気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2016年04月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

連休の天気 最新データ。北海道はゆっくり回復。北陸周辺 今夜から大気不安定?(160430)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は早朝から外出するので、ブログ更新にあまり時間がとれません。

 いつもの作図はしておきましたので、昨日の記事等を参考にして・・・
 気象庁発表の予報を具体的な空模様としてイメージしたり、予報の安全マージン(当たりやすさ、ハズレやすさ、ハズレた場合にどうなるのか?)を考えていただけると幸いです。

 まずは連日お伝えしているゴールデンウィークの空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)でまとめておきました。

GSM7コマ160430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 いつものように注釈を書き込む時間がなく、不本意ながら単に生のデータをお伝えするだけですけど・・・

 幸い、6日(日)までは昨日の記事にご紹介したデータとほぼ同様。
 予報が安定してきているということですから・・・

 昨日の記事を参考に・・・明日1日日中の北陸~東北周辺、2日~4日にかけての気圧の谷の影響に注目して空模様をイメージして・・・
 今日11時に発表される最新の週間予報を、具体的な空模様として把握していただきたいと思います。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 続いて、今日の空模様。
 予報のスタートラインにあたる今朝の実況は・・・

実況160430

 西高東低 冬型の気圧配置。
 
 北陸以北の日本海側中心に弱い雨雲・雪雲が観測されています。
 そして北海道付近は発達した低気圧の影響で、等圧線が大混雑。
 今朝も低気圧に吹き込む北寄りの強風た吹き荒れていると思われます。

 ただ、衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は概ね東海上へ。
 天気は回復傾向のようですが・・・

 北朝鮮付近を小さな上空の気圧の谷が南東進中。
 この上空の気圧の谷・・・連日予想されていて、今夜以降北陸周辺に、局地的な影響をもたらすことが心配されます。

 で・・・今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデルを使って詳しくチェック。

GSM30日160430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 必要なことは図中に書き込んでおきましたが・・・

 高気圧西側から流れ込む下層暖湿気(雨の原料)と、上空の気圧の谷とともに流れ込む-20℃前後の上空寒気・・・そして上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワーが相まって、北陸~東北南部周辺では、局地的に大気の状態が不安定になるおそれがあります。

 気になるのは春山シーズンの中部山岳地帯への影響。

SSI160430

 SSIという大気の安定度の指数を見ても、今夜から大気の不安定エリア(オレンジ色)が接近してくることがわかります。


 では具体的にどんな空模様になるのか???
 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って今日~明朝の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ160430
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 北海道を除いて、日中は概ねまずまずの天気で推移しそうですが・・・

 夕方以降、北陸~東北南部にGSMモデル以上に活発な降水域が予想されています。

 降水エリアや降水の強さに関してGSMモデルとMSMモデルと微妙に異なることはしばしばありますけど・・・
 そんな時は予報がハズレやすいと考えて、「命にかかわるアウトドアの作業やレジャー」に関しては悪い傾向の予想を採用しておくのが吉。

 そこで、MSMモデルを中部山岳地帯に拡大。

中部流線アニメ160430
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今日19時~21時の予想をアニメにしておきましたが・・・
 長野県北部の山々、そして群馬県の北部の山々などではにわか雨が予想されています。

 また、寒気の南下の程度によっては、落雷や突風のおそれがあると考えておいたほうが良いかもしれません。

 ちなみに05時発表の長野県北部の予報に「所により雨」という文字はありません。

 ただ・・・石橋を叩いて渡る(渡らないことも?)Kasayan的には・・・
 登山や春スキーを考えている方は、万が一に備えて天気の崩れもイメージしておいたほうが良いと思います。
 それが命にかかわるアウトドアレジャーで長生きする秘訣だから・・・

 今日はこれにて失礼いたします。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM6コマ160430 拡大GSM160430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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 可能な限り返信いたします。

