気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2016年07月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

猛暑の夏空優勢も北海道は雨模様。東日本はにわか雨・雷雨。向こう一週間の空模様は?(160731)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 7月も今日で終わり。
 梅雨明けの発表もひと段落して、「普通なら」いよいよ本格的な夏ということになりりますけど・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)で、向こう一週間の天気をチェックしてみると・・・

GSM6コマ160731
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 南海上を見ても太平洋高気圧は見当たらず、はるか東に中心を持つ高気圧に覆われ続ける模様。

 高気圧西側縁辺の南風暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を東日本付近に運び込み続け毎日のようににわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。

 また、高気圧北側に位置する北海道付近は、前線や低気圧(気圧の谷?)の通り道
 周期的に降水域が予想されています。

 さらに、週末にかけて東シナ海付近と、小笠原付近に熱帯低気圧「と思われる?」低圧部が北上してくることがわかります。

 ということで、しつこいようですけど「梅雨明け十日」の安定した夏空は無し!
 午前中は蒸し暑くて雲が多めの晴天、午後はにわか雨や雷雨という変わりやすい天気が続きそうですが・・・

 念のためアメリカの気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)もチェック。

GFS6コマ160731

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨夜発生した台風4号は大陸に進むので、影響は先島諸島付近限定で済みそうですけど・・・
 やはり東日本中心に、にわか雨又は雷雨と思われる降水域連日のように予想されています。

 そして・・・気象庁発表のGSMモデルと同様、週の後半にかけて南東海上熱帯低気圧「と思われる」低気圧が北上することも予想されています(東シナ海の低気圧は???)。

 現時点では北東方向に遠ざかり、直接の影響はないと思われますけど・・・
 関東付近に北上してくる熱帯低気圧を見ると・・・Kasayanは1999年の夏を思い出します。

 Kasayanが東京の某放送局のウェザーセンターの統括デスクをしていたときのこと・・・
 来週と同様、東海上から張り出す高気圧の縁を熱帯低気圧が関東南岸に接近(当時は「弱い熱帯低気圧」という表現をしていました)。
 関東西部の山沿いで400ミリを超える大雨になり、盆休みで賑わう丹沢の玄倉川でキャンパーが増水した川に流されて、13人が亡くなるという大事故がありました。

 この事故をうけて、放送局の天気予報担当者からは、早い時期から激しい雷雨の発生を伝えていたにも関わら大事故が発生したのは「弱い熱帯低気圧」という表現が不適切だからではないか?という声が上がりはじめ・・・

 Kasayanがいた放送局が他系列局の天気担当者(T系列のMさん、N系列のKさん、F系列のMさんなど)に呼びかけ、連携して気象庁に「弱い」という表現を止めることを申し入れを行い、その結果、単に「熱帯低気圧」という表現に変更することが決まった・・・という出来事があったのです。

 その年の秋・・・Kasayanは退職してヨットの整備に専念、翌年ヨットで日本一周の旅に出かけたのですが・・・
 あれから16年あまり・・・もはや「弱い熱帯低気圧」という表現が使われていたことすら知らない方も多いと思います。
 ただ、今でもKasayanは、天気図上にあの年と似たコースで接近してくる「熱帯低気圧」を見るとドキッとしてしまうのです。

 今年の夏も、「決して弱くない熱帯低気圧」の接近に注意が必要になるかもしれませんね?

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     【台風4号予想進路図】
     気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
     米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
                       https://metoc.ndbc.noaa.gov/web/guest/jtwc


 ずいぶん寄り道してしまいましたけど、ここからは今日の空模様・・・

菅平160731

 今朝の長野市・・・夜明け頃東の空では透き通った空気の中、南北の細長い雲が何本も連なって、関東方面から長野県方向に流れ込んでいました。

 今朝の実況をチェックしてみると・・・

実況160731
 (昨日までは熱帯低気圧に発達すると思われていた)低圧部南東海上を北上中
 低圧部の北側から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が関東方面に流れ込んでいて、沿岸には南西から北東方向に雨雲の帯が発生・・・房総半島方面に接近していることがわかります。
 (長野市から東に見えた雲は、この雨雲の露払いの雲?)

