気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2013年11月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西日本~東日本は回復傾向。北日本日本海側は引き続きしぐれ気味(131130)


菅平131130

 今朝の長野市の最低気温は-1.5℃(06時38分)。
 長野市東部、菅平高原上空では、朝焼けのオレンジの上に、あのクールミントガムの包み紙のような凍った三日月が浮かんでいました。

 ところで・・・昨日の予報では長野県北部に雪が予想されていて、Kasayanとしては「長野市街地では雪がチラチラ・・・日本海の雪雲を運ぶ風速が強ければ薄らと積もる可能性も」なんてブログに書いていたわけですけど・・・実際はどうなったんでしょう??

 昨日、長野県北部では19時頃から雨や雪が降り始めたのですが・・・・
 今朝の長野市街地の地面は濡れているだけで雪の気配は全くナシ

志賀高原131130

 志賀高原方面も、山肌が白く薄化粧をしている程度。

葛山131130

 長野市北部は・・・里山の標高約600m以上の木々が白くなっただけでした。

 長野市街地の雪はイメージ通りに推移したのかな???といったところですが・・・長野県北東部の中野・飯山方面でも積雪ゼロだった点はイメージより大幅に雪が少なかったことになります。

 そこで今後のため・・・観測値や天気図をまとめておいたので、ザッとご紹介しておくことにしましょう。

高層実況500131130

 これは昨夜21時の上空(上空約5500m)の高層天気図
 いわゆる冬将軍と呼ばれている上空の寒気偏西風、そして悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持つ上空の気圧の谷(偏西風の蛇行部分)の様子を書き込んであります。

 雪をもたらした最大の原因・・・寒気を伴った上空の気圧の谷21時に山形県付近を通過していますから、長野県北部で雪が強まったのが19時頃だったこととほぼ一致
 教科書どおり上空の気圧の谷が通過するのに伴って雪が強まったと言えますが・・・
 上空の気圧の谷が通過したあと、雪の目安の一つ=-30℃以下の寒気が東に急速に抜け、輪島上空の気温が-25.3℃と比較的高めになっていることがわかります。

 したがって、上空の気圧の谷と上空の寒気の影響が極めて短時間だった・・・ということがイメージより雪が少なかった原因の一つと考えらえられるかもしれません。

 また、同時刻の地上付近(上空約1500m)の高層天気図を見ると・・・

高層実況850131130

 降るモノが平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気の位置は長野県北部と新潟県の県境付近
 標高の高い(400m弱)長野市街地で雪になるための条件としては完全ではないにしても、寒気の南下は十分だったと思われます。

 その後、深夜に若狭湾方面から-6℃以下の寒気が東進して長野県上空を通過したと思われますが、時すでに遅し・・・上空の気圧の谷(雪雲活発化の原動力)は東北に進んでいましたから、長野県内の降雪多くするには至らなかったと思われます。

29日21時アメダスプロファイラ131130

 最後にウィンドプロファイラによる上空の風とアメダスによる地上付近の風気温の様子、そして積雪の様子をまとめてみました。

 地上気温は3℃を下回っていましたから、十分に低い気温とはいえませんが、長野県北部の平地(長野市街地)でも雪になっておかしくはない気温でした。

 ただ、これらのデータから、今回雪がイメージ通り活発化しなかった最大の原因が風向と風速だったことが読み取れます。

 先の実況天気図とウィンドプロファイラ(電波で上空の風向風速を観測する装置)の観測データからすると、上空の風速は比較的強めで、長野県北部に雪雲を運ぶには十分な風の強さでしたが、風向がやや西寄り・・・雪雲の流れ込みを北アルプスという標高3000mの壁に遮られやすい風向でした。

 また、日本海沿岸の地上風長野県に雪雲を運ぶ方向とは異なる南西風
 おまけに風速も数メートルの微風でした。

 このため、日本海で発生した雪雲が十分に流れ込まず予想よりずっと雪が少なくなったと思われます。

 西からわずかに流れ込んだ雪雲が山岳の強制上昇によって局地的に活発化した北アルプス風下の白馬村や、妙高山・黒姫山風下の信濃町で積雪が多めに観測されたことも、以上の理由を裏付けていると考えます。

