気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2013年12月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

穏やかな大晦日から一転、元日は急速に下り坂(131231)


 いよいよ今年最後のブログ更新になりました。

 天気予報に携わる者の中には、「その土地の天気を理解するためには、最低でも2年間、毎日天気解析をし続けないとダメ」なんて言う人がいるのですが・・・
 長野にUターンしたKasayanも・・・実は、2年間毎日ブログを書き続けたらブログを止めると決めていました。

 そして昨年の元旦からこのブログを書き始め、1年目は366回休まずに更新することができたのですが・・・
 今年は母が亡くなったり、父が倒れたりして都合6日間休載をしてしまいました。

 したがって、当初の目標を達することができませんでしたので、少なくとももう1年このブログを書き続けることにいたします
 Kasayanは喪中なので新年のご挨拶はできませんが、来年も引き続きよろしくお願いいたします


 さて、今年は巳年・・・年だったわけですが・・・
 今年の天気を左右した最大の原因は、蛇年だけに偏西風の「蛇」行だったように思われます。

北半球実況30日131231

 この図は昨日21時の北半球上空約5500mの実況天気図ですが、年末も偏西風は大きく蛇行中
 このため、北極の寒気が日本方面に流れだす一方、ヨーロッパ方面には寒気が全く南下せず・・・一昨日は、ドイツのベルリンで日本から贈られた桜が暖冬のために咲きだしたというニュースがありました。

 偏西風の蛇行が地球温暖化の影響かという論議は気象学者におまかせしますが、少なくとも今年は偏西風の大きな蛇行に伴う激しい天気変化が多かった・・・というのがKasayanの印象。
 たぶん・・・来年もこの傾向が続くんでしょうけど、せめて気象災害の少ない一年になってほしいものです。
 

菅平131231

 では今年最後の天気チェックに入りますが・・・いつもと同様、今朝の長野市の様子から。
 ご覧のように曇り空ですが・・・最低気温は-1.2℃(04時34分)ですから、それほど冷え込んでいるわけではありません。

 そんな今朝の実況・・・

実況131231

 気圧配置は南西高北東低・・・いわゆる里雪型の冬型になっています。

 そして、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側の蛇行域)が通過中なので・・・等圧線の間隔がやや広めにもかかわらず日本海側の雨(北陸沿岸中心)や雪(北日本中心)は、そこそこ活発になっているようですが・・・

 日本付近の偏西風は比較的東西に緩やかに流れているようですから、現在通過中の上空の気圧の谷が通過した後は、今日いっぱい天気の急変はないと思われます。


 では、明日元日にかけても穏やかな空模様が続くんでしょうか?
 まずは普通の天気図を使って、明日元日の夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 西高東低(南西高北東低) 冬型の気圧配置は今朝まで
 高気圧が四国沖方面に張り出してきます。

 このため今日大晦日は、冬型の天気分布が尾を引く日本海側で雨や雪が残る所もありますけど、広範囲で冬晴れの比較的穏やかな天気になると思われます。

 ただ、穏やかなのは今日の日中いっぱい
 今夜にかけて朝鮮半島方面に前線を伴った低気圧が進んできて・・・明日元日急速に発達しながら北海道方面に向かい・・・いきなり西高東低 冬型の気圧配置になってしまいます。

 また、低気圧が引き連れてくるように上空の強い寒気(年始寒波)も一気に南下
 寒気の先端では寒冷前線が活発化して雨(雪)雲の帯が発生・・・東~北日本を通過していくことが予想されています。

 上空の寒気が強いので、寒冷前線付近では大気の状態も非常に不安定
 前線通過時には、落雷や突風を伴って急に雨(か雪)が降り出し、日本海側ではそのまま大雪モードに突入することも考えられます。

 ちなみに明日朝9時の寒冷前線の位置はちょうど日本海沿岸
 このため日本海側では、初日の出の時間帯直後から天気が急速に悪化すると思われますから・・・初日の出を吹きさらしの稜線で迎えることの多い年末年始の冬山では遭難多発の条件が整ってしまうことになります。
 すでに入山している方々が、キチンと天気予報を理解して、適切な計画を立てておられるとよいのですが・・・


 それでは、専門の天気図で詳しく・・・今年最後のブログ更新ですから、明日夜までの天気変化をまとめておきました。

 まずは今日、大晦日の空模様から。

31日500図131231

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が通過した後、日本付近には久々に好天パワー(高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根がやってきます

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧が張り出して冬型の気圧配置が弱まり降水域(青の点線内)も日本海沿岸の一部を除いて少なくなってきます。
 普通の天気図でチェックしたように、「比較的」穏やかな大晦日ということになるわけですが・・・