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大型連休の天気 最新データ。今日は季節逆戻り。明朝は遅霜注意!(160429)


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 ゴールデンウィークが始まりましたが・・・Kasayanはいつものように金曜日のバタバタ。
 コメントが少なくなるかもしれませんが・・・なんとか頑張ってみることにします。


 ところで、大型連休開始早々、今日北海道では雪(吹雪も)、本州の高い山でも雪・・・なんて伝えられています。
 そんな冬に逆戻りしたような今日の空模様は後で詳しくチェックするとして・・・

 明日以降の空模様・・・10連休の方のために8日(日)まで
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとチェックしておきました。

 まず目先・・・明日30日(土)の空模様

GSM30日160429

 北海道は降雪は弱まるものの、引き続き道東中心に等圧線が混雑
 北寄りの強い風と高波が続くと思われます。

 一方、西~東日本は、高気圧の晴天域優勢
 高気圧西側から暖気が流れ込み始め、厳しい寒の戻りも解消に向かうと思われますが・・・

 冬型の気圧配置がゆるむタイミングのお約束・・・放射冷却が強まって、朝は遅霜が心配されます。
 暖冬傾向で生育が進んでいる農作物への影響が気になるところ。

 そしてもう一つ気になるのが・・・日本海を南東進する小低気圧(低圧部のままかも?)。
 上空に寒気(-24℃前後)を伴っていて、地上付近には高気圧の西側から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んでくることも予想されていますから・・・小低気圧の周辺では大気の状態が不安定になることが予想されます。
 
 続いて、小低気圧の影響が気になる明後日5月1日(日)の空模様

GSM1日160429

 小低気圧は上空に寒気を伴ったまま新潟県付近に上陸する模様。
 北陸~東北南部~関東甲信北部に降水域が予想されていますが・・・
 この降水域・・・単なるにわか雨をもたらす雲ならいいんですけど・・・条件次第では雷雲になることも考えられます。

 そして雷雲になった場合、影響が心配されるのが、春山登山や春スキーシーズンの中部山岳地帯
 30日にいったん回復した後の天気の急変ですから、気象遭難が発生しやすいパターン
 このブログでは連日お伝えしてきましたけど、例年遭難が発生する大型連休・・・今年こそは遭難ゼロになって欲しいと思います。

 では・・・続いて8日(日)までの空模様をまとめてご紹介。

GSMGW7コマ160429

 昨日の記事でご紹介したものとほぼ同様。

 2日(月)~4日(みどりの日)にかけては、引き続き深い気圧の谷(発達した低気圧や前線)が通過することが予想されています。
 これだけ大々的な崩れについては、ラジオを聞きながら天気図を書くだけでも簡単に予想できるはずですから、山岳遭難の心配はないと思いますけど・・・行楽にはあいにくの空模様
 ただ、降っている時間帯は3日間のうち1日弱?ですから、夜に降るなら行楽への影響は小さめ
 降り出しのタイミングと止むタイミングをコマメにチェックして行楽を楽しんでくださいね。

 そして・・・6日以降前線が通過する模様。
 これも一時的な雨で済むかも???・・・といった感じですから、降るタイミングがいつになるのか?週間予報に注目していただきたいと思います。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)

週間気温グラフ160429

 強い寒の戻りは1日(日)まで
 2日(月)以降は、平年を上回り、初夏の陽気になる所があるかもしれません。

 今度は紫外線や熱中症に注意!!・・・ですね。
 
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 では、ここから今日、昭和の日の空模様

菅平160429

 長野市の雨は上がって乾いた青空が広がってきました。

北アルプス160429

 北アルプス南部・・・いわゆる表銀座の山々もハッキリ。

 最低気温は8.2℃(06時13分)で、平年並みかやや高めになっています。
 これから北風とともに寒気が南下し、気温の上昇が鈍化すると思われますが・・・

 そんな今朝の実況

実況160429

 昨日の雨を降らせた低気圧は、発達しながら三陸沖へ
 日本付近は西高東低 冬型の気圧配置になっています。

 また、低気圧の西側からは北風に乗って寒気が南下中
 西日本から寒気が流れ込み始めていますが、北海道ではすでに道東中心に降雪が優勢
 積雪になったり、吹雪いている所もあるようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北日本には、大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 また、西日本でも上空の気圧の谷東進中
 
