気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2017年08月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

台風15号の影響ジワジワと。週末が台風の影響ピーク!?(170831)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風15号の動向・・・最新データを比較

 今日も台風15号の動向から。
 短時間で更新されてしまう予想進路図は以下のURLで最新の情報を確認していただくとして・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、具体的な空模様をチェックしておきましょう。

台風GSM170831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

   無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と偏西風、そして上空の気温。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水、風、そして上空約300mの気温を表示しています。

 概ね昨日の計算値と同様ですけど・・・
 明日1日は、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が西日本を東進し、偏西風の強風帯(水色の矢印)が南下。
 偏西風の強風帯の引き上げられるように台風が北上を開始。

 予想進路図と同様、週末2日~3日にかけて、本州の東海上を偏西風強風帯に乗って北上し、道東付近に接近あるいは上陸することが予想されています。

 したがって、計算値通りに推移しすれば、2日~3日が台風の直接の影響のピーク。
 本州東岸と北海道を中心に風雨が強まることになりそうです。

 念のため他国のモデルもチェックしておきましたが・・・

台風GFS170831

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

台風ECMWF170831

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 米国、欧州、いずれのモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)も、一貫して東海上を北上することを予想しており、気象庁発表のGSMモデルともほぼ一致。

 やはりこの週末、本州東岸と北海道を中心に荒れ模様の天気を想定しておく必要がありそうですけど・・・
 台風15号は大型 (風速15m/s以上の強風域が500Km~800Km)。
 今後も大型を維持するのであれば近畿付近まで(晴れていても)北風の強風が吹き荒れる可能性があります。

 地面との摩擦や山岳によって一様に強風が吹き荒れるわけではありませんけど、開けた地形と風向が一致することで局地的に風速が強まったり突風が吹くことがありますのでご注意を。

【ここからはネガティブ思考のKasayanの心配事】

 なお、気象庁が発表している短期予報解説資料(プロ用の資料)にはこんなことが書かれています。

短期予報解説資料170831
 
 これ・・・台風の進路予想を発表している気象庁の見解!!

 現時点で、気象庁発表のGSMモデルは2日頃、偏西風の強風帯が台風をキャッチして北に引き上げることを予想していますけど・・・
 もしかしたら、偏西風の強風帯が台風をキャッチできないことも考えらえれます。
 (その反対もあり得ますけど、上空の気圧の谷が浅いので台風をキャッチできないことを心配してしまいます)

 そうなると・・・北上のタイミングはもちろん、進路も変わってくる可能性があります。

 さらに・・・「まずあり得ない」とは思いますけど・・・
 上空の気圧の谷が台風をキャッチできない場合、日本付近で上空の気圧の谷が渦(寒冷渦)を形成し、、台風を陸地に引き寄せることで、予想進路が大きく変化することも考えられます。

2016年台風10号170831

 これは昨年、統計開始以来はじめて台風10号が三陸に上陸したときの上空の気圧配置。

 朝鮮半島方面で上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が進み、カットオフ(偏西風の流れから切り離されること)。
 寒冷渦が台風を引き寄せる様子が分かります。

 そして今回・・これほど大きな寒冷渦が発生するわけではありませんけど・・・
 2日頃、日本海と沿海州に寒冷渦の発生が予想されていて、台風が北海道方面に引き寄せられる傾向が読み取れます(これがイヤな感じ)。
 
 ということで・・・明日の夜、台風の北上速度が上がるまでは、(少なくとも)予想進路図の最も西側を通過することも「十分にあり得る」と考えて、最新の情報をチェックする必要があると思います。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・秋雨前線 関東付近に停滞

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170831

 今朝も曇り空優勢。
 
 最低気温は18.8℃(07時11分)で、夜が明けても気温が上がる気配が見られません。
 窓を開けていると半袖では肌寒い感じ。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170831

 台風15号が小笠原付近に停滞。
 
 台風周辺から北上する暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)と、台風に吸い込まれるように北から流れ込む下層寒気が関東の東で収束し、秋雨前線を形成しています。

 ただ、地上の寒気の上を暖湿気が滑り上がって雨雲を形成しているため、前線よりやや北側で雨雲が活発化。
 東北北部を中心にまとまった雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・朝鮮半島付近、そして北海道の西を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中。
 引き続き東~北日本中心に下り坂で推移しそうですけど・・・

