気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2015年07月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

台風13号発生、動向は??週末、来週にかけても猛暑と雷雨続く(150731)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨夜21時、マーシャル諸島付近で台風13号が発生しました。

予想進路図比較150731
予想進路図は生モノ。最新のデータを以下のURLで確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定): http://www.usno.navy.mil/JTWC/

 とりあえず、来週前半にかけて小笠原諸島とグアム島の間を西北西進することが予想されていますが・・・
 その先にあるのは、夏休み、盆休みを控えた南西諸島

 昨日までの記事をお読みの方は、スーパーコンピューターによるシミュレーションといえども、計算結果が日々コロコロと変化していることをご存知だと思いますけど・・・
 予想進路図の先のシミュレーション・・・まだまだ計算値が不確定であることを前提に、ご紹介しておきたいと思います。

13号モデル比較150731

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 これはアメリカ・ヨーロッパ・日本各気象機関のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較したものですけど・・・

 昨日になってようやく3つのモデルとも13号の発生について一致したという状態。

 ただ、最後まで13号の発生について不確かだったアメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデルが、最も早く台風を進行させ、9日(木)には大陸上を北上させ、さらに台風14号???をフィリピン方面に西進させています。

 また、ヨーロッパ中期予報センターのモデルは、台風の速度こそアメリカの気象機関(NOAA)の予想よりかなり遅めの進行を予想しているものの、大陸に向わせる点については同じ。

 一方、気象庁のGSMモデルは、一貫して9日(水)前後に九州南部付近を通過させています。

 先の台風12号に関しては、気象庁のGSMモデルが、一貫して実況に近い予想をはじき出し、その優秀性を誇示していましたが・・・今回はどうなりますやら???
 いずれにしても来週の後半、南西諸島方面に影響が出る可能性がありそうですね。

 なお、台風13号が西進する向こう一週間の空模様・・・今日も明日からの6日間分を、気象庁発表のGSMモデルを使ってまとめておきました。

GSM6コマ150731

 今日は時間があまりないので、特にコメントはしませんけど・・・

 日本付近は暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道になっていて、ほぼ毎日のように雷雨が発生
 上空に寒気が流れ込んでくるこの週末は、特に雷雨が活発化することが予想されています。

 台風ばかりに目が向きがちですけど、アウトドアのレジャーがピークを迎えるこの季節・・・
 厳しい暑さと突然の雷雨(川の急な増水など)には十分に注意してくださいね。


 それではここから今日31日(金)の空模様・・・

菅平150731

 今朝の長野市晴れていますけど・・・見るからに水蒸気がモワーッとしている空模様になっています。

 最低気温は24.7℃(05時42分)で、午前5時の湿度は91パーセント
 熱帯夜直前のムシムシの朝に・・・「爽やか信州」というキャッチフレーズはどこに行った!!!と叫びたくなります(車を30分走らせて高原い行けば思いっきり涼しいんですけどね)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150731

 昨日、一昨日と気圧配置にほとんど変化がありません
 南西諸島方面に停滞し、緩やかに西日本に張り出している高気圧北側暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道になっていて・・・

 暖湿気の終着駅にあたる北海道ではムシムシの暑さとにわか雨の多い天気に。
 そして暖湿気が日本海側から流れ込む東日本付近では、連日の雷雨
 一方、太平洋高気圧からの乾燥熱風が吹き下りる西日本方面では、ジリジリの暑さと極めて局地的な雷雨・・・なんていう空模様が続いています。

 では、この空模様・・・今日も続くのか?
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM31日150731

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今日も上空の太平洋高気圧(サブハイ)は東北南部まで張り出したまま。
 夜にかけて西日本の太平洋側で強まることがわかります。

 したがって、西~東日本は、基本的に上空から(雨雲を押しつぶす)乾燥した熱風が吹き下りるエリアになっているわけですが・・・

 上空の太平洋高気圧の北縁(背中?)を、弱い西風が吹いていて、今夜北陸付近を(弱い)悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過する模様。

 また、上空の太平洋高気圧の北側に位置する北日本には、南西風の偏西風の強風帯(水色の矢印)が停滞していて、断続的に上空の気圧の谷が通過し・・・周期的に低気圧や雨雲が活発化しやすい状態が続いています

 このため地上では・・・下段の図・・・午前中西~東日本概ね高気圧の晴天域に覆われるものの・・・
 上空の浅い気圧の谷が通過する夜にかけて東日本中心に、夕立と思われる降水域が予想されていることがわかります。

 また、北海道方面には、東進する上空の気圧の谷に対応して低気圧が接近
 今夜にかけても北海道西岸を中心にそこそこ活発な降水域が予想されています。

 ということで・・・今日も昨日のような空模様が続く・・・と思われますが・・・

 今日の雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子も詳しくチェック。

相当温位150731

 気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 高気圧が張り出す西日本は、南西諸島方面の熱風吹き下ろしエリアが拡大・・・夕立の雨雲が弱まる傾向ですが・・・

 東日本方面は・・・日本海の暖湿気の通り道(青色のエリア)が若干北上し、日本海からの暖湿気の流れ込みが弱まる気配も見えるのですが・・・
 東日本には、夜にかけて太平洋側から暖湿気を運ぶ南寄りの風が吹き込む模様。

