気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2017年09月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

西~東日本は秋晴れ優勢。気圧の谷が通過する北日本は?(170930)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、今日の空模様・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の影響は?

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から菅平高原。放射冷却発生も高積雲・高層雲流入)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

菅平170930

 上空は高積雲、高層雲のミックス状態。
 周辺の山の稜線には層雲が貼りついています。

 このため放射冷却現象が弱まったのでしょうか?
 放射冷却による逆転層の層積雲も見られますが、昨日発表の予想最低気温ほどは気温が下がっていません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170930

 西~東日本は高気圧の晴天エリア。

 一方、日本海~北海道には、サハリン付近の低気圧から南西にのびる気圧の谷が接近中。
 潜在的な寒冷前線(黄色の点線:風の収束線)に伴う雨雲の帯が北海道西岸にかかり始めています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本海には大陸の寒冷乾燥空気(白くないエリア)を運ぶ偏西風が南に大きく蛇行中。
 そして悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進していることが分かります。

 ということは・・・寒気を伴った上空の気圧の谷の接近に伴って潜在的な寒冷前線が活発化??
 少なくとも北日本の日本海側は大気の状態が不安定になって、崩れる可能性が高そうです。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。
 
GSM30日170930
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 今日のポイントは一つだけ。
 (上段の図)寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-10~20℃以下の寒気を伴い日本付近を通過する際、どこに?どの程度?悪連パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)をもたらすとともに、大気の状態を不安定にするのか?ということ。
 
 (下段の図)ただ、秋雨前線が小笠原付近まで南下し、空気が乾燥している日本付近・・・
 目につくのは北日本を通過する気圧の谷と潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)に伴う降水帯だけ。
 ちょうど-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の前面に対応し、降水帯のすぐ後ろを5℃以下の寒気が追いかけるように南下してくることが分かります。

 結局、西~東日本は乾燥した高気圧の下降流域に覆われるため、-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響は中・上層の雲が広がる程度。
 大気の状態が不安定な北陸以北では、潜在的な前線の降水帯付近で一時的な雨(雷雨?激しい現象も伴う?)になるようです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170930
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 MSMモデルでも、目につくのは北陸以北を通過する潜在的な寒冷前線の降水帯。
 一時的に関東東岸から湿った南寄りの風が流れ込み、降水が活発化するようです。

 また、-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するタイミングで房総半島先端付近に北東風収束線に対応する降水域が発生する模様。
 天気予報番組では高気圧の晴天が強調される中、イメージしにくい降水域と言えそうです(千葉県南部の予報:くもり夕方から晴れ 所により昼過ぎまで雨。野島崎、千倉方面のセーリングは要注意)。
 
 晴天優勢ということで今日はシンプルにまとめてみました。
 Kasayanは潜在的な前線の「先端」が通過するかもしれない新潟県に出かける予定。
 雨に降られるか否か?・・・できれば潜在的な前線の降水帯が通過する様子をタイムラプス撮影したいと思っています。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM170930
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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今季一番の冷え込みも日中は秋晴れ気温上昇!週末と来週の天気は?(170929)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、北半球上空の寒気の動向
北半球寒気アニメ170929
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これは25日(月)21時から昨夜28日21時の北半球上空約5500mの気圧配置と寒気の動向。

 寒気に着色してアニメ化しておきましたが・・・
 -30℃以下の冬の寒気(輪島上空に南下すると北陸は広範囲で雪)がロシアを横断し、サハリン付近を通過し始めたことが分かります。

 このため今朝は各地で今季一番の冷え込みに。

 ただ、早くも次の寒気が中央アジアを東進中。
 真ん中に-30℃以下の寒気のカタマリができ始めていて、北極からも-30℃以下の寒気が流出開始。
 来週にも日本付近にやって来ることが予想されています。

週間気温グラフ170929

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)。

 この週末も東~北日本中心に低温傾向が予想されていますけど、3日(火)~4日(水)にかけてはさらに低下する模様。

 昨日発表された一か月予報によれば、その後気温は高めに推移することになるようですけど、どうなりますやら??


 2、週末と来週の空模様・・・行楽日和の後は一段と秋深まる?
 
 それでは金曜日恒例?・・・週末と来週の空模様をチェック。

 (1)週末の空模様・・・西~東日本は行楽日和も、北日本は変わりやすい天気

 まずは週末の空模様から。
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

GSM30日170929

GSM01日170929

 土日をかけて高気圧が移動するので、二日分の天気図をまとめて掲載。
 基本、両日ともにカラッとした晴天に恵まれることになりますけど・・・
 
 明日土曜日は、上空に寒気を伴う気圧の谷(黄色の点線:潜在的な前線帯・風の収束線)が新潟以北を通過。
 このため北日本では大気の状態が不安定になり、一時的にザッと雨が降るとともに等圧線が混雑し、西よりの風が強まることが予想されています。

 また日曜日はサハリン付近に発達した低気圧が北東進。
 北海道付近では強風と高波の継続が予想されています。

 天気予報番組は「行楽日和」、「お出かけ日和」という論調が多くなると思いますけど・・・
 行楽日和にあって一時的に雨が降りそうな場所やタイミング、そして放射冷却による冷え込みの程度など、キチンと伝えて欲しいと思います。