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM31日170831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・台風の周辺に、台風を押し流す風の強いエリアはなく・・・台風は引き続き小笠原付近をノロノロとの北上する模様。

 一方北日本では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-10℃以下の寒気を伴って断続的に北東進。
 地上では大陸生まれの冷涼で乾燥した空気が優勢なので、大気は比較的安定していて大崩れはなさそうですが、局地的な影響はあるかもしれません。

 また、山陰~東日本では偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、比較的波長の長い上空の気圧の谷がゆっくりと東進。
 こちらも大崩れをもたらすことはなさそうですけど、暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)の流入域や前線帯で雨雲が発達すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・小笠原付近は今夜にかけて風雨の強い状態が継続。

 また、台風から吹き込む暖かく湿った南東風と冷涼で乾燥した北東風によって形成された秋雨前線の降水帯が本州東岸に停滞。
 上空の気圧の谷の接近に伴い、今夜にかけて活発化することが予想されています。

 一方、冷涼で乾燥した空気が優勢の北日本は北海道を中心に晴天優勢。
 西日本も引き続き残暑の晴天が予想されています。

相当温位170831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 関東の東海上で、強い暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)と冷たく乾燥した空気がせめぎ合い、秋雨前線を形成する様子が分かります。

 地上が低温傾向ですけど、前線付近では局地的に落雷や突風も想定しておいたほうが良いかもしれません。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 関東付近にかか秋雨前線の雨雲・・・上空の気圧の谷の通過に伴い今夜にかけて一時的に活発化。
 低圧部まで発生することが予想されています。

 ただ、明日朝にかけて、上空の気圧の谷の東進に伴って一時的に南下。
 夜にかけて再び北上してくる模様。

 なんだかもて遊ばれているような雲行きですけど、明日にかけてジワジワと(北寄りの風の)風速が強まることは確か。
 昨日の記事に掲載しましたが、東日本沿岸では一足早くシケてくることが予想されています。

 気象庁からはすでに以下の気象情報(原本にリンク)が発表されていますから、ご注意を!

気象情報170831

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大台風GSM170831拡大GSM170831拡大相当温位170831    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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秋雨前線 関東に停滞、西と北は晴天傾向。台風15号最新データは?(170830)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風15号の動向・・・最新データ比較

 まずは週末に影響が予想される台風15号の動向。
 短時間で更新されてしまう予想進路図は以下のURLで最新の情報をご確認いただくとして・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきましょう。

台風GSM今日170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と偏西風の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水、風の様子。

 9月1日から2日にかけて上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過。
 偏西風が台風をキャッチして一気に北海道東方に北上させることが予想されています。

 この予想・・・全体の流れとしては昨日の計算値と同じですが、昨日と最も異なるのは(昨年北日本に大きな被害をもたらした台風10号のように)西よりに進路を変えるか?変えないか??という点。
 昨日は北海道を通過して沿海州方面に進むことが予想されていましたが、今日は順調にオホーツク海へと北上することが予想されています。

 とりあえずホッとする予想に変化しましたが・・・どうしてなんでしょう??

台風GSM昨日170830

 これは昨日ご紹介した上空の気圧配置(初期値が24時間古い計算値)。

 2日に上空の気圧の谷が深まることで発生が予想されている上空の渦(カットオフロー)の位置・・・
 今日よりかなり南寄りに予想されていて、北海道方面に台風を引き寄せる役割を果たしていたことが分かります。

 上空の渦の位置・・・台風の発達や位置との兼ね合いで再び昨日のような位置に戻ったり、さらに南に変化すると、(可能性は低いものの)まさに昨年の台風10号のように東北に接近、上陸というパターンも心配されますから、週末にかけての重要チェックポイントになりそうです。
 
 なお、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データーも比較しておきましたが・・

台風GFS170830

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

台風ECMWF170830

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも昨日の計算値とほぼ同じで・・・気象庁発表のGSMモデルともほぼ同様。
 せめてこのまま推移してもらいたいと思います。

