気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2014年11月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

気圧の谷東進、西からゆっくり下り坂。火曜以降はずっと雪モード?(141130)


 Kasayan・・・今朝は新潟県境に位置する信濃町 野尻湖畔に来ています。
 というのも、来週予想される雪を前に、山小屋の雪支度をするため

 では、今日も最初は、来週2日(火)以降に予想されている降雪・積雪について、まとめておくことにします。

5002日141130

 いきなり難しそうな天気図が並べちゃいましたけど、いずれも2日(火)午後9時の空模様を表示しています。

 左下はお馴染みの普通の天気図(地上気圧)に、風と降水(12時間)の様子、そして風の様子が描かれている図。
 西高東低 冬型・・・というよりは南西高北東低の気圧配置が強まって、日本付近の等圧線が大混雑
 全国的に冷たい西~北西の風が強まって、暖かな日本海で湧き上がった水蒸気が雨又は雪雲になって北陸~東北日本海側付近・・・そして、黄海方面から九州西岸流れ込む様子がわかります(里雪型)。

 というのも・・・左上の図・・・空模様の骨格といえる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が道北付近へと進んで動きを止め・・・日本付近は反時計回りに寒冷渦を回る(これまた悪天パワーを持った)上空の気圧の谷の通り道になるから。

 寒冷渦直下・・・サハリン付近で猛烈に発達した低気圧が動きを止めて冬型の気圧配置が固定化され・・・冷たい西~北西の風が吹き続け・・・・
 上空の気圧の谷が通過するたびに、日本海側に流れ込む雨又は雪雲が強まったり弱まったりを繰り返すことになります。

 で・・・雨又は雪雲が流れ込む日本海沿岸ですが・・・どこまでが雪雲になるのか?ということが気になりますけど・・・
 右上の図・・・上空約5500mの寒気の様子を見ると・・雪雲が上空までキチンと?成長する目安=-30℃以下の寒気と、大雪の目安=-36℃以下の寒気北陸以北の日本海側に流れ込んでくることがわかります。
 少なくとも、北陸以北に流れ込む雲は雪雲としての体裁を整えていることになりますが・・・

 問題は降る雪が融けずに地上に落ちてくるのか?ということ。
 右下の図は、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温分布ですが・・・平地でも雪になる目安=-6℃以下の寒気が西日本では太平洋側まで南下
 北日本には、積雪の可能性も高まる-9℃以下の寒気が流れ込むことが予想されています。
 (長野県付近は西から流れ込む寒気を北アルプスがブロックするようですが、標高が高いので、影響は-6℃以下の寒気が流れ込んでいるのと同様)

 こうやって見ると、日本海側に予想されている降水のほとんどが雪になると思われますが・・・・
 地面付近の気温分布は地形や標高によって複雑ですし・・・気温が上昇する前日1日の暖気も残るでしょうから・・・
 Kasayan的に2日については・・・気温が下がる夕方以降、早朝までは、かなりの可能性で雪になるのではないか?・・・というあいまいなレベルで考えています。

 でも、3日以降に関しては、地上気温も下がってくるでしょうから、週末にかけて平地の積雪の可能性が高まってくると思われます。

GSM3日から5日141130

 気象庁のGSMモデル(スパコンのシミュレーション)がはじき出した3日~5日の空模様ですが・・・
 冬型の気圧配置が続き、4日にかけて若干寒気が抜けるものの、5日以降、再び寒気が南下

 5日以降は、上空約5500mに2日(火)以上に強い寒気が流れ込んできそうですから、長野県北部を含めて大雪が心配になってきます

 計算値をチェックし続けていると、日に日に寒気の南下の予想が強まっていますから、日本海側にお住まいの方は、天気予報をコマメにチェックするとともに、今のうちに冬タイヤの交換や雪支度・・・することをおススメしておきます。


 ということで今日の信濃町・・・・

野尻湖畔141130

 深ーい霧に覆われていて、幻想的な冬枯れの森が広がっています。
 信濃町の最低気温は平年を上回る3.7℃(06時50分)で、この時期としては暖かく感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141130

