気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2012年04月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

連休3日目。西日本は南岸中心雨模様、東日本は雲多く(120430)


 大型連休3日目・・・昨日まで北アルプスが見えていた長野市ですが、ついに白いベールが遠くの山々を覆ってしまいました。

 そこで・・・・

神代桜120430

 この季節、福島県三春町の滝桜が有名ですけど、長野市の里山、芋井地区にある国の天然記念物「神代桜」(エドヒガンザクラ)も満開になっています。
 昔は、山間の村の中を徒歩で訪ねたものでしたが、今では立派な道路ができて、車で訪ねることも可能。
 Kasayanの家から15分ほどですから、ブログを更新したあと、朝飯前に撮影してきました。

 そして、飯綱高原東を遠回りし、栗で有名な小布施町を通って・・・・

村山120430

 須坂市村山、Kasayanの祖母の墓がある千曲川の堤防から見た飯綱山~黒姫山~妙高山
 善光寺平に降りると、里では桜は散って、桃が満開・・・・いよいよリンゴの花も咲きそろってきたようです。

 桜の季節からリンゴの季節を巡る2時間の旅でしたが・・・・今日の空は梅雨前の季節?
 そんな今朝の実況からチェック。

実況120430

 沖縄に続いて、奄美地方も4月中に梅雨入りの発表がありましたけど、実況天気図にはキッチリ「梅雨前線」が描かれています。

 前線が北側に「へ」の字になっている部分・・・低気圧になりきれない低圧部になっていることが多いのですが・・・・この部分・・・九州の西側で雨雲が北に盛り上がり、その南側・・・太平洋の暖湿気=雨の原料が流れ込みやすい場所で雨雲が活発になっているようです。

 また、水蒸気画像を見ると、前線の東側・・・東日本まで湿った空気が流入
 雨が降らなくても、スッキリとした青空にはならず、太陽が出ても白いベールをかぶったような空になるかもしれません。


 それでは、一番気になる九州方面の雨雲の、今夜⇒明日夜にかけての動向を中心にチェックしていきましょう。

500図120430

 上段左側の図・・・・西日本上空の気圧の谷(赤点線)が通過し、東日本でも上空の低気圧(反時計回りの空気の渦)が通過。
 いずれも強烈な悪天パワーをもたらす強さはありませんけど、梅雨前線をそこそこ活発にするチカラは持っていると思われます。

 したがって、この上空の低気圧や気圧の谷に対応する雨域は・・・下段左側の図を見ると・・・・今夜、やや活発になって、西日本南岸中心にまとまった雨を降らせそう。

 もっとも、上段の図、右側・・・・明日には上空の高気圧や気圧の尾根・・・好天パワーの源がやってくるので・・・・下段右側の図・・・・早くも雨域は小康状態になりそうです。
 
 この雨の原因・・・・流れ込む暖湿気=雨の原料の様子もチェック。

相当温位120430

 上段の図・・・・今日は夜にかけて九州南部を中心に強い暖湿気が北上
 そして、強めの南寄りの風のもと、等相当温位線(実線)が九州付近で混雑していますから、雨雲を成長させる上昇気流も発生しやすく、九州南部~紀伊半島方面では、地形的に雨雲が活発になる所もあると思われます。

 もっとも、下段・・・明日になると、強い暖湿気が一時的に南下・・・・ただ、そこそこの暖湿気は西日本中心に残るので、完全な回復は望めないものの、小康状態といえる程度に回復?はしそう・・・・・

 それでは、天気悪化の原因・・・・上空の低気圧や気圧の谷・・・・流れ込む暖湿気の様子をイメージしつつ、今日の空模様をMSMシミュレーションで具体的にイメージ。

全国流線アニメ120430

 今夜、雨のエリアはそこそこ拡大・・・・東海や甲信地方南部にも影響してきそう・・・・・
 もちろん、雨エリアの北側や東側には曇りエリアがありますから・・・・少なくとも日本の半分は雲に覆われているという感じですね。

 最後に、普通の予想天気図で、今夜⇒明日夜の気圧配置の変化の様子をアニメにしておきました。

予想図アニメ120430

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/



     府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm

       専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                       http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

江差エンドタイトル


(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

「航海」というタイトルがついていますが、当ブログのエッセンスを伝えるべく書いたつもりです。

連休二日目、初夏の陽気続くも九州は次第に下り坂(120429)


 大型連休初日・・・・初夏の陽気の所も多かったと思いますけど、どんなスタートをされました?