 ホント・・・長野県北部の降雪・・・特に雪雲の流れ込み方次第で40センチ近い積雪になることもあれば、チラチラだけで済んでしまうこともある長野市街地の降雪を予想するのは難しい・・・です(だから面白いともいえますが)。


 このブログ・・・Kasayanの備忘録も兼ねているので・・・興味のない方にとっては長々とつまらないことを書いてしまいましたがお許しを・・・


 ここからはいつもの天気チェックを足早に・・・・
 今朝の実況から。

実況131130

 高気圧が張り出して、西日本から回復に向かっているようですが、北陸以北の日本海側ではまだ降水(雪)が残っています。

 このまま高気圧が張り出せば、北日本日本海側の降水(雪)も弱まってくるように思えますけど・・・天気図をよーく見ると、日本海を弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲し、相対的に気圧の低い場所)が南下していることがわかります。

 気圧が低い弱い気圧の谷には、周辺から風が吹き込むので風の収束線ができやすく・・・風が収束して上昇気流が発生し、雨(雪)雲が活発化しやすいので・・・
 北日本日本海側では回復どころか、弱い気圧の谷の上陸によって降水(雪)が強まることが予想されます。


 そんな空模様の様子・・・普通の天気図を使って、弱い気圧の谷の動きに着目しながら、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 西日本方面に高気圧が張り出し、明日夜にかけて太平洋側を高気圧が通過して・・・結局、明日夜には今朝と似たような気圧配置に逆戻りしてしまうことが予想されています。

 そして、このような太平洋側偏重?の気圧配置の変化の中・・・サハリン付近に低気圧が停滞し続け・・・北日本は等圧線が混雑した同じ気圧配置が続いてしまうことがわかります。

 また、明日夜にかけても断続的に弱い気圧の谷が日本海を南下
 日本海沿岸に上陸するたびに雨(雪)雲を活発化させることが考えられます。

 今日一時的に上空の寒気が抜けるものの、明日夜にかけて次の寒気が南下してくるようですから・・・
 日本海沿岸の降水は強まったり弱まったり・・・さらに雨になったり雪になったりしながら、まだまだ続いてしまいそうですね。

 ではこのような空模様の変化の原因を・・・専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図131130

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて上空の深い気圧の谷が沿海州を北東進し、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が発生することが計算されています。

 このため、上空の気圧の谷や寒冷渦から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって地上では・・・下段の図・・・サハリン付近に低気圧が発生
 低気圧がサハリン付近に停滞することで北日本では同じ気圧配置が続き日本海沿岸に降水域(青の点線内)がかかり続け、地上の弱い気圧の谷が日本海を南下してくることが予想されています。

 そして・・・再び上段の図・・・寒冷渦を反時計回りに回るように上空の気圧の谷が断続的に日本付近にやってくることも計算されていますから・・・
 明日も一時的に天気が下り坂に向かうことが考えられます(詳しくは明日の記事で)。


 続いて、日本海沿岸の降水を雪に変える寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131130

 上空(上段の図)、地上付近(下段の図)ともに寒気は日中一時的に抜ける模様。
 平地で雪の目安=上空約1500m -6℃以下の寒気が北海道付近まで北上しますから、今日日中、北日本日本海側で降るモノは雨ということになります。

 ただ今夜弱い気圧の谷が通過した後、日本海から再び-6℃以下の寒気が南下してくるようですから、北日本では再び雨が雪に変化してくることが予想されます。

 雨(雪)雲が強まったり弱まったり・・・雪が雨に変化したり雪に戻ったり・・・北日本日本海側はめまぐるしい空模様が続きそうですね。


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 日本海を南下する弱い気圧の谷の中に風の収束線が発生し、雨(雪)雲が活発化・・・今夜以降、北日本日本海側を中心に降水(雪)が強まることがわかります。

 南下したり北上したりする上空約1500m -6℃以下の寒気の様子も併せ見て、お住まいの地域の空模様・・・ご自分でイメージしてみてください。

 そして・・・答えあわせとして・・・数値予報解釈の模範解答(必ず当たるわけではないので正解とは限りませんが)・・・気象庁発表の府県天気予報に目を通しておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 長々書いたので・・・更新が遅れて失礼しました。