 昨日の雨はほとんど解消していて、新潟県と長野県の県境付近・・・まさにKasayanが居る信濃町付近に雨雲が残っていることがわかります。

 天気図を見ると、昨日雨を降らせた気圧の谷が東海上に抜けていて・・・次の気圧の谷が東シナ海方面に東進中。
 日本付近は、二つの気圧の谷に挟まれて、相対的な高圧部になっているため天気が一時的に回復しているようですが・・・
 衛星の水蒸気画像を見ても、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過中
 高圧部の晴天域を強める働きをしているようです。

 ただ、次の上空の気圧の谷が接近中
 東シナ海方面では、流れ込む暖湿気=雨の原料によって、雨雲が活発化し始めているようですから、一時的な晴天はそうそう長く続くとは思えません


 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 東シナ海の気圧の谷が、今夜にかけて西日本へ
 西から下り坂に向かい、東日本でも今夜、雨が降り出すと思われます。

 そして明日・・・気圧の谷の中の低気圧が急速に発達しながら東海上へ
 日中は気圧の谷に流れ込む暖湿気=雨の原料によって、太平洋側中心に風雨が強まり荒れ模様の天気になって・・・
 夕方以降は、西高東低 冬型の気圧配置が強まり始め、今季一番の強い寒気が南下してきます。

 いよいよ記事冒頭でご紹介した本格的な雪モードの天気に突入することになるわけですが・・・・

 西から下り坂の今日の空模様・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図141130

 まずは上段の図・・・冒頭の天気図でご紹介したように、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですけど・・・

 午前中、好天パワーを持った上空の気圧の尾根(水色の点線)が東~北日本を通過し、東海上へ。
 夜にかけて上空の比較的浅い気圧の谷を先頭に、断続的に悪天パワーを持った上空の気圧の谷が通過していくことがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・気圧の谷が深まりながら西日本へ
 新たな低気圧も発生し、降水域が活発化しながら、東日本方面へと進んでくることが予想されています。
 暖湿気=雨の原料の入り口にあたる九州や四国の太平洋側中心に降水が活発化するようですね。


 続いて、上空の寒気の様子
 今朝も全国的に強い冷え込みはないようですけど・・・来週2日頃にやってくる今季一番の寒気が今どこにあるのか?ということが気になりますよね?

500気温141130

 冒頭の図で説明したように、上段の図は雪雲を上空高く成長させる上空約5500mの寒気・・・下段の図は、降ってくるモノを雪に変える地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の寒気

 雪モードの強い寒気はまだ朝鮮半島の北に位置していますけど・・・着実に南下していることがわかりますよね?

 むしろ今日は、日本海の低気圧に向かって、地上付近の強い暖気が流れ込むため、上空に強い寒気がなくても、相対的に大気の状態が不安定になって・・・降水が予想されている地域で、局地的に大気の状態が不安定になって、落雷や突風を伴うことが考えられます。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141130
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日はアニメ中にコメントを書き込みませんでしたけど・・・
 気圧の谷が東進して、西から下り坂

 暖湿気の入り口にあたる太平洋側中心に雨が活発化するわけですが・・・前線に対応する風の収束線付近で降水が活発化することがわかります。

 最寄りの地域ではいつ頃雨が降り出すのか?強まるのは何時頃なのか?・・・そんなことを考えながら、気象庁発表の府県天気予報や時系列予報もチェックしておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)




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午前中中心に雨。明日は晴れるも月曜日は再び雨。火曜日から雪モードへ(141129)


 今日もスキー・スノボのメンテナンスをしながら雪を待っている方・・・
 地震の復旧作業をしながら雪を心配している方々のために、12月2日(火)以降に予想されている強い冬型に伴う降雪の可能性について、ザックリとまとめておきました。

12月2日寒気予想141129

 2日は、西高東低 冬型の気圧配置が強まって、日本海側・・・特に、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる風の収束線に沿った活発な雨・雪雲が流れ込む北陸~東北日本海側で降水が増加します。

 そして・・・この降水を雪に変える上空約1500m -6℃以下の寒気が西日本から・・・それも太平洋側まで南下
 降るモノが雪になる可能性が高まります。

 そんな強い寒気・・・2日の時点で、大陸にまだまだタップリたまっているようですから、雪の降りやすい状態・・・かなり長く続きそうですけど・・・

 もっとも、日中の気温が2℃を上回るようだと、落ちてきた雪が融けて雨になる可能性があります。

気温傾向グラフ141129

 向こう一週間の気温傾向を見ると、2日から気温が急降下し、平年を大きく下回ることが予想されています。
 やはり、タップリ溜まった寒気が日本付近に流れ込み続けるようですが・・・

