気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2013年06月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西日本南岸は今日も雨。東~北日本は太平洋岸除き晴天ベースも山沿いで夕立も(130630)


 昨日もKasayanの住む長野市周辺や関東北部中心に夕立がありましたから、昨日の記事に掲載した夕立発生場所の予測がどれだけ当たっていたのか?・・・冒頭で検証しておくことにします。

29日MSM雷雨予想13063029日レーダーアニメ130630

 黄色の太い点線付近が夕立(積乱雲)が発生しやすい場所ということですが、雨雲が流れていく方向(赤矢印)も含めてマアマアの出来だったんじゃないかと思います。

 もちろん、菅平高原方面(北関東方面)の積乱雲の様子微速度撮影しておきました(カメラを作動させておくだけですけど)。


(できればHD・拡大設定でご覧下さい)

 昨日、菅平高原付近で発生した積乱雲は、上空約3000mの西北西の風に流されて、長野市とは正反対の群馬県方面に流れていくことが予想されていたわけですが・・・・菅平高原の稜線でモクモクと発生した積乱雲はやはり群馬県方面(画面奥)に流れて行き、長野市街地で降水は観測されませんでした(飯綱高原で発生した弱い雨雲が一時的に弱い雨を降らせた程度)。
 
 ところで・・・夕立発生エリアの予測にはMSMシミュレーションを使っているわけですが、解像度の高いMSMシミュレーションでも夕立の降水に関しては不十分
 相当温位という暖湿気の様子や、上層・下層の風の収束の様子地形を考慮して、MSMシミュレーションの苦手な部分を補うつもりでアレコレ考えているんですけど・・・Kasayanの頭の中のイメージがシッカリ出来あがったときは昨日のように比較的イイ結果を出してくれます。

 でも・・・今日はちょっと自信がないんです・・・・


 で・・・今朝の長野市の様子ですが・・・

菅平130630

 今朝も晴天で始まりましたけど、青空は水蒸気が多い・・・という感じがする白っぽさ。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況130630

 今日もまた昨日と似たような気圧配置になっていて、梅雨前線が北側に盛り上がっている九州南岸付近に暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み、雨雲が活発になっています。

 ただ、昨日朝の天気図と異なるのはオホーツク海高気圧が次第に南に中心を移しているということ。
 このため、東日本太平洋岸に吹き込んでいた冷たい北東風が次第に南東に変化して、三陸沖の湿った空気だけではなく、梅雨前線付近の暖かく湿った空気も運び込み始めていると考えられます。

 この湿り気が夕立の発生場所にどの程度影響してくるのか?
 このあたりが今日のKasayanの自信の無さの理由になんですが・・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置や上空の寒気の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ130630
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 雨が降り続いている九州南岸方面では、今夜までに低気圧が発生
 その位置が非常に微妙なんですが、仮に低気圧の発生場所が北寄りになれば、そこそこまとまった雨が夜まで降り続いてしまうことになりますから、引き続き土砂災害等に注意が必要ということになります。

 一方、太平洋岸を除いてオホーツク海高気圧の晴天域に覆われている東日本
 山沿い中心に夕立が続いていますが・・・今日は寒気が全体としてゆっくり抜けていくものの、そこそこの強さの上空の寒気(上空約5800m-6℃)が流れ込み続けることが予想されています。
 また、オホーツク海高気圧の中心が南下するのに伴って南寄りの風が優勢になって、昨日より太平洋の暖湿気が流れ込みやすくなってくる模様(三陸沖の冷涼湿潤空気のほうが優勢かもしれませんが)。

 その結果、今日も大気の状態が不安定になって、夕立が発生することが考えられますが・・・どこで?どの程度?

 専門の天気図を使って詳しくチェックしていきましょう。

500図130630

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・上空の太平洋高気圧は北西方向に勢力を強める模様。
 このため台風6号は北上することができず、台湾の南側を大陸方面へ。

 また、北日本には上空の気圧の尾根(水色の点線)がやってきますから、地上に降り注ぐ回復パワー(高気圧を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・オホーツク海高気圧が勢力を強め北~東日本は、湿った東よりの風が吹きこむ太平洋沿岸を除いて、今日も晴天になることが予想されます。

 ただ・・・再び上段の図・・・西日本方面には小さな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が接近・・・夜には近畿付近に進む模様。
 このため、寒冷渦から降り注ぐ悪天パワー(低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・九州南岸付近の梅雨前線上に低気圧が発生・・・周辺にはまとまった降水が計算されています。

 また、寒冷渦の東側・・・中部地方にも夕立と思われる不安定性の降水。
 北日本はまずまずの日曜日になりそうですけど、中部地方以西はちょっと複雑?


