気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2014年08月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

太平洋沿岸は梅雨のような空模様。北陸・東北日本海側は大気不安定(140831)


 昨夜、全国の中で長野県だけ広範囲でにわか雨や雷雨が発生。

30日20時レーダー画像140831

 もっとも長野市だけはポッカリと穴が開いたように雨は降りませんでした。

 長野市で開催されるイベントに関して、ちょっぴり天気のアドバイスをしたこともあって、ずっと天気が気になってチェックをしていたんですが・・・結果的に予想は空振り
 雨が降らない可能性について「アイスクリームのホームランバーで”あたり”が出る程度」と冗談で話していたんですが・・・この雨雲の穴・・・ちょうどそんな確率だったかもしれません。
 (昔の銀紙で包まれたホームランバーって、そこそこ当たりませんでした?)


 さて、一夜明けた今朝の長野市ですが・・・

菅平140831

 昨日に引き続き曇り空
 今日もにわか雨が予想されているんですが・・・とっても微妙・・・・
 雨が降らない可能性が「ホームランバーの当たり」程度???
 昨日よりは降りそうな感じはするんですが・・・・・

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140831

 太平洋沿岸にはまだまだ秋雨前線が停滞中
 そして、東北の日本海沖にも、引き続き気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲した場所:赤の点線)が停滞していることがわかります。

 このため、秋雨前線に向って太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入し続けていて、前線が「へ」の字になった部分(キンク部なんていいます)の東側で降水が活発化
 今朝は紀伊半島付近に雨雲がかかっている模様。

 また、前線のハードルを飛び越えた暖湿気が、日本海の気圧の谷に向って流入し続けていて・・・
 昨夜にわか雨が降った長野県付近を中心に雨雲の残骸?が残っていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・日本上空には、引き続き上空の偏西風がU字型に蛇行しながら停滞中
 そして悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が通過・接近しているようですから・・・・
 まだまだ天気の回復・・・パーフェクトな秋晴れはやってこないようです。


 ということで・・・これからの天気変化・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 明日夜にかけても太平洋側に秋雨前線が停滞
 そして前線上を「へ」の字部分(低圧部)が、断続的に通過していくようですから、「へ」の字部分が接近して前線が北上するたびに、太平洋沿岸では雲が広がり、一部で雨に

 また、実況でチェックした北陸~東北日本海側の気圧の谷(赤の点線)も、明日にかけて停滞する模様。
 そして気圧の谷に向って暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)も引き続き流入

 さらに、今日から明日にかけては、-12℃以下のちょっと強めの上空寒気が連続して、東~北日本を通過することが予想されていますから・・・寒気が通過するタイミングで大気の状態が不安定になって・・・気圧の谷付近を中心に局地的に雨が強まったり、落雷や突風が発生することも予想されます。


 結局、8月最終日そして9月のスタートも夏らしくない空模様になってしまいそうですが・・・・
 そんな様子、専門の天気図を使って、詳しくチェックしておきましょう。

500図140831

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけても太平洋岸に秋雨前線に対応する偏西風の強風帯が停滞
 そして、偏西風の上を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った大小の上空の気圧の谷が断続的に通過していくことが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・太平洋側中心に秋雨前線の降水帯(青の点線内)が停滞し、前線のキンク部(低圧部)の東側を中心に、断続的に雨が活発化することが予想されています。

 また・・・再び上段の図・・・日本海北部や北海道付近でも、オホーツク海の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を回るように、上空の気圧の谷が断続的に通過
 このため地上では・・・下段の図・・・北陸~東北の日本海沿岸気圧の谷(赤の点線)が停滞し続け・・・降水域がかかり続け・・・夜には北海道にも局地的な降水域が計算されていることがわかります。

 これらのエリアから外れている地域では晴れ間が出ると思われますが・・・
 全般にはっきりしない空模様になりそうですね。


 続いて、今日のハッキリしない空模様の原材料・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位140831

 今日は久々に自分で色塗りしてみました。

 昨日同様、秋雨前線の南側が強い暖湿気の通り道になっていて・・・その北側に漏れ出た?暖湿気が東北日本海側の気圧の谷に吸い込まれるように流入
 そして、日本海西部から回り込むように流れ込む大陸の冷涼乾燥空気とぶつかって弱い前線帯を形成することがわかります。

