気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2015年04月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

晴天・高温傾向続くも、九州方面は大気の状態不安定。連休後半問題の日は?(150430)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用していますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 大型連休後半の天気については、昨日の記事に掲載したGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をご覧いただくとして・・・

 その中でも、もっとも影響が大きいと思われる4日(みどりの日)~5日(こどもの日)に予想されている寒冷前線の通過について、最新の計算値をご紹介したいと思います。

GSM4日5日150430

 「いまのところ」前線通過のタイミングは、4日(みどりの日)の午後から5日(こどもの日)の午前中にかけて。

 南北2段階の前線帯が通過していくわけですが・・・
 南側の前線帯が、太平洋から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)をブロックしてくれるのであれば、計算値ほどの影響はなくなる可能性があります。

 まだまだ4日も先のことなので、計算値が大きく変化する可能性が残されていますから・・・
 根拠のない期待に頼って行動せず、コマメな天気チェックで、休日を最大限有効に使いたいところです。
 (命のかかる春山登山等では、最大限安全マージンを大きめにとってくださいね)


 さて、ここからは今日の空模様

菅平150430

 今朝の長野市薄曇
 最低気温は10.9℃(05時33分)・・・気持ちの良い空気に覆われています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150430

 日本付近は西・南・東の低気圧に囲まれ、ゆるやかな高気圧エリア
 晴天域が優勢ですけど・・・

 関東沖には、南海上の低気圧北側の小さな降水域・・・
 また、南西諸島方面には前線の降水域が・・・
 そして九州方面には、小低気圧に伴う活発な降水がかかっている様子が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・日本付近は太平洋側に大きく蛇行した偏西風強風帯と、サハリン付近の偏西風強風帯に挟まれ、風の弱い状態
 ゆるやかな川の流れに渦巻きができるように、-15℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、九州方面に南下していることがわかります。

 このため、寒冷渦直下の小低気圧付近で大気の状態が不安定になって・・・寒冷渦の動きが遅いため、九州付近で長時間、雷雲の発生しやすい状態が続いているわけですが・・・

 このまま日本付近の偏西風が弱い状態が続けば、日中もこの状態が続く可能性が高いと思われます。


 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

予想図アニメ150430
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 明日にかけても、日本付近は、日本海に中心を持つ高気圧に覆われ晴天ベース

 一方、夏と春(初夏のような春ですけど)を分ける前線が南海上に停滞
 このため太平洋の暖かく湿った空気(強い暖湿気=活発な雨の原料)は、前線にブロックされて日本付近に流れ込むことができず・・・いくら夏日の暑さになっても、空気が比較的乾燥していて、なんとか過しやすい陽気が確保されているわけですけど・・・

 関東南岸付近には、前線上の低気圧に吸い上げられた弱い暖湿気が流入
 また、九州西岸付近を南下する低気圧も前線付近の暖湿気を吸い上げる働きをします。

 このため、関東南岸付近や九州付近では雨雲が発生しやすく・・・
 特に(寒冷渦に伴う)上空の寒気が流れ込んでいる九州方面では大気の状態が不安定になって、雷雲に成長しやすくなります。

 ということで・・・今日の記事のタイトル通り「晴天・高温傾向続くも、九州方面は大気の状態不安定」ということが予想されるわけですけど・・・
 もっと細かく考えると・・・関東南岸付近に流れ込んだ暖湿気が、日中の海風によって内陸に運び込まれると、強い日射しで昇温しやすい東日本の内陸でも、局地的に雨雲や雷雲が発生することも想定できます。

 そして、このような状態・・・微妙に変化しながら明日にかけて続くことに・・・


 では、ちょっと微妙な今日の空模様・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150430

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、日本付近の上空は、北と南の偏西風強風帯に挟まれ風の弱い状態
 川の淀みにゆるやかな渦が発生するように・・・九州方面では-15℃以下の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がゆっくりと南下することがわかります。