 続いて、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子もチェックしておきましょう。

500気温130630

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・昨日、東日本に夕立をもたらした-9℃以下の寒気は次第に北上する傾向。
 ただ、弱い寒冷渦が通過する西日本方面には-6℃以下の寒気が流れ込み、南西諸島方面からも、太平洋を延々と旅して戻ってきた-6℃以下の寒気が北上してきます。

 一方、地上付近上空約1500m)では・・・下段の図・・・西日本では昨日なみ・・・東日本以北では昨日より上昇する傾向が読み取れます。

 ということは・・・広く-6℃以下の寒気に覆われた日本付近では、地上の気温上昇や暖湿気の流れ込み次第で、局地的に大気の状態が不安定になって・・・夕立が発生しやすい状態になっていると考えられます。

 そこで・・・夕立の雨雲の原料・・・暖かく湿った空気の様子もチェックしておくことしましょう。

相当温位130630

 九州付近に強い暖湿気が流れ込むのはイイとして・・・・

 昨日同様、近畿経由で北陸方面にもそこそこの暖湿気が流れ込むことが計算されています。
 また、東海付近では昨日より南寄りの風が優勢になっていて、太平洋側からも暖湿気が流れ込みやすくなっていることがわかります(もっと下層は三陸沖の冷涼湿潤空気優勢?)。


 で・・・・どこで大気の状態が不安定に?
 いつものように、SSIという大気の安定度の指数の計算値をチェックしてみると・・・・

SSI130630

 強い暖湿気が流れ込む九州南岸の梅雨前線付近・・・そして近畿を経由して暖湿気が流れ込む北陸以北の日本海側中心に大気の状態が不安定になることが計算されています。

 一方、暖湿気が流れ込みやすいと思われる東海の沿岸では比較的大気の状態は安定しているようですが・・・・??


 あれこれ悩んでも仕方がないので、以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMシミュレーションで今日の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ130630
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことは書き込んでおきましたが・・東海付近・・・昨日より南寄りの風が優勢
 したがって、東日本で日中発生する風の収束線は今日もやや日本海側寄り

 東日本を拡大してみると・・・・

中部流線130630

 風向が南寄りになった分、太平洋側から流れ込む風は、比較的素直に盆地や谷を抜け、あまり収束せずに関東甲信北部にまで流れ込んでしまうことが計算されています。

 ただ・・・南から流れ込む暖湿気(冷湿気優勢かもしれませんが)は昨日より多め・・・・
 
 その他の統計的な手法を用いた計算値を見ると、関東甲信北部も南部もまんべんなく降水や発雷が予測されていたりして・・・ますます悩むところ。

 ただ、ここ数日のMSMの計算値の傾向も含めて総合的に考えると、やはり関東甲信北部の山沿い中心の夕立で・・・南部では、昨日より若干多めと考えておけばイイんじゃないかと思います。
 最後はエイヤッ!という判断なので、以上の計算値を読み解く模範解答・・・府県天気予報をしっかりとチェックしておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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晴天・夏日ベースも、西日本南岸ぐずつき東日本は大気不安定。やませも続く(130629)


 昨日も、甲信・北陸方面を中心に夕立が発生しましたから、昨日の記事に掲載した予想図通りに雨が降ったのか???を簡単に検証・・・・

28日朝の予想13062928日レーダーアニメ130629

 昨日のレーダー画像と予想図を並べてみると・・・まずまずの的中
 MSMシミュレーションの計算値ってスゴイですよね?

 ご覧のように、中部地方の中でもKasayanの住む長野市周辺で風の収束線(シアーライン)が活発化・・・最も雨雲が発達したわけですが・・・そんな様子を、昨日も微速度撮影しておきました。


(できればHD・拡大設定でご覧下さい)

 しばしば天気予報番組で、「風がぶつかって雨雲が発生」なんていう解説がありますけど、こうやって微速度撮影で見ると、結構激しく風がぶつかるんだな・・・ということがわかると思います。
 時間を縮めてみているので特に激しく感じるわけですけど・・・人間の時間軸で見る空は穏やかでも、地球の時間軸で空を見ると、沸騰した鍋の中のように、空気が激しく動いているんですね・・・


 さて、今日も大気の状態が不安定になることが予想されていますが・・・・

菅平130629

 今朝の長野市は、夕立の雨の湿り気が残っていて、青空にも湿っぽさを感じます
 このまま気温が上がってくると、イヤーな体感になりそうですが・・・・・

実況130629

 今朝の気圧配置も、昨日と大きな違いはありません
 
 南岸に梅雨前線が停滞・・・前線上の低気圧は関東沖まで進みましたけど、九州付近では梅雨前線が「へ」の字(キンクといいます)になっていて、そこに弱い低気圧(低圧部)があることを暗示しています。
 このため、九州付近には今朝も引き続き前線の雨雲がかかってるわけですが・・・・前線から少々離れた近畿~東海付近にも、沿岸部を中心に雨雲がかかっていることがわかります。

