気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2015年05月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

梅雨前線の影響は太平洋沿岸のみ。日本海側から晴天域広がる。九州南部の梅雨入り迫る?(150531)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今週末も、当初の雨の予報が晴天傾向に変化
 昨夜、弱い雨の降った所もありましたが、まとまった雨は空振りになりました。

 ということで・・・明日から6日間の空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとまとめておきました。

GSM週間150531

 雨が期待できそうなのは、3日(水)以降
 太平洋高気圧が思い出したように張り出してきて、梅雨前線を西から押上げることが予想されています。

 (この計算値どおりに推移すれば)西日本はまとまった雨になりそうですけど・・・
 前線や前線上の低気圧が東に進むにつれて南下・・・東日本を通過する際は、太平洋上に場所を移し・・・運がわるいと(こんな表現してイイのかな?)、沿岸部にちょっとだけ雨を降らせるだけかもしれません。

 ひょっとすると3日か4日に九州南部の梅雨入りの発表はあるかもしれませんが・・・関東甲信付近の梅雨入りは次回梅雨前線が北上するタイミング・・・来週に持ち越しということになると思います(あくまで計算値どおりに推移すれば)。

 ただ、関東甲信の平年の梅雨入りは8日頃
 先週の3か月予報の発表を機会に、天気予報番組やワイドショーでは「今年の梅雨入りは遅くなる?」という話が伝えられていますけど・・・
 来週も梅雨前線が北上するタイミングがありそうですから・・・案外、梅雨入りの発表は平年並で・・・その後、空梅雨ということになるかもしれません(もはやカンのレベルです)???


 それではここから・・・雨の予報が一転、好天ベースに変化??した今日の空模様

菅平150531

 夜明け後の長野市・・・雲に覆われていますが、青空も顔を出しているという状態。

 今日で七年の一度の善光寺の御開帳が終わるので、Kasayanも4時から善光寺までウォーキング・・・回向柱に触ってきました。

 今朝の最低気温は16.7℃(05時29分)。
 引き締まった空気の中、早朝から多くの善男善女が参拝に訪れていました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150531

 日本付近は東シナ海の高気圧と太平洋の高気圧に挟まれた気圧の谷になっていて、谷の南側では梅雨前線と低気圧が東進中
 また、谷の北側では、低気圧と低気圧から延びる潜在的な前線帯南東に進んでいます。

 このため、西~東日本の太平洋側に弱い雨雲が・・・
 北日本には、潜在的な前線帯に近い日本海側を中心に、そこそこまとまった雨雲がかかっていることがわかります。

 ただ、関東甲信付近は・・・東シナ海の高気圧と太平洋の高気圧が接近していて、緩やかな気圧の尾根・・・というか鞍部になっているため・・・エアーポケットのように雨雲が少なめ
 長野市以上に青空が広がっているところもあるようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本と東シナ海方面を通過中
 そして中国北東部付近を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が南東進中


 ということで・・・これから上空の気圧の谷が天気を崩すのか?それとも上空の気圧の谷が優勢になって天気を回復させるのか?
 最初は普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150531
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 まずは西日本の太平洋岸を東進中の梅雨前線と低気圧・・・やや南下傾向で、低気圧も発達の気配を見せません
 このため、梅雨前線や低気圧の雨のエリアも海上主体で、せいぜい沿岸部ににわか雨をもたらす程度
 先週の日曜日と同様、今日も(農家の方にとって)大望の雨は空振りになってしまいそう。

 続いて、北日本に接近中の潜在的な前線(黄色の点線)・・・等圧線の高気圧側への湾曲部に対応していますが・・・
 北日本に上陸後、今夜にかけて弱まり・・・北日本は西から張り出してくる高気圧に覆われる模様。
 北日本も早々に回復し、日本海側を中心に晴天域が拡大してくると思われます。

 そして・・・東日本はますます晴天域が拡大し・・・昨日ほどではないにしても暑い一日に(7月並の暑さ)。
 明日も優勢な高気圧に覆われるようですから、少雨の影響、高温の影響が気になるところです。


 ということで、今日の空模様・・・今日も気象庁発表のGSMモデルを使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM31日150531

