気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2015年03月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西と北から下り坂。東日本は明日未明から菜種梅雨(150331)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用していますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
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 今日も専門の天気図の原図を、記事末尾に掲載しおきましたが・・・

 記事末尾の図をクリックすると拡大しますが、記事中の書き込みのある図をクリックしても原図が拡大します。
 興味のある方はご覧ください。










 今朝の長野市・・・

菅平150331

 快晴・・・ですけど、周辺の山々が霞んで見えます(春霞)。

北アルプス150331

 北アルプスも、しっかり見えますが、薄いベール越し。
 まさに長野の春の景色

 最低気温は3.5℃(06時03分)ですが、日の出とともに急上昇し、08時現在、8.4℃を観測しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150331

 本州は高気圧の晴天域に覆われていますが・・・

 高気圧の西側・・・東シナ海には暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み始めていて、九州南西岸には弱い雨雲が観測されています。

 また、高気圧の手が届かない?北日本には、低気圧と潜在的な寒冷前線が接近中
 北海道西岸には、潜在的な寒冷前線前面の雨雲が流れ込み始めています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・大陸東岸沿海州方面では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中
 このため、雨雲が観測されている高気圧の西と北から下り坂に向うことが考えられますが・・・


 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150331
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今夜にかけて高気圧の中心が東海上に遠ざかって、日本付近は太平洋と大陸の高気圧に挟まれた気圧の「谷」に。

 このため、気圧の谷の西側に位置する東シナ海方面からは、「谷川」のように暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み始め、東シナ海の雨雲活発化しながら東へと進んでくることが予想されます。

 また、気圧の谷の北側からは、大陸の寒気が流入
 日本付近の暖かい空気とぶつかって寒冷前線が形成されて、北海道付近を通過
 北日本は寒冷前線を中心に、日本海側から下り坂に向うことが予想されます。

 一方、高気圧が最後まで勢力を残す東日本付近は・・・西から流入する暖湿気によって雲が広がってくるものの・・・なんとか日中も晴れ
 加えて、西から流れ込む暖湿気と高気圧から吹き降ろす乾燥空気が春の日射しで暖められ、気温が上昇・・・春を通り越し、初夏の陽気になるところもありそうです。

 そして、明日日中は、北日本を通過する寒冷前線の延長線上に発生する潜在的な前線帯(黄色の点線)がゆっくりと南下するため・・・広範囲でぐずついた天気になりそうですが・・・


 とりあえず今日は西と北から下り坂
 そんな様子を、専門の天気図を使って詳しくチェックしていきましょう。

500図150331
(図をクリックすると原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け、日本付近は下り坂のステージへ。

 そして、東シナ海方面には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と、切離低気圧(偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された上空の低気圧)が東進し・・・

 沿海州方面にも、深い(蛇行が大きい)上空の気圧の谷南下してくることがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根とともに高気圧が東海上に遠ざかり高気圧西側では暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南西風が優勢に。
 さらに、上空の気圧の谷の東進とともに強まる悪天パワーによって雨雲が活発化し、九州方面に進んでくることが予想されています。

 また、北日本でも、上空の気圧の谷の接近に対応して低気圧がサハリン付近を東進し、寒冷前線が北海道を通過
 等圧線が混雑して南西風が強まるとともに、寒冷前線の降水帯が北海道にかかることが予想されています。

 空模様の骨格に対応して、西と北から下り坂・・・というわけですが・・・
 いずれの上空の気圧の谷からも遠い東日本付近は、今日いっぱい、なんとか晴天が続きそうですよね。


 続いて、特にどこで雨が強まるのか?・・・今日の雨をもたらす雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。
 
相当温位150331
(図をクリックすると原図が拡大します)

 気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 高気圧が東に遠ざかるにつれ、西から強い暖湿気(濃い赤のエリア)の流れ込みが強まってくることがわかります。

 このため、強い暖湿気と弱い暖湿気、あるいは弱い暖湿気と大陸の寒冷乾燥空気がぶつかる場所に前線帯(黄色の点線)が発生
 前線帯を中心に上昇気流が強まって、雨雲が活発化することになるわけですが・・・

 北海道を通過する寒冷前線付近はもちろん、西日本に流れ込む強い暖湿気の先端や、北陸付近にも弱い前線帯が発生し・・・雨雲が活発化することになりそうです。

SSI150331

 なお、これはSSIという大気の安定度の指数ですが・・・強い暖湿気が流れ込む九州西岸付近・・・寒冷前線が通過する北海道付近・・・大気の状態が不安定になることも予想されています。