 また、衛星の水蒸気画像を見ると、同じく南東海上上空ではUCL(上層寒冷低気圧と呼ばれる寒冷渦の一種)が北西進中
 地上に暖かく湿った空気が流れ込むだけではなく、上空にも(なんと南から)寒気が流入することがわかります。

 ということは・・・数日前からお伝えしているように、関東を中心に東日本の大気は不安定に
 広範囲で落雷や突風等の発生が予想されますが・・・


 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM31日160731
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたUCL(Upper Cold Low:上層寒冷低気圧)が関東方面にジワジワと北上
 -5℃以下の寒気の渦が、太平洋から北上してくることがわかります。

 また、日本海では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が、-5℃以下の寒気を伴って、断続的に北海道方面に北東進
 東日本では、北と南から寒気が流れ込み、大気の状態が不安定に。
 北陸以北の日本海沿岸や北海道では下り坂に向かうことが考えられます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・UCLの北東側で低気圧が発生
 夜には南東側でも低気圧が発生
 UCL北東側の低気圧が関東東岸に接近し、低気圧北側から流れ込む暖かく湿った北東風によって、比較的広範囲に降水域が予想されています。
 上空に寒気が流れ込んで大気の状態が不安定になっているはずですから・・・この降水域、雷を伴う可能性が高そうですが・・・

 北海道付近にも、昨日より弱いものの降水帯が停滞
 日本海から流入していた暖かく湿った南西風が弱まって、昨日まで大雨をもたらしていた前線の降水帯は弱まるものの・・・
 東海上の高気圧縁辺に位置する太平洋側から暖かく湿った南風が吹き込み始め、寒気を伴った上空の気圧の谷と相まって、道東中心に降水域がかかり続けると思われます。

 なお、台風4号の北上に伴って、先島諸島方面も次第に風・波・断続的な雨が強まってきそうですね。


 続いて、今日の雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160731
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 いつものように、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 先にチェックしたとおり、関東南東海上の低気圧北側から暖かく湿った東寄りの風の吹き込んでくることが予想されています。
 そして吹き込んでくる暖かく湿った空気の先端に弱い前線帯(黄色の点線)が発生・・・
 上空の寒気が強まる中、前線帯を中心に広範囲でにわか雨や激しい雷雨が予想されるわけですけど・・・

 Kasayanが気になるのは東海上に中心を持つ高気圧からの吹き出しと思われる乾燥した空気のエリア(オレンジエリア)。
 夜にかけて次第に暖かく湿った空気押しつぶされ、小さくなることが予想されているものの、関東甲信付近の雷雨の発生を抑制する方向に働くのでは???なんて気がしています。

 もちろん気象庁や天気予報番組が伝えているように、広範囲での雷雨の発生を想定しておくべき状況であることに間違いありませんが・・・
 ひょっとしたら激しい雷雨というよりは単なる通り雨で推移したり、雷雨の発生地域が高い山などを中心とした限定的なものになるかも???なんていう「予感」もしています。

 実は今日、地元放送局で使う雷雨のインターバル撮影映像を撮影する予定。
 どこに撮影に行くべきか??とても悩む状況です。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 午後西日本でも中国山地や四国山地など、海風が収束しやすい地域で雷雲が発達
 関東甲信の雨房総半島から降り始め夕方以降に活発化することが予想されています。

 ただ・・・関東甲信付近・・・降水域が意外と小さめ。

中部流線アニメ160731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 12時~21時のデータを拡大してみても・・・

 山岳部で降水が活発化するものの、関東平野では降水域の活発化はイマヒトツ
 上昇気流が強まりやすい北東風の収束線も強まりそうにありません。

 もしかしたら・・・予報ほどは???なんて考えてしまいますけど、それは撮影のために雷雲の発生を期待しているKasayanだから(レジャーの方、ごめんなさい)。

 計算値ごときに惑わされず、予報や注意報通り、天気の急変、落雷、突風等に十分注意するようにしてください。
 
      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM6コマ160731 拡大GSM160731 拡大相当温位160731
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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週末は大気の不安定度増す。発生可能性が高まった台風4号の動向は???(160730)


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 今日は、早朝から出かけなくてはならないので、週末2日間の空模様、そして間もなく発生しそうな台風4号について、簡単にまとめておきました。

 まず、台風4号??について

予想図3021160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 気象庁発表の今夜の予想図では、フィリピンの東で台風4号が発生することが示唆されています。

 現時点で予想進路を発表しているのは米軍(JTWC)のみですが(台湾経由で大陸に上陸を示唆)、台風が発生次第、気象庁HPでも予想進路が掲載され始めますので、気になる方は以下のURLで最新の情報をお確かめください。

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
                       https://metoc.ndbc.noaa.gov/web/guest/jtwc
 (米軍情報は世界標準時UTCで表示。日本時間換算には9時間を足してください)
 
