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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨日は東北でも晴れ間が出て、ニュースも天気予報も「やれやれ」という雰囲気が漂っていましたけど・・・
 Kasayanの住む長野県北部だけは夕方にかけても雪が降り続き、大雪注意報が解除されたのも夕方になってから。
 (昨日午後、大雪注意報が解除されたタイミングのタイムラプス動画を記事最後に掲載しておきました)

 青空が広がった今朝の空を見て、ようやく寒波の終了を感じています。

 1、南岸低気圧(太平洋側の雪)と次の寒波の最新データ!

 連日お伝えしているように、今週南岸低気圧の通過次の寒波が予想されています。
 天気予報番組でも、週末からの再度の雪が声高に伝えられるようになってきましたが・・・

 (1)北半球上空の寒気と気圧配置の動向

 いつものように、今週末から予想されている次の寒波の全体像・・・北半球上空の寒気と気圧配置の様子からチェックしていきましょう。
北半球上空の寒気アニメ170118
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今日は14日(土)から昨夜までの寒気と気圧配置の動向に加えて、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルがはじき出した(次の寒波のピークと思われる)24日(火)の予想をアニメ化しておきました。

 次の寒波中国~モンゴル付近で着々と勢力を拡大中
 目下、(大雪の目安になる)-36℃以下の寒気の塊としてまとまり始めています。

 そして・・・GFSモデルによれば・・・
 この寒気の中心寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が次第に上空の深い気圧の谷(赤の点線:等圧線(等高度線)の南側への湾曲域=偏西風の南側への蛇行域)に変化して、24日(火)頃、日本付近を通過することが予想されています。

 (2)次の寒波の影響と、寒波直前の南岸低気圧に要注意!

 では、具体的な空模様はどうなるのか??

 例によって、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、明日(19日)から24日(火)までの空模様をまとめておきました。

GSM6コマ170118
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 普通の天気図の原図といえる地上の気圧配置と降水量の様子に、雪の降り方の目安になる地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温、さらに地上の空模様の骨格といえる上空約5500mの気温の様子も描き込んでおきました。

 昨日の記事にも書きましたが・・・明日(19日)~明後日(20日)にかけて都合2回、太平洋沿岸と日本海を低気圧が通過

 明日朝通過する南岸低気圧による太平洋側の降雪は、短時間かつ標高の高い地域限定ということになりそうですけど・・・
 明後日に予想されている南岸低気圧の降雪は、西日本の太平洋側の平地も含めて、少々広範囲になる可能性が考えられます(低気圧前面だけでなく、寒気が急速に南下してくる低気圧後面でも?)。

 そして21日(土)にはいったん西高東低 冬型の気圧配置が強まり、北陸以北の日本海側中心に降雪が活発化

 22日(日)に早くも冬型が緩みそうですけど、すかさず日本海を低気圧が発達しながら北東進し・・・

 23日(月)以降、(北半球上空の寒気の動向でチェックした)-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の通過によって冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に(一部太平洋側でも)広範囲で降雪が活発化し、次の寒波のピークを迎えることが予想されています。

 (3)向こう一週間の気温傾向(平年差)・・・西日本ほど寒い傾向?

週間気温グラフ170118

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 GSMモデルの寒気の様子を見ると分かりますけど・・・次の寒波は(南岸低気圧等によって引き込まれるため)西日本から始まって、西日本ほど平年を大きく下回ることが予想されています。

 当初予想されていた(西日本ほど寒くなるという)ラニーニャ現象の影響・・・
 遅ればせながら、ここにきて現れ始めるのかもしれません。

 ちなみに、気象庁用語集に書かれている寒波とは・・・
 「主として冬期に、広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」

 西日本では5日近く平年を大きく下回る日が続くようですから、次の寒気を「次の寒波」と呼んでも良さそうですよね?

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・寒波の雪、最後の一波に要警戒!!

