気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2016年02月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

春二番?の後は強い冬型へ。日本海側大雪注意!(160229)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は昨日お休みした北半球上空の寒気の様子から。
北半球上空の寒気160229
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 北半球で最も大きな-42℃以下の真冬の寒気のカタマリ・・・大きな寒気の谷(南側への流出域)を形成し、朝鮮半島方面から日本に向けて南下中

 この寒気が、昨日来、日本付近を覆っている春先の暖気と激しいバトルを引き起こし、荒れ模様の天気をもたらすことになるため・・・
 気象庁は、「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」(リンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表して警戒を呼び掛けています。

気象情報160229

 具体的には、発達した低気圧に伴う暴風・暴風雪・高波、そして冬型が強まることによる大雪、さらに寒気と暖気のせめぎ合いによって不安定になる大気が引き起こ雷や突風等に警戒が呼びかけられているわけですけど・・・

 具体的にどのように激しい現象が発生するのか?
 今日の空模様・・・早速チェックしていきましょう。

菅平160229

 今朝の長野市・・・太陽は見えますが高曇り
 日の出から時間が経つにつれて、雲が厚みを増しています

 最低気温はプラスの5.7℃(01時23分)で4月中旬並みの暖かさ。
 南寄りの風が暖かく湿った空気を運び込んでいると思われます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160229

 日本海太平洋上を低気圧が発達しながら北東進中

 低気圧に向かって暖かく湿った南西風が吹き込んで、低気圧から南西に延びる寒冷前線付近で雨雲が活発化していることが分かります。
 まもなく長野県にも寒冷前線の雨雲がかかってきそうですけど・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・(北半球上空の寒気の様子でチェックしたように)大陸の寒気を運び込む偏西風の大きな蛇行域とともに、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域の頂点)が南東進中

 日本海と太平洋の低気圧・・・まだまだ発達して、気象情報が伝えるような荒れ模様の天気になりそうですが・・・

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日160229
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・朝鮮半島付近を南東進中の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、ますます深まりながら東~北日本を通過
 夜になると、偏西風の蛇行が深まりすぎて、北海道西方で渦を巻き始めることがわかります。

 このため、日本付近には強い悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぐとともに・・・上空の気圧の谷とともに流れ込んでくる真冬の寒気大気の状態が不安定に。
 雨雲、そして雪雲が空高く成長することになります。

 また、太平洋上でも、偏西風に沿って上空の気圧の谷が北東進
 日本付近は北と南・・・サンドイッチで下り坂に向かうことが想定されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日本海の低気圧は、さらに急発達して北海道西岸に進み・・・
 上空の渦直下に入って発達のピークを迎え・・・閉塞過程(寒冷前線が温暖前線に追いついた状態。寒気と暖気のせめぎ合いで寒気が勝利した段階)に入る模様。

 そして、閉塞点(寒冷前線と温暖前線の接点)になる道東付近に新たな低気圧が発生し・・・
 次第に西高東低 (等圧線が大混雑した強い)冬型の気圧配置が強まってくることが予想されています。

 また、このタイミングで、寒冷前線(黄色の点線)の活発な降水帯が東海上に抜け・・・
 低気圧に向かって吹き込んでいた暖かく湿った南西の強風域も東海上に抜けて・・・日本付近は、大陸の寒気を運ぶ北西の強風に変化し、日本海から雪雲が流入
 西日本でも-10℃以下の真冬の寒気が太平洋側まで南下するため、日本付近に予想されている降水域すべてが雪に変化すると思われます。

 もちろん、海上は大しけに。

 続いて、今日の天気予報番組の解説で多用されるであろう「暖かく湿った空気を表す赤の矢印」の原図・・・気温に水蒸気を加味した相当温位図という特殊な天気図を使って・・・
 雨や雪の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子を、具体的にイメージしておきましょう。

相当温位160229
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 午前中暖かく湿った空気が流れ込むエリア東~北日本にシフト。
 西日本には、強まる北西風に乗って大陸の寒冷乾燥空気が流入してくることが分かります。
 このため、雨が活発化するのは東~北日本の前線付近・・・そして、暖かく湿った南西風が上昇気流になりやすい関東~東北南部太平洋側の山岳風上斜面付近
 大気の状態も不安定になることが想定されます。