 なお、各国が発表しているモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)は、昨夜21時初期値において以下のような進路を予想しています(ヨーロッパ中期予報センターのみ29日09時初期値)。

台風4号モデル比較160730
06日09時の予想: 図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも大陸上陸を示唆していますが、6日頃、東シナ海に熱帯低気圧??と思われる擾乱も予想しています。
 現時点で、そもそも台風4号?が大陸に上陸するのか?も含めて非常に不明確な状態ですが、台風や熱帯低気圧の直接の影響はなくとも、間接的に暖湿気(雨の原料)の影響を受けて、西日本で大雨になるシナリオも想定されますから、天気予報チェックの際は横目で今後の動向をチェックしていただきたいと思います。


 続いて今日30日(土)の空模様

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使ってチェック。

GSM30日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日はコメントを書く時間がありませんので、昨日の記事を参考に、図中の書き込みをお読みいただき、今日の天気のチェックポイントを把握していただければ幸いです。

 続いて、より具体的な空模様を、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使ってチェック。

全国流線アニメ160730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 気象庁等が発表している天気予報と照らし合わせ、頭上の空模様を具体的にイメージするための(あくまで)参考にしてください。

 続いて、明日31日(日)の空模様

GSM31日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日の空模様と連続で上空の気圧配置、地上の気圧配置を立体的にイメージしてくださいね。

 今日は日本海側中心、明日は太平洋側中心に雷雨になる可能性が高そうです。

 それでは今日はこれにて・・・行ってきます!(04時55分)

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大予想図160730拡大モデル比較160730拡大GSM30日160730拡大GSM31日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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 可能な限り返信いたします。

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北海道は大雨続き、西~東日本は猛暑の夏空。東日本中心の雷雨。週末と来週の空模様は?(160729)


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 今日は金曜・・・Kasayanは朝から仕事でバタバタ。
 コメントは少な目になるかもしれませんが、図だけは充実?させたいと思いますのでご容赦ください。


 ということで、まずは金曜恒例、週末と来週の空模様
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、ザックリとまとめておきました。

 まずは明日、30日(土)の空模様

GSM30日160729

 東から張り出す高気圧に覆われ、前線の降水帯が停滞する北海道を除いて概ね晴れベースで推移することがわかります。

 北東からの高気圧のい張り出しにより、太平洋側では南東風が優勢になり、陸地への暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流入は(海風の影響を除いて)少なめに。
 上昇気流が強まりやすい中部山岳付近や、北海道に流入する暖湿南西風の通り道になる日本海側中心に、比較的局地的な降水域(にわか雨・雷雨)が予想されています。

 ただ、南東海上からはUCL(Upper Cold Low:上層寒冷低気圧)と呼ばれる上空の寒気の渦が関東方面に北西進
 さらにUCLの南東側を、昨夜発生した熱帯低気圧も北西進
 ジワジワと下り坂の気配が見え始めます。

 続く31日(日)の空模様は・・・

GSM31日160729

 UCL(Upper Cold Low:上層寒冷低気圧)が関東付近に接近
 さらに、熱帯低気圧伊豆諸島付近を北上することが予想されています。

 東から張り出していた高気圧が次第に痩せ細り、本州の東で等圧線が混雑
 南東~東風が強まることで熱帯低気圧と太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が東日本に流れ込みはじめ、UCLの-5℃以下の寒気と相まって大気の状態が不安定になるため、関東甲信付近に活発な降水域(にわか雨・雷雨)が予想されています。

 ということで、この週末は次第に夕立のエリアが拡大(中部山岳中心から関東甲信の平野部へ)するようですが・・・

 来週、月曜日以降も・・・

GSM来週160729
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 日本海を南下してくる寒気と太平洋から北上してきたUCLの寒気が合体
 一つの大きな寒気の渦になって、本州上に広く停滞することが予想されています。

 また、熱帯低気圧が運んできた暖湿気(雨の原料)が本州上に留まるとともに、東海上の高気圧西側縁辺の南東風が運び込む暖湿気も加わって、週末にかけてずっと大気の状態が不安定・・・連日の雷雨が予想されています。

 さらに・・・東シナ海の大陸沿岸を(×印にしておきましたけど・・・)台風4号「かもしれない」低気圧が北上
 九州付近に活発な降水域が迫ってくることが予想されています。
 (台風4号??の動向が気になる方は、記事最後にURLを掲載したヨーロッパ中期予報センターやアメリカの気象機関のデータをチェックしてくださいね。)