 これは、梅雨前線上の低気圧や低圧部が、梅雨前線の南側の強い暖湿気=雨の原料を掃除機のように前線北側に吸い上げて・・・たオホーツク海高気圧から吹き出す冷涼湿潤な空気の上に運び上げ・・・雨雲を形成しているためと思われます。
 
 ということは、梅雨前線の北側にも、それなりに暖湿気=雨の原料が流れ込んでいるということですから・・・上空に寒気が南下して大気の状態が不安定になれば、そこそこ活発な夕立が発生することが予想されます。


 では・・・このような空模様がどのように変化していくのか?
 まずは普通の天気図を使って、気圧配置や上空の寒気の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ130629
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 必要なことはタップリ書き込んでおいたのでお読みいただければイイと思いますが(「Esc」キーでアニメが停止。再読み込みで再スタート)・・・・ポイントは実況でチェックしたように、前線の北側といえども、前線上の低気圧や南に張り出すオホーツク海高気圧南側の南東風によって、内陸に暖湿気が流れ込みやすく上空寒気の南下に伴って大気の状態が不安定になるということ。

 ひとつ???という点があるとすれば、沖縄方面に南から北上してくる上空の寒気
 寒気が南から北上してくるなんて変!!と思われるかもしれませんけど・・・偏西風がうーんと蛇行して南側に運ばれた寒気が、グルリと太平洋高気圧の縁を回って、南から日本にやってくることがあって、、これからの季節、しばしば見ることができます。
 こんな寒気の影響もあって、明日にかけて思いのほか九州方面では梅雨前線が活発になるかもしれません。
 
 なお、昨夜21時に台風6号がフィリピン南東海上で発生しましたが、今のところ気象庁の予想進路も、米軍(JTWC)の予想進路も、フィリピンを通過して大陸に上陸することが予想されています。
 それだけ太平洋高気圧が西に強まっているということですね。


 それでは、このような空模様を専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図130629

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・ここ数日、北海道付近を上空の気圧の谷が断続的に通過して、道東を中心にはっきりしない空模様になっていましたけど、今日は上空の気圧の尾根がやってきて天気は西から回復傾向
 地上では・・・下段の図・・・オホーツク海高気圧が北海道の真上に南下してきます。
 このため、北日本は基本的に晴天ベースですが・・・オホーツク海高気圧から吹き出す冷たい東よりの風(やませ)が吹きこむ太平洋側は低い雲が垂れこめ、気温の低い状態が続いてしまうことが予想されます。

 また、前線に近い西日本方面ですが・・・再び上段の図・・・断続的に弱い気圧の谷(正渦度移流)が通過し、今夜や弱い寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)が接近してくるので・・・上空から断続的に降り注ぐ悪天パワー(低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・一日を通して降水域(青の点線)が計算されています。
 もちろん、降水域の周辺は曇りがちですから・・・西日本は南岸を中心に梅雨空・・・北にいくほど夏の日射しが降り注ぐ・・・ということになりそうですね。

 で・・・その中間に位置する東海~関東甲信地方ですが・・・晴天ベースと思われますけど、今日も夕立の降水が計算されています。


 どんな感じの夕立になるのか?
 まずは大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子からチェックしておきましょう。

500気温130629

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・上空の浅い気圧の谷が通過するのに伴って、-9℃以下の寒気の谷(等温線がU字になっているところ:サーマルトラフ)が通過していくことがわかります。

 そして、地上付近上空約1500m)には・・・下段の図・・・昨日同様、夏日をもたらす12℃以上の暖気が流れ込んでいますから、上空の浅い気圧の谷から降り注ぐ悪天パワーを相まって、大気の状態を不安定になることが予想されます。

 SSIという大気の安定度を示す指数の計算値を見ても・・・・

SSI130629

 昨日とほぼ同じ場所で、昨日以上に大気の状態が不安定になることが計算されています。

 なお、上空寒気が北上してくる南西諸島方面や奄美の前線付近も、大気の状態が不安定になってくることがわかりますよね。

 さらにダメ押し・・・大気の状態が不安定になった場合、雨雲の原料になる暖湿気の様子にも目を通しておきましょう。

相当温位130629

 先にチェックしたように、梅雨前線の北側といえども、そこそこ暖湿気が流れ込んでくる模様。
 昨日同様、近畿地方~北陸経由で関東甲信北部に流れ込む暖湿気の様子がわかりますが・・・日中の気温上昇次第で、海風が海上の水蒸気を運び込みますから、関東甲信付近の雨の原料はキチンと用意されていると考えられます。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、最後はMSMシミュレーション今日の空模様を具体的にイメージ。

全国850流線アニメ130629

全国地上流線アニメ130629
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 「アレ??同じアニメが2枚?」と思われたかもしれませんが、今日は上空約1500mの風の流れのアニメと、地上付近の風の流れのアニメに2部構成
 今日はわけあって2枚作ってしまったので、ブログが重くなることを承知で2枚掲載しちゃいました。

 例によって紫色は下層雲。
 地上と上空で風が収束する場所が異なってそれぞれ下層雲や降水の形成に立体的に寄与していることがわかると思います。
 
 いずれにせよ、九州南部付近は断続的に雨が降り続き、東日本内陸部で夕立があることがわかりますよね?