 この点、まだ12月上旬ですから、東北北部より南の地域では、日中広範囲で2℃以上になる可能性が高いので、昼間の降水は雨主体になる可能性大。
 ただ、(長野など若干標高が高い所や北陸以北では)朝の最低気温は氷点下になることは十分に予想されますから、気温が2℃を下回る夕方以降や夜間、早朝に降水があれば雪になる可能性が高くなると考えられます。

 さらに標高が高ければ雪になる可能性が格段に高まりますから、降水と低温が続く地域では本格的な積雪になるかも

 そして・・・最新の計算値では、冬型に伴う日本海側の降水が7日(日)頃まで続き・・・
 5日頃には、上空約5500mに、今季一番の強い寒気が南下してくることが予想されていますから・・・
 週の後半は雪雲がさらに上空高く発達するようになって・・・雪主体のエリアが拡大・・・地域によっては降り続く雪で、今季初の寒波と呼べるような大雪になる可能性も考えられます。

 ウィンタースポーツ好きの方にとってはシーズンの始まりを告げる嬉しい空模様ですけど・・・
 スキー産業と地震が重なる長野県 小谷・白馬方面の方々は複雑な心境でしょう
 今年は白馬方面にも滑りに行こうかな?と考えています。


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平141129

 朝から雨
 最低気温は9.2℃(06時45分)と、この季節としてはかなり暖かな朝になっています。

 街の防災無線からは、「地震で地盤が緩んでいるので、気象情報に注意して・・・」というアナウンス。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141129

 日本付近は太平洋と大陸の2つの高気圧に挟まれた気圧の谷
 谷の中を低気圧と寒冷前線が通過中で・・・気圧の谷に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって、前線付近を中心に活発な雨が降っています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島付近で、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東進中。
 これからも天気は下り坂傾向で推移すると思われますが・・・


 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141129
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 低気圧や前線は、日中東~北日本を通過して、夜には東海上へ
 日中は東~北日本を中心に雨模様で・・・前線付近を中心に一時的に雨の強まるところもある模様。

 ただ、低気圧や前線が通過した後は、朝鮮半島方面から高気圧が弱まりながら、「高」マークがとれた高圧部として西日本方面に移動してくるので、西から天気は回復へ
 には東日本方面でも晴れ間が広がってくると思われます。

 そして明日日曜日・・・日本付近は東海上の低気圧と東シナ海の低気圧に挟まれるため、相対的な高圧部になって、1日限りの晴天が戻ってくることが予想されます。


 そんなめまぐるしい天気変化の様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図141129

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日、東~北日本に晴天をもたらした好天パワー(地上の高気圧や晴天を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)は東海上に抜け・・・
 代わって、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東~北日本を通過していくことが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・東~北本を通過中の低気圧や前線の降水帯が、上空の気圧の谷に押し出されるように東海上に抜けていくことが予想されていますけど・・・上空の気圧の谷からキチンと?悪天パワーを受け取れるようになるのは東海上に抜けてから。
 前線の降水はそれなりに活発ですが、低気圧はそれほど発達しないまま東北付近を通過し、発達するとしたら東海上で・・・ということになります。

 そして・・・再び上段の図・・・今夜、早くも次の上空の気圧の尾根九州と北日本方面に接近
 地上では・・・下段の図・・・低気圧や前線の後ろ側から高圧部が張り出し明日にかけて天気が回復することが予想されています。


 続いて、今日の雨の降り方を考えるために・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位141129

 今日、前線帯に流れ込む暖湿気ははるかフィリピン付近から東シナ海を経由して流れ込む強い暖湿気
 このため、西日本を中心に気温が高くなっているわけですが・・・タップリの雨の原料によって、前線が東海上に抜けるまでは、局地的に、かなり雨が強まると思われます。
 

 また上空の寒気が流れ込めば、寒気と暖気がせめぎあう前線付近で大気の状態が不安定に。

500気温141129

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・冬の寒気ははるか北まで北上しているものの、上空の気圧の谷の通過にともなって、-18℃以下の寒気の谷が日本海沿岸を通過することが予想されています。

 一方、暖湿気の流入に対応して、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)には・・・下段の図・・・6℃以上の暖気が東北まで流入
 九州や四国にいたっては12℃以上の暖気まで流れ込むことが予想されていますから・・・