GSM高層週末160729
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは、30日(土)~1日(月)上空約5500mの寒気と、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の様子をまとめたモノ。

 北と南の上空寒気が合体したところに、熱帯低気圧の暖湿気(雨の原料)が流れ込み大気の状態が不安定になることがイメージできると思います。

 ということで・・・・梅雨明けの発表はありましたけど連日の雨
 東海が梅雨明けしたときの不安定な大気によるにわか雨や雷雨、そして先週のオホーツク海高気圧による低温や雨を”梅雨の雨”とカウントしていたのなら、この雨も”梅雨の雨とカウントしてもいいんじゃない?”と言いたくなるような空模様です。

 いずれにしても、海も山もアウトドアのレジャーは要注意!!・・・ですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 それでは、ここから今日の空模様

菅平160729

 今朝の長野市曇り空ですが・・・午前8時頃、雲の隙間から強い日射しが射し込み始めました。

 最低気温は24.6℃(05時01分)。
 熱帯夜ギリギリの暑さになっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160729

 東海上から高気圧が張り出し、北海道付近に梅雨前線が停滞。
 気圧配置や雨雲のエリアは昨日とほとんど変化していませんが・・・・

 沖縄付近にあった熱帯低気圧は天気図上から消滅し・・・代わって、小笠原の南に熱帯低気圧が出現しました。
 さらに、フィリピンの東には、今夜までに熱帯低気圧に昇格しそうな低気圧があって・・・先にご覧いただいたように、気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)では、台風4号?として大陸沿岸に進みそうな気配を見せ始めています。

 ということで、南の海上はにわかに騒がしくなってきましたが・・・
 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデルを使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM29日160729
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけても気圧配置や降水域に大きな変化は見られず。
 上空の太平洋高気圧(高度5880m:サブハイ)が日本付近を覆い続け南東海上からはUCL(Upper Cold Low:上層寒冷低気圧:大陸の寒気が東海上を大きく迂回して南から流入)が北上していることがわかります。

 そして上空の太平洋高気圧北側の南西偏西風エリアでは、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-5℃以下の寒気を伴いながら断続的に北海道方面へと北東進。

 西~東日本は概ね好天ベース(猛暑夏空ベース?)で、北海道だけが下り坂ベースということがわかります。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日本付近は上空の太平洋高気圧に対応して、東海上に中心を持つ高気圧の晴天域が優勢

 太平洋沿岸では高気圧吹き出しの東風が優勢なので、海上の暖かく湿った空気の陸地への流入は海風次第
 中部山岳(長野県付近)や、北陸の山沿い中心に局地的な降水域(にわか雨・雷雨)が予想されているだけです(だけ・・・といっても夏山登山にとっては困りものですけど)。

 一方、上空の太平洋高気圧から外れる北海道には、若干北上傾向に梅雨前線の降水帯が停滞(活発な蝦夷梅雨)。
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで今日も断続的に降水が活発化すると思われます。 


 続いて、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みに様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160729
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・・

 太平洋沿岸には、東海上の高気圧から比較的乾燥した空気がクサビのように流入
 連日暖湿気が流れ込んでいた東日本ですが、ここにきて暖湿気の流れ込みが弱まることがわかります。

 もっとも、日本海では引き続き南西風がインド洋生まれの暖湿気を北海道に輸送中
 日本海の暖湿気の通り道の位置や海風の強さによって、日本海側中心のにわか雨・雷雨の発生が予想されます。

 また、暖湿気の流入域では、高温になればなるほど大気の状態が不安定に。
 暖湿気の流入の弱い太平洋側でも、気温の上昇次第では山沿いを中心ににわか雨や雷雨の発生が予想されます。

 ということで・・・いつもならSSIという大気の安定度の指数の図をご紹介するんですが・・・
 実は図を使用させていただいていた気象会社が昨日破産・・・HPも閉鎖され図の使用は不可能に。
 Kasayanが気象会社に勤めていた頃の同僚が社長をしていたので非常に残念なことになってしまいました。
 発雷確率というデータもあるんですけど、統計的手法(過去のデータをもとにした計算式)も使用されているため、できれば生データのSSIを使いたかったんですけど・・・多数地点を手計算するわけにもいかず・・・今日は掲載不可能です。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160729
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 紫色は下層雲。

