昨日の横浜青葉区の様子ですが、ご覧のとおりの猛暑。
ショッピングセンターの広場には大砲のようなミストシャワーも設置されていました。
濡れないほど細かな霧状の水滴が放出されているだけですが、蒸発する際に熱を奪うため、広場全体が周辺より明らかに涼しい・・・・。
家でも欲しくなっちゃいました。
で・・・今朝の横浜の空・・・・まだ横浜に居るんです(暑ッ・・・・)
どよよ~んとした薄灰色の空ですが、ブログを書いているうちに(オリンピックの開会式も見ていたりして)、強烈な日差しが白い空を突き破り、窓から差し込んできました。
空気もベタベタ・・・・かなり湿っているようです。
そんな今朝の実況は・・・・・
右側・・・水蒸気画像を見ると、九州方面から大量の水蒸気が日本上空に流れ込んでいます・・・うーん・・・。
このため、レーダー画像には、西日本を中心に強い暖湿気による雨が点在。
昨日は九州付近に点在していましたけど、今日は西日本全体に拡大してきたようですが、今日の雷雨はどうなるんでしょう?
昨日は、山沿い中心に局地的な雷雨・・・平野部ではほとんど雷雨がなく、太陽の熱が溜まったまんまですけど・・・・
そして・・・・・気になるのは、水蒸気画像右下にある真っ白な水蒸気のカタマリ。
実況天気図で見ると、熱帯低気圧が発生・・・・・小笠原方面に北西進中。
フィリピンの東にある熱帯低気圧と併せて、その動向が気になります。
まずは、普通の予想天気図で、今夜⇒明日夜の気圧配置の変化を見てみましょう。
なんと、今夜までに二つの熱帯低気圧が台風に昇格(どっちが9号?10号?はわかりませんけど)。
そして、フィリピンの東の熱帯低気圧は、明日夜になるとただのTS(TropicalStorm) ではなく、STS(SevereTropicalStorm)まで発達する模様。
目先は、小笠原父島付近に接近してくる台風に警戒が必要になりそう。
また、目を日本付近に向けると、相変わらず太平洋高気圧が西日本中心に勢力を保っていて、猛暑が続くことを予感させますが・・・・・北海道の北を低気圧が通過するようです。
このため、北海道付近では天気が悪化することが考えられますが、どの程度悪化するのかは???。
そして、この季節の定番・・・登山や行楽には最も気になる雷雨の発生・・・これも????。
それでは、専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。
まず上段の図・・・・地上の空模様の骨格になる上空の気圧配置ですが・・・・西日本上空に上空の太平洋高気圧の中心があって、引き続き上空から熱風が吹き降りてくることが予想されます。
猛暑継続のサイン・・・・
もっとも、北海道を上空の気圧の谷が通過・・・このため下段の図・・・・北海道付近を地上の低気圧が通過して、道北を中心に降水が計算されています。
また、西日本・東日本のいずれにも、青の点線で示した小さな降水域・・・・夕立ですね。
昨日の記事に掲載した同じ図と比較してみると、夕立の降水が昨日より多めに計算されているように見えますが・・・・再び上段の図・・・・北海道付近を通過する上空の気圧の谷の影響が、関東甲信越付近まで、弱いながらも及んでいるのかもしれません。
続けて、相当温位=暖湿気=雨の原料が流れ込む様子をチェック。
昨日は、やや南西方向から暖湿気が流れ込む傾向でしたが、今日は次第に真西方向・・・九州⇒西日本⇒東日本へと流れ込む傾向に変化。
また、北海道方面に流れ込む流れがゆっくりと南下してきて、東日本付近で合流する傾向も読み取れます。
ということは・・・・雷雨の発生状況も昨日より変化。
先に見た降水の計算値が示していたように、今日の雷雨は昨日より活発になるかもしれません。
そんなことを意識しながら、いつものMSMシミュレーションで、具体的な空模様をイメージ。
ご存知のように、矢印は地上付近の空気の流れを表していますが、特徴的なのは午後から日本海・太平洋双方から流れ込む風が一本の線のように内陸でぶつかり合って雨雲が発生するということ。
先に見たように、西からたっぷりの暖湿気=雨の原料が流れ込んでいるわけですから、雷雲が似たようなタイミングで発生し、互いに強めあうような作用が働けば、降水量がかなりまとまってくることが考えられます。
ありきたりですけど、行楽地での河川の急な増水などには警戒が必要。
ちなみに、発生した雷雲を流す上空の風の様子は・・・・
方向はわかりますけど、風速が弱いので、ほぼ動かないと見たほうがよいかもしれません。
続けて、中部山岳の影響で、複雑な様相を見せる東日本の夕立の様子を・・・もう少し詳しく・・・・
昨日より明らかに活発な降水が計算されています。
昨日同様、関東平野南部での風の収束可能性は低そうなので、いわゆる山沿い中心の雷雨ということになると思いますが・・・暖湿気の流れ込みが強いですから、海風が弱まると、微妙な条件で、局地的に雷雲がわきあがる可能性がありますから、心配ゼロというわけではありません。
ということで・・・・最寄の地域の空模様・・・「雷」という文字と、「所により」という文字を意識しながら府県天気予報に目を通し、MSMシミュレーションなどから、どこで?どの程度?・・・を、安全マージンをもって把握してくださいね。
府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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少し前に仙丈ケ岳より無事に帰ってまいりました。
やっぱり山はいいですね。
にわか雨は、仙丈ケ岳ではまったく降りませんでした。
夕刻に薮沢雪渓あたりで雲がでてきたのでちょっと心配になりましたが、
夕飯時の17:30ころには晴れ間が出てきて甲斐駒ケ岳がよく見えました。
もっと南側では降っていたのかもしれませんが。
局地予報は難しいですね。