2007年01月21日

利子を禁ずるイスラム金融

金儲けは悪いと批判されたホリエモンと村上ファンドだが、
思えば、金儲けが悪いということを突き詰めていくこと、
利子という制度が世の中をおかしくしているすべての権化ともいえなくもない。

サラ金問題にしてもそうだ。
借りたお金に利子をつけて返さなければならない。
もし利子がなければ、貸す方が悪いという議論は一切なくなり、
返さない方が悪いとなるはずなのだが、
貸した金に利益(利子)をのっけるから、批判の対象になってしまう。

しかし思えば世の中には利子があふれている。
我々だって銀行に金を預ければ利子がつく。
企業は銀行から金を借りて利子を払う。
日本国でさえ金を借りて国債を買っている国民に利子を払っている。

このようにして金が金を生む仕組みが当たり前となっているのだが、
利子という金が金を生むシステムがおかしいという考えを持っているのが、
イスラム金融であるという。
イスラムでは利子は禁止されているらしい。
理念上であって実務ではそうではないが、
先日、日経新聞に、日本のある企業が、
マレーシアでイスラム金融を使って資金調達に成功し、
他の金融機関から借りるより低利で借りられたという話が載っていた。

もし世の中、利子がつかないのが当たり前の世界だったら、
利子が禁止される社会になったら、
いいか悪いかは別にして根本的な社会大変革が起きる。

預貯金金利が低いからといって、
株やら投資信託やら不動産投資やら為替取引、商品先物取引だの、
少しでも「利子」「利ざや」を稼ごうと狂奔している、
金融機関ならびに投資家という名の国民たち。
金融の基本は、金が金を生むこと。
いい言い方をすると「お金に働いてもらう」。
すなわち、ホリエモンや村上ファンドを批判した輩のように、
「汗水たらして物をつくって売って稼ぐのではなく、
金を使ったマネーゲームは何事か!」というわけだけど、
思えばそれはみんながやっていること。

利子という仕組みは必要なのだろうか?
利子を全世界で禁止したら世の中どうなるのだろうか?
サラ金問題も資産運用問題もまったくなくなる可能性がある。
サラ金に20%以上の利子をとるなというなら、
投資商品で20%の利回りを得ることも禁止しないとおかしいんじゃないのか。
サラ金だろろうがなんだろうが、
金を使って金を儲けようという利子資本主義経済体制という根本を見直さない限り、
金儲けでおかしな世の中はなくならないんじゃないのかな。

こうしたことを考えると、なぜアメリカがイスラム圏を目の敵にするのかがわかる。
単に石油利権だけでなく、自分たちの得意とする資本主義というマネーゲームを、
根本的に否定しかねない利子禁止という発想を持っているイスラム圏は、
まさに目の上のたんこぶなんだろう。
だからいいがかりをつけてぶっとばし、
都合のいい政権でっちあげて、資本主義化してしまう。

そういえば利子をめぐる動きといえば、
先日、日銀が利上げしないとの発表が大きなニュースとして取り上げられたけど、
あれ?と、思わなかっただろうか。
村上ファンドに金を出資し、ぼろ儲けして福井日銀総裁。
進退が問われ問題になっていたのに、
堂々とまだ総裁の座についている。
日本というのはそんな世の中なんです。


kasakot at 01:58│Comments(1)TrackBack(0)高金利? 

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この記事へのコメント

1. Posted by エンデの遺言   2009年06月04日 12:30
「エンデの遺言」
利子と現在の貨幣システムの問題が浮き彫りにされています。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%81%AE%E9%81%BA%E8%A8%80%E2%80%95%E3%80%8C%E6%A0%B9%E6%BA%90%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8A%E9%87%91%E3%82%92%E5%95%8F%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%8D-%E6%B2%B3%E9%82%91-%E5%8E%9A%E5%BE%B3/dp/4140804963

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