 気温が高くなるのはもちろん、地上付近の強めの暖気とそこそこの上空寒気によって・・・前線付近では大気の状態が不安定に
 強い雨だけでなく、落雷や突風も予想されますからご注意を。


 それでは最後、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 低気圧や前線の雨・・・午後には解消に向い・・・新潟県や長野県北部山沿いで雨が残るものの、明朝には完全に回復・・・ということがわかります。

 ただ、早くも次の前線や低気圧の降水が東シナ海に進んできますから・・・2日(火)以降の冬型の気圧配置のことを考えると、明日は貴重な晴天になりそうですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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西から下り坂も今日は西日本まで。来週は寒波襲来?(141128)


 まずは昨日に引き続き、来週予想されている寒波について。

降雪予報北半球の寒気141128

 これは昨夜21時北半球上空の寒気の様子(観測値)ですが、北米大陸東岸強い寒気が接近中
 先週、ニュースで取り上げられた後、いったん寒気は抜けたんですけど、再び北米大陸を襲っています。

 そしてニュースではあまり取り上げられていないシベリアの寒気・・・
 こちらも、北米に勝るとも劣らない強い寒気がタップリと溜まっていることがわかります

 この寒気のカタマリが・・・寒気を溜めきれなくなって・・・来週早々、ブチンとちぎれて、一部が日本方面に南下
 西高東低 冬型の気圧配置が強まるのに伴って、日本海側中心に「雨か雪」(東北北部以北は「雪か雨」)になる可能性が高くなっているわけですが・・・

 12月1日(月)にザッと雨が降った後、冬型の気圧配置が強まる12月2日(火)以降の空模様を・・・昨日同様、気象庁が普通の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スパコンのシミュレーション)でまとめておきました。

降雪予想GSM141128

 来週の週末にかけて西高東低・・・というよりは南西高北東低里雪型の冬型の気圧配置が強まり、(JPCZ:日本海寒帯気団収束帯という風の収束線に沿って)北陸から東北日本海側に集中して雨・雪雲が流入
 そして・・・平地でも雪になる目安=-6℃以下の寒気が強まったり弱まったりしながら、日本付近に居座ることが予想されています。

 降水+平地でも雪になる目安の寒気=広範囲で雪というパターンですけど・・・
 この時期は日中、地上の気温が十分に下がりませんから・・・
 実際は、気温が下がる朝晩に降水があれば雪主体気温が上がる日中に降水があれば雨主体・・・さらに標高によって雨・雪の程度が異なるといった複雑な空模様になることが考えられます。

 そうなると積雪の予想はさらに困難を極めることになるわけですが・・・

 少なくとも日本海側の広範囲で里山も白くなり・・・標高によっては今季最も積雪のエリアが拡大しそう。

 本州の日本海側の地域(長野県北部も含む)や山間部では、今週末は冬タイヤ交換のデッドエンドと考えておいたほうが安心・・・だと思います。


 さて・・・そんな寒波を前に、昨日は穏やかな小春日和のところが多くなったわけですが・・・・

 昨日、昼をはさんで2時間ほど外出して・・・白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)を中心とする北アルプス北部の様子を撮影(微速度撮影)しに行ってきました。


(可能であればHD/拡大設定でご覧ください)

 快晴の空に、目的だった北アルプス稜線付近の雲の撮影には失敗してしまいましたけど・・・

 ポカポカの陽気に山肌で上昇気流が発生。
 山麓から帯状の雲が湧き上がり・・・
 地震があったことを忘れてしまうような美しい景色に見とれてしまいました。

 来週は北アルプスの山々の白さが増し、地震の影響を受けなかったスキー場では、標高の高いゲレンデからパウダースノーを楽しめるようになることでしょう。


 そして今朝も・・・

菅平141128

 長野市は快晴
 放射冷却現象が発生して、最低気温は2.2℃(06時28分)。
 それでも、平年より1℃ほど高めの朝になっています。

北アルプス南部141128

 西に見える北アルプス南部(槍ヶ岳方面)はオレンジに染まるモルゲンロート

 寒いですけど・・・長野県の空や山は最も美しい季節を迎えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141128

 本州上を高気圧が移動中
 長野県を含め、広範囲に晴天域が広がっていますが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、大陸東岸を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が東進していて、東シナ海に水蒸気(白いエリア)が流入中。