中部850流線130629

中部地上流線130629

 で・・・関東甲信地方の拡大図も2部構成
 いつも本当はもっとたくさんの天気図を使って考えているんですけど・・・その一端をご紹介しておきました。

 今日はこの通りになるのかしらん?
 いつものように、府県天気予報で最寄りの地域の空模様をキチンとチェックしておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
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梅雨前線西で活発。東日本は大気の状態不安定(130628)


 昨日長野県南部や岐阜県を中心に夕立の雨雲が活発化。

27日レーダーアニメ130628
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 長野と名古屋を結ぶ中央西線が雨の影響で運転が見合わせになるなど大きな影響も出ましたが・・・
 昨日の記事に掲載したMSMシミュレーションを使った夕立発生場所の予想は・・・・

27日朝のMSM予想130628

 こんな感じでしたから、かなり良い結果になっていたと思います。
 
 もっとも、雨の降り出しのタイミングについてはイマイチ
 ほんの数分で急速に発達してしまう積乱雲が雨を降らせるタイミングをズバリ計算することは極めて困難ですから・・・MSMシミュレーションを使った発生場所の予測を有効に使うためには、気象レーダーで実況をチェックしつつ収束線上に発生しはじめた雷雲の卵を早めに見つけることが必要だと思います。

 この点、最近は各気象会社が雨が降り始めそうなことを伝えるメールサービスを行っていますから、発生した雨雲が流れる方向も考慮して、ご自分の地域よりやや雨雲側の地域をメールサービスのエリアに設定しておくことも、あらかじめ雨雲の到来を把握し、「メールじゃ間に合わなかった」ということを防ぐ方法の一つかもしれません(最寄りの位置をGPSで設定する場合は難しいと思いますけど)。

 今日も夕立がありそうですけど・・・どうなりますやら?


菅平130628

 さて・・・今朝の長野市青空も見えていますが、周辺の山々には朝からがベッタリ。
 このところ、北アルプス(南部槍ヶ岳方面)は全く見えません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況130628

 相変わらず梅雨前線が南海上に停滞中
 衛星の水蒸気画像を見ると、今朝も大陸から水蒸気が関東以西に流れ込んでいます。
 水蒸気の流れの端っこにあたる長野市ですから、青空と雲が混在していることになるわけですが・・・・

 今日の最大のポイントは、梅雨前線上を東進してくる低気圧
 低気圧東側の雨雲が早くも九州南部から四国南岸にかかっているようですが、この地域の地面にはすでにタップリと水が含まれていますから、今後の雨の降り方次第では土砂災害の可能性が高くなってきます。

 そして・・・もうひとつのポイントは北海道付近のオホーツク海高気圧が南に張り出してきたということ。
 今朝、北海道は道東を中心に10℃を下回る寒い?朝を迎えていますが、この寒気がどれだけ南下して、暑さを解消してくれるのか?ということも気になります。
 (三陸方面では暑さの解消とは裏腹に、農作物に悪影響を与えるやませが心配になりますが)


 それでは、これらのポイントの今後について・・・まずは普通の天気図を使って大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ130628
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 オホーツク海高気圧に色を塗ったら、上空の寒気と重なって汚いアニメになっちゃいました・・・ごめんなさい。

 ただ、明日夜にかけてオホーツク海高気圧が勢力を強めてくる様子がハッキリとわかると思います。
 このため・・・オホーツク海高気圧から吹き出す北東の湿った冷涼な空気が東日本太平洋側に流れ込んできますから・・・三陸付近は「やませ」が活発に・・・沿岸を深い霧が覆い、最高気温が20℃を下回ることが予想されます。

 また、関東でも沿岸を中心に気温が低めになることが考えられますが・・・北東風が強まらない関東では、日中、雲が広がらなければ夏至直後の強い日射のほうが優勢に。
 平年を下回る可能性はあるものの、内陸では25℃以上の夏日解消とまではいかない・・・という予報が気象庁から発表されています(気温と日照の微妙な関係があるので下駄を気象庁にゆだねたズルイKasayanです)。