 このため九州方面には、寒冷渦の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と上空寒気による不安定な大気によって・・・下段の図・・・小低気圧と雷雲によると思われる小さくても活発な降水域が予想されていて・・・
 動きの遅い寒冷渦に対応し、今夜にかけても九州付近にかかり続けることがわかります。

 一方、東~北日本は、引続き高気圧に覆われ晴天が継続
 強い日射しと相まって25℃以上の夏日をもたらす9℃以上の暖気に覆われ(北海道には12℃以上の暖気も流入)、夏のような暑さが続くと思われますが・・・
 (関東南東岸付近は、高気圧北偏により冷涼な北東風が吹き込んで、周囲より低温傾向)

 今日の天気図には・・・昨日と異なり、東日本付近に夕立に伴う小さな降水域は計算されていません
 ということは・・・今日、東日本付近に暖湿気(雨の原料)は流れ込みにくい??


 続いて、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150430

 小さくても活発な降水域が予想されていた九州付近には、そこそこ暖湿気が流れ込む模様。
 潜在的な前線帯(黄色の細い点線)付近・・・すなわち、九州西岸付近を中心に、雷雲が発生しやすいと思われますが・・・
 確かに東日本付近に流れ込む暖湿気は沿岸まで

 でも・・・夜にかけて弱い暖湿気が内陸まで流れ込むことが予想されていて・・・
 その程度は、昨日の計算値とあまり変化はありません

 ということは・・・降水域は計算されていませんでしたけど・・・
 極めて局地的にせよ、昨日同様、雷雨が発生する可能性は想定しておく必要があります。
 (特に登山を予定している方は)


 SSIという大気の安定度の指数を見ても・・・

SSI150430

 九州方面ほどではないにしても、東日本付近は、昨日とほぼ同レベルに大気が不安定になることがわかります。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150430
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 九州方面局地的に活発な雨が続き・・・
 関東沿岸に弱い降水域が発生することは、先の天気図と同様。

 で・・・東日本付近は・・・下層雲はかかるものの、昨日のように降水域は計算されていません
 
 じゃあ・・・やはり東日本で雷雨は発生しない???

MSM中部拡大150430

 16時の計算値を拡大したものがこれ。

 確かに降水域は計算されていませんけど、アヤシイ下層雲が予想されていて・・・
 キッカケ次第で雷雲が発生しそうな風の収束帯(黄色の点線)も・・・・

 ちなみに、統計的な手法も用いて作成された気象庁の天気分布予報には、岐阜県飛騨地方や、長野県木曽地方に、夕立と思われる雨エリアが予想されています。
 (気象庁予報では岐阜県飛騨地方「所により 夕方 から 夜のはじめ頃 雨」、長野県南部「夕方 から くもり」になっています)

 かなり微妙な状態・・・

 こんなときは・・・長野県周辺限定ですけど・・・
 平地で行楽をするのであれば念のため小さな折り畳み傘を持参・・・
 春山登山をするのであれば、常に空模様に注意するとともに、万が一の場合の避難計画を想定しておくのが吉だと思います。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。






(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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晴天・高温傾向続くも、虫食いの雨あり。向こう9日間の空模様は?(150429)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用していますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??

 ここ数日、簡易的なブログ更新になって申し訳ありませんでした。
 今日からは平常更新いたします。

水芭蕉150429

 ところで、7年に一度の”善光寺御開帳”真っ盛りの長野市飯綱高原では水芭蕉の花が最盛期
 善光寺から車で20分程度ですから、参拝の際は足をのばしてみてはいかがでしょう???
 









 さて・・・今日29日(昭和の日)から大型連休に入るという方も多いと思いますが・・・
 最新のGSMモデル(気象庁が予報作成に用いているスーパーコンピューターによるシミュレーション)は??

