気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2016年10月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西と北から下り坂。向こう一週間の空模様と寒さは?(161031)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、今週の空模様と気温傾向・・・週末には平年並みに?

 (1)週間天気図と向こう一週間の寒気の動向

妙高山冠雪161031

 昨日朝、新潟県境から撮影した妙高山の様子。
 標高1500mの赤倉観光ホテルのやや上・・・標高2000m前後から上が雪に覆われています。

 標高2307mの志賀高原 横手山では霧氷が見られただけで初冠雪はなかったようですけど・・・
 志賀高原より日本海(雪雲の生産工場)に近い妙高山では雨雲(雪雲)がかかり続け、気温の低い山頂付近で降雪になった模様。
 新潟県境にかかる橋を渡る際は、火打山など頚城山塊の雪化粧も見られました。

 ということで・・・週末に季節が前進

 月曜日ですから、向こう一週間の空模様上空の寒気の動向を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターの夜シミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM6コマ161031
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 非常に速い速度で気圧配置が変化するので一言でまとめるのは難しいですけど・・・・

 1日(火)夜、4日(金)朝、そして6日夜?・・・一時的に西高東低 冬型の気圧配置になり、寒気が南下
 目先、3日夜~4日朝が冬型と寒気南下のピークで、高い山で雪の目安=上空約1500m 0℃以下の寒気が山陰付近まで南下することが予想されています。

 週末北海道付近を低気圧が通過するようになり、西~東日本は高気圧の晴天域が優勢になり、気温も上昇しそうですけど・・・
 とりあえず週末にかけては寒さが続き、もう一歩(半歩?)季節が進むことになりそうです。

 (2)向こう一週間の気温傾向

 ついでに向こう一週間の気温傾向(平年差)もチェックしておきました。

週間気温グラフ161031

 昨日、函館で初雪が観測された北海道・・・明日が寒さのピーク
 東日本は4日(金)にかけて平年を大きく下回る状態が続く模様。
 西日本も3日(木)頃までは晩秋の寒さが続くと思われます。

 週末までは周期的に短時間の雨もありそうですから、視覚的にも体感的にも寒い一週間になりそうですね?

 2、今日の空模様・・・西と北から下り坂?

 それでは、ここから今日の空模様・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

菅平161031

 今朝の長野市・・・青空も見えますけど高い雲が優勢です。

 最低気温は3.2℃(06時10分)。
 今季一番の冷え込みではありませんけど、平年を下回る寒さになっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況161031

 東海上に中心を持つ高気圧に覆われ、晴れている所が多いようですが・・・

 北日本には前線を伴った低気圧が接近中
 北海道西岸には前線の雨雲がかかり始めています。

 また、高気圧から最も離れた東シナ海には気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が発生。
 南西諸島や九州の西に雨雲が観測され始めています(8時過ぎから九州西岸に雨雲がかかり始めています)。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北海道を通過した後、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近する模様。
 低気圧や前線が活発化し、北海道はますます下り坂に向かうと思われます。

 また、九州付近も上空の気圧の尾根が通過した後、上空の浅い気圧の谷が接近する模様。
 東シナ海の気圧の谷が深まり、下り坂に向かうと思われます。

 そして先行する上空の気圧の尾根が通過する東日本・・・午前中はまずまずの天気で推移しそうですが???

