気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2014年01月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

冬型強まるも一時的、西~東日本は回復へ。立春寒波 続報も(140131)


 週末の空模様と、次の寒波が気になっている方も多いでしょうから・・・・

 今朝も次の寒波・・・立春寒波の続報を、昨日の記事に加筆するつもりで・・・・

北半球実況アニメ5日間140131
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 まずは、今月26日から5日間の北半球の寒気の動向から。

 北極海上空の気温が高めに推移している反面、北米とシベリアに強い寒気が滞留する状態が続いていますが・・・
 そんな傾向にあっても、寒気はアメーバーのように北極を中心に反時計回りに回転していて、南北にウネリながら、断続的に日本付近へ寒気が流れ込んでいることがわかります。

北半球実況140131

 アニメの最後・・・昨夜21時の北半球の寒気の様子を詳しく見ると・・・・
 シベリアの巨大な寒気のカタマリの東端で、-36℃以下の寒気の谷(南側に寒気が飛び出ている場所)が北日本方面に進んでいることがわかります。
 このため、この寒気の谷が通過する今日は、北日本を中心に雪雲が活発化するわけですが・・・

 この寒気の谷が通過した後、しばらく寒気の谷の接近は見られませんから、日本上空の気温が再び上昇することが予想されます。

 暖かくなって良かった・・・と思われるかもしれませんけど、こんな時には、南海上から暖気が、湿り気=雨の原料を伴って流れ込んでくる傾向にあります。

GSM週末の空模様140131

 明日1日(土)と、明後日2日(日)の正午GSMモデル(シミュレーション)を掲載しておきましたが、明日土曜日は高気圧に覆われてまずまずの空模様になりそうですけど、明後日日曜日には、日本海を低気圧が通過
 南海上から暖かく湿った空気=雨の原料が流れ込み、広範囲で活発な雨になることが計算されています。

 ということで、この週末は日曜日に天気が崩れることになるわけですが・・・・
 日本海を通過する低気圧が北海道の東海上に抜ける3日(月)から西高東低 冬型の気圧配置になって・・・次の寒気が南下
 いよいよ立春寒波がやってくることになります。

気温傾向グラフ140131

 今朝も、向こう一週間の気温傾向の最新のグラフをご紹介しておきますが・・・
 昨日の計算値より、立春寒波の影響が強まり、西日本にも影響しそうな気配が出てきました。

 また、今朝の計算値でも、8日あたりに関東や長野県南部に雪をもたらす南岸低気圧の通過も示唆されています。

 週間予報が気になる方は、以上の傾向を意識しながら天気マークや気温をチェックしてみてくださいね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、今朝の長野市・・・

菅平140131

 明け方までシトシトと雨が降っていましたが、日の出とともに青空が広がってきました。

 最低気温はプラスの1.0℃(06時55分)。
 昨日流れ込んだ暖気が残っているため、冷え込みはありません

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140131

 気圧配置は西高東低 冬型になる直前の段階。

 寒気と暖気のせめぎ合いの場・・・寒冷前線が北陸付近を南下していますから、これから日本海側では雨が雪に変わり・・・
 長野県北部も日中の日射しでやや気温が上がるものの、夕方から明日朝にかけて急速に冷え込んでくると思われます(前線の通過が遅い関東では夕方以降、北風が強まり急速に冷え込んでくるんでしょうね)。


 ということで、まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140131
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これから強まると思われる西高東低 冬型の気圧配置ですが・・・強まるのはほんの一瞬
 今夜にかけて高気圧が移動してきて、早くも西から冬型がゆるむことが予想されています。
 (余談ですが天気予報の原稿では高気圧は「移動」、低気圧は「進む」と表現するお約束があること知ってました?)