 再び上段の図・・・早くも次の上空の気圧の谷が朝鮮半島や九州付近に接近してくることが計算されています。
 つまり、穏やかな天気は今日いっぱい・・・今夜には下り坂に向かうことが予想されます。


 続いて、今日大晦日の上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

31日500気温131231

 午前中、上空の気圧の谷が通過した後、上空(上段の図)地上付近(下段の図)ともに寒気が抜けていくことが計算されています。

 したがって、気温の面からも雨(雪)雲の成長が弱まり、穏やかな空模様になることがわかりますが・・・
 高い山で雪になる目安=上空約1500m 0℃以下の寒気は太平洋まで南下したままですから、さすがに暖かくはなりません。
 日射しがあるところでは過ごしやすい・・・といったところでしょう。


 それでは、下り坂を転がり落ちる?明日元日の空模様をチェックしていきましょう。

1日500図131231

 こちらも上段の図から。
 いきなり偏西風が大きく蛇行・・・午前中、上空の気圧の谷が通過した後、東~北日本方面に向けて、続けざまに上空の気圧の谷がやってくることが計算されています。

 つまり東~北日本には断続的に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぐわけですから、地上付近では・・・下段の図・・・低気圧が急発達しながら北海道を通過して冬型の気圧配置になり、東~北日本中心に等圧線が大混雑・・・北西の季節風が強まり海は大シケになることが予想されます。

 また、日本海沿岸の降水が活発になり、断続的に降り注ぐ悪天パワーによって降水が長引くことが考えられます。


 では、降水が雨になるのか?雪になるのか?・・・元旦の上空の寒気の様子もチェックしておきましょう。

1日500気温131231

 強い寒気の流入は北陸以北限定。
 西日本への影響は少なめと思われますが、東~北日本では強い寒気が南下の南下によって雪(雨)雲が活発化することが想定されます。

 大晦日に雨や湿雪になっていた地域ではまとまった雪に変化・・・特に北海道には-42℃以下の年始寒波がやってきて・・・暴風雪になることも考えられます。


 で・・・そんな天気変化の引き金になるのが低気圧から延びる寒冷前線
 下段の図からすると・・・等圧線がやや混雑している-6℃ライン付近に位置していると思われますが・・・
 もう少し詳しく・・・気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という天気図もチェックしておきましょう。

1日相当温位131231

 寒冷乾燥空気と温暖湿潤空気(暖湿気=雨・雪の原料)がぶつかるところに前線が発生しますから・・・黄色の点線付近が寒冷前線帯

 元日09時に日本海沿岸接近し、夜には東海上に抜けるようですから・・・初日の出直後に急速に天気が悪化してくるということがよく分かりますよね。


 それでは、最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で、大晦日~元旦にかけての空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 大晦日は、上空の気圧の谷の通過に伴って風の収束線が発生・・・上昇気流が活発化する北陸や東北日本海側で雨が残ってしまうものの、その他の地域は晴天ベース
 穏やかな一日になりそうですが・・・

 今夜、日本海で寒冷前線の降水帯が急速に発達
 温暖湿潤空気と乾燥寒冷空気がぶつかる収束線が日本海沿岸に南下し・・・元日の午前9時頃に上陸することが計算されています。

 安全マージンを考えれば初日の出直後はかなりアヤシイ状態
 北アルプス南西側には、寒冷前線に吹き込む南西風の収束線まで発生して風雪が強まることが予想されますから・・・しつこいようですけど・・・冬山登山や山スキー・スノーボードいはくれぐれも注意していただきたいと思います。

 気象庁も「暴風雪と高波に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表しています。

気象情報131231

 台風並みの風も予想されていますから、最寄りの地域の府県天気予報もチェックして、安全で楽しい正月をお過ごしください。

 今年一年有難うございました

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


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今日(30日)~1月3日までの空模様。元日は急速に冬型強まる!(131230)


菅平131230

 今朝も長野市は晴天
 冬晴れの太平洋側の天気分布に入っています。

 もちろん放射冷却現象が発生していて、最低気温は-5.1℃(06時41分)。

北アルプス131230

 北アルプス方面も視界良好で・・・残念ながら槍ヶ岳は雪雲に隠れて見えませんが、表銀座の山々がモルゲンロートに輝いています。

 そんな今朝の実況

実況131230

 気圧配置は南西高北東低・・・いわゆる里雪型の冬型
 里雪型だけあって、日本海沿岸平野部中心に雪(雨)雲がかかっていて、レーダーで見る限り、長野県や富山県の山々に背の高い活発な雪雲は見られません。

