気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2014年07月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

台風11号・12号各国の計算値の比較。九州南部で大雨のおそれ(140731)


 ご存知のように、今日から明日にかけ台風12号が沖縄本島付近を通過
 さらに台風11号北上の機会を伺っている状態。

気象庁進路予想図140731

 最新の気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 夏休みのレジャーを予定されている方(特に沖縄方面の旅行を予定されている方)は、台風の動向が気になることでしょう。

 そこで、今日は、気象庁発表の計算値GSMモデル:スパコンのシミュレーション)と、アメリカ気象機関発表の計算値GFSモデル)、ヨーロッパ中期予報センターの計算値を、予想進路図の出来るだけ先までご紹介したいと思います。

 まず、気象庁発表のGSMモデルから。

GSM2日まで140731

 8月2日までの空模様の主役は台風12号

 台風12号が東シナ海西部を北上するため、台風の直接の影響は南西諸島方面と九州の西岸付近ということになりますが・・・
 台風東側と太平洋高気圧の間を北上する暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が長期間流れ込む、九州南部や四国南岸付近で、上昇気流が強まりやすい山岳風上斜面を中心に大雨が続く模様。
 積算の降水量が増加して、土砂災害等のおそれが高まることが心配されます。

 また、西~東日本は暖湿気によってムシムシの暑さが続き、広範囲で局地的な雷雨が続くことが予想されています。

GSM5日まで140731

 そして、台風12号が弱まり始める8月4日頃・・・台風12号の間接的な影響で勢力を強めていた太平洋高気圧が弱まり始めるので・・・南海上で発達しながら北上の機会を伺っていた台風11号が北上開始
 台風12号がらみで暖湿気の影響を受けていた日本付近はいったん回復しそうですが、南西諸島方面では再び波が高まってくることが予想されます。

GSM8日まで140731

 さらに8月6日以降は、台風11号が完全な主役に。
 南西諸島方面は台風の直接の影響を受けて大荒れとなり、台風11号の東側から流れ込む暖湿気によって、全国的に激しい雷雨の発生が予想されています。

 昨日の計算値は、台風11号が西~東日本の南岸を北東進することが予想されていましたが、今朝の計算値では九州南岸付近に停滞する模様。
 上空の気圧配置など、他の計算値を併せ見ると・・・台風の東進をブロックする太平洋高気圧が弱まり、台風を北東に転向させる上空の偏西風も朝鮮半島付近まで北上するようですから、台風の東進や停滞を云々するより、迷走するのではないか?ということも考えられます。

 まあ・・・以上は、「計算値をそのまま読めばこうなるという話」ですから、まだまだ計算値が不確かな現在、ホントにこのような空模様で推移するかは????ですけど、一つのシナリオとして夏休みの計画の参考にしていただければ幸いです。

 なお、アメリカ気象機関のGFSモデルは・・・

GFS3日間140731

  アメリカ海軍HP: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

 気象庁のGSMモデルとほぼ同様のシナリオをはじき出していますが・・・九州方面への接近がチョッピリ東寄りという感じがします。

 また、ヨーロッパ中期予報センターの計算値も・・・

ヨーロッパ中期予報センター3日140731

  ヨーロッパ中期予報センター: http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts

 気象庁GSMモデル、米国GFSモデルと大きな差は見られません

 気象庁のGSMモデルをもとに暫定的に夏休みの予定を立てておいて、最新の情報をコマメにチェックして柔軟に計画の修正をする・・・というのがイイかもしれませんね?


 とうことで、そろそろ今日の空模様をチェックしていきましょう。

菅平140731

 今朝も長野市は晴天ですが、昨日よりモワーッとした白い青空
 ムシムシの水蒸気の流れ込みが増えてきたのかもしれません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140731

 東海上の高気圧の中心が遠ざかり・・・高気圧西側縁辺の南よりの風が強まって・・・台風からの暖湿気=雨の原料の流れ込みが強まっています。

 このため、暖湿気がモロにぶつかる九州南部の風上斜面(南東斜面)を中心に雨が強まっています。
 もちろん、台風に近い南西諸島方面でも活発な雨

 一方、東~北日本は、東海上の高気圧にゆるやかに覆われ、晴れている所が多くなっているようですが・・・

 今後、高気圧が遠ざかり台風が北上するとともに、暖湿気=雨の原料の流れ込みが強まって、高温が予想される東~北日本でも大気不安定による雷雲が活発化してくると思われます。

 そんな様子・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 東海上の高気圧はますます東に遠ざかり・・・台風12号九州の西の海上を北上。
 南海上の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みが強まってくることが予想されています。