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・太平洋沿岸を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過していきますが・・・
 いずれの上空の気圧の谷も(蛇行が)浅く、悪天パワーも少なめで・・・北東に進むにしたがって弱まる傾向(この上空の気圧の谷の深さと、上空の気圧の谷を運ぶ偏西風強風帯の位置の変化で、予報が少雨傾向に変化しました)。

 また、北日本に接近中の上空の気圧の谷は-20℃以下の比較的強めの寒気を伴っていて、通過の際には大気の状態も不安定になると思われますが・・・今夜にかけて東海上に抜ける模様。

 代わって、好天パワー(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)を持った上空の気圧の尾根が日本海に進んできて、東~北日本中心に天気は好天傾向に変化することが予想されています。
 
 この点、西日本方面には、今夜にかけて-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が接近してくるようですが(逆位相)・・・谷の深さはやはり浅め

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・太平洋上の低気圧や前線の降水域は弱まりながら関東沖を通過
 沿岸ににわか雨をもたらす程度で、活発な雨雲は海上主体になる模様(伊豆諸島や小笠原はまとまった雨)。

 寒気を伴う上空の浅い気圧の谷が接近する西日本は・・・太平洋岸の回復が遅れ気味・・・という程度。

 一方、日本海には、上空の気圧の尾根の通過にともない高気圧が張り出して・・・日本海側や北日本では、夜にかけて晴天域が拡大してくることが予想されています。


 こうなると、ゲリラ雷雨はゴメンですけど、少雨解消のためにわか雨くらいは期待したいところ。
 にわか雨を降らせる雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150531

 これは相当温位図という天気図ですが・・・前線の南側には強い(濃い?)暖湿気が流れ込んでいるものの、今夜にかけて大陸の冷涼で乾燥した空気が優勢に。

 前線付近の南西諸島は大気の状態が不安定になって、落雷や突風に注意が必要ですけど・・・
 前線の北側ではにわか雨の可能性も低め・・・ということになります。

 ただ、梅雨前線上の低気圧に近い関東甲信南部付近には、今夜にかけても局地的に暖かく湿った空気が流れ込む模様。
 低気圧北側の東風がぶつかる関東平野西部の山沿い中心だと思いますが・・・弱いにわか雨があるかもしれません。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150531
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 太平洋上の前線の降水帯は徐々に南下・・・
 潜在的な寒冷前線による北日本の雨も早々に回復

 今日も晴天域のほうが優勢・・・
 冒頭にチェックしたように・・・3日(水)頃からの雨に期待したいところですね。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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西と北から下り坂。明日はどうなる??(150530)


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 昨日夕方・・・

長野駅方面の虹150530

 長野駅上空発生。
 
 昨日はKasayanにとって週に一回の試練・・・苦手なテレビ出演がありました。
 そして番組中、「関東では雨が降りましたが・・・長野県北部は晴れ・・・今夜にかけても雨の心配はありません・・・」みたいなことを言い切ってしまってから1時間もたたないうちに虹が発生・・・短時間にせよ霧雨が降ってしまいました。

 ここまで露骨な失敗は、過去の気象予報士としての仕事を含めて初めてのこと(運がよかっただけです)・・・
 OA直前のレーダーチェックと解析雨量・降水短時間予報の確認・・・それでも厳しいタイミングでしたけど、褌を締めなおさなければ・・・と、反省させられた虹でした。

 そして今朝・・・Kasayanの住む長野市は・・・今日は動画(インターバル撮影)でご紹介・・・・


(4K画質で撮影してあります。可能であればHD以上、拡大設定でご覧ください)

 昨日の白っぽい空から一転、上空の雲が青空の中を様々な顔を見せながら通過しています。

北アルプス150530

 残雪の北アルプスもハッキリ。
 善光寺御開帳も残り2日・・・清々しい朝を迎えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150530

 昨日、関東周辺に雨を降らせた低気圧はゆっくりと北東進中
 活発な雨雲は低気圧の東側に集中しているので、関東沿岸部を残し、東日本も概ね晴れているところが多いようです。

 一方、東シナ海方面では低気圧と前線が東進中
 早くも低気圧前面の雨雲が対馬海峡付近に接近しています。

 また、沿海州寒冷前線が南東進中。
 北日本に近付いています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・大陸東岸を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中
 また、沿海州でも上空の気圧の谷が東進していることがわかります。

 ということは・・・西と北で下り坂?

