気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2016年02月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西高東低 冬型強まり気温低下。関東でも今夜は雪!?(160224)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日も北半球上空の寒気の様子から。
 猫の目のように変化する空模様の原因が分かるように・・・今日は書き込みを多くして、アニメの動きも遅めにしておきました。
北半球上空の寒気アニメ160224
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今週前半気温のアップダウンが大きく天気もめまぐるしく変化した所が多くなりましたけど・・・
 その理由は、暖かい空気を運ぶ南西偏西風(赤の矢印)と、冷たい空気を運ぶ北西偏西風(水色の矢印)が交互に日替わりで吹いたから(寒気と暖気が短期間で入れ替わったからという言い方もできます)。

 ただ、昨夜から日本付近には-30℃以下の寒気が流れ込み始め・・・大陸にはタップリと寒気が溜まった状態が形成されています。
 そして・・・昨日の記事(リンク)に掲載したように・・・少なくとも今月いっぱい・・・29日(月)頃まではコンスタントに寒気が流入することが予想されています。
 
 このため、寒さが続き、強弱あれど冬型の気圧配置が継続することによって、日本海側中心に雪の降りやすい状態も続くことになります。

 そしてこの大きな寒気が抜けた後・・・3月の声とともに、現在ロシア西部に位置する暖気エリアが流入するようですが・・・実際はどうなりますやら?

 また、比較的短い周期で日本付近に流れ込んでいた寒気が、ここにきて長い周期で流れ込むように変化していますけど・・・これが冬の終わりを告げる寒気の流入になるのか?
 正直作図がメンドウになっているんですけど・・・もうしばらくは北半球上空の寒気の動きを追いかけてみたいと思います。
 (ここまできたら、今月末まで作図を続けて、12月末から作りためてきた70枚以上のCGを動画にして、”エルニーニョの冬の北半球上空の寒気の動き”としてYouTubeにアップしてみようかな?なんて考えています)


 さて・・・ここからは今日の空模様
 今日のタイトルに「関東でも今夜は雪!?」なんていう衝撃的?なことを書いちゃいましたけど、実はその可能性・・・かなり高くなっています。

 ということで、今日は関東の雪を中心にチェックしていきたいと思いますが・・・

福寿草160224

 その前に・・・
 この写真は、昨日車を走らせること30分・・・長野市西部の中山間地(七二会地区)にある福寿草の群生地で撮影したもの。

 昨年3月4日(記事にリンク)・・・膝まで埋まる雪を汗をかきかき踏み越えて、積雪の隙間咲く数輪の花を撮影したんですけど・・・
 今年は、昨年より一週間以上も早いのに、全くといって積雪は無し
 あと一週間ほどで、群生地いっぱいに黄色の花が咲き乱れそうな勢いで開花が進んでいました。

 1月半ばから寒さが戻ってきたとはいえ、暖冬の影響とはすごいものだと感じたわけですけど・・・
 一夜明けた今朝の長野市は・・・

菅平160224

 新潟県方面から断続的に雪雲が流れ込み、時折日差しが射しこむものの、強弱あれど雪が降り続いている状態。

 最低気温は-1.4℃(07時09分)で、平年より3℃近くも高くなっていますが、景色は冬そのものです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160224

 日本の南と東に低気圧がたくさんありますけど・・・全体としては西高東低 冬型の気圧配置が強まり始める段階
  ただ・・・厳密に言うと、”北西高南東低”のカタチをしています。

 このため、日本海側に吹き込む冷たい季節風は、一般的な北西風ではなく、北~北東風になっていて・・・日本海で湧き上がった雪雲が真北~北東方向から流れ込んでいる模様。

 西側を北アルプスという標高3000m級の壁に守られている長野市では・・・通常、西風優勢の冬型が強まり始める段階で、あまり雪は降らないのですが・・・今日は北側に位置する標高2000m級の隙間だらけの山々(戸隠・黒姫などの北信五岳)をすり抜けて雪雲が流れ込んでいるようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、大陸の寒気を伴いながら北日本を通過中
 上空の気圧の谷が東海上に抜けるタイミングで冬型の気圧配置の骨格が完成すると思われます。

 また、太平洋岸にのびる偏西風の強風帯でも、上空の浅い気圧の谷が断続的に北東進中
 冬型の気圧配置ですけど・・・太平洋側でも雲が広がりやすく・・・上空の気圧の谷が通過するタイミングで、雨雲?雪雲??が発生するかもしれません。