 結局、北海道を除いて、かなり広範囲に暖湿気が流れ込むわけですが・・・

 大気の状態を不安定にして、雨雲を活発化させる上空の寒気の様子を見てみると・・・・

500気温140831

 北陸以北では-12℃以下のやや強めの寒気の谷(寒気がU字型になっているところ)が通過
 東日本上空でも、-9℃以下の寒気の谷が通過していくことが予想されています。

 このため・・・地上に暖湿気が流れ込んでいる場所を中心に大気の状態が不安定に。

SSI140831

 SSIという大気の安定度の指数を見ると、日本海の気圧の谷に流れ込む暖湿気の通り道にあたる東日本~東北を中心に大気の状態が不安定になって・・・

 先にチェックした気圧の谷の中の弱い前線帯付近で特に大気の状態が不安定になることがわかります。

 このあたり・・・Kasayanの住む長野県北部も含めて・・・短時間の強い雨や落雷・突風などに注意が必要になると思われます。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 アニメに書き込みをしておいたので、特にコメントは必要ないと思いますけど・・・・
 気象庁発表の短期予報解説資料(プロ用の資料)に目を通すと、こんなことが書かれていました。

短期予報解説資料140831

 前線上の低気圧・・・MSMモデルは比較的発達気味に計算されていますけど・・・割り引いて考えるということ?

07時MSM実況比較140831

 07時の実況(レーダー画像とウィンドプロファイラ上空1000m)と、03時初期値のMSMモデルを比較してみると、それほど違いを気にしなくてもよさそう・・・・・

 アニメと最寄の地域の府県天気予報を見比べつつ、最寄の地域の予報官が出した結論(予報)を最寄の市域の空模様としてイメージしてみてください。


     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)




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北海道を除き、ぐずつき気味の週末に(140830)


 Kasayanの住む今朝の長野市は・・・

菅平140830

 昨日に引き続き曇り空
 昨夜の雨でアスファルトは黒く濡れています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140830

 昨日同様、秋雨前線が南海上に停滞
 前線上を低気圧「へ」の字になっている部分(キンク部と呼ばれる低圧部)が入れ替わり立ち代り通過している状態が続いています。

 そして、日本海の東部でも、東西二つの高気圧(山)に挟まれた気圧の谷が停滞
 前線上の低気圧やキンク部の東側から、日本海の気圧の谷に吸い込まれるように、南海上の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入し・・・

 そんな場所(今朝は九州南部~近畿南部~関東~東北南部)にかけて、周期的?に雨雲が北に活発化している様子が観測されています。

 このような雨雲が北に活発化する場所・・・空模様の骨格にあたる上空約5800m付近で、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に通過するために発生するわけですが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本海西部や東シナ海方面次なる上空の気圧の谷が接近しているようですから・・・・これからも似た気圧配置・・・空模様が続くと思われます。

 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 南海上の秋雨前線の上を、低気圧やキンク部(低気圧になりきれない低圧部)が通過していく状態・・・少なくとも明日夜まで続いてしまいそう・・・・
 そして、日本海東部の気圧の谷も明日夜まで停滞

 太平洋沿岸では、低気圧やキンク部が通過するタイミングで一時的に雨が降り・・・
 前線の北側でも、日本海東部の気圧の谷に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が、風の収束線や山岳の風上斜面で上昇気流になる場所を中心に雨を降らせることになります。

 また、前線の北側上空には寒気が南下していますから(今朝はアニメ中に書き込みしませんでしたが)、大気の状態は不安定傾向
 発生した雨雲は局地的に雷雲に成長し、落雷や突風をもたらすことも考えられます。


 夏休み最後の週末・・・夏休みが始まる前の梅雨時の天気に戻ってしまいましたが・・・・
 そんな様子を、今日は気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

 まずは今日30日(土)の空模様

GSM30日140830

 上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日本付近で偏西風が大きくU字型に蛇行していて、そこそこの悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅めの気圧の谷が断続的に通過している状態。
 そして、偏西風の北側に上空の寒気が南下していることがわかります。

 つまり、地上に断続的に悪天パワーが降り注いでいて・・・大気の状態も不安定気味になっているので・・・地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷が通過するたびに、前線上をゆっくりと東に進む低気圧やキンク部付近を中心に降水が強まったり弱まったり
 また、東北沿岸には気圧の谷(低圧部)が停滞し、東日本~東北にかけて断続的に降水域がかかり続けることが予想されています。
 そして、不安定な大気によって、局地的に降水域が活発化