 このため、台風が近くを通過する沖縄付近では風雨が強まり、波も高まることになるわけですが・・・

 強い暖湿気の入り口にあたる九州南部(鹿児島や宮崎方面)や四国南岸付近では、暖湿気を運ぶ風がぶつかって上昇気流が強まる山岳風上斜面を中心に活発な雨が降り続くことになり・・・

 暖湿気の流れ込みが強まってくる東~北日本でも、明日にかけて次第に雷雨発生エリアが拡大してくることが考えられます。

 したがって猛暑の下り坂・・・
 そんな様子を、専門の天気図(気象庁GSMモデル)で詳しくチェックしていきましょう。

GSM31日140731

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日に引き続き、上空の太平洋高気圧が、東~西日本方面に張り出す模様。
 このため、台風12号は日本付近に近づくことができず・・・
 西~東日本には上空からドライヤーのように乾燥した熱風が吹き下りるので、猛暑日続出の高温になるのはもちろん、モクモクと成長する雷雲の頭が抑えられることが考えられます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・台風12号沖縄本島の南側を北西に進み・・・
 暖かく湿った南東風が吹き込む九州南部や四国南岸では活発な雨が続いて・・・
 西~東日本に張り出す上空の太平洋高気圧の東側の端っこ・・・関東甲信付近では、雷雨と思われる降水が予想されてることがわかります。


 続いて、台風の東側(高気圧の西側)の南よりの風にのって流れ込む雨の原料・・・暖湿気の様子もチェックしておきましょう。

相当温位140731

 高気圧の乾燥エリアは東海上に抜け、日本付近には高気圧西側を回りこむように暖湿気が流れ込んでくることがわかります。

 そんな暖湿気がストレートに流れ込むのが沖縄付近と九州南東岸(宮崎県)付近
 この状態、明日にかけても続きそうで・・・気象庁発表の短期予報解説資料(プロ用の資料)によれば、九州南部・沖縄で、明日朝6時までの24時間に、多いところ200ミリの降水が予想されています。

 また、東~北日本には日本海側から暖湿気が流入
 東海上の乾燥エリアとせめぎあいをする場所(黄色の点線付近)で雷雲が活発化すると思われます。

 台風12号の北上に伴って、明日はさらに暖湿気の流れ込みが強まりそうですから・・・東~北日本方面も活発な雷雨への注意・・・今日以上に高まってきそうですね。


 さらに、大気の状態を不安定にして、雷雲の発達を促す上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140731

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布ですが・・・-6℃以下の寒気山陰東部~北日本を通過する模様。

 一方、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・猛暑日をもたらす可能性が高い18℃以上の暖気東北北部付近まで勢力を強めるようですから・・・

 上空と地上の温度差から考えると・・・上空の寒気と地上付近の暖気が交差する東日本~東北付近で大気の状態が不安定になることが予想されます。

SSI140731

 SSIという大気の安定度の指数でも、そんな傾向が見られますが・・・ 

 ここまでチェックしてきたことを総合的に考えると・・・
 暖湿気が日本海側から流れ込みやすく・・・雷雲の頭を押さえつける上空の太平洋高気圧の端っこに位置している東日本では、特に雷雨の発生が活発になりそうですよね?


 それでは具体的にどこで雷雨が発生するのか?
 以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)で、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 防災上のポイントは・・・
 台風12号の直接の影響南西諸島方面で強まり・・・
 暖湿気の流れ込みによって、九州南東岸(宮崎県付近)で激しい雨が降り続いて土砂災害の危険が高まり・・・
 夏山シーズンの長野県付近で激しい雷雨がありそう・・・といったところでしょうか?

 最寄の地域の府県天気予報で詳しいことは確認してくださいね。

中部流線140731

 17時の関東甲信付近を拡大しておきましたが・・・今日の雷雨も、昨日同様、気象庁の府県天気予報に書かれている「雷」「雨」の文字からイメージする空模様ほどは多くないという感じですけど・・・

 暖湿気の流れ込みがちょっと強まっただけで広範囲の雷雨になりますから・・・安全マージンを考えて、この計算値よりやや広めの降水域をイメージしておいたほうがイイと思います(特にアウトドアでは)。

 なお、南西諸島方面の風や波の様子ですが・・・

波浪予想140731

 台風の中心よりやや離れたところで風が強く台風の東側中心に7m前後の高波が予想されています。
 気象庁の予想もこれに近いものになっていますから・・・台風12号に風速25m/s以上の暴風域が予想されていなくても、大シケや強風には厳重に注意してくださいね。
 (沖縄方面はもちろん、種子島・屋久島・奄美方面にも、すでに波浪警報が発表されています)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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台風11号・12号の動向は?ムシムシ空気流入し西ほど雷雨の可能性大(140730)