 ということで・・・今日これからの空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM24日160224
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中北日本-40℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が地上に降り注ぎ、大気の状態が不安定になりますから・・・北日本の天気は、上空の気圧の谷が通過するタイミングで下り坂

 一方、西~東日本では・・・日本海沿岸の偏西風強風帯が、夜にかけて強まりながら南下してきて・・・上空の気圧の谷も西から接近
 さらに、北陸付近には、-30℃以下の寒気が南下してきます。
 このため西~東日本でも、空模様の骨格は下り坂・・・天気予報で伝えられている「関東の雪」の原因になりそうですが・・・

 このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・午前中は、寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、北日本で等圧線が混雑
 西岸中心に風雪が強まることが予想されています。

 そして午後になると・・・北海道の等圧線の間隔はやや広がって、風雪は小康状態になりそうですが・・・
 西日本では、上空の気圧の谷の通過に伴って、日本海西部の北東風と北西風の収束線に伴う降水(雪)帯南下
 九州北部や瀬戸内海西部中心に、局地的な雪が予想されています。

 また、東日本では・・・上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワーによって、関東沖に気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が発生
 この気圧の谷に流れ込む太平洋の湿った空気と北からの冷たい空気が複雑にぶつかることで・・・関東甲信南部・・・首都圏にも降水(雪)が予想されていることが分かります。

 加えて・・・強まる北風によって、(地形の影響を受けにくい上空約1500m)-5℃以下の寒気だけでなく、-10℃以下の・・・降るモノを高確率で雪にする真冬の寒気が太平洋側まで南下する模様。
 厳しい冷え込みになるのはもちろん・・・首都圏で雪になる可能性が格段に高まります


 ということで・・・日本海側だけでなく、太平洋側でも雪が予想されているわけですが・・・
 以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160224
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 概ね、GSMモデルと同様の結果がはじき出されていますけど・・・
 関東付近の降水(雪)域・・・夕方以降北東の風が強めに吹き込むタイミングで活発化することがわかります。

 この北東風・・・三陸沖の海面から水蒸気を吸収した”冷たく湿った風”ですから、雨や雪の原料になるとともに、関東付近の気温を低下させる働きがあるため、雪雲を活発化させるわけですけど・・・

 さらに、関東上空約1500mには・・・

相当温位160224
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ・・・これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図で・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨・雪の原料)の流れ込みの様子を表現していますが(今夜21時と明朝06時の予想)・・・

 太平洋の比較的暖かく湿った空気(暖湿気)が、地上の冷たい空気の上を滑り上がるように流れ込んでくることが予想されていて・・・
 今夜がピーク・・・そして、午前6時頃に弱まることがわかります。

 そこで、関東の降雪をもっと詳しく・・・MSMモデルを拡大し、地上の風の様子を暖かく湿った空気が流れ込む上空約1500mの風の様子に変更し・・・
 今日午後6時から明日午前6時まで3時間毎のアニメを作ってみました。

中部流線アニメ160224
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 こうやってみると、活発な降水域は、上空約1500mの風の収束線の位置とピッタリ一致します。

 どうやら上空約1500mに南から流れ込む暖かく湿った空気が、東寄りの風とぶつかって雪雲を形成し・・・地上に流れ込む冷たい北東風が、上空の雪を、雪のまま地上に送り届ける働きをするんでしょうね??
 (湿り気が逆の働きをする可能性も???)

 そして、冬型の気圧配置が強まり、上空約1500mでも北風が優勢になる明朝・・・雪雲が南下することになる模様。

 関東では今夜21時頃から比較的広範囲で雪になりそうですけど・・・
 とりあえずトータルの降水量は少な目

 チラチラ舞う程度か、そこそこ降っても薄っすら程度??で済むと思いますけど・・・
 地上気温がかなり低くなるようですから、明朝は早めの対応・・・考えておいたほうがイイかもしれません。

 もちろん、今日夕方以降の最新の予報もチェックしてくださいね。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球160224 拡大GSM160224 拡大暖湿気160224 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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次第に冬型、今月いっぱい寒さ続く。週末と来週の空模様は?