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM161031
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北海道には、今夜にかけて-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が接近・通過
 大気の状態が不安定になり、下り坂に向かうことに。

 また、西~東日本の太平洋岸では偏西風の強風帯(水色の矢印)が強まる模様。
 そして、偏西風強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大域)が弱まりながら断続的に東進することが予想されています。
 このため、西~東日本は次第に下り坂で・・・西ほど早めに下り坂に向かうことが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷に押されるように低気圧と前線が北海道を通過し、風雨が強まる模様。
 そして低気圧本体が東に抜けると同時に、寒冷前線が東北まで南下して後面に寒気が流入・・・
 -5℃以下の寒気に覆われる北海道では、夜にかけて雨が雪に変化すると思われます。

 一方、西~東日本では断続的に通過する上空の気圧の谷に対応して、東シナ海の気圧の谷降水域が活発化しながら北東進
 今夜には紀伊半島でも雨が降り始め・・・・
 偏西風強風帯の強化に伴い太平洋沖では前線が顕在化することが予想されています。

 ということで、今日は北と西から下り坂

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161031
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 確かに北と西から下り坂ですけど・・・
 今夜以降は北西からも下り坂

 上空の気圧の谷の接近・通過に伴い、日本海西部に気圧の谷が発生し、北西風の収束線に沿って降水帯が活発化
 ゆっくりと日本海側に南下することが予想されています。

 また、太平洋側では気圧の谷の降水域が前線の降水帯として帯状に変化し、関東付近にもかかり始めることがわかります。

 寒気が南下したままでの下り坂・・・明日”時雨れ”といった感じでしょうか?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM6コマ161031 拡大GSM161031  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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緩やかに天気回復も北海道は今夜遅く下り坂。高層天気図をチェックする意味?(161030)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日、Kasayanは日の出に合わせて外出しなくれはなりません。
 ブログは超簡易更新になりますけど、天気は回復傾向。

 天気傾向については図中の書き込みをお読みいただくとして・・・・

 今日はこのブログでは毎日ご紹介している高層天気図・・・「なぜ高層天気図をチェックする必要があるのか?」ということを簡単に説明したいと思います。

 1、今日の空模様・・・天気は回復傾向だけど・・・

 (1)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 時間がないので予報のスタートライン、実況はパスして・・・

 これからの空模様
・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM161030
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、「いつ?どこを?通過するのか」「谷は深まるのか?浅くなるのか?」(蛇行の大きさの変化)。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、「いつ?どこを?通過するのか」「尾根は強まるのか?弱まるのか?」(蛇行の大きさの変化)をチェックするために作図をしています(加えて谷や尾根の通過に伴う寒気の南下もチェック)。

 そして、下段の図・・・普通の天気図の原図といえる気圧配置の予想と降水量の予想を比較して(対応させて)いただいて、天気変化を立体的にイメージしていただこうとしているわけですが・・・

 ここで考えていただきたいのは、「もし上空の気圧の谷が予想より早く接近したり、深まったらどうなるのか?」ということ。

 近年、下段の図のような気圧配置や雨のエリアのシミュレーションを紹介する天気予報番組やサイトが多くなっていますけど、一見リアルに見えるシミュレーションもあくまで予想に過ぎません。
 「ギリギリ雨のエリアがかからない!!」などという見方をするのではなく、安全マージンを考えながら未来の空模様をイメージしないと、何回に一回は必ず痛い思いをするはずです。

 ただ、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置を知っておかないと十分な安全マージンを考慮することができないだけでなく、かえって無駄な安全マージンをとってしまう可能性もあります。

 Kasayanがこのように考えるようになったのは、もう16年前、ヨットで日本一周をしている最中、山口県の西の海上・・・響灘という海で大失敗を犯してから。
 上空の浅い気圧の谷が通過することを過小評価し(ほとんど見落とし)、地上の気圧配置だけをザックリとチェックして出港したため、予想以上に上空の気圧の谷が深まったことによって、周囲の視界が水の壁になるような怖い経験をしたからです。

 通常の生活ではほとんど無視できるような予想外の出来事も、海上や山では命にかかわる天気変化になります。
 普通の天気予報番組では絶対に伝えてくれない「重箱のスミをつつき破る?」ような細かなことにこだわっているブログですけど、そんな思いがあることをご理解いただき、海や山に出かける際に役立てていただければ幸いです(ちょっとわかりにくい説明になりましたけど、興味のある方はKasayanが執筆した本をお読みいただければ幸いです)。