 これから冬型の気圧配置が完成し・・・厳しい寒の戻りがピークを迎えると思われますが・・・

 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日160429
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日の悪天をもたらした上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は東海上に抜けましたが・・・
 後続の上空の気圧の谷が、-20℃~-30℃以下の晩冬の寒気を伴って接近・通過
 北日本には、雪雲を空高く発達させる-30℃以下の(この時期としてはかなり強い)寒気が流れ込むことがわかります。
 したがって、これからが冬型の気圧配置のピーク

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・低気圧さらに発達しながら北海道の東を北東進し・・・西高東低 冬型の気圧配置が強まり・・・
 東~北日本中心北寄りの風が強まって、寒気が南下
 高い山で雪を降らせるチカラを持った(地形の影響を受けにくい上空約1500m0℃以下の寒気が・・・午前中は西日本・・・午後は東日本に流れ込んでくることが予想されています。

 したがって、冬型のお約束・・・日本海側の脊梁山脈中心に予想されている降水域は・・・非常に冷たい横殴りの雨に。
 北アルプスや志賀高原をはじめ、標高の高い山では雪になることが予想されます。

 そして-5℃以下の寒気が南下する北海道では雪主体に。

 春山登山シーズンですけど・・・山は間違いなく冬・・・ですよね!


 それでは以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160429
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 紫色は下層雲。

 日本海側の降水(雪)は、次第に弱まりながらも今夜にかけて続く模様。

 一方北海道では、今夜以降平地で雪を降らせるチカラを持った-6℃以下の寒気の南下が強まり、広範囲で吹雪いてくると思われます。

 北アルプス北部や立山方面、谷川岳方面・・・入山している方の様子が気になります。
 また、雪や雨の影響が少ない八ヶ岳や中央アルプス、南アルプスも風が強め。
 一時的には耐風姿勢が求められるような突風も心配されますが・・・遭難が無いことを祈ります
 
短期予報解説資料160429

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

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拡大GSM160429
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ゴールデンウィークの天気 最新データ。今日は全国的に雨模様、明日は春山要警戒!(160428)


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 長い方で10連休と言われている今年のゴールデンウィーク

 10日間の空模様が、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の予測期間内に、ようやく収まりました。

 野球で遠投をする際、遠くに投げるほどコントロールが難しくなりますけど・・・
 スーパーコンピューターのシミュレーションも同様、未来の予測ほど低気圧や高気圧の影響範囲、通過のタイミング等のズレが大きくなります
 明日からの6日間については予想が安定し始めていますけど、その先はあくまで外出の予定を立てるときの目安程度と考えて、以下のデータをご覧いただきたいと思います。

GSMGW10コマ160428
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 詳しくは図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 昨日の記事でご紹介した24時間前の計算値と同様29日(昭和の日)~1日(日)にかけては「強い寒の戻り」「大気の状態が不安定」な期間。
 冬型が強まる明日29日は、北海道で吹雪、本州の高い山では降雪の可能性・・・そして1日は、上空に寒気を伴った低気圧が東北を通過し、東~北日本で大気の状態が不安定になることが読み取れます。

 とうことで・・・連休出だしの3日間は、平地ではまずまずの天気の所が多いものの、冬型の影響を受けやすい北日本や、不安定な大気の影響を受けやすい春山にとっては要注意期間
 厳しい寒の戻りが予想されますから、特に農家の方は、遅霜にも注意をする必要があります。