 そして、東~北日本も含めて大陸の寒冷乾燥空気が優勢になる夜は、暖かい日本海から沸き上がった雪雲が流れ込む日本海沿岸や九州西岸付近・・・そして、冷たい北西風が流入しやすい太平洋側の地域降雪が活発化すると思われます。

SSI160229

 これはSSIという大気の安定度の指数を表現したもの。

 暖かく湿った空気の流入域と前線付近で大気の状態が非常に不安定になるようですね。

  それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しくはアニメ中に書き込んでおきましたが・・・

 日本海の低気圧から延びる寒冷前線が通過する際、東~北日本の太平洋側でも一時的に雨が降りそうですけど・・・
 日本海側に比べれば比較的短時間で済んだり、あまり降らないで済みそうな感じ

 南寄りの風が強まる際や、太平洋側を別の低気圧が発達しながら北東進する際にしばしば見られる現象ですけど・・・
 あまり雨が降らないな???なんて考えていると、いきなりザッと雨が降ったり、突然竜巻等の突風が吹き抜けたりすることもありますからご注意を!!
 
 また、日本海側の降雪・・・強い雪が長時間降るというカタチではありませんけど、短時間に湿った雪がズンズン積もるおそれがあります。
 また、電線等への着雪なども想定されますから、雪の降り方にもご注意ください。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球160229 拡大GSM160229 拡大相当温位160229 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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概ね晴天 気温も上昇!でも明日は荒れ模様!?向こう一週間の空模様は?(160228)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 Kasayan・・・昨日から新潟県境の信濃町、野尻湖畔の山小屋に来ています。
 山小屋には古いパソコンを置いてあるのですが、PhotoShopはインストールされていないので、恒例の北半球上空の寒気の様子を作図できません。

 その代わり・・・というわけではありませんけど、荒れ模様の天気や気温のアップダウンが予想されている向こう一週間の空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとまとめておきました。

GSM6コマ160228
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 目先、明日29日(月)~1日(火)にかけて・・・
 日本海を低気圧が急速に発達しながら北東進し、等圧線が大混雑。

 明日29日(月)は、日本海の低気圧に向かって暖かい南風が強まって、春二番?の強風に。
 そして1日(火)は、一転して西高東低 冬型の気圧配置が強まり、強まる北風に乗って(地形の影響を受けにくい上空約1500m)-5℃以下の寒気が太平洋側まで南下
 急激に気温が低下し、日本海側で降雪が強まることが予想されています。

 2月から3月への橋渡しの空模様は大荒れ・・・ということになりそうですけど・・・・
 2日(水)以降は高気圧が優勢になる模様。
 3日(木)は、北日本を低気圧や前線が通過して雪や雨が降るものの・・・東~西日本は週末にかけて高気圧の晴天域に覆われ、高気圧西側から流れ込む暖気によって気温も上昇することが予想されています。

 ということで、2日以降、西~東日本では春らしい晴天に恵まれることになりますが・・・
 気になるのは5日(土)・・・西から接近する気圧の谷の降水帯
 来週末は下り坂??・・・来週の天気チェックは週末中心になりそうです。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)ですが・・・

週間気温グラフ160228

 29日(月)~1日(火)にかけていきなり平年を大きく下回る真冬の寒さになった後、ジワジワと気温が上昇。
 来週末は急速に気温が上昇し、平年を大きく上回ることが予想されています。
 ただ、気温が上昇するということは・・・南から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込むということ。
 
 来週末はどうなりますやら???