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

航海のための天気予報利用学バナー121212

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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北日本中心に西高東低 冬型続き、日本海側断続的に雨・雪強まる(131129)


雪の日本海131129

 昨日、古巣の職場で活躍中のお天気キャスターの気象予報士お二人がわざわざ長野まで来てくださったので・・・「雪雲の生まれ故郷の日本海でも見に行きますか・・・」という名目?で、新潟県の糸魚川市、能生漁港まで出かけてきました。

 もちろん、地元で採れた紅ズワイガニを一人一匹食べつくしてきたわけですが、あくまで目的は・・・・

 昨日の新潟県沿岸では西寄りの強風が吹いていて(昨日の記事参照)、沿岸部に発生した風の収束線に沿って雪(雨)雲が東西に停滞・・・海岸線は晴天でも目と鼻の先の沖合には重い雪雲がかかり続けていました。

妙高山131129

 また、西寄りの風だったので、長野県北部では西側の北アルプス付近で雪雲が活発化していたものの、新潟県境の北信五岳(戸隠・飯綱・黒姫・妙高・斑尾)付近は晴天
 2000m級の山の西側風上で上昇気流が発生・・・山を迂回する風の収束も加わって、風下の東側に帯状の旗雲が幾筋も延びている様子を見ることができました。

 これで・・・長野県北部の複雑な地形の影響を知ることになったお天気キャスターお二人の長野県北部の天気解説がディープなものになるでしょう・・・きっと・・・


 さて・・・今朝の長野市ですが・・・

菅平131129

 東の空はほぼ快晴ですが・・・西の空では北アルプスから舞い上がった雪雲が朝日に輝いています。
 今朝の最低気温-2.8℃(06除47分)。
 放射冷却現象が発生して今期一番の冷え込みになっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況131129

 気圧配置は西高東低 冬型ですが、等圧線が日本海で高気圧側に湾曲していて、そこに弱い気圧の谷(相対的に周囲より気圧が低い場所)が出来ていることがわかります。

 このため冬型の気圧配置とはいえ、本来?の北西ではなく、西寄りの季節風が吹いていて、日本海沿岸部には東西方向に風の収束線が発生・・・昨日の写真と同様、海岸線に沿った雨(雪)雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が沿海州を東進中
 寒冷渦の南西側・・・朝鮮半島付近の上空の気圧の谷(偏西風の蛇行部分)が南東進することを考慮すると、今日は弱い気圧の谷が南下して・・・沿岸の雨(雪)雲が内陸まで流れ込んでくることが予想されます。


 晴天の長野市もこれから雪に?
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131129
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 今夜にかけて西日本に高気圧が張り出してくるので、西高東低 冬型の気圧配置は西から緩んでくると思われますが・・・それでも全体として気圧配置は西高東低の冬型
 日本海沿岸の降水(雪)は、東~北日本を中心に夜まで続くと思われます。

 そして・・・実況でチェックした日本海の弱い気圧の谷が夜までに沿岸に上陸
 その後も断続的に弱い気圧の谷が南下してくることが予想されています。
 ということは・・・弱い気圧の谷が上陸するたびに、日本海沿岸の降水(雪)が断続的に強まることが予想されますが・・・

 そんな様子・・・専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図131129

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・寒冷渦が弱まりながらも北海道方面に東進。
 加えて、実況では朝鮮半島付近にあった上空の気圧の谷が、午前中は西日本、夕方以降は東日本を通過していくことが計算されています。

 このため、寒冷渦や上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・日本海を中心に等圧線が混雑した状態が続き、弱い気圧の谷(赤の点線)が断続的に日本海を南下
 風が強い状態が続くだけではなく、北陸~東北南部付近を中心に活発な降水域(青の点線内)が、かかり続けることが予想されています。

 また、日本海では悪天パワーによって弱い気圧の谷の中に低圧部まで発生・・・東北を横断し、今夜には三陸沖に抜けることが予想されていますから、低圧部付近では地上付近に暖気が流れ込み、一時的に大気の不安定な状態が強まって雪が強まるほか、突風や落雷などの激しい現象も予想されます。