 また、2日(月)~4日(みどりの日)にかけては、深い気圧の谷(低気圧や前線)が日本付近をゆっくりと通過
 気圧の谷が通過するタイミングで、強い南風と活発な雨になることがわかります。

 この3日間は・・・残念ながら全国的に荒れ模様の天気になることも予想されますから、予報をコマメにチェックして、雨の降り出し、止むタイミングをしっかり把握し、貴重な晴天を有効に使う必要がありそうです。

 そして5日(こどもの日)以降・・・とりあえず5日(こどもの日)は、北日本を除いて回復傾向の空模様が、数回連続して予想されていますけど・・・
 6日(金)以降の空模様については・・・北日本に低気圧が進み、寒冷前線が本州を通過することが予想されているものの・・・日替わりで低気圧や高気圧の影響範囲、前線の影響範囲や通過のタイミングに変化が見られ・・・まだ不確定といったほうがイイかもしれません。

 現時点では、今日11時に発表される最新の週間予報とGSMモデルを照らし合わせながら、向こう一週間の空模様を具体的にイメージして、多少の安全マージンをとった行楽の計画を立てていただき・・・

 5日以降の空模様については、GSMモデルをあくまで目安として考え、一時的な天気の崩れに対応できる準備をしておくのがイイかな??と思います。
 (明日以降も最新データをご紹介する予定です)

 では・・・以上10日間の空模様が予想される根拠・・・空模様の骨格といえる上空の気圧配置や寒気の様子を確認しておきましょう。

週間高層天気図160428
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 29日~1日にかけて厳しい寒の戻りや不安定な大気をもたらす原因は、北日本を通過する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)や、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)、ということがわかります。

 そしてこの期間、地形の影響を受けにくい上空約1500mでは、高い山で雪を降らせるチカラを持った0℃以下の寒気が太平洋側まで南下
 厳しい寒の戻りになることも納得できます。
 (寒冷渦の通過位置と南への影響次第で、状況が好転も悪化もしそうです)

 そして、荒れ模様の天気が予想されている2日~4日にかけては、寒冷渦が南側に上空の気圧の谷を伴って通過
 寒冷渦や上空の気圧の谷から降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、西からゆっくりと天気が崩れることがわかります。
 (寒冷渦と上空の気圧の谷の通過タイミングによって天気マークが変化するはず)

 現時点で、空模様の骨格・・・向こう一週間は、かなり固まってきたようですけど・・・
 まだまだ微妙は変化はあるはずですから・・・どんな変化があるのか??を、空模様の骨格からあらかじめ想定して、計画には余裕を持つようにしてくださいね。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データは・・・

週間気温グラフ160428

 西日本では今夜から・・・東~北日本では明日~明後日・・・平年を大きく下回る厳しい寒の戻りが予想されていて、この予想については、ほぼ間違いないと思われます。

 連休のスタートをくじかれるようですけど・・・例年とは異なり今年の山は間違いなく冬山になっているはずですから・・・春山登山、春山スキーを予定している方は、根拠のない「大丈夫だろう」という考えは捨てて、慎重な行動をされることをおススメします。

       府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 それでは、ここから今日の空模様

菅平160428

 Kasayanの住む長野市は、昨夜から雨
 少し大きめの雨粒が路面から音を立てています。

 最低気温は12.1℃(06時01分)。
 平年を5℃ほど上回っていますけど、なんだか肌寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160428

 低気圧が発達しながら西日本を北東進中

 低気圧に向かって南西から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み、低気圧の北東側を中心に活発な雨雲が広がっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中
 また、大陸の寒気を運ぶ偏西風に沿って、別の上空の気圧の谷北日本方面に進んでいることがわかります。

 ということで・・・今後も広範囲で下り坂の状態が続くと思われますが・・・

 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日160428
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて・・・
 北日本には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-25℃以下の寒気を伴い接近