 今日も中部山岳付近に局地的な降水域(にわか雨・雷雨)が予想されていますけど・・・
 どうも、日没以降に活発化する気配。

 本当にこのような傾向になるのか???
 実況と照らして昨日の予想がイマヒトツだったので眉に唾をつけたくなる状況。

中部流線アニメ160729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 中部山岳付近を拡大(15時~21時)しておきましたが・・・・

 上昇気流が活発化する風の収束線(黄色の点線)付近の方は、降水が予想されていなくても、気象レーダーを使って実況重視で安全対策をしていただきたいと思います。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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拡大来週160729拡大高層160729拡大GSM160729拡大相当温位160729
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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上空では西から、地上では東から高気圧優勢。高温・晴天優勢に。週末は次第に大気不安定?(160728)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨日、Kasayanの住む長野市で雷雨が発生
 例によって、積乱雲が発達する様子をインターバル撮影してみました。


(冒頭アメダスで風の収束の様子。後半にはレーダー画像が表示されます)

  You Tube Kasayanのチャンネル: https://www.youtube.com/user/kasayangw

 日本海から吹き込む北風と、軽井沢から長野市にかけて吹き込む南東風長野市南部でぶつかり上昇気流が活発化
 ほぼ同じ場所に積乱雲が留まっていました。


 さて・・・昨日の記事で、仮に今日、関東甲信の梅雨明けが発表されたとしても、週末、そして来週にかけて大気の不安定な状態が続くことを書きました。
 では、最新のデータではどのようになっているでしょうか???

GSM3コマ160728
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、29日(金)~31日(日)の空模様(夕立が発生しやすい15時の予想)をまとめておきました。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・上空の太平洋高気圧(サブハイなんて呼ばれます)が、北海道より南側を覆い続けることがわかります。
 このため上空から乾燥した熱風が吹き降り、広範囲で猛暑になることが考えられるわけですけど・・・

 31日(日)にかけて、東日本付近で上空の太平洋高気圧が痩せ細り・・・日本海では悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-5℃以下の寒気を伴いながら北東進・・・太平洋では、UCL上層寒冷低気圧:Upper Cold Low)と呼ばれる-5℃以下の寒気の反時計回りの渦接近してくることが予想されています。

 このため(中部山岳地帯を含む)関東甲信越付近大気の状態が不安定に。
 悪天パワーによって、積乱雲が空高く成長することが予想されます。

 そして、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・29日(金)~30日(土)にかけて、暖かく湿った南西風(暖湿気=雨の原料)の通り道になる日本海側では広範囲の降水域・・・海風が暖かく湿った空気を運び込む太平洋側では局地的に、にわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。
 (北アルプス付近では比較的広範囲。中央アルプスや南アルプス付近では局地的な雷雨?雷雲の拡大エリアは雷雲を押し流す上空の風次第)

 そして、寒気を伴った上空の気圧の谷が通過し、UCLが関東付近に接近する31日(日)には、太平洋側も含めて東日本中心に広範囲の降水域が予想されていることがわかります。
 (中部山岳の広範囲で雷雨のおそれ)

 この週末、金曜日あたりから中部山岳に入山される方も多いと思いますが・・・
 入山当初は頭上の雷雨(横からの落雷もありますけど)に遭遇しなかったとしても、入山3日目から遭遇の確率が高まり・・・UCLと上空の気圧の谷の寒気が一体化する月曜日以降は発達した雷雲に遭遇する可能性がかなり高まると思われます。

 ただ、これはあくまで計算値を素直に読んだだけのことで・・・強い日射しに照らされた山岳斜面では思わぬ所に雷雲が発生しますから、安全マージンは十分にとらねばなりません。
 しつこいようですが、今日梅雨明けの発表があったとしても「梅雨明け十日」の安定した夏山にはならないと考えて、余裕のある登山計画を立てるようにしてくださいね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 さて、ここからは今日の空模様

菅平160728

 昨日の雷雨の名残でしょうか???・・・長野市曇り空優勢。
 周辺の山々はタップリの水蒸気に覆われ、北アルプスも見ることができません。

 最低気温は24.1℃(05時23分)。
 熱帯夜ギリギリの蒸し暑い朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160728

 日本付近は引き続き東海上に中心を持つ高気圧に覆われ続けています。
 このため、西~東日本は晴れている所が多いようですけど・・・

 高気圧の張り出しの軸(気圧の尾根)が本州の太平洋岸に位置しているため、太平洋側暖かく湿った南東風(暖湿気=雨の原料)が流入しやすい状態。
 太平洋側ではやや曇りがちの空模様になっていて、沿岸部の所々に小さな雨雲が観測されています。

 一方、高気圧の北側に位置する北海道付近には、低気圧が進み、梅雨前線が停滞中
 高気圧の北側(背中?)を南西から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、道南中心に活発な雨雲が観測されています。

 そして気になるのは・・・沖縄付近に発生した熱帯低気圧
 週末のアウトドアレジャーを目前に、ドキッとした方も多いんじゃないでしょうか?