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 気温の乱高下が続いていますが、そんな空模様の原因・・・
 今日も北半球上空の寒気の動きからチェックしていきましょう。
北半球寒気アニメ160223
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 日本の北には相変わらず-42℃以下の寒気が溜まった状態
 この寒気が南下するタイミングで冬型の気圧配置と寒さがやってきて・・・再びシベリアに帰っていくタイミングで春のような暖かさがやってくるというパターンが続いているわけですけど・・・

 ここにきて、-42℃以下の寒気だけではなく、-36℃以下の比較的強めの寒気が中国大陸に溜まった状態が形成されていて・・・
 -42℃以下の寒気が抜けても、-36℃以下の寒気、そして-30℃以下の寒気が日本付近にコンスタントに流れ込みやすい状態に変化してきました。

 天気予報では、「今月いっぱい寒さが続く」なんて伝えられていますけど・・・この図を見ると、やはりそんな気配がしてきます。

 ただ・・・中国大陸に溜まっている-36℃以下の寒気が日本付近を通過した後、現在中央アジアにある暖気エリアが日本付近にやってくると思われますが・・・
 具体的に寒さはいつまで?暖かくなるタイミングはいつ??

GSM500気温6コマ160223
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 少々気が早いですけど・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、27日(土)~3月3日(木)の6日間日本上空約5500mの寒気の様子をまとめてみました。

 やはり29日(月)まで東~北日本上空に-30℃以下の冬の寒気が流れ込み続け・・・今週末には-40℃以下の寒気も北日本を通過することが予想されています。

 一方、3月1日(火)~3日(木)にかけては、日本上空から冬の寒気が抜けて、日本上空の気温が上昇する模様。
 およそ1週間をかけて、中央アジアから暖気エリアがやってくるようです。

 向こう一週間の気温の傾向(平年差)を見ても・・・

週間気温グラフ160223

 月末まで平年を下回る状態が続き、3月1日頃から平年並み、あるいは平年を上回ることが予想されています。

 気象の世界では3月~5月が春とされていますけど・・・そんなタイミングで、「とりあえず」日本上空も春になるようですね。(3月3日の予想では、早くも大陸に次の寒気が見え始めているのは気になるところ。今年の三寒四温はアップダウンがかなり大きい???)

 で・・・ここまでチェックしたら・・・具体的な空模様がどうなるのか??が気になるのが人情。
 まだまだ先のこと・・・計算値が大きく変化することを前提に、上空の寒気と同様、今週末から来週にかけての空模様をザックリとまとめておきました。

GSM6コマ160223
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 一昨日の計算値では・・・28日(日)頃・・・寒気がシッカリ南下しているところに活発な南岸低気圧がやってきて・・・太平洋側で大雪も???なんていう予想がはじき出されていましたけど・・・
 ここにきて、北からの寒気の南下が優勢になって・・・南岸低気圧は、当初より南寄りを弱い状態で通過する予想に変化してきました。

 このため、太平洋側でまとまった雪になるという心配はなくなりましたけど・・・
 その代わり、今月いっぱい寒さが続くことに。
 そして、それほど強くはないものの、北日本中心の西高東低 冬型のカタチ(気圧配置という表現をしたくなくなるほど中途半端な冬型ですよね)が続き・・・日本海側では断続的に雪の降りやすい状態が続くようです。

 そして、3月に入ると・・・西~東日本中心に高気圧が張り出して、まさに春の陽気になる模様。
 ひな祭りを控えて、地域によっては桃の花が開花するかもしれません。

 さらに3日のひな祭り当日は・・・日本海を低気圧が発達しながら北東進
 気圧配置が計算値通りに推移するならば、南風が強まり暖気が流入・・・春二番?と言える荒れ模様の天気になることが予想されます。

 ということで・・・気温のアップダウン・・・空模様の大きな変化があるようですけど・・・
 今週前半のような短い周期ではなく、比較的長い周期になるようですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
 

 さて・・・ここからは今日の空模様

菅平160223

 Kasayanの住む長野市ほぼ快晴
 周辺の2000m級の山々は白く霞んでいて、春の気配が感じられますが・・・

 ただ、最低気温は-1.9℃(06時55分)。
 平年を2℃ほど上回っていますけど、まだまだ2月・・・気温は氷点下です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160223

