気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2015年09月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

今日は秋晴れ、明日は大荒れ!!厳しい季節の変わり目に(150930)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日も、発生が予想されている台風22号?の話から。

 例によって、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを比較しておきました。

台風22号モデル比較150930

 昨日に引き続き、7日(水)頃日本の東海上を発達しながら北上することが予想されています。

 今後、進路が西よりに変化する可能性は拭い去れないものの、とりあえず現状維持。
 むしろ、熱帯低気圧に変化した台風21号の時間差攻撃による影響のほうが目先問題になっています。

気象情報150930

 これは昨日15時気象庁としてはかなり前倒しで発表した「発達する低気圧に関する全般気象情報」(リンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)ですが・・・

 昨日の記事に掲載した通り・・・
 明日から3日(土)にかけて、全国的な強風と北日本中心の大荒れの天気になることが予想されているわけですけど、気象庁が2日も前に警戒を呼びかけるのは、それだけ影響が大きくなると考えているから。

 そこで、明日からの3日間を含む向こう一週間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM6コマ150930
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)
 明日から明後日にかけて中国東北部に低気圧が発生急速に発達しながら北海道の北へと北東進。
 また、大陸を北上中の(台風21号崩れの)低気圧が、弱まりながら寒冷前線の一部に変化して・・・日本付近を通過
 その後、北日本を中心に西高東低 冬型の気圧配置が強まって、上空の寒気まで南下してくることが予想されています。

 中国東北部の低気圧は・・・大陸から南下してくる寒気台風21号がはるばる南海上から運んできた暖気混ざり合おうとするチカラによって猛発達するわけですけど・・・

 これによって、日本付近では明後日にかけて等圧線が大混雑
 低気圧から南西方向に延びる寒冷前線が通過する前は、(暖かい)南寄りの風が非常に強まり・・・
 寒冷前線が通過した後は、(冷たい)北寄りの風が強まり・・・

 全般気象情報に書かれているとおり、全国的に風が強まる荒れ模様の天気になる可能性が高いと思われます。

 特に低気圧が急発達しながら日本海を北東進する明日は・・・日本海を中心に海上は急速にシケてきます。

沿岸波浪予想150930

 朝のうちは波高が1mにも満たない日本海沿岸も・・・夜にかけて4mを超えるシケ模様に。

 春先に発生する「春一番」が急激な悪天をもたらすことで漁師に恐れられていたという話は有名ですけど・・・
 明日からの荒天は、強烈な「春一番」と同様・・・あるいは台風21号の影響が加わったことで、もっと急激で激しい影響も考えられます。

 今日17時頃第2号の情報(リンク)が発表される予定になっていますが・・・
 風の予想に加えて、南寄りの強風が運んでくる暖湿気(雨の原料)による大雨や、不安定な大気による落雷、そして竜巻等の突風についても警戒を呼び掛けてくると思いますから・・・
 漁業に従事しておられる方だけでなく、収穫期を迎えて落果や雹等が心配な農家の方も、必ず目を通しておくようにしてください。

 なお、寒気と暖気の壮絶なせめぎ合いによる荒天が予想されているということは・・・向こう一週間、気温のアップダウンも大きくなることが考えられます。
 週間のGSMモデルにも「寒」マークを掲載しておきましたが・・・

週間気温グラフ150930

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データを見ても・・・東~北日本中心ですけど・・・
 低気圧が通過する際は、暖気が流れ込んで平年を大きく上回る一方、低気圧が通過した後は、平年を大きく下回ることがわかります。

 ホント・・・今年の季節の変わり目は激しいことが多いですね。

 それでは、いつものよう今日の空模様・・・その前に・・・


(HD画質で撮影。可能であればHD・拡大設定でご覧ください)

 昨日午後、思い立って車を走らせること1時間・・・志賀高原の横手山に行ってきました。
 このインターバル撮影動画は、横手山山頂直下、標高2100mの地点から笠岳(2072m)~長野市方面を撮影したもの。

 標高1800m以上では、午後1時というのに気温は10℃以下で・・・紅葉はすでに見頃
 9月の気温が平年を下回っていたからなのか?寒暖差が大きかったためなのか?・・・今年は赤・黄・緑のバランスが良く、紅葉が一段と美しく感じられます