 昨日台風11号が発生・・・そして、今日午前3時に台風12号が発生して、予想されていた台風2個が揃ってしまいました。

JTWC気象庁進路予想比較140730

 ただ、日本に接近(北上)するタイミングは、後から発生した台風12号が先
 今朝の段階で入手できた、米軍(JTWC)と気象庁の予想進路図を比較しておきました。

 気象庁の予想進路図の予報円の中心を通過すると仮定すると・・・
 太平洋高気圧が日本付近に張り出すため、「現時点で」台風12号は、大陸東岸付近を北上する可能性が高いと思われますが・・・
 問題は後から日本に接近してくる台風11号

 予想進路図の先を、アメリカ気象機関が発表しているGFSモデル(スパコンのシミュレーション)と、気象庁が発表しているGSMモデル(スパコンのシミュレーション)を比較してみると・・・・

GFSGSM比較3日140730

 8月3日の段階で、台風12号は予想進路図と同様のコースをたどって大陸東岸を北上し、黄海付近に達する模様。
 また、台風12号によって太平洋高気圧が強化されるため、台風11号はすぐさま北上できず、ノロノロと発達しながら西進するようです。

 したがって・・・これら計算値どおりに推移すれば、南西諸島方面を除いて、台風12号の直接の影響は比較的小さめ・・・ということになりそうですが・・・

 8月6日頃になると・・・

GFSGSM比較6日140730


 台風12号が弱まり、太平洋高気圧が日本付近から後退するのを待って、台風11号が北上を開始
 いずれの計算値も九州南岸付近に接近することを予想していますが・・・
 その後、気象庁のGSMモデルはその後、西日本の太平洋側をなめるように北東進することをはじき出しています。

 台風の接近・通過に伴って間接的に何が起こるのか?については、図中に書き込みをお読みいただくとして・・・
 仮に気象庁のGSMモデルどおりに推移すれば台風本体の影響だけではなく、あの台風8号のように、台風に先行する活発な雨雲による影響も心配されます。

 かなりイヤーな状態が計算されているわけですけど・・・
 昨日の記事にも書いたように、これらの計算値はまだまだバラツキが大きい状態
 GFSモデル・GSMモデルからすると、現時点では西日本の太平洋側に台風11号が近づいてくるかもしれない?・・・といえるだけです。

 したがって、計算値をもとに予定を変更しなくてはならない段階には至っていませんから、あくまで未来の空模様の一つの可能性として受け止めていただき、今後の天気チェックの参考にしていただきたいと思います。

 ちなみに、台風を発達させたり勢力を維持させる日本付近の海面水温の様子ですが・・・

海面水温140730

 今月はじめに通過した台風8号のときとは異なり、太平洋沿岸の海面水温は、少なくとも台風が勢力を保ちながら日本付近に接近可能な28℃前後

 今回はコースだけではなく勢力についても注目しながら、チェックしていきたいと思います。


 ということで・・・ここからは今日の空模様

菅平140730

 今朝の長野市晴天ですが、水蒸気が流れ込んで周辺の山々はモワーッとしています。
 
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140730

 乾燥したジリジリの夏空をもたらした大陸生まれの高気圧は東海上に抜け・・・
 ムシムシの夏空と夕立をもたらす暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が、西に日本方面から流れ込み始めています

 このため、西~東日本の太平洋側には、暖湿気による活発な雨雲が点在
 長野市の空がモワーッとしている理由も、流れ込んでいる暖湿気の影響だと思われますが・・・

 高気圧がさらに東に遠ざかる今日・・・ますます暖湿気の流れ込みが強まりムシムシ感が増すとともに、雷雨の可能性が高まってくると思われます。

 ということで・・・これからの天気。
 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 やはり高気圧が東海上に遠ざかるとともに、西から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みが強まる模様。
 ムシムシ感が高まるとともに、大気の状態が不安定になって雷雨の発生エリアが拡大し・・・ 
 台風12号が北上してくる明日は、台風からの暖湿気も加わって、このような状態がますます強まってくると思われます。

 そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図140730

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北への蛇行域:水色の点線)が東海上に抜けることが予想されているので・・・

 これに対応して地上でも・・・下段の図・・・日本付近を覆っていた乾燥した高気圧が東海上に抜けることが予想されています。
 そして、高気圧後面で、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南東風が強まって、夜にかけて東北付近まで降水域(青い点線内)が拡大してくるわけですが・・・

 一方・・・再び上段の図・・・上空の太平洋高気圧は、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南への蛇行域:赤の点線)が通過する北日本で弱まるものの、西日本方面に勢力を強める模様。

 上空の太平洋高気圧からは乾燥した熱風が吹き下りて、モクモク湧き上がる雷雲の頭を押さえつける傾向がありますから・・・
 発生する雨雲は特に暖湿気=雨の原料が強く流れ込む場所・・・すなわち、暖湿気の入り口にあたる西日本太平洋側で活発化するものの・・・その他の地域では、山の風上斜面や強く風が収束するところなど、上昇気流が特に強まる場所中心に限定されるかもしれません(微妙な言い回しですが理由があります)。