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 さて、ここかはらは今日の空模様

野尻湖160228

斑尾山160228

 今朝の信濃町最低気温は-1.8℃(04時43分)で、平年を4℃以上も上回る暖かさ
 アメダスポイントより標高の高い野尻湖畔も比較的暖かく感じられます。
 
 東の斑尾山付近から日が昇り始めると、軒先のつららから雫が落ち始めました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160228

 昨日、一時的に西~東日本の天気を崩した低気圧と前線が東海上に抜けて、日本付近は相対的な高圧部
 北陸付近に弱い雨雲が残っていますが、次第に小さくなっています。

 一方、東シナ海~九州南部にかけては、南海上の高気圧と大陸南部の高気圧に挟まれた気圧の谷
 南東から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み、潜在的な前線の雨雲の帯が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本を通過中で・・・早々に東海上に抜ける模様。
 一方、西から次の上空の気圧の谷が接近中

 日中は、今朝の好天ベースのまま継続しそうですけど・・・西から下り坂
 どんなカタチで下り坂に向かうのか???・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日160228
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を通過中の上空の気圧の谷は、朝のうちに東海上に抜ける模様。
 そして、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った(少し小さめの)上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、日本付近を北東進する模様。
 日中は、好天ベースで推移しそうですけど・・・

 夜にかけて朝鮮半島方面には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)上空の気圧の谷が、-30~-40℃以下の真冬の寒気を伴って南下
 東シナ海方面でも、上空の比較的浅い気圧の谷断続的に通過することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・日中は、気圧の谷の降水域がかかる南西諸島を除いて高圧部の晴天優勢
 強まりつつある日射しと相まって寒気もやや北上するようなので、穏やかな陽気になると思われます。

 ただ、寒気を伴った上空の気圧の谷に対応して、低気圧が急速に発達しながら日本海を北東進
 今夜遅く、低気圧から延びる寒冷前線の降水帯が、山陰付近に南下してくることが予想されています。

 そして・・・記事冒頭でご紹介したように、明日の大荒れの天気につながるわけですが・・・


 今日~明朝の具体的な空模様・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデルを使ってイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160228
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 紫色は下層雲。

 詳しくはアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 今日いっぱいはまずまずの天気で推移するものの、今夜から状況が一変・・・明朝の通勤時間帯はかなりの荒れ模様になることが予想されています。

 南風が強まり方次第では、フェリーや電車などの運行に支障が出るかもしれませんから、交通情報に注意して、早めの対応をされたほうが良いかもしれません。
 (今夜のニュースからは、「・・・と、気象庁は注意を呼び掛けています」という気象情報のニュース項目が立つと思います)

 なお、日本海の低気圧に向かって暖かく湿った南寄りの風が強まりますから・・・大気の状態も不安定になることが予想されます。

SSI160228

 これはSSIという大気の安定度の指数・・・明朝06時の予想ですが・・・
 時々刻々と東進する寒冷前線や、暖かく湿った南西風が吹き込むエリアで、大気の状態が不安定になることが分かります。

 強い雨はもちろん、落雷や突風・・・条件次第では竜巻等の激しい現象も発生するかもしれません。
 したがって、心配な方は穏やかな今日のうちに対策を!!

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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拡大GSM6コマ160228 拡大GSM160228 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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低気圧が日本海を断続的に通過し変わりやすい空模様(160227)


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 今日も・・・もはや作図が習慣になってしまった、北半球上空の寒気の様子から。
 (PhotoShopで寒気を色塗りするのは結構大変なんですけど、もはや達人?の域に入ろうとしています)
北半球上空の寒気120227
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 このところ、変わり映えしない寒気の配置が続いていまけど・・・
 
 現在、中国東北部を南東進中の寒気の谷が、明後日29日(月)頃、日本付近を通過した後は、状況が大きく変わりはじめる模様。

週間500寒気160227

 ものすごく大ざっぱな図ですけど(言い方を変えると、かなりイイカゲン)・・・
 日本の北で停滞していた寒気エリアが東海上に抜け・・・現在中央アジア付近にある暖気エリアが日本付近へやってくる可能性が高くなっています。

 1月中旬頃から始まった冬も終わりの気配がしてきましたけど・・・
 相変わらず日本付近の等高度線(上空の等圧線)は大きく蛇行していて、大きな気温変動を予感させます

 来週半ば頃から異常高温が予想されていますが、異常高温の後に異常低温がやって来るのか?・・・まだまだ北半球上空の寒気の作図・・・続けることになりそうです。


 さて、ここからは今日の空模様

菅平120227

 今朝の長野市・・・最低気温は平年よりやや低めの-3.6℃(07時01分)を記録していますが、空は春先のような薄曇り
 空の色だけは春の気配を感じさせてくれます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況120227