 北海道付近はそれほどでもなさそうですけど・・・
 その他の前線帯付近では、雨が活発化することに加えて、落雷や突風にも注意が必要になりそうですね。


 あと・・・春を通り越して、初夏のような陽気をもたらしている暖気の様子も見ておきますが・・・

500気温150331
(図をクリックすると原図が拡大します)

 地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では、20℃前後の気温をもたらす6℃以上の暖気東北南部まで北上
 そして、日射しと相まって25℃前後の気温をもたらす9℃以上の暖気近畿付近まで北上してくることがわかります。

 西から雲が広がってくるので(上段の図・・・湿数(露点温度と気温の差:小さいほど雲が厚い)に基づく体感的な曇りエリア)、西日本はべらぼうな暑さになることはないと思いますけど・・・
 日射しが強い東海や関東付近では、局地的に25℃を越える夏日が観測されるかもしれません。

 なお、今日は寒冷前線が通過するわけですが・・・寒冷前線の後ろからは、密かに?0℃以下の冬の寒気が南下
 上空約5500m付近でも・・・上段の図・・・寒冷前線を活発化させる上空の気圧の谷の後ろ側から-30℃以下の冬の寒気が南下してくる模様。
 前線が通過した後・・・明日、北海道方面で降水があるとしたら、雪になることが考えられます。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150331
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しいことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・・

 西から下り坂といっても、今夜遅く日本海に形成される潜在的な前線帯付近で風の収束線が活発化
 雨雲の帯が南下し始めるようですから・・・明日は西から、そして、北から下り坂
 かなり広範囲でぐずついた天気になりそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
 
拡大500図150331 拡大500気温150331 拡大FXJP150331
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 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
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天気回復、全国的に春爛漫の晴天に。でも、1日(水)から菜種梅雨?(150330)


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 テレビ業界では今日が(改変)新年度というところも多いのですが、Kasayanも今日から新年度。
 新年度も週に一回、ローカルテレビ局で、信州の天気を”放談”することになってしまいました。
 とりあえずもう1年だけ、恥をかきつつ・・・そして既存の天気予報の概念を打ち破るべく、頑張ってみようと思います。

 なお、今日も専門の天気図の原図を、記事末尾に掲載しおきました。
 クリックすると拡大しますので、興味のある方はご覧ください。










 月曜日ですから・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、明日から3日間の空模様を、簡単にまとめておきました。

GSM3日間150330

 明日(火)までは、高気圧のパワーが届きにくい北海道を除き、高気圧の晴天が継続
 高気圧西側から暖気が流れ込んで、季節はずれの暖かさ(暑さ?)になることが予想されていますが・・・

 明後日(水)以降は、高気圧が南東海上に遠ざかるのに伴い、日本付近に流れ込んだ暖気と大陸の寒気がぶつかって発生する前線が日本海で活発化
 2日(木)にかけて本州に南下してくることが予想されています。

 このため明後日以降はぐずついた天気に。
 いわゆる”菜種梅雨”になる可能性が高くなっています。

週間気温150330

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)をグラフにしたものですが・・・
 高気圧の位置や、(菜種梅雨の)前線の位置と対応して・・・西日本まで前線が南下する1日を除いて、気温が平年を大きく上回ることがわかります。

 新年度のスタートは、気温が上がっても雨が降りやすい・・・というのは花粉症の方にとっては嬉しい知らせかもしれませんけど、満開の花見を考えている方にとっては悩ましい状況ですね?


 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平150330

 雨は昨夕までにあがってしまいましたが、水蒸気が残っているので・・・地上には霧、上空には青空が透けて見える程度の雲がかかっています。

 最低気温は3.2℃(04時40分)。
 プラスの気温にも、すっかり慣れてきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150330

 昨日の雨をもたらした低気圧が東海上に抜けて・・・西から高気圧が移動中。
 天気は回復傾向で・・・全国的に雨雲は観測されていません。

 衛星の水蒸気画像を見ても、低気圧の上空・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)の西側に、後続の上空の気圧の谷が見られませんから・・・
 このまま西から高気圧が移動して、このまま全国的に晴天域が拡大すると思われます。