北ア飯綱と桃120429

 昨日の長野市の様子ですけど、桃の花が満開・・・標高800メートルあたりの里山には桜の花・・・・そして、残雪の山々の白菜の花の黄色
 桃源郷の景色って、こんな景色かも?

滑空場と北ア120429

 千曲川の河川敷にあるグライダーの滑空場には、北アルプスをバックに、タンポポが咲き乱れていました。

 
 さて、連休二日目の今朝の実況・・・・・

実況120429

 気圧配置は昨日とあまり変わらず
 南岸に中心を持つ高気圧・・・その吹きだしの南西風暖かい空気を運び込み、今日も全国的に気温が高くなるパターン。
 
 もっとも、そのために、暖かく湿った空気まで流れ込む沖縄は、昨日梅雨入りの発表・・・・レーダーでは所々に雨雲が発生。
 明後日あたり、雨がガチンコになってから梅雨入りが発表されると思っていましたが、ちょっと早めの梅雨入り発表でした。

 また、水蒸気画像を見ると、上空の気圧の谷が接近している北海道・・・・上空の谷は、上空の寒気を伴っているので、北海道は谷の通過に伴って一時的に大気不安定・・・にわか雨のおそれがありますが・・・早くもレーダーには小さな雨雲が見えています。

 そんな空模様が、今日から明日にかけてどのように変化するのか?
 普通の予想天気図で、今夜⇒明日夜の気圧配置の変化を見ると・・・・・

予想図アニメ120429

 日本付近は気圧の山?=高気圧の場ですけど、西から気圧の谷が東進・・・ゆーっくりと下り坂という感じですが・・・・・具体的に空模様はどうなるんでしょう?

 まずは、専門の天気図を使ってまとめておきました。

500図120429

 上段の図・・・水蒸気画像で見た上空の気圧の谷が、今夜北海道を通過
 その前に、断続的に浅い気圧の谷も通過しますから、北海道では、一時的に大気不安定・・・落雷や局地的な強い雨が予想されます。
 もっとも明日には回復傾向(右側の図)。

 一方、下段の図・・・地上付近・・・・南西風と南東風が集まる東シナ海では雨雲が活発化・・・そして、今夜は九州方面明日夜には中国・四国方面へとジワジワと東進してきます。

 続いて、雨の原料・・・・暖湿気の様子

相当温位120429

 実況天気図で見たように、南岸に高気圧、そして日本の東に大きな高気圧があるわけですが、それぞれの高気圧の吹き出しの南西風や南東風がちょっと複雑に作用して、日本の南側では、東西二か所で暖湿気=雨の原料が北上

 このうち、西側の北上が顕著なわけですが、明日になると二つの流れ込みが近づいてきます。
 明後日以降は合体して、雨雲がまとまってくるかも?

 以上を踏まえて、MSMシミュレーションで今日の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ120429

 北海道を上空の気圧の谷が通過するタイミングで、風の収束帯に沿ったシャープで活発な降水帯が通過。
 一方、九州は次第に下り坂
 もっとも・・・多くの地域では、昨日とほぼ同様の初夏の陽気が続く・・・ということになりそうです。

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 なお、気になる今後の空模様・・・・1日~3日の最新のGSMシミュレーションを掲載しておきます。
 一昨日の記事に、気象庁発表の週間予報を使った、この図の効果的な使い方をご紹介してありますので、興味があれば参考にして下さい。

GSM3日間120429

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大型連休初日は初夏の晴天。でも沖縄は・・・(120428)


菅平120428

 大型連休初日・・・沖縄に出かけた人、出かけようとする人以外は・・・天気予報なんて聞き流してサッサと出かけておられるのでは?
 Kasayanの住む長野市も今朝は久々・・・ミルク色の春の晴天ではなく、乾燥した空気におおわれ、初夏の晴天の気配がしています。

 実況120428

 水蒸気画像を見ても、昨日までの湿った空気は東海上に抜け、日本付近は乾燥した晴天域に。

 実況天気図を見ると、地上の移動性高気圧の中心が西日本の南にあって、プチ太平洋高気圧として、南の暖かい空気を運び込むカタチになっていますから、気温の上昇が予想されます。
 もっとも、暖かい空気だけではなく、湿った空気まで流れ込んでしまう沖縄方面・・・・レーダーでは、朝から活発な雨雲が発生・・・・一足早い夏のマリンスポーツを計画していた方には残念な空模様。