 西日本に高気圧が張り出していますから、このまんま冬型の気圧配置が弱まってしまうかも?なんて感じもしますけど・・・
 衛星の水蒸気画像を見ると、北日本には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が断続的に南下中
 また、黄海方面でも上空の気圧の谷が南東進していることがわかります。

 したがって・・・そう簡単には冬型の気圧配置が弱まるということはなさそうですが・・・・

 今年も残すところ2日

 気象庁発表の府県天気予報の「明後日」の予報は来年元日ということになりましたから、今日も年末特番?
 気象庁が普通の天気予報(短期予報)や週間予報を作成するために使用している最新GSMモデル(シミュレーション)を使って、今日30日から1月3日までの空模様をまとめて検討しておくことにします。
 (作図が多くなってしまったので、いつもの普通の天気図を使ったアニメはお休みします)

 【30日】


GSM30日131230

 上段の図が地上の空模様の骨格にあたる上空約5500m付近の気圧配置と、いわゆる冬将軍の寒気

 赤の点線で描きこんだ上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が接近すると、地上の天気は下り坂に向かい、通過直後から天気は回復に向かいます

 一方下段の図は、普通の天気図の原図にあたる地上の気圧配置降水量
 平地で雪になるのか?雨になるのか?目安になる地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温を描いてあります。

 必要なことは図中に書き込んでおいたので、発生する空模様(下段の図)と、原因(上段の図)を対応させてご覧いただくと・・・天気の変化傾向(悪化・好転)や、変化のタイミング、さらには気象庁や民間気象会社の天気予報を見るにあたって考慮すべき安全マージンの幅を考える資料になると思います。

 まあ・・・30日の天気・・・冬型は緩むけど、日本海側の雨や雪はしぶとく残り、西日本でも上空の気圧の谷が通過するタイミングで一時的・局地的にぐずつく所がありそう・・・ということになるでしょうか。


 【31日 大晦日】

GSM31日131230

 天気図の見方はすでにご紹介しましたから、30日の空模様との連続性を意識しながらご覧いただければOKだと思います。

 こちらも簡単にまとめるなら・・・北日本中心に冬型の気圧配置が続いてしまい、日本海側では北陸中心に雨や雪がのこってしまうものの、年末年始の空模様のうち、最も穏やかな一日になりそう。
 ただ、朝鮮半島付近を低気圧が発達しながら東進し、強い寒気を後ろにひかえた寒冷前線帯が南下してくるので・・・つかの間の穏やかさ・・・冬山では嵐の前の静けさ
・・・ということですね。


 【01日 元日】


GSM01日131230

 上空の気圧の谷が悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持っているということをイメージするにはピッタリの空模様。

 また、偏西風が南に蛇行している上空の気圧の谷が、急激に深まって、ついには偏西風の流れから切り離され(カットオフ)、悪天パワーの親分といえる寒冷渦になる様子もわかります。

 朝は晴れていても日本海側から寒冷前線のシャープな前線帯が南下
 さらには上空・下層ともに寒気が急激に南下してきて、突然?西高東低 冬型の気圧配置に

 大晦日から続いた比較的穏やかな空模様が、初日の出の時間帯を境にして激変するわけですから・・・冬のレジャー・・・特に初日の出を期待している年末年始の冬山登山にとっては、最も遭難の危険性が高い天気変化といえるでしょう。

 一昨日までの計算値では、大晦日もそこそこ雪が残る傾向があったので、一時的な好天=疑似好天の危険性を考えていましたが・・・
 今朝のデータからすると、体力や技量がやや足りない方でも、しっかりとした踏み後をトレースして稜線に登れてしまう可能性が高い大晦日後・・・それも吹きさらしの稜線に足を引きとめてしまう初日の出直後の天気急変・・・
 天気予報と自分の技量・体力の安全マージンを十分にとっていただきたいと思います。


 【02日】


GSM02日131230

 冬型の気圧配置は東~北日本限定ですけど、等圧線の混雑具合はかなりなモノ。
 北にいくほど暴風雪の可能性が高まります。

 北の海は大シケでしょうから、フェリーでのUターン・・・相当の覚悟が必要になるかもしれません。


 【03日】


GSM03日131230

 冬型はさらに緩む傾向。

 そして・・・沖縄付近に・・・いわゆる南岸低気圧が発生
 正月休み明けの4日~5日にかけて太平洋側を進むようですから・・・今はひたすら雪にならないことを祈りましょう。
 ただ、長野県中・南部では・・・上雪(カミユキ)になるかもしれません。


 以上、5日間の計算値をザックリと眺めてきましたが・・・・
 繰り返しになりますが、これは計算値からそのまま読み取れることを書き綴ってきただけのこと。
 過去の計算値や他の計算値と見比べることで、計算値自体の信頼性を判断して修正を加えたり、地形の影響など地域ごとの検討要素を加味して最終判断をする必要があります。

