気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2017年05月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西~東日本 広範囲で雷雨や突風!降雹も?週末の天気と来週の梅雨入り??(170531)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は3日間ぶりに仕事場でのブログ更新。
 3面マルチのPCを使っているのですが、天気チェックは天気図を沢山広げることができる大画面がイイですね。

 ということで、梅雨入り間近・・・まずは気になる目先の空模様からチェックしていきたいと思います。


 1、週末の空模様と来週の梅雨入り??

 (1)週末の空模様・・・週末、天気は回復も大気の状態不安定??

 水曜日ともなれば週末の空模様が気になり始めるタイミング。
 週間予報の解説では「週末は天気回復」という論調を耳にしますが、ホントにそうなの??

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、週末の空模様をまとめておきました。

GSM週末170531
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 先日の土曜日・・・27日(土)・・・西~東日本の方はまずまずの晴天だったと記憶されていると思いますが・・・
 北陸~北日本では、上空の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と寒冷渦直下の地上低気圧が通過し、日本海側を中心に強風・高波、にわか雨のイマヒトツの天気になりました。

 で・・・今週の土曜日・・・3日(土)も似たような空模様。
 西~東日本はまずまず晴天。
 真夏日の目安になる15℃以上の暖気も南下しているので気温もまずまずといった空模様が予想されていますけど・・・

 北陸~北日本は、4日(日)にかけて、上空に-20℃以下のこの時期としては強い寒気が流れ込んで大気の状態が不安定。
 日本海側を中心に強風・高波、にわか雨や雷雨のイマヒトツの空模様が予想されています。

 まだ先のことですから、予想は大きく変化する可能性がありますけど・・・
 先週末と同様、地域によって体感的な空模様が大きく異なりそうですから、広範囲を対象とした天気予報の論調に引きづられることなく、最寄りの地域の天気予報をシッカリチェックしていただきたいと思います。

 (2)来週、西~東日本で梅雨入りの発表???

梅雨GSM500図170531

 これは来月7日(水)の、上空約5500mの気圧配置と偏西風の様子。

 上空の太平洋高気圧が九州の南側まで張り出し、中央アジア天山山脈経由の偏西風の強風帯(水色の矢印)とインドシナ半島方面からの偏西風強風帯が西日本付近で合流し、太平洋岸に停滞することが予想されています

 この偏西風強風帯・・・梅雨前線と対応する模様。

梅雨GSM7日170531

 地上では、梅雨前線の降水帯上を低気圧が北東進することが予想されていますから・・・
 もしかして6月7日(水)前後、西~東日本のどこかで梅雨入りの発表があるかもしれません。

梅雨GFS170531

 これは米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデル。
 気象庁発表のGSMモデルと多少の違いはありますけど、やはり梅雨入りの可能性が伺えます。

 関東甲信の平年の梅雨入りは6月8日頃。
 梅雨入りの発表には明確な基準はありませんけど、気象庁の予報官にとってはプレッシャーになることは確かですから・・・
 来週前線による雨が降れば、梅雨入りの発表が連発するかもしれませんね?

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 2、今日の空模様・・・広範囲でにわか雨や雷雨!?

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170531

 曇り空で太陽が薄ぼんやりと見える状態。
 周辺の2000m級の山々の稜線はハッキリと見えますから、高層雲優勢の空模様と言ったところです。

 最低気温は平年より5℃ほど高い17.9℃(04時55分)。
 少し蒸し暑く感じられ、早くも雷注意報が発表されています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170531

 梅雨前線ははるか南の海上。

 日本付近は前線の北側・・・南東海上に中心を持つ高気圧に覆われているようですが・・・
 晴れているのは北陸~東北の日本海側と北海道だけ。
 高気圧西側から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって太平洋側は曇り空優勢。
 九州の西岸では所々で雨が降っているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・朝鮮半島付近を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、寒気を伴いながら東進中。
 天気は下り坂に向かい、暖かく湿った地上付近の空気と上空の寒気によって大気の状態も不安定になることが予想されます。
 
 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日の空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。
 