 ということは・・・基本的に乾燥した熱風が吹き下りる東日本にあって、上空の浅い気圧の谷の(弱い)悪天パワーが降り注ぎ、暖湿気がキチンと?流れ込み・・・さらに、風の収束や地形の影響で、上昇気流が活発になる場所(中部山岳地帯など)を中心に、雨雲・雷雲が活発化することが考えられます。

 また、地上と上空の温度差を大きくして大気の状態を不安定にする上空の寒気の流れ込みの様子にも目を通すと・・・

500気温3コマ150731

 空模様の骨格と同様、上空約5800mには、明日にかけて-5℃以下の寒気が南下してくる模様。

 -5℃以下の寒気自体はそれほど強いものではありませんけど(この時期としては強め?)・・・強い日射しと暖湿気の影響で地上付近の気温が上昇するため、相対的に大気の状態がかなり不安定になることが予想されます。

SSI150731

 SSIという大気の安定度の指数を見ても、西~東日本・・・内陸部を中心大気の状態はかなり不安定に(赤色)。

 上空から吹き降ろす乾燥した熱風と、不安定な大気のより強まる上昇気流が戦って上昇気流が勝った場所で、雷雨が発生することになるわけですけど・・・
 上空の太平洋高気圧が強まる西日本より東日本・・・そして、涼しい海風の影響を受けない内陸部で・・・地形の影響で上昇気流が活発化しやすい場所・・・
 結局、長野県周辺や関東平野北部の山沿い中心に雷雨発生の可能性が高まると思われます。


 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲・・・

 暖湿気の終着駅・・・北海道方面では、大陸の冷涼乾燥空気と暖湿気がぶつかって、弱い前線帯を形成
 南西風の収束線付近・・・北海道西岸付近を中心に雨の降りやすい状態が続くようです。

 そして問題の雷雨・・・東日本付近に小さな降水域が予想されているものの・・・ここまでのチェックポイントでイメージしたほど降水域は大きくありません。

中部流線17時150731

 17時の予想を拡大して・・・GSMモデルと比較しておきましたが・・・

 上空からの乾燥した熱風が優勢なのでしょうか?それとも暖湿気の流れ込みがいまひとつ??
 雷雨の発生エリアは微妙な状態

 ただ・・・チェックポイントの積み重ねから考えれば、安全マージンは大きめにとる必要は十分にあると思います。
 スーパーコンピューターによるシミュレーションとはいえ、所詮は計算値に過ぎませんから、気象庁発表の予報をチェックして(文字情報)、「雷」の文字の有無を確認するのを忘れないでくださいね。
 (関東甲信ほとんど全部の予報区に「雷」の文字があります)

 なお、レジャーシーズンということで、週末のGSMモデルもまとめておきました。

GSM01日150731

GSM02日150731

 午前中は晴れても夜にかけて連日の雷雨

 先にご紹介したように、明日にかけて上空には寒気が流れ込んできますから、雷雨のエリアが拡大し、強さも増してくることが予想されます。

相当温位3コマ150731

 また、明日から3日間太平洋側から暖湿気=雨の原料が流れ込み続ける模様。

 この週末・・・アウトドアレジャーは、今日以上に注意するようにしてください。
 また、農家の方降雹の可能性・・・注意報にアンテナを立てておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 (台風の連続接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。有難うございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





東~北日本中心、にわか雨や雷雨続く。台風13号?の動向は??(150730)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日も夏休み特別企画??

 向こう一週間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いている最新のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、チェックしておきます。

GSM6コマ150730

 昨日の記事に掲載したGSMモデルからほとんど変化なし

 日本付近は暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南西風の通り道になって、ほぼ毎日のように、東日本を中心ににわか雨や雷雨の発生しやすい状態が続きます。

GSM6コマ拡大150730

 Kasayanの住む長野県は、まさに登山シーズン

 関東甲信付近を拡大しておきましたが・・・昨日のデータとほぼ同様、標高2000m以上の山々を中心に、毎日のようににわか雨や雷雨の発生が予想されています。

 繰り返しになりますけど・・・今日の雷雨の発生場所もなかなか特定しにくいわけですから・・・3000m級のアルプスの山々では、ほぼ毎日のように雷雨が発生すると考えておくべき状態。

 暖かく湿った空気の影響で、午前中から深い霧に覆われる日も多いと思いますが・・・登山が出来ないという状況ではありません。
 ただ、ご自分の登山の(気象チェックの能力も含めた)技量と相談して、雷雨の発生を想定した登山計画の立案、雷雲に遭遇した場合の避難ルートの準備などを行い、ベストシーズンの夏山を満喫してくださいね。

 ちなみに、今朝・・・北アルプス 槍ヶ岳の山頂付近は深い霧(雷雲の原料)に覆われ、目の前の槍の穂も見えない状態です。

 北アルプス槍ヶ岳 槍ヶ岳山荘ライブカメラ: http://www.weather.co.jp/yari/


 なお、平地では湿度の高い猛暑が続き、熱中症厳重警戒!!という状態が続いていますが・・・

週間気温グラフ150730

 向こう一週間の気温の傾向(平年差)を見ると、西日本を中心に平年を上回る状態が続く模様。

 まだまだ辛い暑さが続きそうですね。

 
 そして・・・気になる次の台風・・・13号??の発生可能性と、想定される進路ですが・・・

北半球衛星画像150730

13号モデル比較150730

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 アメリカ・ヨーロッパ・日本の各気象機関のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)が、3日ぶりにすべて台風13号の発生を予想し・・・・いずれも南西諸島方面への北西進を示唆するようになりました。