 秋らしいプカプカと浮かぶ雲が、心地よく流されていました。

 そして、一夜明けた今朝の長野市

菅平150930

 夜明けは、菅平高原オレンジ色の稜線とパープルの空の絶妙のコントラスト

北アルプス150930
 
 陽が高くなると、久々に槍ヶ岳が姿を見せてくれました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150930

 秋の移動性高気圧西~東日本に張り出し、秋晴れエリアは拡大中

 ただ、北日本の気圧配置は西高東低 冬型
 さすがに雪は標高の高いところだけですけど、日本海側を中心に雨雲が観測されています。
 (今日は岩手山など本州でも初冠雪が観測されていました)

 また、大陸東岸を台風21号から変わった熱帯低気圧が北上中
 この熱帯低気圧に吹き込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)と、秋の移動性高気圧がぶつかる場所・・・東シナ海の前線付近でも雨雲が発生し・・・九州西岸にかかっているのがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北海道付近では、オホーツク海の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を反時計回りに、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に南東進中
 もうしばらく冬型の気圧配置と寒気の影響が続く可能性アリ?

 一方、大陸東岸には水蒸気が集中していて、先にご紹介した明日以降の荒れ模様の天気の準備?をしていることがわかります。

 
 ということで・・・今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日150930
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を通過中の、-25℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷は、午前中南東海上に抜け・・・
 午後は、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、弱まりながら北日本を通過する模様。
 北日本の冬型の気圧配置と日本海側のぐずついた空模様も回復してくると思われますが・・・

 今夜小さく浅い上空の気圧の谷が、-20℃以下の寒気を伴いながら北日本に接近する模様。
 大陸の乾燥した高気圧が張り出しているので、雲や雨の原料が少なく、影響は少ないと思われますが・・・ちょっと気にかかるところ。

 一方、西~東日本方面は、朝鮮半島方面から上空の気圧の尾根が接近し、上空の太平洋高気圧も張り出して・・・今夜にかけても好天ベースが続くと思われます(ただ、この上空の気圧の尾根が通過した後にやってくる深い上空の気圧の谷が明日以降の荒天をもたらすことになります)。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根の南東進に伴い、高気圧の中心が東日本を通過
 秋晴れエリアが拡大し・・・北日本の冬型の気圧配置がゆっくりと弱まって、0℃以下の寒気も東海上へ
 日本海側の降水域も今夜には消えることが予想されています。

 また、気にかかっていた北日本に接近する小さく浅い上空の気圧の谷の影響もほぼ無さそう

 ただ、高気圧の中心が太平洋に抜けることで、九州方面では暖湿気(雨の原料)を運ぶ南東風の吹込みが強まりはじめ、次第に東シナ海の降水域がかかり始めることがわかります。

 ということで・・・今日は秋晴れ優勢で、北日本もゆっくり回復に向かうものの・・・西から下り坂


 では、以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150930
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 なんだかんだ細かなことをチェックしてきましたけど、今日は、東~北日本は好天ベースで、九州方面だけが下り坂

 でも明日朝は、早くも東海付近まで雨模様・・・
 そして、3日(土)にかけて荒れ模様の天気が続きますからご注意ください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  拡大6コマ150930 拡大GSM150930      
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





秋の高気圧優勢!秋晴れ拡大。北日本は冬型、しぐれる所も(150929)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 台風21号は先島諸島付近を通過し、台湾を経て大陸に向かっています
 南西諸島方面では、もうしばらく強風や高波が続きますが、とりあえずひと段落といったところ。

 そうなると、秋の行楽シーズン・・・次の台風22号??発生可能性や、コースが心配になってきます。
 そこで、今日も各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックしておきました。

台風22号モデル比較150929

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルヨーロッパ中期予報センターのモデル、そしてアメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデル、いずれも台風22号?の発生を予想
 「現時点では」日本の東海上を北上し、早々に北東方向に離れていくことを示唆しています。

 これを見ると、とりあえず安心・・・という気がしますけど・・・

 この点、台風21号の場合当初3つのモデルが三者三様のコースを予想していて・・・その後、本州接近の予想で一致した後・・・いきなり先島諸島方面を通過する予想に変化しましたから・・・
 三者の予想が一致しているからといって、台風が発生すらしていない現時点で安心するわけにはいきません

