い合わせ。巻き合わせの超速バージョンとでも思ってもらえばいいです。 ほぼリーリングだけで仮フッキングさせてしまいます。魚が咥えた瞬間に「キュル!!!」と。けど、実は考えて巻いたのでは残念ながら間に合いません。というわけで無意識の反射神経を使います。 そう、熱いものを触った時にパッ!と手を離すような「反射神経」です。
意識をビンビンに研ぎ澄まし、アタリの瞬間に備え、瞬間的にリールを巻くイメージを叩き込み、無意識の意識を準備します。(物音がしただけで巻いてしまうぐらいビンビンに) あとはアタリを待つだけ。反応があった瞬間「ビクッ」とビックリして手が勝手にリールを巻きます。そうすると、獲れないと思っていたショートバイトをフッキングさせることができてしまいます。(下手すると手首痛めるので注意)

※1
「リーリング半回転」と書いていますが、反射神経を使うような巻き方では1回転させるような器用なことはできないためです。ハンドルを押すか引くかぐらいしかできません。それぐらい一瞬の勝負です。

【知ってい頂きたいこと】
ちょっとマニアックな内容になってしまいましたが、それは「魚に意図的に外されている」という事実を実感して頂きたいからです。私は昔「これは乗らないアタリ」「乗せられないアタリ」と勝手に決めつけていました。でもそうではありませんでした。外されていたこと、掛けられることを知ってから何度も何度も試した結果、確信したんです。でもそこで感じたのは今まで気づかなかった悔しさでなく、理解した嬉しさや、釣りの奥深さでした。

釣りってやっぱり面白いなと、実感した瞬間だったのでした。

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2016年07月22日

SALT WATER連載記事 07

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SALT WATER発売されましたので記事をアップしておきます^^
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ブリーデンにNEWライト登場!

P5140863

皆さん、今お使いのライトに満足されていますか?
ということで、私のライトに対するコダワリと新製品情報をお届けします。

私は残念ながら中々満足するものに出会えていません。というのも釣具の市場規模はそんなに大きくなく、アウトドアの流用で釣り専用に作られていないものが多く、どうしても釣りに必要ない機能や、多機能ゆえの使いにくさを感じることがしばしば。とくに昔から感じていたのは「簡単にON・OFFできるものが少ない」という悩みでした。一度ONにしたらOFFにするまで何度もカチカチ・・・カナリのストレスです。ルアーのフックにゴミがついていないか、エビってないか、ワームがズレていないか等、一瞬だけチェックしたい場面は多いのでクリップライト(キャップに付ける小さなやつ)を別で付けることに落ち着いていました。(クリップライトはON・OFFだけのものが多い)

【LEDと白熱球】
最近はLEDばかりですが昔は白熱球でしたよね。電池の消耗は桁違いによくなりましたが、私としては昔の白熱球の方が断然好きでした。というのもLEDは明るくても段差等がとても見えにくいのです。明るさは十分なハズなのに段差が認識しにくいためLEDに変えた当初は何度も磯でつまずいたのを覚えています。(白熱球は地球温暖化・環境保護の観点から生産されなくなった)

【私がライトに求める性能】
(前提:磯8割・防波堤2割。ライトリグ)
・ワイドなライティング(磯歩きで必須)
・明るさは150ルーメン程度あればOK(明るすぎるのは好きでない)
・ボタンは可能なら静電容量式スイッチでON・OFFの単純なもの
・ヘッドにもネックにも装着可能
・ネックに装着した時に口でライトを咥えやすい形状
・重量が軽いもの
・USB充電

そんなに多くを求めているつもりはないのですが、満足するものは中々・・・です。

【ヘッド・ネックの利点と欠点】
ヘッド時の利点
・移動時の安全性(目線に追従するので見たい場所が見やすい)
ヘッド時の欠点
・長時間使用は締め付けで頭が痛くなりやすい
・頭が重くなる
・キャップのツバが邪魔して足元が暗くなりやすい

ネック時の利点
・疲れない
・重さを感じにくい
ネック時の欠点
・前にかがむとライトが揺れて移動が危ない
・ライトの角度調整が難しいものが多い

なお、私の場合はネックライトを磯で使っていました。移動時にはネックにした状態でライトを口に咥えています。そうすると磯場でも安心して移動でき、頭を締め付けて痛くなることもありません。磯歩きが長いとずっとライトを咥えているのでアゴが筋肉痛になりますが(笑)