 日本付近には4つの低気圧
 北日本の西岸付近に2個太平洋側に2個・・・いずれも北東進していて・・・
 九州方面を中心に太平洋沿岸では雨や曇り・・・北日本の西岸では雪の降っている所があるようですが・・・

 近畿~東日本の内陸は、太平洋側と日本海側の低気圧に挟まれ、緩やかな気圧の尾根になっていて、今朝の長野市のように、概ね晴れている所が多いようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・西日本の太平洋岸に延びる偏西風強風帯と、日本海沿岸に停滞する偏西風強風帯に対応して、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北東進中
 二つの偏西風強風帯に挟まれた本州内陸部は大崩れはないものの・・・太平洋岸、日本海沿岸では次第に下り坂に向かうことが予想されます。


 では具体的にどのように下り坂を下りるのか???
 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM23日160223
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて・・・北日本には-30~-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近・通過
 上空の気圧の谷から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が降り注ぎ、寒気の影響で大気の状態が不安定になって・・・次第に下り坂に向かうことがわかります。

 一方、西~東日本では・・・午前中東シナ海を、西南西の偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、上空の気圧の谷が北東進する模様。
 上空の気圧の谷に近い西日本の太平洋側は下り坂に向かいそうですけど・・・
 午後になると、偏西風の強風帯が南下し、これといった上空の気圧の谷も通過しない模様。
 空模様はそれほど悪化しないか?小康状態で推移することが考えられます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・日本海の低気圧は、寒気を伴う上空の気圧の谷にドリブルされて東進しますが・・・上空の気圧の谷に追いつかれ(ドリブルできなくなって)、東北に上陸するタイミングで消滅
 新たに北海道東岸付近に低気圧が発生し、西高東低 冬型の気圧配置が強まり始めることが予想されています。
 そして、日本海側では等圧線も混雑し始め、強まる北寄りの風とともに-5℃以下の寒気が南下し・・・南西に延びる雪雲の帯(黄色の点線:風の収束線に対応)が日本海側に上陸して、降雪が強まり始めることがわかります。

 一方、東シナ海の偏西風の強風帯に押し流され、悪天パワーによって発達中の(九州南岸付近の)低気圧は・・・九州~四国付近に雨を降らせた後・・・偏西風強風帯の南下に伴って、南東方向に進み始める模様。
 低気圧の降水帯は海上主体になって・・・午後の太平洋沿岸曇り空のほうが優勢
 降ったとしても、にわか雨程度で済む??ことがわかります。

 ということで・・・北は冬へと向かい・・・西~東日本は、九州方面や沿岸の曇り空優勢の地域を除いて、まずまずの空模様になりそうですけど・・・


 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160223
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 紫色は下層雲。

 北日本冬型の気圧配置が強まるとともに、今夜遅くから雪が活発化する模様。
 一方、西~東日本は、午前中の西日本西部を除いて、まずまずの空模様・・・ということになりそうです。

 ただ・・・冬型が強まる明日未明から、平地でも降水を雪に変える-6℃以下の寒気はもとより、-10℃以下の強い寒気が、山陰~関東北部にまで南下してくることが予想されています。

 冒頭、GSMモデルでチェックしたように・・・月末まで続く平年以下の寒さ・・・明日未明から長いトンネルに入るようですね。

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      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球160223 拡大GSM500図160223 拡大GSM6コマ160223 拡大GSM23日160223 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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冬型ゆるむもスカッと晴れず。早くも明日は下り坂(160222)


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 土曜日の雨に続いて、昨日は冬型の気圧配置に。

 土曜日に通過した低気圧が残していった暖気の影響で、日中暖かかった地域でも、夕方以降は寒く感じられたと思います。
北半球上空の寒気アニメ160222
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 これは18日(木)から昨夜21時にかけての北半球上空の寒気の動き

 20日(土)日本上空の気温が上昇した後、昨日から北日本に寒気が流れ込んで、北半球で最も大きな-42℃以下の寒気のカタマリの一部が道北を通過したことがわかります。
 このため北海道では雪雲が空高く発達し・・・発達した低気圧の影響で暴風雪になったところもあるようですが・・・

 今日は、寒気の谷”とりあえず”東海上に抜ける模様。
 北海道の暴風雪もいったん弱まると思われますけど・・・・

 大陸には-36℃~-42℃の寒気が控えています。
 昨日の記事向こう一週間の空模様や気温の変化を掲載しておきましたけど・・・明後日以降、再び西高東低 冬型になって、大陸の寒気が南下する模様。

 春一番も吹いて、季節は着実に前進していますけど・・・季節の変わり目とはいえ、今年は季節の変化が素直に体感できません
 月末あたり、現在中央アジア付近にある暖気エリアがやって来そうですけど・・・
 暖冬から記録的な寒波へと急激に切り替わったように・・・冬から春への季節変化も急激になるんでしょうかね???