 とすると・・・地上の夏日と上空に居座る寒気が相まって・・・大気の状態が不安定になることが考えられますが・・・・今日はどこで夕立が活発になるんでしょう?
 普通の天気図ではわかりませんから、夕立は専門の天気図に任せるとして・・・

 問題は土砂災害の心配が高まっている西日本方面
 やはり梅雨前線上の低気圧は九州南岸付近を通過するものの、勢力を強めるオホーツク海高気圧が梅雨前線を南に押し下げるため、低気圧のコースは次第に南寄りに。
 活発な雨は海上中心になりそうですが、低気圧や前線に近い九州や四国の南岸では、今日の雨が土砂災害の引き金を引いてしまうことに注意しなくてはなりません。

 なお・・・今夜までにフィリピン南東部の熱帯低気圧が台風6号に昇格することが予想されていますが、各国のシミュレーションを見ても、今後の動向は不確定

熱帯低気圧衛星画像130628

 太平洋高気圧が西に張り出す傾向がみられますから、そのまま北上する可能性は低いでしょうけど、今後の動向に目配りはしておきたいところです。


 ずいぶん長くなっちゃいましたけど・・・いつものように今日の空模様を専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。
  
500図130628

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・オホーツク海の寒冷渦に近い北日本では、寒冷渦周辺を回る上空の気圧の谷が断続的に通過
 ただ、寒冷渦がゆっくりと遠ざかり、上空の気圧の谷もそれほど深くないので・・・上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワー(低気圧や雨雲を活発にするチカラ)も少なめで・・・下段の図・・・東北北部に弱い降水が計算されている程度

 一方、西日本方面ですが・・・再び上段の図・・・こちらでも上空の浅い気圧の谷が、梅雨前線に対応する偏西風に沿って断続的に通過
 やはり悪天パワーは少なめなので・・・下段の図・・・前線上の低気圧はあまり発達しない模様。
 ちょっぴり安心できそうですが、それでも低気圧周辺には活発な降水が計算されています。

 そこで、雨の原料=暖湿気の流れ込みの様子をチェックしてみると・・・

相当温位130628

 今日も梅雨前線の南側にはインド洋生まれの強い暖湿気(湿舌)が流れ込み続けることが計算されています。
 
 低気圧自体は発達しなくても、雨の原料はキチンと供給されるようですから・・・やはり低気圧や前線に近い西日本南岸では、土砂災害の引き金になりかねない活発な雨には要注意

 なお・・・前線の北側では、南東の風に乗って暖湿気が西日本方面に流れ込むようですが・・・その一部が北陸方面にも流れ込む模様。
 昨日は梅雨前線北側の暖湿気が、オホーツク海高気圧から吹き出す北東~南東の風に押しやられるように東海方面に流れ込んで、活発な夕立をもたらしましたが・・・今日は近畿経由の暖湿気によって北陸中心の夕立になるかも?


 それでは、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温130628

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・上空の寒気の位置は、昨日とあまり変化していません

 また、地上付近上空約1500m)でも・・・下段の図・・・暖気の様子は昨日とあまり変わらず

 上空の寒気と地上の暖気が交差する場所で大気の状態が不安定になるにしても・・・特に大気の状態が不安定になるのはどこ?・・・ということが気になりますが・・・・

SSI130628

 下層に暖湿気が流れ込み、上空の寒気が居座る長野県北部や北陸の山岳地帯で大気の状態が特に不安定に。
 太平洋側中心だった昨日とは一転して日本海寄りの地域で夕立が活発になることが予想されます。


 ということで・・・最後は、以上のチェックポイントを確認しつつMSMシミュレーション今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ130628
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 梅雨前線上の低気圧の活発な降水は、やはり西日本南岸中心。
 もっとも、土壌に大量の水が含まれている西日本では、瀬戸内も含めて注意が必要といえるかもしれません。

 また午後には日本海寄りに収束線が発生
 暖湿気の流れ込みと上空の寒気、そして収束線の発生によって活発な降水が計算されていますが・・・・

中部流線130628

 中部付近を拡大するとこんな感じ。

 昨日のように、比較的梅雨前線に近い場所から暖湿気が流れ込むのと異なり、ずいぶん迂回して流れ込む暖湿気による夕立ですから、昨日並に活発になるか?といえば?????

 眉にツバを塗りつつ、府県天気予報や時系列予報と見比べながら、ご自分の地域の空模様をイメージしておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 あ・・・週末の空模様・・・忘れたまま更新ボタンを押してしまった・・・・

GSM29日130628

GSM30日130628

 土曜日のほうが大気の状態不安定・・・といったところでしょうか?