 道北付近を小さな低気圧が通過しているだけで・・・日本付近は高気圧のエリアに入って・・・いるように見えますけど・・・

 日本海側には、天気図のイメージ以上に雨雲、雪雲が観測されています。

 北日本の雪雲は、西高東低 弱い冬型
 西~東日本の雨雲・雪雲は、高気圧の西側から朝鮮半島付近の低気圧に向かって流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が原因だと思われます。

 そして、衛星の水蒸気画像を見ると・・・渤海付近と中国華南から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 天気は西から下り坂に向かうと思われますが・・・


 どんなカタチで下り坂に向かうのか???
 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日120227
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-30~-40℃以下の寒気を伴って接近

 一方、西~東日本には、太平洋側に停滞する偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、上空の比較的浅い気圧の谷弱まりながらも断続的に通過していくことが分かります。

 このため地上では・・・下段の図・・・朝鮮半島付近で発生した低気圧が、やや発達しながら日本海沿岸を北東進
 低気圧から南西に延びる潜在的前線(西よりの風の収束線)の降水帯が、山陰~北陸の沿岸をなめるように進み・・・降水帯の一部が東海付近まで拡大することが予想されています。

 そして、低気圧には向かって南から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入し、低気圧付近では-5℃ラインが北上
 低気圧付近では地上と上空の温度差が広がり、大気の状態が不安定になると思われます。

 また、津軽海峡に西では低圧部が発生し、明日にかけて低気圧に発達して津軽海峡方面へ
 さらに、南海上の高気圧の南西側に位置する先島諸島方面では、南東から流れ込む暖湿気によって降水域が活発化することが予想されています。
 
 ということで・・・今日は日本海側西部の降水域が活発化しながら北東進し・・・東海付近を中心に太平洋側でも一時的にぐずつくことになりそうですが・・・

SSI120227

 SSIという大気の安定度の指数をチェックすると・・・やはり、低気圧周辺と南西側の潜在的な前線帯付近で大気の状態も不安定になる模様。

 北陸付近・・・落雷や突風等にも注意をする必要がありそうですね。

 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ120227
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 紫色は下層雲。

 詳しいことはアニメ中に書き込んでおいたのでお読みいただくとして・・・

 明日朝は全国的にいったん回復しそうですが・・・

GSM28日120227
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 GSMモデルをチェックしてみると、明日も日本海を新たな低気圧が北東進する模様。

 今日のデジャヴのようですけど・・・降り出しのタイミングが若干遅れるようですから、夕方以降の天気予報をチェックする際は、降り出しのタイミングと、太平洋側への影響はどの程度か???注意してチェックするようにしてください。

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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拡大北半球120227 GSM27日120227 GSM28日120227 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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中途半端な冬型と寒気南下続く。週末と来週の空模様は?(160226)


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 今日は朝からバタバタの金曜日。
 図中の書き込みやコメントを十分に吟味する時間がありませんので(コメントの読み直しもできていない状況)、もしかしたら大きな間違いをしているかも???
 ですから・・・最寄りの地域の天気予報を、いつも以上にキチンとチェックしてくださいね。
 (太字強調をする時間も無し・・・時間があれば読み直しをしながら後で太字を入れますね)


 さて、日本付近・・・水曜日から冬に逆戻りしていますけど・・・
 その原因・・・今日も北半球上空の寒気の様子から。
北半球上空の寒気160226
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 -30℃以下の冬の上空寒気が北陸以北に断続的に流入中。
 日本の北には、まだまだ北半球で最も大きな-42℃以下の寒気塊が居座っています。

 そして・・・黄海付近では、-30℃以下の寒気の谷(寒気の南側への流出域)が南東進中で・・・まだまだ日本付近への寒気の流れ込みが続きそうですが・・・

 中央アジア付近では暖気エリアが拡大中。
 週間予報でも伝えられ始めていますけど、3月に入ると、日本の北に停滞し続けた-42℃以下の寒気塊が北太平洋に抜け・・・中央アジアの暖気エリアが日本付近へと東進。
 いきなり春の陽気になることが予想されています。