 (2)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それではGSMモデルでチェックしたポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161030
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 紫色は下層雲。

 正直なところ、こういったリアルすぎるシミュレーションは誤解を生じやすいので、十分な解説なしに天気予報で使うのはいかがなものか?と思っています。

 「ギリギリ雨のエリアがかからないので大丈夫」・・・これがこの図を見る際、最も誤った見方です。

 必ずGSMモデルでチェックポイントを把握してから、このアニメの安全マージンを考えつつ、未来の空模様をイメージして欲しいのです。

 雨のエリアが移り変わる様子に注目してしまう気持ちも分かりますけど・・・
 黄色の点線で描き込んだ風の収束線の変化を見ながら、GSMモデルでチェックしたチェックポイントから考えられる「雨のエリアが変化する理由」を考察し、そこから安全マージンを考えていただきたいと思います。

 ということで・・・今日はちょっとわかりにくい話を書いてしまい失礼しました。

 それでは出かけてきます!(05時50分)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM161030  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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冬型 早く緩むも寒気が遅れて南下。東日本太平洋岸は不意打ちの雨?(161029)


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 ようやく週末・・・今日は一週間の余力でブログ更新をしているといった感じ。
 今日は必要最小限の図を使って、週末の天気と来週の低温傾向についてまとめておきました。

 1、向こう一週間は低温傾向

 早速ですが、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

週間気温グラフ161029

 少なくとも3日(文化の日)まで、全国的に平年を大きく下回る低温傾向が予想されています。

 最新の北半球上空の寒気の様子をチェックしてみると・・・
北半球寒気アニメ161029
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 23日(日)に北極を流れ出した寒気塊強まりながら大陸を東進

 昨夜の段階で、寒気塊の先端部分が北海道に流れ込み始めたところですから、-42℃以下の寒気を持った寒気塊の本体が通過するまで低温傾向が続くことになります。

 ただ、現在北極の寒気は枯渇中
 現在接近中の寒気塊に続く寒気があるのか?ないのか??
 ラニーニャ現象発生中の北半球上空の寒気の動向・・・(別に気象好きではないKasayanにとっても:ホントです。単にヨット好きの不良気象予報士??です)なかなか興味は尽きません。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 2、今日の空模様・・・冬型早めに解消、寒気は遅めに南下?

 それでは、ここから今日の空模様・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

菅平161029

 Kasayanの住む長野市・・・夜明け頃にサーチライトにようにオレンジの光が差し込む、ちょっと変わった朝焼けが見られました。


(4Kタイムラプス動画:南志賀~菅平高原方面の朝焼け)

 最低気温は9.7℃(07時05分)。
 夜明けとともに北(新潟県方面)から雲が流れ込み、9時前には冬によくみられるどんよりとした曇り空になりました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況161029

 昨日、西~東日本にまとまった雨を降らせた低気圧が東海上に抜け、大陸から高気圧が南東進中

 西高東低 冬型の気圧配置が強まり始めていて・・・
 各地のライブカメラを見ると、日本海沿岸では10m/s以上の強風と時雨れ模様になっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、冬の寒気を伴いながら北海道に接近中
 これから冬型の気圧配置が強まってきそうですけど・・・・

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM29日161029

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて北海道では、-30℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過
 まだまだ下り坂を降り続けると思われます。

 一方、西~東日本では・・・これといって深い上空の気圧の谷の通過は予想されていないものの、北陸付近太平洋岸偏西風の強風帯(水色の点線)が停滞する模様。
 大崩れはなさそうですけど、日本海沿岸と太平洋沿岸では、偏西風強風帯に沿って上空の浅い気圧の谷(正渦度極大域)が通過するたびに、一時的、局地的な天気の悪化が予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中西高東低 冬型の気圧配置。
 等圧線が南北に混雑して、北寄りの強風が吹き荒れ、0℃以下の寒気が南下することが予想されています。
 日本海沿岸には、偏西風強風帯と上空の浅い気圧の谷の通過に伴う時雨れの降水域
 日本海側では、「ひゅーるりひゅるりらら・・・」といった景色になりそうですけど・・・

