気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2014年12月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

年越寒波 秒読み段階。冬山登山は「擬似好天」に要注意!!(141231)


 今年最後のブログ更新になりましたが・・・
 今日も大荒れが予想される年越寒波の様子をチェックしていきましょう。

 まずは昨夜21時北半球上空の寒気の様子。

北半球の寒気141231

 北極上空に溜まった-42℃以下の寒気がユーラシア大陸東岸に流れ出し、日本に近付いていることがわかります。

 北米大陸にも寒気が流れ出していますけど、日本に近付いている寒気は北半球で最も強いモノ
 今夜から日本に流れ込むことが予想されていますけど、その威力?が強烈で、そこそこ長引きそうなことは容易に想像できます。

 今後の空模様が気になるところですが・・・
 まずは予報のスタートライン・・・今朝の実況からチェック。

菅平141231

 今朝の長野市はどんよりとした曇り空
 最低気温は0.7℃
 寒気が北上しているため気温は平年より高く、雪というよりは、弱い雨になっています。

実況141231

 午前3時の実況天気図を見ると、西高東低 冬型の気圧配置は北日本だけ
 北陸以北の日本海側に雨雲や雪雲が観測されていて、Kasayanの住む長野市にも雨雲が流れ込んでいるようですが・・・
 西日本東日本の太平洋側は、南東方向に張り出してきた高気圧に覆われ概ね晴天

 今朝の段階では、年越寒波の気配は見られません。

 ただ、衛星の水蒸気画像を見ると、大陸から上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が南下中
 上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、これから朝鮮半島付近の低気圧が急速に発達しながら日本海を東進し・・・大陸東岸まで進んでいる寒気がドッと流れ込んでくることが予想されます。

 このタイミングで、年越寒波がスタートすると思われますが・・・

 まずは普通の天気図を使って、気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 やはり朝鮮半島付近の低気圧は、急速に発達しながら今夜北陸付近に到達。
 この低気圧に向って南から暖かく湿った空気(暖湿気)が流れ込むので・・・この暖湿気と北陸付近の低気圧北西側から流れ込む寒気が(反時計回りに)交じり合おうとする強まって・・・太平洋沿岸にも低気圧が発生
 発達した2つの低気圧によって、今夜(紅白歌合戦の時間帯)から荒れ模様の天気になると思われます。

 そして明日、北陸付近の低気圧は太平洋沿岸に発生した新たな低気圧に取り込まれ、東海上で猛発達
 西高東低 冬型の気圧配置が強まり、本格的な上空寒気の南下も加わって、日本海側中心に雪雲が活発化することが予想されます。


 どう見ても年末年始は厳しい空模様になるようですが・・・
 そんな様子・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に使用しているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきたいと思います。

 では今日、31日大晦日の空模様

GSM31日141231

 上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、東日本を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が東日本を通過

 このため地上では・・・下段の図・・・北日本の冬型の気圧配置も弱まって、西~東日本中心に、一時的に天気が回復するようです。

 ただになると・・・再び上段の図・・・日本海と本州上の偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が西日本へ
 さらに沿海州には、悪天パワーの親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ北西偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下してくることがわかります。

 加えて、上空の気圧の谷の西側には、雪雲を空高く成長させる-35℃以下の上空寒気も急速に流入

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷にドリブルされるように、低気圧が発達しながら北陸へ
 さらに、悪天パワーによって、関東沿岸部にも低気圧が発生することが予想されています。

 また、等圧線の様子を見ると・・・等圧線が混雑している低気圧西側で急速に風が強まり・・・
 日本海西部に形成される弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲し周囲より相対的に気圧の低い場所)に沿って降水(雪)帯が活発化(JPCZ:日本海寒帯気団集束帯)。
 低気圧西側で地上の寒気も急速に南下するため・・・北陸付近でまとまった降水(雪)が始まることがわかります。


 今夜から大荒れの天気スタート
 そんな様子、解像度の高いMSMモデル(GSMと同じくスーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、もっと具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。
 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・

 上空の気圧の尾根の通過によって、日中一時的に天気が回復するものの・・・

 午後・・・低気圧が発達しながら北陸に接近するのに伴い、風の強まりとともに形成される北西風と南西風の収束線に沿って山陰~北陸で降水が活発化
 この際、平地で雪の目安=上空約1500m -6℃以下の寒気が東北南部まで北上しているので、標高の高い所では湿った雪、平地では雨になると思われます。

 その後、関東付近にも低気圧が発生
 今夜遅く、北陸付近の低気圧が関東付近の低気圧に取り込まれるとともに風の収束線が南下し・・・-6℃以下の寒気も急速に南下
 太平洋側では一時的にザッと強い雨が降り、日本海側では標高の高い所から次第にしっかりとした雪が降り始めて、大雪モードがスタートします。