 天気図を見ると、高気圧の後ろ側・・・東シナ海は2つの高気圧に挟まれた気圧の谷になっていて、南から暖湿気=雨の原料が流れ込み始めていると思われます。

 今日は、高気圧が東に遠ざかるにつれて、低気圧や前線が九州方面に進んできて・・・西から下り坂に向うと思われますが・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 高気圧が東海上に抜けて、西から低気圧や前線が進んできますが・・・その動きは比較的ゆっくり
 今日雨が降り出すのは近畿あたりまでで・・・東海周辺で午後から弱い雨があるか?ないか?といった程度。
 東~北日本は高気圧に覆われ・・・高気圧後面から流れ込む暖気の影響で、小春日和が続くと思われます。

 ただ、日本付近・・・明日は完全に気圧の谷の中
 朝鮮半島付近から高圧部(弱まった高気圧)が移動してくるので、西日本は回復傾向ですけど、東~北日本は、低気圧や前線付近を中心にまとまった雨になることが予想されます。


 ではこの様子・・・専門の天気図を使って詳しくチェック。

500図141128

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜けて、空模様の骨格は下り坂のステージに入りますが・・・

 今日日中は、上空の浅い気圧の谷(偏西風の蛇行が浅い)が、西~東日本を弱まりながら通過するだけ。
 本格的に下り坂に向うのは、しっかりとした上空の気圧の谷(偏西風の蛇行が深い)が朝鮮半島方面から接近してくる夕方以降になると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・
 下段の図・・・上空の浅い気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)は少ないので、日中は、西~東日本で雲が広がり始め、高気圧南西側から東海付近に流れ込む暖湿気=雨の原料が、弱い雨雲に発達する程度。
 午後から九州方面で活発化する降水域をもって、本格的な下り坂になるようです。


 では、そんな雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位141128

 今日、暖湿気=雨の原料の流れ込み2系統

 東シナ海の気圧の谷に流れ込む強めの暖湿気と・・・東海上に抜ける高気圧の南西側で、南東風に乗って東海方面に流れ込む弱めの暖湿気ということになります。

 東海付近で予想されていた降水は、弱めのにわか雨
 午後から下り坂に向う西日本の雨は本格的な雨・・・という違いがわかりますよね?

 
 なお、日本付近の上空の寒気の様子ですが・・・

500気温141128

 上空の寒気(上段の図:空模様の骨格と同じ上空約5500mの寒気)も、地上付近の寒気(下段の図:地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気)も、すっかりと抜けた状態
 雪モードの寒気はサハリン付近まで北上しています。

 一方、地上付近では、高気圧の東進に伴って暖気がグイグイと流入
 日射しのある東~北日本では今日も小春日和
 12℃以上の暖気が流れ込む九州方面では、雨が降っても20℃以上の暖かさをキープすると思われます。


 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141128
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 西日本の本格的な下り坂は午後からで、低気圧から延びる寒冷前線の風の収束帯付近を中心にまとまった雨に。

 東日本方面では、高気圧南西側の暖湿気の流れ込みによって雲が広がってくるものの、東海付近で弱い雨がある程度(長野県南部も?)。
 本格的な降り出しは明日朝になるようです。

 また、北日本方面では・・・日本海を低気圧が北東進するのに伴って、東日本に先行して、今夜遅くから雨
 寒気が北上しているので、広範囲で雨主体ということになりそうです。

 今回、流れ込む暖湿気・・・そこそこ強いので、上空に寒気は入っていませんけど、相対的に大気の状態は不安定

SSI141128

 SSIという大気の安定度の指数ですけど・・・オレンジ色の部分・・・降水域に対応して、大気の状態が不安定になるようですから、前線付近を中心に、落雷や突風にも注意してくださいね。


 なお、週末の天気ですが・・・

週末の天気GSM141128

 MSMモデルの続きで・・・明日土曜日東~北日本中心に雨模様。
 低気圧や前線付近では荒れ模様になることも予想されます。

 そして明後日日曜日は・・・一時的に2つの気圧の谷に挟まれて日本付近は高圧部に。
 いったん天気は回復しますが・・・九州から下り坂に向って・・・
 1日にまとまった雨が降った後・・・記事冒頭でご紹介した、本格的な寒波がやってくることになります。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 【オマケ】