 このため、昨日、気象庁から「高温に関する異常天候早期警戒情報」(リンク)が発表され、”3月2日頃からの1週間は、気温が平年よりかなり高くなる確率が高まった”ことが伝えられているわけですが・・・

 週末・・・そして来週の天気はどうなるのか?
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとまとめておきました。

 まずは週末。

GSM2901日160226

GSM0203日160226

 27日(土)、28日(日)ともに、日本海を低気圧が・・・あまり発達しないで東進することが予想されています。
 そして、低気圧から南西に延びる潜在的な前線の降水帯が日本海沿岸をなめるように北東進することが分かります。

 低気圧が通過するタイミングで、低気圧の南側には暖気が流入。
 低気圧の発達がイマイチなので、暖気が強く流れ込むわけではありませんけど、-5℃以下の寒気が日本海まで北上しますから、降るモノは平地で雨主体、高い山で湿った雪、ということになりそうです。
 (暖湿気が流入する太平洋側でもにわか雨の可能性がありそうですよね)

 ただ・・・低気圧が通過した後は、寒気が南下。
 低気圧が通過した後も降水が残るエリア(脊梁山脈周辺?)では、雨が雪に変わってくると思われます。

 ということで・・・この週末、日本海側を中心に変わりやすいハッキリしない空模様になりそうですが・・・
 いよいよ3月・・・来週の空模様はどうなるんでしょうか???

GSM2901日160226

 29日(月)も、低気圧が日本海を北東進し、日本海側に降水域が予想されています。
 -5℃ラインの微妙な位置からすると、日本海側では雨や雪になることが予想されますが・・・
 太平洋沖にも潜在的前線の降水帯が発生するようですから、太平洋側も曇りがちで、一時的に雨が降る可能性も?

 そして、3月1日(火)・・・一昨日までは高気圧がドカンと張り出して晴天優勢になると思われましたが・・・
 低気圧が東海上に抜けて寒気が南下し・・・一時的に西高東低 冬型の気圧配置が強まって、北陸以北の日本海側で再び雪になることが予想されています。

 ということで・・・3月1日(火)までは・・・若干の気温上昇もあって、日本海側でも雨が降るものの・・・概ね冬の気配が続く模様。

 ただ・・・3月2日(水)以降は・・・

GSM0203日160226

 西高東低(南西高北東低) 冬型の気圧配置は北日本限定に。

 西から高気圧が張り出し、晴天域が拡大するとともに・・・高気圧の西側から暖気が流入。
 -5℃ラインは一気に津軽海峡付近まで北上し、気温が上昇してくることが予想されています。

 ただ、本格的に春らしさを感じさせる5℃以上の暖気はまだまだ南の海上。
 当初の予想よりチョッピリゆっくり気味に、暖かさがやって来るかもしれません。

気温傾向グラフ比較160226

 これは一週間先までの気温の傾向(平年差)予想のグラフを、一昨日から順に並べたものですけど・・・

 一昨日までは29日~1日頃から気温の急上昇が予想されていましたけど・・・
 昨日、今日と、新しい予想が発表されるたびに1日(冬型の気圧配置ですよね)の気温が平年を大きく下回る予想に変化していることが分かります。

 やはり異常天候早期警戒情報が伝えているように・・・高気圧が張り出し、西から暖気が流入し始める3月2日頃・・・西からジワッと暖かくなるようです。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 それでは、ここから今日の空模様。

菅平160226

 今朝の長野市は快晴。

 放射冷却現象が強まって、最低気温は平年を2℃ほど下回る-4.8℃(05時29分)を記録しました。

 ただ、空気は澄み切っていて・・・

北アルプス160226

 北アルプスがハッキリ。

 ただ、気になるのは、北アルプスの向こう側・・・岐阜県側に雪?雲があること。
 北アルプス東側がこれだけハッキリ見えているのに、岐阜県境に位置する槍ヶ岳の槍の穂が見えません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160226

 気圧配置は大雑把に西高東低 冬型ですが・・・日本海を小低気圧が東進中(先にGSMモデルでチェックした明日、明後日の空模様と似ていますよね?)。
 等圧線の間隔は比較的広めで冬型自体は強いものではありませんけど、冬型が強くない割には日本海側に雪雲がビッシリと観測されています。

 日本海の低気圧の影響???