 そして、年が明けた元日未明・・・日本海西部に弱い気圧の谷に沿った雪雲の帯(JPCZ)が形成され若狭湾付近に雪雲が流入するようになり・・・東海(名古屋)付近でも降雪に。
 さらに風の収束線が形成される九州西岸や、小低気圧(石狩湾低気圧)が停滞する北海道西岸でも、局地的に雪が活発化することが予想されます。

 これで今夜から荒れ模様の天気になるということを具体的にイメージしていただけたと思いますが・・・
 今日は年末スペシャル??・・・特に大雪が予想される中部地方の様子を拡大してアニメにしておきました。

中部流線アニメ141231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今日09時~24時3時間毎の空模様ですが、ちょうど紅白歌合戦が終わった頃から寒気が南下し始め・・・雨主体だったところでも雪に変化し・・・活発化してくる様子がわかりますよね?
 

 続いて明日1月1日元日の空模様

GSM01日141231

 こちらも上段の図から・・・寒冷渦-40℃以下の寒気(今回の寒波のコア)を伴いながら北日本へ
 また、上空の深い気圧の谷が、-35℃以下の寒気を従えて西~東日本を通過していくことがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・西から西高東低 冬型の気圧配置が強まり等圧線が大混雑。
 全国的に風が強まり、海上は大シケに。

 午前中は、上空の気圧の谷の通過に伴い、日本海に弱い気圧の谷が発生して、風の収束線付近を中心に降雪にムラが生じますが・・・
 冬型の気圧配置がピークを迎える夜になると、北海道西岸を除いて等圧線が縦型に混雑して・・・日本海側は広範囲で降雪が活発化
 北寄りの風がストレートにぶつかる脊梁山脈を中心に山雪型の大雪になると思われます。

 大晦日から始まる荒れ模様の天気が、元日夜にピークを迎えそうですね。

 気象庁からは、「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」(原本にリンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されていますから、防災事項を抜粋して引用しておきます。

全般気象情報抜粋141231

 また、長野地方気象台からも「大雪に関する長野県気象情報」(リンク)が発表されていますので全文を引用。

長野県大雪情報141231

 わざわざ冬山登山者を対象に「山岳部では荒れた天気となるため、登山者等は注意してください」と書かれているのが印象的。
 「等」には、山スキーや峠越えの車も含まれていると考えて、無理な行動は控えるようにしてくださいね。

 また・・・もはや行動を起こしている登山者には届きませんけど・・・・
 今日日中の回復は「擬似好天」ですから・・・早めに行動を終えたのであれば、今夜からの暴風雪に備えた対策や、同行者への耐風姿勢の確認などをしていただきたいと思います。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 【オマケ】
  週間天気図(2日~7日)を作成しておきました。
 1月3日までは寒波の影響が続き、その後は冬晴れ・・・6日頃から再び下り坂に向かいそうです。

週間天気図141231


 さて・・・今年のブログ更新もこれで終わり。
 最後にしてはダラダラと締まらない記事になってしまいましたが・・・
 今年は1年間、一日も休まずブログの更新をすることができました。

 当初、1年間ブログを書き続けることができたら、それをもって更新を止めようと考えていました。
 でも、こうして目標を達成してみると、これで終わるのではなく、内容を変えながら自分のためにも、ブログの読者のためにも、役立つ内容を模索しつつ、更新を続けようという気持ちになりました。

 あれこれチャレンジしようと思いますので、今まで以上に分かりにくい記述も多くなると思いますが、これからもお付き合いいただければ幸いです。

 ところで・・・
 今年4月から、週に一回だけ、ローカルテレビ局の情報番組で20分間、天気コーナーを担当しています。
 10年以上もテレビの現場から離れていたことや、昔はもっぱら裏方を勤めていたこともあって、出演を依頼された際はとても悩んだのですが・・・
 このブログのような番組を電波に載せてみよう!!・・・という気持ちになって、8ヶ月番組を続けてきました。

 ただ、放送ならではの制約や、「難しすぎる」という局内の意見から、Kasayanとしては不完全燃焼の天気コーナーになっています。
 一時はあきらめて降板も考えましたが・・・予想以上に高い視聴率が取れているということもあって・・・今は、天気予報を本当に必要としている人が満足できなければならない・・・ということをコンセプトに、抵抗勢力?に対抗しつつ、来年もがんばってみようと考えています。
 
 このブログでも、放送に使いたい図を先行してご紹介しますので、ご意見等をいただけると幸いです。


 今年一年、拙いブログにお付き合いいただき有難うございました。

 この正月は、これまで返信できなかったメールへの返信を書いて過したいと思っています。
 返信が無かった方・・・大変申し訳ありませんでした。

 来年もよろしくお願いいたします。
 
 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)




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31日(大晦日)夜から大荒れ、冬山厳重警戒!!(141230)