 この空模様、今日一日どう変化するのか?
 まずは、専門の天気図で、空模様の骨格からチェック。

500図120428

 上段の図・・・一昨日、昨日と、雨をもたらした上空の気圧の谷(赤の点線)は夜にかけて東海上へ
 この谷が抜けた後、その西側には、日本に影響しそうな上空の気圧の谷も低気圧もありませんから、空模様の骨格に、春の嵐をもたらすような悪天の原因はとりあえず見られません
 したがって、しばらく天気の「大崩れ」はなさそうですが・・・・・・

 下段の図・・・・12時間降水量(青の点線)を見ると、日本の南海上には、大陸~沖縄~小笠原へと延びる雨域の帯が連なっています。
 なんで?

相当温位120428

 相当温位という気温と湿り気を考慮した数値の天気図で、地上付近の雨の原料=強い暖湿気をチェックしてみると、先に見た雨域の帯に沿って、強い暖湿気が南太平洋から流れ込んでいることがわかります。
 乾燥した空気との境目に実線が混雑している所がありますが、この部分が潜在的な前線帯・・・・上空の低気圧や気圧の谷がハッキリしていなくても、これが停滞するエリア・・・・沖縄付近では生憎の空模様ということになってしまいます。

 ということで、全国的に晴天・・・沖縄は残念ながら・・・ということになりますが、今日の晴天・・・・天気予報では「初夏の」というコトバが付いていたと思います。

500気温120428

 下段の図・・・・上空約1500mの気温を表示していますが、12℃以上の暖気が東北南部まで北上しています。
 この暖気・・・・日差しが無くても単純計算で、地上では20℃を余裕で越える暖気ですから、晴天で日差しが強ければさらに気温上昇
 加えて、南西風が山を越えてフェーン現象でも発生すれば、夏日の可能性高くなります。
 (ヒートローが発生して、地上では複雑な風向になるかも)

気温予報120428

 気象庁が今朝発表した予想気温を掲載しておきますけど、なんと長野や名古屋で27℃
 まさに初夏・・・・・空気が乾いているので夏のような不快感はないと思いますけど、今月初めには雪が降っていた長野・・・・季節の変化が激しすぎやしませんか?という感じがします。

 それでは、いつものように、MSMシミュレーションで空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ120428

 回復する北海道、暖湿気の流れ込みでぐずつく沖縄、そして西日本から日本海を経て北上する空気の流れが目につきますが、東日本太平洋沖の北東風がちょっと気になります
 三陸沖の冷たい海水上を通り過ぎてやってくるために、冷やされて水蒸気も含んでいるので、沿岸に低い雲を発生させたり、気温を下げたりすることがあるのですが・・・・・
 
 MSMで見る限り、大崩れはなさそうですけど、ちょっと雲が広がりやすく、周辺地域よりも気温が低め・・・くらいは考えておいたほうがイイんじゃないかと思います。

    府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
    気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/


 最後、普通の予想天気図で、今夜⇒明日夜の気圧配置の変化をまとめておきました。
 今日のイメージを明日に展開して考えれば、空模様のイメージがつかめると思います。

予想図アニメ120428

     府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm

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2012年大型連休の天気・・・週間予報これいかに?


 連休直前・・・・テレビや新聞の天気予報番組でも、週間予報にチカラが入っているんじゃないかと思いますけど・・・・・

 お馴染みの天気マークをズラリと並べられても・・・・「ガチンコ」の晴れなのか?、「ちょっとアヤシイ」晴れなのか?、「ピーカン」の晴れなのか?、「雲多め」の晴れなのか?・・・・・週間予報作成のサジ加減を読みとることができません

 そこで・・・・大型連休直前特集!!
 気象庁の予報官や、民間の気象会社の気象予報士が、週間予報を作成するにあたって、必ずチェックしているスーパーコンピューターの計算値・・・・最新の(26日21時初期値)GSMシミュレーションの生のデータに、Kasayanがちょこちょこっとコメントしたものをご紹介することにいたします。

 どうやって使うのか?については、GSMシミュレーションのご紹介の後で・・・・

28日GSM120427

29日GSM120427

30日GSM120427

1日GSM120427

2日GSM120427

3日GSM120427

4日GSM120427

 5月4日までの計算値をズラリと並べましたが、左側の図がお馴染みの地上の気圧配置に1時間降水量と風の様子を表示したもの。
 それぞれ午前9時までの1時間の降水量を表現したものですから、前日9時と翌日9時の降水の様子と見比べて、「降水エリアはどのように変化するんだろう?」「気圧配置と降水はどのように対応しているんだろいう?」というイマジネーションを働かせてください。
 必要なコメントは書き込んでありますから、目を通しておいてくださいね。