GSM9コマ150429

 ザックリとまとめておきましたが・・・

 にわか雨や高温の可能性はありますけど、とりあえず3日(憲法記念日)頃までは晴天ベース
 ただ、4日(みどりの日)以降は、低気圧や前線が続けざまに通過して、晴天域より雨エリアが優勢の空模様が続く模様

 アウトドアでのレジャーに関しては、前倒しの計画にしておいたほうがイイかも?
 また、4日から5日にかけて、春山登山は要注意!!ということになりそうです。


 ということで・・・ここからは今日・・・昭和の日の空模様

菅平150429

 今朝の長野市は、薄雲がかかっています。
 日の出とともに気温が上昇していて・・・今日も暑くなりそうですが・・・

 そんな今朝の実況

実況150429

 太平洋沿岸に雨雲がかかっていますが、活発な雨雲の本体は海上主体
 前線がかかる沖縄方面を除いて、今日も晴天域が優勢になっています。

 ただ・・・衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島方面から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分・・・寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東方向に進んでいることがわかります。

 したがって・・・寒冷渦の接近・上陸に伴い、西から大気の状態が不安定になると思われますけど・・・
 大気の状態が不安定になって、発生するであろう雷雲の原料になる水蒸気は・・・太平洋沿岸の偏西風強風帯の南側が主体(白の濃いエリア)。
 広範囲で激しい雷雨になるというわけではなく・・・水蒸気(暖かく湿った空気)が流れ込みやすい場所で、局地的な雷雨になることが予想されます。


 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150429
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 明日夜にかけて日本付近は高気圧に覆われ晴天ベースが続くことが予想されますけど・・・

 今夜にかけて上空に寒気を伴った(寒冷渦直下の)低気圧が弱まりながら南東進
 九州方面は大気の状態が不安定になることが予想されます。

 また、南海上の前線上に低気圧が発生
 前線や低気圧の南側に流れ込む強い暖湿気(雨の原料)の一部が、低気圧東側を回り込むように東日本に流れ込み・・・上空寒気の接近と地上の昇温と相まって、局地的に雨雲や雷雲になることが予想されます。

 で・・・そんな状態・・・明日にかけても続くようですが・・・

 いつものように専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150429
(図をクリックすると、色塗りした原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と気温の様子ですが・・・日本の西で偏西風が大きく蛇行
 そんな蛇行域に発生した寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-15℃以下の寒気を伴い、西日本方面に進んでくることがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の低気圧と活発な降水域が、夜にかけて九州方面に南下
 九州では北西側から下り坂に向うことが予想されています。

 一方、偏西風の北側への蛇行域(好天をもたらす上空の気圧の尾根=偏西風の北側への蛇行域)にあたる東~北日本は、引続き東海上に中心を持つ高気圧に覆われ・・・
 高気圧が南海上の前線や低気圧の降水域の北上をブロックするため、初夏の晴天が続くと思われます。

 ただ・・・東日本・・・それもKasayanの住む長野県付近には小さな降水域が計算されていることがわかります。
 強い日射しと相まって25℃以上の夏日をもたらす9℃以上の暖気北海道にまで流れ込んでいるため・・・
 気温の上昇と、上空の-15℃以下の寒気、そして、関東沖の低気圧東側から流れ込む暖かく湿った空気によって大気の状態が不安定になり・・・局地的に雨雲あるいは雷雨が発生するためと思われますが・・・


 そんな雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェック。

相当温位150429
(図をクリックすると、色塗りした原図が拡大します)

 強い暖湿気の流れ込みは、南海上の前線にブロックされますが・・・
 前線上に低気圧が発生することによって、低気圧に吸い込まれる暖湿気が、低気圧の東側から太平洋沿岸に流入・・・

 さらに、陸地の昇温によって発生する海風(日中、海から陸地に吹き込む風)によって内陸に流れ込み・・・
 斜面の昇温や、風の収束・山腹による強制上昇によって上昇気流が発生しやすい中部山岳地帯付近に、雨雲や雷雲を発生させることが考えられます。


 そんなことを考えながら・・・SSIという大気の安定度の指数を見ると・・・

SSI150429

 南寄りの風が吹きやすい高気圧の西側で、朝鮮半島付近の低気圧に向って暖湿気が流れ込みやすく・・・寒冷渦に伴う上空寒気が南下してくる九州西岸で、大気の状態が不安定になるのは当然として・・・