 なお、海上では早めに台風の影響が始まります。

台風波浪170830

 今日は小笠原~伊豆諸島南部でシケ模様。
 明日は東日本の太平洋岸でも4m超えのシケ模様になることが予想されています。

 夏休みの最後の最後・・・海の事故がないことを祈ります。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・秋雨前線 関東付近に停滞

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170830

 どんよりとした曇り空ですが、08時過ぎから空が明るくなり始めました。

 今朝の最低気温は18.9℃(07時17分)。
 半袖で風に吹かれていると少し肌寒く感じられます。

 どうやら、中部山岳を境に、北側では低温傾向。
 南側では高温・・・25℃以上の熱帯夜になった所も多かったようですが・・・

 そんな今朝の実況。

実況170830

 どうやら涼しさと暑さを分けていたのは太平洋側に停滞する秋雨前線。
 午前8時30分現在、秋雨前線の雨雲は順調に南下し、弱まりながら関東平野にかかっているようです。

 さらに秋雨前線に遅れて北日本を寒冷前線も南下中。
 寒冷前線の北側はもっと気温が低く、最低気温は15℃以下・・・北海道では一桁の所も多かったようです。
 (8月の観測史上最低を記録した地点も多かったようです)

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北海道方面には晩秋?初冬??の上空寒気を運ぶ偏西風の南側への蛇行域が接近中。
 これからまだまだ上空の気温は低下傾向?・・・大気の状態が不安定に??

 また、本州上では、南岸に上空の太平洋高気圧が東西にのび・・・日本海側では偏西風の強風帯が停滞する模様。
 ということは・・・天気の変化、ひとまずストップすることに??
 
 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM30日170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・概ね実況と大きな変化はないものの・・・北日本上空では、偏西風の南側への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)とともにジワジワと寒気が接近。
 今夜にかけて北海道上空には-15℃以下の寒気が流入し、サハリン付近には-20℃~30℃の寒気が南下してくることが予想されています。
 ということは・・・北日本の大気は不安定に?

 ちなみに、-30℃以下の寒気が能登半島まで南下すると、北陸は広範囲でまとまった雪。
 サハリン付近に南下してくる寒気が、この時期としてはどれだけ強いモノかイメージしていただけると思います。

 一方、南海上の上空の太平洋高気圧・・・今夜にかけて関東沖で二つに分裂。
 台風の北側でドアが開き、台風の北上が本格化することが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の太平洋高気圧の北縁に対応して秋雨前線の降水帯が東日本~三陸沖に停滞。
 後続の寒冷前線の降水帯と一体化し、関東では一日中雨の降りやすい状態が続くことになりそうです。

 また、北海道には、寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴い潜在的な寒冷前線(シアーライン)の降水帯が南東進。
 今夜以降、短時間強雨、落雷、突風の発生が予想されます。

 一方、偏西風強風帯の南側・・・やや南下する上空の太平洋高気圧に挟まれた西日本・・・今日も猛暑の晴天が続くことになりそうです。

相当温位170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 秋雨前線(黄色の点線)を境に、南側には強い暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流入し、北側には大陸の冷涼乾燥空気が流入。

 西日本では次第に冷涼乾燥空気が優勢になるものの・・・
 関東より東では南西方向から暖湿気が流入し続ける模様。

 関東付近・・・秋雨前線の降水帯が停滞するだけでなく、大気の状態も不安定。
 周辺の山々も含め、落雷や突風を伴う雨も想定しておいたほうが良いかもしれません。
 
 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しことはアニメ中に書き込んでおきましたけど・・・
 まだまだ遠いイメージの台風15号・・・明日には外側の活発な雨雲がかかりはじめることが予想されています。

 台風が予報円の西寄りを進めば進むほど、北の強風、そして激しい雨が長引くかも?
 意外とイヤな台風になるかもしれません。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM台風170830拡大GSM170830拡大相当温位170830    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。


(どうでもイイ動画。Kasayanが気象予報士になった理由。音出ます)

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
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北では秋雨前線と寒冷前線南下。南では台風15号が北上し16号の発生も?(170829)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風15号の動向は?