 台風22号?が発生した後、台風が北上を開始するまでは、南の海上の動向に目配りをしておきたいところです。

 ところで・・・台風21号の進路が大きく変化したことで、秋晴れ優勢の天気が続いていますけど・・・昨日の記事に書いたように、今週末は、温帯低気圧に変化した元台風21号の時間差攻撃?が待っています。

GSM1日2日150929

 昨日の記事に掲載したGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)と同様、最新の計算結果でも・・・
 1日(木)~2日(金)にかけて、猛烈に発達した台風21号崩れの低気圧と、非常に活発な寒冷前線通過が予想されています。

 南の強風が吹き荒れる春一番と同様、日本海の低気圧に向かって吹き込む南西の強風や、前線通過時の短時間強雨・落雷・竜巻等の突風が考えられるわけですが・・・
 今のところ前線通過は夜間になりそうですけど・・・今週末のスケジュール、可能であれば今のうちに修正しておいたほうがイイかもしれません。

 また、寒冷前線が活発化するということは、前線の北側の寒気と南側の暖気の温度差が大きいということ。
 したがって、前線通過の前後で気温のアップダウンが非常に大きくなります。

週間気温グラフ150929

 向こう一週間の気温の傾向(平年差)のグラフを見ると、東~北日本では、週末にかけてグラフが大きくアップダウン・・・気温変化が非常に大きいことがわかります。

 季節の変わり目ですから、季節のせめぎ合いによって気温のアップダウンが大きくなるのは当然ですけど、ちょっと大きすぎますよね・・・
 体調管理に注意するのはもちろんですけど・・・気温のアップダウンが大きいと紅葉が綺麗になるというデータもありますから、10月の連休・・・綺麗な紅葉を楽しめるかもしれませんね?


 ということで、ここからは今日の空模様

菅平150929

 今朝の長野市・・・西側、北アルプス方面の山々に低い雲がかかっていますが、東側の菅平高原方面はほぼ快晴
 久しぶりに根子岳(2207m)の山頂がハッキリと見えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150929

 台風21号は台湾の西・・・台湾海峡を大陸に向けて西進中
 日本付近には中国東北部に中心を持つ高気圧が張り出し秋雨前線を太平洋上に押し出しています。

 このため、秋晴れエリアが拡大しているようですが・・・
 秋雨前線に近い九州南部には所々に活発な雨雲が・・・
 また、西高東低 冬型の気圧配置になっている北日本では、日本海側中心に雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、寒気を伴いながら北日本に接近中
 秋晴れエリア拡大中といっても、北日本は、日本海側中心にぐずつき気味の天気が続きそう???


 ということで、今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日150929
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、午前中に北日本を通過
 その後も、小さな上空の気圧の谷が、-25℃以下のこの時期としては強い寒気(札幌の平年:-16.8℃)を伴いながら、断続的に北日本を通過していくことがわかります。
 
 このため北日本の地上では・・・下段の図・・・今夜にかけても西高東低 冬型の気圧配置が続いて、等圧線が混雑。
 北西の強風が続くとともに、(冬ならば雪が降りやすい)北海道西岸を中心に、降水域がかかり続けることが予想されています。

 また、北海道上空(地形の影響を受けにくい上空約1500m)には、0℃以下の寒気も南下
 標高1500m以上の高い山や峠道では、地表付近の気温が下がる今夜以降雨が雪に変わるかもしれません。

 一方、西~東日本では・・・再び上段の図・・・西日本方面上空の太平洋高気圧が張り出し・・・朝鮮半島方面に、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が南東進

 地上では・・・下段の図・・・朝鮮半島方面から秋の高気圧が張り出し、秋雨前線の雨雲がかかっている九州南部も含めて、晴天域が拡大してくることが予想されています。

 したがって、西~東日本は秋晴れベース
 ただ・・・晴天にケチをつけるとすれば・・・上段の図・・・夕方以降非常に弱い上空の気圧の谷が通過する関東甲信地方北部の山沿い・・・冬に積雪が増える地域で・・・下段の図・・・一時的な弱い雨が、低い可能性で予想されます。