 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150530
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 東シナ海の低気圧と前線・・・今夜にかけて九州付近に接近する模様。
 誰が見ても西から下り坂。

 そしてこの低気圧と前線・・・明日夜にかけて関東沖まで進んできますから、明日は東日本も下り坂???と考えるのが自然ですが・・・
 雨のエリアがどの程度陸地にかかるのか??は普通の天気図だけでは分かりませんから、後でご紹介するスーパーコンピューターのシミュレーションに任せるとしましょう。

 続いて、沿海州で南東進中の寒冷前線・・・今夜、北海道西岸に接近し・・・明日夜にかけて天気図に描かれないほど弱まりながら東海上に抜けることが予想されています
 ということは・・・北海道・・・あるいは北日本は、今夜以降下り坂に向うと思われますが・・・
 こちらもどの程度天気が坂道をくだるのか???イマヒトツわかりません。


 ということで、気象庁が天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日の空模様・・・詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日150530

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東日本を通過することが予想されていますが・・・

 西日本には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に弱まりながら接近、そして通過

 北海道には、-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷接近することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・・上空の気圧の尾根が通過する東日本は、東西2つの低気圧に挟まれた高圧部になって日中は晴天域が優勢
 15℃以上の暖気も流れ込み、強い日射しと相まって暑い一日になると思われます。

 なお、夕方以降、関東甲信付近に小さな降水域が計算されていますけど・・・たぶん低気圧の東側に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)による雨
 広範囲でザーッと降る雨ではなさそうですが・・・ちょっと気になるところ。

 一方、弱まりながら接近・通過する上空の気圧の谷にドリブルされ?、低気圧と前線の降水域が、今夜、九州方面に上陸
 西日本は、太平洋側中心に比較的広範囲で雨模様に。

 また、寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に対応し、北日本には寒冷前線の降水帯が、後面に(上空約1500m)10℃以下の寒気(冷気?)を伴いながら南下
 北日本は、太平洋沿岸を北上する低気圧北西側の降水域と、寒冷前線の降水帯に挟まれ・・・上空に-15℃以下の寒気も流入して大気の状態も不安定になり・・・比較的広範囲でぐずついた空模様になることが予想されます。


 ということで・・・今日は西と北から下り坂
 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150530
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 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでありますが・・・
 長野県に住むKasayanとしてや、今夜予想されている中部山岳地帯の降水の様子が気になるところ・・・

中部流線150530

 降り出しはかなり遅くなってからのようですが、上昇気流が活発化する山岳風上斜面を中心に通り雨があるようですね。

 昨日の計算値では、もうちょっと弱めに予想されていたんですが・・・
 実際はどうなるのか?・・・これもKasayanの試練?になりそうです。


 ということで・・・今日の空模様のチェックはこのくらいにして・・・
 明日の空模様も、同じくGSMモデルを使ってまとめておきましたのでご紹介しておきましょう。

GSM31日150530

 この図のチェック方法は、図中の書きこみと今日の予想図のコメントを参考にしていただきたいのですが・・・

 低気圧と前線の降水・・・一昨日、昨日の計算値より弱まる傾向で・・・海上主体
 沿岸部だけにわか雨の可能性がありますけど、日本海側を中心に晴れるところが多くなりそうです。
 (この予想通り推移してくれないと、これまたKasayanの試練になってしまいます・・・ハア)

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太平洋岸低気圧通過。南岸ぐずつき暑さおさまるも、日本海側中心に晴天・高温。週末の天気は?(150529)


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 金曜日・・・いつものように朝からバタバタしていますが・・・
 まずは雨が予想されている週末の空模様を、ザックリとまとめておくことにします。

 まず、明日30日(土)の空模様。
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で確認しておきましょう。

GSM30日150529

 今日、関東沿岸を中心に雨を降らせる低気圧が、発達しながら三陸沖を北東進

 日本付近は相対的な高圧部の晴天域に覆われることが予想されていますけど・・・
 東日本中心に夕立?と思われる小さな降水域が計算されています。
 ただ・・・この夕立?と思われる小さな降水域・・・他の計算値と見比べると、現時点ではまだ何処で?どの程度?という判断は難しい状態
 今夜の天気予報で再チェックをする必要があるかもしれません。