 繰り返しになりますけど、台風の進路予想は更新される度に修正されるものですから、書きっぱなしのブログ等への引用は好ましくないというのがKasayanの考え方。
 ですから以下のURLで最新の情報を入手していただくのが原則ですけど・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 現時点で台風15号に関する気象庁と米軍の予想進路が一致しているのか?ということを確認するために、両者を比較した図を作成してみました。

台風15号進路比較170829

 いずれも日本の東海上を北上することを予想している点で一致。
 そして気になるのは気象庁の5日目の予報円が本州東岸にかかっていること。

 そこで、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション。台風進路図作成には台風モデルという別のモデルを使用)をチェックしておきました。

台風15号GSM170829
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と風の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水域、そして上空約1500mの寒気の様子。

 (下段の図)予想進路図の最も西よりを北上し、3日には北海道への上陸??まで示唆されています。
 (上段の図)というのも、台風が本州に接近するタイミングで上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近。
 偏西風の南側への蛇行域が台風を本州東岸に引き寄せ・・・・

 上空の気圧の谷が偏西風から切り離された上空の低気圧(反時計回りの渦)になって東日本を通過することによって、台風を本州や北海道側に引き込むことを予想しているからだと思われます。

 このように上空の気圧の谷が上空の低気圧(渦)になり台風を陸地に引き込むパターン・・・
 昨年、北日本に甚大な被害をもたらした台風10号でも見られました。

 なんだかイヤーな感じがしますけど・・・時期的にまだまだブレ幅があるはずです。
 ということで、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルとヨーロッパ中期予報センターのモデルもチェックしておきました。

台風15号GFS170829

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

台風15号ECMWF170829

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも順調に??本州、さらに北海道の東方を北上することを予想しています。

 というのも、上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が順調に東進し、台風を日本付近に引き寄せることなく北上させることを予想しているから。

 これで一安心というところですけど、気象庁発表のGSMモデルのようにならないという根拠はどこにもありません(多数決で決まるものではありません)。

 今夜にかけて台風16号の発生も示唆されていますが・・・
 現時点では少なくとも本州や北海道の東岸を中心に荒れる可能性がある・・・と考えて、対策のをイメージしておいたほうがイイと思います。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・北は前線2本南下。南は台風2個体制に?

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170829

 暑い雲が優勢も少しずつ広がり始めた雲の切れ間からは夏の日差しが降り注いでいます。

 09時の段階ですでに24.9℃を観測。
 一度でも秋を感じてしまった体にとって厳しい暑さを感じます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170829

 日本の北では秋雨前線と寒冷前線が南下中。

 秋雨前線は夏の空気と秋の空気の境目に発生。
 寒冷前線は秋と初冬の空気の境目に発生していて・・・
 日本海では3つの季節がせめぎ合い・・・前線の雨雲が南下しています。

 一方、南の海上では台風15号が北上中。
 さらにフィリピンの東では熱帯低気圧が発生し、今夜にも台風16号になる可能性が高くなっています。

 なんだか日本付近・・・南北に季節が圧縮されたような状態ですけど・・・

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GMS29日170829
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北陸以北では大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯が停滞。
 北海道付近では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北東進することが予想されています。

 一方、西~東日本は引き続き上空の太平洋高気圧に覆われる模様。
 そして、上空の太平洋高気圧南側の低圧部で台風が発生していることが分かります。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-10℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯に対応して寒冷前線の降水帯が南下。

 さらに上空の太平洋高気圧北側・・・北陸付近に停滞する偏西風強風帯に対応して秋雨前線の雨雲が東進することが予想されています。

 加えて前線の南側・・・暖かく湿った南寄りの風が吹き込む地域では、にわか雨又は雷雨と思われる小さな降水域も発生する模様。

相当温位170829
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 台風がらみの暖かく湿った空気は南西方向に南下してしまうので、台風が前線を刺激するようなことは(まだ)なさそうですけど・・・

 南西風に乗って太平洋岸からそこそこ強い暖湿気が流れ込む模様。
 大量にドッと流れ込むというパターンではないので広範囲で大雨になることはなさそうですけど、上空に流れ込む寒気と相まって、前線付近を中心に短時間強雨、落雷、突風等の激しい現象の発生が心配されます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 2本の前線に対応する風の収束線が南下。
 南下とともに降水帯は弱まるようですけど、局地的には活発なまま南下してくる模様。
 