 鹿島槍ヶ岳~五竜岳方面の微速度撮影動画です。


(4K画質で撮影。可能であればHD/拡大設定でご覧ください)

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高気圧張り出し晴天域拡大・気温上昇。でも・・明日は西から下り坂(141127)


 スキーやスノーボード好きの方はこの季節、雪はまだか??ということばかりを考えていると思いますし、スキー場関係者の方は、”雪ごい”をしたくなるような気持ちでしょうけど・・・
 今年ばかりは、地震災害の復旧にメドが立つまで、雪はしばらく待ってちょうだい!!・・・といったところ。

 でも・・・昨日の記事にも書きましたが、来週12月2日頃から今年最初の本格的な雪モードになる可能性が・・・

 そこで、12月2日(火)~12月4日(木)気圧配置と降水の様子・・・そして、降水が平地で雪になる目安=上空約1500m -6℃以下の寒気と、シッカリとした雪雲が成長する目安=上空約5500m -30℃以下の寒気の様子を、気象庁発表のGSMモデル(スパコンのシミュレーション)でまとめておきました。

初雪予想GSM141127

 シミュレーションから読み取れることを図中に書き込んでありますが・・・
 北陸や長野県北部では、今季最初の本格的な雪モードの到来といった印象を受けます。

 ちなみに長野県北部や北陸各県の週間予報(今朝の段階:最新の予報は11時に発表)には2日(火)以降、「雨か雪」と書かれています。
 平地も含めて「雨優勢だけど雪の可能性もアリ」と言っているわけですけど、標高の高い白馬や、長野市の標高の高い所ではキチンと?雪になる可能性が考えられますから・・・
 安心・安全を優先するなら、冬タイヤ交換チキンレースはもはや今週末がデッドエンド
 
 ご存知のように、日中の地上の気温が十分に下がりきらないこの季節・・・降水が雨になるのか?雪になるのか?という雨雪の判別はとても微妙なので、ギリギリセーフという可能性も十分にありますけど・・・
 Kasayanは雪直前の1日(月)に冬タイヤ交換の予約を入れることにしました(今年は新品のタイヤを買ったので工場に依頼。でも週末は工場が休みなんですよね)。


 さて、昨日は一日中ぐずついていた長野市ですが・・・

菅平141127

 今朝は快晴最低気温は6.1℃(07時17分)。

 昨日の雨が水蒸気になって、雲海のような幻想的な光景を作り上げています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141127

 昨日の雨をもたらした低気圧は関東沖を発達しながら北東進中
 関東沿岸にはまだ雨雲が残っていますが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東海上に抜けようとしているので・・・
 このまま低気圧が遠ざかり、今日は朝鮮半島付近の高気圧が張り出して、天気は回復に向うと思われます。

 でも 気圧配置は、西高東低 極めて弱い冬型になっているので、昨日まで小さな低気圧が解析されていた北陸付近にも弱い雨雲が残っていて・・・

 北海道には上空の気圧の谷が接近中
 天気図を見ると、地上では寒冷前線が北日本に接近しているようですから・・・北日本方面は下り坂に向うことも考えられます。

 ということで、これからの天気・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 関東沖の低気圧は発達しながら遠ざかり・・・朝鮮半島方面から高気圧が張り出してくるので、やはり天気は回復傾向

 昨日は、暖気が流れ込んでいたにも関わらず、日射しが無いため肌寒くなりましたけど・・・今日は残った暖気日射しが加わり、気温が上昇
 小春日和の穏やかな陽気になることが予想されます。

 この点、北海道は高気圧からはみ出しますけど、心配された寒冷前線道北をかすめるように通過するだけなので、影響は小さめ
 前線が通過するタイミングで、道北中心に一時的に雨や雪が少しだけ降る・・・かもしれない?・・・程度だと思います(表現の意図をご察しください)。

 ただ・・・残念ながら回復基調は今日一日だけ
 明日は、高気圧後面の東シナ海に低気圧や前線が発生して、高気圧が東海上に抜けるのに伴って西日本方面に進んできます。
 東日本は高気圧の影響が残って明日いっぱい天気は持ちそうですけど・・・西日本は、昼頃から次第に下り坂に向うと思われます。


 ということで、貴重な今日の晴天・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図141127

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)や、上空の気圧の谷が深まって発生した寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が東海上を遠ざかり・・・
 今夜にかけて好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が本州上を通過することがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧が張り出してきて、晴天域が拡大することが予想されているわけですが・・・