 沖縄方面への旅行を予定している方にとっては、頭を抱えたくなるような状況ですけど・・・
 まだまだシミュレーションがふらついている状態ですから、来週前半までは様子見をして・・・Goサインか?キャンセルか?考えればよいと思います。


 それでは、ここから今日の空模様・・・

菅平150730

 Kasayanの住む長野市は、どよよ~とした曇り空で・・・ムシッとした空気に包まれています。
 
 今朝の最低気温は22.9℃で、湿度は99パーセント(0時41分)。
 強い日射しがないので、多少は楽ですけど・・・不快なことに変わりありません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150730

 ここ3日、気圧配置はほとんど変わらず・・・

 南西諸島方面にこじんまりと太平洋高気圧が停滞し・・・西日本方面に張り出している状態。
 そんな太平洋高気圧の北縁(背中?)を、南西風が吹き続けていて、日本海側から暖湿気=雨の原料が流入しています。

 このため暖湿気の通り道にあたる東日本や北日本日本海側を中心に、局地的に雨雲が活発化
 夜明け以降、雨雲は弱まっていますけど、関東北部の山沿いでは・・・発生した雨雲を押し流す上空の風が弱いため、同じ場所に雷雲が停滞し・・・深夜も土砂災害警戒情報が発表されるような激しい雨が降り続いていました。


 ではこの状態・・・これからどのように変化するのか?(しないのか?)
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日150730

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・(雨雲を押しつぶす)乾燥した熱風を吹き降ろす上空の太平洋高気圧東北南部まで張り出すものの、その中心は西日本
 当然、西日本中心に暑くなるわけですが・・・

 東日本は、サブハイと呼ばれる上空の太平洋高気圧の影響下にあるものの、その北縁を吹く弱い偏西風(水色の矢印)に沿って、(弱い)悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過していきます。
 このため、上空の浅い気圧の谷が通過するたびに雨雲が活発化

 また、偏西風の通り道になっている北日本方面では、断続的に上空の気圧の谷が通過
 上空の気圧の谷が比較的浅いので(蛇行が浅い)、大崩れはないものの十分な回復も望めないという中途半端な状態が続くことが考えられます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の太平洋高気圧の下降気流によって雨雲が押しつぶされる傾向の西日本では、かなり局地的なにわか雨や雷雨
 上空の気圧の谷が通過する東~北日本では、夜にかけてそこそこ広範囲に、にわか雨や雷雨と思われる降水域が予想されています。

 ということで・・・今日も東~北日本中心にゲリラ雷雨の可能性。

 そんな雷雨の原料になる暖かく湿った空気の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150730

 気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)というよりは、インド洋生まれの暖かく湿った空気が大陸~朝鮮半島を経て、日本海側から流れ込み・・・その通り道が、今夜にかけても東日本付近に位置することがわかります。

 したがって、今日も東日本中心のにわか雨や雷雨
 その一部が流れ込む北日本でも、太平洋側に形成される比較的乾燥した空気のエリアとの境目(潜在的な前線帯)付近を中心に、雨雲が活発化すると思われます。

 SSIという大気の安定度の指数もチェックしてみると・・・

SSI150730

 やはり暖湿気の通り道と対応して・・・今日も近畿付近~関東甲信の山沿い中心に大気の状態がかなり不安定(オレンジ色)になるようです。

 この点、西日本西部方面・・・特に九州真っ赤に彩られ、大気の状態が極めて不安定になることが予想されていますけど・・・

 確かに九州方面の上空には、昨日まで沖縄付近の上空を北上していたUCL(Upper Cold Low)と呼ばれる上空の寒気の一部が流れ込んでいて・・・太平洋高気圧の晴天域に覆われて気温が上昇・・・・
 地上と上空の気温差が大きくなるので、温度差から見た大気の安定度の指数としてはかなり不安定になることが予想されているわけですが・・・
 太平洋高気圧の乾燥した空気が優勢なので、雷雨の発生はほとんどなく、あったとしても極めて局地的なモノになると思われます。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・
 今日も東日本中心のにわか雨や雷雨・・・ということになりそうですね。

 そんな東日本付近・・・午前9時~午後9時(上のアニメと時間帯が違うので注意)の空模様を3時間毎のアニメにしておきました。

中部流線アニメ150730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 関東南部の大都市圏での雷雨の可能性は低そうですけど、いわゆる山の行楽地では、かなり広範囲でにわか雨や雷雨になる模様。
 12時15分追記
 関東平野南部でも局地的に雷雲が発生しています(東京湾と相模湾の海風の収束域:練馬区・豊島区付近)。風が弱いので雷雲が停滞した場合、降水量が増えるおそれも。ご注意を。

ナウキャスト150730

  
 気象庁レーダー画像: http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
   高解像度降水ナウキャスト: http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/

