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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、北アルプス表銀座のモルゲンロート

 Kasayanの住む長野市は、昨日に引き続いて放射冷却現象による冷え込み。
 空気が乾燥していて、薄暗い時間帯から北アルプスの輪郭をハッキリと見ることができます。

 そこで、今日も北アルプスのモルゲンロートの撮影にチャレンジ!


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から大天井岳、槍ヶ岳方面)

 実際はもっとオレンジ色に見えるのですが、カメラの設定がイマヒトツ・・・・
 また、画面に鳥がノイズのように映り込み、望遠ならではの空気の揺らぎ(上昇気流)も捉えてしまい、結果は失敗に終わりました。

 やはり夜明け前に家を出て、もっと近くで撮影しないとダメですね・・・

 なお、晴れて放射冷却現象が発生したはずなのに・・・-1.2℃(00時003分)までしか下がらなかった菅平高原の夜明けと、裾野を流れる千曲川の川霧の様子はなんとか撮影することができました。


 (4Kタイムラプス動画:長野駅付近から菅平高原方面)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 2、次の雪は6日(火)?

 さて、通常12月といえば、クリスマス寒波や年末寒波など、何度か寒波がやって来ます
 今年もそんな時期になりましたから、北半球上空の寒気(寒波)の動向が気になって、毎日作図をしているわけですが・・・

 昨日の記事にも書きましたが、目先気になるのがシベリアで成長中の-42℃以下の寒気
北半球上空の寒気アニメ161203
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 日本にやって来そうでなかなかやって来ない・・・

 シベリアと北極海の寒冷渦に取り込まれ、反時計回りのグルグルと回りながら成長し、その一部が北海道方面に流れ出しているという状況。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルをチェックすると、-40℃以下の寒気の先端が北海道をかすめて通るのが6日(火)前後

GSM6日161203

 西高東低 冬型の気圧配置が強まり、等圧線が南北縦型に大混雑。

 一部、里雪型(日本海側の平野部の降雪)の気圧配置に見られるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる(北風の収束線に伴う)雪雲の帯が山陰付近を指向するものの、全体としては山雪型(脊梁山脈中心の降雪)の本格的な冬型の気圧配置が予想されています。

 そして日本海側に活発な降水域がかかり続ける中、強い北風に乗って、パウダースノーや大雪の目安になる(地形の影響を受けにくい上空約1500m-10℃以下の寒気が北陸まで南下することが分かります。

 今季最初の本格的な冬型の雪になるかも?(11月24日の雪は南岸低気圧によるもの)。
 Kasayanとしては「冬型が強まり始める段階」、「冬型が最盛期を迎える段階」、「冬型が弱まる段階」それぞれの雪雲の動きを撮影したいと思っています。

 もっとも、これで強い寒気が終わりというわけではありませんから、6日(火)以降に再び寒気がやって来るタイミングも気になるところ。
 日替わりで計算値が変化していて、なかなか作図するには至りませんけど、ある程度見通しがつき次第作図をしてご紹介いたします。
 
 
 3、今日の空模様・・・冬型ゆるみ、晴天拡大!

 それでは、ここから今日の空模様・・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市快晴!!

美ヶ原161203

 空気が乾燥しているため、長野市からも美ヶ原高原がハッキリ。
 山頂のアンテナ群まで見ることができます。

 ただ、最低気温は-0.9℃(07時09分)。
 拍子抜けの暖かさ??です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況161203

 西高東低 冬型の気圧配置は北海道限定
 北海道では西よりの強風が吹き続け、海上はシケているようですけど・・・

 西から高気圧が張り出して、西~東日本では冬型の気圧配置が弱まり始めています
 
 ということで、このまま高気圧に覆われ全国的に天気は回復傾向?・・・と言いたいところですけど・・・
 衛星の水蒸気画像を見ると、九州南西側北陸付近を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過中

 日本付近は昨日から乾燥した空気に覆われているため、天気の崩れはほとんどないようですけど、(日本海の水蒸気を含んだ)西風の収束線が発生している新潟県付近で(昨日の記事 MSMモデル参照)、線状の局地的な雨雲が発生していることが分かります。

 また、関東沖にも小低気圧が停滞中ですから・・・
 案外、虫食いの天気の崩れがあるのかも???

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 それでは今日これからの空模様・・・こちらも気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM3日161203

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北日本と西日本を通過
 天気は好天ベースで推移すると思われますが・・・

 今夜にかけても偏西風の強風帯北陸付近太平洋岸、そして南西諸島付近停滞
 弱いながらも悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過することが予想されています。

 日本付近は乾燥した空気に覆われているため、上空の浅い気圧の谷が通過する程度で、天気の崩れはないと思われますが・・・・

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根とともに、地上の高気圧が本州上を移動し、今夜には東の海上に抜けることが予想されています。

 このため北海道も含めて天気は回復傾向

 偏西風強風帯に対応して南西諸島方面に気圧の谷が・・・関東沖でも低気圧が停滞するようですけど、この図だけでは(南西諸島方面を除いて)顕著な天気の崩れは見られません

 ということで・・・今日は虫食いの崩れもない晴天に????
 
(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161203
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 朝の新潟県午後からの関東沿岸がちょっとアヤシイものの、珍しく広範囲で晴天優勢

 大荒れの北海道も、夜にかけて南寄りの風に変わり、天気が回復してくるようです。

 虫食いの空模様を心配するのは考えすぎだったかも??

 ただ明日・・・日曜日の朝は九州南部から下り坂に向かうようです。


 4、明日、日曜日の空模様・・・西から下り坂?

 ということで、気になる日曜日の空模様もチェックしておきました。

GSM4日161203

 計算値は・・・九州付近に低気圧が発生し、太平洋岸を北東進することについては安定しているようですが、降水域は更新毎にトーンダウン

 ひょっとすると、雨の時間は短時間で済むかもしれません。
 気になる方は、今夜、明日朝、最新の予報をチェックしてくださいね。


 5、Kasayanがはまった本

本161203

 実は今朝、ブログを書き始めてから・・・読もうと思って買っておいたこの本を開いたら・・・思わず2時間近くも読み込んでしまいました(更新が遅くなってごめんなさい)。



 気象予報士試験を受けたことのある方なら、一度は開いたことがある「一般気象学」を執筆した小倉義光氏が書いた本。

 ある程度気象の勉強をした方なら楽しみながら読み進めることができると思います。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM6日161203 拡大GSM161203 拡大GSM4日161203 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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航海のための天気予報利用学バナー121212