 全体の傾向としては間違ってはいないはずですが、最後の最後・・・ご自分の行動判断をされる際には、以上の修正を適切に行っている(はずの)、気象庁の予報やお気に入りの民間気象会社の予報をチェックしてください
 その際、以上の検討結果が安全マージンを考慮するための資料になれば幸いです。

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 で・・・長野市に住むKasayanとしては・・・気になるのが北アルプスの空模様
 一昨日、昨日とGSMモデルをご紹介してきましたが・・・やはり最新の計算値も継続してご紹介しなければ中途半端になってしまうので・・・

GSM中部年末年始131230

 上段の図は昨日までの計算値と同様、降水の様子と上空約3000mの気温の様子。
 1日朝からいきなり雪が強まり、気温が急降下するという点に変化はありません。

 今朝は上空約3000mの風の様子も形成しておいたのですが・・・雪だけではなく風も強まり、北アルプス稜線付近は暴風雪になる可能性がかなり高いと思われますから・・・・
 稜線での初日の出・・・見たい気持ちはよく分かりますけど・・・ご自分の技量・装備・場所と冷静に相談して、根拠ある理由が見つからない限り、早めの下山をしていただきたいと思います。
 (前線南下前、大晦日午後あたりから稜線付近では南寄りの風が先行して強まる可能性も考えられます)


 では最後・・・時間の流れが前後しちゃいますけど・・・いつものようにMSMモデル(シミュレーション)で今日~明朝の空模様をイメージして、今日の天気チェックを終わることにします。

全国流線アニメ131230


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年末年始の天気と寒波の様子。北アルプス付近の天気傾向は?(131229)


菅平131229

 今朝の長野市は、昨夜の雪が止んで・・・ほぼ快晴!
 気温は-6.9℃(07時22分)で今期一番の冷え込みになっていますが、積雪はたったの4センチ(09時現在)。

 長野市の北に位置する飯縄山はもとより菅平も志賀高原もハッキリと見えています(日の出直後から稜線がぼやけてきましたが)。
 そして・・・

槍ヶ岳131229

 今年はもう見られないと思っていた北アルプス 槍ヶ岳もご覧の通り。
 予報どおり大雪になった所はありましたが、長野市付近はあまり大雪の影響を受けませんでした

実況131229

 というのも、一昨日来の西高東低 冬型の気圧配置は、いわゆる里雪型だったから。

 等圧線が北西~南東方向に斜めに位置する傾向が続いたため、北西風というよりは西風が優勢になって・・・長野県西部に位置するスカイツリー約5本分の高さの壁・・・北アルプスが雪雲の県内への流れ込みをブロックしたためと思われます。

 もっとも、昨夜一時的に等圧線が南北縦に位置する山雪型(脊梁山脈 山沿い中心の雪。長野市街地にも雪雲が流れ込みます)に変化しましたが、それも一時的・・・・

24時間降雪量131229

 今朝4時までの24時間降雪量を見ると、今朝も降雪量トップ10に4か所も西日本がランクイン(昨日朝は8か所ランクイン)。
 中でも、若狭湾から関ヶ原、名古屋方面に流れ込む雪雲による降雪が多くなっていますが、これも里雪型の気圧配置に特徴的なJPCZ(日本海寒帯気団収束帯という里雪型でしばしば発生し、雪雲を活発にする風の収束線)が若狭湾を指向したためと考えられます。

 ただ・・・もう一度今朝の実況に戻って・・・衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けようとしていますから・・・天気は回復傾向
 大雪の峠は越えたようですね。


 では・・・年末年始にかけて、このまま穏やかな天気が続くんでしょうか?
 多くの方が年末年始の休みに突入していると思いますから、今日は「特集!年末年始の天気と寒波の様子」と題して、1月2日までの空模様を一気にチェックしていきたいと思います。

 また、北アルプスが見える所に住んでいるんですから・・・「北アルプス付近の天気傾向は?」・・・についても最新のデータでまとめておくことにします。


 では目先、今日の空模様を詳しく。
 明日以降の天気図や計算値を見るための予習のつもりで、天気図中の書き込みを読んでいただけると幸いです。

 まず、明日夜までの空模様を、普通の天気図でザッと概観するところから。

予想図アニメ131229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 明日夜まで、西高東低 冬型・・・それも等圧線が北西~南東方向に位置する里雪型の気圧配置が続くものの・・・等圧線の間隔が次第に開いて回復に向かうことが予想されています。