 そこで、久々・・・普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化をチェックしておきました。

予想図アニメ160728
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 沖縄付近の熱帯低気圧・・・上空の北東風(実況の衛星画像参照)に流され南西方向に弱まりながら遠ざかることが予想されています。
 熱帯低気圧の影響はかなり限定的で済みそうですね。

 なお、大雨が続いている北海道付近では、明日夜にかけても梅雨前線が停滞する模様。
 また、東海上の高気圧の張り出し軸も(上空のUCLの北上に伴って)やや北上する傾向。
 具体的な空模様は、冒頭でご紹介したGSMモデルを参考にイメージしていただきたいと思います。
 (明日夜までにフィリピン付近で発生する熱帯低気圧。今後台風4号になる可能性もありますので、各国のシミュレーションの生データを、記事最後に簡単にまとめておきました)


 それでは、今日の空模様・・・・いつものように気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM28日160728
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 こちらも上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置からチェックしていきますが・・・
 西日本を覆っている上空の太平洋高気圧(オレンジエリア:高度5880m サブハイ)が東北北部にまで勢力を強める模様。
 (テレビの天気予報で、この上空の太平洋高気圧を示して「太平洋高気圧が張り出すので、関東甲信でも梅雨明け」という解説をする解説者も多いので、「東から高気圧が張り出しているのになんで??」と感じられている方もいらっしゃると思いますけど・・・解説者が「太平洋高気圧」と呼んでいるモノはこの上空の太平洋高気圧のことです)

  上空から乾燥した熱風が吹き降りて、北海道以外では猛暑の晴天が優勢になることが予想されます。

 ただ、上空の太平洋高気圧の勢力が及ばない北海道は、-5℃以下の寒気を運ぶ偏西風の通り道
 さらに悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過し、大気の不安定な状態が続き、周期的に雨雲(雷雲)が活発化すると思われます。

 なお、沖縄付近の熱帯低気圧・・・東シナ海に中心を持つ上空の太平洋高気圧東側の弱い北東風に乗って南西進することがわかりますよね?

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・西~東日本東から張り出す高気圧に覆われ、晴天域優勢に。
 日射しが強まる地域を中心に暑い夏空になることが予想されます。

 もっとも、高気圧南側から暖かく湿った南東風の流入が継続。
 太平洋沿岸では雲が取れにくく、南東風が上昇気流に転じやすい山岳中心ににわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。
 そして、この南東風・・・脊梁山脈を越える際にフェーン現象を引き起こす可能性も
 風下にあたる日本海側では猛暑日続出の厳しい暑さになることが考えられます。

 一方、高気圧の北側に位置する北海道には低気圧や前線の降水帯が停滞
 高気圧北側・・・日本海から暖かく湿った南西風が吹き込んで、上空の気圧の谷が通過するタイミングで、断続的に降水が活発化することが想定されます。


 続いて、雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160728
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって、気温に水蒸気を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 東シナ海から日本海を経て北海道に流れ込む暖湿気の通り道と、南東海上から西~東日本の太平洋岸に流れ込む暖湿気の通り道がわかりますけど・・・

 日本海側の暖湿気の通り道の流れのほうが活発(強風速)。
 北海道の梅雨前線付近では、今夜にかけても大雨が予想されます。

 一方、太平洋岸に流れ込む暖湿気の通り道は、沿岸で北西風に転じて風速も弱め
 上空の寒気も弱く、暖湿気の濃さ(相当温位)も日本海側より薄いため・・・下層雲は広がりやすいものの・・・中部山岳地帯など、上昇気流が特に強まりやすい地域中心のにわか雨・雷雨になることが考えられます。
 (関東甲信で梅雨明けの発表があったとしても、スパッと抜けるような夏空の梅雨明けにはならない?)