 また、寒気の流入も東~北日本だけ
 
 西日本は穏やかな冬晴れが続きそうですが、北陸~北日本だけがまとまった雪になりそうですね。
 (高気圧が日本を覆う明日の空模様は、先にGSMモデルをご紹介したので・・・)


 それでは一瞬?の冬型の様子・・・専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図140131

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が今夜にかけて東海上に抜け西日本方面に好天パワー(高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根がやってくることが計算されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・悪天パワーを受け取った低気圧がオホーツク海で急速に発達し、西高東低 冬型の気圧配置が強まり・・・北陸以北の日本海側で降雪が活発化するものの・・・
 好天パワーを受け取った高気圧が強まりながら南東進して・・・今夜、西~東日本中心に晴天域が拡大することが予想されています。

 一瞬?の冬型の原因は、上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)と上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が交互にやってきて、両者の間隔が短いことにあるようですね。


 それでは、偏西風の南北の蛇行に伴って流れ込んだり抜けて行ったりする上空の寒気の様子にも目をとおしておきましょう。

500気温140131

 上空(上段の図)、地上付近(下段の図)、ともに西~東日本午前中が寒気南下のピークで・・・北海道は遅れて今夜がピーク
 暖かい日本海でモクモクと水蒸気が湧きあがり、雪雲が活発化・・・日本海側で降雪が強まることになるわけですが・・・

 上空の気圧の谷が東海上に抜ける今夜・・・早くも西から寒気が抜け始めることがわかります。

 このため、地上付近の寒気が抜けにくい北日本では、なかなか雪雲が弱まりそうもありませんが、比較的早く寒気が抜ける北陸付近では、早めに回復に向かうと思われます。


 それでは最後、以上のチェックポイントを確認しながら、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140131
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西から早々に回復していくものの、北日本の回復は遅め・・・特に寒気の抜けにくい北海道は明日午前中まで、西岸を中心に雪の降りやすい状態が続くようです。

 また、今日の北海道・・・石狩湾付近で北西風の収束線が強まり・・・いわゆる石狩湾小低気圧が発生して、局地的に風雪が強まり、大雪になる可能性も考えられますから、この付近にお住まいの方は、最寄りの府県天気予報や注警報をキチンとチェックしておいてくださいね。

 なお、今日の降雪の様子など、気象庁発表の短期予報解説資料(プロ用の資料)には以下のように書かれていますのでご参考まで。

短期予報解説資料抜粋140131

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
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西と北から下り坂。全国的に気温上昇 雨主体。明日は早くも冬型へ。立春寒波の様子も・・(140130)


 冬至を過ぎて一ヶ月以上・・・長野市も日没が遅くなってきました

29日美ヶ原140130

 日が長くなるこれからの季節、天気予報番組では「光の春」という季節ネタが多くなります。
 ご存じの方も多いと思いますが、「日は確実に長く強くなってきますが、暖まりにくい空気の温度変化は1か月ほど遅い・・・このため、気温は低くとも日の光だけは春の訪れを感じさせてくれる」ということ。

 長野市出身のお天気キャスター、そしてKasayanの小・中・高校の先輩でもある倉島厚さんが日本に広めたコトバで、以前このブログでも光の春の原風景をご紹介したことがあります。
 もし天気予報などで「光の春」というコトバを聞いたら、長野の景色・・・思い出してくださいね。

菅平140130

 そんな長野の今朝の最低気温-3.3℃
 2月上旬並みの寒さですけど、空の色はなんとなく春めいてきたような・・・・感じがしませんか???
 