 続いて、東海上に抜ける高気圧西側から流れ込み始める暖湿気=雨の原料の様子もチェックしておきましょう。

相当温位140730

 図を見れば一目瞭然。
 乾燥した高気圧が東海上に抜けるのに伴って、暖湿気の流入が西日本方面から強まってくるのがわかります。
 流れ込む暖湿気の強さと気温の上昇から考えると、大気の状態が不安定になって、広範囲で雷雨が発生してもおかしくない状態といえますけど・・・

 先にチェックした天気図では、上空の太平洋高気圧が西日本方面に勢力を強めることが予想されていましたから・・・・
 上空の太平洋高気圧が雷雲の頭を押さえつけるチカラと、暖湿気の流れ込みによって雷雲が活発化するチカラせめぎあいの中で、雷雲が活発化するチカラが打ち勝つ場所で局地的に雷雨が発生することになるんじゃないか?とも考えられます(またまた微妙な言い回し?)。


 さらに、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140730

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布ですが・・・日本海の上空の気圧の谷の東進に伴って、-6℃以下の寒気の谷が東~北日本を通過することが予想されています。

 一方、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・35℃以上の猛暑日をもたらす可能性のある18℃以上の暖気が東北南部まで北上することが予想されています。

 とすると・・・東~北日本では上空と地上の温度差が40℃以上になって、大気の状態が不安定に。
 温度差だけで考えると雷雨が発生する可能性が高まると考えることができます。

 やはり雷雨は広範囲で発生???(またまた微妙な言い回し)

 ちなみに、SSIという大気の安定度の指数を見ると・・・

SSI140730

 北海道を除いて、広範囲で大気の状態は不安定

 西日本は強い暖湿気の流れ込み主体で・・・東~北日本は気温の上昇と上空寒気の流入主体で・・・大気の状態が不安定になると思われます。

 微妙な言い回しをしてきましたけど・・・今日は、広範囲で局地的な雷雨が発生しやすい状態(広範囲で雷雨が発生しやすい状態という表現とはちょっと違いますよね)といったところでしょう(やはり微妙な言い回し?)。


 それでは以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。
 
 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・やはり「広範囲で局地的な雷雨が発生しやすい」という感じがしませんか?
 
中部流線140730

 Kasayanの住む関東甲信付近を拡大したものがコレ(16時予想)。

 最寄の地域の雷雨については、以下にご紹介する気象庁発表の府県天気予報(文字情報)を読んでいただきたいと思いますが・・・
 MSMモデルの降水域は、府県天気予報から受けるイメージより少なめ・・・という印象を受けると思います。

 ただ、暖湿気の流れ込みや上空寒気に流入等、他のデータから考えると、ここはやはり安全マージンを大きめにとるべきでしょうね。

 悩ましいところなので、変な文章になってしまい失礼しました・・・・

 あと、波の予想ですが・・・

沿岸波浪予想140730

 今夜から沖縄方面はシケ模様。
 明日夜には九州南部もシケてきますから要注意!・・・です。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
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西日本からムシムシの暑さと雷雨復活。東~北日本はジリジリの暑さ(140729)


 気象庁発表の短期予報解説資料(プロ用の資料)を見ると、「・・熱帯低気圧は、30日朝までには台風に発達する見込み」と書かれていて、フィリピンの東海上で台風11号?が発生することが予想されています。

13時30分追記
 29日12時、マリアナ諸島の北緯12度35分、東経148度00分において、熱帯低気圧が台風第11号になりました。 
 フィリピンの東を北西進する熱帯低気圧に先行して、東側の熱帯低気圧が台風に昇格したので、本日の記事中の「台風11号」「台風12号」の記載については、台風の号数が逆になりますのでご注意ください。
    気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/


 現時点で、米軍(JTWC)の予想進路図は先島諸島方面への北西進・・・気象庁の台風情報でも目先は北西進する程度のことしか伝えられていませんが・・・・

GSMGFS2日140729

 アメリカ気象機関が発表しているGFSモデル(スパコンのシミュレーション)と、気象庁発表のGSMモデル(同じくスパコンのシミュレーション)を比較してみると・・・
 台風11号?は先島諸島方面を通過し・・・太平洋高気圧に東進をブロックされて、8月2日頃大陸東岸を北上することが予想されています。

 とりあえず、「現時点で」南西諸島方面を除いて直接の影響は回避される可能性が高そうですが・・・
 例によって、台風の東側を北上する暖湿気=雨の原料により、日本付近では大気の状態が不安定になって、激しい雷雨等が発生しやすくなると思われます。