GSM31日170531
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日本付近では大ざっぱに3本の偏西風強風帯が停滞中。
 -20℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯が宗谷海峡付近に・・・-15℃前後の寒気を運ぶ偏西風強風帯が本州南岸付近に・・・西から暖かく湿った空気を運ぶ(梅雨前線に対応する)偏西風強風帯が上空の太平洋高気圧北側の南海上に停滞しているわけですけどが・・・

 今日はそのうち、-15℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯が主役になる模様。
 偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東進し、上空の気圧の谷前面(上昇気流が活発なエリア)を-15℃以下の寒気が北東進していくことが予想されています。

 ということは・・・下り坂に向かうのはもちろん、大気の状態が不安定に。

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・南東海上の遠ざかる高気圧西側縁辺・・・すなわち太平洋上の暖かく湿った南西風が吹き込みやすい近畿~東日本中心に、にわか雨又は雷雨と思われる活発な降水域が予想されています。
 
相当温位170531
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 夜にかけて東日本中心に強めの暖かく湿った空気(濃い水色エリア:暖湿気=雨の原料)の流入が強まることが分かります。

 地上と上空の気温差が大きくなることで大気の状態が不安定になることはもちろん、(潜熱を放出することで上昇気流を強めるチカラのある)湿った空気が流れ込むことで大気の状態はますます不安定に(結果発雷確率大)。
 局地的に激しい雷雨や突風をもたらすことが心配されます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170531
(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)

 紫色は下層雲。

 強い暖湿気が流れ込む近畿~東日本中心に、夕方以降活発な降水域が予想されています。
 
 場の風は明日未明にかけて南寄りの風優勢。
 海風の収束による雷雨の場合と異なり、内陸でも南寄りの風が優勢で、地形による強制上昇と山岳風下での風の収束などによって活発化する雨雲が主体になるように思えます。

中部流線18時170531

 これは18時の予想を拡大したもの(風の流線は上空約1500m)。

 やはり降水域は、暖かく湿った空気を運ぶ場の南風の収束に左右される模様。
 同じ雷雨でも、いわゆる暑い夏の夕方に発生する夕立とは降り方が異なるかもしれません(同じ場所に停滞するライン状の雨雲になる???)

 ちなみに、雷雲を運ぶ上空約3000mの風も南寄りの風(10m/s前後?)。
 南の空にアヤシイ雲が見えたら要注意・・・そして、Kasayan的には停滞することを心配しています。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大週末170531拡大GSM170531拡大相当温位170531
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 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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晴天続き、昨日より暑く!!にわか雨や雷雨は??(170530)


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 昨日、日本海でセーリングしてきました。

鯨波から頚城山塊170530

 17年前、ヨットで日本一周をして感じた日本海の素晴らしさは、海から雪の山々を眺めることができること(駿河湾から雪の富士山を見ることはできますけど)。

 昨日、女房と二人で久々に日本海をセーリングしたのですが、新潟県上越地方の頚城山塊(妙高山~火打山~焼山~雨飾山)や上越国境の山々の白い姿を見ることができました。

 海から陸地を見ると、普段は地に足を着けて一体として感じている地形の起伏、起伏に追従する雲の様子を、客観的な目で見ることができます。
 さらに海風や季節風の気持ちになって陸地を望むと、「どこに吹き込もうか?」「どの山を乗り越えようか?」「どの山で雪を降らせようか?」、そんな視点で気象現象を考えられるようになります。

 行き交う船もない北前の海。
 沖へ沖へと船を間切らせながら雪の山々に見とれていました。


 1、今日の空模様・・・昨日より暑く

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 昨日から一転して山へ・・・今日は新潟県境の野尻湖畔に来ています。

野尻湖畔170530

 この一か月で山は新緑を通り越し、フルスペック?の緑に変化。
 夏のような青空の下、短い夏に力いっぱい光合成を行い、長い冬に備えようとしているのでしょう。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170530

 梅雨前線は小笠原の南にまで押しやられ、日本付近は大陸のいわゆる揚子江気団由来の三両編成の高気圧列車?に南から覆われています。
 南高北低の昇温パターンの気圧配置なんて言われますけど、大陸から暖気の通り道ができてしまったという感じがします。

 衛星の水蒸気画像見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、日本の南と北を東進中。
 どうやら日本付近、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根の場になっているようです。

 ということは、まだまだ晴天と暑さが続く?
 それとも三両編成の高気圧列車の最後尾が通過し、下り坂に向かうことになる???