 一方、北海道東岸には低気圧が接近・・・西岸には寒冷前線が弱まりながら接近
 下り坂・・・というのは大げさですけど・・・北海道では沿岸中心にイマヒトツの天気に?なりそうな気配が読み取れます。

 そして・・・東シナ海を前線の降水帯が東進
 夜には西日本に上陸することが予想されていて・・・西日本は夜にかけてゆっくり下り坂ということになりそうです。

 続いて31日(日)の空模様

GSM31日150529

 前線上に低気圧が発生して、活発な降水帯を伴いながら太平洋沿岸を北東進
 今週の日曜日と同様、太平洋側を中心に雨になる・・・と、予想されます。
 ご存知の週間予報どおりの計算値ですが(当たり前ですけど)・・・

 ただ・・・・

GFS31日150529

 アメリカの気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデル(GSMモデルと同様、スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ると・・・

 前線や低気圧の降水帯は、海上を北東進し、陸地への影響は少ないことが読み取れます。

 今週の日曜日・・・当日朝になって予報から傘マークが消えましたけど(雨は空振り)・・・
 明後日日曜日の予報も、明日夜、明後日朝と、晴天傾向に変化するかもしれません。

 雨不足が伝えられていますから、期待をして予報を再チェックしてくださいとは言えませんけど・・・
 今日の段階では、「日曜日は雨だ・・・」と決め付けないほうがイイかもしれません。
 (別にGFSモデルを信じているわけではなく、計算値にバラツキがあるという意味で・・・です)


 ということで・・・ここからは今日の空模様・・・・

菅平150529

 Kasayanの住む長野市は、水蒸気タップリ?・・・強い日射しを予感させる白く明るい空が広がっています。

 今朝の最低気温は19.3℃(05時29分)。
 平年を2℃ほど上回っています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150529

 太平洋沖には2つの低気圧があって、四国や紀伊半島の沿岸に弱い雨雲がかかっていて、太平洋沿岸は曇りのところが多いようですが・・・

 本州付近は、朝鮮半島付近の高圧部と東海上の高気圧を結ぶ気圧の尾根に覆われ、日本海側を中心に概ね晴れているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・西日本付近偏西風が大きく南に蛇行
 このため、梅雨前線も大きく南下して、天気図上に描けないほど弱まっているわけですが・・・

 偏西風の蛇行域に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が反時計回りで海上を断続的に通過中
 さらに、悪天パワーを持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が四国付近を北東進していることがわかります。
 
 また、偏西風の蛇行域の西側からは乾燥した空気が(白くないエリア)、東側からは水蒸気が(白いエリア)が流入し、南海上の低気圧付近では、性質の異なる2つの空気がぶつかって、雨雲が活発化している模様。

 ということは・・・これからも太平洋側は悪天パワーが降り注ぎやすく、南岸の低気圧が発達して、降水域が陸地にかかることも考えられますが・・・・

 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150529
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 今日の空模様を左右すると思われる太平洋沖の低気圧・・・今朝の段階で、東側の低気圧が北西に逆行しているようですが・・・この低気圧は次第に弱まる模様
 ただ、関東沖に新たな低気圧が発生し、関東沿岸を発達しながら北東に進むことが予想されています。

 したがって、関東付近は少なからず低気圧の影響を受けて、東寄りの風が強まり沿岸では波が高まることになるわけですが・・・
 本州付近は、東海上の高気圧から西に延びる気圧の尾根(高圧部)に覆われていますから・・・低気圧の雨エリアがどこまで陸地に影響するのか??・・・イマヒトツわかりません。
 このあたりは、後でご紹介するMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)に任せことにしますが・・・

 明日低気圧発達しながら北海道の東へと進み・・・
 日本付近は大陸から南下してくる高気圧のエリアに入り、いったん天気回復
 その後、東シナ海に進んでくる低気圧や前線によって、西から下り坂に向うことになります。


 ということで・・・太平洋の低気圧の影響を気にしながら・・・気象庁発表のGSMモデルを使って、今日の空模様を詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日150529

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした寒冷渦(上空の寒気があまりに弱いので寒冷渦と呼ぶのは少々ためらわれますが・・・)は、今夜にかけて関東付近を通過
 そして悪天パワーを持った上空の気圧の谷断続的に太平洋沖を北東進し、整列しながら(位相を揃えながら)今夜、伊豆諸島~小笠原諸島付近を通過することがわかります。