 一時的に西高東低 弱い冬型になるので、新潟付近では局地的な降水(青の点線内)がなかなか消えません。
 また、東海上の低気圧の影響が最後まで残る三陸付近にも小さな降水域が予想されています。

 一方、寒冷前線の接近が予想されている北海道ですが・・・再び上段の図・・・比較的浅めの上空の気圧の谷が道北付近を通過していくだけなので・・・下段の図・・・北海道の目だった降水域は予想されていません
 寒冷前線の影響は極めて局地的で、それも一時的・・・と考えておけばイイでしょう・・・たぶん・・・


 続いて、弱いとはいえ冬型の気圧配置・・・そして寒冷前線の通過・・・といえば気になる上空の寒気の流れ込みの様子・・・きちんとチェックしておきましょう。

500気温141127

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・寒気を運ぶ上空の気圧の谷がサハリン付近を通過し・・・地上の寒冷前線や、寒冷前線の親元?にあたる低気圧も、北海道のはるか北を通過するので、北日本に寒気は南下してきません

 東海上に抜けた上空の気圧の谷が連れてきた-18℃以下の寒気の谷も、追いかけるように関東付近から東海上へ

 また、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)でも・・・下段の図・・・雪の目安になる寒気は北海道まで北上して、6℃以上の暖気が、高気圧後面から流れ込んでくることがわかります。

 天気が回復して・・・西から暖気が流れ込んで(東日本には暖気が残る)・・・西日本ではポカポカ、東日本ではホッとする暖かさになると思われます。

 まあ・・・今日のチェックポイント・・・このくらいでイイですよね?

 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141127
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 高気圧が張り出してきて晴天域拡大・・・
 北海道に接近する寒冷前線の影響は風の収束線付近で局地的・一時的・・・
 消えかかった小低気圧と弱い冬型に伴う新潟県の局地的な雨午後には解消

 回復の天気傾向が予想されているわけですけど・・・

 明日朝までに東シナ海で降水が活発化
 これが明日夜にかけて近畿付近まで進んでくることが予想されているわけですけど・・・ホントに近畿付近までで済むのか?・・・明日朝の予報で再確認が必要です。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)




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西~東日本中心 今日いっぱい風が強めの雨模様。明日は回復(141126)


 今朝の長野市弱い雨

菅平141126

 雲底2000m前後の雲に覆われ、山の稜線には所々に層雲がかかって、景色は寒々しいですけど、最低気温は8.5℃(06時51分)。
 1か月前の朝の気温と同じですけど、風がやや強い(最大瞬間風速10m/s以上)ので体感的には寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141126

 北日本は高気圧に覆われ晴天域に入っていますが、南岸を前線を伴った低気圧が北東進中
 風の流れから考えると・・・
 低気圧の南側に太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み・・・さらに、低気圧の東側からも日本海側に暖湿気が流れ込んでいると思われます。

 このため、低気圧の北東側にあたる関東付近で前線の雨雲が活発化
 さらに、甲信や北陸方面にもまとまった雨雲がかかっているのがわかります。

 また、昨日来の暖湿気が残っている西日本にも雨雲が点在
 西~東日本中心に、今朝も雨模様の天気になっているようですが・・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141126
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 高気圧の中心が東海上に抜けるものの、北海道は今夜にかけて高気圧の勢力下
 晴天が続くと思われますが・・・

 南岸の低気圧は、今日もゆっくりと北東進
 夜にかけて低気圧が発達するため、東日本~東北では暖湿気=雨の原料の流れ込みが強まって、雨雲が活発化
 加えて、東日本付近上空の(やや弱めの)寒気が南下するので、低気圧や前線付近を中心に大気の状態が不安定になって、一時的に落雷や突風なども発生することが予想されます。

 また、すでに低気圧が過ぎ去った西日本ですけど・・・なかなか高気圧がやってこないので・・・低気圧の影響が尾を引いて、残った暖湿気による雨が所々で残ってしまうと思われます。

 そして明日、ようやく高気圧が張り出して天気が回復してくるわけですが・・・

 そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図141126

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が通過
 しっかりとした上空の気圧の尾根がサハリン付近を通過していくので、北海道は今日いっぱい好天傾向が続くと思われますが・・・・