 そして、強い暖湿気の通り道になる日本海側や、(上空寒気も南下して)前線が停滞する北海道付近を中心に大気の状態が不安定に。

SSI160728

 SSIという大気の安定度の指数を見ても、そんな傾向が読み取れます。
 

 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160728
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 紫色は下層雲。

 GSMモデルと同様、北海道では大雨が続き、西~東日本では高い山中心のにわか雨や雷雨
 そして太平洋岸は曇りがち・・・ということが読み取れます。

 例によって、関東甲信越付近の様子・・・12時~18時の予想を拡大しておきましたが・・・

中部流線アニメ160728
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 上空の寒気が抜けている上に、上空の太平洋高気圧からの下降気流で雷雲の頭が押さえつけられるため、にわか雨・雷雨の降水域は局地的

 長野県南部の高い山中心になりそうですけど、風の収束線付近(黄色の点線)は要注意
 北アルプスも局地的な降水域しか予想されていませんけど、すぐ北側は暖湿気の通り道ですから、安全マージンは大きめにとっておいたほうがイイと思います。


 なお、最後は・・・明後日までにフィリピン東岸付近に発生が予想されている熱帯低気圧の動向

モデル比較2日以降160728

 ザッと目を通したシミュレーションを並べただけですけど・・・大陸東岸を北上させるものあり、九州方面に接近させるものあり・・・まだまだ判断できるような段階ではありません(ヨーロッパ中期予報センターのシミュレーションでは明確に計算されておらず)。

 ただ、来週後半九州方面に大雨???(他の地域ではゲリラ雷雨?)をもたらすシナリオも考えられますから、来週は熱帯低気圧の動向に注意したいところです。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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東~北日本中心に大気の状態不安定。北海道では大雨も。西日本でも夕立注意。週末も雷雨多発??(160727)


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 今週末は7月最後の休日
 梅雨明けを待ちかねて、海や山に出かける予定を立てている方も多いでしょうから、今日は週末の空模様からチェックしたいと思います。

 まずは30日(土)の空模様

GSM30日160727
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使ってまとめておきました。
 (空模様の骨格と言われる上空約5500mの簡易的な気圧配置と気温も掲載しておきました)

 日本付近は一日を通して東海上の地上の高気圧、そして(かなり北寄りの)上空の太平洋高気圧(オレンジの点線)に覆われ続けるようですが・・・

 上空の太平洋高気圧の中心(山頂)は九州の西日本のはるか東の海上の2か所に位置していて、本州付近は日本海~北日本を中心とする上空の気圧の谷の場(オレンジの点線のクビレ部分)。
 日本海を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-5℃以下の寒気を伴って東進し・・・
 さらに南東海上からも 悪天パワーを持ったUCL(上層寒冷低気圧:Upper Cold Low)が接近してくることが予想されています。
 このため悪天パワーが地上に降り注ぐとともに、大気の状態も不安定に

 加えて地上では、太平洋高気圧の縁を回るように暖かく湿った南寄りの風(暖湿気=雨の原料)が吹き込んでくるため・・・
 上空に寒気が流れ込む東~北日本日本海側中心に、気温が上昇する夜にかけて、にわか雨や雷雨と思われる活発な降水域が予想されています。

 続いて、31日(日)の空模様

GSM31日160727
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上空の太平洋高気圧(オレンジの点線)は、東~北日本付近でさらにクビレて・・・
 北日本上空の気圧の谷が通過・・・そして、関東付近UCLが接近
 -5℃以下の寒気が東海付近まで南下し続けることも予想されています。

 このため、にわか雨や雷雨のエリアが拡大し、さらに活発化
 2日連続、広範囲でにわか雨・雷雨になる可能性が高くなっています。
 (一方、上空の太平洋高気圧直下に位置する西日本では猛暑がランクアップするかも?)

 このブログでは繰り返しお伝えしてきましたけど、今年は「梅雨明け十日」と呼ばれる安定した晴天は望めません
 第一回目の山の日を目前にして登山を予定している方も多いと思いますけど、いつもより早めに目的地に到着できるゆとりのある登山計画を立てていただきたいと思います。

 登山好きの方ならご存じの方もいらっしゃると思いますが、昭和42年、西穂独標で松本深志高校の学生11人が一瞬の雷撃で即死した大事故の発生日時は8月1日午後1時40分。
 一般的に言われる午後2時の目的地到着では遅すぎる場合もあるのです。

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 さて、ここからは今日の空模様

菅平160727

 Kasayanの住む長野市・・・今朝も周辺の山々には水墨画のような層雲がかかる曇り空
 昨日の雨の水蒸気がタップリと溜まっているようですが・・・
 午前7時過ぎから青空が広がり始めました

 最低気温20℃ちょうど(02時36分)。
 過ごしやすい朝を迎えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160727