 その中でも、九州南部付近では、比較的長時間キンク部(低圧部)が停滞し、まとまった雨の降りやすい状態が続くようです。

 そんな雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位30日140830

 前線の南側が強い暖湿気の本流?になっていて・・・関東付近の低気圧東側では、暖湿気が前線の北側まで進入
 日本海の気圧の谷に吸い込まれ、北陸から日本海沖にかけて弱い(寒冷)前線帯(黄色の細い点線)が形成されることがわかります。

 このため秋雨前線付近で雨が活発化するのは当然として・・・
 東日本~東北でも広範囲で雨の降りやすい状態が続き・・・特に弱い前線帯付近で雨が強まることが考えられます。

 加えてSSIという大気の安定度の指数をチェックしてみると・・・

SSI140830

 まさに弱い(寒冷)前線帯に沿って大気の状態が不安定に。
 このあたりでは、局地的に雨雲が雷雲にまで発達して、落雷や突風にも注意をしたほうがイイかもしれませんね。


 それでは今日の空模様のポイントをザッとチェックしたところで、解像度の高いMSMモデル(スパコンのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 太平洋側では前線上の低気圧やキンク部付近で雨模様
 内陸や日本海側では、上空の気圧の谷が接近してくる夕方以降、中部地方を横断する風の収束線に沿って雨が活発化することがわかります。

 Ksayanの住む長野県北部付近・・・一時的に雨がかなり活発化するようですが・・・

中部流線拡大140830

 雨が強まり始める午後3時の計算値を拡大してみると・・・地形に影響されて、複雑に風の収束線が形成され、収束線に沿って、雨が活発化する様子がよくわかります。
 長野県内の雨・・・かなり広範囲になりそうですよね。


 では続いて明日31日(日)の空模様

GSM31日140830

 こちらは図中の書き込みをお読みいただきたいと思いますが・・・・

 今日と似たような空模様が続き、夕方以降は・・・接近してくる上空の気圧の谷がちょっと深めで・・・寒気もさらにググッと南下してきそうですから・・・今日よりも雨が活発化してきそうですよね?

 最後に・・・気温が低い状態が続いているので、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温の変化を、今日~明日~明後日(9月1日)、いずれも12時の計算値を使ってアニメにしておきました。

850 気温アニメ140830

 北東から流れ込む15℃以下の寒気が、ゆーっくりと西から北上していくことがわかります。

 この週末は引き続き低温傾向が続くと思われますが、来月1日か2日にはほぼ平年並に戻るといったところでしょうか。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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秋雨前線 南海上に停滞続く。日本海側も気圧の谷でぐずつき気味(140829)


 長野県の夏休みはとっくに終わってしまいましたが、全国的にはこの週末で夏休みは終わり
 まずは夏休み最後の週末の天気を、気象庁のGSMモデル(シミュレーション)でチェックしておきますが・・・

GSM週末の天気140829

 秋雨前線が近くに停滞している九州や西日本の太平洋側は、土・日両日にわたってズグズズ
 一時的に雨が強まったりしそう・・・・

 また、東日本~東北にかけても、午前中は曇り空のところが多いものの、午後から夜にかけては広範囲で雨の可能性アリ。

 無理なアウトドアレジャーはやめて、インドアで楽しめるものがイイかもしれませんね。


 とうことで・・・今朝の長野市の空模様ですが・・・

菅平140829

 これで5日連続朝は梅雨のような曇り空
 今朝の最低気温は18.7℃
 この8月・・・最も気温の低い朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140829

 引き続き南海上に秋雨前線が停滞
 北海道付近にもオホーツク海高気圧が停滞し・・・・

 オホーツク海高気圧から吹きだす北東の冷たい風と、太平洋の高気圧が送り込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)がぶつかり秋雨前線の雨雲を形成
 今朝も太平洋沿岸や対馬付近に前線の雨雲が観測されています。

 また、東北日本海側を北東進していた低気圧は消滅していますけど、等圧線が北の高気圧側に大きくうねった場所・・・気圧の谷が残っていて、関東沖の低気圧北側から暖湿気=雨の原料が流入
 北陸や東北付近にも雨雲が点在しているのがわかります。