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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いったん梅雨前線南下。回復傾向も東日本以北で大気不安定。九州も夜から下り坂(130626)


 昨日、寝る前に「怪奇大作戦」という昭和43年(Kasayanが小学生の頃)に放映された円谷プロの特撮ドラマを見ちゃいました。

 いわゆる巨大ヒーローが活躍するドラマではなく、SRIという科学捜査研究所の所員があれこれ人間的に悩みながら、奇奇怪怪、おどろおどろしい事件を科学的な手法で解決していく子供向けのドラマなんですけど、大人が見ても十分に堪能できるしっかりとした内容で、Kasayanが理科系に進んだきっかけの一つ。
 「戦後資本主義の中、外国巨大資本の流入によって巨大資本自体が大きな怪物になっているのかもしれない・・・」なんていう今でも通用するようなセリフがあるんですよ(某会社のTOBにからんだ株主総会のニュースがありましたよね)。



 白衣の科学者、今は亡き岸田森がカッコよくて、Kasayanも大学では白衣を着る化学を専攻(生物有機化学)したんですが・・・その後のKasayanの仕事は無機化学や電子工学主体になって・・・ついには気象へと大きく変化してきましたが・・・「理由」を深く考え検証するという自然科学の基本をもう一度見直さなくてはいけないな・・・なんて改めて考えた次第です。

 さて、どうでもイイ話はこのくらいにして・・・・

菅平130626

 今朝も長野市はドン曇り・・・07時頃まで霧雨のような雨も降っていましたが、少しずつ空が明るくなっています

 そんな今朝の実況・・・・

実況130626

 昨日、各地に大雨をもたらした梅雨前線上の低気圧は東海上に抜けつつありますが・・・レーダー画像には大ざっぱに2本雨雲の帯が観測されています。

 大雨の原料=強い暖湿気は梅雨前線の南側に流れ込んでいるので活発な雨雲は海上中心ですけど、前線上の低気圧を東から回り込むように、そこそこの暖湿気が東日本に流入・・・・日本海に吹き下りる比較的冷涼で乾燥した空気とぶつかって弱い前線帯を形成し・・・長野にも弱い雨を降らせていると思われます。

 また、北海道方面にはジワジワと強まり始めたオホーツク海高気圧から冷たい北風が流入
 その先端に弱い前線帯が発生して、東西に延びた比較的活発な雨雲の帯が出来ていると考えられます。


 今後、前線上の低気圧がさらに東進するのに伴って、天気は回復してくると思われますが・・・北からは梅雨の主役=オホーツク海高気圧が張り出してきますから・・・単純に回復するとはいえない感じ
 そんな様子を、普通の天気図を使って大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ130626

 確かに、前線上の低気圧は足早に東に遠ざかっていくようですが、明日夜にかけてオホーツク海高気圧が東日本方面に勢力を強めてくることが予想されています。

 オホーツク海高気圧といえば北の冷たい空気を運ぶことで有名ですが、気圧配置からすると・・・明日にかけて冷たい北東風が東日本の太平洋側に、三陸沖海上の湿った空気を運び込んでくることが考えられます。
 このため、東日本太平洋側は低い雲がかかりやすく、沿岸付近では気温が上がりにくい状態に。
 東北では有名なやませが強まってきます。

 一方、西に目を向けると、今夜から明日にかけて梅雨前線上に発生した低気圧が九州南部に接近するようですから・・・いったん回復した九州方面で再び雨が降り出すことが予想されます。
 つきなみですけど、地面にはすでに大量の雨がしみこんでいるので、少しの雨でも要注意。

 さらに・・・上空の寒気が明日にかけても東~北日本に居座るようですから・・・地上に雨の原料=暖湿気が流れ込みやすかったり、天気が回復して気温が上昇する場所では大気の状態が不安定になることが予想されます。


 今日の回復は一時的、中途半端?という感じがしますけど・・・そんな様子を専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図130626

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・上空の太平洋高気圧は相変わらず南海上
 南岸に梅雨前線に対応した偏西風が東西に吹いていますけど・・・全体として日本付近では偏西風が大きく南北に蛇行していて・・・上空の低気圧や高気圧が位置を譲らず、空模様の骨格が大きく変化しにくい状態が続いています。

 で・・・北海道付近には断続的に上空の気圧の谷が南下
 このため、上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・北海道付近には一日を通して、東西に延びた雨雲の帯が計算されています。

 一方、東日本は・・・再び上段の図・・・朝方には上空の気圧の谷が東海上に抜けますから、天気は回復傾向
 西日本は、弱い気圧の尾根(偏西風がやや北側に蛇行する場所)がやってきますから、とりあえず今日いっぱいは梅雨の中休みになることが予想されます。

 ただ・・・下段の図・・・回復するはずの東日本には東海から甲信にかけて弱い降水(青の点線)が計算されていますから・・・夕立の可能性アリ。

 そこで、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温130626

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・-12℃以下の強い寒気は北海道付近で・・・前線の北側には-6℃以下の寒気が南下してくることが計算されています。
 で・・・降水が計算されていた東海や甲信付近の上空は-9℃前後