 
 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150330
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 明日夜にけて、高気圧の中心が南海上に抜けますが・・・高気圧の勢力は南から日本を覆い続ける模様。
 唯一高気圧の勢力が届かない北海道だけが、寒冷前線が南下してくる明日夜にかけて下り坂に向かいますけど・・・その他の地域は2日間の晴天に恵まれることが予想されます。

 また、高気圧の中心が南海上に抜けることで・・・いわゆる南高北低の気圧配置になって・・・高気圧の西側から北側の気圧の谷に向って、太平洋の暖かい空気が流入(次第に水蒸気も流入)。
 春の日射しと相まって気温がさらに上昇・・・先にチェックした週間の気温グラフが示しているように、平年をかなり大きく上回ることも予想されます(暑く感じられるほど)。


 では、そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150330

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日までの悪天をもたらしていた上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けて、日本海から好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近・通過

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷にドリブル?されて、低気圧と降水域が東に遠ざかり・・・高気圧が勢力を強めながら日本を覆って、晴天域が拡大することが予想されています。

 ただ・・・大陸(華南)に南下してくる上空の気圧の谷の悪天パワーによって・・・大陸東岸や先島諸島付近に降水域が拡大
 北海道方面は、上空の浅い気圧の谷の接近によって・・・空気が乾燥しているので雨雲はほとんど発生しないものの、等圧線の混雑によって風が強まり始めるようですね。


 続いて、高気圧の南東進とともに、日本付近に流れ込んでくる暖気の様子、そして曇りのエリアの様子にも目を通しておきましょう。

500気温150330
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  上段の図は、空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布と・・・湿数(露点温度と気温の差:小さいほど雲が厚い)に基づいた体感的な曇りエリア
 下段の図は、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温分布を示しています。

 まず地上付近の気温ですが・・・下段の図・・・高気圧が南東進するのに伴って、西日本には南寄りの風が吹き始め、6℃以上の暖気が、西日本から関東甲信付近まで流れ込んでくることがわかります。

 ということは、西~東日本では、強い春の日射しと相まって20℃前後まで気温が上昇
 9℃以上の暖気が接近してくる西日本では、夏日(25℃)に迫る気温になることが予想されます。

 一方、上空の寒気は・・・上段の図・・・昨日に引続き、サハリン付近まで北上したまま
 3月も2日を残して、地上から上空まで春の空気に覆われてきたようですね。

 なお、曇りのエリア東海上に抜けて、日本付近はほぼ晴天域に覆われますが・・・
 南西諸島や九州南岸方面には、上空の気圧の谷の接近にともなって活発化・東進する曇りエリア(中層雲)が迫ってくるようです。


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150330
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 紫色は下層雲。

 今日はコメントする必要もありませんよね?

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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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拡大500図150330 拡大500気温150330
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西から下り坂も北海道は早めにぐずつく?大気の状態も不安定傾向(150329)


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菅平150329

 今朝の長野市・・・早朝は青空が広がっていましたが、午前7時過ぎから、南西方向から少しずつ雲が広がってきました
 最低気温は2.5℃(05時37分)。

 昨日までハッキリと見えていた北アルプスを見ることができません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150329

 東~北日本には東海上に抜けた高気圧の勢力が残り、晴天域が広がっていますけど・・・

 西日本~日本海は、東海上と大陸東岸の高気圧に挟まれた気圧の谷
 ゆっくりと北東に進み始めた低気圧に、南から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み・・・暖湿気の入り口にあたる九州~四国の太平洋側と・・・暖かく湿った空気と大陸の冷たい空気がぶつかる北陸付近雨雲がかかっていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・偏西風の強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が西から三階建て?で東進中
 西から下り坂に向いそうですが・・・・


 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150329
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 西日本に高気圧が移動してくるため・・・西日本の気圧の谷は、今夜にかけて東~北日本に進み低気圧やや発達しながら、前線を伴って東海沖に進む模様。
 西日本にかかっている雨雲が、東~北日本方面へと進むことが予想されます。
 (アニメの日付が間違っています。今夜と明日が逆・・・図の順番は正。失礼しました)

 西から下り坂・・・ということですけど・・・

 北に目を転じると、道北付近をかするように低気圧が通過していくことも予想されています。
 低気圧付近の等圧線のカタチを見ると・・・低気圧南西側で、大きく湾曲していますから・・・このあたりに潜在的な寒冷前線(低気圧に吹き込む暖気と寒気がぶつかる場所)がある模様。
 とすると・・・今夜にかけて北日本を潜在的な寒冷前線が通過する可能性あり。