 また、右側の図は、地上の空模様の骨格・・・上空の気圧配置
 今回は、大気不安定(落雷や突風のおそれのある天気)の可能性は低そうなので、あまり活用する必要はなさそうですが、悪天と好天のスイッチともいえる、上空の気圧の谷(赤の点線:実線がU字になっている部分)と、上空の気圧の尾根(実線が凸になっていることろ)と、地上の空模様との対応を把握しておくとよいでしょう。
 特に、沖縄方面は、上空の谷や尾根とあまり関係なく雨が降りやすい傾向が続きますが、これは梅雨前線の傾向といえそうです。


 で・・・・この図の使い方ですが・・・・「雨のエリアがギリギリまで迫っている」とか「ラッキー!!ギリギリ雨にならない」なんていう使い方はしないようにしてください
 そもそも、今日・明日の予報でさえ、雨のエリアの位置や通過のタイミングがズレることがあるんですから、ずっと先の未来の計算値で重箱のスミをつついても何の意味もありませんし、百戦錬磨の予報官が作った週間予報もチェックせずに、自ら週間予報を考える必要はないからです。

 そこで・・・・・気象庁発表の週間予報(毎日11時・17時発表:朝チェックしても昨日17時の予報ですよ)をベースにして、自分が見ている地域の天気マークは、「雨のエリアに近い晴れマークなのか?」とか、「晴れのエリアに近い雨マークなのか?」とか、「雨が降り出すタイミング直前の晴れマークなのか?」などと、マークの安全マージンを読みとる道具として使うわけです。
 そうすれば、遊びの計画を立てるにしても安全マージンをとれますし、命の危険もある登山やクルージングなどでも予備日をどこに取るべきか?を考慮することができますよね?
 (民間気象会社の独自週間予報をセカンドオピニオンとして同様にチェックすればなおGood)

     気象庁HP週間予報(11時・17時発表:予報信頼度表示付き)
             http://www.jma.go.jp/jp/week/
      
     気象庁府県週間予報 電文原文(11時・17時発表)
             http://www.imocwx.com/yohoud.htm


 もちろん、計算値は新しい観測値をもとに再計算するたびに変化しますから、それに基づく週間予報も変化してきます。
 しかし、毎日このブログでGSMシミュレーションを掲載するわけにいきませんし、外出先や山、海上で計算値をチェックするのは困難です。
 そこで、ラジオでも携帯でも簡単にチェックできる週間予報は毎日チェックしつつ、このGSMシミュレーションを思い出して、「雨のエリアの計算値が拡大(縮小)したのか?」とか、「雨のエリアの計算値の位置が変化したのか?」とか、「雨のエリアが進むタイミングが早まった(遅くなった)のか?」などと考えてみましょう。
 盲目的に、週間予報をチェックするより、安全マージンのとれた適切な判断ができると思います。



 以上で、連休の空模様については終わりにして、連休直前の今日の空模様をざっくりと。

実況120427

 昨日の雨・・・・今朝は東日本・・・東海上に抜ける直前という感じがしますけど・・・・・・

 MSMシミュレーションを見ると・・・・・

全国流線アニメ120427

 比較的早めに東海上に抜ける感じもしますが、沿岸部ではそこそこ尾を引きそう
 というのも、南岸の低気圧の動きが遅いから。

 尾を引く時には、安全マージンをとって、回復遅めの予報になっていることが多いですけど、今日明日の予報(短期予報)に関しても、ご自分の頭上の空模様を府県天気予報でチェックして計算値と比較し、予報の使用目的に応じてリスク回避の手段を考えるようにしてください。

 (安全マージンを考える予報の使い方については、Kasayanが書いた本(ブログ右側の写真)にまとめてあります。東京・大阪などの大都市では図書館(全国蔵書検索サイト)にも入っているようですから、興味のある方は図書館で読んでみてください。)


    府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
    気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
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雨のエリアは明日夜東海上へ。連休初日は晴天に?(120426)


