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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風21号 最新データ・・・接近のタイミング早まる?

 (1)台風21号 進路予想を比較

台風進路比較171017

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html


 昨日発生した台風21号。
 進路予想は上記URLで最新の情報を確認していただくことを前提に、とりあえず気象庁、米軍(JTWC)ともに(予報円の範囲内で)同じコースを同じタイミングで北上することを予想しています。

 仮にこのコースを進むのであれば、秋雨前線が停滞する太平洋沿岸は、暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)を運ぶ台風東側の南風の領域に位置することになりますから、いわゆる「台風が秋雨前線を刺激して大雨になる」ことが心配されます。

 (2)台風21号に関する各国のモデルを比較

 では一番気になる22日09時以降の空模様・・・
 「あくまでスーパーコンピューターのシミュレーションに過ぎない」ことを前提に、各国の気象機関が発表しているモデル(スパコンの計算値)を比較しておきました。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル。

台風GSM171017
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 無料GPV(気象庁 GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 台風の進路は昨日の計算値(昨日の記事参照)と同じですけど、進行のタイミングについては24時間ほど早まっています。
 このため23日(月)頃、台風が接近又は上陸することに??

台風GSM500図171017
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは地上の空模様の骨格といえる上空約5500mの気圧配置と風の様子。
 台風の進行をブロックする上空の太平洋高気圧と、台風を北東方向に転向させ足早に日本付近を通過させる偏西風強風帯を描きこんであります。

 今回、偏西風強風帯を蛇行させるとともに南西諸島方面に南下させる原因は中国大陸に南下する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。
 偏西風の流れから切り離されているため動きが遅く、コンピューターの予想が安定しない傾向にあります。
 このため日替わりで予想に変化が生じているのかも??

 いずれにしても、計算値通りに推移すれば日本への直接の影響は避けられそうもありません。

 では、気になる隣の芝生?・・・ヨーロッパ中期予報センターと、米国の気象機関(NOAA)が発表したモデルも比較しておきました。

台風ECMWF171017

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF):
 http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

台風GFS171017

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

 いずれも気象庁発表のGSMモデルよりやや早めの進行を予想していて、進路も微妙に異なりますけど、まだ5日間以上も先の予想にしては、かなり一致していると言えます(進路予想図5日目の予報円の大きさと比較してもかなり一致していると言えそうです)。

 投票日に秋の行楽・・・なかなか厳しいモノがありますけど・・・
 繰り返しますが、これは「あくまでスーパーコンピューターのシミュレーションに過ぎない」未来の空模様のシナリオのひとつ。
 今後も最新の情報を追いかけていきたいと思っています。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
 
 2、今日の空模様・・・秋雨前線活発!明日にかけて南下傾向

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平171017

 雨が上がり、志賀高原や菅平など周辺の山々には水墨画のような層雲がかかっています。

 曇り空ですけど、上空の雲が明るさを増している状態。
 天気は回復に向かっているようですが・・・

 そんな今朝の実況。

実況171017

 西~東日本の太平洋側中心に秋雨前線の降水帯が停滞中。
 日本海側の脊梁山脈南側付近まで雨雲が広がっていることが分かります。

 また、移動性高気圧の通り道になっている北日本も、今朝は二つの高気圧に挟まれた気圧の谷。
 上空に冬の寒気が流れ込んでいる北海道では、不安定な大気に伴う雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本付近では偏西風が緩やかに南に蛇行。
 秋雨前線をゆっくりと太平洋に押し下げ始めているようですが・・・・

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル

 今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM17日171017
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・本州上に停滞する偏西風強風帯(水色の矢印)は、夜にかけて西北西の流れに変化し、ゆっくり南下する傾向。
 強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に東進するものの、間隔が空くとともに弱まり始めることが予想されています。
 ということは・・・秋雨前線が弱まる傾向??

 一方、北海道方面・・・驚くことに-40℃以下の「真冬の」寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が宗谷海峡付近へと南東進。
 さらに-30℃以下の「冬」の寒気を伴う上空の気圧の谷が、断続的に北海道を通過し始めることが予想されています。
 ということは・・・北海道の空模様は完全な冬??

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・偏西風強風帯の南下と上空の気圧の谷の弱まりに対応して、秋雨前線の降水帯が太平洋上まで南下。
 次第に弱まることも予想されています。

 西~東日本では、日本海側中心に久々の晴れ間も期待できそうですけど、太平洋岸の等圧線は混雑したまま。
 引き続き東寄りの強風と高波が続くことが予想されます。

 一方、上空が冬の空模様の骨格になる北海道方面・・・寒冷渦前面を低気圧が南東進し、次第に西高東低 冬型の気圧配置に。
 上空に(一部大雪の目安になるような)冬の寒気が流れ込むだけでなく、地上にも平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気が南下。

 低気圧から延びる風の収束線や、次第に顕在化する寒冷前線付近を中心に大気の状態が不安定になり、落雷や突風とともに降雪が活発化。
 地上気温次第ですけど、平地でも積雪になることが考えられます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ171017
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想がはじき出されているようですが・・・

 目につくのは、今季初・・・上空約1500m -6℃以下の寒気が道南まで南下すること。
 もはや北海道は冬に突入。

 また、0℃以下の寒気が新潟県~東北南部まで南下する模様。
 北日本中心の冬型の気圧配置によって、今夜以降、志賀高原や谷川岳方面に降水域が予想されていますけど、条件次第では初冠雪になる可能性も?

 台風と冬の便り・・・なんだか不思議なこの秋です。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大台風GSM171017拡大台風550図171017拡大GSM171017
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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