 こうやって見ると、どこでどれだけ降るのか??表現もかなり難しい状態。
 いわゆるピンポイント予報がハズレやすい状態と言えそうですから、スマホのレーダーアプリなどを使って、不意打ちの雨に備えるのがおススメです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔から黒姫山 暖湿南風流入の夕暮れ)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM台風170829拡大GSM170829拡大相当温位170829    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





秋雨前線 新陳代謝?明日にかけて南で弱まり北で強まる!台風15号のタマゴ?の動向(170828)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 二日酔いの昨日に続いて、今日は超早出のKasayan。
 ブログの更新が二日間連続でシンプルになってしまい申し訳ありません。

野尻湖畔170828

 これは昨日夕方の野尻湖畔から見た黒姫山。

 日中は秋の移動性高気圧に覆われ青空優勢で推移しましたけど、夕方にかけて高気圧の後面へ。
 暖かく湿った空気が上空に流れ込み、南から雲が広がってきました。

 1、マリアナ諸島付近で熱帯低気圧発生!今後の動向は??

 昨日09時、マリアナ諸島付近で予定通り??熱帯低気圧が発生しました。
 今後の動向が気になるところですけど・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html
 
 まだ熱帯低気圧ですから、今朝の段階で予想進路図は発表されていません。

 そこで、昨日に引き続き、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを比較してみることにしました。

台風15号進路比較170828

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日に引き続き、関東の東海上を北上することが予想されていますが・・・
 いずれの予想も昨日の計算値よりやや東寄りを進む気配(陸から離れる)を見せ始めています。

 少しホッとする状況ですけど・・・進行速度については若干バラつき始めたようです。
 進行速度がバラつき始めたということは、台風の進路に影響を与える要因(上空の気圧の谷の通過や太平洋高気圧の張り出しのタイミング)を異なる位置で受けることになり、今後進路にも大きなバラつきが出てくる可能性もあります。

 本州の目と鼻の先で非常に発達する気配も見せていますから、引き続き注目したいところです。


 2、今日の空模様・・・秋雨前線、新陳代謝?

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 現在、午前4時45分。
 今日、長野県付近の日の出は5時過ぎですから、外はまだ真っ暗。

 まずは今朝の実況をチェックしておきましょう。

実況170828

 この時間、03時の実況天気図は発表されていないので21時の天気図で代用。
 秋雨前線は引き続き南の海上に停滞し、秋の移動性高気圧の中心は東海上へ。

 日本付近は高気圧後面に入り、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなっているものの、それほど大崩れするような気圧配置ではありません。

 レーダーに映る雨雲は海上の秋雨前線の雨雲と、前線に向かって流れ込んだ暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)によって局地的に発生した雨雲(四国付近)程度。
 佐渡島付近に薄いエコーが見えますが、高気圧後面に流れ込んだ弱い暖湿気が局地的に収束して発生した弱い雨雲??と思われます。

 ただ、昨日のような好天のステージは終了しているはず・・・

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM28日170828
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を通過してい上空の気圧の尾根(水色の点線:好天をもたらす偏西風の北側への蛇行域)は東海上へ。
 日中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の比較的浅めの気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過することが予想されています。

 一方、西~東日本は上空の太平洋高気圧に覆われたまま。
 マリアナ諸島付近に熱帯低気圧が発生したため、上空の太平洋高気圧は当初の予想より強まる傾向が見られます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北日本はゆっくりと下り坂。
 等圧線の間隔が少し狭くなり、暖かく湿った南風が流入。
 西から降水帯の接近が予想されています。

 一方、上空の太平洋高気圧に覆われる西~東日本。
 上空の太平洋高気圧に踏み潰されるように秋雨前線の降水帯が弱まることが予想されています。

 ただ、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図をチェックしてみると・・・

相当温位170828
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 夜にかけて強い暖湿気(水色の濃いエリア:暖かく湿った空気=雨の原料)が南西方向から流れ込み続ける模様。

 ということは、秋雨前線の降水帯は弱まるものの、西~東日本は太平洋側中心に大気の状態が不安定になり、上昇気流が発生する条件が整った場所では、局地的ににわか雨や雷雨の発生が予想されます。

 ということで・・・今日は北日本、そして西~東日本の太平洋側で下り坂?
 明日は大陸から日本海に南下してくる寒冷前線の影響を受けることになりそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ170828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 北日本・・・下り坂とはいえ、空気が乾燥しているので、せいぜい雲が広がりやすくなる程度??