 今朝、気象庁から全般気象情報は発表されていませんけど・・・以上の状況からすると、大雨や大雪、強風や高波、雷に関する注意報や警報が発表されてもおかしくない空模様ですよね。


 続いて、日本海で湧き上がる雨(雪)雲を活発化したり、雨を雪に変える上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131129

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・雪の目安=-30℃以下の寒気は、上空の気圧の谷の通過にはあまり影響を受けず、北陸以北にかかり続けるようですが・・・
 大雪の目安=-36℃以下の寒気が上空の気圧の谷の東進に伴って再び東北北部~北海道上空に流れ込むことが計算されています。

 また、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・地上の弱い気圧の谷が断続的に南下してくるのに伴って、平地で雪の目安=-6℃以下の寒気が山陰以北の日本海側付近に流れ込み続けることがわかります。

 とすると・・・日本海側では、地面付近の気温次第で降るモノが雨になったり雪になったりする可能性が高く、沿岸部から少し内陸に入った標高の高い地域では断続的に降雪が続くことが考えられます。


 それでは、弱い気圧の谷や日本海に発生する低圧部が上陸するタイミングで降雪が強まる様子を意識しながら・・・MSMモデル(シミュレーション)で今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 弱い気圧の谷の南下に伴い、風の収束線や低圧部が夕方までに日本海側に上陸
 平地で雪の目安=-6℃以下の寒気も南下し・・・このタイミングで降水(雪)が活発化することが予想されています。

 そして・・・日本海の風が湾曲した西風からストレートな北西風に変化
 沿岸部の降水(雪)域が内陸まで流れ込んでくることがわかります。

 これが長野県北部や福島県西部で活発な降水(雪)になるパターン
 今朝は快晴の長野市夕方以降は北信五岳方面から雪雲が流れ込んで・・・チラチラ(雪雲を押し流す風速次第では薄らで・・・長野県中部でもチラチラ)なんてことになるかもしれません。
 また、志賀高原方面や中野・飯山方面では積雪になることも?

 ちなみに降雪量に関して、短期予報解説資料(プロ用の資料)にはこんなことが書かれています。

短期予報解説資料131129

 まだ11月ということを考えると・・・なかなかの降雪量ですよね。

 また、東北に日本海の低圧部が上陸するタイミングですが・・・

SSI131129

 SSIという大気の安定度の様子をチェックすると局地的に大気の状態がかなり不安定になるようです。
 このタイミング・・・突然訪れる感じですから、山形県付近・・・空模様の急変に注意してくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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これから本番の冬スタート。西日本でも平地で雪。初雪の便りも(131128)


菅平131128

 今朝の長野市は、昨日流れ込んだ暖気が残り、最低気温は6.7℃(06時38分)とかなり高め
 オレンジ色の朝焼けが電気ストーブの電熱線を思わせますが・・・・

北アルプス方面131128

 長野市西部、北アルプス方面から雲が流れ込んでいて・・・冬型が強まり始める段階では北アルプス方面で雪雲が活発になるという長野県北部特有のパターンになっています。

 この雲が長野市街地まで流れ込むようになると気温も急降下
 冬の景色に変化してくると思われます。


 そんな今朝の実況ですが・・・

実況131128

 低気圧が北海道付近を北上していて、気圧配置はまさに西高東低 冬型が強まる段階

 弱い気圧の谷に伴う太平洋岸の降水帯遠ざかりつつあるものの、日本海からは次の弱い気圧の谷が南下していて、日本海沿岸には広範囲に雨(雪)雲がかかり始めています。

 また、衛星の水蒸気画像を見ると、寒気を運ぶ偏西風が日本海西部で大きく蛇行していますから・・・偏西風の蛇行部分(上空の気圧の谷:赤の点線)が南下してくる今夜、そして明日にかけて日本海側の降水(雪)域は次第に雪主体に変化してくると思われます。


 これから本格的な冬がやってくる予感・・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今朝は強まり始める段階の西高東低 冬型の気圧配置ですが・・・今夜までには完成する模様。

 平地で雪になる目安=上空約1500m -6℃以下の寒気太平洋側まで南下してきますから、日本海沿岸の降水は、地面付近の気温が低い標高の高い所から順番に雪に変化してくると思われます。
 また、西日本の平野部でも雪の準備が整うので・・・日本海側の雪雲が流れ込みやすい地域・・・たとえば関ヶ原付近などでは、若狭湾方面から流れ込む雪雲の影響を受けるかもしれません。