 上空の寒気も、ゆっくりですが北上する傾向。

 少なくとも明日にかけては、日本海側の雪は弱まり、北陸西部では雪が雨に変化し、年末寒波の影響が弱まることが考えられます。

 そんな様子を、専門の天気図で詳しく・・・

500図131229

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がカムチャッカ半島付近まで北上し、上空の気圧の谷も東海上に抜けることが予想されています。

 このため、地上では・・・下段の図・・・等圧線の間隔が広がって、冬型の気圧配置が弱まり、山陰付近の降雪(青の点線内)も解消することになるわけですが・・・

 再び上段の図・・・今夜にかけて、西日本から東日本を、比較的浅めの上空の気圧の谷が通過していくことが計算されています。
 このため、西~東日本の回復はちょっと遅れ気味で・・・日中、九州西・南岸も含めて一時的に天気が悪化・・・雲が広がったり、雪がチラチラとすることが予想されます。

 また、カムチャッカ半島方面に進む寒冷渦は、どうやら停滞気味で・・・寒冷渦の南側では上空の浅い気圧の谷が断続的に北海道付近へと南下する模様。
 したがって北日本方面では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の発達した低気圧がカムチャッカ半島付近に停滞して(里雪型)の冬型の気圧配置が続き弱い気圧の谷(細い赤の点線)が断続的に南下
 日本海側では強弱あれど雪が続いてしまうことになります。


 それでは、雪雲を活発化させ、厳しい寒さをもたらす上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131229

 上空・地上付近とも寒気が北上する傾向ですが、地上付近の寒気の北上は比較的遅め
 上空の寒気が抜けるため、背の高い発達した雪雲は減ってきますけど、そこそこの雪雲が日本海沿岸に流れ込む状態が続くと思われます。

 また、太平洋側の地上付近には、平地で雪の目安=-6℃以下の寒気が残りますから、雪雲が流れ込むタイミングがあれば、今日も太平洋側で雪になる可能性があります。


 回復傾向とはいえ、あくまで「傾向」・・・
 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 降水(雪)は全体として弱まる傾向ですけど、上空の気圧の谷が通過するタイミングで九州西岸で雪になったり、北陸や東北日本海側に風の収束線がかかって雪が強まったり・・・
 北陸以北の日本海側では回復には至りません。
 
 また、東日本に暖気が流れ込むため、北陸では明朝から雪が雨に変化する可能性が高まっています。
 めまぐるしいですよね?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 さて・・・いよいよ明日以降、年末年始の空模様
 気象庁が週間予報を作成するために利用しているGSMモデル(シミュレーション)でまとめておきました。

 今日の空模様のチェックで、上空の気圧の谷等の見方・・・おわかりだと思いますので、図中の書き込みを読み進めてみてください。

 【30日】
GSM30日131229

 【31日】

GSM31日131229

 【01日】

GSM01日131229

 【02日】

GSM02日131229

 ご理解いただけましたか?

 流れとしては・・・大晦日~元日午前中にかけては、北日本中心の冬型の気圧配置(里雪型)が続き、日本海側で雪が降りやすいものの、全体として回復傾向
 太平洋側中心に、初日の出も広範囲で見られる可能性がありますが・・・

 元日の昼頃からは、日本海を低気圧が発達しながら北東進し、寒冷前線が南下・・・前線の接近・通過に伴って、天気は急速に下り坂に。
 2日には再び強い冬型の気圧配置になって、強い寒気も南下・・・日本海側中心に雪が強まることが予想されます。

 繰り返しになりますが・・・あくまで計算値そのままですから、気象庁の予報官が作成した計算値解釈の模範解答・・・週間予報をキチンとチェックしていただきたいと思いますが・・予報の傾向はこんな感じになるはずです。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 で・・・このような天気変化のストーリーで問題になるのが・・・
 冬型がゆるむ年末、比較的容易に山に登り、稜線で初日の出を拝む冬山登山
 初日の出を拝んだあと、天気が急変し、登り以上に厳しい下山になることが心配されます。

 また、いったん気温が上昇しますから、雪崩の危険性も高まります。

GSM中部年末年始131229

 大晦日~2日の長野県周辺の空模様を拡大しておきましたが、元日から2日にかけて天気が下り坂に向かう様子・・・わかりますよね?