 なお、今日強い寒気が南下してくる北海道方面・・・

SSI150929

 SSIという大気の安定度の指数をチェックしてみると・・・想像通り、大気の状態が不安定に。

 暖かい日本海から水蒸気が流れ込み、雨雲が発生しやすい北海道西岸を中心に、雷雲が発生し、落雷や突風も予想されます。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150929
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西~東日本は晴天域拡大

 北海道は明日朝まで西岸を中心にしぐれて、高い山では雪の可能性が高まることに。
 そして南西諸島方面・・・台風21号に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって、今日も変わりやすい空模様が続きそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  拡大GSM150929      
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





先島諸島は台風21号の影響ピーク。向こう一週間の空模様と台風22号??(150928)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 ニュースでも伝えられているように、台風21号の影響は今日がピーク
 先島諸島方面では、強雨・強風・高波、そして高潮による被害が心配されます。

先島諸島台風アニメ150928
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これは気象庁発表のMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)による雨・風・波の予想

 先島諸島方面では今日をピークに、強雨はもちろん、北東~南東の強風が吹き続け、10メートルを超える猛烈なシケが続くことが予想されています。

 荒れ模様の様子は、テレビやネットで時々刻々と伝えられるでしょうから、最新の台風の位置や予想進路は以下のURLでコマメにチェックしていただくとして・・・

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO 

 このブログでは、台風が大陸へと進む明日以降6日間の空模様をチェックしておくことにしましょう。

GSM6コマ1150928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 これは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を6日間分、ザックリと並べたものですが・・・

 今週前半は、東日本中心に移動性高気圧に覆われ、秋晴れエリアが優勢になりますが・・・
 北日本では、今季最初の本格的な(西高東低)冬型の気圧配置になって、-20℃以下の寒気も流入
 北海道では標高の高い峠道などでも降雪や積雪になってもおかしくない空模様が予想されています。

 そして今週後半は、2日(金)に台風21号から変化した温帯低気圧が活発な寒冷前線を伴いながら大陸沿岸を北東進し・・・その後、北日本中心に、再び冬型の気圧配置になることが予想されています。

 この台風21号から変化した温帯低気圧・・・猛烈に発達して等圧線が大混雑。
 全国的に南寄りの風が強まることはもちろん、もともと台風ですから、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)もタップリ
 寒冷前線が通過するタイミングで、非常に激しい雨が降ることが予想されていますが・・・加えて、落雷や竜巻などの突風も発生することが想定されます。

 今週は後半に荒れ模様・・・台風21号の時間差攻撃?を受けることになりそうです。

 また、向こう一週間の気温傾向(平年差)もチェックしてみると・・・

週間気温グラフ150928

 今週前半の冬型の気圧配置によって北~東日本では、気温が平年を大きく下回ることが予想されています。
 また、日本海を台風21号から変化した低気圧が発達しながら北上する際は、南から暖気が吸い上げられ平年を大きく上回ることに。

 ただでさえ気温のアップダウンの大きなこの季節・・・体調を崩す要素が満載ですからご注意を。

 なお、4日(金)の予想気圧配置・・・南海上にアヤシイ同心円状の等圧線が顔を見せていましたが・・・

台風22号モデル比較150928

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックしてみると・・・
 いずれのモデルも、台風22号?と思われる低気圧を、小笠原諸島の南東海上に予想しています。

 1か月予報用のちょっと古い資料を見ると・・・東海上を北上して影響がすくない「気配」も見られますが・・
 現時点で、7日(月)以降の進路は????という状態。

 今週後半は、南海上の動向から目が離せなくなりそうですね。


 それでは、ここから今日の空模様

菅平150928

 今朝の長野市・・・雲の隙間から比較的強い日射しが射しこんでいるんですが・・・曇り空優勢といった状態。
 もっとも、暖かく湿った空気と気温の低下によって、盆地にフタをするように雲がかかっているだけでしょうから、日中は青空のほうが優勢になってくると思いますが・・・