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140130

 冬型の気圧配置はすっかりゆるんで、日本付近は大陸と太平洋の高気圧に挟まれた気圧の谷
 谷には南から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んで、西日本で雨雲が活発化しています。

 また、低気圧が北海道方面に東進中
 
 どうやら今日は北と西から下り坂に向かいそうですが・・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今夜、太平洋の高気圧が東海上に進んで、日本はすっぽり気圧の谷の中へ。

 東日本や北日本にも南から暖湿気が流れ込み、日本付近の冬の空気とぶつかって南岸に前線が発生
 また、低気圧の後ろ側から大陸の真冬の寒気も流れ込み始め、同じく日本付近の冬の寒気とぶつかって寒冷前線が発生・南下

 今日は、これらの前線に挟まれて全国的に下り坂ということになるわけですが・・・
 今日いっぱい南から流れ込む暖湿気が優勢なので、気温が上昇
 雪の目安になる上空約1500m -6℃ラインが位置する道南までは広範囲で雨になり、道央・道北だけが(湿)雪になると思われます。

 そして明日・・・寒冷前線の通過とともに冬型の気圧配置になり、一転して寒気が優勢に。
 午前中、日本海側を中心に雪になることが予想されます。

 引き続きめまぐるしい空模様の変化ですが・・・
 今日もそんな様子を専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図140130

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日の晴天をもたらした上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)はすでに東海上へ。
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が、明朝にかけて日本を通過するようですから、西から下り坂・・・ということになります。

 このため地上では・・・下段の図・・・南側の上空の気圧の谷に対応して、前線の降水帯が発達しながら南岸を東進
 また、北側の上空の気圧の谷に対応して低気圧が発達しながら北海道の北東海上に進み、寒冷前線の降水帯が活発化しながら日本海側に南下してくることが予想されています。

 北と西から下り坂
 両者の影響のタイミングは後でご紹介するMSMモデル(シミュレーション)でチェックするとして・・・・
 降るモノがになるのか?になるのか?上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140130

 上空(上段の図)、地上付近(下段の図)ともに、日本付近は寒気の谷に挟まれ、気温は高め
 平地で雪の目安-6℃ラインが北海道まで北上しますから、降水はほとんどの地域で雨になると思われます。

 ただ、今夜以降、寒冷前線の後ろ側から南下してくる寒気はちょっと強め
 また、偏西風の蛇行が大きく、急激に流入してくることになりますから、寒冷前線通過後は急速に気温が下がって雨が雪に変化してくると思われます。
 また、急速に寒気が南下してくるということは・・・大気の状態が不安定に。
 
 
 続けて、南から流れ込む暖湿気=雨の原料の様子も見ておきましょう。

相当温位140130

 今日、(この時期としては)強い暖湿気が流れ込むのは南岸付近
 大陸の寒気の南下とともに、日本付近で寒・暖両空気のせめぎ合いが強くなってくることがわかります(実線が混雑してきますよね)。

 このため南岸の前線帯も、日本海側の寒冷前線も活発化
 次第に降水(雪)が強まってくることが考えられます。

 
 どうも、今日はめまぐるしい天気変化の中でも、久々に太平洋側にも影響のある空模様になりそうですが・・・
 以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 チェックポイントを確認してあるので、北と南の降水域の動きや活発化の理由は説明不要ですよね?

 南と北の二つの前線に挟まれた長野県付近・・・今日は2回、雨雲や雪雲のダブルパンチになりそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 ところで、昨日の記事で立春寒波について天気図をまとめておきましたが・・・
 今日はその続報も。

北半球寒気実況140130

 昨夜の北半球の寒気の様子はご覧の通り。
 立春寒波をもたらす寒気が、まだシベリア上空にタップリと蓄えられています。
 いつかはこれが放出される必要がある・・・と考えると、イヤーな感じになってきませんか?

 続いて、向こう一週間の地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温変化

週間寒気予想140130

 2月2日に、今日と似た空模様になって、立春前に春を感じられそうですけど・・・
 節分から寒波がスタートしてしまいます。
 東~北日本中心に寒気が流れ込む模様。

気温傾向グラフ140130

 今朝発表の最新の気温傾向のグラフを見ても、立春寒波は・・・やはり東~北日本中心になりそうですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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めまぐるしい天気変化。今日は回復、明日は下り坂。次の寒波は立春から?(140129)