 そして明日西から高気圧が張り出してきますから、西日本の雪は解消に向かいますけど、冬型の気圧配置と寒気は東日本以北に残る模様。
 東北日本海側中心に雪が残ると思われますが・・・日本海に発生した小低気圧が東北を横断して太平洋側に抜けることも予想されていますから、この小低気圧が通過するタイミングで大気の状態が不安定になって、雪や雷が活発になることが予想されます。
 (冬型が弱まる段階ですから、長野県北部では北東部の中野・飯山方面で雪が活発になるパターンです)


 そんな様子・・・今朝も専門の天気図で詳しくチェックしておきましょう。

500図131128

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道方面へと進み冬型の気圧配置の骨格を形成
 そして、寒冷渦を反時計回りに回る上空の気圧の谷が断続的に日本付近を通過していくことが計算されています。

 ご存じのように、上空の気圧の谷は悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持っていますから・・・地上では・・・下段の図・・・弱い気圧の谷(赤の細点線)が断続的に日本を通過し、日本海で発生した雪(雨)雲が強まったり弱まったりしながら、日本海沿岸にかかり続けることになります。

 また等圧線も混雑して、西寄りの季節風の強い状態が続いて、日本海は大シケになる所もある模様。

 まさに冬の荒天の骨格が出来上がるわけですが・・・・
 荒天の骨格をさらに強める上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131128

 まず上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・今日は北海道付近大雪の目安=-36℃以下の寒気が流入することが計算されています。
 これだけの寒気が流れ込めば、北海道で降るモノは完全に雪。
 強風も予想されていますから、地域によっては吹雪も予想されます。

 また地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気西日本日本海側から南下し、今夜には東海の太平洋沿岸に達することが計算されています。
 したがって、日本海側の雪雲が流れ込めば太平洋側の平地でも雪になる可能性大。

 今朝残っている暖気がどれだけ抜けるのか?湿度はどの程度か?などの条件にもよりますけど、瀬戸内や東海の太平洋側でもチラチラ・・・初雪の便りがあるかもしれません。

 どうやら空模様の骨格・・・上空の寒気・・・いずれも雪モードが整いつつあるようですね。
 ということで、以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 日本海側に降水(雪)域がかかり続けるわけですけど、先にチェックしたように、平地で雪の目安=-6℃以下の寒気がジワジワと南下してくることがわかります。
 このため、地上の気温が十分に下がった所(標高等による)から、雨が雪に変化してくることになります。

 明日未明日本海に低圧部(小低気圧の子供)が発生するので、一時的に気温は上昇に向かうようですが、それでも高い山で雪になる目安=0℃以下の寒気は伊豆諸島南部付近まで南下していますから、標高の高い所では雪が続く模様。
 標高の低い所でも湿った雪になって、電線等に着雪・・・停電を発生させる恐れもありますから、今期一番の雪モードに注意してくださいね。

 なお、気象庁は今朝も「暴風と高波及び雷に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表して警戒を呼び掛けています。

全般気象情報131128

 ただ・・・これだけではイメージがわかないかもしれないので・・・短期予報解説資料(プロ用の資料)の図が簡単に記載されていたので、ここの引用しておきます。

短期予報解説資料131128

 これがあればこのブログもいらないですよね?

 また、降雪量はどうなのよ?という疑問を積み残してしまったので・・・
 同じく短期予報解説資料の防災関連事項を引用しておくことにします。

防災関連事項131128

 北陸や山陰では今期一番の積雪になるかも?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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日本海側中心に下り坂で北日本は荒れ模様。今夜から冬到来(131127)


菅平131127

 今朝の長野市の最低気温は0.0℃(06時23分)。
 写真奥の山の稜線付近に設置されている菅平アメダスでは‐7.3℃(05時38分)を観測し、全国一位の冷え込みになっています。

 もうすっかり慣れっこの放射冷却現象が発生しているからですが・・・・

槍ヶ岳131127

 放射冷却現象からのプレゼント・・・澄み切った空気を通して、今朝も北アルプスのモルゲンロートを見ることができました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況131127