 今年の年末年始こそ、遭難ゼロになることを祈っています。

 向こう一週間の気温傾向も・・・

週間気温グラフ131229

 2日に再び冬型の気圧配置が強まることを示唆しています。

 なお、気象庁発表の大雪情報は・・・

全般気象情報131229

 今朝で打ち止めになるようですね。

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年末寒波 の今後と年末年始の天気傾向。(131228)


菅平131228

 今朝の長野市は、粉砂糖を撒いたように薄らとした積雪に覆われています。
 公式の積雪は3センチ(09時現在)ですから、年末寒波の影響はまだ無いに等しいといってよいでしょう。

 また、今朝の最低気温は-3.5℃(05時51分)。
 もはやこの程度の気温では、冷え込んだという表現を使うのがためらわれます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況131228

 ご存じのように、昨日から年末寒波がスタートしていて、西高東低 冬型の気圧配置が真っ盛り。
 日本海側中心に活発な雪雲がかかっていて、関ヶ原付近など山岳地帯の山なみが低くなっている所や、紀伊水道など風の通り道になっている海峡などでは、太平洋側にまで雪雲が流れ出ていることがわかります。

 また、日本海西部には、昨日に引き続き弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲して、周囲より相対的に気圧の低い場所)が発生・・・季節風の収束線が形成されていて、収束線に沿った雪雲の帯が山陰にかかり続けています。

24時間降雪量131228

 これは今朝午前3時までの24時間降雪量(積雪ではありません)ですが、全国トップ10に西日本が8か所もランクインしています。
 風の収束線(JPCZ:日本海寒帯気団収束線といいます)の影響力・・・すごいですよね!


 9連休をスタートした方も多いようですが・・・年末寒波2日目の天気。
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 年末寒波の冬型の気圧配置・・・今夜までがピークで、明日は西から高気圧が張り出してくるので「やや緩む」傾向。

 ただ、日本海側の降雪は明日も続きそうですから気を緩めるわけにはいきませんけど・・・
 たった2日で「緩む」という表現を耳にできるのは、雪カキや雪下ろしのシーズンが始まった北国の方々にとっては嬉しい知らせですよね?

 そんな様子・・・専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図131228

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道の東に進んで冬型の気圧配置の骨格が完成
 大陸から断続的に上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が南東進してくることが計算されています。

 このため、寒冷渦と上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって・・・下段の図・・・北海道北東海上で低気圧が猛烈に発達
 寒冷渦直下に入ることで発達のピークを迎え、台風なみの948hPaまで気圧が下がり、等圧線が大混雑・・・北日本中心に北西の強風が吹き荒れることが予想されます。

 また、上空の気圧の谷が通過するタイミングで、日本海側を中心に広範囲で雪雲が活発化
 日本海西部では弱い気圧の谷が発生して、収束線(JPCZ)を形成・・・雪雲の帯を山陰に運び込み続けることが考えられます。

 さらに、風速が強まることで、山岳や海峡・水道を通り抜けて太平洋側まで雪雲が流れ込むことも・・・

GSM風速131228

 これは今朝09時の風の様子

 発達した低気圧に近い北日本中心に北西風が強まり、雪が降る地域では暴風雪になるのは当然ですけど・・・上空約3000mでは全国的に風が強く、長野県付近でも20メートル前後の強風が吹き荒れることがわかります。

 上空3000mといえば北アルプスの稜線付近。
 冬山がどれだけ厳しいか・・・イメージできますよね?
 
 続いて、雪雲を活発化させ、太平洋側に流れ込んだ雪雲を手助けする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131228

 上空の気圧の谷の通過に伴って、上空も地上付近でも今夜にかけて寒気が南下する傾向。
 一般的に能登半島の輪島上空に-36℃以下の寒気が南下すると・・・日本海で湧き上がる雪雲が上空高くまで成長・・・北陸周辺で大雪になるといわれていますけど、そんな寒気が山陰まで南下してくるわけですから、大雪になるのは当然ですよね。

 また地上付近では、平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気が太平洋まで南下したまま。
 -9℃以下の寒気も四国南岸まで南下するので、太平洋側に流れ込む雪雲は衰えにくく、本来なら冬晴れになるはずの太平洋側にも雪を降らせるおそれがあります。

 こんな様子ですから・・・毎年雪で交通に障害が発生しやすい地域・・・たとえば関ヶ原付近などでは・・・雪が流れ込みやすい風向や風速に変化するタイミング・・・が、予報を作成する上で重要になってきます。


 では、太平洋側に雪雲が流れ込みやすいタイミングや、ここまでチェックしてきたポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 日本海西部のJPCZ(収束線)・・・なかなか消滅しませんから、JPCZが指向する山陰では今後も降雪の増加が予想されます。

 また、JPCZが若狭湾付近を指向するタイミング関ヶ原~名古屋方面に雪雲がドッと流入することがわかります。
 東海道新幹線の遅れが気になりますけど・・・午後からが要注意・・・ということになりそうですね。

