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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 この週末は早出に外出先と、2日連続で超簡易的なブログ更新になって申し訳ありませんでした。

 2日間、上を向きながらオービタルサンダーやドライバードリルを使った肉体労働をしていたので、腕や背中の筋肉がパンパンに張ってしまい、マウスを操作するたび、キーボードをたたくたびに、腕や肩がズキズキ。
 何かを作るという作業が大好きなKasayanですけど、気持ちとは裏腹に衰えた身体がついてきません。

 なんて情けないことを言いつつ・・・まずは向こう一週間の空模様のチェック。
 昨年は6月2日~3日にかけて西~東日本が相次いで梅雨入りしましたから、梅雨前線の動きが気になるところです。

GSM6コマ160530

 これは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で、向こう一週間の空模様上空(約5500m)の気温の様子をまとめたものですが・・・

 少なくとも5日(日)まで、梅雨前線は沖縄付近まで南下したまんま。
 日本付近は高気圧の通り道になって、概ね晴天ベースで推移することが予想されています。

 ただ、明日から4日間ほど、北日本寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)直下の低気圧居座る模様。
 このため、北日本はしばらくの間大気の不安定な状態が続き・・・
 晴れて気温が上がる東日本も、暖湿気=雨の原料が流れ込みやすく上昇気流が活発化しやすい地域(山沿いになる?)を中心に、にわか雨や雷雨の発生しやすい状態が継続することが予想されます。

 いずれにせよ、昨年並みの梅雨入りはなさそうですね。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)ですが・・・

週間気温グラフ160530

 明日31日(火)以降、梅雨前線の南下とともに、東~北日本中心に平年を下回る日が続くようですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 ということで・・・ここからは今日の空模様

 予報のスタートライン・・・今朝午前3時の実況をチェックすると・・・

実況160530
 
 梅雨前線上の低気圧紀伊半島沖を東進中
 低気圧の東側・・・東日本の太平洋側を中心に活発な雨雲がかかっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西日本に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が接近中
 この上空の気圧の谷に押されるように前線上の低気圧が東進し、高気圧が東シナ海へと進んで、天気は西から回復に向かいそうですけど・・・

 すんなりと天気は回復してくれるのか??
 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日160530

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて上空の気圧の谷は東海上に抜ける模様。
 空模様の骨格は、少々ゆっくり気味に回復のステージに向かうようですが・・・

 (先に週間の天気図でご紹介したように)大陸からは今週半ばにかけて北日本に居座る寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-20℃以下の強い寒気を伴いながら南東進中
 寒冷渦に先行して、-15℃以下の上空寒気北陸付近へと南下してくることが予想されています。
 とすると・・・天気は回復のステージに向かっても大気の状態は不安定に?

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷に対応して、梅雨前線上の低気圧東海上へ
 天気は回復・・・と思いきや、関東甲信地方の山沿いには局地的な降水域が予想されています。

 また、北海道を覆っていた高気圧が東海上に抜け・・・津軽海峡付近にも(高気圧と高気圧に挟まれた)気圧の谷の小さな降水域が予想されているのがわかります。
 やっぱり、すんなりと回復してくれないようですけど・・・・


 すんなりと回復しない原因の一つ・・・雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきました。

相当温位160530

 午前中、梅雨前線上の低気圧の通過に伴い、近畿~関東甲信付近に強い暖湿気(水色の濃いエリア)が流れ込んで、太平洋側を中心に雨雲が活発化するわけですが・・・

 夜になっても、前線上の低気圧と東海上の高気圧との間で南東風の強い状態が続き、近畿~関東甲信付近への暖湿気の流れ込みが継続する(暖湿気が抜けにくい状態が続く??)ことがわかります。
 このため関東甲信付近では雨がやんだとしても下層雲がかかり続けるのはもちろん、上空の寒気の流れ込みも加わって、GSMモデルでは局地的な降水域が予想されていると思われます。

 また、津軽海峡付近に予想されている降水域も、この南東風が運び込んだ暖湿気が原料になっているようです。

 で・・・このような状態の中、-15℃以下の上空寒気が北陸付近へと南下してくるわけですから・・・

SSI160530

 SSIという大気の安定度の指数をチェックすると・・・寒気が南下してくる今夜東日本の日本海側を中心に大気の状態が不安定になる模様。

 予報に記載されないほど局地的だと思いますけど、にわか雨だけでなく、落雷や突風等にも用心したほうがよさそうです。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160530
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 梅雨間近とはいえ、東日本の回復・・・少々遅れ気味のようですね。

 さらに関東付近・・・梅雨前線と低気圧の北側で、東寄りの風が吹き続ける模様。
 梅雨寒??という表現はできませんけど、それに近い低温傾向が続くと思われます。
 (反対に回復の西日本は真夏日に)

 ということで・・・今日はこのあたりで・・・イタッ!!

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM6コマ160530 拡大相当温位160530 拡大GSM160530
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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