 ということで・・・無駄話はこのくらいにして・・・ここからは今日の空模様

菅平160222

 Kasayanの住む長野市・・・今朝は曇り空で・・・時折、雪がチラチラと舞ってきます。

 最低気温-1.2℃(00時18分)。
 平年より3℃ほど高めですが、曇り空と舞い散る雪で、なんだか寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160222

 気圧配置は北日本中心の西高東低 冬型
 北陸以北の日本海側には、お約束の雪雲が観測されていて・・・
 等圧線が混雑している北海道では、西岸付近で暴風雪になっている所もあるようです。

 一方、西~東日本は、太平洋側を中心に高気圧の冬晴れ優勢
 ただ、寒気が南下し、昨日より寒くなった所が多いようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けた模様。
 そして、太平洋岸と日本海を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進していることが分かります。

 上空から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が弱まり、北海道の冬型も次第に緩み・・・
 好天パワーによって、高気圧の晴天域が北日本まで拡大してくることが予想されますが・・・

 東シナ海には次の上空の浅い気圧の谷が接近中
 また、大陸奥深くからも次の上空の気圧の谷が南下していることがわかります。

 今日は天気が回復しても、明日は下り坂???

 まずは今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM22日160222
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて、日本付近の偏西風の強風帯(水色の矢印)に大きな蛇行は見られず・・・東西方向に比較的ゆるやかに流れることが予想されています。
 この状態・・・専門の用語で「ゾーナル」なんて呼んだりするんですが・・・偏西風がゾーナルの場合、一般的に低気圧や高気圧がスムースに通過したり、偏西風の位置次第で天気変化が緩やかになったりします。

 具体的には・・・今日は太平洋沖と日本海を、上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過しますけど・・・尾根が低い(蛇行が弱い)ので、持ち合わせている好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)も弱く・・・天気がモリモリ回復するわけにはいかないと思われます。

 また、本州上を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するものの・・・谷が浅い(蛇行が浅い)ので、悪天パワーも弱く・・・大崩れはしないと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・日本海を北東進する上空の気圧の尾根に対応して、高気圧が東北南部を東進し、足早に太平洋側に抜けるようですが・・・高気圧の晴天域は高気圧の中心に近い東北付近のみ

 太平洋に抜けた高気圧と朝鮮半島付近の高気圧に挟まれ、気圧の谷に位置する東日本付近は・・・上空の浅い気圧の谷の通過に対応して、弱い降水域あるいは下層雲(灰色のエリア)に覆われ・・・晴天域優勢というわけにはいかないようです。

 また、関東沖では、偏西風強風帯の強まりとともに、弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側の湾曲域)が次第に深まり、降水域が活発化してくる模様。

 さらに、偏西風強風帯が強まり、次の上空の気圧の谷が接近してくる東シナ海方面では、気圧の谷が深まり低気圧まで発生し・・・降水域が九州南西岸に接近することが予想されています。

 ということで・・・今日の日本付近・・・冬型の気圧配置がゆるんでも、スパッと回復するわけではなさそうですね。


 それでは以上のチェックポイントを思い出しながら・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160222
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルと同様、高気圧の中心が東北南部付近を南東に移動することが予想されていますけど・・・高気圧の晴天エリアは虫食いだらけ

 高気圧の勢力がいまひとつ届かない北海道では西岸中心に下層雲がかかり続け、風の収束線付近では局地的に雪雲が発生して、雪が降り続く模様。
 
 また、東日本沖には弱い気圧の谷に伴う下層雲の帯停滞し・・・今夜にかけて南東風の収束線に沿って降水帯が発生
 明日朝には低気圧まで発生し・・・0℃以下の寒気が太平洋岸まで南下する中・・・降水域が関東沿岸にかかり始めることが予想されています。
 ということは・・・関東付近は雲がかかりやすく・・・明日朝には冷たい雨だけでなく、雪が舞う可能性も・・・