 ニュースでも伝えられ始めましたが、明日31日(大晦日)夜から大荒れの天気!!
 そんなニュースの原本が「発達する低気圧と強い寒気に関する全般気象情報」(リンク)ですが・・・・

気象情報141230

 気象庁は、年末年始の荒天ということで、いつもより前倒しで昨日29日から警戒を呼びかけ始めたと思われます。

 本日(30日)午後4時頃、もっと詳細な情報が発表されると思いますから、気になる方はリンクをたどって再チェックしていただきたいと思いますけど・・・・

 長野県に住むKasayan的に、最も気になるのが冬山登山
 毎年、年末年始の冬山登山に関する遭難のニュースが伝えられるのですが・・・
 今回は大晦日の昼頃に天気がいったん回復するため、一時的な晴天に誘惑されて行動を起こし、夜からの暴風雪に見舞われるという遭難が心配されます。

 いわゆる「擬似好天」(リンク)にダマされた遭難・・・が心配されますから、今日の記事は、このあたりを中心に年越寒波の影響をご紹介したいと思います。


 まず、南岸低気圧が通過した後、一時的に冬型の気圧配置になっている今日30日(火)の空模様

GSM30日141230

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今日の空模様に影響するのが、日本海を東進し、今夜東北付近を通過する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって地上では・・・下段の図・・・日本海西部に弱い気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への蛇行域)が発生。
 弱い気圧の谷に沿った雪雲が停滞する北陸付近中心に、雪や雨が降り続くことが予想されています。

 もちろん、北アルプスは北部を中心の吹雪に。
 上空約5500m -30℃以下の寒気は北日本に流入するのみで・・・上空約1500m -5℃以下の寒気は東北南部まで北上していますから、北陸付近で降るモノは雨主体で・・・北アルプスの雪はやや湿った雪
 冬型の雪としては大雪というほどではありませんし・・・強風といえども厳しいものではないと思います。


 ただ・・・問題は明日31日(大晦日)の空模様

GSM31日141230

 こちらも上段の図からですけど・・・問題は、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過するということ。

 このため地上では・・・下段の図・・・日中、上空の気圧の尾根の好天パワーによって西高東低 冬型の気圧配置がゆるみ、北アルプスを含めた広範囲で晴天域が広がることになります。
 これが擬似好天となって、登山者を誘惑してしまうことが心配されるわけですが・・・

 になると・・・再び上段の図・・・朝鮮半島方面から上空の気圧の谷が深まりながら南下してきます。
 さらに上空の気圧の谷の後ろ側から、-35℃以下の寒気がドッと流れ込んできます。
 これが年越寒波の幕開けに。

 地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の悪天パワーによって、朝鮮半島東岸で低気圧が急速に発達し始め、には前線を伴いながら能登半島方面へと東進。
 低気圧に近い東日本を中心急速に風が強まり始め低気圧の南側では強い雨や湿った雪が降り・・・低気圧が通過した後は、急激に寒気が南下してきて、風雪が強まって・・・北アルプスを含む中部山岳地帯では暴風雪になることが予想されます。

 晴天にだまされて初日の出を見るために吹きさらしの稜線まで登ると・・・夜から暴風雪に・・・
 相当な技量と経験が必要とされる状況に陥ることになります。

 この様子をもう少し詳しく・・・
 解像度の高いMSMモデル(スパコンのシミュレーション)を使ってまとめておきました。

MSM31日141230

 31日昼頃(左側の図)は一時的に冬型の気圧配置がゆるんで、東日本付近は一時的な晴天になりますが・・・

 31日18時以降(右側の図)、発達した低気圧と寒冷前線が長野県に接近し・・・山では最初は南風が強まるとともに、湿った雪が降り始め・・・
 寒冷前線が通過した後は、西~北西の風に変化し、暴風雪が始まることになります。

 湿った雪で体を塗らしてしまうと、寒冷前線が通過した後(稜線付近上空約3000m)-15℃以下の寒気が流れ込んで気温が急降下する際に低体温症に陥り、非常に危険な状況の陥ることになります。
 また、寒冷前線が通過する前は、一時的に気温が上がるため雪崩の危険性も高まります。

 最新の計算値で、寒冷前線が通過するタイミングが変化する可能性もありますから、最新の予報を入手して天気変化のタイミングを把握するのはもちろん、技量や経験と相談して、無理な行動を起こさないようくれぐれもご注意ください。


 では年明け、1月1日(元日)の空模様

GSM01日141230

 上段の図・・・上空の気圧の谷はさらに深まり、偏西風から切り離されて渦を巻き始め・・・悪天パワーの親分といえる寒冷渦に変化
 続いて南下してくる次の上空の気圧の谷も寒冷渦になって、北日本に上陸することが予想されています。
 これによって、冬型の気圧配置の骨格が完成するとともに長期化のパターンが出来上がります。