 したがって、台風が接近するしないとは別に大雨の可能性が注目されるわけですが・・・・

 

GSMGFS5日140729

 さらにその先・・・8月5日の計算値を比較してみると、新たに発生する台風12号??が沖縄の東を超?発達しながらゆっくりと北上・・・・
 当初は関東方面へと北上することが予想されていましたが・・・日を追うごとに速度を落とし、ゆっくりと九州の南~沖縄付近に進むという計算結果に変化しています。。

 また、当初は二つの台風が相互作用を及ぼす藤原の効果も考えられましたが、「現時点で」台風12号は独立した台風としての挙動が見られ・・・(高気圧西側の南風が台風を北上させる)太平洋高気圧の弱まりによって、太平洋上で迷走する可能性も想定されるようになっています。

 いずれにせよ、8月初旬は台風の動向に注意!
 特に沖縄方面の旅行を予定されている方は、毎日台風情報のチェックをされることをおススメしておきます。


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平140729

 周辺の2000m級の山々は少々もやっていますが、上空の青空は秋のような薄水色
 今朝の最低気温は17.7℃で・・・毎朝、こんな涼しさだったらイイのに・・・という快適な朝になっています。
 (実はこの写真の構図で撮影したゲリラ雷雨の微速度撮影映像が、先日の日曜日あさ7時、TBS系列の「健康カプセル ゲンキの時間」(MC:三宅裕司・渡辺満里奈)という番組に登場したんですけど、ご覧になった方・・・気づきました?)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140729

 本州上空を、太平洋高気圧じゃなくて・・・大陸生まれの乾燥した高気圧通過中
 昨夜も熱帯夜から開放されて、熟睡された方が多かったんじゃないかな?なんて思います。

 ただ、高気圧の中心は、まもなく東海上へ
 すでに高気圧の南西に位置する南西諸島や九州周辺には、熱帯低気圧東側と太平洋高気圧西側を北上する暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み始めていて、気象レーダーには点在する小さな雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ても、西日本方面は白っぽい水蒸気エリアに入り始めているようですから・・・
 今日~明日にかけて、日本付近には西から再びジメジメの暑さが戻ってくることが予想されます。


 ちょっとガッカリですが・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 涼しい夜をもたらしてくれた高気圧明日夜にかけて完全に東海上に抜ける模様。

 今日は西日本中心・・・明日は全国的に・・・南よりの風が優勢になって・・・
 暖湿気のカタマリといえる熱帯低気圧や台風11号?の北上も加わって、西から暖湿気=雨の原料(ムシムシの暑さの原因)の流れ込みが強まってくることが予想されています。

 もちろん、暖湿気の流れ込みによって、大気の状態も次第に不安定に
 ムシムシになるだけでなく、雷雨の発生しやすい状態に変化してくるわけですが・・・

 そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図140729

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・目に付くのは、上空の太平洋高気圧が急速に勢力を強め北日本にまで張り出してくるということ。
 これだけで、高気圧吹き降ろしの熱風によって暑さが復活するわけですが・・・吹き降ろしの風がモクモクと湧き上がる雷雲の頭を押さえつけ、雷雨の発生を抑えるということも考えられます。

 そして、東~北日本を、好天パワー(地上の高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が通過

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根の東進に対応し、大陸生まれの乾燥した高気圧が中心を東海上に移すことが予想されています。
 そして・・・高気圧の南西側では、南海上の暖湿気=雨の原料を運ぶ南東の風が強まり始めるので・・・暖湿気が流れ込みやすい西日本の南岸からジメジメの暑さが復活して・・・降水域(青の点線内)が拡大することが予想されています。

 また、高気圧西側・・・日本海にも南よりの風が流れ込むので、北日本でも日本海側中心に気温が上がることになります。


 ということで・・・西から流れ込み始め、ジメジメの空模様と降水域の拡大をもたらす暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の様子もチェックしておきましょう。

相当温位140729

 図を見れば一目瞭然。
 高気圧が東海上に抜ける・・・北上する熱帯低気圧東側で南東風が強まり始め・・・西日本方面から暖かく湿った空気が流入し、東日本付近にも広がってくることが予想されています。

 こうして西からジメジメのエリアが拡大して、雷雨の発生しやすい状態に変化していくわけですけど・・・
 乾燥したエリアが小さくなっていく様子・・・ちょっと寂しいですよね?