 西から下り坂に加えて、北日本も別系統で(若干?)下り坂に向うことが考えられます。


 明日は高気圧に覆われ、全国的に回復に向うと思われますが・・・残念ながら今日、日曜日は下り坂。
 そんな様子、専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150329

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が・・・午前中、西日本を通過・・・夜にかけて東~北日本を通過することがわかります。
 したがって、西から順に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ・・・西から下り坂ということになるわけですが・・・

 上空の気圧の谷のすぐ後を追いかけるように、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進
 下り坂の後は、すぐに上り坂?がやってくると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して・・・下段の図・・・西日本の気圧の谷は、今夜にかけて東~北日本へ
 低気圧が東海沖へと進み、南岸付近で降水域が活発化することが予想されています。

 また、北海道の北を低気圧が東進し、低気圧から南西に伸びる潜在的な寒冷前線(風向きが急変するのがわかります:文末の原図参照)が、北日本を通過
 降水域(青の点線:12時間降水量)こそ計算されていませんが、一時的に雲が広がるだけでなく、局地的なにわか雨の可能性が考えられます。


 ということで・・・雨の降り方をもう少し詳しく・・・
 今日の雨をもたらす雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェック。

相当温位150329

 今日、暖湿気=雨の原料がタップリと流れ込むのは低気圧の東~北東側に位置する太平洋沿岸(赤が濃いところ)。
 そして、そこそこの暖湿気が、日本海側まで流れ込むことも予想されています。
 
 そして・・・暖湿気の濃さ?が急変する場所・・・前線帯(黄色の点線)を中心に、雨雲が活発化
 今日は太平洋沿岸と、北陸付近を中心とした日本海側になりそうですが・・・

 北海道付近を通過する潜在的な寒冷前線付近では・・・暖湿気の濃さ?が急変していることを示す等相当温位線(実線)の混雑が見られますけど、暖湿気が薄い?ので・・・雲が広がる程度で、雨が降るとしても、かなり局地的で短時間なものになると思われます。


 続いて、上空の寒気や暖気の様子・・・そして雲のエリアの様子にも目を透しておきましょう。

500気温150329

 上段の図は、空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布と、湿数(露点温度と気温の差:小さいほど雲が厚い)に基づいた体感的な曇りエリア
 下段の図は、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温分布を示しています。

 曇りのエリアからチェックすると・・・雨のエリアと対応して、西日本は午後から回復してくるものの、東~北日本は早めに雲に覆われてしまいそう
 
 気温を見ると・・・
 -30℃以下、0℃以下の冬の寒気
は、引続き北海道の北に北上したままですが・・・
 上空の気圧の谷に対応して、-21℃以下の春先の上空寒気の谷山陰~北陸~北日本を通過する模様。
 先にチェックしたように、地上付近にはそこそこの暖湿気が流れ込んでいますから、相対的に大気の状態が不安定になることが考えられます。
 
 一方、地上付近には・・・下段の図・・・強い暖気が流れ込むわけでもなく、日射しと相まって気温を20℃近くまで上昇させることができる6℃以上の寒気が太平洋沿岸まで北上する程度ですから・・・
 雨雲で日射しがさえぎられることを考えると、最高気温は15℃~20℃前後になると思われます。

SSI150329

 これはSSIという大気の安定度の指数の様子ですが・・・暖湿気が流れ込む太平洋沿岸、そして-21℃以下の上空の寒気の谷が通過する北陸~北日本の日本海側中心に、大気の状態が不安定になることがわかります。
 
 ちょうど潜在的、そして顕在化した前線帯付近
 雨が活発化する地域では、落雷や突風にも注意が必要・・・ということになりそうです。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150329
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 紫色は下層雲。

 専門の天気図でチェックしたとおりの天気変化になっていると思いますが・・・
 太平洋側と日本海側の前線帯には風の収束線も発生・・・収束線付近を中心に降水が活発化する様子がわかりますよね?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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FXJP150329
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今日いっぱいは晴天ベースも今夜から下り坂(150328)


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 今朝は久々に寝坊・・・
 更新が遅くなって申し訳ありません。