 一方、北陸~北日本にかけては、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過し・・・西日本にも上空の気圧の尾根が接近する模様。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・紀伊半島沖の低気圧は寒冷渦に取り込まれて消滅し・・・上空の気圧の谷の悪天パワーによって関東沖に新たな低気圧が発生
 東海~関東沿岸に降水域を運び込みながら三陸沖へと進んでいくことが予想されています。

 また、低気圧東側からは、低気圧に吹き込む反時計回りの風に乗って(地形の影響を受けにくい上空約1500m)15℃以上の暖気が流入
 雨雲がかかり東寄りの風が強まる東日本太平洋側では暑さがひと段落するものの・・・
 上空の気圧の尾根に対応して高圧部の晴天域が広がる日本海側や北日本では、30℃以上の真夏日もあり得る暑さが続くと思われます。

 ということで・・・この図からはハッキリ読み取れませんけど、太平洋沿岸の低気圧の影響は沿岸が主体???といったところ。
 西日本や東日本日本海側、そして北日本は、今日も晴天が続き・・・低気圧から流れ込む湿った空気でムシムシ感の強い暑さになりそうですが・・・


 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデルを使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150529
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 紫色は下層雲。

 東日本太平洋沿岸の雨は・・・まもなく消滅する低気圧の北東側に形成される北東風の収束線の雨雲が陸地にかかったあと・・・関東沖に新たに発生する低気圧北側の風の収束線の雨雲がかかる・・・という2段階になりそう・・・(ダラダラ続くか?夕方以降だけになるかも?)

 いずれにせよ東海~関東の沿岸付近に限定されそうですよね?

 ただ、低気圧東側から流れ込む暖かく湿った空気は、関東平野の奥深くまで流れ込みそうですから・・・
 暖かく湿った空気が山にぶつかる関東平野北部や西部の山沿いでも、局地的に雨雲が活発化するかもしれません。

 この周辺にお住まいの方は、最寄の地域の予報(予報文)をチェックして、「所により雨」という文字がないか?確認しておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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東シナ海・太平洋沖は雨模様も、引続き晴天・暑さ続く。ただ局地的に雷雨?(150528)


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 今朝の長野市・・・

菅平150528

 空気中の水蒸気が増えてきたのでしょうか?・・・かなり白っぽい青空が広がっています。
 
 今朝の最低気温は17.3℃(04時40分)で湿度は60パーセント以上
 清々しい朝というよりは「このまま気温が上昇したらイヤだな」という空気に包まれています。

 長野市の風は夜中から西南西の風
 北アルプスや美ヶ原越えの風によってフェーン現象が発生するかもしれないイヤな風向です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150528

 引続き梅雨前線は大きく南下
 ただ、梅雨入りしている沖縄や奄美付近には前線が北に盛り上がり、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みによって、しっかりとした雨雲がかかっています。

 一方、前線の北側は高気圧優勢
 今朝も晴天エリアが広がっていて・・・三陸沖の高気圧の南側に位置する東日本付近では、太平洋の暖かく湿った空気を運ぶ南東風が吹き始めています。

 このため、昨日までは乾燥していた東日本・・・今日はジメジメ感が上昇中

 続いて衛星の水蒸気画像を見ると・・・朝鮮半島方面から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中

 天気は西から下り坂に向うかも???

 ということで・・・まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150528
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 南海上に南下している梅雨前線・・・実況でチェックした上空の気圧の谷の通過に伴い、今夜にかけて南西諸島方面で北上する模様。
 前線の「への字」部分・・・低圧部に向って暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が集中的に流れ込むので、雨雲が活発化し・・・同じ場所に雨雲が停滞すれば、大雨になるおそれがあります。

 一方、西~北日本は、引続き東海上に中心を移した高気圧に覆われる模様。
 前線の北上に伴い、西から雲が多くなりそうですけど、日中も概ね晴天が続くと思われます。

 ただ・・・朝鮮半島付近の寒冷渦上空の寒気を伴いながら西~東日本方面に南下することが予想されていて・・・晴天に伴う地上の高温と相まって大気の状態が不安定に
 中でも南東方向から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込みやすい東日本では・・・前線上の低気圧が北上・接近するのに伴い、ますます暖かく湿った空気の流れ込みが強まり・・・局地的ににわか雨や雷雨の発生するところがあるかもしれません。