 続いて、復活する地上付近の暖気と、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140729

 こちらは下段の図から・・・地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布ですが・・・30℃以上の真夏日や、日射し等によって猛暑日をもたらす可能性もある18℃以上の暖気が西日本に流入
 また、大陸を東進して、北海道方面にも接近することが予想されています。

 この点、本州上の18℃ラインは今日いっぱい急速に北上することはないようですけど・・・18℃ラインの北側に位置する15℃ライン(15℃以下の冷気エリア)は、高気圧の東進に伴って、東海上に抜けてしまうことが予想されています。
 このため、東~北日本でも、強い日射しと相まって、日本海側を中心に30℃以上に真夏日になるところが多くなりそうです。

 一方、上空の寒気は・・・上段の図・・・朝鮮半島付近に寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)に伴う-6℃以下の寒気の塊が南下してくるようですが、幸い?なことに日本海を北東進する模様。
 上空の寒気によって大気の状態が不安定になることはなさそう

 ただ、暖湿気が西日本の太平洋側から流れ込んでくるので・・・

SSI140729

 これはSSIという大気の安定度の指数ですけど・・・やはり西日本は相対的に大気の状態が不安定になることが予想されていることがわかります。

 上空の太平洋高気圧の下降気流に頭を抑えられ、全般に雷雲は発達しにくい状態ですけど・・・これを打ち破るだけの上昇気流が発達する場所・・・山岳風上斜面などを中心に雷雲が発生することになります。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西日本への暖湿気の流れ込みが強まるとともに、太平洋側から降水が活発になる様子・・・よーく分かりますよね?

 東~北日本の過ごしやすい暑さも今日で終わり(明日は上空の太平洋高気圧が東海上に勢力を弱め、ムシムシに加えて雷雲も発達しやすい状態に)・・・ちょっと残念です。

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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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猛暑解消、カラっとした暑さ。雷雨は山沿い局地的(140728)


 昨夜は寝苦しい夜・・・解消された方、多かったんじゃないでしょうか?

アメダス気温05時140728

 今朝5時のアメダスの気温を見ると、25℃以上の熱帯夜のエリアは激減
 本州でも、長野県の開田高原では最低気温が10℃を下回る9.8℃・・・全国で最も低くなっています(東京なら冬の気温ですよね)。

 Kasayanも今朝まで、新潟県境に位置する信濃町、野尻湖畔の山小屋に滞在していますが、信濃町の最低気温は16.4℃
 弱い雨も降っていて、半そででは肌寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140728

 昨日、関東地方に停電や突風をもたらした寒冷前線は南海上へ
 寒冷前線が大陸の比較的乾燥した冷気を運び込み、異常な猛暑を解消させました。

 衛星の水蒸気画像を見ると、偏西風(強風帯)の北側から乾燥した空気が南下中
 朝鮮半島方面から大陸生まれの乾いた高気圧が東進していますから・・・
 日中、強い日差しで気温が上昇するとしても、カラっとした夏空に・・・日影に入ると過ごしやすい暑さになると思われます。

 ただ、乾燥した空気とともに、偏西風の南側への蛇行域=上空の気圧の谷も南下中
 上空の気圧の谷がもたらす悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって一時的に天気が悪化することも考えられますけど・・・空気が乾燥しているので、暖湿気=雨の原料は欠乏気味
 夕立が発生するとしても、海風が湿った海の空気を運び込みやすい場所で・・・加えて上昇気流が特に強まりやすい場所・・・つまり、山沿いの限られた地域だけになると思われます。


 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140728
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 寒冷前線は南海上で停滞前線に変化して・・・大陸生まれの乾いた高気圧が今夜本州に上陸・・・明日夜にかけて東海上に抜けていくことが予想されています。

 このため、全国的に天気が回復
 カラっとした夏空が明日まで続き・・・夕立も少なめに。

 明日高気圧の南西側に位置するようになる九州周辺だけ湿った南寄りの風が吹き込み始め・・・ジメジメ感が増して・・・夕立も発生しやすくなると追われます。

 まあ・・・久々にホッとできる天気が続きそうですけど・・・

 そうなると、高気圧が抜ける明後日以降、再び猛暑になるんじゃないか?なんて気がしてきます。

 また、明日にかけて南の海上では熱帯低気圧が2つ・・・発達しながらアヤシイ動きを始めることも予想されていますから・・・
 今後、台風11号や12号に成長するのか?日本付近に接近してくるんじゃないか?ということが気になる方も多いでしょう。

 今日は向こう一週間の気温の傾向熱帯低気圧の動向についてもチェックしたいと思いますが・・・・
 まずはいつものように、今日の空模様専門の天気図(気象庁発表のGSMモデル:スパコンのシミュレーション)で詳しくチェックしておきましょう。。

GSM28日140728

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日、関東中心に強烈な雷雨をもたらした上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が太平洋に抜けていくものの、後続の上空の気圧の谷断続的に東~北日本を通過していくことが予想されています。
 このため、上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、まだまだ天気は完全回復しないはずですけど・・・・

 地上の空模様・・・下段の図を見ると・・・計算されている降水域は、東日本のほんの一部だけ
 荒れ模様が続いた北海道も含めて、日本海を東進してくる高気圧の晴天域優勢の状態が予想されています。