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 さて、今朝の長野市ですが・・・

菅平150328

 昨日の抜けるような青空ではなく、上空に雲が広がり、太陽が薄ぼんやりと透けて見えます。
 最低気温は0.4℃(06時01分)でほぼ平年並

北アルプス150328

 でも、雲の下の空気は乾燥し、透き通っているので、北アルプスの山々もハッキリと見ることができます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150328

 昨日の晴天をもたらした高気圧南東海上に抜けていますけど・・・・
 西~東日本は気圧の谷にはならず、なんとか気圧の尾根(鞍部)を保っています。
 このため、上空に雲が流れ込んでいるものの、ほぼ晴天が続いているようですが・・・
 
 昨日に東シナ海は、引続き高気圧後面の気圧の谷(周囲より相対的に気圧の低い場所)。
 気圧の谷の中の低気圧がほとんど位置を変えず南西諸島方面に雨を降らせていることがわかります。

 また、高気圧北側に位置する北日本も、引続き等圧線が混雑気味。
 函館沖で船舶の転覆事故があったようですけど、まだ沿岸を中心に西寄りの強風が続いています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・西日本の太平洋側を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(切離低気圧:(偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された渦)が東進中

 東シナ海の低気圧は、この上空の気圧の谷の悪天パワーによって昨日発生したわけですけど・・・上空の気圧の谷が先行してしまったため発達・東進が鈍くなっていると思われます。
 また、上空の気圧の谷の東側からは太平洋の水蒸気が流れ込んでいるようですから、この水蒸気が長野県を含む東日本上空に、太陽を覆い隠す高い雲をもたらしているようです。

 一方、大陸から次の上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が南東進中
 まだまだ日本付近に悪天パワーをもたらすことはなさそうですけど・・・今夜以降、九州方面に接近し・・・明日の下り坂の天気に拍車をかけることが考えられます。


 まあ・・・雨の沖縄付近を除き、今日日中もまずまずの天気で推移しそうですが・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150328
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今朝も配信された天気図の画格が大きいままだったので・・・ヘンテコなアニメになってしまい申し訳ありません。
 今日にでも、この画格にあわせた地図ベースを作成したいと思っています。

 で・・・今朝西~東日本が、気圧の尾根(鞍部)を保って晴天ベースが続いているわけですけど・・・
 南東海上の高気圧東進する今夜・・・西日本は、太平洋と大陸東岸の高気圧に挟まれた気圧の谷に
 発達と動きを止めていた東シナ海の低気圧が、ゆっくりと九州南岸方面へと進むことが予想されています。

 このため、今夜以降は西から下り坂に。
 低気圧発達し、前線を伴いながら関東沖に進む明日夜にかけて、低気圧に近い太平洋側を中心に、次第に下り坂に向うことになります。

 
 明日日曜日は下り坂・・・
 どの範囲で?どのタイミングで?下り坂になるのか・・・普通の天気図だけではわかりませんから、専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150328

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日中上空の気圧の谷(切り離低気圧)が太平洋岸を北東進
 また、上空の浅い気圧の谷日本海を通過していくことがわかります。

 ただ地上では・・・下段の図・・・日本海が弱い気圧の谷(黄色の点線:周囲より相対的に気圧の低い場所)になり、太平洋側の気圧も下がり・・・周囲から流れ込む水蒸気によって上空の雲が広がりやすくなるものの・・・引続き晴天ベースの天気が続くことが予想されています。

 そして夜になると・・・再び上段の図・・・朝鮮半島方面から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が南東進

 九州方面に悪天パワーが降り注ぎ始めるので・・・下段の図・・・停滞していた東シナ海の低気圧北東に進み始め・・・太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南東風が吹き込む九州南岸、紀伊半島付近に降水域が計算されていることがわかります。


 では、南東風が運び込む暖湿気=雨の原料の様子を、もう少し詳しくチェックしておきましょう。

相当温位150328

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という天気図ですが・・・

 今夜にかけて、低気圧の北東進とともに強い暖湿気が九州南岸に流れ込み始め・・・そこそこの強さの暖湿気が西日本にも流れ込み始めることがわかります。

 このため九州南岸付近から雨が降り始め・・・等相当温位線(実線)が大混雑している潜在的な前線帯を中心に雨が活発化
 また、そこそこの強さの暖湿気が流れ込む西日本は、雲が次第に厚くなってくることが予想されます。