 また、今夜、東シナ海で発生する低気圧は・・・北東側に活発な降水域を伴いながら北東進
 南西諸島~九州~四国では、今夜以降、下り坂に向かうことが予想されています。
 (日中は、降水域に先行する中上層の雲がかかり曇りベース)

 そして・・・冬型の気圧配置がゆるんでも、移動してくる高気圧は少々北寄り
 いわゆる北高型の気圧配置になるので、高気圧から吹き出す北寄りの風が優勢になるため、(地形の影響を受けにくい上空約1500m)0℃ラインは太平洋側まで南下したままで推移することになりそうです。

 続いて・・・下り坂が予想される明日の空模様

GSM23日160222
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 時間が無くて、気温の様子を書き込めませんでしたが・・・

 明日も0℃ラインは太平洋岸まで南下したまま。
 関東沖に発生する低気圧、そして東シナ海を北東進する低気圧・・・降水域が陸地にかかれば、標高の高い所では雪になる可能性がありますけど・・・

 今のところ・・・関東沖の低気圧は早々に陸地から離れていくので、雨や雪が降ったとしても比較的短時間
 東シナ海の低気圧も陸地から離れて通過しそうですから・・・九州山地や四国山地などの標高の高い所を除き雪の可能性は低く・・・
 雨が降ったとしても、九州南部や南西諸島方面を除いて弱い雨で済みそうです。
 (低気圧のコース次第で状況が大きく変化するので、今夜の天気予報は再チェックしてくださいね)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大北半球上空の寒気160222 拡大GSM22日160222 拡大GSM23日160222 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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初春の嵐過ぎ、冬の嵐へ。西日本は回復へ。向こう一週間の天気は?(160221)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 この週末も荒れ模様

 この先の天気変化が気になる方も多いでしょうから・・・・
 今日は最初に、向こう一週間の空模様をザックリとチェックしておきたいと思います。

GSM6コマ160221
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)ですが・・・

 週の前半、24日(水)までは日替わりの天気変化
 月曜日は移動性高気圧に覆われて天気が回復するものの・・・
 火曜日は日本海と太平洋岸を低気圧が北東進して下り坂に。
 2つの低気圧に挟まれる日本付近・・・うまくいけば、相対的な高圧部になって大崩れはないかもしれません(最悪パターンは太平洋側でも雪)。
 そして、水曜日には西高東低 冬型が強まり寒気も南下
 急速に冬らしい寒さが強まり、日本海側では降雪が活発化することが予想されています。

 一方、週の後半、27日(土)にかけては強弱あれど西高東低 冬型の気圧配置が続く模様。
 日本海側には(地形の影響を受けにくい上空約1500m)-10℃以下の寒気が南下し、寒波襲来といった空模様が続くことが予想されます。

 ということで、前半は日替わり、後半は「冬と」いった空模様になりそうですが・・・
 ちょっと気になるのが・・・27日(土)、東シナ海に予想されている次の次の南岸低気圧

GSM28日160221
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 そこで、同じくGSMモデル翌28日(日)の空模様をチェックしてみると・・・「計算値通りに推移したとすれば」、長時間ではありませんけど、東日本の太平洋側で降雪の可能性大

 あくまで「計算値通りに推移したとすれば」で・・・今後、南岸低気圧の通過位置が大きく変化する可能性がありますから、心配するような段階ではありませんけど・・・来週末の天気を気にしながら週間予報をチェックする際は、日曜日の天気マークや降水確率、そして気温に注目してくださいね。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)を見ても・・・

週間気温グラフ160221

 24日(水)までは、日替わりの天気変化に合わせるように気温も乱高下
 その後は冬型の気圧配置と寒気の南下に対応して、平年を下回り続けることが予想されています。

 そして28日(日)・・・予想にバラツキはありそうですが、「今のところ」気温は平年を下回る可能性大。
 そこに南岸低気圧がやってくれば・・・太平洋側で雪になるのか?ならないのか??・・・やはり気になるところですよね??

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 ということで・・・ここからは今日の空模様

野尻湖畔160221

 昨日からKasayanは、新潟県境の信濃町、野尻湖畔の山小屋に来ています。

 昨夜は強い雨
 朝方、強い北風が吹き抜けた後・・・写真のように木々の間からいったん青空が見えましたが・・・早くも雪がチラチラと降り始めました。
 風向きが北に変わり、寒気が南下してきたのかも?