 そして明日・・・東シナ海の前線は天気図上に描くことができないほど弱まりますが、東日本沖前線を伴った低気圧が北東進
 大陸から張り出す高気圧と陣取り合戦をすることになりますが・・・「今のところ」、低気圧の雨エリアは海上主体になることが予想されています。


 ということで・・・西から下り坂というよりは・・・南西諸島の大雨、東日本付近の夕立・・・そして日中の高温が今日の心配事。
 いつものように専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150528
(図をクリックすると、文字の書き込みのない色塗りの原図が拡大します)
 
 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・まず目につくのは、東~北日本を通過する好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)。

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧の中心が東海上に抜けても、東~北日本中心に高気圧の晴天域が勢力を残し、強い日射しによる高温が続くわけですけど・・・

 再び上段の図・・・実況でチェックした、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、西日本~南西諸島~四国沖に南下してくることがわかります。

 このため・・・下段の図・・・東シナ海や九州南岸、四国沖で、前線と前線北側の降水域が活発化
 前線の「への字」部分=低圧部が通過する沖縄・奄美方面では、かなり雨が強まることが予想されています。

 ただ・・・陸地には、寒冷渦本体の影響らしき降水域は計算されていません
 この寒冷渦・・・かなり弱いの???


 ということで、寒冷渦の強さ?を左右する上空の寒気の様子と、季節はずれの暑さをもたらしている地上付近の暖気の様子にも目を通しておきましょう。
 
500気温150528
(図をクリックすると、文字の書き込みのない色塗りの原図が拡大します)

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・朝鮮半島付近から南下してくる寒冷渦が運び込む寒気は-12℃程度
 上空の気温が上がっているので、寒気のカタマリのように振舞っていますが、山陰上空の気温としてはほぼ平年並ですから・・・周辺の大気を不安定にする寒冷渦とはいえ、そのチカラはかなり弱いと思われます。

 ただ・・・地上付近に暖気が流れ込めば、相対的に大気の状態は不安定に・・・・
 地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の気温の様子を見ると・・・下段の図・・・ここ数日、大陸~朝鮮半島~日本海という経路で流れ込んでいた15℃以上の暖気が弱まりつつも、カタマリになって近畿~北陸付近を北東進することがわかります。
 このエリアでは30℃以上の真夏日が続き、フェーン現象が発生するとかなりの高温が予想されるわけですが・・・

 そして・・・上空の-12℃以下の寒気と地上付近の15℃以上の暖気が重なる北陸や関東甲信北部付近を中心に大気の状態が不安定になって・・・夕立の発生が心配されます。

SSI150528

 SSIという大気の安定度の指数を見ても、-12℃以下の寒気の先端付近で大気の状態が不安定になることがわかります(オレンジ色エリア)。

 ただ・・・大気の状態が不安定になっても、雨雲や雷雲の素になる水蒸気がなければ夕立は発生しませんし・・・
 高気圧の吹き降ろしの風が強ければ雨雲は空高く成長することができません

 そこで、東日本への流れ込みが予想されていた暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子を詳しくチェックしてみると・・・

相当温位150528

 関東甲信北部から東北にかけて、南東方向から暖かく湿った空気の流れ込みが強まり、乾燥した空気とぶつかって、弱い前線帯(黄色の点線)を形成することがわかります。

 ということは・・・大気の状態が不安定になって、弱い前線帯が形成されるエリアで局地的なにわか雨や雷雨が発生???


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150528
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 南西諸島付近で降水が活発化すること・・・
 そして、前線上の低気圧が活発な降水域を伴いながら関東方面に北上してくることは、ここまでのチェックと同様ですが・・・

 このアニメでは、弱い前線帯の発生が予想される北陸~東北にかけて南東風と北西風の収束線が形成されること以外、夕立と思わしき降水域は見当たりません。

 そこで、関東甲信付近を拡大・・・

中部流線150528

 16時の予想図ですが・・・

 降水域は北アルプス付近に予想されているのみ。
 その他、風が収束したり、風が山岳風上斜面にぶつかるなど上昇気流が発生しそうな場所に下層雲が計算されているほかは、ほぼ晴天エリアになっています。
 (長野県北部・・・北アルプスの雷雲は北に流れそうですが・・・どの程度拡大するかが気になるところ)