 さらに、-35℃以下の寒気は夜にかけて西日本経由で関東沿岸まで南下
 -40℃以下の寒気も寒冷渦とともに北日本に上陸することがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・西高東低 冬型の気圧配置がピークを迎え、全国的に等圧線が大混雑。
 先々週の爆弾低気圧のときと同様、全国的に北風が強まり海上は大シケに。
 中部山岳の稜線体が吹き飛ばされるような風が吹くと思われます。

 また、いわゆる山雪型の降雪になって、脊梁山脈中心の大雪に。
 地形的に雪雲が通り抜ける場所(関が原や仙台付近)などでは、太平洋側でも一時的に降雪や積雪になると思われます。


 以上3日間の空模様を、気象庁発表のGSMモデル(スパコンのシミュレーション)で概観してきましたが、今後計算値に変化があろうとも、荒天になることは確か
 以上の図は、短期予報、週間予報をチェックする際、具体的な頭上の空模様をイメージするための参考資料にしていただければ幸いです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


 では最後・・・今日の空模様をもう少し詳しくチェックしておきましょう。

菅平141230

 今朝の長野市は、雪が降ったり止んだり・・・・
 今日は北陸中心の降雪が予想されていましたけど・・・その雪雲の一部が、長野県北部の北信五岳(戸隠・飯綱・黒姫・妙高・斑尾)を乗り越え、すり抜け、長野市まで流れ込んでいると思われます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141230

 一応、気圧配置は西高東低 冬型
 
 でも、日本海には、上空の気圧の谷に伴う気圧の谷(黄色の点線)が形成されていて・・・冬型としてはあまり強いものではなく・・・気圧の谷の延長線にあたる北陸中心に雪・雨雲が観測されていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、GSMモデルで見た上空の気圧の谷日本海西部を東進中
 この状態、上空の気圧の谷が東海上に抜ける今夜まで続くと思われます。


 ということで、これからの空模様・・・今日~明朝の空模様を、今度は解像度の高いMSMモデルを使って具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141230
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書きこみしておきましたが・・・・

 北陸中心の降雪は今夜遅くまでで・・・明日朝、問題の「擬似好天」が始まります。

 また、ここまでコメントしませんでしたけど・・・北海道西岸には、いわゆる石狩湾小低気圧(低圧部)が発生し、風の収束線(黄色の点線付近)を中心に局地的に降雪が活発化することが予想されています。

 今日の降雪で・・・年末寒波はこんなものか・・・と考えてしまうと、明日夜から痛い思いをすることになりますから、注意してくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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年末年始の天気 最新版、冬山は厳重注意!!今日は南岸低気圧通過(141229)


 昨日は、早朝からの仕事でブログの内容が簡易的なモノになってしまい申し訳ありませんでした。

 実は昨日、長野県と新潟県の県境に位置する栄村に行ってきました。

日本最高積雪地点141229

 栄村にある飯山線、森宮野原の駅には、昭和20年2月12日に観測された積雪7m85センチ・・・日本最高積雪地点の標識が立っています。
 旧国鉄時代の鉄道沿線としては日本最高積雪・・・という記録ですが、駅の切符販売をされているお爺さん曰く、「小学校に行くのも死に物狂いだった・・・」。

 今年、12月としてはかなりの積雪になっていますが・・・昭和20年2月のことを知っている方にとっては、この程度の積雪は「屁」なんでしょうね?

 さて、今朝も最新のGSMモデル(気象庁発表のスパコンのシミュレーション)を見ていると・・・
 「年末年始の冬山登山で気象遭難が多発しそうな天気」という印象を強く受けました。
 というのも、単に荒れるというだけでなく、荒れる直前の穏やかな晴天が登山者を登山決行へと誘惑する可能性があるから。

 そんな年末年始の空模様を、最新のGSMモデルを使って、ザックリと概観しておきましょう。

 まずは、今日29日(月)~30日(火)の空模様。

GSM29日30日141229

 今日29日(月)は、いわゆる南岸低気圧の通過
 太平洋側中心の雨や雪になるわけですが・・・詳しくは後ほど・・・・

 そして30日(火)は、南岸低気圧が東海上で発達。
 西高東低 冬型の気圧配置になって、-35℃以下の寒気北日本に流入
 日本海西部に発生する弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲して周囲より気圧の低い場所)に沿って発生する雪雲の帯が北陸にかかり、北陸中心の比較的湿った降雪になることが予想されます。
 
 そして、長野県付近も、西(岐阜県・富山県側)から流れ込む雪雲で、県の西部・・・北アルプス・乗鞍・御嶽方面を中心に降雪の可能性アリ。

 とはいえ・・・この程度は荒天の部類に入りません。


 続いて大晦日31日(水)の空模様。

GSM31日141229

 午前中冬型の気圧配置がゆるみ、日本海側の降雪も弱まって、一時的に晴天域が拡大する模様。
 上空の寒気も北上傾向で・・・放射冷却現象による朝の冷え込みは想定されるものの・・・比較的穏やかな大晦日の朝になると思われます。