 気圧配置は北日本中心の西高東低 冬型・・・というよりも南高北低の気圧配置。

 一般に南高北低の気圧配置になると、南の高気圧から北の低気圧に向かって暖かい南風が吹いて気温が上昇すると言われていますけど・・・今朝の高気圧は寒い大陸生まれの高気圧なので暖かい空気を持っていません。
 このため、南風が吹き込み始めている九州でも寒い朝になっていて・・・どちらかといえば日本海側で雨や雪が降る(北日本中心の)西高東低 冬型の天気分布になっていると思われますが・・・

 実況天気図をよーく見ると、朝鮮半島付近気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲し、相対的に周囲より気圧が低い場所:赤の点線)が南東進中
 さらに、この気圧の谷の上空を衛星の水蒸気画像で見てみると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷も南東進中ですから・・・気圧の谷がさらに深まって、まもなく低気圧が発生しそうな気配を漂わせています。

 今日はこの気圧の谷や上空の気圧の谷の影響で、西から下り坂?
 まずは普通の天気図を使って、気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今日午前中、朝鮮半島方面に南下してきた気圧の谷の中に低気圧が発生・・・今夜にかけて前線を伴いながら日本海を北東に進む模様。
 やはり西から下り坂ということになります。

 パターンとしては・・・一昨日のように南風が強まり、寒気と暖気がぶつかる前線付近を中心に大気の状態が不安定になって、荒れ模様の天気になることが予想されますが・・・
 日本海の低気圧の発達の程度や前線の長さからすると、風は強まるものの、一昨日ほどの広範囲の荒天にはならないと思われます。
 ただ、日本海沿岸を中心に等圧線が混雑してくるようですから、低気圧付近では強風や高波に警戒が必要と考えておくべきでしょうね。

 そして明日低気圧が北海道方面へと進み、西高東低 冬型の気圧配置に。
 昨日のデジャブのようですけど、今回は本格的な冬の寒気が南下してきます。
 寒冷前線が抜けきらない明日日中は気温高めで推移すると思われますが、夜にかけてグイグイと寒気が南下してきて、全国的に冬の空模様に変化すると思われます。


 ということで、今日の雨を境に本格的な冬の空模様へと変化していきそうですが・・・そんなストーリーを専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図131127

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・まず目につくのが沿海州方面に南東進中の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。

 先週は、寒冷渦が日本海に居座ったため西高東低 冬型の気圧配置が解消せず、日本海側で雨が降り続き、平年を下回る日寒い一週間になりましたけど・・・
 今回も同じような状態・・・というより、もう少し冬にシフトしたカタチで、冬型の気圧配置の骨格が整い始めているといえます。

 そして、寒冷渦を反時計回りに回るように、上空の気圧の谷が断続的に日本海を通過
 まず今夜、沿海州に進む上空の気圧の谷に対応して・・・下段の図・・・日本海の低気圧が発達しながら北東進し、日本海沿岸に荒れ模様の天気をもたらすわけですが・・・・

 再び上段の図・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った次の上空の気圧の谷が深まりながら朝鮮半島方面に南下
 冬型の気圧配置が形成され始めるタイミングで日本海の降水(雪)域が活発化することが予想されています。


 続いて、日本海を通過する低気圧に南から吹き込むであろう暖気の様子や、冬型の気圧配置が形成されるのに伴い南下が予想される寒気の様子にも目を通しておきましょう。
 
500気温131127

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布。
 今日いっぱい、-30℃以下の冬の寒気が南下するのは北日本だけ
 本格的に寒気が南下してくるのは、朝鮮半島付近に南下してくる次の上空の気圧の谷の通過後ということになりそうですが・・・

 地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・日中、3℃以上の暖気が弱々しく?南岸に流れ込んだあと、日本海の低気圧から延びる寒冷前線の後ろから急激に寒気が南下してくることが予想されています。

 したがって、今日日中・・・太平洋岸でそこそこ気温が上昇するものの一昨日ほどの気温上昇にはならず・・・その後、前線の雨が冬の空模様へのスイッチになって、西日本の標高の高い所から雨に雪が混じり始めることが考えられます。
 そして、本格的な上空の寒気が南下してくる明日以降、雪混じりの雨が雨混じりの雪に変化し、雪主体へと変化していくと思われますが・・・・