 関東甲信北部や東北南部付近でも、大気の状態がそこそこ不安定になることが予想されています。
 
 先にご紹介した専門の天気図が予想していた東日本付近の小さな降水域・・・雷の発生に至らないまでも、にわか雨をもたらすものにはなりそうですね。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スパコンのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150429
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 太平洋沿岸・・・南海上の前線の雲がかかり、少々雲が多めになりそうですが・・・
 そんな前線が強い暖湿気の流れ込みをブロックしてくれるため、雨は沿岸部の一部、それも一時的なもので済むようです。

 また、上空の寒冷渦の南下がゆっくりなので、九州付近の活発な雨雲もギリギリ九州の西の海上が主体
 (低気圧の動きが遅いということは、予測困難な状態と言えますから、九州西岸の雨に関して安全マージンは大きめにとっておいたほうがイイと思います)。

 なんとか、「晴れのエリア優勢」といえそうですが・・・
 今日の午後東日本の内陸で南風と北風が収束する模様。
 として弱い降水域も計算されています。

中部流線17時150429

 17時の計算値を拡大しておきましたが・・・
 長野県北部に発生する風の収束線付近・・・特に北アルプス方面で降水域が広がる模様。
  (追記:長野県、山梨県県境付近 南東風収束線付近もアヤシイようです)

 春山登山は要注意!!ということになりそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 拡大500図150429 拡大相当温位150429
(色塗りをした原図が拡大します)
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高温続くも、明日にかけて西から大気の状態不安定に(150428)


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 大変申し訳ありませんが、今日も簡易的なブログ更新。
 明日からは平常更新に戻る予定ですのでご容赦ください。


 さて・・・昨日は、高気圧西側から暖気が流れ込み、各地で今年一番の暑さに
 暖かい南風が太平洋の湿った空気を運び込み、夕立の可能性が極めて低かったにも関わらず、紀伊半島や長野県南部の山岳地帯では局地的に雷雨が発生しました。

 そして・・・今日も高温傾向
 さらに、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなって、西から下り坂に向い・・・
 下り坂といえない地域でも、午後は昨日以上に夕立が発生しやすくなります。
 (天気予報番組でも同じことを言っていますよね?)

 そんな様子・・・気象庁が普通の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)でチェックしていきましょう。

GSM28日150428

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・東~北日本を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が通過

 当然地上では・・・下段の図・・・高気圧が東~北日本に勢力を保ち、晴天が続くわけですけど・・・

 再び上段の図・・・朝鮮半島方面には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東進
 さらに、寒冷渦同様、悪天パワーを持った大小複数の上空の気圧の谷が、東シナ海~西日本南岸を通過することが予想されています。

 このため西日本方面地上では・・・下段の図・・・前線が顕在化降水域が海上中心に活発化
 九州方面にかかり始めることがわかります。

 また・・・局地的に夕立と思われる降水域が・・・
 さらに、上空の(浅い)気圧の谷が紀伊半島方面に進むのに対応して、東日本付近にも局地的な降水域が予想されているのがわかります。


 続いて、空模様の骨格と同様、上空5500m付近の寒気の様子もチェック。

GSM28日500気温150428

 寒冷渦が朝鮮半島へと進み、上空の気圧の谷が東シナ海方面に進むのに対応し、-15℃以下の上空寒気東シナ海方面に南下
 また、東日本上空にも-15℃以下の寒気が流れ込み続けることがわかります。

 この季節・・・西日本方面にとって-15℃以下の寒気は平年を下回る寒気
 一方、東日本にとっては平年並かやや低め

 -15℃以下の寒気が南下しただけで、大気の状態はそれほど不安定になりませんけど・・・
 昨日のように初夏の暑さになれば大気の状態が不安定になって、極めて局地的に雷雨が発生
 さらに暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みが強まれば、広範囲で雷雨が発生することになります。

 そこで・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェック・・・

GSM28日相当温位150428

 暖かく湿った空気がドッと流れ込んでくるという状況ではありませんが・・・
 高気圧西側・・・東シナ海方面で、前線の北上とともに強い暖湿気が九州南岸方面へ

 そこそこの濃さ?の暖湿気が南西風や海風に流されて、西~東日本に流れ込み始めることがわかります。
 ということは・・・昨日よりは広範囲で夕立が発生するかも??