 めまぐるしい天気変化気温のアップダウンが続いていると、三寒四温の流れで春になっちゃうんじゃないか?なんて気がしてきますが・・・・

 やっぱり次の寒波・・・ありそうです。

異常天候早期警戒情報140129

 これは昨日、気象庁から発表された異常天候早期警戒情報の一部を抜粋したもの。
 2月2日以降・・・特に4日頃から気温が平年よりかなり低くなる可能性が高いことを伝えています。

 気温乱高下のまま立春を迎え・・・春になるわけでなく・・・立春寒波がやってくるということですが・・・

北半球の寒気140129

 昨夜21時の北半球の寒気の様子を見ると、相変わらず強い寒気がロシア上空に居座っていますから・・・
 偏西風が日本付近で南に蛇行すれば、前回の寒波と同様、一週間くらい低温状態が続いても不思議ではありません。

 昨日に引き続き、向こう一週間の気温傾向のグラフを掲載しておきますが・・・

気温傾向グラフ140129

 東~北日本では気温のアップダウン・・・西日本では高温傾向が続いた後・・・立春から全国的に気温が下がってくることが予想されています。

 ちなみに、気温が急降下するタイミングの2月5日の(専門の)予想天気図を見ると・・・・

GSM2月5日140129

 
西高東低 冬型の気圧配置になっていて・・・平地で雪の目安=(上空約1500m)-6℃以下の寒気が太平洋側まで南下することが予想されています。

 また、下層寒気の形はあまり波打っておらず、長期にわたって寒気が流れ込み続ける気配を見せています。
 (その後8日頃、寒気が南下しているところに・・・いわゆる南岸低気圧通過の可能性も示唆されています)

 今後、計算値に変動はあると思いますけど、週間予報のチェックの際は、立春寒波に注目しておいてくださいね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平140129

 周辺の2000m級の山々の稜線に雲がかかっているものの、盆地上空はほぼ快晴

北アルプス140129

 昨日に続いて、燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳など、北アルプス の表銀座の山々が綺麗に見えています。

 ただ、冷え込みはそれほどでもなく・・・昨日流れ込んだ暖気が残っているからでしょうか・・・今朝の最低気温は-3.3℃(07時06分)と、昨日より3℃ほど高くなっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140129

 日本付近の空模様は昨日に引き続き、東~北日本と、西日本に二分化されていて・・・

 東~北日本西高東低 冬型の気圧配置・・・日本海側で雪
 西日本は高気圧に覆われて、比較的穏やかな冬晴れになっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、北日本付近に強い寒気を運ぶ偏西風・・・そして、西日本南岸にも弱い偏西風が吹いていて・・・これら2本の偏西風によって、日本付近の空模様が二分化されている模様。

 今朝は悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けようとしていますから、空模様は回復のステージに入っていると思われます。


 それでは回復のステージがいつまで続くのか?
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 気圧配置の変化を見ると、回復のステップは「今日だけ」・・・ということがわかりますよね?

 日中、高気圧の中心が長野県付近を通過して、寒気も西から北上・・・・本州を中心に広範囲で暖かな?冬晴れになることが予想されるわけですけど・・・高気圧の中心は、早くも今夜関東沖に抜けてしまいます。

 そして今夜以降、高気圧の勢力が届きにくい北と南から下り坂へ
 九州方面では今夜から太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南寄りの風が吹き始め前線が発生・・・北海道方面には低気圧が接近し、明日、後ろに寒気を背負った寒冷前線が東~北日本を通過することが予想されています。

 図に書きこんでおいた暖湿気と寒気の矢印からわかるよと思いますが・・・
 南の下り坂は暖湿気優勢・・・北の下り坂は寒気優勢・・・の、寒・暖、両空気のせめぎ合いによって生じるものの、明日の下り坂はどちらかというと暖湿気のほうが強め
 雪の目安になる上空約1500m -6℃以下の寒気が北海道まで追いやられ、北海道 を除いて、広範囲で雨主体になると思われます。