 また、雨雲を押し流す上空の風が弱めなので、同じ場所で活発な雨が続く模様。

 こんなシミュレーションを見ると・・・Kasayanは1999年8月14日、神奈川県山北町で発生した玄倉川水難事故を思い出してしまいます。

 キャンプ中の行楽客が、増水した川の中州に取り残され、濁流に流された13名が死亡したという痛ましい事故といえば思い出す方も多いと思いますが・・・気象予報士としてのKasayanの考え方に大きな影響を与えた事故でもありました。

 また、玄倉川水難事故は、熱帯低気圧による大雨が原因となった事故で、それ以降、「弱い熱帯低気圧」と呼ばれていた熱帯低気圧の呼称が、「弱い」をはずした「熱帯低気圧」に代わるきっかけにもなりました(放送局各局の気象担当者としてKasayanも関与していました)。

 今日(そして週末以降も)予想されている雨は、熱帯低気圧によるものではありませんけど・・・局地的な激しい雨が予想され、川の下流では急な増水が予想されます。
 涼しい川の中州に引き寄せられる気持ちはよくわかりますけど・・・テント泊をされる場合は安全な高台の指定地で行うよう、くれぐれも注意してくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 (台風の連続接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。有難うございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





今日もムシムシの暑さ。向こう一週間も暑さと雷雨続く(150729)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 一昨日、昨日と、日本付近は向こう一週間も暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込みやすく、ムシムシの暑さとゲリラ雷雨が続く・・・なんてことを書きましたが・・・

 高山植物が最も美しいこの季節・・・長野県の山々の登山を予定している方も多いでしょうから、時間の許す限り向こう一週間の空模様を、ご紹介していきたいと思います。

 ということで・・・今日も、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとチェックしておきましょう。

GSM6コマ150729

 最新のデータ(初期値28日21時)でも、向こう一週間、太平洋高気圧の北への張り出しが弱く日本付近は太平洋高気圧の背中?に位置することに。

 このため暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南西風が吹き込みやすく・・・
 午前中から(晴れても)ムシムシの暑さ・・・午後は局地的なにわか雨や雷雨・・・という空模様が予想されています。

 ご存知のように、今日の雷雨の発生場所も予想が難しいわけですから、明日以降の雷雨の発生場所を特定することは困難ですけど・・・
 にわか雨や雷雨の原料になる暖湿気の流れ込みの様子からエイヤァと考えてみると・・・

 前半30日(木)~1日(土)ほぼ全国的にゲリラ雷雨が発生しやすく・・・後半2日(日)~4日(火)は、(西日本には太平洋高気圧吹き降ろしの乾燥した熱風に覆われるため)暖湿気の流れ込みやすい東~北日本中心に発生する???(超大ザッパですよ)なんて傾向が読み取れます。

 とすると・・・東日本(長野県付近)は、向こう一週間、毎日のようににわか雨や雷雨の可能性があるわけですが・・・

中部GSMアニメ150729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 関東甲信付近を拡大してアニメにしてみると・・・毎日のように、午後から「どこかに」(場所は断定できません)降水域が予想されています。

 Kasayan的には、平地で雷雨の発生可能性が低くても、2000m~3000m級の山々では、ほぼ毎日のように雷雨が発生すると考えておくべき状態と思っています。

 ただ、現在は(山でもつながりやすくなった)スマートフォンで、いつでも、どこでも気象レーダーを見ることができますから・・・少しでもアヤシイ雲が見えたら、レーダーを使って適切な判断を下し、早めの避難をすることが可能です。

 山では午後2時までの行動を終えること・・・なんて言われますけど・・・・
 欲張らない登山計画を立て・・・アヤシイ雲に遭遇した場合には気象レーダーと相談・・・さらに避難ルート、避難小屋の準備をしておけば、決して夏山を楽しめない空模様とは思いません

 登山にしてもマリンレジャーにしても、いわゆる「技量」には”空読み”、”日和見”の能力も含まれます
 言い換えれば、この夏は”空読み”、”日和見”の「技量」を高める絶好の機会?!?
 気象遭難の無いよう、慎重に登山を楽しんでくださいね!
 (Kasayanも大好きな高山植物を見に行きたいのですが・・・もはや悪名高き中高年登山の年齢です。)

 なお、平地のアウトドアレジャーでは、ムシムシの暑さによる熱中症に注意が必要になるわけですが・・・

週間気温グラフ150729

 昨日のデータに引続き、向こう一週間も平年並か高めの気温が予想されています。

 天気予報番組では毎日のように熱中症注意!!と連呼されているはずですから、すでにご存知の対処法・・・キチンと励行してくださいね。


 あと・・・気になる次の台風・・・13号の発生可能性?と予想進路?ですが・・・

13号モデル比較150729

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日に引続き、アメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)は、台風の発生すら予想していませんが(一昨日まではシッカリ予想していたんですが)・・・
  15時25分追記
   今日09時初期値の計算値では7日頃、九州南部への接近?上陸??を示唆するようになりました。
   イヤーな感じ・・・

 ヨーロッパ中期予報センターのモデルはシッカリと台風の発生を予想していて、昨日の予想より若干南寄りのコースを西進させています。

 そして、気象庁のGSMモデルは、一貫してフィリピン方面への西進を予想。

 とりあえず、向こう一週間は、台風13号??は横目でチラリとチェックする程度でイイでしょう・・・たぶん・・・


 ということで・・・ここからは、いつものように今日の空模様

菅平150729

 夏の青空というよりは・・・湿り気の多い雲優勢の空

 最低気温は23.6℃(05時19分)ですが、湿度が高くムシッとしています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150729