 秋雨前線が一週間近く停滞しているわけですから・・・
 今の空模様は、もはや秋の長雨シーズンと言ってもイイんじゃないか?と思いますが・・・・
 これからの天気・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 明日夜にかけても、今朝の実況と似たような気圧配置が継続
 前線付近の雨と、東北日本海側の気圧の谷(赤の点線)の雨断続的に続くことになりそうですが・・・
 明日夜までに東北日本海側では低気圧が再度発生することまで予想されています。

 したがって、明日夜にかけても似たような空模様が続いてしまうことになるわけですが・・・・
 全く同じ空模様が続くわけでもないでしょうから・・・専門の天気図を使って、もっと詳しくチェックしていきましょう。

500図140829

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・空模様の骨格は、今夜にかけてほとんど変わらず
 空模様の骨格が変化しないので、地上の空模様もあまり変化しないわけですが・・・

 ただ、天気図をよーく見ると・・・寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、沿海州から北日本へと南東進してくることがわかります。

 また、上空の太平洋高気圧北側に停滞している(秋雨前線に対応する)偏西風の強風帯上を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過する模様。

 このため地上では・・・下段の図・・・前線の降水帯が西日本太平洋側中心に停滞するものの、上空の気圧の谷が断続的に通過するのに伴って、雨が強まったり弱まったり・・・
 寒冷渦の接近に伴って、北日本の降水域(青の点線内)が拡大することが予想されています。


 そんな微妙な雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位140829

 強い暖湿気が流れ込むのは、南海上の秋雨前線(黄色の点線)の南側
 九州方面にはそこそこ強い暖湿気が流れ込むようなので、雨が活発化することが予想されます。

 また、東日本~東北にかけては、関東沖の低気圧北側を回りこみ、日本海の気圧の谷に吸い込まれるようにそこそこの暖湿気が流入
 大陸の冷涼で乾燥した空気とぶつかって雨雲を発生させることが予想されます。

 思いのほか前線の北側にも暖湿気=雨の原料が流れ込むようですが・・・


 続いて、大気の状態を不安定にして、発生した雨雲を活発化させる上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140829

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布ですが・・・寒冷渦の接近に伴い、北日本には-12℃以下の寒気が流入
 先にチェックしたように、地上付近では暖湿気が流れ込みますから(下段の図:12℃ラインが北に湾曲も)・・・-12℃以下の寒気が流れ込む東北北部付近を中心に大気の状態が不安定になって、局地的に雨雲が活発化することが考えられます。

 また、九州南部まで-6℃以下の寒気がコンスタントに流入
 九州南部には秋雨前線がかかり、強い暖湿気が流れ込むとが予想されていましたから・・・こちらも相対的に大気の状態が不安定になって、局地的に強い雨・落雷・突風が発生することが予想されます。

 なお、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)には・・・下段の図・・・引き続きオホーツク海高気圧から15℃以下の冷気が流入
 今日も全国的に平年を下回る低温傾向が続くと思われます。


 SSIという大気の安定度の指数もチェックしておきますが・・・

SSI140829

 北と西で大気の状態が不安定になる様子・・・わかりますよね?


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 昨日に引き続き、秋雨前線に近い太平洋側で、風の収束線を中心に雨が強まったり弱まったり

 また、東北日本海側の気圧の谷(低圧部)に向って暖湿気を運ぶ南東風が吹き込んで・・・・
 日本海側から吹き込む冷たい北寄りの風とぶつかる場所で降水が活発化することがわかります。

 こんな状態ですから・・・雨の降る場所や降るタイミングを断定的に判断するのは困難な状態
 いわゆるピンポイント予報では表現しきれない状態といえますから、ある程度広い範囲の天気傾向を示している府県天気予報で、天気チェックをされることをおススメしておきます。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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秋雨前線 南岸に停滞。梅雨寒のような空模様拡大(140828)


 9月を待たずにすっかり秋めいてきた感じですが、そうなると夏休み最後の週末の天気が気になるところ。

GSM3日間140828

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)がはじき出した明日から3日間の空模様ですけど・・・

 前線の南側の太平洋には湿った空気による降水域がウジャウジャと計算されていて・・・
 南岸付近に秋雨前線が停滞する日本付近は前線北側の雨雲がかかりやすい状態

 前線が「へ」の字になった部分・・・前線上を低圧部や低気圧が通過したり、前線がちょっとだけ北上することによって雨域が陸地に広がり・・・日曜日には東日本付近で激しい雨まで予想されていることがわかります。