 ホントにめまぐるしい天気変化ですが・・・
 そんな様子を専門の天気図で詳しくチェックしておきましょう。

500図140129

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南への蛇行域)と、好天パワー(高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北への蛇行域)が、ちょうど一日周期で日本付近を通過していくことがわかります。
 これが、めまぐるしく天気が変化し、気温が乱高下する原因。

 このため地上では・・・下段の図・・・北日本付近では、周期的に低気圧が通過して西高東低 冬型の気圧配置が強まったり弱まったり
 西日本では、高気圧と気圧の谷が交互に通過することになります。

 今日は日中、高気圧に覆われるものの、夜には早くも北と南で崩れ始めることがわかりますよね?


 続いて、気温乱高下の原因・・・上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140129

 上空の気圧の谷や尾根は偏西風の蛇行に対応していますから・・・上空の気圧の谷が通過すると、偏西風が寒い大陸方向からの北西風に変化して寒気が流入
 一方、上空の気圧の谷が接近してくると、偏西風は暖かい太平洋から吹く南西風に変化して、暖気が流れ込んでくるわけですが・・・
 ここ数日、上空の気圧の谷が通過する周期が短いので気温が乱高下

 上空の気圧の谷が東海上に抜ける今朝は北日本に寒気が南下してきますけど、次の上空の気圧の谷が接近してくる今夜は、早くも西日本方面から暖気が流れ込んできます。

 この点、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の寒気は・・・下段の図・・・上空の気温変化についていけず、ちょっと遅めに変化
 今日は、西日本方面に暖気が流入し、東日本まで気温は高めになりますけど・・・寒気の抜け方が遅い北日本では・・・冬型がゆるみ雪雲が弱まっても、それほど気温が上がりません
 このため北海道は真冬日に(氷点下に慣れるとそこそこ暖かいと感じるでしょうけど)。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)で、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 高気圧が本州を通過して、今日は回復傾向ですけど・・・・高気圧の中心から離れた北と南ではイマイチ雲がとれません
 そして・・・高気圧が東海上に抜ける今夜以降は、回復イマイチの北と南から下り坂に
 
 明日朝平地で雪の目安=(上空約1500m)-6℃以下の寒気が北海道まで北上しますから、明日の降水は雨主体ということになります。

 いずれにせよ、今日は回復傾向なんで・・・こんなところで終わりにしておきましょう。


     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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北日本は寒冷前線通過・寒気南下で冬型へ。西~東日本は高気圧に覆われ太平洋側中心に暖かく(140128)


 昨夜、天気予報番組をザッピングしていると、いずれの番組でも気温乱高下の一週間になるという話が、様々な「見せ方」で伝えられていました。

 月曜日の天気予報番組では、その週の天気傾向を知りたいというニーズにこたえ、週間予報を重点的に解説することが多いのですが・・・
 今週のように気温のアップダウンが大きくなることが予想されている場合、その傾向が特に強くなります。

 Kasayanも、日曜日か月曜日の記事には、できるだけ週間の天気傾向を掲載するようにしているんですけど・・・
 今朝は昨日の天気予報を受けて、気温アップダウンの原因を専門の天気図でもうちょっと詳しくまとめておきたいと思います。

北半球実況140128

 まず、昨夜21時北半球の寒気の様子ですが・・・
 本来もっと寒いはずの北極海上空の気温が比較的高めになっていて、北米とシベリア上空に強い寒気が偏っていることがわかります。

 ところで、先日のニュースで、ヨーロッパの暖冬とアメリカの強烈な寒波の理由として、アメリカ海洋大気局(NOAA)の「北極が温暖化しているため、極渦(北極上空の寒気の渦)が弱く、不安定な状態になっているため、偏西風が南北に大きく波打ち、その結果中緯度帯が寒冷化している」という見解が伝えられていましたが・・・
 天気図を見ると、まさにそんな傾向。

 そして、日本付近はシベリアの寒気の東端に位置していて、南北に波打つ寒気が周期的に通過していく場所になっていることがわかります。

 ちなみに今月半ばの寒波は、この寒気の波打ちが大きく、周期が長かったために、長期にわたる厳しい寒波になったわけですけど・・・
 ここにきて日本付近での寒気の南下がちょっとだけ弱まり、波打ちの周期が短くなりつつあります。
 (反対に暖冬だったヨーロッパ方面に寒気が南下し始めています。冬季五輪へのプレゼント?)