 冬の空模様へのスイッチ・・・前線の様子についても、気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という天気図で詳しくチェックしておきましょう。

相当温位131127

 日本付近で南海上の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)と、大陸の冷たく乾燥した空気せめぎ合っていることがわかりますが、せめぎ合いのカタチは3段階
 一昨日は強い暖湿気(濃い赤)が日本付近まで流れ込んできましたが、今日はそこそこの濃さ?の暖湿気が流れ込む程度ですから、前線の雨は一昨日ほど強くないと思われます。

 一方、南下してくる寒気は一昨日よりかなり強め
 雨の量は一昨日ほどではないにしても、前線付近では暖湿気vs寒気のバトルが激しくなって、大気の状態は十分不安定になると考えられます。

SSI131127

 SSIという大気の安定度の指数を見ると、日本海を通過する前線付近で特に大気の状態が不安定になることがわかります。

 一昨日は、強い暖湿気が流れ込む太平洋沿岸中心に大気の状態が不安定になりましたけど、今日は寒気優勢の日本海沿岸中心に不安定
 今回の空模様の骨格が冬寄りにシフトしているということが、こんな所にも表れています。


 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様の変化を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 上空の気圧の谷が朝鮮半島付近に南下してくる今夜以降日本海にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)という季節風の収束線(シアーライン)が形成され、寒気の南下とともに日本海沿岸に迫ってくることが計算されています。

 この収束線が日本海沿岸に上陸するタイミングで今年初の本格的な雪モードに突入。
 季節外れの大雨に見舞われた北陸付近でも本格的な雪のシーズンに入りそうです。

 なお、低気圧が発達しながら通過する日本海の波の予想ですが・・・

沿岸波浪予想131127

 4mを超えるシケ模様が予想されています。

 また、降るモノ・・・については・・・

短期予報解説資料131127

 短期予報解説資料(プロ用の資料)に北海道・東北中心の降雪が予想されていますが、長野県北部など標高の高い所での積雪も想定されます。

 また、日本海の低気圧付近の風や高波等については、今朝も気象庁から「暴風と高波及び雷に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されていますから、関心のある方は目を通しておいてください。

全般気象情報131127

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 実は明日・・・お天気キャスターの気象予報士お二人がKasayanを訪ねてくるんです。
 そんな明日の空模様をアレコレチェックしていたら・・・更新が遅くなっちゃいました。
 ごめんなさい・・・・

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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一時的に西高東低 冬型へ。北日本では暴風雪のおそれも(131126)


イチョウ落葉長野131126

 南寄りの強風が吹いた昨日長野地方気象台から「イチョウラクヨウ 平年比05日遅い 前年比04日遅い 長野ユブクジンジヤ」という電文が届きました。

 「イチョウオウヨウ」の電文から2週間後の落葉。
 落葉の基準「葉の約80%が枯れて落ちた場合」なので、樹上の残っている葉は全体の20パーセントということになるわけですけど・・・写真の枝を見ると、開花などと比べて落葉の判断はかなり微妙ですよね?

菅平131126

 そして・・・イチョウが落葉した翌朝・・・長野市の最低気温は6.5℃(06時51分)と少々高め
 昨日吹いた南風が運んできた暖気がまだ残っているからだと思いますが・・・

実況131126

 今朝の実況をチェックしてみると、寒冷前線が東海上に抜け、日本付近は西高東低 冬型の気圧配置になりつつある段階
 等圧線が混雑していますから、西寄りの季節風が強まり始めていると思われます。

 日本海では雨(雪)雲が発生していますから・・・これらの雨(雪)雲が流れ込んでくると気温も急降下
 これから本格的に冬の空模様に変化してくると思われますが・・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131126
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 明日夜の気圧配置を見てアレ?と思われた方もいらっしゃるのでは?