 午前中は西日本午後は東日本を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が通過
 北日本にも比較的浅く小さな上空の気圧の谷が接近してくることがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・北海道は中心が東海上に抜けるものの高気圧に覆われ晴れベース
 一方、西日本午前中を中心に点在する降水域が活発化し・・・
 東日本では、南岸の低気圧が発達し始め、北陸付近にも低気圧が発生
 さらに、関東甲信~東北太平洋側を中心に降水域が活発化し、風も強まってくるとことが予想されています。

 西~東日本は、今日も雨模様で・・・南岸の低気圧付近では少々荒天傾向になりそうですが・・・

 そんな雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位141126

 気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図ですけど・・・

 強い暖湿気の流れ込みは、南岸の低気圧付近まで
 日本付近には、低気圧の東側を回りこむようにして、そこそこの暖湿気が流れ込んでくることがわかります。

 このため、低気圧や強い暖湿気とそこそこの暖湿気がぶつかって形成される前線帯を中心に雨雲が活発化するわけですが・・・
 内陸に流れ込んだそこそこの暖湿気も、大陸生まれの高気圧が運んできた寒冷乾燥空気とぶつかって、北陸の低気圧付近を中心に弱い前線帯を形成
 日本海側でも雨雲が活発化することが予想されます。

 一方、西日本方面では、残った暖湿気山陰方面から抜ける模様。

 今日は南岸の低気圧と前線帯・・・そして日本海側に発生する低気圧と弱い前線帯中心に雨模様が続くことになりそうですが・・・


 続いて、発生した雨雲を、さらに空高く成長させる上空の寒気の流れ込みの様子・・・そして、朝の最低気温を押し上げた地上付近の暖気の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

500気温141126

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・日本付近・・・しっかりとした雪をもたらすような強い寒気は南下していません
 したがって、今日の降水はほとんどの地域で雨になると思われますが・・・

 夜にかけて、上空の気圧の谷の東進に対応して、-21℃以下の弱い上空寒気の谷(南側への流入域)が朝鮮半島から東日本方面に南下してくることが予想されています。

 一方、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・南岸の低気圧付近に6℃以上の暖気がゆるやかに流入(暖湿気流入域と対応)。
 暖気が流入するといっても日射しがほとんど期待できないので、昨日同様日中の気温は上がらず、強めの風で体感温度は低くなると思いますけど・・・・
 
 -21℃以下の弱い寒気の谷が通過するタイミングで、暖気が流入する低気圧や前線帯を中心に大気の状態が不安定になることが予想されます。
 (なお、0℃以下の地上付近の寒気が南下する三陸付近では、高い山で湿った雪の可能性)

 SSIという大気の安定度の指数を見ると・・・

SSI141126

 やはり、南岸の低気圧や前線付近で大気の状態が不安定に。
 沿岸では雨だけではなく、一時的な落雷や突風にも注意が必要ということになります。


 それでは以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141126
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 先のチェックポイントどおりに低気圧が発生したり、降水が活発化することがわかると思いますが・・・

 気になるのは、北陸付近の低気圧と南岸の低気圧、それぞれに吹き込む風がぶつかり合って収束線が発生する関東甲信付近
 強まる上昇気流によって局地的に雨雲が成長し、地震後の長野県北部に影響するかもしれませんから、雨の降り方にご注意を。


 なお、明日以降の気温傾向ですが・・・

週間気温グラフ141126

 週末にかけて平年を上回る傾向が続きますが、来週前半、急激に気温が下がることが予想されています。

 そうなると気になるのが・・・ここに来て足踏み状態の初雪の便り
 山の雪は当たり前になってきた長野県北部ですが、長野市では初雪の平年日(21日)を過ぎても初雪の便りがなく、地震後の降雪・積雪が気になるところですが・・・

GSM12月2日21時141126

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スパコンのシミュレーション)を見ると・・・
 12月2日頃
、西高東低・・・というよりは南西高北東低のいわゆる里雪型の気圧配置になって、長野県の西部を中心に降水域が計算されていることがわかります。

 さらに、上空約1500mの降水が平地で雪になる目安=-6℃以下の寒気の様子も重ねてみると・・・
 長野県付近の降水は雪になる可能性大
 地上の気温にもよりますが・・・降水量からすると積雪の可能性も高そうですから、震災の復旧作業・・・なんとか進んで欲しいものです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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