 ただ、朝鮮半島付近で低気圧が発生
 急速に発達しながら、北陸付近に接近してくることが予想されています。
 さらに、低気圧の後ろ側からは、雪雲を空高く成長させる-35℃以下の寒気が南下

 低気圧が接近する中部地方を中心天気は急速に下り坂に向い・・・・
 北アルプスや立山方面の冬山は・・・最初、低気圧に向って南東から流れ込む暖気によって湿った大粒の雪が横殴りで降り始め・・・低気圧が通過後、急速に寒気が流れ込んで気温が低下し・・・暴風雪になることが想定されます。

 ちなみ、GSMモデルの計算値では・・・大晦日午前中の北アルプス、稜線付近3000mの気温-13℃前後・・・夕方以降は、-18℃前後まで下がる模様(もっと下がる可能性もあり、風が強いので体感温度は-20℃を大きく下回る)。
 
 大晦日の午前中の穏やかな雪山に誘われ・・・登山の技量を忘れて登りはじめてしまうと、とんでもないことになります。
 大晦日午前中の晴天に騙され、誘惑されないよう、くれぐれもご注意ください


 そして年が明けて元日1月1日(木)の空模様。

GSM01日141229

 東日本を通過した低気圧は、太平洋に抜けて猛烈に発達
 等圧線の間隔が(恐ろしく)狭くなって、先日の爆弾低気圧のときのような強風が全国的に吹き荒れることが予想されます。

 さらに、夜にかけて、西から-40℃以下の(今季一番の)寒気が山陰~北陸方面に南下
 北陸周辺の大雪の目安になる-35℃以下の寒気は、太平洋沿岸にまで南下してくることがわかります。
 このため、日本海側で降雪が活発化するだけでなく、強風によって谷間や盆地をすり抜けて太平洋側にも雪雲が流入
 さらには、九州西岸、豊後水道、紀伊水道、伊勢湾沖、駿河湾・相模湾沖など、太平洋上でも雪雲が活発化することも考えられます(伊豆諸島でも雪?)。

 もちろん、長野県の山々は大荒れ
 大晦日夜の低気圧通過を耐えることができても、さらなる強風と降雪が登山者を襲うと思われます。
 (このタイミングで、本当の技量が試されるのかもしれませんね)


 最後、2日(金)~3日(土)の空模様。

GSM02日03日141229

 強い冬型の気圧配置は2日(金)続く模様。
 寒気はやや北上傾向も、-35℃以下の寒気は関東南部に残り-40℃以下の寒気が、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)をもった上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過に伴い、北日本上空に流れ込みます。
 このため、太平洋側の降雪域は縮小傾向も、日本海側の降雪は活発なまま

 そして3日(土)になって、ようやく西から冬型の気圧配置が緩みはじめますが・・・
 北陸付近の降雪はまだまだ続いてしまう模様。

 結局、長野県北西部の山では・・・大晦日の午後から始まった雪が最低でも3昼夜、場合によっては4昼夜も続いてしまうおそれがありますから・・・
 ゆめゆめ根拠の無い期待を持って、無理な計画を消化しようと考えないでくださいね。

 Kasayanの仕事場の窓から見える山々の雪の中で、悲しい出来事が起こるのは本当に切ないですから・・・・

 なお、以上はあくまで最新のGSMモデルを素直に読み取った場合の空模様。
 地域的・地形的な修正や、過去のGSMモデルとの比較等をする必要があります。
 また、今後さらに状況が変化する可能性がありますから、常に最新の天気予報で頭の中の未来の空模様をアップデートするようにしてください。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 ということで・・・・ここからは今日29日(月)の空模様をチェックしていきますが・・・

菅平141229

 今朝の長野市は雪
 南岸低気圧による「上雪」になりました。
 (長野県では南岸低気圧による中南部中心の降雪を「上雪」「カミ雪」と呼びます)

 最低気温は-2.1℃(02時07分)。
 南岸低気圧が暖気を運んでいるので、明け方にかけて気温が上昇しています。
 
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況141229

 まさに南岸低気圧が東日本の沿岸を北上中
 太平洋側中心に降水が観測されていて・・・標高の高い長野県では雪・・・関東では冷たい雨になっているようです。

 低気圧が北寄り(八丈島の北を通過が一つの目安だったりしますが)を通過しているため、低気圧に吹き込む暖気が優勢
 とりあえず関東の積雪の可能性は低くなっていますが、西部の山沿いなどではまだまだ注意が必要だと思われます。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が西日本に接近中
 南岸低気圧・・・これから急発達することになりそうですが・・・・