 そんな今朝の実況

実況150928

 ご存じのように台風21号が台湾に接近中で、台風の進路の北東側にあたる先島諸島方面は大荒れの天気。
 今日が台風の影響のピークになりそうですが・・・

 本州の南側には引き続き秋雨前線が停滞中
 前線が北側に湾曲している西日本南岸への暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みが強まってり、雨雲が活発化しているようですが・・・雨雲は海上が主体
 陸地では、北陸沖に中心を持つ高気圧の晴天域が優勢になっています。

 ただ、沿海州の低気圧から延びる潜在的な寒冷前線が北日本へと南東進中

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北日本に向けて東進中
 この上空の気圧の谷・・・-25℃以下のこの時期としては強い寒気を伴っていますから・・・潜在的な寒冷前線が北日本を通過する際、特に北海道では大気の状態が不安定になって、短時間の強い雨に加え、落雷や突風も予想されます。


 ということで、今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日150928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・南の海上では、上空の太平洋高気圧南西諸島方面に張り出し続ける模様。
 このため台風21号は、引き続き北上することができず、先島諸島の南を台湾方面へと西進することになります。

 また、北日本では、実況でチェックした複数の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が・・・-25℃以下の寒気を伴いながら・・・次第に一体化しつつ北海道を通過する模様。
 このため、上空の気圧の谷が通過するタイミングで、北日本に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ、大気の状態も不安定に
 少々荒れ模様の天気になることが想定されます。

 一方、西~東日本付近では、上空の気圧の谷の通過は予想されておらず、むしろ朝鮮半島付近の、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の浅い気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が弱まりながら通過する模様。

 このため地上では・・・下段の図・・・先島諸島を荒天域に巻き込みながら台風21号が台湾方面に進み・・・
 上空の気圧の谷と寒気によって活発化した潜在的な寒冷前線の降水帯が、弱まりながら北海道~北陸東部を通過することが予想されている一方、

 西~東日本が、秋雨前線に近い九州南部を除いて、高気圧の晴天域に覆われることが予想されています。

 ということで・・・今日は北と南で荒れ模様
 そんな荒れ模様の地域の雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 強い暖湿気の流れ込みは南海上の秋雨前線付近まで
 台風の影響を受ける南西諸島はもちろん、九州南部も強い暖湿気の影響を受けて雨雲優勢になりそうですが・・・

 潜在的な寒冷前線が通過する北日本への暖湿気の流れ込みは極わずか
 広範囲で雨になるというよりは、潜在的な寒冷前線付近の不安定な大気によってライン状に雨雲が活発化し・・・前線通過のタイミングで、ザッと強い雨が降ることになりそうです。

SSI150928

 これはSSIという大気の安定度の指数

 潜在的な寒冷前線の通過に伴い、寒気も南下して大気の状態が不安定になるわけですが・・・-15℃以下の寒気が流れ込む北陸東部付近でも一時的に大気の状態が不安定になる模様。

 また、潜在的な前線が通過した後も、北海道は引き続き大気の状態が不安定
 この時期、比較的暖かい日本海から水蒸気が供給されやすい場所・・・西岸を中心(冬なら雪になりやすい場所を中心)に、にわか雨の降りやすい状態が続くと思われます。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150928
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 潜在的な寒冷前線の通過による北海道の雨は夕方まで
 一部は東北南部や新潟県付近に残る模様。

 そして、秋雨前線の雨雲の一部が九州南部にかかることが予想されていますが・・・

 西~東日本は、概ね秋晴れ・・・ということになりそうですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  拡大6コマ150928拡大GSM150928拡大相当温位150928      
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





秋晴れエリア拡大も北海道は下り坂。明後日にかけて冬型へ。台風21号の動向は?(150927)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日も台風21号の動向から。

予想進路図比較150927
予想進路図は生モノ。必ず以下のURLで最新の進路図を確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO 

 気象庁、米軍の予想進路図は今日も安定して台風の西進を予想
 
 他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見比べても、もやは本土への直接の影響はないと思われます(気になる方は、以下のURLで確認してください)。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 ただ・・・昨日の記事に書いたように、今週は冬の足音が聞こえてくる可能性が高くなってきました。

週間気温グラフ150927

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新のデータをチェックしても・・・
 引き続き、東~北日本限定で、29日(火)をピークに、気温が平年を大きく下回ることが予想されています。