 夜にかけて、津軽海峡付近と北陸付近の偏西風強風帯に挟まれた東北方面に、高気圧が張り出すことが予想されています。
 このため、冬型の気圧配置は北海道限定に。
 日本海側の降水域も解消することになりそうですが・・・・

 冬型の気圧配置に一歩遅れて0℃以下の寒気が関東甲信北部まで南下
 北風は弱まり始めるものの、夕方以降急速に気温が下がり始めると思われます。

 また、太平洋沿岸に延びる偏西風強風帯に対応して、東海沿岸には弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が発生
 南東から湿った空気が流れ込み、小さな降水域の発生が予想されています。

 ということで・・・今日は冬型の気圧配置と寒気の南下がズレている感じ。
 冬型が早く緩むようなので、冷たい北風がピュウーピュー吹く木枯らし一号の発表はちょっと微妙な感じもしますが・・・どうなりますやら?

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161029
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 詳しくはアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 今日、日本海側に予想されている降水帯・・・高い山で雪の目安=上空約1500m 0℃以下の寒気が南下する前に解消する可能性があります。
 この時期、Kasayanの住む長野市では、志賀高原や菅平の初冠雪が報道機関の取材対象になるのですが、とっても微妙な感じ。

 明日朝、白く染まった志賀高原横手山が見られるのか???
 こちらも(しつこいようですが、気象に興味のないKasayanにとっても)興味が尽きません。


 3、明日、日曜日の空模様・・・天気回復傾向?

 週末ですから明日日曜日の空模様もザックリとチェックしておきました。

GSM30日161029

 寒気の南下は明日朝がピーク

 次第に高気圧が優勢になって、曇りがちながらも晴天域が拡大してくると思われます。

 ただ、午前中東海~関東の沿岸では、弱い気圧の谷の降水域が予想されています。
 昨日から降水エリアの予想が、シミュレーションの更新毎にバラツイテいる状態。
 実際はどうなりますやら???

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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拡大GSM161029 拡大GSM30日161029 拡大北半球161029  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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季節を進める雨雲東進、西から下り坂?週末と来週の空模様と台風23号?(161028)


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 今日は金曜日・・・Kasayanが朝から仕事でバタバタする日。
 コメントは短めになりますが、作図だけは頑張りました!

 1、週末と来週の空模様・・・季節進むも、台風発生??

 (1)北極の寒気、いよいよ日本に接近!・・・この冬は寒くなる??

 今日も北半球上空の寒気の動きから。
北半球の寒気アニメ161028
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 今日は北半球の天気図から寒気上空の太平洋高気圧だけを抜き出してアニメにしておきました。
 
 月曜日に北極から流れ出した冬の寒気・・・発達しながらいよいよ日本に迫ってきたのが分かります。
 このため天気予報で連呼されているように、今週末から季節がグッと前に進むわけですけど・・・

 もう一つ気になるのは、上空の太平洋高気圧が強まってきたこと。
 インドシナ半島方面に急速に張り出してきたことが分かります。
 
 これがラニーニャ現象の影響か否かは気象庁や学者さんが考えてくれると思いますけど・・・
 上空の太平洋高気圧が西に張り出すことによって、大陸で偏西風が北に押し上げられ日本付近では南に蛇行する傾向になることが予想されます。

 とすると・・・今後もこのような傾向が続いた場合、日本付近に大陸の寒気が南下しやすくなる???
 一般にラニーニャ現象が発生すると寒い冬になると言われていますけど、今後の動向が気になるところです。

 (2)季節が進む週末の空模様・・・東日本太平洋側、当初の予想より天気悪め?