 まずは普通の天気図を使って、明日夜までの気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ141229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 南岸低気圧は・・・今夜、東海上に抜けて急速に発達
 明日にかけて西高東低 冬型の気圧配置になって・・・上空の寒気も南下してくるため、日本海側で降雪が活発化すると思われますが・・・・

 今回の冬型・・・日本海が気圧の谷(黄色の点線)になるため、いまひとつ等圧線の間隔が狭くなりません
 もちろん、冷たい北寄りの風が吹くと思われますが、標準的な?冬型の気圧配置のときほど風は強まらず雪雲の流れ込みも、それほどではないと思われます。

 当初、30日(火)から年末寒波が予想されていましたから・・・頭の中の未来の空模様をアップデートしていない方にとっては拍子抜けかもしれませんけど・・・・
 これがまた冬山の気象遭難の引き金になるおそれがありますからご注意を


 それでは今日の空模様・・・いつものように専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図141229

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が・・・
午前中西日本・・・午後東~北日本を通過。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷にドリブルされるように、南岸低気圧とその降水域発達しながら、太平洋沿岸を北東進
 次第に西高東低 冬型の気圧配置になることが予想されています。

 ただ・・・再び上段の図・・・今夜、朝鮮半島方面に次の上空の気圧の谷が南下
 このため地上では・・・下段の図・・・朝鮮半島付近に低圧部(低気圧になりきれない弱い低気圧)が発生し・・・低圧部と東海上で発達する低気圧を結んだ日本海が気圧の谷になって・・・冬型の気圧配置を弱めることになります。
 これが、冬山登山者を誘惑する空模様の原因。


 続いて、南岸低気圧では一番気になる・・・雪のエリアを左右する上空の寒気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温141229

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布ですが・・・上空の気圧の谷の後ろ側から-30℃以下の寒気が南下
 今夜、北陸~北日本に流れ込んでくることがわかります。
 もっとも大雪の目安になる-36℃以下の寒気の南下はイマイチ
 今夜以降の冬型に伴う日本海側の降雪は、大雪にはならない???と思われます。

 また、南岸低気圧による降水の雨・雪判別の目安になる地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の寒気は・・・下段の図・・・低気圧が北寄りを通過するため、本格的に南下してくるのは低気圧が通過した後
 低気圧通過中、暖気を運ぶ南東風が関東付近に吹き込むため、0℃ラインが北関東に押し上げられ、関東付近は雨主体と考えられます(最下層で北風が寒気を運び込む可能性もあるので、油断は禁物ですけど)。

 年末の南岸低気圧で首都圏が交通マヒなんていうことにならなくてよかったですけど・・・中央高速などでは山梨県~長野県中南部で雪の可能性が高くなっていますから、交通情報などのチェックを忘れないでくださいね。


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 南岸低気圧の影響は夕方まで

 その後、西高東低 冬型の気圧配置になりますが・・・北陸付近で発生する西よりの風の収束線付近で降雪(最初は湿った雪やみぞれ?)が活発化するのみ。
 当初言われた年末寒波は、年越寒波?正月寒波?になりましたので、ご注意ください

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)




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西からゆっくり下り坂。明日未明は関東でも雪の可能性(141228)


 多くの方は仕事納めになったと思いますけど・・・今日のKasayanは暗いうちから仕事に行かねばなりません。
 昨日の記事に書きましたとおり、今日のブログ更新はシンプルになりますのでご容赦を

 ただ、今夜以降は関東でも雪!・・・なんて話も伝えられていますから、今日だけでなく明日の空模様もザックリと検討しておきました。

 まずは、予報のスタートライン・・・今朝の実況から。

実況141228

 ずっと続いていた冬型の気圧配置は完全に消滅し、本州上空を高気圧が移動中
 晴天域が広範囲に広がっていますが・・・・

 本州上の高気圧と大陸の高気圧に挟まれた九州付近が気圧の谷になっていて・・・特に谷が深い(気圧が低い)南西諸島方面では雨雲が活発化していることがわかります。

 これから本州上の高気圧が東海上に抜けるにしたがって、気圧の谷も東へと進んで・・・西から下り坂に向かいそうですが・・・・


 今日28日(日)の空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に使用しているGSMモデル(スパコンのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日141228

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が西~北日本を通過
 このため地上では・・・下段の図・・・日中、高気圧が東海上に抜けても晴天域優勢の天気が続きますが・・・・

 夜にかけて・・・再び上段の図・・・上空の気圧の尾根が東海上に抜け、西から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤点線:偏西風の南側への蛇行域)が九州方面に接近・・・さらに沿海州を北日本へと進んできます。
 このため・・・下段の図・・・高気圧の後ろ側・・・西日本南岸に進んでくる気圧の谷(黄色の点線)の中に低気圧が発生
 低気圧に向って南から暖かく湿った空気が流れ込み・・・日本付近の冷たい空気とぶつかって雨雲が活発化してきます