 このため、天気予報番組の解説通り、日本付近の気温は乱高下。

気温傾向グラフ140128

 もっとも、乱高下になるのは東~北日本だけ
 寒気の南方への波打ちが及ばない西日本方面は、平年を上回る高止まりの状態が続くことが予想されています。

 このあたり、キチンと伝えていないと西日本も含めて全国的に気温乱高下というイメージになっちゃうんで・・・
 週間の気温傾向をシツコクまとめておきました。


 さて・・・今朝の長野市・・・

菅平140128

 ほぼ快晴・・・最低気温は-6.1℃(06時53分)。
 ガムの包装紙のような三日月が凍った空に輝いていました。

北アルプス140128

 もちろん、北アルプスは槍の穂までハッキリと見ることができます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140128

 西~東日本は高気圧に覆われ広く晴天域に入っていますが・・・
 
 北日本では、北海道の北を低気圧が発達しながら東進中
 さらに低気圧から延びる寒冷前線が日本海を南下していて、昨夜回復したばかりの日本海側では、早くも北から雪(雨)雲が南下し始めていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、北朝鮮付近を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東進中
 今日はこの悪天パワーによって、西から下り坂に向かいそうですが・・・

 どこで?どのようなタイミングで?どの程度?下り坂を転がり落ちるのか?
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 今日日中は、南海上の高気圧後面から暖(湿)気が流れ込んで、気温上昇
 天気予報で伝えられているように、西~東日本では広範囲で3月なみの暖かな晴天になることが予想されるわけですが・・・・

 今夜低気圧が北海道の北東海上に抜けて、気圧配置は再び西高東低 冬型へ。
 寒冷前線も三陸沖に抜けて、前線後面の寒気が南下
 北日本中心に天気は下り坂に向かい、夜にはに日本海側で雪になることが予想されています。

 思い出せば、昨日朝は冬型、昨日日中から高気圧が張り出して今朝の晴天につながっているわけですから、まさにめまぐるしい天気変化
 さらにこの先の天気変化もめまぐるしく、明日移動性の高気圧が通過し、再び回復に向かうことが予想されています。

 ただ・・・週間の気温傾向のグラフでご紹介したように、寒気の南下は西日本方面には届かず、せいぜい山陰付近まで
 西日本で平年を上回る状態が続く様子が見え始めていますけど、来週の立春に向けて、季節が変化し始めているんでしょうか????


 それでは、めまぐるしい天気変化の様子・・・今朝も専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図140128

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今朝、北朝鮮付近を東進していた上空の気圧の谷①(偏西風の南側への蛇行域)が、今夜東~北日本を通過する模様。
 その後、大陸を南東進していた上空の気圧の谷②が、深まりながら西日本方面にやってくることが計算されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・今夜、北海道の北東海上で低気圧が発達して西高東低 冬型の気圧配置になって・・・北日本日本海側だけではなく、山陰付近にも降水(雪)が計算されているわけですが・・・
 
 このように、2段階で悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷がやってくるのは、それぞれの上空の気圧の谷に対応する偏西風が2本あるから。
 真冬の寒気を運ぶ偏西風が北日本方面を通過していて、そこそこの寒気を運ぶもう一本の偏西風が西日本方面に吹いているわけですが・・・
 これら2本の偏西風が日本付近の天気変化や気温変化を二分し・・・北日本を通過している偏西風の蛇行が、向こう一週間の東~北日本中心の気温乱高下をもたらすと思われます。