 続いて、西日本に広がってくる具体的な曇りエリアの様子・・・
 そして、昨日から本格化してきた春の陽気をもたらしている暖気の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

500気温150328

 こちらも上段の図・・・湿数(露点温度と気温の差:差が小さいほど雲が厚い)と、上空の寒気・暖気の様子ですが・・・
 東シナ海の気圧の谷(低気圧)の雲エリア今夜にかけて、そこそこの暖湿気が流れ込む西日本と、東海沖に広がってくることがわかります。

 また、-30℃以下の冬の寒気は完全にサハリン付近まで北上し、18℃以上の暖気西日本と東日本太平洋側に流れ込む模様。
 上空も春の空気が支配し始めることがわかります。

 そして地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・雨が降り始める九州方面から6℃以上の暖気がジワジワと北上
 今夜以降、九州付近から降り始める雨は暖かい雨(催花雨)になると思われます。


 まあ・・・なんだかんだ専門の天気図をこねくり回しましたけど・・・今日はまずまずの天気
 最後は以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150328
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 九州方面は、上層の雲に遅れて下層雲が広がり始めるようですけど・・・雨が降り出すのは夕方以降
 広範囲で、日中はまずまずの天気で推移しそうです。

 ただ、本格的に下り坂に向う明日未明・・・近畿付近まで急速に降水域が拡大
 潜在的な前線帯(専門の天気図の書き込み参照)の収束線が接近する北海道西岸でも下り坂に向うようです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
 
拡大500図150328  拡大500気温150328

拡大FXJP150328
(専門の天気図の原図です。クリックで拡大)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。






(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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高気圧の晴天!春始動!!週末・来週の空模様は??(150327)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用していますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??

 専門の天気図の原図を、記事末尾に掲載してあります。
 クリックすると拡大しますので、興味のある方はご覧ください。








 早くも?金曜日ですから、気象庁が普通の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、週末・来週の空模様を、簡単にまとめておきました。

GSM週間150327

 この週末・・・一昨日まではまずまずの天気で推移すると思われていましたが、昨日から日曜日(29日)の空模様がアヤシクなっています
 ただ、太平洋沿岸を北上する低気圧の発達の程度やコースの計算値にばらつきがあり、下り坂の程度には不確実性もありますから・・・雨の降るエリアや雨の程度は明日の夜までコマメにチェックしたほうがよさそうです。

 そして来週・・・月曜日(31日)は、高気圧が張り出していったん回復する模様。
 これはそこそこ当たりそう・・・

 でも、火曜日(4月1日)頃から、南海上に抜けた高気圧北側・・・日本海に暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込むようになり、大陸の寒冷乾燥空気との間に前線が発生
 菜種梅雨?の前線帯になって、日本付近に停滞する可能性が出てきました(前線の南北の位置はまだまだ微妙)。
 
 いずれにしても、日本付近には、高気圧西側から暖かい空気が流れ込みやすいですから気温は高め
 春らしく暖かい一週間になると思われます。

 なお、不確実性のある日曜日(29日)の空模様ですが・・・

GSM29日150327

 気象庁発表のGSMモデルを拡大してみると・・・太平洋岸で低気圧が発達する模様。
 低気圧の北側の降水域は日本海側まで拡大し、広範囲でまとまった雨になることが予想されています。

 ただ、アメリカの気象機関が作成したGFSモデル(同じくスーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ると・・・

GFS29日150327

 昨日の記事に掲載した計算値と同様、低気圧の発達はいまひとつで・・・北側の降水域もGSMモデルほどは元気がありません

 たぶん、遅くとも明日の夕方以降の計算値は両者がほぼ一致すると思われますから、日曜日にアウトドアの予定(花見?)を立てている方は、明日の夜、必ず予報を再チェックしてくださいね。


 それでは、いつものように今日の空模様・・・

菅平150327

 Kasayanの住む長野市は見事な快晴!!!
 放射冷却現象が発生していて、最低気温は昨日並みの-2.7℃(06時02分)を記録しています。

北アルプス150327

 ただ、今朝も冷たく乾燥したナイフのような空気を通して、オレンジに染まる北アルプスを見ることができました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150327

 九州の南東に中心を持つ高気圧に覆われ、広範囲で晴れていますが・・・

 高気圧の南西縁辺に位置する東シナ海には、太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み、雨雲が活発化していることがわかります。