 一方、地上付近上空約1500m)では・・・下段の図・・・日射しが強ければ真夏日が予想される15℃以上の暖気が中国・四国付近夏日が予想される12℃以上の暖気が東北北部まで北上してくることが計算されています。

 上空の寒気と地上の暖気を見比べて・・・どのあたりで大気の状態が不安定になるのか?
 SSIという大気の安定度の指数をチェックしてみると・・・・

SSI130626

 岐阜県や長野県秋田県付近の山沿いを中心に大気の状態が不安定になることが計算されています。

 では雨雲の原料=暖湿気の様子は?

相当温位130626

 強い暖湿気の流れ(湿舌)は前線の南側ですけど、前線北側に残ったそこそこの暖湿気が、オホーツク海高気圧から吹き出してくる北東風に押しやられるように、東海方面に流れ込んでくることがわかります。
 ということは・・・今日の雷雨は一昨日とは少々異なり、中部地方の南寄り、そして西寄りのエリアに偏りそう??

 また、北海道付近には北からかなり冷たく乾燥した空気が南下してくるので・・・相対的に寒暖性質の異なる空気がぶつかり合うことになって、道南付近に弱い前線帯が発生
 上空の寒気(-12℃以下)も南下しているので・・・SSIで見たように大気の状態がやや不安定に・・・雷雲の発生も予想されます。
 
 この様子を立体図にしたものがコレ。

相当温位立体130626

 南の暖かく湿った空気北からの冷たく乾燥した空気・・・さらに三陸沖から吹き込んでくる冷たく湿った空気・・・これらが複雑に絡み合って梅雨時の日本の空模様を作る様子・・・・イメージしてみてください。


 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMシミュレーションで、今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ130626

 紫色は下層雲。

 全国的に雲が多めですけど、西日本はそれなりに強い日射しが戻りそう
 晴れ方次第ではかなりムシムシ暑くなりそうですね。

 そして東日本・・・太平洋側で北東風が顕著になってきて、内陸部に風の収束線が発生
 南東風が海上の暖湿気=雨の原料を運び込んで、雷雲を発生させることが予想されるわけですが・・・・

中部流線130626
(11時:志賀高原方面の収束線追加)

 今日のモクモク雲の予想はこんな感じ。

 一昨日と異なり、南東風が暖湿気を運び込む長野県南部~静岡県~愛知県~岐阜県中心のにわか雨を予想してみましたが・・・実際はどうなることやら???

 ちなみに発生した雨雲は、上空約3000mの北寄りの風に流されますから、やはり南部中心の雨になりやすいということになります。

 ざっくりと考えただけですから・・・府県天気予報や時系列予報で、最寄りの地域の空模様をキチンと確認しておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
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西~東日本は大雨注意。北日本は大気の状態不安定傾向(130626)


 昨日も関東甲信地方で雷雨が多発しましたが・・・昨日の記事に掲載した積乱雲が発生しやすい場所の予想は以下のようになっていました。

MSM流線25日130626

 東日本に流れ込む暖湿気=雨の原料が比較的多く新潟県付近に弱い前線帯も形成されることから・・・長野県中部に発生する局地的な低圧部(ヒートロー)を中心とする風の収束線に沿って、長野県北部も含めた広範囲に雷雨が発生・・・そして、太い矢印の方向に雷雲が移動することを考えたわけですが・・・

25日レーダー画像130626
(スマホ版のブログではアニメが動かないのでPC版に設定してご覧ください)

 実際の雷雲の様子をレーダー画像でみると・・・比較的早めに暖湿気が流れ込む関東平野付近から活発な雷雨が始まり、やがて弱い前線帯が形成される長野県北部の収束線に沿って雨雲が活発になる様子がわかりますが・・・
 MSMシミュレーションから読み取った風の収束域とかなり一致していると思いませんか?

25日アメダスレーダー130626

 これは昨日15時のアメダスの観測値にレーダー画像を重ねてみたもの。

 いったん雷雲が発生すると、その周辺の風がかき回されてしまうものですが(関東平野内で顕著)・・・・それでも比較的計算値通りに風の収束線が発生していたんじゃないかと思います。

 MSMシミュレーションもなかなかやるな!!・・・と感じたわけですが・・・



 昨日の積乱雲発生の様子を撮影していた微速度撮影は大失敗。

 激しい雨が降り出す10分前に、なんとメモリー書き込みエラーが発生して、カメラが止まってしまいました。
 ゴロゴロ鳴り始めたタイミングでのエラーですから、雷の放電による影響かもしれませんが・・・久々の激しい雨だっただけに、雨粒のカーテンが下りてくる瞬間を捉えられなかったことには、かなり凹みました


 ということで・・・昨日の反省?はこのくらいにして・・・・いつものように今日の空模様をチェック!