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日の空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日170530
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況のまま・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北海道付近と、南海上を断続的に通過。
 西~東日本は、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)の通り道になっています。

 このため今日も好天ベース。
 北日本も大陸からやってきた乾燥した空気優勢で、大崩れはないと思われます。

 もっとも、夜になると上空の気圧の谷が東シナ海、黄海、中国東北区を東進。
 大気の状態を不安定にする-15℃以下の寒気も日本海に流れ込んでくるようですから、好天ベースの天気は今日をもって終了かもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・やはり今日も南海上の高気圧の晴天域優勢で推移する模様。
 上空の気圧の谷の通過が予想されている北海道でも降水域は予想されておらず、せいぜい雲が広がる程度で済むようです。

 ただ、夜にかけて高気圧の中心が東に移動。
 高気圧西側から15℃以上の真夏日の目安になる暖気に加え、水蒸気も流入し始めるらしく・・・
 西~東日本には、にわか雨又は雷雨と思われる局地的な降水域が予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170530
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 紫色は下層雲。

 梅雨前線の間接的な影響を受ける南西諸島方面でにわか雨の可能性がありそうですけど・・・

 GSMモデルで予想されていた西~東日本の局地的な降水域・・・MSMモデルではそれらしきモノが見当たりません。

 そこで夕立タイム、GSMモデルとMSMモデルの18時の予想を比較。

GSMMSM比較170530
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 やはり、不安定な大気によるにわか雨又は雷雨の予想が両者で大きく異なります。

 ただ、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流入を予想する相当温位図という特殊な天気図や統計的な資料を見る限り、にわか雨や雷雨の発生を「否定する」だけの根拠は見当たりません。

 やはり西~東日本の山沿いで、局地的、一時的なにわか雨や雷雨があると考えて、アヤシイ雲行きに目配りするのがイイと思います。

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拡大GSM170530 拡大モデル比較170530
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南高北低 高温パターンの晴天優勢(170529)


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 1、今日の空模様・・・晴れて暑く・・・

 今日も外出先からのブログ更新。

 あまり時間がないので、超簡易的な更新になりますのでご容赦ください。

 (1)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、いつものように、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。 

GSM170529
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 (上段の図)昨日まで北日本を中心に変わりやすい・・・地域によっては少々荒れ模様の天気をもたらしていた寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道の東に遠ざかる模様。

 代わって、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)や上空の高気圧が日本付近を東進。
 好天ベースで推移することが予想されています。

 この点、梅雨入りしている沖縄付近を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の低気圧(切離低気圧)が上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南への蛇行域)が東進。
 沖縄付近では一時的に天気が悪化するものの、上空の気圧の谷の東進に伴い次第に回復すると思われます。

 (下段の図)そして、このような空模様の骨格に対応して地上では、上空の気圧の尾根に対応し、南海上の高気圧に広く覆われる模様。
 晴天域が拡大し、高気圧北西側から大陸で熱せられた(地形の影響を受けにくい上空約1500m)15℃以上の乾燥した暖気が流入。
 西~東日本中心に、30℃以上の真夏日になる所が多いと思われます。

 一方、昨日まで変わりやすい空模様だった北日本も回復傾向。
 ただ、等圧線の混雑気味の状況は残るため、西~南西の強風が続き、波も高めに推移すると思われます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

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 文句なしの空模様という表現がありますけど、全国的に本当に文句なしの空模様というものはなかなかお目にかかれません。

 今日も地域によっては文句なしの晴天ですけど、深夜に上空の気圧の谷が通過する北日本では通り雨があるかも??

 こんなとき、天気予報で暇ネタが伝えられることが多いですけど、こんなときほど、「万が一予報が外れた場合はどうなるのか?」「例外的な空模様になる地域があるのか」・・・重箱のスミをつつく解説をしてほしいと思います。
 (こんなことを考えているのはKasayanだけ?)