 続いて、偏西風の蛇行によって短い周期で南下・北上を繰り返す寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140128

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・上空の気圧の谷の東進に伴ってやってくる寒気は南北にかなりシャープなカタチをしています。
 また、その先端は山陰付近
 このため、上空の気圧の谷の通過とともに東~北日本にドッと寒気が南下してくるものの、抜けるのも早め・・・ということになります。

 また、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の寒気も・・・下段の図・・・上空の寒気にやや遅れながらも、周期的に南下と北上を繰り返す傾向
 今日は北海道の北を進む低気圧に、高気圧後面から暖気が流れ込んで気温が急上昇・・・その後、寒冷前線の通過に伴って北陸以北に寒気が流れ込むわけですが・・・
 後続の寒気が無いので、明日は再び西から気温が上昇してくることがわかります。

 上空・地上付近ともに、西日本には寒気が届きにくくなっていますよね。


 なお、気温に加え、水蒸気の程度を加味した相当温位図という天気図を見ると・・・

相当温位140128

 南下してくる寒冷前線の南側に暖湿気=雨の原料が流入・・・大陸の寒気とぶつかる前線付近で雨や雪が活発化(等相当温位線が混雑)。
 前線通過後、北陸以北に大陸の寒気が流れ込んでくることがわかります。

 一方、前線が東海上に抜けた後も西日本や東日本の太平洋側には暖湿気が流れ込み続けることが計算されています。
 これらの地域では、明日にかけても気温は高め
 先にご紹介した週間の気温傾向のグラフと一致していますよね。
 
 
 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 日本海から寒冷前線の風の収束線と、前線前面に発生する暖湿気の収束線・・・2本が南下してくることが分かります。
 そして今夜、東海上へ

 -6℃ライン以北の北海道や東北北部湿った雪が強まって(重い積雪・着雪注意)、次第に乾いた雪に変化
 山陰~北陸~東北南部日本海側では、降り始めが雨で寒気の南下とともにミゾレや湿った雪に変化することが予想されます(寒気南下により大気の状態不安定も)。

 一方、太平洋側では南西風が強まるものの降水域は弱まるようですね。

 なお、前線通過による天気下り坂のタイミングは、地形の影響も受けやすいですから、最寄りの府県天気予報でキチンとチェックしておいてください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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高気圧張り出し全国的な冬晴れへ。明日は早くも下り坂(140127)


 昨日午後から雪が舞い始めた長野市
 
 雨を降らせた前線通過後に寒気が急速に南下し、雪になることが予想されていましたから、雪の降り始め雲の流れを撮影しようとカメラをセット。
 長野市南部 松代~千曲市方面にカメラを向けて、15秒に1枚、500枚ほど連続撮影をし、パラパラ漫画のように動画に編集したものがコレ。


(4K高画質。可能であればHD・拡大設定でご覧ください)

 長野盆地周辺の山々の上空を通過する風と盆地内を通過する風の風向が全く異なり、これらの風が複雑に絡み合って雪雲の帯を形成する様子がわかります。
 
 現在、スーパーコンピューターのシミュレーションでもこのような局地的な風の収束による雲の発生を予測することは不可能ですが、発生の「傾向」を予測することはある程度可能
 そのための経験則を見出すために微速度撮影(インターバル撮影)を続けているんですけど、毎回新たな発見があって、なかなか一言でまとめられるような「傾向」を見出すことはできません。

 冬場、長野県に流れ込む背の低い雪雲は、あたかも風洞実験で使われる線香の煙のような働きをしてくれますから、残り2カ月・・・精力的に微速度撮影をして、新たな発見をしたいと思っています。
 (実は新しいカメラ用電池を買い、慣らしをしているので、微速度撮影動画をご紹介することが多くなっていたりして)