 気圧配置は昨日とほとんど変わらず・・・日本付近に目立った低気圧や高気圧はありませんが・・・

 南西諸島方面に太平洋高気圧がチョコンと停滞していて、太平洋高気圧の北側(背中?)を、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が、蛇行しながら流れていて・・・
 そして、暖湿気の流れに沿って、所々に雨雲が点在・・・にわか雨や雷雨を降らせていることがわかります。

 また、衛星の水蒸気画像を見ると・・・北日本と西日本付近に偏西風の強風帯があって、上空の比較的浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に通過中
 これらの地域の地上には断続的に(弱めの)悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ、暖湿気の流入域で、雨雲が活発化していると思われます。


 ではこの空模様・・・これからどのように変化するのか?
 こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日150729

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・乾燥した熱風が上空から吹き下りる上空の太平洋高気圧が、ジワジワと北上し、関東甲信北部まで張り出す模様。
 このため、西~東日本は太平洋側を中心に晴天ベースで、湧き上がる雨雲・雷雲も上から押しつぶされる傾向ですが・・・

 上空の太平洋高気圧の北縁(背中)に沿って吹く弱い偏西風に沿って、(弱い)悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過するので・・・
 日射しで熱せられやすく、風がぶつかると強制的に上昇気流になる山岳風上斜面を中心に・・・上空の太平洋高気圧のプレッシャーを跳ね除け、局地的にモクモクの雨雲(積乱雲)が活発化し・・・にわか雨や雷雨の発生が予想されます。

 また、津軽海峡付近にも偏西風の強風帯が停滞していて・・・断続的に上空の気圧の谷が通過するようですから・・・北日本でも断続的に雨雲が活発化する可能性アリ。

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・骨格どおり、広範囲に局地的な降水域が点在
 今日も広範囲で(山沿い中心の?局地的な)ゲリラ雷雨の発生が予想されています。


 そんな降水域の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150729

 気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という天気図ですが・・・

 南西諸島方面に張り出している太平洋高気圧の北縁(背中?)を、モンスーンのインド洋生まれの暖湿気が南東進
 西日本西部を通過して・・・(今夜、低気圧が発生する)関東沖で北に向うことが予想されています。

 このような暖湿気の通り道で・・・上空の気圧の谷からの悪天パワーが降り注ぐ場所で雷雲の発生が予想されるわけですが・・・
 さらに上空に寒気が流れ込む場所でも、大気の状態が不安定になって雷雲が活発化することが予想されます。

GSM29日気温150729

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5800mの気温分布ですが・・・北日本には-5℃以下の寒気が流れ込み続けますから・・・暖湿気の終着駅?の北日本は、暖湿気+上空の気圧の谷の悪天パワー+上空の寒気がセットになって雨雲が活発化
 3つの条件が整う必要があるので、雨雲が活発化するタイミングやエリアは少ないと思われます。

 また、UCL(Upper Cold Low)と呼ばれる(偏西風の蛇行によって日本の東海上を延々と旅してきた)-5℃以下の寒気塊が通過する南西諸島方面大気の状態が不安定になるものの・・・太平洋高気圧の乾燥した熱風が吹き下りるエリアなので、暖湿気=雨の原料が少なく(暖乾気?が多い?)、雨雲が活発化するのはかなり局地的

 結局、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)に・・・下段の図・・・強い日射しと相まって35℃以上の猛暑日をもたらす20℃以上の暖気塊が形成され、暖湿気の通り道になる西日本や関東甲信付近を中心に、大気の状態が不安定になり、にわか雨や雷雨が発生しやすいと思われます。

SSI150729

 SSIという大気の安定度の指数を見ても・・・そんな傾向。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデルを使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書きこんでおきましたが・・・
 暖湿気の通り道になる西日本や関東甲信付近を中心局地的な降水域が予想されていて・・・
 夏空らしからぬ下層雲が多く予想されていることがわかります。

 カラッとした夏空ではなく、ムシッとしたイヤーな空模様がイメージできますよね??

 なお、にわか雨や雷雨が予想される中部山岳付近・・・17時の予想を拡大しておきましたが・・・

中部流線17時150729

 標高2000m以上の山々の形に沿って、海から吹き込む湿った風の収束線が形成され、収束線に沿って局地的な降水域が予想されています。

 これらの降水域をもたらす雨雲は・・・上空約3000mの西寄りの風に流されると思われますから・・・
 収束線の東側の地域の方は、西の空の怪しい雲に目配りをしておいてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 (台風の連続接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。有難うございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





西日本は猛暑の夏空。東~北日本はムシムシのぐずついた空模様(150728)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 猛暑!猛暑!!・・・そして雷雨
 久々に天気図上から台風や熱帯低気圧が消えましたけど、今度は猛暑と雷雨の襲来で、梅雨明け後の空模様は全く安定していません

 夏休みのレジャーのスケジュールに頭を悩ませている方も多いでしょうから、今日も向こう一週間の空模様と、猛暑に行方?について、ザックリとまとめておくことにします。

 まず、向こう一週間の空模様
 週間予報を見ると、周期的に天気が変化する北海道方面を除き太陽マークがズラリとならび、猛暑日を予感させる30℃を余裕で超える最高気温がズラリと並んでいますが・・・・