 そこで29日(火)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしてみると・・・

29日冬型の影響150927

 北日本は西高東低 冬型の気圧配置。

 上空約5500m付近には-25℃以下の寒気が流入し、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)にも道北を中心に0℃以下の寒気が南下してくることが予想されています。
 このため、北海道では高い山や峠道で降雪や積雪が予想されるわけですけど・・・

 ちなみに、今回北海道付近に南下してくる寒気は・・・関東で南岸低気圧による雪が騒がれる時期の、関東周辺上空の寒気とほぼ同様の強さ。
 冬の足音・・・という表現を使った理由をお分かりいただけると思います。

 もちろん一時的・・・そして北日本限定のことですけど・・・今年の紅葉・・・この状態が繰り返されるようなら、記録的な速さで山を駆け下りてくるかも?
 
 今年の夏・・・エルニーニョなのに暑いじゃないか!!という話がありましたが、その後残暑を通り越していきなり秋になったように・・・
 今度の冬も・・・エルニーニョなのに暖冬にならず寒いじゃないか!!!という話題が盛り上がった後、いきなり暖冬が顕著になるような・・・かつて経験したことのないエルニーニョの冬になるかもしれませんね???(根拠は全くありません)。


 ということで・・・ここからは今日の空模様

野尻湖畔150927

 例によってKasayanは、新潟県境の信濃町にある野尻湖畔の山小屋に来ています。
 野尻湖畔もすでに紅葉が始まっていますが、まだまだ緑が優勢。
 でもあと2週間もすれば、黄色や赤が緑にとって代わることでしょう。

 ところで・・・この週末は台風21号の影響を受けるという当初の予報が大きく変化し、完璧ではないにしても「まずまずの天気」になったわけですが・・・

 実はここ数週間、「オレンジ」という映画(予告サイトにリンク)の長野県ロケを、天気の面からお手伝いしていました(女房曰く、NHK連ドラ「まれ」の主役が主演しているらしいです)。

 特にこの週末の天気については、エキストラを大量動員した運動会シーンのロケということで、ロケの延期の判断には胃が痛くなるほど悩んだのですが・・・
 ギリギリのタイミングで、台風の予想進路が大きく変化し天気も好転・・・無事にロケが進んでいるようです。

 もしこの映画をご覧になる機会がありましたら、運動会シーンの裏に、このブログと頭を抱えるKasayanの姿があったことを思い出してくださいね。

 脇道にそれてしまったので・・・話を今朝の実況に戻して・・・・

実況150927

 引き続き、太平洋沿岸に秋雨前線が停滞し・・・北海道方面には寒冷前線が接近中
 それぞれの前線に対応して、活発な降水域が観測されているわけですけど・・・

 台風が北上せず、台湾方面に進んでいるので・・・本州付近では山東半島付近に張り出してきた高気圧の勢力が優勢・・・前線に近いエリアを除いて、「まずまずの空模様」になっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、南北に大きく3段階に分かれて北東進中
 北の上空の気圧の谷が、北海道に接近中の寒冷前線に悪天パワーを供給し・・・南の上空の気圧の谷秋雨前線に悪天パワーを供給・・・日本海の上空の気圧の谷は、あまり悪影響を及ぼしていないようですが・・・

 
 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁が発表しているをGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日150927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした3つの上空の気圧の谷は、今夜にかけて、いずれも東海上に抜ける模様。
 上空の気圧の谷が抜けたところから天気は回復に向かうと思われますが・・・

 今日、特に気になるのは、北海道を通過する上空の気圧の谷
 この時期として少々強めの-20℃以下の寒気を伴っていることがわかります(29日の前哨戦?)。
 ということは・・・北海道では、この寒気が通過するタイミングで、大気の状態が不安定に?
 また、-15℃以下の寒気が南下してくる東日本付近でも、大気の状態が不安定になることが考えられます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷が早々に東海上に抜ける太平洋沿岸では・・・秋雨前線の降水帯が弱まりながら南下する傾向。
 西~東日本では晴天域が拡大してくるようですが・・・