 それでは金曜日恒例・・・季節が前進すると言われている週末の空模様

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとチェックしておきましょう。

  ①29日(土)の空模様

GSM29日161028

 西高東低 冬型の気圧配置になり、高い山で雪になる目安=上空約1500m 0℃以下の寒気関東甲信北部まで南下してくることが予想されているわけですけど・・・

 どちらかといえば北日本中心の冬型の気圧配置で、東日本には比較的早めに高気圧が張り出してくる模様。
 また、寒気の南下のタイミングは冬型の気圧配置よりちょっと遅め

 このため冬型でぐずつきやすい日本海側の地域も比較的早めに回復?(局地的には回復遅め?)
 太平洋側では日中比較的暖かく、夕方以降、急速に冷え込んでくる・・・ということが予想されます。

 また、北日本中心の冬型の気圧配置なので、高気圧の勢力が届きにくい東日本の太平洋岸には弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が発生。
 湿った東寄りの風が吹き込んで、夕方以降、沿岸中心ににわか雨があるかもしれません。

  ②30日(日)の空模様

GSM30日161028

 日曜日は・・・高気圧(高圧部)が東北付近を東進
 冬型の気圧配置がいったんゆるんで晴天域が拡大し、北海道の強風・高波もゆるやかに弱まり始めるようですけど・・・

 日曜日の朝寒気の南下のピーク
 降水が残る可能性が低そうですけど、東日本日本海側の2000m級の山々で(何かが降れば)初冠雪になることが予想されます(等圧線が緩やかなので木枯らし一号は???)。

 また、土曜日から発生する東日本太平洋岸の弱い気圧の谷次第に深まり湿った東風の流入が強まる模様。
 東海~関東沿岸中心に降水域が拡大することが予想されています。

 昨日までの天気予報の解説では、土曜日の朝に雨が上がった後、概ね秋晴れ・・・という論調が強かったと思いますけど・・・・
 今夜と明朝の天気予報をチェックする際は、東日本太平洋岸の雨に関して、どの範囲で降るのか?降らないのか?、降るとしたらいつ止むのか??ということに注目してくださいね?

 (3)来週、月曜日以降はさらに季節が進む???
 
 では続けて31日(月)以降の空模様

GSM来週161028
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 コメントを書く時間が少なくなってきたので、図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 北日本周期的に冬型へ
 太平洋側では周期的に気圧の谷が通過
 
 そんな天気変化の中で一番雨が降りそうなのが1日(火)頃・・・冬型が再び強まり寒気が南下しそうなのが2日(水)頃
 いずれの雨や雪も降る時間が短いので、今日発表される週間予報に傘マークは少ないと思いますけど(北海道の雪マーク等は除く)、降水確率もチェックして、マークに現れない小さな傘マークをイメージしてくださいね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 (4)台風23号発生??

 なお、来週の空模様をチェックして気づかれた方もいらっしゃると思いますが・・・
 南の海上に等圧線が丸く閉じて活発な降水域を伴う何か?がありそうですよね???

台風23号161028

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 実は来週にも、台風23号が発生する可能性が高まっています。

 もっとも、上空の太平洋高気圧の張り出しが強く、21号や22号と同様、フィリピンを通過して南シナ海に進む可能性た高くなっています。

 あくまで計算上の話ですけど、発生の一報があったらこのブログでお伝えしたいと思います。


 2、今日の空模様・・・西から下り坂というけれど・・・

 それでは、ここから今日の空模様・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 まずは予報のスタートライン・・・今朝の実況からチェックしていきましょう。

菅平161028

 Kasyanの住む長野市曇り空
 
 最低気温は4.8℃(02時30分)で平年をやや下回ったといったところ。
 最低気温が観測された時間がチョット早め.なのは、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込み始め、下り坂に向かっているから??