 朝鮮半島付近低気圧と前線が北東に進んでいるものの、日本付近東海上に中心を持つ高気圧のエリア
 ただ、高気圧のパワーが十分に届いていないため、高気圧の西の端に位置する東シナ海、そして高気圧南側から太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んでいます。

 このため、暖かく湿った空気の通り道に対応して、関東沖や北海道西岸付近に雨雲が観測されているわけですが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、北海道の東では寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がゆっくりと北上中
 沿海州では寒気を運ぶ偏西風が吹き込んでいて、北海道付近で両者がぶつかり、上空の気圧配置の変化が非常に遅くなっていることがわかります。


 では今夜にかけて空模様がどのように変化するのか???
 こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM27日160727
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・やはり今夜にかけても空模様の骨格に大きな変化はありません

 ただ、今夜にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北陸~北日本に接近・通過
 これに伴い-5℃以下の上空寒気は東海上に抜けるようですけど、東~北日本の回復はイマヒトツ・・・と思われます。

 一方、西日本方面には、上空の太平洋高気圧が張り出す模様。
 今日も晴天ベース・・・猛暑が続くと思われますが・・・

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日本海を北東進する上空の気圧の谷に対応して、朝鮮半島付近の低気圧と前線の降水域北海道へ
 上空の寒気と、(等圧線の混雑に伴い)吹込みが強まる暖湿南東風によって大気の状態も不安定になり、横殴りの激しい雷雨になることが予想されます。

 また、暖湿南風の通り道にあたる関東甲信付近には、にわか雨・雷雨と思われる降水域。
 西日本の山沿いにも、高温による雷雨と思われる局地的な降水域が予想されています。


 ということで、東~北日本中心に今日も雨の降りやすい状態が続くようですが・・・
 そんな雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160727
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 朝鮮半島南部から日本海にはインド洋生まれの暖湿気が流入
 そして太平洋側には、南海上生まれの暖湿気が流入

 日本海では(梅雨?)前線(黄色の点線)付近で雨雲が活発化し・・・
 本州上では、潜在的な弱い前線帯(風の収束線)付近中心に局地的な雨雲が活発化すると思われます。

 そして、これらの地域では大気の状態も不安定に

SSI160727

 SSIという大気の安定度の指数をチェックすると、昨日に引き続き、暖湿気の通り道に沿って日本海側中心に、広範囲で大気の状態が不安定(オレンジ色)になることがわかります。

 これらの地域(中部山岳も含まれますね)では、落雷や突風にも注意!!


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

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 GSMモデルでチェックしたように、北日本の暖湿南東風の収束線付近を中心に降水が活発化するようですが・・・
 東日本付近南風の収束線付近を中心に、局地的に活発な降水が予想されています。

 天気予報の解説者の多くが明日28日(木)の梅雨明けを予想していますけど(予想といっても気象庁の週間予報の天気マークの並びだけを根拠にしている人も多そうですが)・・・
 明日朝、関東付近は下層雲と局地的な降水域が予想されています。

 梅雨明けの発表・・・どうなりますやら???

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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 【オマケ】
 天気の話ではありませんが、今月末でVHSビデオの生産が終わるというニュースがありました。
 
 Kasayanは、気象予報士になる21年前まで日本ビクターという会社でVHSビデオのヘッドの開発をしていましたから、このニュースには寂しさを通り越した複雑な気持ちになっています。

 Kasayanが日本ビクターに入社したころは、SONYのベータマックスとの競争真っ只中。
 VHSの開発メーカーとして、開発するビデオヘッドには世界最高性能が要求されましたから、開発のハードルは非常に高いものでしたが、20代のKasayanにとっては、努力よりも「逆転の発想」で道を切り開くことができる楽しい実験の日々でした(ベータマックスに勝利しコストダウンが仕事の中心になるまでは)。

 そんなある日、実験室で一人顕微鏡を覗いていたとき、人の気配にふと目を上げると、ミスターVHSと呼ばれた故高野さん(プロジェクトXの主人公になった方です)が興味深げに立っておられたことがありました。
 思わず顕微鏡を覗くように促し、開発に成功したばかりのヘッドを見ていたいたことが思い出されます。

 アナログ時代の日本発の最後の映像機器・・・VHSの時代が今月で終わるわけですが・・・
 沈滞気味の日本の弱電メーカーが底力を発揮し、再びVHSのように世界の生活スタイルを変えるような起死回生の製品を世界に送り出すことを祈っています。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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