GSM6コマ150728

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックすると・・・

 午前中は夏空が予想されているものの、21時の予想を並べてみると、ほぼ毎日のように、にわか雨や雷雨と思われる降水域が予想されています。

 というのも、太平洋高気圧が太平洋沿岸までしか張り出さないため、日本付近が暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道になっているから。

 モワッとした湿った空気に覆われて気温が上昇・・・午後は毎日のようににわか雨や雷雨・・・という状態が続く模様。
 土曜丑の日にウナギを食べたくらいでは乗り切れそうもない厳しい空模様。

 気温の傾向(平年差)の最新データを見ると・・・

気温傾向グラフ150728

 今日のぐずついた空模様で、一時的に気温は「暑中お見舞い申し上げますの・・・平年並の暑さ」に戻るものの・・・月末から来月初めにかけて、気温は平年を上回る傾向が予想されています。

 その理由・・・同じくGSMモデル・・・地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布を見ると・・・

GSM気温6コマ150728

 強い日射しと相まって35℃以上の猛暑日をもたらすチカラを持つ20℃以上の暖気が、ジワジワと西から流れ込んでくる様子がわかります。

 今週は高い日本産のウナギは諦めて、外国産のウナギで体力、精神力を維持しましょうか???

 いずれにしても、長野県内の山々にお越しの方は、必ず雷雨があると考えて、十分に対応できる余裕を持った登山計画と避難ルートの準備をしておいてくださいね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 なお、夏休みのレジャーで一番気になる次の台風・・・13号??

13号モデル比較150728

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 日本アメリカヨーロッパの予想を比較しておきましたが・・・

 昨日は三者とも台風13号の発生と、はるか南の海上を西進することを予想していましたが・・・今日は三者とも異なる予想をはじき出しています。

 アメリカの気象機関(NOAA)のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)は、台風13号の発生自体をアヤシイものにする一方・・・
 ヨーロッパ中期予報センターのモデルは、いきなり九州方面への北上を示唆。
 そして日本の気象庁のGSMモデルは、昨日同様、フィリピン方面への西進を予想しています。

 台風12号に関しては、気象庁が発表するGSMモデルが、一貫して実況に近い予想をはじき出し、その優秀性?を誇示していましたが・・・今回はどうなるのか?
 今後もブログでご紹介していきたいと思います。


 ではここから、今日の空模様・・・

菅平150728

 今朝の長野市・・・未明に雷とともに激しい雨が降り、08時頃から薄っすらと日射しが差し込み始めています。

 外はモワァ~という表現がピッタリ。
 「”爽やか信州”というキャッチフレーズはどこに行ってしまったんだぁ~」と叫びたいような空気に覆われています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150728

 太平洋高気圧西日本の南に弱まっていて・・・日本付近には、これといった低気圧や高気圧は見当たりませんが・・・

 日本付近は太平洋高気圧の北側・・・ちょうど背中のような場所に位置し・・・相対的に周囲よりやや気圧の低い場所=弱い気圧の谷になっていて・・・
 谷に流れ込む小川のように、西から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んでいます。

 このため、小川(暖湿気)の流れが渦を巻いたり、山にぶつかって上昇したり・・・地上の気温が上昇したり上空に寒気が流れ込んで大気の状態が不安定になると・・・モクモクと雨雲・雷雲が発生しやすい状態

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・本州上空に張り出していた上空の太平洋高気圧が弱まり・・・
 代わってには大ざっぱに2本ほどの偏西風の強風帯が南下し・・・
 断続的に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過する状態になっていることがわかります。

 このため、上空の太平洋高気圧から吹き下りていた乾燥した熱風は弱まっているものの・・・暖湿気の流れ込み(小川?)によってムシムシの暑さが続き・・・
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで雨雲・雷雲が活発化するという状態になっていると思われます。


 ではこの空模様・・・これからどうなるのか?
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日150728

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日、東北南部まで張り出していた上空の太平洋高気圧西日本~東日本の太平洋岸まで弱まる模様。
 
 その代わり、偏西風の強風帯東~北日本を通過するようになり・・・断続的に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過していくことがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・太平洋高気圧が西日本の南に弱まり、申し訳なさそうに停滞。
 そして、太平洋高気圧の背中・・・本州付近が、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南西風の通り道になることが予想されています。

 このため・・・今夜にかけても、実況でコメントしたように・・・
 上空の気圧の谷の悪天パワーが降り注ぐタイミングで、暖湿気が渦を巻いたり、上昇気流になって、雨雲・雷雲が沸きあがる状態が続くことになります。

 ぐずついた天気・・・というにはちょっと激しい現象もありそうな?・・・かといって、一時的には(太平洋高気圧に近い西日本中心に)日射しもありそうな?・・・微妙な空模様というイメージ。

 
 そんな微妙な空模様をもたらす暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

相当温位150728

 気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という天気図ですが・・・

 暖湿気の通り道(小川?)になる本州付近・・・単純に西から暖湿気が流れ込むというわけではなく、近畿から関東にかけて大きく南に蛇行して流れ込むことがわかります。

 このため雨雲が活発化しやすいエリアは、かなり複雑に分布することになりそうですが・・・大ざっぱに(暖湿気が乾燥空気の上に滑り上がりやすい)南から北に暖湿気が流れる九州西岸付近や北日本の太平洋側???という傾向になると思われます。