 でも・・・MSMモデルの解像度が高いといっても、にわか雨や雷雨をもたらす局地的な雲の予測には不十分
 あくまでこの図は参考資料と考え、最寄の地域の予報に「所により雨」「・・・雷を伴う」という文字がないか?確認するようにしてください(長野・北陸・東北南部の一部だけだと思いますけど)。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

   拡大500図150528 拡大500気温150528     
(クリックで原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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高気圧に覆われ暖気も流入、季節はずれの暑さ続く。この先の空模様は?(150527)


 このブログはPCに最適化されています。
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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 少雨と季節はずれの暑さが続き・・・
 一昨日発表された三ヶ月予報でも梅雨入りが遅れるという予報が出ていますけど・・・

 まずは目先の雨・・・そして目先の涼しさ・・・気になるところです。

 とうことで・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、週末30日(土)から6日間の空模様を、ザックリとまとめておきました。

GSM6日間150527

 図中の書きこみをお読みいただければ、状況の変化を理解していただけると思いますが・・・

 目先、雨が予想されるのは、気象庁発表の週間予報と同様(こちらが予報の素ですから当然ですけど)31日(日)
 低気圧が前線を伴いながら西~東日本を通過し、比較的まとまった雨になることが予想されています。

 ただ、気になるのは・・・
 前回の日曜日と同様、前線上の低気圧の通過位置の予想が日を追う毎に南寄りに変化し、降水域が海上主体となって雨が空振りになってしまうこと。

 先週は、初期の段階からアメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデル(同じくスーパーコンピューターによるシミュレーション)が、前線上の低気圧の通過位置が南寄りになる可能性を示唆していましたから・・・
 今回も、アメリカの気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデルもチェックしておくことにしましょう。

GFS6日間150527

   アメリカ気象機関(NOAA): http://mag.ncep.noaa.gov/model-guidance-model-area.php

 今回は・・・2日(火)までは気象庁発表のGSMモデルとほぼ同様

 2つのスーパーコンピューターのシミュレーションが一致しているので、雨が空振りになる可能性は「今のところ」低そうですけど・・・・実際はどうなりますやら???
 水不足の折、まずは31日(日)~1日(月)の雨に期待したいところですよね。

 なお、季節はずれの暑さが続いていますけど・・・

週間気温150527

 向こう一週間の気温の傾向を、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布と、気温の平年差のグラフを対応させてまとめておきました。

 先にご紹介したGSM・GFSモデルでは、一時的な南下の期間もあるものの、梅雨前線はやや北上する傾向が読み取れますけど・・・
 梅雨前線が、(30℃以上の)真夏日をもたらすパワーを秘めた15℃以上の暖気を、日本付近に運び込んでくることがわかります。

 29日(金)からの6日間では・・・29日(金)~30日(土)が高温のピーク
 北海道まで15℃以上の暖気が流れ込むことが予想されています。

 気象予報士をやっていると「暑さいつまで?」と聞かれることが多いですけど、「まだしばらく続くから諦めて・・・」と伝えることになりそうです。


 ということで・・・ここからは、いつものように今日の空模様をチェック。

菅平150527

 今朝の長野市は、快晴!!
 ちょっと白っぽい青空と強い日射しが、今日の暑さを予感させます。

 最低気温11.9℃(05時03分)。
 午前8時現在、気温はすでに16℃を越えてきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150527

 梅雨前線小笠原諸島付近まで南下。
 日本付近は前線北側の2つの高気圧に覆われ、引続き晴天域が優勢ですけど・・・

 東北北部付近は、2つの高気圧に挟まれた弱い気圧の谷になっていて・・・
 東西方向のライン状の雨雲がかかっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、津軽海峡付近に偏西風の強風帯が位置していて、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北海道を通過中
 この偏西風の強風帯が天気分布を大きく二分し、天気分布の境目に弱い気圧の谷を形成・・・上空の気圧の谷の悪天パワーによって、東北北部に雨を降らせていると思われます。

 一方、太平洋上でも悪天パワーを持った上空の気圧の谷が東進していますけど・・・
 こちらの上空の気圧の谷は前線上の低気圧の雨雲を強め、北東進させているものの・・・雨雲は海上主体