【NOT ONLY NECK LIGHT】
今回発売されたノットオンリーネックライトは「BNL-02」と「BNL-03」の二種類です。


【BNL-02スペック】
bnl02_black01

・220ルーメン
・後部認識灯
・USB充電
・防水

【BNL-03スペック】
bnl03_black01
画像:bnl03_black01挿入
・168ルーメン
・単4電池3本
・防水

その二種類とも赤外線センサーコントロール機能を搭載しています。いわゆる手をかざすとライトが付いたり消えたりする機能です。

名称未設定-2

使い方は簡単で気に入った明るさの時にボタンを長押しするとセンサー機能ON。思うモードでセンサー機能が使えます。センサー機能をOFFにするにはボタンをもう1度押せばOK。(最初からセンサー機能を使わないこともできる)

で、ライトを計画していた段階で1つ提案したことがあります。それは誤作動を防ぐため赤外線センサー感知距離をできる限り短くしてほしいという提案です。というのも、私の思う勝手な理想は静電容量式スイッチだと思うのです。(※静電容量式スイッチとは手で触れるだけでON・OFFができるスイッチ)5本指のグローブをしている人は少ないでしょうから、手で触れるだけでON・OFFできればボタンを探して押すより断然ラクだと思うのです。ボタン押すのって結構めんどくさいし力がいります。静電容量式スイッチなら誤作動もまず発生しないでしょうし力も必要ありません。ただ今回のライトに関しては静電容量式スイッチが採用できませんでしたので、センサー感知距離を限りなく短くしたものになっています。

というわけでライトを触るぐらいでないと感知しません(笑)
ある意味タッチセンサーな状態です。

使ってみるとやはり想像以上に便利で。かなりアバウトにライトを撫でるだけOK!ストレスフリーです。「BNL-02」に関してはライト光を分散させるディフューザーを使う時は若干センサー距離は伸びますが、それでも通常のものより距離はカナリ短い設定になっています。

というわけで。
とっても便利ですよ〜^^

【BNL-02とBNL-03の違い】
大きな違いは電池です。「BNL-2」はUSBによる充電式、「BNL-03」は単4×3本使用となっています。実際使ってみるとUSB充電は思った以上に便利で、充電池を出す手間もなく、車の場合は釣りの行き返りに充電のクセがつきます。単4電池の場合はもしも電池が切れた時はコンビニ等で買えば済むという安心感が大きいです。

ということは・・・です。

「BNL-02」と「BNL-03」両方買って頂ければ鬼に金棒では!?
とまあ冗談はさておき、気になったら手にとってみてくださいませ!
良い相棒になってくれると思います。


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2016年06月22日

SALT WATER連載記事 06

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今回はコーナー名らしい内容をお話しさせて頂きます。

【自作のススメ】
天候等で釣りに行けない日、そんな時はせっかくなので釣具(ルアー)を自作してみることをオススメしたいのです。それは自作の面白さというのもあるのですが、作ってみると市販品の意図や使いどころがより深く分かりますし、市販品を改良・修正して思うバランスにする等、応用しやすくなるからです。それは大きなアドバンテージになります。それに釣具は昔と比べて作りやすい環境(ネット情報や3Dプリンター等)が整ってきており、市販品にないものはある程度自分で作れる時代にさえなってきています。(私の場合ワーム・ジグヘッド・ジグ・プラグ・キャロ・飛ばしウキ等を自作)

【ジグヘッド】
現在ライトリグのダート系ジグヘッドは各社出ていますが、シーバスのワインドが出た頃、もちろん製品はありませんでしたから自作していました。ちなみになぜジグヘッドがダートするかを理解するとジグヘッドのことがより深く分かります。通常のジグヘッドのバランスって安定していて食わせやすいのです。一方ダート系は引き重りが少なく、フォールも早め。リアクションでバイトを誘発したり、活性の高い魚を探すにはもってこいなタイプです。

ちなみにブリーデンのKILLER DART(キラーダート)もダート系のジグヘッドです。ダート性能を重視するなら1.5g程度はないとキレが出にくいので現在のラインナップは1.5g・2.0g・3.0gとなっています。
キラーダート

ダートさせる「1つのキモ」は単純に慣性です。そこをスムーズにするだけでも基本的にはダートします。
ダートimage

当時1〜3g程度のジグヘッドでダートできることが分かってから5g〜10g程度のライトリグ用ダートジグヘッドが欲しくなり、鉛(割ビシ)でフックを挟み込んで作っていました。必要な材料は割ビシ・フック以上です(笑)
ワリビシとフック