 (2)来週の空模様・・・火曜日~水曜日にひと雨あって秋さらに深まる
 
 続いて、再び強い寒気の南下が予想されている月曜日以降の空模様。

GSM来週170929
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって小さい図なので拡大してご覧いただきたいのですが・・・

 火曜日から水曜日にかけて日本海を低気圧が通過し、前線の降水帯が通過。 
 前線の後ろ側から今週より強い寒気が南下してくることが予想されています。

 津軽海峡付近まで上空約1500m 0℃以下の寒気が南下。
 北海道の初雪・・・今週はかなり標高の高い所だったようですが、来週は峠道などでも雪になるかもしれません。

 本州でも一段と肌寒く??
 標高の高い地域では本格的に霜対策が必要になってきそうです。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 3、今日の空模様・・・西から秋晴れ拡大も北日本は・・・

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170929

 放射冷却現象が強まった今朝、最低気温は今季最低の8.9℃(05時19分)を観測。

 写真右奥の山の上・・・菅平高原では全国5位の氷点下0.8℃を記録しています。

 このため長野市がある善光寺平(長野盆地)では、最低気温が記録された時間帯、(逆転層の発生のため)盆地にフタをするような雲に急速に覆われ、日が昇るにしたがって(白と水色のコントラストが美しい)青空が広がるという空模様の変化が見られました。

(4Kタイムラプス動画:04時~07時 3時間を30秒に圧縮)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 この映像の雲・・・菅平高原から見れば雲海の雲。
 ちょうど雲海の雲を下から見上げた映像になりました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170929

 昨日、関東南部に大雨を降らせた低気圧と前線は東海上に。

 代わって西から秋の移動性高気圧が接近中。
 このため西~東日本中心に秋晴れになっているようですけど・・・

 日本海をシャープで活発な雨雲の帯が南下中。
 -20℃以下の強い上空の寒気を後ろに控え、気圧の谷(黄色の点線)に伴う潜在的な前線(風の収束線)が南下しているようです。

 とすると・・・少なくとも北陸以北は潜在的な前線の降水帯が通過するタイミングで雨に??
 かなり冷え込んでいる北アルプス北部では降雪・・・場合によっては初冠雪になるかもしれません。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM29日170929
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-10~-20℃の寒気を伴って東海上に抜ける模様。

 ただ、後続の上空の気圧の谷が、今回の寒気の本体=-30℃以下の寒気を伴い北日本に接近。
 加えて-10~20℃の寒気を伴った上空の浅い気圧の谷も西~東日本を通過することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷が先行してしまうため、日本海を南下中の潜在的な前線の降水帯の動きはゆっくり。
 後続の上空の気圧の谷が接近・通過する夜、東海上に抜けていくことが予想されています。

 したがって、北日本では潜在的な前線が通過するタイミングでザッと降る雨。
 上空に寒気が流れ込むため大気の状態も不安定になり、変わりやすい天気になると思われます。

 また、上空の気圧の谷の接近に伴い北海道付近では等圧線が混雑。
 週末にかけて西よりの強風と高波が続くことになります。

 一方、西~東日本・・・移動性高気圧に覆われカラッとした晴天優勢。
 日射しの強さで気温も上昇・・・昨日との寒暖差、朝との寒暖差が大きくなることでしょう。
 
 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170929
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様。
 西~東日本は秋晴れになりますが・・・

 北日本では、潜在的な前線の降水帯(南西風の収束線)が通過して一時的に雨。
 
 夜にはいったん回復するようですが・・・
 明日、もう一回同じことが起こる模様。

 新潟県以北の方は、今日と同じ空模様(タイミングはズレますけど)をイメージしておいたほうがイイかもしれませんね。

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM来週170929拡大GSM170929
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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今夜にかけて回復へ。北日本は一日一回雨が降る??(


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 1、「今季二回目の強い寒気」・・・最新データ

 今季初の強い寒気の南下は今日から。
 今日~明日の空模様は後ほど詳しくチェックするとして・・・

 早くも予想されている「今季二回目の強い寒気」の動向を、最新データでチェックしておきたいと思います。
北半球寒気アニメ170928
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これは25日(月)21時~昨日27日(水)21時の北半球上空の気圧配置と寒気の様子。

 -30℃以下の「今季最初の強い寒気」は順調?に沿海州方面に東進していて、日本付近にはその南側の寒気が流れ込もうとしています。

 そして・・・「今季二回目の強い寒気」になるかもしれない寒気がロシア西部に停滞中。
 中心では-30℃以下の寒気がジワジワと蓄えられているようですけど、動きに関しては停滞しているといっても良さそうです。

 一方、北極でも-30℃以下の寒気が蓄積中。
 「今季二回目の強い寒気」の影響は、ロシア西部に停滞中の寒気と北極から流出する寒気の合わせ技になるかもしれません。

 で・・・そんな合わせ技の影響の始まりが予想される10月4日(水)の空模様。
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM10月4日170928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日の空模様とほぼ同じ・・・本州付近を低気圧と前線が通過し、北日本には寒冷前線が南下。
 寒冷前線の後ろ側からは冬の寒気の中が予想されています。