 悪天パワーをもたらす上空の気圧の谷とともに、大気の状態を不安定にする上空の寒気も南下しているはずなんですけど・・・
 寒冷前線の後ろ側から流れ込んできた空気が比較的低温で乾燥しているため(雨の原料が欠乏し)降水(夕立)の予想も少な目になっているのでしょう。

 今日いっぱいは、上空約1500mで15℃以下(日射しの強さ次第で30℃前後の気温をもたらす空気。一昨日までは20℃以上の空気が優勢でした)が通過していきますから、比較的過ごしやすい一日になりそうですね。


 ということで、今日の空気の湿り具合・・・暖湿気=雨の原料の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位140728

 昨日の雷雨の原料になった暖湿気=雨の原料の流れ込み寒冷前線(黄色の点線)の南側
 日本付近は、日本海側から流れ込む乾燥した空気が優勢になっていることがわかります。

 やはり雨の原料は欠乏傾向
 せいぜい・・・気温の上昇に伴って海風が海上の湿り気を運び込む東日本太平洋側中心に、局地的な雷雨やにわか雨がある・・・といったところでしょう。


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140728
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 紫色は下層雲。

 乾燥した空気が十分に流れ込まない午前中日本海側を中心に下層雲がかかって(今朝の信濃町のように)弱い雨の降るところもありそうですが・・・
 明日朝にかけて晴天域優勢に。

 関東甲信の一部・・・南寄りの海風と日本海側からの北風がぶつかる収束線付近で、局地的な降水が計算されているだけです。

中部流線140728

 そんな関東甲信付近を拡大しておきましたが(17時の予想)、太平洋の湿った空気を運び込む南東風が収束したり、山岳斜面にぶつかって上昇気流が強まりそうな場所(黄色の点線)で、局地的な降水が計算されていることがわかります。

 まさに山沿い中心というカタチ。
 もっとも、重箱の隅を「つつき破る?」小心者のKasayan的には、神奈川県付近に計算されている下層雲域あたりがちょっと気になるところですけど・・・・


 ということで、今日の空模様はこのくらいにして・・・・
 次は、心配される暑さのぶり返しですけど・・・・

週間気温グラフ140728

 向こう一週間の気温の傾向をグラフで見ると、明後日以降、全国的にほぼ平年並みの暑さが続く模様。
 とりあえず異常な猛暑は予想されていませんから・・・(暑いは暑いですけど)まあ一安心といったところでしょう。

 あと・・・気になる南海上の熱帯低気圧の動向

GSMGFS2日140728

 アメリカ気象機関のGFSモデル(シミュレーション)と、気象庁のGSMモデル(シミュレーション)を比較しておきましたが、「計算値をそのまま読めば」台風11号?と思われる低気圧が、8月2日頃、先島諸島方面を北西進
 計算値ごとに速度は異なるようですけど、進路は大陸方面という点では一致しています。

 少なくとも沖縄方面に旅行を予定している方は今後の情報にはご注意を

GSMGFS4日140728

 続いて8月4日頃・・・台風12号??と思われる低気圧が九州方面に北上
 この点も両計算値は同様の結果をはじき出していて・・・気象庁のGSMモデルに関しては、8月7日頃、九州の南に最接近することを予想しています。

 昨日の記事に掲載した計算値と比較して、台風12号??と思われる低気圧の動きが西よりに変化しているようですが、まだまだ計算値は不確定
 今後も新たな計算値をご紹介していきたいと思います。

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猛暑今日まで。寒冷前線南下し一時的に激しい雨も。次の台風は?(140727 )


アメダス気温04時140727

 今朝4時のアメダスの気温
 25℃以上(オレンジ色)の熱帯夜エリアが東北北部まで拡大して、たぶん今年一番の寝苦しい夜になったと思われます。

 今朝もKasayanは長野県と新潟県境に位置する信濃町、野尻湖畔の山小屋からブログの更新中。
 昨日の信濃町は、33.4℃を観測し、7月としては観測史上1位の暑さになりましたが、今朝の最低気温は20.1℃で、爽やかな朝を満喫しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140727

 低気圧が北海道に進み、低気圧から南西にのびる寒冷前線が日本海沿岸に南下中
 北海道には、広範囲に雨雲がかかり、日本海沿岸にはライン状の活発な雨雲がかかり始めています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島付近を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南への蛇行域)が南東進しているようですから・・・日本付近の天気は下り坂
 低気圧や寒冷前線の影響が強まってくると思われます。。
 

 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140727
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 北海道の低気圧は閉塞過程(低気圧の終盤)に入り北海道東岸付近で弱まりますが、明日朝までに新たな低気圧が北海道東方(閉塞点)に発生。
 結局、今日いっぱいは低気圧の影響で、風雨の強い状態が続くと思われます。