 ちなみに信濃町の最低気温は、平年を大きく上回るプラスの1.7℃(07時44分)。
 夜明け以降、気温が下がり続けているようですから、朝より日中のほうが寒くなるかもしれません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160221

 昨日から荒れ模様の天気をもたらしている低気圧・・・発達しながら三陸沖を北東進中

 低気圧に近い道東付近では、湿った雪による暴風雪になっていて、積雪が急増中
 着雪による被害などが心配されます。

 一方、低気圧が通過した西~東日本西高東低 冬型の気圧配置が強まり始めていて・・・日本海沿岸には雨・雪雲が観測されています。
 また、等圧線も混雑し、冷たい北西風が強まり始めている模様。
 この北西風が昨日流入した暖気を南に押し出し、野尻湖畔では雪になっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、西から接近中
 これから冬型の気圧配置が強まってきそうですが・・・・
 

 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM21日160221
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本には、今夜にかけて-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近・通過する模様。
 上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)とオホーツク海に発生する悪天パワーの親分=寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)によって、冬型の気圧配置がピークを迎えることになります。

 また、東日本でも、南西から西北西に変化する偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、悪天パワーを持った上空の気圧の谷が断続的に通過
 冬型の空模様を維持することが予想されますが・・・

 西日本には夜にかけて、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近
 天気が急速に回復することが想定されます。

 そして、このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・低気圧オホーツク海で寒冷渦直下に入り、発達のピークを迎え、速度を落とす模様。
 東日本を通過する上空の気圧の谷の悪天パワーも加わって、午前中は全国的に等圧線が混雑し、西高東低 冬型の気圧配置が最盛期を迎えることが予想されています。
 このため、日本海側では北陸以北で降水(雪)が活発化するようですが・・・

 一方、上空の気圧の尾根の接近に対応して、西日本には高気圧が張り出してくる模様。
 夜にかけて冬型の気圧配置は西からゆるみ西日本では晴天域が拡大してくることがわかります。

 ということで・・・嵐の後の冬型は長続きしないようですが・・・・

 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160221
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 北海道は、午前中、低気圧に近い道東付近で湿雪の暴風雪になった後、夜にかけ西部中心の降雪に変化。
 北西風の収束線付近で、局地的に風雪が強まることが予想されています。

 また、北陸付近では、午前中、北西風の収束線付近で局地的に雨が強まった後・・・・
 日本海で活発化する西北西風の収束線が、-6℃以下の寒気とともに上陸する夕方以降、今度は降雪が活発化することが予想されています。
 一方、西日本東日本の太平洋側では・・・比較的早く回復に向かう模様。

 そして明日は・・・朝から高気圧の晴天域に覆われそうですけど・・・・

MSM高層160221

 明日午前9時の上層雲の様子をチェックしてみると・・・西日本は高曇り

 晴天の時間は短く、早々に曇り空優勢の天気になるかもしれません。

 ということで・・・目まぐるしい天気変化、気温変化が予想される明日以降、つきなみですけど体調管理、ご注意ください。

気象情報160221
 
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拡大GSM6コマ160221 拡大GSM28日160221 拡大GSM21日160221
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低気圧 急発達!強雨・強風・高波・雪崩・融雪警戒!!明日は冬へ(160220)


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 Kasayanの住む長野市・・・

菅平160220

 昨日までの快晴とは一転、どんよりとした曇り空になっています。

 雲の毛布?によって放射冷却現象は強まっておらず、最低気温は平年を6℃ほど上回るプラスの2.1℃(06時23分)を記録しています。

北アルプス160220

 ただ・・・地上付近は比較的乾燥しているらしく、70キロ離れた北アルプスは槍ヶ岳までハッキリと見ることができます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160220

 東日本付近には東海上に抜けた高気圧が勢力を残していて、概ね曇りになっているようですが、高気圧の中心に近い関東沿岸では晴れている所もあるようです。

 一方、低気圧や前線が接近している西日本では、南西諸島や九州付近を中心に活発な雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・大陸東岸付近から、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が深まりながら南東進中
 天気予報だけでなく、ニュースでも伝えられているように・・・九州付近の低気圧が急速に発達しながら本州南岸付近を北東進することが予想されます。