 いわゆる「南岸低気圧」の発生ですが・・・
 低気圧の北東側では、低気圧に吹き込む北東風が北日本の寒気を運んでくるようですから・・・低気圧の発達次第では寒気の流れ込みが強まり・・・関東に降水域がかかる明日未明あたり・・・雪になることが考えられます。
 (とっても微妙ですから・・・安全を考えるのであれば、雪が降ることを前提に帰省の足を考えてくださいね)

 では以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・
 南岸低気圧ばかりに目が向きますけど、上空の気圧の谷と上空寒気の接近に伴い、北日本でも風の収束線(シアーライン)付近を中心に活発な雨や湿った雪がありそうですね。
 着雪による倒木や電線着雪で停電が発生するおそれもありますから、ご注意を。


 続いて明日29日(月)の空模様

GSM29日141228

 時間があまり無いので、今日28日(日)のコメントを参考にしながら図中の書きこみをお読みいただきたいのですけど・・・

 南岸低気圧が東海上に抜ける際、低気圧東側から暖気が流れ込んで関東では雪から雨に変わる可能性があります。
 雪の時間が長いのか?早めに雨に変わるのか?みぞれが長いのか?ずっと雨なのか?地域や時間帯によって異なりますから、お出かけの際は頭上の空模様だけではなく周囲の情報にも注意してください。

 でも・・・どこで雪?雨?・・・なんていう情報は、レーダーなどではわかりません。
 ウェザーニューズ社のウェザーリポート(視聴者の報告)が役立つと思いますので、参考にしていただきたいと思います。

 WNIウェザーリポート: http://weathernews.jp/report/#//c=40

 また、今夜の予報も必ずチェックしてくださいね。
 では行ってきます!

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 可能な限り返信いたします。

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年末年始の天気 最新版。今日は日本海側も回復へ(141227)


 明日は早朝から仕事があるので、シンプルなブログ更新になりますので・・・・

 今日も年末年始の空模様を、最新のGSMモデル(気象庁のスパコンによるシミュレーション)を使って1月5日(月)までまとめておきました。

 ただその前に・・・ニュースでも伝えられている年末寒波が、今どこで?どの程度?活発化しているのか・・・北半球上空の寒気の様子をチェックしておきましょう。

北半球寒気141227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 24日夜~昨夜まで、3日間の北半球上空の寒気の動きをアニメにしたものですが・・・

 年末寒波は、北極から東欧~ロシアに流れ出す寒気によってブクブクと成長中
 大きな渦を巻きながら、偏西風に乗ってジワジワと日本方面に動き始めていることが分かります。

 ただ・・・ここ数日のGSMモデル(シミュレーション)を見ると、年末寒波になるはずだった寒気が、日本付近に流れ込むタイミングが少しずつ遅れ始めた感じ・・・・
 とすると、年末寒波が・・・年越し寒波?・・・正月寒波に?
 昨日の記事をご覧になった方は、頭の中の未来の空模様を修正してくださいね。


 まずは明日28日(日)~30日(火)の空模様。

GSM30日まで141227

 今日27日は高気圧に覆われ、日本海側も含めて冬晴れエリアが拡大するわけですけど(今日の空模様は後でチェックします)・・・・

 明日28日(日)は、高気圧が東海上に抜け、太平洋沿岸を低気圧が発達しながら北上してきます。
 これ・・・いわゆる「南岸低気圧」
 太平洋側に雪をもたらす低気圧として有名ですから、どこで?どのタイミングで?雪になるのかが気になります。

 そして、29日(月)・・・南岸低気圧発達しながら三陸沖を北上
 太平洋側を中心に少々荒れ模様の天気が予想されますが・・・
 低気圧が通過した後は、西から西高東低 冬型の気圧配置になって、上空には-30℃以下の寒気も南下
 日本海で雪雲が湧き始め・・・・

 翌30日(火)-35℃以下の寒気も南下して、日本海側では北陸沖の低圧部を中心に降雪が活発化してくることが予想されています。

 いよいよ年末寒波の襲来?という感じですが・・・
 その前に、29日(月)に予想されている南岸低気圧に伴う太平洋側の雪について、もう少し検討しておきましょう。

GSM29日03時141227

 これは南岸低気圧による降水域が関東にかかり始める29日午前3時のシミュレーション。
 
 降水が雪になるための上空の寒気の強さの目安というものが一応ある訳ですけど、南岸低気圧による雪では、地上の気温や湿度などによって、目安どおりにならないことがしばしばあります。
 東京では地上気温が5℃前後でも雪になったり、南岸低気圧に吹き込む北東風が寒気を引き込んで急激に気温が下がって雨が雪に変化することがあるので、なかなか予想通りにならないのですが・・・
 