 前線の微妙な変化によって、予報が変化する状態といえますから、まだまだ週末の天気が絶望的と断言することはできませんが・・・スカッとした晴天はあまり期待しないほうがよさそうですね。

 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平140828

 昨日に引き続き、梅雨時のような空模様
 雨こそ降っていませんが、いつ泣き出してもおかしくないような気配が漂っています。
 今朝の最低気温は19.2℃(05時57分)・・・午前8時を過ぎて、ようやく20℃を上回ってきた状態ですが・・・

 そんな今朝の実況

実況140828

 南岸に停滞した秋雨前線に、北海道の北のオホーツク海高気圧という組み合わせ。
 当初は秋雨前線という表現にためらっていましたけど、すでに8月も末・・・
 秋の長雨のシーズンの主役=秋雨前線という表現に違和感を感じなくなりました。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本付近は太平洋高気圧のエリアではなく・・・すっかり大陸の空気を運んでくる偏西風のエリアに。

 今朝は西から流れ込んでくる水蒸気を原料に、西~東日本の前線北側で、帯状に雨が降っているようです。

 こういった気圧配置になってしまうと、劇的に天気が変化することは少ないですけど・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 ご想像どおり、明日夜にかけても南海上に秋雨前線が停滞
 北海道付近にはオホーツク海高気圧が居座り続けます。

 そして、前線付近では、オホーツク海高気圧からの冷たい北東風と、太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)ぶつかりあって雨雲の帯が停滞
 前線上の低気圧や低圧部が通過するたびに、前線北側・・・西~東日本の太平洋側に雨雲がかかる状態が続きます。

 また、今日・明日はこれだけにとどまらず、日本海沿岸でも低気圧が北東進
 この低気圧が前線北側に漏れ出した?暖湿気=雨の原料を吸い上げて、東日本や東北の広範囲に、ぐずついた空模様をもたらすことが予想されています。


 あまりにも早すぎる秋の訪れですが・・・・
 そんな様子、専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図140828

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日本付近は上空の太平洋高気圧の北側・・・実況でチェックしたように季節を分ける偏西風のエリアに入っています。

 このため、周期的(断続的に?)悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が通過する場所になっていて・・・・

 地上では・・・下段の図・・・夏と秋を分ける秋雨前線の降水域が西~東日本の南岸に停滞
 上空の気圧の谷が通過して悪天パワーが降り注ぐたびに、前線上の低気圧が通過したり、降水が強まったりする状態になっています。

 今日は、西~東日本の太平洋側中心にぐずついて・・・
 前線上の低気圧が停滞する関東付近を中心にまとまった雨
 また、この低気圧東側に流れ込んだ暖湿気を日本海側の低気圧が吸い上げて、東日本から東北にかけて、広範囲に弱い降水域(青の点線内)が計算されていることがわかります。


 では、そんなグズグズした?雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位140828

 季節を分ける秋雨前線帯に太平洋の暖湿気が流れ込むのは当然なんですが・・・

 前線の北側にも、前線帯(黄色の点線)のスキマから暖湿気が漏れ出していて、太平洋岸を中心に、陸地にも流れ込んでくることがわかります。
 そして、東日本から東北にかけては、日本海の低気圧に向ってそれなりに暖湿気が流入する模様。
 このため、前線が南海上に停滞していても、その北側で結構雨が降るわけですが・・・・

 日本海の低気圧に流れ込んだ暖湿気は、オホーツク海高気圧吹きだしの冷たい北寄りの風とぶつかって、天気図に描かれない弱い前線帯を形成
 ぐずぐずの雨雲で、綺麗なライン状の雨雲にはならないと思いますけど、局地的に雨が強まるとすれば、この弱い前線帯付近じゃないかな?・・・と思われます。


 続いて、秋の涼しさをもたらしている地上付近の寒気(冷気?)と、大気の状態を不安定にする上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140828