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況161028

 東日本高気圧が南東進中も、九州の西を低気圧と前線東進中
 日本海沿岸中心に雨雲が広がってきました。

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北日本方面に進んでいるものの・・・・

 西からは悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 天気は西から下り坂??

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 それでは今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM28日161028
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・上空の気圧の尾根が通過中の北日本・・・今夜にかけて後面に-40℃以下の真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷接近
 もちろん天気は下り坂で、上空の気圧の谷が通過した後、一気に冬の様相が強まると思われます。

 また、西~東日本では、偏西風の強風帯(水色の矢印)が強まり始め、上空の小さな気圧の谷断続的に東進
 こちらも天気は下り坂

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷と寒気の前面、日本海で潜在的な寒冷前線の降水帯が活発化
 北日本では西日本の下り坂とは別のカタチで下り坂に向かうことが予想されています。

 そして潜在的な寒冷前線の後ろ側からは(地形の影響を受けにくい上空約1500m0℃以下の寒気が南下
 一雨降った後、急速に気温が下がり、降水が残る地域では雨が雪に変わると思われます。

 一方、西~東日本では、上空の小さな気圧の谷の集団に押されるように低気圧と前線の降水帯が東進する模様。
 断続的に通過する上空の小さな気圧の谷にドリブル?されるように東進するため、低気圧は急速に発達するというよりはジワジワと発達するといった感じ。

 ただ、低気圧の南側暖かく湿った南風が吹き込むので、低気圧や前線付近の大気は不安定
 局地的に非常に激しい雨が降ったり、落雷や突風等が発生することが想定されます。

 続いて、今日の雨の原料・・・暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェック。

相当温位161028
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流入域西日本西部と東日本の太平洋沿岸が中心。
 激しい現象が発生しやすいのは太平洋沿岸の低気圧付近や前線(黄色の太い点線)付近と思われます。
 
 なお、秋の空気と冬の空気がぶつかる日本海でも潜在的な前線(黄色の細い点線)が発生
 今夜にかけて北日本に進むことが予想されています(先にチェックした降水帯と対応)。
 今日の天気・・・西から下り坂という表現が使われることが多いと思いますけど、単に西から下り坂というわけではなさそうですね?

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161028
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 ここで時間切れ・・・アニメ中にあれこれ描き込みをしておきましたので、お読みいただければ幸いです。

 西から下り坂というよりは・・・西と北から下り坂という天気変化ですよね?
 (北日本も西から下り坂ではありますけど)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM来週161028拡大GSM161028拡大相当温位161028  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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北日本は冬、西日本は晩夏、東日本は爽やかな秋晴れ。週末からの寒波?続報(161027)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、週末からの寒波??・・・続報

 (1)北極から流れ出し始めた冬の寒気、成長中!

 北極からシベリアに流れ出し、今週末にも日本付近にやってくることが予想されている上空の寒気

 昨日の記事では、シベリアに流れ出している様子をお伝えしましたが、今日はシベリアで成長している様子をご紹介したいと思います。
北半球上空の寒気アニメ161027
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 月曜日にシベリアに流れ出した寒気の中心に-42℃エリアが発生・・・そして成長し始めたことが分かります。
 加えて(北陸まで南下すれば広範囲で大雪になる)-36℃以下の寒気勢力を拡大中

 この週末、この寒気が日本のどこまで南下するのか??が気になるところですけど・・・

GSM29日気温161027
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 西高東低 冬型の気圧配置が強まり始める29日(土)の上空の寒気の予想をチェックしてみると・・・

 とりあえず(北陸まで南下すれば本州でも広範囲で雪になる)-30℃以下の寒気の南下は北海道まで
 さすがに10月中、-30℃以下の寒気が本州まで南下することはめったにありません

 ただ、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)の寒気上空よりずっと南下する傾向。
 (降水が高い山で雪になる目安)0℃以下の寒気が30日朝にかけて関東甲信北部まで南下し・・・
 (降水が平地でも雪になる目安)-6℃以下の寒気が津軽海峡を越え、東北北部に南下してくることが予想されています。

 降水の有無にもよりますけど、東日本の2000m級の山々から初冠雪の便り東北北部の県庁所在地(地方気象台所在地)から初雪の便りが届くかも?