 また、西~東日本を、これまた悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-15℃以下の寒気を伴い、深まりながら通過することが分かります。
 もはや誰が見ても下り坂のカタチで・・・上空でも寒気と暖気が反時計回りに混じり合おうとするチカラ(低気圧の渦を強めるチカラ)が働いていることがイメージできると思います。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷に押されるように、低気圧が発達しながら北東進
 全国的に等圧線が混雑して風が強まり・・・低気圧南側から暖かく湿った風が流入
 低気圧東側を回り込むように、雨雲が活発化することが予想されています。

 さらに、寒冷渦の接近に伴って、低気圧北側にも雨雲が拡大
 道南でも、南東の強風とまとまった雨になることがわかります。

 また、低気圧が通過した後の西日本には、強い北風に乗って寒気が南下
 午前中、日本海中部に位置している(地形の影響を受けにくい上空約1500m)5℃線が、夜になると一気に四国の太平洋側まで南下
 急速に気温が下がり・・・記事冒頭でご紹介した、今夜以降の”厳しい寒の戻り”が始まることがわかります。


 続いて、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込むことによって、大気の状態が不安定になるエリアを・・・SSIという大気の安定度の指数で確認しておきましょう。

SSI160428

 午前中は、低気圧の北東側・・・近畿付近で大気の状態が不安定に(オレンジエリア)。
 夜にかけて、東日本で大気の状態が不安定になることがわかります。

 低気圧や前線近傍が中心で・・・エリアは時々刻々と変化すると思いますが・・・短時間の強い雨、落雷、突風にも要注意!!ということになりそうです。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

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 紫色は下層雲。

 必要なことはアニメ中に書き込んでおきましたけど・・・

 Kasayanの住む長野県北部・・・北アルプスや北信五岳、志賀高原方面には、今夜以降、高い山で雪を降らせる(地形の影響を受けにくい上空約1500m0℃以下の寒気が南下

 雪の壁が楽しめる志賀草津ルートなどではチェーン規制になるかも??
 また、北アルプス、立山などでは猛吹雪になることも想定されます。

 雪が降りにくい太平洋側の山でも、強い北風が吹いて荒れ模様の天気が予想されますから・・・
 繰り返しになりますが、春山登山、春スキーには十分注意してくださいね。

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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拡大GSMGW10コマ160428 拡大週間高層160428 拡大GSM160428
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西から下り坂。荒れ模様の天気に?ゴールデンウィークの天気 最新データは??(160427)


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 いよいよ連休終盤、07日(土)の空模様まで、シミュレーションの範囲内に入ってきました。

GSM連休9コマ160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 さすがに9コマ・・・作図が大変でした。
 でも・・・昨日のデータ(昨日の記事参照)と比較すると、大きな変化は見られません。

 29日(昭和の日)~1日(日)までは冬型の気圧配置や強い寒気の南下に伴い強い寒の戻りがあったり(高い山や北海道では降雪の可能性)・・・上空に寒気を伴う低気圧が通過して、大気の状態が不安定になったり(東日本以北で落雷や突風のおそれ)。
 西~東日本の太平洋側を中心にまずまずの天気が予想されるものの、引き続き春山登山や春スキーには注意を要する空模様が予想されています。

 そして、2日(月)~4日(みどりの日)は、深い気圧の谷(低気圧や前線)が通過
 西から下り坂に向かい、気圧の谷が通過するタイミングで南風が強まるとともに激しい雨になることが予想されています(全国的に荒れ模様の天気)。

 続く5日(こどもの日)~7日(土)にかけては南高北低の気圧配置
 北海道方面低気圧の通過に伴い周期的に雨が降ったり、風の強い状態が継続するものの・・・
 西~東日本高気圧の晴天域優勢
 高気圧西側から流れ込む暖気のよって、気温の上昇が予想されます(北と西で天気分断)。