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 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

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北日本は大気不安定。北陸以北日本海側もぐずつき気味。その他の地域は晴れ?(170528)


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 1、今日の空模様・・・西は晴れても北はイマヒトツ

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanは、佐渡島を望む新潟県柏崎市の鯨波に来ています。

柏崎170528

 西の風が10m/s前後吹いていて、海面には白いウサギが跳んでいます。
 西風が収束してライン状に雲が発生しているらしく、東西に細長く青空が見えています。

 見えるはずの佐渡島はグレーの空の向こう側。
 風に吹かれていると寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170528

 天気図上は東シナ海に中心を持つ高気圧が優勢。

 ただ、レーダー画像を見ると、梅雨前線が停滞する沖縄方面には活発な雨雲・・・
 寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)や上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近・通過中の北陸や北日本では、日本側中心に局地的な雨雲が観測されています。

 まさにそんな北陸にいるKasayan・・・ラジオの天気予報で「晴れて暑くなります」というコメントが強調されるたびに、「そんな天気ばかりじゃないだろう!!」と独り言で突っ込みを入れていたりして・・・

 (2)今日の空模様

 では今日これからの空模様・・・

 いつものように、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。 

GSM170528
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が-20℃以下の寒気を伴い北海道を東進。
 また、同じく悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-15℃前後の寒気を伴い西~東日本を通過することが予想されています。

 ということは、全国的に下り坂・・・というように思えますけど・・・まともに雨が降りそうなのは、偏西風強風帯(水色の矢印)に対応して梅雨前線が停滞する南西諸島方面と、寒冷渦の影響を受ける北陸~北日本のみ。

 西~東日本は大陸生まれの乾燥した空気が優勢なので悪天パワーの影響は小さめ。
 西日本はほぼ晴天で推移しj、暖かく湿った海風が吹き込む関東周辺の限られた地域で、午後からにわか雨または雷雨が(低い確率で)発生すると思われます。

 で・・・このような空模様骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の低気圧が弱まりながら通過する北海道で大気の状態が不安定。
 予想されている降水域では、落雷、突風などの激しい現象も予想されます。

 また、寒冷図直下の低気圧から延びる潜在的な前線が通過する北陸以北の日本海側もぐずつき気味。
 思い出したように通り雨が通過し、気温は低めに推移すると思われます(体感的に寒く感じられるかも)。
 
 一方、西~東日本は梅雨の沖縄方面を除いて晴天ベース。
 15℃以上の真夏日の目安になる暖気が流れ込まないので、暑さはそこそこ。
 空気が乾燥しているので比較的過ごしやすい行楽日和、外仕事日和?になると思われます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170528
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 ゆっくり回復傾向も、北日本は今日いっぱいイマヒトツ?

 そして関東付近、夕方には北陸方面から南下してくる潜在的な前線(風の収束線)が通過することが分かります。
 このタイミングと寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するタイミグが一致。
 にわか雨が発生するとしたら関東北部・・・山沿いになるのか?鹿島灘の沿岸部になるのか?どちらでしょうね???

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM170528
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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西は晴天、北は大気の状態不安定、中間の東は?(170527)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 このところ、仕事明けの土曜日は早朝から遠出することが多かったのですけど・・・
 今日は久々、まったりと湘南ビーチFMを聞きながらブログを書いています。

 Webカメラが映し出す相模湾と江の島越しの富士山。
 30年前、生まれて初めてこの海でJ24という小型のクルーザーヨットに乗り、そのままヨットの虜になってしまったことを思い出します。

 1、今日の空模様・・・寒冷渦の影響、どこまで?いつまで??