SSI150428

 SSIという大気の安定度の指数をチェックしても、東日本・・・それも、流れ込んだ暖湿気が上昇気流になりやすい中部山岳地帯(長野県周辺)を中心に、比較的広範囲で大気の状態が不安定になることが予想されています。
 

 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ150428
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 前線が北上してくる九州付近で雨模様が続き・・・

 東日本・・・それもKasayanの住む長野県付近でも、夜にかけて局地的に活発な降水が予想されています。

中部拡大流線150428

 夕立が発生し始める午後4時の計算値を拡大してみると・・・・

 どうやら、高気圧西側南風が優勢な静岡県沖(遠州灘)から・・・・
 長野県中部に発生する熱的低気圧(ヒートロー:気温上昇に伴い内陸に発生する局地的な低圧部)に向って暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が吸い込まれるように流れ込み・・・
 南・中央・北アルプス等の地形によって暖湿気の流れが収束し・・・
 上昇気流となって、雷雲が活発化するようです。

 MSMモデルといえども、雷雲を予測するには解像度が足りませんから・・・
 この図を参考にしつつ、最寄の地域の予報に「雷」「所により雨」等の文字があるのか?ないのか?必ずチェックしてくださいね。

 なお、明日29日(昭和の日)も・・・・

GSM29日150428

 寒冷渦の接近と、高気圧の東進によって、今日以上の夕立が予想されていますから・・・
 春山登山、春の山スキー等はご注意ください。

 簡単な更新で失礼しました。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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大型連休の天気 最新の計算値は?今日も晴天、気温上昇(150427)


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 申し訳ありませんが、昨日に引続き今日も早出になるので、簡易的なブログ更新。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報や週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、向こう9日間の空模様を、概観しておきましょう。


 まず、目先28日(火)~29日(昭和の日)~30日(木)の空模様。

GSM28日29日30日150427

 昨日は安定した晴天、そして今日も同様、安定した晴天が予想されていますが・・・

 明日から、西~東日本中心に雲が広がりやすくなり、西日本の太平洋側中心大気の状態が不安定になって、にわか雨や雷雨の可能性が高くなってきそう・・・

 というのも・・・上段の図・・・28日~30日にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域:渦を巻いて上空の低気圧になる可能性)が西~東日本を通過し・・・
 同時に、(西日本方面としては)平年より低めの上空寒気(-15℃以下)が、ゆっくりと東進・・・

 さらに、地上では・・・下段の図・・・東に遠ざかる高気圧南西側から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入するから。

 これらの要因が重なって、気温が上がる午後、上昇気流が活発化する山沿いを中心に局地的な降水が予想されていることがわかります。

 春山登山や高原でのレジャーなどは要注意!
 当日朝でさえ予想困難な雷雲ですから・・・何処で?何時頃?夕立が発生するのか・・・については、当日朝の予報を再チェックするとともに、スマホで気象レーダーをチェックされることをおススメします。


 続いて、5月1日~3日の空模様。

GSM1日2日3日150427

 上空の深い気圧の谷や寒気が東に抜け・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が通過するので、日本付近は高気圧の晴天域に。

 高気圧が南東に離れていく3日頃、再び西から暖湿気=雨の原料が流れ込み始めますから・・・今後、九州方面の予報が、悪目に変化するかもしれませんけど・・・
 「今のところ」まずまずの天気になると思われます。


 そして・・・大型連休もクライマックスの4日~6日の空模様。

GSM4日5日6日150427

 昨日の記事に掲載した計算値と同様、4日頃東~北日本を寒冷前線の降水帯が通過
 西日本方面でも、別系統(対応する上空偏西風の流れが異なる)の低圧部や前線帯が通過

 教科書どおりに考えると、天気が急変し、前線通過時には落雷や突風などの激しい現象が発生し、前線通過後には気温が急降下することが予想されます。

 急な天気・気温変化なので、春山登山などではいわゆる(天気急変・低体温症などによる)気象遭難が発生しやすいパターン。
 また、前線通過前の気温上昇によって雪崩のおそれも高まります。