 加えて、台風12号(昨日は熱帯低気圧)が運び込んだ暖湿気が南西風に押されて・・・午前中は関東甲信付近・・・そして夜にかけて北日本方面へと北上していくことも予想されていますから・・・

 結局、広範囲で突然の雨が降りやすい状態


 また、上空の寒気(上空約5800m)の様子もチェックしてみると・・・

500気温150728

 -6℃以下の寒気北海道方面に断続的に流入
 さらに、偏西風の蛇行によって日本の東海上から延々と旅をしてきた北海道と同じ-6℃以下の寒気(UCL:Upper Cold Low)が南西諸島方面を通過することも予想されています。

 これらの地域では、上空への寒気の流入によって大気の状態が不安定になるため、さらに複雑に雨雲が発生。

SSI150728

 SSIという大気の安定度の指数を見ても・・・
 強い暖湿気の流入により相対的に大気が不安定になるエリアや、上空の寒気の手助け?によって不安定になるエリアが、あちこちに散在していることがわかります。

 今日のアウトドアのレジャーや仕事・・・アヤシイ雲にはご注意を。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150728
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 一言でコメントしにくい、複雑な空模様
 いずれにしても、夏空というよりは、梅雨空に近い曇り空が優勢で・・・あちこちでにわか雨や雷雨の可能性があると言えそうですね。
 (ハッキリと状況を伝えられなくてごめんなさい)

15時00分追記
 各地で雷雲がわきあがっています。

レーダー150728

  昼12時初期値のMSMモデルを見ると・・・

MSM150728

 実況(レーダー)に比較的忠実な予想がはじき出されています。

 これから湧き上がった雷雲は西~北西風に流され南東方向に移動する模様。
 山梨県方面や関東平野北部・西部では、西~北西にアヤシイ雲が見えたら要注意!!



     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 (台風の連続接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。ありがというございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





猛暑いつまで??7月最終週の空模様(150727)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 台風12号も熱帯低気圧になって、とりあえず日本付近の天気図から台風が消えました
 ホント・・・今月は次から次へとやってくる台風に追わていたという印象が強いのですが・・・

 台風が居なくなると、今度は猛暑いつまで???・・・厳しい暑さがいつまで続くのか?なんていうことが気になってきます。

 夏休みの行楽シーズンも始まっているようですから・・・
 今日の空模様をチェックする前に・・・フライングして、向こう一週間の空模様や気温の様子、そして次の台風13号が発生するのか???ということを、ザックリとチェックしておくことにしましょう。

 まずは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、明日から6日間の空模様を概観。

GSM6コマ150727

 向こう一週間、幸いなことに、日本付近に台風と思われるアヤシイ同心円は予想されていませんが・・・

 太平洋高気圧の西側の縁を回りこむように、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ、南西風が(流れの位置を変えながらも)日本に吹き込み続け・・・
 午後になると、毎日のように、どこかで雷雨が発生することが予想されています。

 周期的な天気変化をする北海道付近をのぞき、午前中は概ね晴れる日が多いようですから・・・
 アウトドアのレジャーが雨の影響でポシャる可能性は低いと思われますけど・・・
 特に山などに出かける方は、夕立発生の可能性をチェックしたり、避難ルート・場所の確保などへの気配り欠かせない状況といえます。

 そして・・・問題の暑さ・・・

 今日を含めて目先3日間の気温の傾向を、地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布でチェックしてみると・・・

GSM気温3コマ150727

 強い日射しと相まって猛暑日をもたらす可能性のある20℃以上の暖気(黄色のエリア)の流れ込みは今日がピークで、明日以降徐々に小さくなることが予想されています。
 したがって、とりあえず明日以降は、「普通の夏の暑さ」に戻ると思われますけど・・・

 さらにその先を・・・週間予報を作成するための資料でチェックしてみると・・・

週間6コマ500図150727

 31日(金)以降も、西~東日本は、ドライヤーのように乾燥熱風を吹き降ろす上空の太平洋高気圧に(太平洋側中心に)覆われ・・・
 西から酷暑?をもたらす21℃以上の暖気がジワジワと東進する模様。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)をグラフでチェックしてみると・・・

週間気温グラフ150727

 猛暑の中心になっている東日本も、明日28日(火)で、いったん猛暑は解消して「普通の暑さ」に戻るものの・・・
 西日本は30日(木)、東日本は31日(金)からジワジワと平年を上回る暑さになることが予想されています。

 結局今週も熱中症警戒ウィークで・・・ゲリラ雷雨も要注意という厳しい一週間になりそうですね??