 それでは、ここから今日の空模様

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

菅平170118

 午前7時を過ぎて、Kasayanの住む長野市もようやく青空が広がってきました。

 最低気温は-4.3℃(07時06分)。

 昨日の予報では-10℃前後まで下がる予想でしたが、長野盆地上空の雲がフタになって、上空への熱の放出が阻止された模様(局地的に南風も吹いていました)。
 晴れ間が広がり始めた7時過ぎに最低気温が観測されましたが時すでに遅し・・・といったところです。

 ちなみに、長野盆地の雲のフタの上・・・写真の雲の上に位置する菅平高原のアメダスでは-20.8℃(04時14分)が観測され、全国2番、本州では1番の冷え込みになりました(あとで、雲のフタが消える様子のタイムラプス動画を掲載する予定です)。

12時20分追加

(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から菅平。下層雲が盆地に蓋をして放射冷却を阻害。次第に消散。)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170118

 移動性高気圧本州上にドカン。
 晴れて風が弱まるという放射冷却現象が発生しやすい教科書的な気圧配置になっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東~北日本に接近中
 北日本も含めて天気は好天ベースのようですが・・・

 大陸では悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った小さな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中
 また、偏西風の強風帯(水色の矢印)が、南西諸島方面に停滞中

 このため、上空の気圧の谷の前面に位置する日本海では低気圧が発生・・・北日本へと進んでいて・・・
 南西諸島方面でも偏西風強風帯上を断続的に通過する上空の浅い気圧の谷の影響で、降水域が発達中
 高気圧が過ぎ去った後、下り坂に向かうことが予想されます。

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 では今日これからの空模様・・・こちらも気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM18日170118
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、午前中北日本と西日本を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の矢印:偏西風の北側への蛇行域)が通過
 天気は好天ベースで推移すると思われますが・・・

 夜にかけて、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-35~40℃以下の寒気を伴って北日本に接近
 また、-30℃前後の寒気を伴った上空の浅い気圧の谷東日本を通過
 さらに太平洋岸に偏西風強風帯が延び始め断続的に上空の浅い気圧の谷が通過することが予想されています(正渦度移流)。

 このため地上では・・・下段の図・・・午前中東日本中心に高気圧の晴天域に覆われるものの、高気圧はすぐさま南東海上へ

 北日本には、低気圧が発達しながら接近し、低気圧から南西に延びる潜在的な寒冷前線(風の収束線:シアーライン)が活発化しながら山陰を通過して北陸以北の日本海側に上陸することが予想されています。
 このため低気圧付近では風雪(東北沿岸は雨?)が強まり海上は再びシケ模様に。

 また、日本海を低気圧が通過するため、一時的に寒気が北上(-5℃ラインが東北北部まで北上)。
 上空に流れ込む寒気と相まって、低気圧や潜在的な前線(夜には顕在化)付近では大気の状態が不安定になって、落雷や突風などの激しい現象の発生も予想されます。

 そして偏西風強風帯が延び始める太平洋側・・・南西諸島方面の気圧の谷が深まって低気圧が発生
 夜にかけて南岸低気圧として、0℃以下の寒気が太平洋上まで南下している西日本の沿岸へと進み始めることが予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・南岸低気圧による太平洋側の降雪はどうなるのか??ということに注目しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170118
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 「シミュレーション通りに推移するならば」、日付が変わった頃から西日本の太平洋側でも降雪の可能性が考えられえます。
 地上の気温が5℃前後で推移しそうですから、今のところ標高の高い所(紀伊山地や四国山地など?)中心に一時的な雪になる模様。

 とりあえず影響は小さそうですけど、(上空約1500m)-4℃前後の寒気が流れ込む京都周辺では、地上の気温次第で、一時的にチラチラと湿った雪が降る可能性はありそうです。

 一方、低気圧が通過して冬型の気圧配置になることが予想される北日本・・・
 沿岸部では、降り出しの雨が夜中に雪に変化してきそうですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


(4Kタイムラプス動画:昨日午後まで降り続いた雪。大雪注意報が解除されたタイミングの空模様)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM6コマ170118 拡大GSM170118  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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