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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、今日中にも台風9号発生?・・・台風進路はますます混迷!

 今朝発表の天気図をチェックすると・・・

予想図アニメ170726
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今夜までに、フィリピン東方海上で台風9号が発生。
 発達しながら北上を開始することが予想されています。

 ということは・・・すでに台風6号、台風8号が熱帯低気圧になっているので、今夜以降は台風5号と台風9号の2個体制になる模様。

台風衛星170726

 米軍(JTWC)も24時間以内に台風9号?の発生を予想しています。

 もっとも、予想進路が発表されるのは台風に昇格してから。
 複数台風の相互作用が心配されるところですが、現時点では台風5号の予想進路しか発表されていません。

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
     米軍(JTWC)台風情報予備: https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 そこで昨日に引き続き・・・「あくまで計算結果の比較」という位置づけで、各国の気象機関のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をまとめておきました。
 
 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル。

台風GSM170726
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 昨日は九州南部への接近又は上陸が予想されていたのに対して、今日は東日本付近への接近又は上陸が予想されています。

 台風9号?が加わったことで状況は大きく変化。
 台風9号東側縁辺の南東風が、小笠原付近に停滞する台風5号を関東方面へと押し流すというシナリオが読み取れます。

 続いて、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGSMモデル。

台風GFS170726

 昨日同様、小笠原付近に接近するものの東経140度以西には進むことなく北東方向に転向し・・・
 その後、気象庁発表のGSMモデルと同様、台風9号?と思われる低気圧の北上に伴って、東日本付近に接近又は上陸することが示唆されています。

 もっとも気象庁発表のGSMモデルより接近のタイミングが遅れる模様。
 台風9号?の発達、北上の予想に相違があるための思われます。

 最後はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)発表のモデル。

台風ECMWF170726

 こちらは台風9号をかなり発達させているものの、北上に関してはかなりゆっくり。
 このため台風5号が小笠原付近にずっと停滞し続けることを予想しています。

 台風が小笠原付近に停滞すると・・・もちろん直接の影響はありませんけど・・・
 何度も書いたように、台風の暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が東~北日本に流入し続け、大雨が継続することが心配されます。

 いずれにせよ、台風9号が加わったことで台風の予想進路はますます混迷。
 日々のデータチェックが欠かせなくなってしまいました。

週間高層天気図170726

 なお、これは28日(金)~2日(水)の高層天気図(地上の空模様の骨格にあたる上空約5500mの気圧配置)。

 台風をブロックする上空の太平洋高気圧が弱まるものの、台風を足早に遠ざける偏西風強風帯(水色の点線)は十分に南下せず。
 このため、台風5号が小笠原付近に停滞してしまうことが分かります。

 その後、台風9号?が南西諸島東方を北上。
 いわゆる藤原の効果によって、台風5号が関東方面に引き寄せられるというシナリオが考えられます。

 でも・・・実際はどうなるんでしょうね??

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・梅雨前線弱まるも大気の状態不安定!

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住むの長野市・・・昨夜から未明にかけて、大雨警報が発表される大雨になりました。

レーダーアニメ170726
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 もっとも今朝は・・・

菅平170726

 雨はやみ、ウネウネの層積雲が優勢になってきました。

 最低気温は20.4℃(04時18分)。
 概ね平年並みで昨日から3℃低いだけですけど、妙に涼しく感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170726

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、東~北日本を通過中。

 このため梅雨前線が西~東日本を南下していて、ライン状の降水帯が東日本中心に活発化していることがわかります。

 一方、大陸生まれの乾燥した高気圧が日本海へと南下中。
 久々に日本海側から回復???なんていう気がしますけど・・・どうなりますやら??

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。
 
GSM26日170726
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・

 夜にかけて、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本海を北東進。
 加えて、上空の太平洋高気圧(高度5880m)が東北南部まで張り出すことが予想されています。

 ということは・・・やはり日本海側から回復傾向・・・なんて気がしますけど・・・
 上空の気圧の尾根のすぐ後ろを、上空の浅い気圧の谷がストーカー?しているのが気になります。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根に対応して、高気圧(高圧部)の晴天域が日本海側から拡大することが予想されています。
 確かに、天気は回復傾向・・・・

 ただ・・・梅雨前線(黄色の点線)の降水帯が太平洋上まで南下するにも関わらず、西~東日本の所々に、にわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。

 上空の気圧の尾根に後面の上空の浅い気圧の谷の悪天パワー(正渦度・下層収束)・・・晴天による気温の上昇によって大気の状態が不安定になること・・・さらに今朝までの雨によって地上に残留する暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)によって、局地的に雷雨が発生するのかも?

相当温位170726
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 確かに日本海から冷涼で乾燥した北東風が吹き込み始めますけど(今朝の東北北部は20℃以下の涼しい朝)・・・
 西~東日本の太平洋側には強い暖湿気(水色の濃いエリア)が残ることが分かります。

 また局地的には、海風が内陸に暖湿気を運び込むことが示唆されています。
 
 やはり太平洋側中心に大気の状態が不安定・・・突然の激しい雨、落雷、突風を想定しておいたほうが良さそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170726
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 梅雨前線に伴う南寄りの風と北寄りの風の収束線・・・午前中には太平洋上に抜ける模様。

 もっとも、四国付近や東海付近などでは局地的に海風と思われる南風が優勢に。
 暖湿気が内陸まで運び込まれる(残る)ため、太平洋側中心に局地的でも活発な降水域が予想されています。

 そしてこの状態・・・明日朝まで続く模様。

 梅雨明けしたはずの西~東日本の太平洋側・・・
 明日にかけても梅雨空が続いてしまいそうです。 

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM台風170726拡大GSM170726拡大相当温位170726
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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