 また、低気圧から延びる寒冷前線が、張り出していた太平洋高気圧を押し下げるように西日本~東北を通過
 前線の南側には比較的強い暖湿気=雨の原料が流れ込むので・・・・実況でチェックしたシャープで活発な降水帯が南下し・・・前線通過のタイミングで、一時的にザーッと雨が降ることが予想されます。

 そして明日・・・寒冷前線が南海上に抜け、日本海から大陸生まれの比較的乾燥した高気圧が南下してくるので・・・猛暑はひと段落
 カラっとした過ごしやすい「暑さ」になると考えられます。


 とりあえず異常な?猛暑は今日いっぱい。
 そんな天気変化の様子を専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日140727

 今朝も気象庁発表のGSMモデル(スパコンのシミュレーション)でまとめておきました。

 で・・・まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・まず目に付くのは上空の太平洋高気圧が今夜にかけて急速に勢力を弱め、しぼんでしまうこと。
 このため、上空から吹き降ろす乾燥した熱風も弱まりますから、これだけでも猛暑はひと段落という感じがします。

 ただ、実況でチェックした上空の気圧の谷が、今夜にかけて日本付近を断続的に通過
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が地上に降り注いで・・・・

 地上では・・・下段の図・・・低気圧の影響北海道では風雨の強い状態が続き・・・寒冷前線の降水帯が強まったり弱まったりしながら太平洋岸へと南下していくことが予想されています。
 前線通過時に一時的にザーッと降る雨。

 そして・・・寒冷前線の南下に伴って、地形の影響を受けにくい上空約1500mでは・・・・35℃以上の猛暑日をもたらす20℃以上の暖気エリアが弱まりながら南下
 日本海側からは、比較的乾燥した15℃以下の冷気が南下してくることがわかります。
 猛暑が弱まるだけでなく、乾燥した空気冷気がやってくるということですから・・・明日は、強い日差しによって気温が30℃を超えることがあっても、比較的過ごしやすく・・・なんていう期待が高まってきます。


 続いて梅雨前線の雨や、北海道付近の低気圧の雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位140727

 午前中、寒冷前線の南側には南西方向から暖湿気が流入
 加えて、比較的乾燥した空気も、暖湿気の流れに引きづり込まれるように流れ込むようですから・・・
 寒冷前線の降水帯は、地形の影響も受けながら、局地的に激しい雨が降るところや、それほど雨が降らないところ、など・・・ムラのある降水帯として太平洋側に南下していくと思われます。

 そして今夜寒冷前線は太平洋へ
 西日本の日本海側から、待ちに待った?比較的乾燥した空気が流れ込んでくるのがわかります。

 あと・・・北海道方面・・・今夜には強い暖湿気が流れ込むエリアが東海上に抜けるようですから、回復に向かいそうですね。

SSI140727

 なお、SSIという大気の安定度の指数を見ると・・・暖湿気の流れ込みによって、寒冷前線帯付近で帯状に大気の状態が不安定(オレンジ)になることがわかります。

 特に関東甲信南部付近・・・大気の状態が非常に不安定になる可能性がありそうなので・・・午後からの激しい雷雨に注意したいところです。


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 寒冷前線の降水帯・・・ムラのある降水帯になっているようですが・・・関東甲信付近では、午後、かなり活発な降水帯が計算されています。
 大気の状態次第では、落雷に加えて竜巻などの突風も・・・

中部流線140727

 午後3時の関東甲信方面を拡大しておきましたが、北風と南西風の収束線に沿って、雨のエリアがくっきりと分かれていて、突然に激しい雨が降り始めることが予想されています。

 この収束線付近では、条件次第で竜巻の発生の可能性が高まりますから・・・・北の空にアヤシイ雲が見えたら、不要不急の外出を避け、屋内で雨の通り過ぎるのを待つのが吉・・・かもしれません。


 なお、昨日の記事でもご紹介した台風11号?や台風12号?になるかもしれない熱帯低気圧や低気圧の、今後の動向ですが・・・

GFSGSM比較台風11号台風12号140727

 例によって、アメリカ気象機関のGFSモデルと、気象庁のGSMモデル比較しておきました。

 昨日に引き続き、いずれの計算値でも台風12号と思われる低気圧が日本付近に北上してくることが予想されていて・・・気象庁GSMモデル6日頃、昨日の計算値よりやや西より・・・西日本方面へと発達したまま接近してくることを予想しています。

 計算値はまだまだ不確定なので、あくまで「計算値はこうなっています」ということしかお伝えできませんが、計算値通りに推移すれば、影響は小さなものでは済まないと思われますから、今後も台風11号、12号の発生の情報や、発生後の進路の情報には注意していただきたいと思います。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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