 朝鮮半島付近に南下中の弱い気圧の谷が深まって明日朝までに日本海で低気圧が発生
 昨日と似たカタチで日本海を発達しながら北東進し、北日本へと進むことが予想されていますから・・・今回の西高東低 冬型の気圧配置は、強風や高波をもたらすとしても、たった一日ということになります。

 低気圧の発達の程度からすると・・・明日は昨日ほどではないにしても、そこそこ暖かい南風が吹き込み、広範囲で前線の雨が降ると思われますが・・・
 だからといって・・・「今回の寒波は弱い寒波だったんだ」・・・・と考えるのは早とちり。

 今日南下してくる寒波はほんのジャブで・・・明日、低気圧や前線が通過した後・・・寒波の中心が南下し、本格的な冬のパンチが繰り出されることが予想されています。


 では、そんな空模様のストーリーを、専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図131126

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が、午前中北日本を通過
 また、夜にかけて比較的浅い上空の気圧の谷が北日本を通過していくことが計算されています。

 そして、これら上空の気圧の谷の通過に対応して地上では・・・下段の図・・・発達した低気圧が北海道の北に進み、西高東低 冬型の気圧配置が強まって日本海側で降水が活発化してくることが予想されています。
 また、等圧線も混雑していますから、昨日とは正反対の北~西寄りの風が強まり、雨が降る地域では暴風雨、雪が降る地域では暴風雪になり、海上の波も高まることも想定されるわけですが・・・

 再び上段の図・・・次の上空の気圧の谷が、深まりながら黄海方面に南下してくることも計算されています。

 このため、次の上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワーによって・・・下段の図・・・西日本の高気圧の後ろ側を、弱い気圧の谷(高気圧と高気圧に挟まれた相対的に気圧の低い場所:赤の点線)が深まりながら南下してくることが予想されていて・・・西高東低 冬型の気圧配置が早々に途切れてしまうことがわかります。

 明日朝この弱い気圧の谷の中に低気圧が発生して日本海を北東進
 全国的に雨を降らせた後、北海道に進んで冬型の気圧配置を形成し・・・今回の寒波のフィナーレが訪れることになるわけですが・・・


 明日以降については明朝チェックするとして・・・今日の一時的な冬型の気圧配置で雪が降るエリアはどこなのか?・・・どの程度気温が下がるのか?
 ここでは今日の寒気の様子をチェックしておきましょう。

500気温131126

 地上付近(下段の図)の0℃ラインは太平洋側まで南下するので気温はそこそこ下がりますけど・・・平地で雪を降らせるような寒気は上空(上段の図)地上付近(下段の図)ともにイマイチ南下してきません。
 このため、今日平地で雪が降るのは、東北北部以北だけと思われます(高い山では全国的に雪が降ってもおかしくなさそうですけど)が・・・

 上空の寒気(上段の図)をよーく見ると、シベリアを南下してくる次の上空の気圧の谷の北側には-42℃以下の真冬の寒気が控えていることがわかります。
 明日、一時的に冬型がゆるんだ後にやってくる寒波は、かなり本格的なパンチになりそうですよね。
 (現時点でKasayanとしては長野市街地でも降り方は別として、降るモノは雪になるんじゃないかと思っています)


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で、今日の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131126
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 紫色は下層雲。

 冬型の気圧配置が一時的に強まり、日本海側で降水が活発化
 夜にかけて平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気が北日本に上陸するので、東北北部以北では雨が雪に変化してくると思われます。

 また、北日本中心に等圧線が混雑・・・一時的な冬型とはいえ、西寄りの季節風が強まる模様。
 このため、昨日に引き続き、気象庁から「暴風と高波及び雷に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されているので、今朝は全文掲載しておきます。

全般気象情報131126

 雨や雪というよりはと風によって高まるに警戒が呼びかけられています。

MSM風速131126

沿岸波浪予想131126

 風と波の計算値をザックリとまとめておきましたので、気になる方はチェックしておいてください。

 また、今夜は急激に気温が下がるのでご用心。

時系列予報131126

 これは長野県中部の地域時系列予報(気象庁発表)ですが、気温が急降下する様子・・・ハッキリとわかりますよね。
 最寄りの地域の時系列予報ではどうなっているでしょうか?

 なお、明後日の襲来が予想されている主役の寒波ですが・・・

気温傾向グラフ131126

 28日~29日がピークで月末まで続いてしまいそうですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 今朝は駆け足になってしまって失礼しました。

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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