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
 日本海側の降雪・・・等圧線のカタチからすると、概ね西風に乗って流れ込んでいるようですけど・・・
 そんな雪雲・・・上空の気圧の谷が通過するタイミングで活発化するかもしれません。

 ということで・・・今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM26日160226
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本を通過。
 そして、やや遅れて-30℃、-35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が、北陸以北を通過していく模様。
 このタイミングで、地上に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ、雪雲が空高く発達することが予想されます。

 一方、早々に上空の気圧の谷が通過する西日本には、夜にかけて北西から好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が接近。
 空模様は回復に向かうと思われますが・・・

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷に追い越され、あまり発達しないものの、低気圧が秋田県付近へと東進。
 低気圧から南西に延びる潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)に伴う降水(雪)帯が、活発化しつつ北陸や関東北部、甲信北部へと進むことが予想されています。

 また、低気圧の上陸に伴い、東北では太平洋側にも降水(雪)域が発生する模様。
 大崩れはないのしても、東~北日本では下り坂に向かいそうですが・・・
 (北海道については図中の書き込みをお読みください)

 西日本では、九州南部に高気圧が移動。
 上空の気圧の尾根が接近する山陰も含め、晴天域が拡大することが予想されています。
 (時間がないので、いつも以上に支離滅裂なコメントでごめんなさい)


 ということで・・・大ざっぱに、西は回復、東と北は下り坂・・・という空模様になりそうですが・・・
 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160226
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 今朝の段階で、福井県付近で雪が降り始めているようですが・・・昼過ぎには、北陸中心に中部地方の広範囲で雪が強まることが予想されています。

 低気圧が東北に上陸すると降雪は弱まり始めるようですけど・・・
 低気圧に向かって、南から暖気が流れ込むと大気の状態が不安定に。
 先日、島根県で竜巻がありましたけど、条件次第では似たような状況になることも想定されますから、北陸付近は雪だけでなく、落雷や突風にも注意が必要になると思われます。

 そして明日・・・再び日本海を低気圧が北東進。
 -6℃ラインが一気に北上するので、日本海側では雨になりそうですけど・・・
 今日の降雪による雪崩には注意してくださいね。
 
 なお・・・繰り返しますが、今日のブログは検討不十分(長野県内を集中して検討したので・・・)。
 最寄りの地域の予報・・・キチンとチェックしてくださいね。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球160226 拡大GSM160226 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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だらだらと週末にかけて冬型続く。日本海側の降雪と寒さ継続(160225)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日も北半球上空の寒気の様子からチェックしていきましょう。
北半球上空の寒気160225
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日は、昨夜21時の観測値のみを掲載。

 日本の北には、北半球で最も大きな寒気のカタマリがあって、北陸以北の日本海側に南下し始めています。
 このため昨日から冬に逆戻りし・・・関東でも雪が降ったわけですけど・・・

 日本の北西側・・・大陸にはまだまだタップリの寒気が日本付近への南下を伺っていることがわかります。
 この寒気が、日本付近を完全に通り抜けるのが29日(月)の夜一昨日の記事参照)。
 まだまだ5日分の寒気が溜まっているので・・・この週末も寒さが続くことになります。

 では、週末の空模様は具体的にどうなるのか?
 早くも気になる方がいらっしゃるでしょうから(ホントは自分が気になっていたりして)・・・
 まずは週末の空模様を、気象庁が普通の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとチェックしてしまいましょう。

GSM27日160225
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)
GSM28日160225
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 日本付近の等圧線はそれほど混雑していないので、冷たい季節風が強いわけではありませんけど・・・
 西高東低 弱い冬型の気圧配置がダラダラ?と継続することがわかります。

 ただ、そんな気圧配置が続きながらも、27日(土)の日中と、28日(日)の日中日本海西部に小さな低気圧が発生
 いずれも南西方向の潜在的前線の降雪帯を伴いながら北東進し、上陸するタイミングで日本海側の降雪(28日は西日本で雨)を強めることが予想されています。
 このため、弱い冬型がダラダラ続くにも関わらず、日本海側では雪が強まったり弱まったり・・・一時的に大気の状態が不安定になって落雷や突風のおそれが高まったり・・・と、変わりやすい天気になる模様。