 一方、西~東日本の太平洋側・・・局地的ではありますが、激しい雷雨も想定されます。

 とはいえ今日はそれほど大崩れは無し。

 むしろ寒冷前線と大陸から東進する前線の影響が始まる明日以降が問題です。

 ・・・・ということで、今日はこの辺で失礼します。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM170828 拡大相当温位170828    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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日本海側ほど行楽日和。次の週末は台風接近??(170827)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨日は高校時代の同窓会。
 夜中まで飲んでしまい、久々に二日酔い・・・目が覚めてもまだ地球が回っていている始末。
 
 今日のブログ更新は二度寝の後・・・更新が遅くシンプルなモノになり申し訳ありません。

 1、次の週末、台風接近???

北半球画像170827

 これは今朝の北半球上空の可視画像。

 日本のはるか南の海上・・・太平洋高気圧の南側で雲がまとまり始めています。
 となると・・・各国のシミュレーションが「アレ」をどのように予想しているのか?が気になるところ。

台風モデル比較170827

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 心配したとおり台風へと成長し、関東の東海上を北上することが予想されています。

 もちろん、まだまだブレ幅の大きな予想ですけど、たとえ直接の影響が無いとしても、天気図上に登場し始めた秋雨前線とセットになって大雨等の災害をもたらすことが心配されます。
 次の週末にかけて南の海上から目が離せない状況になりました。


 2、今日の空模様・・・秋の移動性高気圧優勢も太平洋岸は・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170827

 仕事場の窓から見える範囲・・・菅平高原から北アルプスまで、多少白っぽいもののここ数日で一番青空が広がっています。

 こんな日に朝から二日酔いとは情けない限りですけど・・・

 そんな今朝の実況。

実況170827

 秋雨前線は太平洋岸まで南下。
 北海道を除いて、広範囲が大陸生まれの乾いた秋の移動性高気圧に覆われています。

 このため日本海側を中心に広範囲で晴れているわけですけど・・・
 北海道西岸には弱い雨雲がかかり、太平洋沿岸には秋雨前線の活発な雨雲が観測されています。
 となると・・・秋晴れエリアと雨エリアの中間・・・曇りエリアの範囲が気になります。

推計気象分布170827

 そこで、気象庁が発表している推計気象分布を見ると・・・九州南東岸と関東方面が曇り空。
 一部では雨の降っている所もあるようです。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM170827
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-10℃以下の寒気を伴い北海道を通過。
 午前中、北海道は大気の状態が不安定で推移すると思われますが・・・

 夜にかけて日本海を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進。
 東日本は好天ベースで推移し、北海道も次第に好天ベースに変化すると思われます。

 一方、上空の気圧の尾根の通過後は、上空の浅い気圧の谷が位相を揃えつつ(足並みを揃えつつ)北東進。
 空気が乾燥していることもあって大崩れはなさそうですけど、暖かく湿った空気=雨の原料が流れ込むエリアでは上昇気流が強まる条件次第で雲が広がり、にわか雨程度はあるかもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根に対応し、秋の移動性高気圧が本州上を東進。
 午前中は気圧の谷に位置する北海道も含め、広範囲で秋晴れに恵まれることが予想されています。

 一方、移動性高気圧の南縁に位置する太平洋岸には秋雨前線が停滞。
 降水域は海上主体ですけど、高気圧の後面に位置し始める夜にかけては暖かく湿った南東風が吹き込みはじめ、大気の状態が不安定に。
 雲が広がり始めることが予想され、関東周辺の山岳地帯や紀伊半島以西の山岳東斜面を中心に、局地的な弱い降水域が予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170827
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 紫色は下層雲。

 今日いっぱい、太平洋岸で雨が降るのはごく一部の地域で、それも短時間で済む模様。

 ただ明日未明には、風の収束線や山岳風上斜面を中心に、降水が強まり始めることが予想されています。

 日本海側ほど行楽日和・・・太平洋側の行楽日和は早めの店じまい?
 行楽日和を楽しみたければ北へ北へ・・・
 Kasayanは午後から新潟県に出かける予定です。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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拡大GSM170827    
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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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