長野雨120426

 昨日まで、長野の朝は春霞のミルク色でしたが、今朝は雨雲の灰色・・・・未明から雨が降り出しています。

 というのも・・・・・

実況120426


 日本付近は、高気圧に挟まれた気圧の谷に入っていて、南から湿った空気が流れ込みやすくなっているから。

 午前3時の段階で、湿った空気の通り道四国から東海方面
 (暖かく)湿った空気と冷たい空気とぶつかる前線付近と、湿った空を吸い上げて日本海の低気圧に送り込むポンプの役割を果たす四国沖低気圧周辺で、雨雲が活発になっているようです。

 したがって、前線や低気圧が、どこに進むのか?、発達するのかしないのか?、湿った空気はどこに流れ込むのか?をチェックすれば、雨雲の今後の動向を考えることができます。
 そこで、専門の天気図でこのあたりをチェックしていきますが、その前に、普通の予想天気図で、ざっくりと気圧配置の変化をチェックしておきましょう。

予想図アニメ120426

 日本付近が気圧の谷に入っている・・・ということですから、気圧の山(高気圧)と、気圧の谷(低気圧や低圧部)を、山や谷(川)に例えて、それぞれの位置の変化をアニメにしておきました。

 太平洋から流れ込む谷川の位置がゆーっくりと東へ進んで、明日の夜・・・・ようやく東海上へ
 ということは、ゴールデンウィーク初日は気圧の山(高気圧)が日本を覆って、晴天スタートの可能性大・・・・・週間予報が当たりそうですよね?

 これで、前線や低気圧の進み方がわかったので、発達の有無を、専門の天気図でチェック。

500図120426

 地上の低気圧が上空の気圧の谷の若干東側にあるとき、地上の低気圧は上空の気圧の谷から悪天パワーを受け取って発達・・・・・一方、上空の気圧の谷が足早に東進し、地上の低気圧の真上や西側に位置するようになると、地上の低気圧は悪天パワーを受け取ることができなくなりますが・・・・・・

 下段の図・・・先に見た普通の予想天気図の原図を見ると、地上の気圧の谷の位置は・・・・上段の図・・・・上空の低気圧(渦)や気圧の谷(赤の点線)の位置と次第に一致してきます。
 したがって、低気圧はあまり発達しないことに。
 下段の図・・・低気圧周辺の等圧線があまり増えていませんから、爆弾低気圧のように発達することはないと考えてイイでしょう。

 もっとも、日本の東の高気圧の勢力が強いので、低気圧と高気圧の間の等圧線がやや混雑・・・・低気圧の発達はないものの、南風は強めに吹くことになりそうです。

 続けて、気温の分布もチェック。

500気温120426

 上空の気圧の谷の西側を寒気が南下・・・東側に暖気が北上してきますが、寒気と暖気が混じり合って大きな渦を巻くようなカタチではありません
 地上の気圧の谷付近で、寒気と暖気が均一に混じり合おうとするチカラが働きますけど、このチカラが弱く、気温分布の面からも、爆弾低気圧のような低気圧の発達はないと思われます。

 そして、下段の図・・・地上付近の暖気は昨日ほど北上しませんし、雨が降り、風も強めですから、昨日ほどは「暑く」ならないと思われます。

 最後は、雨の原料・・・湿った空気の程度と流れ込む場所をチェック。

相当温位120426

 朝のうちは、四国方面・・・夜にかけて東海へ
 特に湿った(暖かい)空気の流れ込みは弱まるようですけど、今日は、四国から東海にかけての沿岸部・・・湿った空気を運ぶ南風がぶつかる山の斜面雨雲が活発になることが予想されます。

 あと・・・前線帯が通過したあと、比較的乾燥して冷たい北寄りの風が流れ込むようですから、雨が弱まり、涼しくなった・・・と感じられたら回復の兆し・・・といえそうですね。

 では、以上のチェックを踏まえて、MSMシミュレーションで具体的な空模様をイメージ。

全国流線アニメ120426

 雨のエリアが東進すること、南風が吹き込む低気圧の東側・・・南岸で雨が活発になること、低気圧通過後は北寄りの風に変わって回復することが、読みとれると思います。
 
 それでは・・・読みとったことを思い出しながら、頭上の雨の降りだしや回復、風の変化のタイミングについて、府県天気予報でチェックしておいてください。

    府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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    府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm

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 【オマケ】

  長野市周辺では、杏・桜・桃・梨・菜の花が咲いていますが、飯綱高原では早くも水芭蕉が咲き乱れています。
 水芭蕉で有名な戸隠や、鬼無里ではマダですけど、標高差の大きな長野市内・・・上へ下へと探すと、一か月分の春を堪能することができますよ。

水芭蕉とつくし桃120426


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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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