 ということで、「計算値どおりになるとすれば」連休は大きく3日周期で天気傾向が大きく変化するようですけど・・・
 それぞれの悪天の原因をザックリとチェック。

 29日(昭和の日)からの3日間・・・冬型、強い寒の戻り、不安定な大気の原因・・・
 地上の空模様の骨格といえる上空約5500mの気圧配置や気温の様子をチェックしてみると・・・

GSM連休500図3コマ160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します:時間に誤り。09時です)

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)や寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-30℃以下の晩冬の寒気を伴って通過するため。

 大型連休期間は地上の気温が急速に上がるため、晩冬の上空寒気が流れ込むと大気の状態が不安定に。
 しばしば連休中に竜巻等の激しい現象が発生することがありますけど・・・今年もそんな兆候が感じられます。
 (春山では急速な天気・気温変化として危険性が高まりますよね)
 
 また、2日(月)~4日(みどりの日)の3日間・・・深い気圧の谷の通過によって大雨になる原因・・・気温に水蒸気を加味した相当温位図という特殊な天気図を見ると・・・

GSM連休相当温位3コマ160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します。時間に誤り09時です)

 非常に強い暖湿気(雨の原料)が、発達する低気圧に向かって流れ込むから。

 暖湿気が流入する地域の山岳風上斜面や、前線帯(黄色の点線)付近では上昇気流が活発化して、雨雲が特に空高く成長
 激しい雨や落雷・突風をもたらすことが心配されます。

 多少の違いはあれど、2日連続、ほぼ同様のシミュレーションがはじき出されていますから・・・GSMモデルを現時点の一つの指針として考えて・・・
 最寄りの地域の週間予報(マークだけでなく降水確率も)とGSMモデル見比べ予報の安全マージンを考えつつ未来の空模様をイメージして・・・アウトドアレジャーの準備を行なうとともに、ゆとりを持った計画を立てていただきたいと思います。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ160427

 昨日に引き続き、29日(昭和の日)~30日(土)にかけて、非常に強い寒の戻りが予想されています。

 当然のことですが、春山登山では冬の装備が間違いなく必要。
 そして、リンゴ等、果樹の開花が進んでいる地域では、遅霜による農業被害が無いよう、霜注意報にアンテナを立てていただきたいと思います(明日も最新のデータをご紹介いたします)。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、ここからは今日の空模様

菅平160427

 Kasayanの住む長野市は晴れ・・・ですが、水蒸気が多く白っぽい青空
 視程が悪く、北アルプスを見ることが出来ません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160427

 東~北日本では、沿海州方面から南東進中の高気圧の晴天域が広がっているようですが・・・

 九州方面では、早すぎた梅雨前線?が北上
 前線上の低気圧が九州南部に接近していて・・・さらに、その北側に新たな低気圧が発生し、九州西岸へと進んでいることがわかります。

 このため天気は西から下り坂
 西日本には大きな雨雲がかかり始めていて・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道に位置する南西諸島方面には、前線の活発なライン状の雨雲が接近しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 天気はまだまだ下り坂に向かいそうですけど・・・・


 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしておきましょう。

GSM27日160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北海道の北(サハリン付近)では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-30℃以下の晩冬の寒気を伴いながら断続的に通過する模様。
 影響範囲は北海道に及ばないと思われますが、少々微妙なところ。

 また、東日本では、日中、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過するため、好天ベースで推移すると思われますが・・・

 夜にかけて上空の気圧の谷西日本に接近し・・・上空の浅い気圧の谷北陸付近へと北東進。
 すでに雨が降り出している西日本では、さらに天気が悪化して・・・
 東日本でも次第に下り坂に向かうことが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・西日本の2つの低気圧が、動きの遅い上空の気圧の谷に対応して、非常にゆっくりと北東進
 九州方面に長時間雨を降らせるとともに・・・夕方以降は東日本にも雨を降らせ始めることが予想されています。