 なお、気になる次の台風・・・13号???の可能性ですが・・・

13号モデル比較150727

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 13号?と思われる台風が発生し・・・フィリピン東方へと進む可能性が高くなっていますが・・・
 その後、日本付近へと北上するのか否かはまだわからず

 1か月予報を作成するためのシミュレーションを見ると・・・そのまま東進して大陸へ進む可能性も示唆されていますけど、まだまだ予言?レベルの話。
 8月に入ったら、台風13号?のチェック・・・覚えておいてくださいね。


 それではここから今日の空模様・・・

菅平150727

 Kasayanの住む長野市は、日の出とともに強い日射しが差し込み始め・・・

北アルプス150727

 北アルプスをオレンジに染めていましたが・・・ブログを書いている最中、すっかり真夏の青空に。
 ギラギラの太陽が輝いています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150727

 台風12号はすでに熱帯低気圧になっていて、ゆっくりと山陰沖へと北東進中。
 そんな熱帯低気圧に向って、東シナ海から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んで、西日本では九州付近と太平洋岸を中心に、所々に活発な雨雲が観測されています。

 一方、東~北日本は、緩やかに南から高気圧に覆われて晴天域が広がっていて・・・急速に気温が上昇中
 近畿や関東方面では、すでに30℃をあっさりと上回り始めています。


 ということで・・・今日、これからの空模様・・・(台風の風速が弱まっただけの)熱帯低気圧の影響も気になるところですが・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日150727

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・お空のドライヤー???=上空の太平洋高気圧の北への張り出し今日日中がピーク
 今夜にかけて少しだけ南下してくるようですが、ドライヤーの吹き出し口?=上空の太平洋高気圧のコアは南西諸島方面へと拡大する模様。

 そして、台風12号から変化した熱帯低気圧上空には、渦から代わって偏西風の南側への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)が形成され、今夜にかけて東日本へと進んでくることがわかります。

 ということは・・・上空の太平洋高気圧に覆われ、雨雲を押しつぶす乾燥熱風下降流域にあたる東日本方面に、上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぐことになりますから・・・
 東日本付近は悪天と好天のせめぎあいエリア(にわか雨・雷雨エリア)になると思われます。

 一方、北日本方面には、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近
 天気は回復へ???

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・午前中西日本は実況と同様、熱帯低気圧に吹き込む暖湿南西風の通り道になって、所々で不安定性の降水が予想されているものの、東日本は高気圧の晴天域に(もちろん猛暑)。
 北海道方面にかかっていた潜在的な梅雨前線の降水帯が東海上に抜けていくことが予想されていますが・・・

 そして夜にかけて・・・熱帯低気圧は消滅するものの、熱帯低気圧上空に形成された上空の気圧の谷の通過に伴って・・・暖湿南西風が吹き込む東日本では、比較的広範囲に、にわか雨や雷雨を思われる降水域が予想されていることがわかります。


 続けて、東日本に予想されているにわか雨や雷雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150727

 熱帯低気圧の周辺には、台風の名残の濃い?暖湿気(青エリア)のカタマリが形成されていて・・・
 熱帯低気圧が消滅しても、暖湿気のカタマリは、上空の気圧の谷とともに東日本方面へと移動してくることが予想されています。

 東日本では、上空の気圧の谷の悪天パワーと、猛烈な気温上昇による不安定な大気、そして暖湿気=雨の原料・・・3点が揃ってしまいますから・・・
 今日は昨日と異なり、キチンと??にわか雨や雷雨の発生があるかもしれません。


 ということで・・・そんなことを意識しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150727
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西日本夕方にかけて所々でにわか雨や雷雨
 暖湿気の通り道になる九州南部では、風の収束線を中心に、局地的な大雨になることも心配されます。

 一方、東日本は、夕方以降山沿いを中心ににわか雨や雷雨と思われる降水が予想されていて、局地的にかなり強まる可能性もあって・・・明日朝にかけても雨が残ることが読み取れます。

 そんな関東甲信付近・・・降り始めの17時の計算結果を拡大しておきました。

中部流線17時150727

 南西から流れ込む暖湿気=雨の原料が山にぶつかったり風の収束線で上昇気流になる場所を中心に降水が予想されています。

 そして・・・この雨雲上空約3000mの南西風に乗って北東に流れる模様。

 平野部ではあまり雨の心配はなさそうですが、行楽地の山沿いでは夕立に御用心

 先日は、気象庁発表のGSMモデルとMSMモデルで予想される降水域に違いがありましたけど・・・

不安定性降水モデル比較150727

 今朝発表された両モデルの最新データでは、関東平野西部の降水に関して若干の違いはあるものの、中部山岳付近の降水についてはほぼ同様

 夜遅くにかけて降水域がさらに拡大してくることも予想されていますから・・・やはり登山をされている方が中心になると思いますが・・・アヤシイ雲には厳重に注意してくださいね。

 ちなみに昨日もGSMモデルとMSMモデルを比較しておきましたが・・・

不安定性降水はインドキャスト150727

 昨日は両モデルともに、秩父近辺に極めて局地的な雷雨を予想しており・・・実際もその通りになっています。

 今日はどうなりますか???

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

柏崎マリーナ150727

 昨日、ヨットオタクのKasayan・・・久々に用事でマリーナに行ってきました。
 雲ひとつない日本海・・・

 ヨットに乗ったわけではありませんが、職員の方にマリーナの設備や運営の話を聞きながら・・・気持ちは沖合い30マイルの佐渡島に向ってセーリングしていました。

 (台風の連続接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。ありがというございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





お気に入りに追加




プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索

 
Kasayan執筆の本



航海のための天気...

航海のための天気...
著者:笠原久司
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



チラシ120312

 




最新コメント
QRコード
QRコード