 今日は下段の図から・・・地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温分布ですが・・・昨日まで西日本にかかっていた18℃以上の暖気はすっかり南海上へ
 代わって15℃以下の冷気が西日本まで南下してくることが予想されています。
 したがって、西日本の太平洋側の一部を除いて30℃以上の真夏日は解消し・・・曇りベースの空の下・・・広範囲で秋の気配を実感されると思います(本来の梅雨の戻ったという印象を持たれる方も多いかもしれませんけど)。

 一方、上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布を見ると・・・前線北側まで-6℃以下の寒気が南下
 そして北海道には-12℃以下の寒気の谷が通過する模様。
 この季節、札幌上空約5800mの平年の気温は-9.8℃ですから、やや強めの寒気
 大気の状態が不安定になりそうですけど・・・地上付近にも平年を大きく下回る乾燥した寒気が南下しているので、相対的に大気の状態は安定傾向
 不安定になるのは、先にチェックした暖湿気が流れ込む東日本~東北付近と思われます。

SSI140828

 確かに、SSIという大気の安定度の指数を見ても同様の傾向。

 ただ、夕方以降、東シナ海から前線が接近し、暖湿気=雨の原料が流れ込み始める九州方面は、明日にかけて大気の状態が不安定になってきそうですね。


 それでは以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 南岸に、寒気と暖気暖湿気がぶつかって発生した前線帯が停滞し続け・・・・
 悪天パワーを持った上空の気圧の谷が通過するたびに、前線上のどこかで雨雲が活発化して陸地にかかる様子・・・イメージできませんか?

 また、日本海沿岸を北東進する低気圧に吸い上げられた暖湿気のよる雨・・・
 弱い前線帯に対応する風の収束線に沿って局地的・一時的なものになりそうですね。

 では最寄の地域では具体的にどうなるのか?
 このアニメと府県天気予報を照らし合わせながらイメージしてみてください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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秋雨前線南下しオホーツク海高気圧優勢。全般に回復も東日本・東北南部はぐずつき気味(140827)


 東~北日本では急激に気温が下がって秋の気配を感じられるようになっていますが・・・
 「どうせまた暑くなるんでしょ???」と疑心暗鬼になっている方も多いのでは?

週間気温140827

 そこで、向こう一週間の気温傾向(平年差)のグラフをチェックしてみると・・・・
 北海道は9月から平年並に戻り、沖縄もほぼ平年並で推移するものの、東日本や西日本では平年をやや下回る状態が続く模様。
 計算値どおりに推移すれば、これで夏が終わっちゃいそうですね。

 ただ、猛暑の昨年は残暑も長かったので、「平年並ってどうだったっけ?」と9月の陽気を忘れてしまった方も多いでしょうから・・・そんな方は、以下のURLで平年の9月の気温を調べてみてください。
 (都道府県・地点を入力して、年・月ごとの平年値を表示ボタンを押してください)

 気象庁 過去の気象データ検索: http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平140827

 どんよりとした曇り空
 最低気温は21℃(05時43分)でしたが、日が高くなってきても気温は上がらず、08時現在も21.6℃。
 風もやや強めに吹いているため、外の出ると半袖では少々肌寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況140827

 秋雨前線が太平洋上に南下し、オホーツク海高気圧と、大陸からの移動性高気圧に覆われてきたので、全般に回復傾向・・・ですけど・・・・

 北陸付近には、昨日まで天気図上に存在していた低気圧の残骸・・・気圧の谷(低圧部)が残っています。
 この低圧部に向って、前線北側に残っていた暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入し・・・東日本付近には、点在する弱い降水域が観測されています。

 また、衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南への蛇行域)が日本海西部へと東進中
 これまた残った暖湿気の影響で、山陰や山陰沖では所々で雨が強まっているようです。

 この上空の気圧の谷・・・このまま日本海を北東進していけば・・・北陸付近の気圧の谷(低圧部)を刺激して天気を悪化させる可能性も。
 ホントにそうなるのか?
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ140827
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 明日にかけても秋雨前線は南海上に停滞
 今夜は一時的に弱まるようですが・・・・

 実況でチェックしたように、上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が日本海を北東に進むので・・・降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、北陸付近でいったん消えたはずの低気圧が再び発生
 この低気圧に向って、秋雨前線の北側に残っている暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が、残飯?をかき集めるように流れ込むことになります。