 今回は、午前3時前後という地上気温が下がるタイミングで南岸低気圧の降水域が関東にかかってくるのがイヤなところ。
 今のところ、長野県中南部や関東北部の標高の高い所は雪・・・東海や関東南部の沿岸部では、冷たい雨・みぞれ・湿った雪の混在が予想されますから・・・
 明日夜の最新の天気予報を再チェックして、車での帰省の可否を判断していただきたいと思います。

 (気象庁発表の短期予報解説資料(プロ用の資料)には以下のように書かれています)

短期予報解説資料南岸低気圧29日141227


 続いて、31日(大晦日)~2日(金)の空模様をチェックしていきましょう。

GSM2日まで141227

 31日(大晦日)は、北陸付近に発生した低気圧東北南部を太平洋側へと横断
 低気圧の後ろ側から-35℃以下の寒気・・・日本海には-40℃以下の年末寒波?年始寒波?の本体が流れ込んできますから・・・
 等圧線の混雑具合はそれほどではありませんけど、日本海では雪雲が空高く沸きあがり始め・・・低気圧付近を中心に雪雲が活発化することが予想されます。

 そして年が明けて1月1日(元日)は・・・低気圧が東海上で急発達し、西高東低 冬型の気圧配置が強まります。
 さらに北日本上空には-40℃以下の寒気が南下し、日本海の降雪は、日本海西部の雪雲の帯(JPCZ:日本海寒帯気団収束帯)がかかる山陰付近を中心に活発化
 どう見ても、ここからが冬型の気圧配置のピークと思われますから・・・年末寒波と呼ばれている寒波・・・実際は年越し寒波?あるいは正月寒波と呼んだほうがイイかもしれません。

 翌2日(金)冬型の気圧配置が続き-35℃以下の寒気瀬戸内まで南下。
 日本海側だけでなく九州西岸や近畿付近でも、弱い気圧の谷(等圧線が高気圧側に湾曲し、周囲より相対的に気圧の低い場所)を中心に、活発な降雪が予想されています。


 この大雪・・・いつまで続くのか?
 3日(土)~5日(月)の空模様。

GSM5日まで141227

 冬型の気圧配置が続くのは3日(土)まで
 -35℃以下の寒気が関東を通過した後・・・・

 高気圧が張り出して、4日(日)冬型の気圧配置が終わります。
 4日の朝はかなり冷えると思いますが・・・・
 正月休みの終わりに冬型の気圧配置が弱まるのは皮肉ですよね??


 なお・・・今日もザッと9日間の天気変化をチェックしてきましたけど、あくまで「計算値を素直に読んだ」だけ
 まだまだGSMモデル(シミュレーション)は微妙に変化すると思いますから、コマメに天気チェックをして、頭の中の未来の空模様をアップデートしてください。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 ということで・・・ここからはいつものように今日の空模様
 天気が回復傾向なので、簡単にまとめておくことにしました。
 (9日間の天気図を作図して疲れちゃいました・・・ごめんなさい)

長野駅141227

 今朝の長野市明け方から雪が強まりましたが・・・8時過ぎから青空が顔を出し始めています。

 冬型の気圧配置が弱まるタイミングで、雪が一時的に強まるというのが長野県北東部(飯山・野沢温泉方面)や長野市の特徴。

実況141227

 今朝の実況を見ても・・・高気圧が張り出して、西高東低 冬型の気圧配置が弱まる段階

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷東~北日本を通過中ですから、一時的に雪雲が活発になり・・・強まった上空の風に乗って日本海から長野県北部に雪雲が流れ込んできたと思われます。

 今日はこのまま高気圧が張り出して、西から冬晴れエリアが拡大してくると思われますが・・・・

 今日の空模様も、GSMモデル(スパコンのシミュレーション)を使ってチェックしていきましょう。

GSM27日141227

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした上空の気圧の谷東海上に抜けて・・・東~北日本に、好天パワー(高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が接近してきます。
 また、上空の寒気も急速に北上

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧が東日本に移動して、日本海側の降雪も解消
 今年最後の穏やかな冬晴れになると思われます。

 ただ・・・再び上段の図・・・上空の気圧の尾根の好天パワーは西日本の太平洋側にはイマイチ及びません
 午前中、東海上に抜ける上空の気圧の谷ほど悪天パワーはありませんけど、局地的に天気を悪くするチカラを持った上空の浅い気圧の谷断続的に南西諸島方面を通過することが予想されています。

 このため南西諸島方面では・・・下段の図・・・大きな天気の崩れはありませんけど、気圧の谷が徐々に深まり始め、降水域も少しずつ拡大
 明日から29日(月)に通過が予想されている南岸低気圧のタマゴができ始めます

 今年最後の冬晴れは今夜がピークということになりそうですね。


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ141227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 高気圧が東日本に移動し、日本海側の雪雲も消えて、冬晴れエリア拡大
 ただ・・・南西諸島方面で南岸低気圧のタマゴが生まれる・・・・

 そんな流れが読み取れますよね?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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