 いずれにせよ、昨日に引き続き同様の結果が計算されていますから、今週末から寒くなることは確かでしょう。

 (2)冬の寒気は来週いっぱい日本に影響?

 続いて向こう一週間の気温の傾向(平年差)をチェックしてみると・・・

週間気温グラフ161027

 週末にやってくる寒波?は来週後半にかけても居座る模様。

 まだ「冬のお試し期間」といった感じですけど、スキーやスノボ好きの方が浮足立ってくる季節。
 一昨年、23年ぶりにスキーを再開したKasayan(ホイチョイ世代)も子供のようにワクワクしてくる反面、雪下ろしの労力を考えると微妙な気持ちになってきます(松任谷由実の「雪だより」が聞きたくなってきました)。

 
 2、今日の空模様・・・北は冬、西は晩夏、東は爽やかな秋晴れ

 それでは、ここから今日の空模様・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 まずは予報のスタートライン・・・今朝の実況からチェックしていきましょう。

菅平161027

 今朝の長野市・・・上空は晴れていますが、北風に流され里山の山頂の高さ(標高1000m前後)に雲が流入
 長野盆地(善光寺平)にフタをしている状態。
 このため、東の志賀高原~菅平、西の北アルプスも見ることが出来ません。

 最低気温は12.1℃(07時12分)。
 平年を6℃も上回る暖かい朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況161027

 北日本西高東低 冬型の気圧配置。
 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:変遷風の南側への蛇行域)が寒気を伴いながら通過していることが分かります。
 このため北海道西岸には雪雲が・・・

 一方、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が朝鮮半島付近を東進中
 これに対応して、西~東日本には高気圧が張り出し中で・・・・
 各地に局地的な雨を降らせた雨雲を太平洋へと押し出しながら、秋晴れエリアを拡大しているようです。

 ということで、今日は広範囲で秋晴れが期待できそうですけど・・・??
 
 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM27日161027
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・東日本では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けた後、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近
 好天ベースで推移しそうですが・・・

 北日本では、-30℃以下の冬の寒気を運ぶ北西偏西風強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷断続的に通過する模様。
 極端に天気が悪化することもなく回復することもなく現状維持

 また、九州方面でも断続的に上空の浅い気圧の谷が通過
 こちらも今日いっぱい・・・イマヒトツの空模様が続くと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根に対応して、東日本に秋の移動性高気圧が南東進
 西日本東部を含め秋晴れエリアの拡大が予想されていますが・・・

 北海道は、今夜にかけても冬型の気圧配置が続き、等圧線の混雑状態が継続
 平地で雪の目安=-6℃以下の寒気も南下し続けるので、西岸中心の降雪、北西強風、高波・・・いずれも今夜にかけて継続すると思われます。

 また、九州方面も・・・上空の気圧の尾根の恩恵を受けることができず、地上の弱い気圧の谷(黄色の点線)が停滞し・・・上空の浅い気圧の谷が通過するたびに局地的に降水域が発達する模様。
 (地形の影響を受けにくい上空約1500m10℃以上の暖気が流入するので、晴天域では25℃以上の夏日・・・晩夏の暑さが続くものの、雨の降りやすいぐずついた空模様が予想されます。

(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161027
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の空模様
 詳しくはアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 明日朝には九州方面前線の降水帯が上陸
 早くも近畿付近まで進むことが予想されています。

 ということで明日は下り坂
 そしてこの雨が上がる土曜日には先にご紹介した今季一番?の寒気がやって来そうですから、今日の(比較的爽やかな)晴天は有効に使いたいところです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

   拡大GSM161027 拡大GSM気温161027    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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