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平140127

 家々の屋根や道路は、粉砂糖を撒いたように白くなっていますが、天気はほぼ快晴
 久々にプラスの最低気温になった昨日とは一転、今朝の最低気温は-5.4℃(05時43分)を記録しています。

北アルプス140127

 昨日は雪雲に覆われていた北アルプスもハッキリと見えていて、寒さをよりいっそう引き立てています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140127

 東~北日本は西高東低 冬型の気圧配置になっていて、日本海側で降雪が続いていますけど・・・・
 西日本は高気圧に覆われ広範囲で冬晴れ

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けていて、全国的に回復に向かっていることがわかります。

 ということは、東~北日本も冬型がゆるんで、高気圧に覆われてきそうですが・・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今夜にかけて高気圧が張り出して・・・北海道も含めて、全国的に回復しそうですが・・・
 回復もほんの一瞬

 早くも気圧の谷が大陸から南東進してきて・・・
 今夜遅く、潜在的な寒冷前線を伴う低気圧が北日本方面へと進み・・・明日夜にかけて顕在化した寒冷前線と発達した低気圧が東~北日本を通過することが予想されています。

 その結果・・・再び西高東低 冬型へ
 今日、西日本でいったん北上する平地で雪の目安=(上空約1500m)-6℃以下の寒気も、明日は再び南下して日本海側で雪が降り出すことになります。


 今朝のかけての冬型も一瞬でしたけど、今日の回復も一瞬・・・
 そんなめまぐるしい天気変化の理由を、専門の天気図で詳しくチェックしていきましょう。

500図140127

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今日日中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東海上に抜けて・・・
 好天パワー(高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北への蛇行域)が東~北日本を通過
 さらに次の上空の気圧の尾根も、東~北日本にやや遅れて西日本に接近してくることが計算されています。

 このため、今日日中は天気が回復に向かうわけですが・・・
 今夜、早くも悪天パワーを持った次の上空の気圧の谷沿海州方面に進んでくることがわかります。
 結局、上空の気圧の谷~上空の気圧の尾根~上空の気圧の谷、という一連の偏西風の蛇行の周期が北緯35度以北で短いため、北日本中心に天気がめまぐるしく変化するようですね。

 このため地上でも・・・下段の図・・・西日本方面は比較的安定して高気圧に覆われやすいものの、北日本は高気圧と低気圧が短期間で入れ替わることが予想されています。


 続いて、偏西風の蛇行によって南下したり北上したりする寒気の様子も見ておきましょう。

北半球実況140127

 例によって、昨夜21時の北半球の(冬将軍の)上空寒気の様子。
 一時的に冬型が強まった日本付近を、強い寒気の谷が通過していることがわかります。

500気温140127

 そして、今日日中上空(上段の図)、地上付近(下段の図)ともに、寒気が東海上に抜けて、気温は上昇するようですが・・・
 残念ながら暖気が東~北日本まで流れ込まないうちに、次の上空の気圧の谷が寒気を運んできてしまうようです。

 このため、今日気温が上がりやすいのは西日本だけ
 東日本も気温の上昇傾向が見られますけど、特に下層寒気の抜け方がイマイチですから・・・
 冬晴れになっても、暖かい・・というまでにはならないようですね。


 ということで・・・最後は、以上のチェックポイントを確認しつつ、MSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今夜にかけて、北日本まで高気圧が張り出し、日本海側の降雪も回復に向かうわけですが・・・・
 明日未明には早くも低気圧と潜在的な寒冷前線帯の収束線が日本海側にかかり始めて、寒気が南下
 降り始めは雨や湿雪で・・・北から次第に雪に変化してくることが考えられます。

 特に北日本の回復・・・一瞬・・・という表現がピッタリだと思いませんか?

 なお、明日以降の空模様や気温の変化・・・昨日の計算値とほぼ同じなので・・・
 週間の空模様や気温の傾向が気になる方は、詳しくまとめてある昨日の記事をご覧ください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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