 一方、北日本方面には上空の気圧の尾根に対応して高気圧が移動
 サハリン付近の上空の気圧の谷の影響もほとんどなく、概ね晴天で推移することが予想されています。

 なお、日差しがあれば25℃以上の夏日、曇天・雨天では20℃以上の暖かさをもたらす10℃ライン日中、関東甲信付近まで北上
 西日本では雨でも20℃超え、東日本では25℃以上の夏日になる所があると思われます。
 

 ということで・・・今日は西日本中心にまとまった雨が予想されていますが・・・
 そんな雨の降り方をイメージするために・・・雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子を、相当温位図という特殊な天気図で確認しておきましょう(GWの天気でご紹介したものとおなじです)。

相当温位160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 西日本には2つの低気圧があって、いずれも北東進することが予想されていますけど・・・

 2つの低気圧に向かって暖湿気の流れ込みが活発化する模様。
 午前中は九州西岸付近・・・夜には西日本西部の広範囲に流れ込むことがわかります。

 このため、上昇気流が強まりやすい山岳風上斜面や前線(黄色の点線)付近で雨雲が特に活発化
 九州山地など、被災地の山沿いで雨が強まることが心配されます。

 そして、強い暖湿気が流れ込むと、上空に寒気が流れ込んでいなくても相対的に大気の状態が不安定に

SSI160427

 SSIという大気の安定度の指数をチェックすると、今夜以降、九州では全域で大気の状態が非常に不安定になることがわかります(オレンジエリア)。

 雨雲が組織化して非常に激しい雨になったり、落雷や突風等の激しい現象の発生も予想されますから、今日も実況重視・・・気象レーダーアメダスをチェックしながら早めの対応をしていただきたいと思います。
 

 それでは最後・・・以上のチェックポイントをおさらいしつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160427
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 こうやってみると、風と風がぶつかる場所・・・収束線(黄色の点線)付近で降水が活発化することがわかります。
 そして、収束線の位置は時々刻々と変化
 3時間毎の・・・いわゆるピンポイント天気予報などでは十分に表現できない雨の降り方になることがイメージできると思います。

 今日は気象庁発表の短期予報の予報文(以下にURLを紹介)をチェックして(ピンポイント予報は一番最初の降り出しのタイミングの参考程度にして)大ざっぱな天気変化をイメージし、安全マージンを大きめに取った予定を立てられることをおススメしておきます。

 もちろん、目先の雨雲レーダーでチェックすることも効果的ですね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM9コマ160427拡大500図3コマ160427拡大相当温位3コマ160427拡大GSM160427拡大相当温位160427
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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ゴールデンウィークの天気最新データ!今日はまずまず明日は下り坂(160426)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日もゴールデンウィークの天気の最新データから。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM連休6コマ160426
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 昨日の計算値と同様の傾向・・・
 29日(昭和の日)~1日(日)までは冬型の気圧配置や強い寒気の南下に伴い、大気の状態が不安定になったり、寒の戻りがあったり・・・
 29日(昭和の日)を除けば、大崩れはなさそうですけど・・・東日本以北での春山登山や春スキーでは、遭難の多発が心配されるような変わりやすい天気と気温の低下が心配されます。

 また、2日(月)~4日(みどりの日)は、深い気圧の谷(低気圧や前線)が通過
 気圧の谷が通過するタイミングで南風が強まるとともに激しい雨になることが予想されています。

 で・・・これらの悪天の原因ですが・・・

500図連休6コマ160426
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 地上の空模様の骨格・・・上空約5500mの気圧配置と気温の様子をチェックしてみると・・・
 
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った「寒気を伴う上空の気圧の谷」や、悪天パワーの親分といえる「寒冷渦」(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)だということがわかります。

 いずれも寒気を伴っていますから・・・地上の気温が上がってくるこの季節、地上と上空の大きな温度差によって大気の状態を不安定にして、悪天パワーによって発生した雨雲を空高く成長させたり、雷雲にする働きがあります。