 -20℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷が通過する北日本・・・特に北海道方面・・・
 こちらは、悪天パワーによって寒冷前線の雨雲が活発化・・・前線の通過とともに、ライン状の活発な降水帯が通過していくことが予想されています。
 大気の状態も不安定になるでしょうから、活発な降水帯は落雷や突風を伴うおそれも

 なお、台風21号ですが・・・再び上段の図・・・台風の動きをブロックする上空の太平洋高気圧沖縄~九州南岸付近に張り出してくる模様。
 このため・・・下段の図・・・台風は北上することができず、引き続き台湾方面に、ノロノロと西進
 先島諸島付近では、長時間荒れ模様の天気が続くことが想定されます。


 続いて、今日の雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流入は秋雨前線の南側まで
 秋雨前線の降水は活発化しますが、幸いなことに雨雲は海上主体
 午前中を中心に太平洋沿岸は雲が広がりやすく、にわか雨の降るところもありそうですが、前線の南下とともに天気は回復
  ただ、関東の東海上に形成される低圧部北側から流れ込む暖湿気と、-15℃以下の上空寒気、そして寒冷前線のシッポの影響を受けて、関東甲信の山沿いでは、にわか雨が考えられます。

 また、北海道付近・・・太平洋側から流れ込む暖湿気は、南海上と比べればかなり弱いものですけど・・・上空に流れ込む寒気は-20℃以下の晩秋?初冬?の寒気
 大気の状態が不安定になるので、寒冷前線(黄色の点線)付近では、モクモクと雷雲が沸き上がることが考えられます。

SSI150927

 SSIという大気の安定度の指数を見ても・・・

 前線通過時、前線の前面を中心に大気がかなり不安定になる(オレンジ色)ことがわかりますよね。


 といことで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150927
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおいたのでお読みください。

 しかし・・・台風21号北側の雲と一体化した秋雨前線の降水帯・・・
 北東風と南東風が収束して発生するわけですけど・・・非常にシャープですよね???

 なお、先島諸島~沖縄方面・・・風雨が強まるのはもちろん、波も非常に高くなります。

台風21号沿岸波浪予想150927

 今夜と明日夜沿岸の波浪の予想ですが・・・9m超の高波が続く先島諸島付近・・・大きな被害がなければよいのですが・・・

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  拡大GSM150927 拡大相当温位150927     
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





天気はゆっくり回復も北日本は変わりやすい天気。台風21号は大陸へ?(150926)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 台風21号の進路・・・3日間連続で台湾付近を通過し、大陸へと進む予想がはじき出されています。

台風21号進路図比較150926
予想進路図は生モノ。必ず以下のURLで最新の進路図を確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO 

 また、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ても、同様の予想になっていますから・・・

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 ノロノロ進む台風の影響を長時間受ける先島諸島方面を除いて、多くの地域は台風の直接・間接の影響の心配は小さくなったといえそうです。

 そして、昨日の記事に掲載した気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)のように、しばらくは東日本中心に秋の移動性高気圧に覆われ、まずまずの天気が続くことが予想されるわけですけど・・・

 台風の影響から一転、今度は西高東低 冬型の気圧配置による北海道のしぐれ模様(高い山では雪)や、気温の低下が心配されます。

週間気温グラフ150926

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)

 今季一番?の冬型の気圧配置に伴って、東~北日本では、28日(月)以降、気温が平年を大きく下回ることが予想されています。

 台風シーズン真っ只中、早くも冬将軍の足音が聞こえてきちゃいましたよね・・・・

 昨日、気象庁から寒候期予想(12月~2月の天気傾向)が発表され、暖冬傾向が伝えられ・・・
 ニュースや天気予報番組では日本海側の雪は少なくなるものの、いわゆる南岸低気圧が通過する機会が増え、太平洋側の降雪(雨になるかもしれませんけど)のリスクが高まるという解説が見られましたが・・・

 残暑をジャンプして秋が訪れ、早々に冬型の気圧配置が訪れる空模様の変化を見ていると・・・
 厳しい寒波の襲来と、南岸低気圧の通過が交互に訪れ、気温を平均してみると結果的に暖冬だった・・・なんていう激しい天気変化の予感もします。

 今年の冬・・・記録的なエルニーニョ現象の影響・・・Kasayanも含め、自信をもって予測できる人はいないと思いますけど・・・どうなりますやら?