 多雪地帯でウィンタースポーツを楽しむ予定の方は、日本海の低気圧が陸地から離れている午前中中心にスケジュールを立てておくのが良いかもしれませんね。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)・・・最新データですが・・・

週間気温グラフ160225
 
 この寒さも来週月曜日まで

 テレビの天気予報では、週間予報の数字を指して「急速に気温が上がります」なんて伝えられていますけど、こうやって平年差のグラフで見ると、「急速に上昇」するレベルが一目瞭然ですよね?

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 ということで・・・ここからは今日の空模様

菅平160225

 今朝の長野市・・・雪が融けたアスファルト上に、粉砂糖を巻いたように雪が積もっていましたが、日の出頃から青空が顔をのぞかせてきました

 最低気温は-4.0℃(06時40分)で、ほぼ平年並みといったところ。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160225

 引き続き、気圧配置は西高東低 冬型の気圧配置ですけど・・・
 等圧線の間隔が広く、冬型としては強いものではありません

 ただ・・・等圧線が所々で高気圧側に湾曲していて、そこに気圧の谷(黄色の点線:低圧部)があることが分かります。
 このため、冬型に伴う日本海側の雪雲に加えて・・・本来の冬型なら冬晴れになるはずの関東南部にも雪雲が(原因は昨日の記事参照)・・・さらに、四国沖や山陰沖にも雪雲や雨雲が観測されています。
 
 衛星の水蒸気画像を見ると・・・西からは偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、南北におよそ4階建てで悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 悪天パワーが4か所に分散しているので、大崩れはなさそうですけど・・・気圧の谷付近を中心に、局地的に下り坂に向かうところがあると思われます。


 ということで・・・今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM25日160225
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日中から夜にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-40℃以下の寒気を伴いながら北海道付近を通過し・・・同じく-35℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷が北日本を通過する模様。
 このため、北日本は北海道を中心に下り坂・・・一時的に冬型の気圧配置の骨格が強まり、雪雲が空高く成長することが予想されます。

 また、西~東日本でも、本州南岸と日本海側に停滞する偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、上空の浅い気圧の谷が通過する模様。
 こちらも一時的に天気が下り坂に向かいそうですが・・・・

 このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い、宗谷海峡付近低圧部や低気圧が発生
 そして、低圧部や低気圧から南西に延びる潜在的な前線(風の線:シアーライン)に伴う雪雲の帯が断続的に通過するため、日本海側を中心に降雪が強まったり弱まったりを繰り返すことが予想されます。

 また、午前中には、日本海西部の気圧の谷に小低気圧が発生
 上空の浅い気圧の谷が次々と低気圧を追い越していくため、低気圧はそれほど発達しませんが・・・・
 南西側に潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)の降雪帯を伴いながら東北へと進むため、降雪帯が通過するタイミングで、山陰~北陸で一時的に降雪が強まり・・・低気圧が上陸する夜には北陸中心にそこそこ雪が強まることが予想されています。
 低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込めば、大気の状態が不安定になって・・・昨日島根県で竜巻が発生しましたけど・・・最悪、そんな激しい現象の発生も予想されます。

 一方、太平洋側では・・・偏西風の強風帯が停滞するものの、これといった上空の気圧の谷の通過は予想されていないため・・・やや雲が多いものの、概ね冬晴れ
 関東沿岸の気圧の谷(黄色の点線)の降水域も南東海上に遠ざかり雨や雪の心配はなさそうです。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを再確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160225
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたけど・・・
 今日から明日にかけて注意すべきは・・・夕方以降、低気圧や潜在的な前線が通過する北陸~東北南部の降雪や激しい現象
 そして、-6℃ラインが太平洋まで南下していることによる厳しい冷え込み・・・ということになりそうです。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球160225拡大GSM25日160225拡大GSM27日160225拡大GSM28日160225
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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 可能な限り返信いたします。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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