 また、九州南東の高気圧と朝鮮半島西側の高気圧に挟まれた対馬海峡付近も弱い気圧の谷(周囲より相対的に気圧の低い場所)になっていて、小さな雨雲が観測されています。

 さらに、高気圧の北側に位置する北日本では、晴天域が広がっているものの、等圧線が混雑気味
 沿岸部を中心に、西寄りの風が強めに吹いていて、波もやや高くなっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・山東半島付近を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が、東シナ海方面に南東進中

 ということは・・・東シナ海の気圧の谷がさらに深まり・・・暖湿気の流れ込みが強まり・・・雨雲が活発化しながら九州方面へと進んでくると思われますが・・・

 本当にそうなるのか?
 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150327

 なんだか変なアニメで申し訳ないんですが・・・今朝、配信された天気図は、いつもの天気図より広画格。
 緑の地図ベースが用意できていないので、こんなカタチになっちゃいました。
 配信される天気図がまちまちなので、この週末・・・この図に合わせた地図ベースを作成しておきますので、今日はこれでご容赦ください。

 さて・・・明日夜にかけて高気圧が南東に進み、東海上に遠ざかっていき・・・
 東シナ海の気圧の谷が深まって、今夜までに低気圧も発生するようですけど・・・
 気圧の谷の深まりや東進の速度はとてもゆっくり

 沖縄など南西諸島方面は今日から下り坂に向かいますけど、九州方面が本格的に下り坂に向うのは明日午後から(夜から?)。
 先にGSMモデルでチェックしたように、西日本や東日本が低気圧の影響を受け初め・・・日本海側から気圧の谷が南下してくるのは、明後日日曜日になると思われます。


 春はめまぐるしく天気が変化するイメージですけど・・・どうしてそんなにゆっくり?
 専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150327
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・東~北日本を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧は北西偏西風に乗って南海上に抜けますけど、好天パワーによってチカラを強め、今夜にかけても東~北日本に勢力を残して、引続き晴天をもたらすことが予想されています。

 ただ、大陸からは・・・再び上段の図・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦と上空の気圧の谷が南東進

 東シナ海では・・・下段の図・・・高気圧西側の気圧の谷が深まって低気圧が発生
 雨雲のエリアが活発化しながら南西諸島を通過し、九州南西岸へと接近してくることが予想されています。

 このため九州は南西側から雲が広がってきて、沿岸では夕方以降にわか雨の可能性も考えられるわけですが・・・

 上空の寒冷渦と上空の気圧の谷が、地上の気圧の谷や低気圧を置き去りにしてサッサと東に抜けてしまうので・・・次の上空の気圧の谷がやってくる明後日まで、九州南岸付近をウロウロ。
 先にチェックした普通の天気図やGSMモデルのように・・・この空模様のまま、明日日中も下り坂が足踏み?するようです。


 続いて・・・今朝はそこそこ冷え込んだところが多かったようですけど・・・今日あたり寒の戻りが完全に終わりそうですから・・・上空の寒気の様子で確認しておきましょう。

500気温150327

 上段の図は、空模様の骨格と同じ上空約5500mの気温分布。
 下段の図は、地上付近・・・地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布。

 上空の-30℃以下の寒気、地上付近の0℃以下の寒気・・・いずれも冬場に雪をもたらす寒気ですけど・・・すっかり東海上に抜けてしまう模様。
 これで寒の戻りは完全に解消することになります。

 ただ、大陸生まれの冷たく乾燥した高気圧が日本付近を覆っているので、本格的な暖気の流れ込みは、気圧の谷になる東シナ海付近のみ
 日中春の日射し気温が昨日よりググッと上がりそうですけど・・・
 夕方以降は昨日ほどではないにしても気温は下がり気味で・・・明朝もそこそこ気温が下がると思われます。

 なお・・・上段の図・・・湿数(露点温度と気温の差)から曇りエリアを色塗りしておきましたが・・・
 気圧の谷がゆっくり深まるとともに、九州方面だけは曇り空になりそうですね。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150327
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 紫色は下層雲。

 なんだかんだチェックしてきましたけど・・・これだけ下層雲や降水域が解消されるのは久々・・・
 南西諸島方面だけが下り坂に向うのがちょっと残念な気がします。

 また、九州方面・・・あまり下層雲が計算されていませんけど・・・中層雲(上空3000m付近)が広がってくるので、体感的には夕方以降”くもり”になってきそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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