 そして・・・上空の気圧の谷の接近に伴って、上空の寒気も南下
 大気の状態が不安定になって・・・北陸付近に集まった残飯?の暖湿気によって雨雲が発生し・・・
 オホーツク海高気圧から流れ込む冷涼な北東風と、南から流れ込む暖湿気がぶつかる弱い前線帯(黄色の点線付近)を中心に、局地的な雷雨になることも予想されます。

 そしてこんな状態・・・明日、暖湿気の集まる場所は、秋雨前線上のキンク部(「へ」の字部分=低圧部)に移り・・・雨の降りやすい場所は太平洋側に変化するものの・・・続いてしまうことが予想されています。
 

 先週は梅雨末期のような雨が続いていましたが・・・ここに来て東日本や東北は梅雨寒の季節のような天気になる模様。
 そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図140827

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が引き続き北海道の東側に停滞するものの・・・東日本付近の上空の気圧の尾根は東海上へ

 その代わり、大陸の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と朝鮮半島東岸付近の上空の気圧の谷東北日本海側や北陸付近に進んでくることがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・北日本は引き続きオホーツク海高気圧に覆われるものの・・・北陸の気圧の谷(低圧部)で低気圧が再発生
 この低気圧南側・・・前線北側の暖湿気の残骸が集まってくる関東甲信越や東北南部付近を中心に、今夜にかけても弱い降水域(青の点線内)が引き続き計算されていることがわかります。

 また、前線を越えた暖湿気が流れ込みやすい西日本太平洋側にも降水域が。

 秋雨前線が南下してもスパッと回復しないようですが・・・・
 そんな雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位立体140827

 今日15時暖かく湿った空気(暖湿気)と、大陸の冷涼乾燥空気の流れ込みの様子を立体的に表示したものですが・・・

 太平洋の強い暖湿気の流れの北縁に沿って秋雨前線が停滞

 一方、北陸付近に発生する低気圧西側や、東シナ海方面から九州南岸に向って、大陸の冷涼で乾燥した空気が流れ込んできて・・・その先端に弱い寒冷前線や温暖前線・・・そして停滞前線が発生することになります。

 そして、このあたりで雨雲が発生しやすくなるわけですが・・・・

相当温位140827

 その様子を平面で・・・09時と21時の予想図で見ると・・・
 今夜にかけて、北陸の低気圧の南側・・・東日本付近に暖湿気=雨の原料の流入が続き弱い前線帯(黄色の点線)が停滞することがわかります。

 東日本付近は雨の降りやすい状態が続いてしまいそうですね。


 続いて、大気の状態を不安定にして、雨雲を雷雲まで成長させる上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温140827

 上段の図・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布ですが・・・今夜にかけて、寒冷渦の南東進に伴い-12℃以下の寒気が東北方面へ
 そして-9℃以下の寒気が北陸付近に南下してくることがわかります。

 ということは・・・地上付近に暖湿気が流れ込みやすい東日本付近・・・特に北陸付近で大気の状態が不安定になることが予想されます。

 この点・・・地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)を見ると・・・下段の図・・・オホーツク海高気圧から15℃以下の冷気が南下する模様。
 このため、上空に寒気が南下するものの相対的に大気は安定すると思われますが・・・

 低気圧南側・・・暖湿気が流れ込みやすい北陸付近にはW(warm)マークが付いていて、周辺と比較して相対的に気温は高めの傾向になるようですから・・・
 そこそこ大気の状態が不安定になることは想定されます。

 SSIという大気の安定度の指数を見ると・・・

SSI140827

 北陸や関東甲信北部(Kasayanの住む長野県北部ですね)では、そこそこの大気の状態が不安定になる模様。
 短時間の強い雨や落雷や突風などに注意が必要ということになります。
 たとえれば、梅雨寒の季節の中・・・ちょっぴり雷も・・・といった感じの空模様でしょうか?


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ140827
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 秋晴れ?の北海道を除いて全般に曇り空優先ですが・・・天気は回復傾向

 でも、秋雨前線北側に残った暖湿気=雨の原料が集まりやすい場所(低気圧付近や風の収束線付近)を中心に所々で降水が計算されていて・・・
 特に北陸付近と紀伊半島付近で降水が活発化することがわかります。

中部流線14時140827

 東日本を拡大(14時)したものがこれ。

 降らないところが多いんでしょうけど・・・最寄の地域については府県天気予報で「雨」の文字・・・キチンとチェックしておいてください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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