長野駅130125


 午前7時現在の長野市の気温は0.3℃・・・比較的暖かい朝を迎えていますが、長野駅付近では7時半頃から大粒の雪が降り始めました

 そんな今朝の実況

実況130125

 北海道付近を低気圧が発達しながら北東進
 低気圧から延びる寒冷前線が日本海沿岸に南下していて、前線に伴う雪雲の帯が日本海沿岸にかかっています。

 水蒸気画像を見ると、沿海州付近には悪天パワー(地上の低気圧や雪雲を活発にするチカラ)の親分ともいえる寒冷渦が・・・・そして、寒冷渦の南側・・・山陰付近を、これまた悪天パワーの源=上空の気圧の谷が東進中。
 これらの悪天パワーの素が近づく北日本中心に、これからますます広範囲で雪雲が活発になってくると思われます。

 レーダー画像を長野県周辺にズームしてみると・・・・

中部レーダー07時30分130125

 寒冷前線に吹き込む西南西の強風に乗って、雪雲が能登半島西岸から流れ込んでいて、ストレートに雪雲が流れ込む石川県や新潟県沿岸で降雪が活発
 長野県北部には、季節風が北アルプスにぶつかることによって再発達した雪雲が、強風にあおられるように流れ込んでいるようです。

 こんな気圧配置のとき、普通は長野県西部の大町や白馬付近までしか雪雲が流れ込まないのですが(長野市街地は降ってもチラチラ程度)・・・・強い寒気の流れ込みによって上空まで発達した雪雲と、20m/sを越える風の合わせ技が長野市にも活発な雪を降らせているのでしょう。


 それでは、これからの空模様を・・・・まずは明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、普通の天気図を使って概観しておきましょう。

予想図アニメ130125

 日本海を北東進している低気圧ですが・・・今夜には北海道付近まで進んで猛烈に発達・・・等圧線が混雑し、強い西高東低 冬型の気圧配置が形成されます。
 そして、低気圧から延びる寒冷前線が通過したあとには、大雪をもたらす一級の寒気も南下

 強い冬型の気圧配置(強い季節風)と、一級の寒気がセットになると・・・暖かい日本海ではモクモクと水蒸気が湧きあがり、ロールケーキのような対流を始めて、いわゆる筋状の雪雲が発達することになります。

ロール状対流130125

 さらに・・・地上付近(上空約1500m)の、平地で雪になる目安になる寒気(-6℃以下)が、太平洋まで南下
 日本海では海面付近から上空まで水蒸気の湧きあがりと対流を活発にする状態(大雪の条件)が整い太平洋側では流れ込む雪雲によって雪になる条件が整うことになります。

 そして・・・そんな荒れ模様の大雪モードが明日日中も続く模様。

 このため、例によって気象庁からは「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」(テレビやラジオで「・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿の元ネタ」が発表されています。
 ポイント部分を抜粋すると・・・・

気象情報130125

 普通の天気図に照らし合わせてまとめると・・・・

 日本海で発生した雪雲が流れ込みやすい北陸中心の大雪
 そして、発達した低気圧の影響を受ける北海道中心の強風や高波
 さらに、寒気流入によって雪雲成長の対流活動が活発になる東北日本海側や北陸で大気の状態が不安定になる・・・ということを言っているようです。

 また、強い冬型が29日頃まで続いてしまうということも・・・・

 それでは、様々な激しい現象が発生する理由を考えながら、専門の天気図をチェックしていきましょう。

500図130125

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜には、悪天パワーの親分=寒冷渦が北海道付近まで南下
 これだけで、北日本の天気が急速に悪化していくことがイメージできると思います。

 また、寒冷渦の周辺をグルグルと回っている悪天パワーの素・・・上空の気圧の谷も、日中北日本を通過
 寒冷渦の南下によって、全般に下り坂に向かう中、上空の気圧の谷の通過によって、一時的に雪雲が活発化したり、風が強まったりすることが予想されます。

 このような空模様の骨格を意識しながら下段の図・・・地上の気圧配置を眺めてみると・・・・・
 日本海を北東進する低気圧は、今夜寒冷渦の直下に入って発達のピークへ
 このタイミングに合わせて、北海道東岸にも新たな低気圧が発生して・・・・二つの低気圧による強い「西高東低低?」の気圧配置が形成されるようです。

 また、等圧線が混雑して大陸からの季節風が強まり・・・・日本海の降水(雪)域が山陰付近まで拡大
 大雪のフォーメーションが整うことに。


 続いて、上空の寒気の様子もチェック。

500気温130125

 こちらも上段の図から・・・天気予報番組で天気図上に描かれる上空の寒気の原図ですが・・・寒冷渦を回り込むように偏西風が南に大きく蛇行
 この偏西風によって-30℃~-36℃の強い寒気が、今夜にかけて一気に南下・・・さらに、寒冷渦(蛇行する偏西風がついには切り離されて渦になったモノ)に伴う-42℃以下の寒気まで日本海北東部に南下してきます。

 このため、日本海で湧き上がった雪雲は、上空高くまでモクモクと発達

 さらに下段の図・・・地上付近(上空約1500m)の寒気も西日本からグイグイと南下・・・平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気が今夜には太平洋に達し・・・後続の大雪の目安=-10℃以下の寒気まで太平洋岸に南下してきます。
 日本海では雪雲の発生が活発になり、太平洋側では冷たい空っ風が吹くとともに、雪雲が流れ込めば降雪に


 それでは、以上のチェックポイントに照らし合わせつつ、MSMシミュレーションで、今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ130125

 必要なコメントは書き込んでおきましたが・・・寒冷前線の雪雲の帯が上陸した後も、数本の雪雲が上陸
 そして、今夜には日本海上広範囲に雪雲が拡大して、北陸や北海道を中心に雪雲が強まることが予想されています。

 そして、寒気が先行して流れ込む西から、湿った雪がシンシンと降り積もる乾いた雪に変化していくものと思われます。

 長野県付近にズームしてみると・・・・

中部流線アニメ130125

 今日は西寄りの風によって運ばれてくる雪雲による降雪が中心。
 今朝と同様、北アルプスに季節風がぶつかって活発化した雪雲によって、県西部を中心にまとまった雪になることが予想されます。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/


 まあ・・・今日の空模様はこれくらいにして、気象庁発表の「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」に書かれていた「強い冬型の気圧配置は29日頃にかけて続くでしょう」というコメントについて・・・その理由を、地上の空模様の骨格にあたる、あの天気図で確認しておきましょう。

週間500図130125

 今夜にかけて南下してくる寒冷渦は27日には東海上に抜けてしまいますが・・・すぐさま次の寒冷渦が北海道付近に南下・・・・さらに29日にかけて次々と小さな寒冷渦が南下してきますから・・・・冬型の気圧配置の骨格は崩れることを知らず、29日まで続いてしまうことになります。

 もちろん、それぞれの寒冷渦は、強い寒気を伴っていますから・・・寒波は日本上空を覆ったまま
 向こう一週間の気温の傾向を見ても・・・・

気温グラフ130125

 寒冷渦の南側にあたる東日本を中心に、平年を下回る気温が続いてしまうことがわかります。
 
 昨日の記事の繰り返しになりますけど・・・経験上、こんなときは冬山の遭難のニュースが流れることが多いですから、決して無理をされないよう・・・冷静に心のブレーキを踏んでいただきたいと思います。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


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