 また、地上付近にも寒気が南下

週間気温グラフ160426

 向こう一週間の気温傾向(平年差)をチェックしてみると・・・

 -30℃以下の冬の寒気を伴う寒冷渦と上空の気圧の谷が通過する29日(昭和の日)から30日(土)にかけて、平年を大きく下回る”寒の戻り”が予想されています。

 2日~4日にかけての気圧の谷の通過については、天気図を見れば誰でも荒天を察知することができますけど・・・
 30日~1日にかけての一時的、地域限定の荒天については・・・一時的に天気が好転することもありますし、天気図にも悪天の特徴が見られませんから・・・なかなか問題意識を持ちにくいと思われます。
 ましてや、低体温症等を引き起こす寒の戻りの程度のついては、普通の天気図だけではわかりません。

 春山遭難多発のパターンといえそうですから、天気予報番組では少々早めに注意喚起を始めたほうがイイかもしれません(このブログをお読みの方は、石橋をたたいて渡る方だと思いますので、空振り歓迎で慎重な準備と計画立案をお願いします)。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、ここからは今日の空模様

野尻湖160426

 Kasayanは、新潟県境の信濃町、野尻湖畔の山小屋に来ています。

 早朝は薄い霧が出ていましたが、夜明けとともに青空が広がって、妙高山の残雪が輝き始めています。

タラの芽160426

 天気チェックの合間に散歩に出ると、タラの芽の最盛期

 わずか5分ほどでレジ袋一杯のタラの芽を採ることができました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160426

 相変わらず南海上には、早すぎた梅雨前線?が停滞中
 南西諸島や九州南部に断続的に雨雲がかかり続けています。

 また、北日本には上空に寒気を伴った小低気圧接近中
 大気の状態が不安定になって、弱い雨雲が北海道に散在しているのがわかります。

 その他の地域は高気圧の晴天域が優勢になっているようですが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、寒気を伴い北日本に接近中
 北海道を中心に天気はまだまだ下り坂と思われます。

 一方、西日本でも上空の気圧の谷が南東進中
 こちらは上空の気圧の谷が太平洋に抜けた後、前線が停滞する南西諸島を除いて一時的に回復へ
 朝鮮半島から好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近するため、日中は西~東日本とともに好天ベースで推移することが考えられます。


 ということで今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM26日160426
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日中西~東日本を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過
 天気は好天ベースで推移しそうですが・・・

 夜にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北東進
 早くも西から下り坂に向かうことが考えられます。

 一方、北日本は、今夜にかけて-30℃以下の冬の寒気を伴った上空の気圧の谷が断続的に通過
 大気の状態が不安定になって、雨雲、雪雲が局地的に強まったり弱まったりを繰り返すと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・前線の降水帯が停滞し、太平洋高気圧縁辺から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込む南西諸島では断続的に雨が降り続くものの・・・
 上空の気圧の尾根が通過する西~東日本は概ね晴天で推移

 上空の気圧の谷が接近するになると、東シナ海~九州方面で下り坂に向かうことが予想されています。

 一方、寒気を伴った上空の気圧の谷が断続的に通過する北海道方面・・・小低気圧が通過
 地上に0℃以下の寒気が流れ込んでいるため、大気の状態はそれほど不安定にならないと思われますが・・・それでも局地的にザッと降る雨などに注意をしておいたほうがイイと思われます。

 
 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160426
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 アニメ中の書き込みをお読みいただけば、特にコメントは必要ないと思いますけど・・・
 九州方面では再び今夜から雨になりそうですね。


 なお、本格的な下り坂に向かいそうな明日の空模様もザックリまとめておきました。

GSM27日160426
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 九州方面・・・次第に風雨が強まる模様。

 東日本も夜には下り坂

 28日(木)にかけて少々荒れ模様の天気になることも想定されますから、ご注意ください。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM8コマ160426拡大500図6コマ連休160426拡大GSM160426拡大GSM27日160426
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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