 気象情報から遠ざかりやすい連休の長期間の山行・・・
 今年は比較的穏やかな日が多いので気も緩みがちですけど・・・突然やってくる荒天もあり得ると考えて、毎日荒天に対するアンテナを立てていただきたいと思います。


 それでは最後・・・今日の空模様については・・・
 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で、具体的な空模様をイメージしいただきたいと思います。

全国流線アニメ150427
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 高気圧の中心が東海上に位置していますが、今日も高気圧の晴天域
 強い日射しに加え、南西風が暖かい空気を運び込み気温も(かなり)上昇しますけど、空気は比較的乾燥傾向

 上空の寒気も抜けていますから、夕立の可能性はかなり低いですけど・・・
 海風が湿った空気を運びやすい太平洋側の一部の地域では、極めて局地的に小さな雷雲が発生する可能性は残ります。
 まさに重箱のスミをつつき破る?ような心配ですけど、山に登る方は頭の片隅に「起こり得る最悪の出来事」として入れておいていただきたいと思います。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。






(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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連休の天気 最新の計算値は好転?今日はまさに行楽日和!(150426)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用していますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 24年前、「Kasayan」というニックネームをつけてくれたのヨット仲間(といってもすでに前期高齢者)が、善光寺ご開帳真っ盛りの長野に遊びに来ています。
 Kasayanとしては、朝からオモテナシをしなくてはなりませんから・・・ブログ書きに与えられた時間は超短時間。

 大型連休中ですから、気になる情報に特化して簡潔にまとめておきたいと思います(ごめんなさい)。


 まず、ここ数日お伝えしているGW中、雨が降りそうな(予報がアヤシそうな)日の最新の計算値(GSMモデル:スーパーコンピューターによるシミュレーション)をご紹介しておきます。

GSM29日30日150426

 ここ数日、このブログをご覧いただいていた方ならすぐにピン!ときたと思います。
 3日間ほど連続して予想されていた29日~30日太平洋沿岸の降水域がずいぶん南下し、好転傾向が見えてきました(アメリカの気象機関のGFSモデルに近づいてきました)。

 29日(昭和の日)に行楽を予定さえていた方はホッとされたと思いますが・・・
 その代わり、夕方以降、西~東日本中心に夕立(雷雨)と思われる降水域が計算されています。
 というのも、気温上昇に加えて太平洋側から湿った空気が流れ込みが流れ込むため。

 ただでさえ予想が変化しやすい夕立ですから・・・予想が変化する可能性も高いですけど、雷雲が発達しやすい山や高原に出掛ける方は、少なくとも当日朝、最新の天気予報をチェックしたほうが良さそうです。

 続いて下り坂が予想されていた4日~5日の空模様。

GSM4日5日150426

 下り坂は下り坂ですけど・・・昨日の記事に掲載した計算値とは下り坂のパターンが異なります
 今日の計算値は、活発な寒冷前線の通過・・・ですけど、今後どように変化するのか注目したいところ。

 仮にこの計算値のような天気変化になるとすると・・・
 寒冷前線通過に伴う天気の急変・・・特に春山登山への影響が気になるところです。


 ということで、ここからは今日の空模様

GSM26日150426

 今日はコメントを書く時間がありませんが、誰が見ても文句なしの行楽日和
 
 ケチをつけるとすれば、北日本で南寄りの風が強まり、海上は波が高め・・・ということでしょうか。

全国流線アニメ150426
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 解像度の高いMSMモデルでも、風・波の影響を除いて、空模様にほぼ問題ナシ

 上空寒気も抜けて、昨日のようなにわか雨や雷雨の心配はなさそうです。

 とうことで・・・今日は非常に簡単で申し訳ありませんでした(明日も多分・・・同様の簡易な更新になると思います)。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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