 ということで、今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM20日160220
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日中は、東シナ海~九州南岸付近を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北東進
 西日本の太平洋側を中心に悪天傾向が予想されますが・・・

 にかけて朝鮮半島方面にも、-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が南東進
 本州上の偏西風の強風帯(水色の矢印)が強まるとともに、日本海側にも悪天パワーが降り注ぐようにり、東日本も含めて、広範囲で悪天傾向が強まることが想定されます。

 そして、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日中は、九州南岸付近の低気圧が、東シナ海を北東進する上空の気圧の谷にドリブル?されて、発達しながら西日本の太平洋岸を北東進
 低気圧東側で強まる南寄りの風に乗って流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって、太平洋側を中心に横殴りの激しい雨になることが予想されます。

 そしてになると・・・朝鮮半島付近に南下してくる上空の気圧の谷の悪天パワーも加わって、低気圧はさらに発達を続け・・・強まる偏西風の影響で北東進の速度を上げる模様。

 また、低気圧に吹き込む南寄りの風もさらに強まって、春の陽気をもたらす(地形の影響を受けにくい上空約1500m)10℃以上の暖気(湿り気=雨の原料も含む)が流れ込むようになり・・・
 暖湿気の入り口にあたる太平洋側を中心に暴風雨になることが予想されています。


 続いて、雨の降り方をもう少し詳しく・・・
 気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図を使って、雨雲が強まりやすい場所・・・すなわち暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)がタップリと流れ込み、上昇気流が活発化する場所(前線など)の様子をチェックしていきましょう。

相当温位160220
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)
 午前中強い暖湿気(濃い水色エリア)の流入域は南西諸島付近
 そこそこの暖湿気(灰色エリア)が西日本の太平洋側に流入することがわかります。
 このため西日本では、比較的乾燥した空気の上に暖湿気が滑り上がる前線付近(黄色の点線)や、風の収束線、そして暖湿気がぶつかって上昇気流が活発化する山岳風上斜面を中心に雨が活発化することが予想されます。

 そして・・・低気圧の発達とともに強い暖湿気東海~関東の太平洋岸まで流入
 前線付近を中心に激しい雨になることが予想されます。

 また、上空に寒気が無くても、強い暖湿気が流れ込むことによって、相対的に大気の状態も不安定に

SSI160220

 SSIという大気の安定度の指数をチェックすると・・・夕方以降、関東付近を中心に大気の状態がかなり不安定になることが予想されています(黄色・オレンジエリア)。

 激しい雨と強い風に加えて・・・特に上昇気流が活発化しやすい前線付近や風の収束線付近を中心に、落雷や突風・・・条件次第では竜巻の発生も予想されます。

 先週末は、日本海を低気圧が発達しながら北東進したため、寒冷前線が通過するタイミングで強い雨が降り、大気の状態が不安定になりましたけど・・・今日は低気圧本体が本州上を通過
 低気圧の速度が上がるとはいえ、前回よりも影響が長時間続くことが考えられますから、、前回以上に激しい現象、トータルの降水量・・・そして、雪崩や落雪等に注意をする必要があると思います。


 それでは以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160220
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 詳しくは、アニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・・

 今夜、低気圧が発達しながら関東付近を通過するタイミングで、前線付近だけでなく、低気圧の北側でも風の収束線が形成され、降水が活発化することがわかります。

 ちょうど中部山岳や関東北部の積雪の多い山岳地帯にあたりますから・・・激しい雨による雪崩、さらには雪融けも加わり土砂災害の危険性も高まるかも???
 先週末の雨より、今回はやっかいかもしれませんね。


 なお、明日は低気圧が北海道方面に進むため、急速に西高東低 冬型の気圧配置が強まります。

GSM21日160220
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 時間の関係上、GSMモデルの原図に上空の気温の様子だけ書き込みをしておいたので、興味のある方は、今日の空模様のチェック方法を参考に、明日の天気変化の原因や具体的な空模様を・・・予報と照らし合わせながら考えてみてください

 また、気象庁からは、今日~明日の激しい天気変化に関して「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」(リンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されていますので、防災事項だけ抜粋して引用しておきます。

気象情報160220

 そして・・・恒例の北半球上空の寒気

北半球上空の寒気160220
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 -42℃以下の寒気塊が北海道方面に迫っているのがわかりますよね?

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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