中部流線アニメ131228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 長野県付近も拡大して掲載しておきました。
 名古屋付近・・・午後からグイグイと雪雲が流れ込むようですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 なお、今朝も気象庁から「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されていますから、防災事項だけ抜粋して掲載しておきます。

全般気象情報131228

 各県でも府県気象情報(ローカルニュースで伝えられます)が発表されていますから、最寄りの地域の予想降雪量などをチェックしておいてくださいね。

長野県気象情報131228


 さて・・・今日も年末年始の天気を、気象庁発表のGSMモデル(シミュレーション)を使ってまとめておきました。

年末年始GSM全国131228

 昨日とほぼ同様の傾向が読み取れますが、大晦日の天気が早めの回復に変化してきた感じ。
 元日もそんな雰囲気が漂いはじめていますけど・・・この程度は誤差範囲
 このままの傾向で推移してくれるとイイんですけど、あくまで計算値だということを肝に銘じて、週間予報をチェックする参考資料として利用するにとどめてください

年末年始GSM中部131228

 こちらも昨日同様、中部地方の拡大図。
 昨日と同じく、北アルプスの稜線付近・・・上空3000m付近の気温も重ねておきましたが、大晦日~元旦と、ある程度回復の兆しが見られるので、疑似好天に騙されて、2日の冬型の強まりに翻弄されないようにしてください。

気温傾向グラフ131228

 向こう一週間の気温の傾向も、これらの計算値と整合していることがわかります。

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年末寒波スタート。広範囲の大雪と強風・高波に警戒。年末年始の天気続報も(131227)


長野駅の降雪131227

 今朝の長野市・・・明け方までは雨が降っていましたが、最低気温1.0℃(07時44分)を記録した頃から雪に変化し、長野駅付近でも大粒の雪が降っています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況131227

 低気圧が4個も並んだ深い気圧の谷が東日本を通過していて、気圧配置は西から西高東低 冬型に変化している最中。

 気圧の谷の中に位置する東日本では太平洋側にも雨雲がかかっていますが、冬型に変化した西日本では日本海側中心の雨や雪になっていて・・・
 日本海西部の弱い気圧の谷に発生した北西風の収束線に沿って、山陰付近に雨(雪)雲が流れ込んでいることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・沿海州に寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)があって、北海道方面に東進中
 また、朝鮮半島付近には上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)があって、西日本方面に進んでいることがわかります。

 寒冷渦も上空の気圧の谷も、地上に反時計回りの渦(低気圧)を強め、上昇気流を強めて雨(雪)雲を活発にするチカラ=悪天パワーを持っていますから・・・天気はますます下り坂に向かうことに。

 いよいよ年末寒波による荒れ模様の天気がスタートしたわけですが・・・
 年末の民族大移動を控え、気象庁は「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」(「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表して注意を呼び掛けています。

全般気象情報131227

 防災事項は、強い冬型の気圧配置と寒気に伴う「大雪」
 そして、等圧線の大混雑によって強まる風がもたらす「暴風雪・高波」ということになります。
 テレビの全国版のニュースでは、この情報を要約して伝えるだけですから、原本に目を通しておくのが一番ですよね?

 この情報・・・地元の気象台も地域に特化したカタチに加筆して発表していますから、地元や帰省先、旅行先の気象台が発表している府県気象情報(ローカルニュースで伝えられます)をご覧になる前に目を通しておくとよいでしょう。

長野県気象情報131227

 これは「大雪に関する長野県気象情報」。
 今朝の段階では山陰・北陸各県の情報は発表されていませんけど、今日の夕方以降、続々と発表される可能性がありますから、お出かけ前にはチェックしておいてくださいね。


 では年末寒波スタートの様子・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ131227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 普通の天気予報では、誰が解説しても・・・「低気圧が北海道の東で発達して冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下してくるため、日本海側中心に大雪のおそれがあります」ということになると思います。

 でも・・・それじゃ天気予報ゴッコになってしまうので・・・
 等圧線のカタチをよーく見ると・・・日本海の西部に弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲し、周囲より相対的に気圧の低い場所)ができることがわかります。
 
 いつもこのブログをお読みいただいている方はご存じだと思いますが・・・この弱い気圧の谷の中・・・北西の季節風が吹きこんで発生する風の収束線JPCZと呼ばれる日本海寒帯気団収束帯。
 風が収束することで上昇気流が強まって雪雲が帯状に活発化・・・その延長線上で降雪が活発化するわけですが・・・
 この様子だと今日日中は山陰付近で雪が強まりそうですよね?

