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1、台風乱発モードに突入・・・今後の見通しは?



 (1)急に騒がしく!・・・南海上のウズマキを整理すると??


JTWC衛星解析180723

 これは米軍(JTWC)がマークしている南海上の雲の渦

 にわかに南の海峡が騒がしくなっていて、マークすべき台風や熱帯低気圧が5個もあることがわかります。

 で・・・気象庁の見立てはどうなのよ?
 気象庁が発表した03時の実況天気図と衛星画像を合成してみました。

実況アニメ180723
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 日本の気象庁の天気図上には、台風が1個(10号)、熱帯低気圧が南シナ海と先島諸島付近、はるか関東海上に計3個、まだ熱帯低気圧になり切れない低気圧がグアム島付近に1個登場。
 低気圧を省いて目先マークすべきウズマキは、米軍より少ない4個ということになります。

 ただ、明日夜までの気圧配置をチェックすると・・・

天気図アニメ180723
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 グアム島付近の低気圧も明日夜までに熱帯低気圧になる模様。

 結局、大陸で衰弱する台風10号と遠すぎる南シナ海の熱帯低気圧を除いて、目先3つのウズマキに目配りをしなくてはならないようです。


 (2)乱発する台風、今後の見通しは?


 それでは気になる今後の見通しをチェックしていきましょう。

 まずは空模様の骨格の見通し・・・向こう一週間の高層天気図、上空約5500mの気圧配置(左側の図)と上空約1500mの気温分布(右側の図)を確認しておきましょう。

週間高層天気図180723
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上空から乾燥した熱風を吹き付ける(上空のドライヤー?)とともに台風の行く手をブロックする上空の太平洋高気圧(オレンジエリア)が東海上で二つに分裂。
 東海上に上空の気圧の谷ができることがわかります。

 このため、南海上で発生した熱帯低気圧や台風は東の海上を北上することになる模様。
 今日の計算値では、26日(木)前後に1個、30日(月)前後に1個の「L」マーク(熱帯低気圧?台風?)の北上が予想されています。

 ただ・・・期間の後半にかけて分裂した高気圧の間隔が開くことが予想されていますから、状況次第では「L」マークが西寄りに進んでしまうことも考えられます。

 ということで、いつものように各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較チェック!

台風モデル比較180723

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも29日(日)の空模様ですが・・・

 東寄りに進める?気象庁、沖縄方面に進めるアメリカ、関東直撃?を予想するヨーロッパ・・・まさに”なんでもアリ”の状態。
 現時点では「台風が複数発生して日本付近い接近する可能性がある」ということ以上は何も言えません。

 現時点で、(早めに発表され始める)米軍(JTWC)の進路予想は、GFSモデルに従った予想になっていますけど・・・今後どうなりますやら???

 2016年に東北・北海道に甚大な災害をもたらした超Uターン台風10号のパターンだけは避けてほしいところです。

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

 夏休みの予定が気になる方はこのURLをブックマークして、コマメにチェックしてくださいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


今日の空模様


 それでは、ここから今日の空模様

 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝は新潟県境の信濃町 野尻湖畔でのブログ更新。

野尻湖畔180723

 今朝も夜明け直後のヒグラシの大合唱の後、様々な蝉の混声合唱に。
 木々を透かして見る空は、久しぶりに水色が濃く感じられます。

 濃い水色の空が放射冷却を誘ったのでしょうか?
 信濃町アメダスの最低気温は20℃を切る19.7℃(05時04分)でした。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180723

 南の海上の中心を持つ高気圧が西日本に張り出し続けています。
 このため東シナ海の熱帯低気圧は沖縄にすら近づけずに先島諸島付近を北西進する模様。

 そして西日本は、上空の太平洋高気圧につながる背の高い高気圧の晴天域。
 上空から乾燥した熱風が吹き降り続けています。
 (もっとも九州は暖湿気の通り道。昨日に続いて大気不安定傾向)

 一方、北海道には冷たい高気圧が南下中。
 低気圧に近い道東中心に曇っているようですが、20℃以下のひんやりとしたまずまずの空模様になっているようです。

 そして二つの高気圧に挟まれた気圧の谷の東北付近・・・
 潜在的な梅雨前線が停滞し、梅雨明け直後の戻り梅雨になっているようです。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180723
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・西~東日本では引き続き(お空のドライヤー?)上空の太平洋高気圧が優勢。
 乾燥した熱風が吹き降りて、雷雲の発生も抑制される状況です。

 一方、上空の太平洋高気圧の北東側・・・東北以北では大陸の寒気を運ぶ北西偏西風が優勢。
 偏西風強風帯に沿って上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するたびに悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ、変わりやすい空模様になると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・西~東日本は引き続き南海上に中心を持つ高気圧の晴天域。
 酷暑をもたらす暖気に覆われ、異次元の?暑さが続くと思われます。

 また、山陰沖で上空の太平洋高気圧が強まることに対応して、中国山地に夕立の降水域が予想されていないのに対して、比較的湿った海風が入りやすい太平洋側中心に夕立の降水域が予想されていることがわかります。

 一方、上空の太平洋高気圧からはみ出した北日本・・・北海道は上空の気圧の尾根前面を南東進する高気圧に覆われまずまずの晴天に。

 太平洋高気圧と北海道の高気圧の境目・・・潜在的な梅雨前線が停滞する東北は、上空の気圧の谷が通過するたびに雨雲が活発化して、変わりやすい空模様になることが予想されています。

相当温位180723
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。
 
 山陰沖で強まる上空の太平洋高気圧に対応して、日本海で乾燥熱風エリアも拡大。
 北陸付近に南下してくることが予想されています。

 また、本州上上空約1500mの風は北西風優勢。
 下降気流域になることに加えて夕立が発生しにくい条件が整っていると言えますが、日中の昇温によって太平洋からの湿った海風が強まると思われます。

 このため、太平洋岸に沿って風の収束線が発生。
 乾燥風と暖湿風がぶつかって、局地的に活発な雷雲が発生すると思われます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180723
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様。
 東北の潜在的な前線の降水帯は弱まりながら(活発エリアが南東進)南下する模様。

 また、暖湿南風が吹き込みやすい九州方面では今日も局地的に激しい雷雨?

 そして西~東日本の南岸付近(瀬戸内 山陽沿岸も?)でも局地的に雷雨の発生が心配されます。

中部流線180723

 これは17時の予想を拡大したもの。

 収束線上、どこで雷雨が発生してもおかしくない状態。
 発生した雷雲は上空約3000mの北風に乗って南へと移動することが予想されます。

 北の空に雲が湧き上がったら要注意です。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

拡大高層6コマ180723拡大GSM180723拡大相当温位180723 
 (図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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