 梅雨前線が大きく南下した西~東日本は、朝鮮半島付近に中心を持つ高気圧に覆われ・・・
 高気圧西側を回り込むように流れ込んでくる暖気と相まって、厳しい暑さの晴天が続くと思われます。


 ということで、これからの天気変化・・・
 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150527
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今夜にかけても実況と似た気圧配置が続きますが・・・・
 天気図をよーく見ると、東シナ海方面で梅雨前線が北上し、沖縄方面は下り坂に向うと思われます。

 また、今夜にかけても東北北部付近は2つの高気圧に挟まれた弱い気圧の谷に位置するようですから、引続きライン状の雨雲がかかりやすく、ぐずついた空模様になることが予想されます。

 一方、西~東日本は・・・高気圧が朝鮮半島方面に進み、引続き高気圧の晴天域
 北から暖気が流れ込む状態が続き、高気圧から吹き降ろす熱気も加わり・・・にわか雨をもたらすモクモク雲も押しつぶされて・・・厳しい暑さが続くと思われます。

 そして・・・高気圧の中心が東海上に抜ける明日も、高気圧の軸(高圧部)が本州上に残って、暑い晴天が続く模様。

 梅雨前線の北に位置するため、空気が乾燥していることだけが唯一の救いですけど・・・
 高気圧の中心が東海上に抜ける明日以降・・・高気圧西側から湿った空気も流れ込んできそうですから・・・(以下省略・・・にします)・・・・


 それでは東北北部や沖縄方面を除いて晴天、そして厳しい暑さが続く今日の空模様・・・
 こちらも気象庁発表のGSMモデルを使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日150527

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、西日本をゆっくりと北東進することがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・朝鮮半島付近の高気圧が勢力を強めながらゆっくりと北東進し、晴天域が西~東日本を覆い・・・
 高気圧の西~北側を回り込むように、30℃以上の真夏日をもたらす(地形の影響を受けにくい上空約1500mで)15℃以上の暖気が、西~東日本に流れ込んでくることが予想されています。
 したがって、西~東日本は、季節はずれの暑さが続くことになるわけですが・・・

 に目を向けると・・・再び上段の図・・・天気分布を分ける北西偏西風の強風帯東北北部付近に停滞
 -15℃以下の上空寒気を運んでくることがわかります。
 また、偏西風の強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷断続的に通過(その北側、北海道付近は上空の気圧の尾根が通過)。

 地上では・・・下段の図・・・偏西風の強風帯に沿って、弱い気圧の谷が停滞し、上空の気圧の谷が通過するタイミングで降水が活発化・・・東北北部付近に局地的な雨を降らせることが予想されています。
 (一方、上空の気圧の尾根が通過する北海道は高気圧の晴天域

 続いてに目を向けると・・・またまた上段の図・・・東シナ海方面には、緩やかな偏西風の南への蛇行域がやってきて、上空の浅い気圧の谷(偏西風の浅い蛇行域)が断続的に通過
 弱い悪天パワーが降り注ぎ・・・東シナ海で降水域がジワジワと拡大して・・・前線の降水帯が西から北上してくることが予想されています。

 ということで・・・普通の天気図でチェックしたように、今日は暑い晴天域が優勢も・・・東北北部付近がぐずつき、沖縄方面は下り坂ということになりますが・・・

 東北北部付近・・・上空には-15℃前後の寒気、地上付近には15℃前後の暖気ということで・・・大気の状態が不安定になるのでは?と思われます。

 そこでSSIという大気の安定度の指数を見ると・・・

SSI150527

 弱い気圧の谷に位置する東北北部付近は大気の状態が不安定に。

 もっとも、雨の原料になる暖かく湿った空気が少なく、高気圧からの下降気流がモクモクと湧き上がる雲を押しつぶすことになるので・・・雨雲が雷雲に成長する可能性は低め・・・かもしれません。


 それでは以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150527
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・

 ちょっと気になるのが、今夜から明朝にかけて予想されている関東沿岸の下層雲
 高気圧から吹きだす南東風と、内陸が温められて発生する海風が収束して発生すると思われますが・・・
 これが活発化すると雨雲に成長することも考えられます。

 現時点で、雨の心配はなさそうですけど・・・
 今日の天気予報がハズレるとすれば、このあたりでしょうか???

 今日も暑くなるところが多いようですから・・・つきなみですけど、熱中症にはご注意ください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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