 ではここから今日の空模様

菅平150926

 今朝の長野市・・・昨夜まで降り続いていた雨は上がり、どんよりとした曇り空になっています。

 周辺の2000m級の山々には層雲がベッタリと貼りつき、秋の行楽には少々腰が引ける空模様になっていますが・・・・

 そんな今朝の実況

実況150926

 昨日、東日本中心に雨を降らせた前線と低気圧は徐々に東海上に離れつつありますが・・・

 台風21号の東側を北上し、秋雨前線に流れ込んだ暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が、低気圧の北側に回り込み・・・北陸沖に発生した小さな低気圧に吸い寄せられるように東北に流入
 東北南部にはそこそこまとまった雨雲が・・・東日本でも散在する小さな雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、日本海西部を北東進中
 このまま天気はスパッと回復せず、この上空の気圧の谷が通過したところから、徐々に秋晴れが戻ってくると思われますが・・・


 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM26日150926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした日本海西部の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、次第に弱まりながら(南への蛇行を浅くしながら)-10℃以下の寒気とともに、サッサと東北を通過して東海上へ。

 一方、ロシアの内陸、アムール川流域を東進する上空の気圧の谷が、-15℃以下の寒気を伴いながら東進し、断続的に道北方面へと進んでくることがわかります。

 また、次の上空の気圧の谷朝鮮半島と東シナ海に進んでくる模様。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷がサッサと通過する西~東日本で、次第に天気が回復
 日本海沿岸の小さな低気圧も、上空の気圧の谷に先行されて、次第に不明瞭になることが予想されています。

 一方、北海道には・・・-15℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷の通過に伴って、次第に顕在化する寒冷前線が接近
 前線前面に流れ込む暖かく湿った南寄りの風(暖湿気=雨の原料)と相まって、不安定な大気による降水域の発達が予想されています。
 
 また、東北にも、引き続き東海上の低気圧の北側から湿った東風が流入
 今夜にかけても弱い降水域が点在することが予想されています。

 さらに、東シナ海を東進してくる上空の気圧の谷の影響で、前線の降水帯が西日本の南岸にやや北上する模様。

 全体として天気は回復傾向ですけど、北海道は下り坂、東北の回復は中途半端、西日本の南岸はアヤシイ空模様・・・といった、虫食いだらけの回復になりそうですね。


 続いて、今日の虫食い・・・雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子もチェック。

相当温位150926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 台風21号から北上してくる強い暖湿気(雨の原料)は、太平洋上の秋雨前線がブロックしてくれそうですけど・・・
 弱い暖湿気が、日本海の小さな低気圧に向かって流れ込み・・・小さな低気圧が不明瞭になっても、大陸の寒冷乾燥空気とぶつかるエリアに形成される弱い前線帯が東海上に抜けるまでは雨雲を作り続ける模様。

 このため、太平洋側を中心に雲が多め
 南海上の前線に近い西日本の太平洋側、そして弱い前線帯がかかる東北方面ではぐずついた空模様になり・・・
 寒冷前線が接近してくる北海道方面では、寒気を伴った上空の気圧の谷の通過も加わって・・・暖湿気の流れ込みが弱くても、不安定な大気による短時間の強雨・落雷・突風等が、寒冷前線が東海上に抜ける明日にかけて続くことが予想されます。

SSI150926

 これはSSIという大気の安定度の指数ですけど・・・寒冷前線が通過する前から、北海道では大気の状態が不安定(オレンジ色)になることがわかります。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150926
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・
 スパッとした回復にはならず、なんだか中途半端な空模様ですよね。

 なお、明日日曜日の空模様は・・・

GSM27日150926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 寒冷前線が通過する北海道方面を除いて、今日よりは秋晴れエリアが拡大しそうです。

 ※今日はブログを書いている途中で、ブラウザがクラッシュ・・・・
  2日分の労力がかかってしまいました・・・グッタリ・・・・

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  拡大GSM150926拡大相当温位150926拡大GSM27日150926     
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





お気に入りに追加




プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索

 
Kasayan執筆の本



航海のための天気...

航海のための天気...
著者:笠原久司
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



チラシ120312

 




最新コメント
QRコード
QRコード