 で・・・明日にかけて・・・冬型の気圧配置が続くわけですが・・・等圧線のカタチは次第に南北縦型に。
 いわゆる山雪型(日本海沿岸部より脊梁山脈で降雪が強まるパターン)の気圧配置になって、冬型の気圧配置が最盛期を迎えることが予想されています。

 また、寒気西日本から北日本まで広く南下する・・・いわゆる鍋底型のカタチに変化。
 大雪が長引くことが考えられます。
 

 先にご紹介した「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」と見比べれば・・・何が起こるのか?理解できると思いますけど・・・
 理由がわからなければ天気予報の安全マージンを考えることもできまんから、専門の天気図を使って、年末寒波のスタートの様子を、詳しくチェックしていきましょう。

500図131227

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分=寒冷渦が、今夜北海道上空へ
 また、悪天パワーの子分?=上空の気圧の谷が、午前中、西日本に上陸して、夜、東海上に抜けていくことが計算されています。
 また、その後も、大陸方面から上空の気圧の谷が深まりながら断続的に南下してくることも・・・・

 このため地上では・・・下段の図・・・寒冷渦の悪天パワーを受け取って、北海道付近の低気圧が急発達
 等圧線が大混雑して、西高東低 冬型の気圧配置が強まります。

 また、断続的に南下してくる上空の気圧の谷の悪天パワーによって、日本海に弱い気圧の谷(低圧部)が発生・・・雪雲を活発化させる季節風の収束線が断続的に南下し続け・・・日本海沿岸に大雪をもたらすことが予想されます。


 続いて、暖かい日本海から湧き上がる水蒸気(湯気?)を背の高い活発な雪雲に変化させる上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温131227

 上空の寒気も地上付近の寒気も、上空の気圧の谷が通過した後、西日本から南下してくる模様。
 JPCZの収束線がかかる山陰付近で大雪モードがスタートして、夜にかけて北日本でも大雪が始まることが考えられます。

 当然、大雪による交通障害などが心配されるわけですけど・・・
 寒気の流れ込みが遅い北日本では、降り出しの雪はかなり湿った雪になると予想されますから・・・
 低気圧の急発達に伴う強風によって、横殴りの湿雪が電線や鉄塔に付着・・・重くなった電線や鉄塔が強風に揺さぶられ、断線や鉄塔の倒壊によって、停電が発生することも心配されます。
 
 ファンヒーターなど、今は暖房機器に電気が使われていますから、この時期の停電は夏より大変かもしれませんよね?


 では、以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ131227
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 必要なことはアニメの書き込みをお読みいただければわかると思います。

 明日にかけてJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)がかなり活発ですから・・・全般気象情報でも中国地方(山陰・中国山地中心だと思いますが)でも45センチ程度の降雪が予想されているんでしょうね。

 JPCZが計算値のようにある程度動けば大雪エリアが分散されますが、同じ場所に停滞すると局地的に短時間の積雪がうーんと多くなって、いつぞやのように長時間の車の立ち往生のおそれが高まります。
 北日本の降雪も収束線の位置によっては同じような被害をもたらしますから、車での帰省ではそんなリスクも頭の片隅に入れた準備をしたほうがイイかもしれません。

 なお、忘れられがちなのが海上の高波

沿岸波浪予想131227

 低気圧が急速に発達するため、波も急速に高まってきます
 フェリーでの帰省は・・・大変でしょうね・・・
 欠航にならないことを祈っています。

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 では最後・・・年末年始の天気・・・今日も最新のデータをまとめておきました。

GSM年末年始131227

 書き込みをお読みいただければOKですけど、やはりポイントは元日頃に一時的に雪が弱まる可能性があるということ・・・
 初詣にはラッキーですけど、冬山登山を予定されている方は要注意
 繰り返しになりますけど、仮に元日朝に晴天になっても、それは一時的な晴天という可能性があって、2日にかけて再び雪が強まってくるおそれがあります。

 いわゆる疑似好天になる可能性がありますから、山中でも最新の天気予報を入手できるよう、携帯だけではなく小型・高感度のラジオや144MHz・430MHzの小型の無線機(今年はKasayanもワッチしているかも?)を持参してくださいね。

 ちなみに、同期間の長野県付近の様子ですが・・・

GSM中部年末年始131227

 こちらは上空約3000mの気温を描き込んでおきました。
 (なぜ3000mなのか、わかりますよね?)

 あくまで計算値にすぎませんから、最新の様々な情報を総合的に考慮して判断していただきたいのですが・・・元日の一時的な回復・・・それも初日の出の時間帯・・・騙されないようにしてください。
 
 計算値どおりになれば・・・元旦の天気予報番組では「年末寒波もひと段落・・・新年は穏やかな・・・」なんて伝えられるかもしれませんが、そんな言葉は平地のこと・・・です。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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