小型回遊魚やハタ類を狙うのに丁度いいのでお試しあれ^^
自作ジグヘッド

注意する点はラインアイの位置です。鉛のセンターより若干後ろにするといい感じになります。重要なのは水中ステイ時の姿勢です。ワームをセットした状態でエギ等と同じように若干頭下がりぐらいにセッティングするとダートします。
マルバツ

けど、ラインアイを後ろにしすぎるとタダ巻き時にバイブレーションのように震えだします。(ダートはする)いわゆるバイブレーションジグヘッドです。これはこれでアリなのですが、アイの位置を後ろにすればするほどキャスト時にルアーが回転しやすくなってしまうのです。ですので「ダートジグヘッド」としてはキャストしても回転しにくい位置かつダートする位置が使いやすいバランスということになります。

【オリジナリティ】
とりあえず簡単な方法を紹介しましたが「もっと根本から作りたい」という方には元来のようにバルサやエポキシパテでルアーを作り込む方法もあります。フライ等は自作している人が多いのに、それ以外では中々少ないのが現状です。

【エポキシパテでルアー】
IMG_4653

写真はタミヤのエポキシ造形パテ。自由に整形できて固まるので子供のおもちゃを修理する時にも使っています(笑)

エポキシパテは2つの粘土質素材を手でこねて混ぜ合わせると一定時間で固まる素材。この素材自体はスローシンキングですが、浮力体を中に抱き込めば、フローティングのミノーも作ることは可能です。シンキング系ならそのまま作れば可能ですし、シンカーを抱かせて重さ調整もできます。エポキシパテは数十秒で固まるものもあるのですが、それでは形を整える前に固まってしまうので、数時間単位で固まるものがお勧めです。(写真のは6時間硬化)なおプラモデル等で使われるものは固まった後にカッター等で削りやすく、素材の粒子が細かいのでサンドペーパーで擦ればとても綺麗なものも作れてオススメです。

【3D CAD】
現在は3D CAD&3Dプリンターで原型を作ってしまうことさえ「昔ほど」難しい時代ではなくなってきました。なんせ今は無償の3D CADソフトさえありますし、家庭で3Dプリンターをも買えてしまう時代ですからね。ただ知っておいて頂きたいのは3Dプリンターは万能ではないということです。構造上、素材が細かく積層されているので割れやすいのです。たとえルアーを設計して出力したとしても、一度ストラクチャーにぶつけたら壊れてしまうほど強度的には弱いです。けど、原型として使うなら面白い道具だと思います。(精度が必要になりますが)

原型が作れて型の作り方さえ覚えてしまえば、ワーム・ジグヘッド・メタルジグ・発泡プラグ等、大抵のものは自作出来てしまいます。ただアイデア・デザイン・クオリティ・バランス調整等、手間暇を考えるとまったくワリに合いませんが(笑)それに買うものは綺麗に作っていますし、もちろん失敗もありません。1からモノを作るのってやっぱり手間暇かかります。

というわけで色々書きましたが、現状としては3D CADを個人で使うのはハードルがまだまだ高いです。ソフトを使いこなすだけでもカナリの時間と労力が必要だと思います。けど3D CADを使えなくてもルアーは作れます。そして是非、作ってみて頂きたいのです。やってみないと分からないことって思った以上に多くて「なるほどな」と思うことは多々あります。作る前と後では見えている世界がビックリするほど違うのは間違いありません^^

【まとめ】
釣りをしていると「なんで○○みたいなものって無いのだろう」「こうしたらもっと良いのに」と思うことは誰しも経験あると思います。それらを形にするのがメーカーの仕事ですが、ある程度自分で作れたりバランス調整できる腕をもっておけば釣場で応用が効きますし、アイデア事態が出やすく、そのアイデアを生かす方法も思いつきやすくなります。これはとても良い循環だと思うのです。私の場合、昔は魚を釣ることしか考えてていませんでしたが、釣り自体をより深く・より楽しめるようになったのは間違いありません^^

というわけで自作は色々大変なことも多いのですが、ぜひ試して頂きたいなと思うのでした。

PS
メチャ良いものできたら、こっそり教えてくださいませ!
・・・というのは冗談で^^

釣り友に自慢してくださいマセ♪

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