菅平130626

 今朝の長野市は今にも泣き出しそうなドン曇り
 気温は20℃前後ですが、日射しがなく風にあたると半そででは肌寒さすら感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・・

実況130626

 昨日の天気予報番組でイヤというほど見せられたかもしれませんが・・・・梅雨前線上の低気圧に強い暖湿気が流れ込んで九州を中心に活発な雨になっています。

 九州付近でずっと雨が降り続けているのは・・・水蒸気画像に書き込んでおいたように偏西風が大きく蛇行しているから。
 大陸付近に上空の低気圧(寒冷渦)や上空の高気圧(ブロッキング高気圧)が東西に並んで互いに位置を譲ろうとしないので、空模様の骨格が変化しにくい状態になっています。


 このまんま九州方面で雨が降り続いてしまうのか?・・・東日本以北の大気不安定の状態も続くのか?
 まずは普通の天気図を使って、気圧配置や上空の寒気の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ130626
(スマホ版のブログではアニメが動かないのでPC版に設定してご覧ください)

 今朝はテレビの天気予報のマネをして、暖湿気=雨の原料の流れ込みの様子を赤で色塗りしておきました。
 (いつも暖湿気の様子を見ると、アサリやアオヤギ(バカ貝)の舌を思い出すんですけど・・・そう思いません?)

 必要なことはアニメに書き込んでおきましたけど、九州付近の低気圧は、今夜ゆっくりと東海沖へ
 したがって・・・・空模様の骨格が微妙に動き始めるんだな・・・ということと、活発な雨のエリアが東に移動してくることが考えられます。

 また、上空の寒気が北日本に居座るようですから、北日本では大気の状態が不安定に。


 そんな様子を専門の天気図で詳しくチェックしていきますが・・・
 いつもの専門の天気図では遅い天気変化を把握しにくいので、今朝はGSMシミュレーション(専門の天気図と同じです)を使ってアニメを作っておきました。

GSMアニメ130626
(スマホ版のブログではアニメが動かないのでPC版に設定してご覧ください)

 右側の図が空模様の骨格・・・上空約5700m付近の気圧配置ですが・・・・上空の気圧の谷がゆっくりと西日本を東進していくことがわかります。

 今夜にかけてはあまり深まらないようですから(南側への凹型が深まらないということ)、上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワー(低気圧や雨雲を活発にするチカラ)は多くなりませんけど・・・左側の図・・・前線上の低気圧をあたかもサッカーボールのようにドリブルして東海沖まで東進させるようですから、地上の低気圧は強まることはあっても弱まる気配を見せません

 活発な雨のエリアはそのまんま東へと移動すると考えたほうが良さそうです。


 続いて、梅雨前線や前線上の低気圧に流れ込むアサリの舌・・・じゃなくて暖湿気=雨の原料と、上空の寒気の様子もチェック。
 こちらもアニメにしておきました。

GSM相当温位アニメ130626
(スマホ版のブログではアニメが動かないのでPC版に設定してご覧ください)

 左側の図・・・前線上の低気圧が東進するのに伴って、強い暖湿気の流れ込みも東に移動

 ここでちょっと注目しておきたいのが前線上の低気圧の北側に、南東方向からそこそこ強い暖湿気が流れ込むということ。
 梅雨前線のハードルを越えた(くぐったという表現のほうがイイのかな?)地上付近の暖湿気が日本海側まで流れ込んで、北陸付近で日本海の比較的乾燥した空気とぶつかって弱い前線帯を形成
 梅雨前線が南岸を通過しても、雨雲が前線の北側に拡大して、条件によっては日本海側でもまとまった雨が降ることも考えられます。

 また・・・右側の図・・・上空の-10℃前後の寒気が北日本に断続的に流れ込み続けるようですから・・・前線北側地上付近の暖湿気と重なるエリアでは大気の状態が不安定になることも予想されます。
 南岸中心の雨が強調されますけど、前線から多少離れた場所や北日本でも注意しておきたいところ。

 なお、今朝も特に強い暖湿気の流れ込みの様子を、立体図にしておきました。

相当温位立体130626

 また、今日正午の大気の安定度(SSI)は・・・・

SSI130626

 こんな感じになっています。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMシミュレーションを使って、今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ130626

 今夜21時までに、関東付近にも低圧部が発生し、東進する低気圧に先行して雨が活発になることが予想されます。
 帰宅の時間帯と重なりそうなのでご注意を。

 なお、気象庁からは「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」(ニュース原稿のもとネタ)が発表されているので全文掲載しておきます。

大雨情報130626

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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