 では今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170527

 07時頃までは厚い層雲と層積雲に覆われていましたが、急速に青空が広がっています。

 最低気温は平年並みの12.4℃(05時03分)。
 空気がカラッとして気持ちの良い朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170527

 日本海を小いさな低気圧が北日本に向けて北東進中。
 衛星の水蒸気画像を見ると、小さな低気圧の上空には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。

 このため、小粒でもピリリと辛い?低気圧によって北陸付近や北日本は大気の状態が不安定。
 北陸以北の日本海側には、暖かく湿った南寄りの風と、低気圧西側の冷たく乾燥した空気がぶつかって形成された雨雲の帯(黄色の点線)が観測されています。

 一方、東シナ海では高気圧が東に移動中。
 西日本や東日本の太平洋側は、よく晴れているようですけど・・・

 (2)今日の空模様

 では今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。 

GSM27日170527
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした寒冷渦は、-20℃以下の寒気を伴い津軽海峡方面に北東進。
 北日本はますます下り坂・・・そして大気の不安定な状態が続くと思われます。

 また西日本方面にも、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-15℃以下の寒気を伴って断続的に南下する模様。
 晴れている西日本方面も下り坂に向かうことが心配されますが・・・

 地上の空模様を見ると・・・下段の図・・・やはり寒冷渦直下の低気圧も津軽海峡方面へ。
 寒冷渦直下のため低気圧自体は弱まるようですけど、寒冷渦周辺を反時計回りに回転する上空の気圧の谷に対応して、風の収束線の降水帯(黄色の点線)が風車の羽根のように日本海側へと断続的に接近・通過する模様。
 加えて、道東沖に進む低気圧北側から暖かく湿った南東風が吹き込み、東西に太くしっかりした降水帯も停滞。
 これらの降水帯では落雷や突風等、激しい現象の発生も予想されます。

 一方、上空の気圧の谷が断続的に南下してくる西日本・・・その割には降水域が予想されていません。
 というのも寒冷渦西側から大陸生まれの比較的冷たく乾燥した空気が流れ込んでいるから。

相当温位170527
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 朝鮮半島方面から西日本に、乾燥した空気が流れ込んでいることが分かります。
 このため西日本では、上空の気圧の谷が通過しても、せいぜい薄い雲がかかる程度で済むと思われます。

 一方、本州東方を北上する低気圧北側から北日本い暖かく湿った空気が流入。
 寒冷渦直下の低気圧西側に流れ込む乾燥空気との間に潜在的な前線(黄色の点線)を形成されることが分かります。
 そして潜在的な前線が・・・北陸付近や関東付近にも影響する模様。

 降水域としての予想は不明瞭でしたが、潜在的な前線付近・・・にわか雨が心配されます。
 
 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170527
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 北日本はもちろん大気の状態が不安定。
 GSMモデルでイメージした通りの空模様が予想されていると思います。

 また、西日本も西部を中心に晴天ベースで推移し、この点についても違和感はありません。

 で・・・その中間に位置する東日本・・・なんだか虫食いだらけの晴れと言った感じ。
 雨に遭遇する可能性は低そうですけど、地域によっては運悪くにわか雨・・・最悪雷雨に遭遇する可能性があるかも?
 特に関東平野周辺の山沿い、そして北陸付近ではアヤシイ雲行きに注意したほうがイイかもしれません。


 2、明日の空模様・・・北日本は引き続き不安定、その他は?
 
 明日、気になる時間帯の空模様もチェックしておきました(自分のため?)。

GSM28日170527
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 (左側の図)上空では、-15℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過。
 これを見ると全国的に下り坂・・・という感じがしますけど・・・

 (右側の図)地上では緩やかに高気圧に覆われ晴天域優勢。
 空気が乾燥しているため、雲が広がりやすいものの天気の崩れまでは至らないようです。

 ただ・・・本当にそれだけ??
 重箱のスミをつついてみると(つつき破ると)、関東甲信付近ににわか雨又は雷雨と思われる降水域。
 晴れて気温が上昇すれば、湿った海風が強まって内陸に水蒸気が流入・・・
 寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い大気の状態が不安定になって、局地的ににわか雨や雷雨の発生するおそれがあります。

 GSMモデルが予想する秩父付近は、駿河湾・相模湾・東京湾・場合によっては鹿島灘の海風が収束しやすい場所。
 ここで海風が収束するなら関東北部の雷雲多発地帯もアヤシクなってきます。

 繰り返しますが、重箱のスミをつついた場合の心配事。
 明日朝の予報と実況で確認するようにしてくださいね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM27日170527 拡大相当温位170527 拡大GSM28日170527
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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