 後でご紹介する今日~明日の空模様と比較すると、上空よりも地上に近い所ほど寒気の影響を受ける模様。
 週間予報を見ると・・・今日~明日の寒気の南下では朝晩の気温の低下が予想されていますけど、次回の寒気の南下では日中の気温も下がることが予想されています。

 この傾向がどのように変化するのか??
 明日は金曜・・・いつものように、週間の空模様をチェックする際に注目したいと思います。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・天気は回復傾向だけど・・・

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170928

 昨夜から断続的に降り続いている雨。
 今朝になって雨脚が強まり、窓の外から雨音が聞こえてきます。

 最低気温は15.4℃(07時01分)。
 カメラを持って外に出ると、半袖では肌寒く感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170928

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本付近の偏西風強風帯(水色の矢印)は大雑把に2本。
 
 初冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯に沿って、北日本を寒冷前線が通過中。
 また、晩夏と秋の境目の偏西風強風帯に沿って、太平洋岸を低気圧と前線が東進しています。

 太平洋岸の低気圧には晩夏の太平洋から暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が集中するように流入。
 低気圧周辺の反時計回りの流れに沿って、低気圧北東側・・・関東付近中心に大気の状態が不安定になり、局地的に非常に活発な雨雲が観測されています。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。
 
 まずは広い画格の天気図(FAX天気図)を使って、広範囲の状況を概観。

GSM28日プログノ170928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水量、そして風の様子。

 日本付近・・・北半球上空の天気図でチェックした-30℃以下の寒気の中心に位置する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が天気変化の主役になっていて・・・

 寒冷渦の南側を流れる偏西風強風帯に沿って低気圧や高気圧が東進し、天気が変化していることが分かります。

 いつものようにコンピューターによるシミュレーションで日本付近を拡大すると・・・

GSM28日170928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-20℃以下の寒気を伴い道北付近を通過。
 また、別の上空の気圧の谷が本州の南岸を北東進。
 このため、東~北日本は下り坂で、寒気の流入に伴って大気の状態が不安定になる模様。

 そして夜、後続の上空の気圧の谷が-30℃以下の寒気本体を引き連れて北海道方面に接近し・・・
 日本海には、-20℃以下の寒気を伴う後続の上空の気圧の谷が南下。
 また、別の上空の浅い気圧の谷が南北3本の偏西風強風帯に沿って西~東日本を通過することが予想されています。

 ということは・・・今日、天気の回復はイマヒトツ???

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中に通過する上空の気圧の谷に対応して前線や低気圧の降水域は東海上へ。

 降水域の後面には大陸生まれの冷涼で乾燥した空気が流れ込むため、夜にかけて通過する上空の浅い気圧の谷の影響は限定的・・・全体としてはキチンと回復に向かうようです。
 (地形的に南東に飛び出している関東付近の回復は遅め?)

 ただ、今回の寒気の本体が南下してくる北日本の回復は一時的。
 (巨大な寒冷渦を反時計回りに回る)-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、潜在的な寒冷前線(風の収束線:シアーライン)の降水帯が日本海北部を南東進。
 明日未明にも、日本海側から下り坂に向かうことが予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ170928
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想。
 全体としては夜にかけて回復傾向で、関東を最後にいったん雨は上がるようですが・・・

 明日未明には、寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴って潜在的な寒冷前線(風の収束線)の降水帯が活発化しながら南東進。
 山陰と北海道西岸から雨が降り出し、朝には北陸や東北日本海側でも雨になることが予想されています。

 そして、潜在的な寒冷前線の後面からジワジワと(上空約1500m 0℃以下の)寒気が南下してくることが分かります。

 となると・・・明日の空模様が気になるところですから・・・頑張ってチェックしておきました。


 3、明日の空模様・・・北日本は不安定。寒気南下ピークへ?
 
GSM29日170928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 気圧配置は北日本中心の西高東低 冬型。
 西~東日本は高気圧の晴天域優勢で推移すると思われますが・・・

 北日本には、北の巨大な寒冷渦を風車のように回る上空の気圧の谷が断続的に南下。
 さらに北海道は、丸一日-20℃以下の平年を大きく下回る寒気に覆われる模様。
 道北には上空約1500m 0℃以下の寒気も南下。

 上空の気圧の谷の通過に対応して、明日も潜在的な前線(風の収束線)の降水帯が北日本を通過することが予想されていますが・・・
 この降水は高い山で雪になり、冠雪になることも予想されます。

 さらに日本海北部には後続の潜在的な前線帯まで予想されているので、北日本では明後日(土曜日)も一時的に雨が降ると思われます。

 そして・・・北陸付近には上空約3000m、0℃以下の寒気が南下。
 今のところ降水が予想されていませんけど(このためあまりマークされていないと思いますけど)、明日午前中、潜在的な前線が北陸を通過する際、立山や白馬方面では局地的に雨雲が活発化し、一時的に雪になることも想定されます。

 雪になるならないは別として、北アルプス北部の紅葉登山は装備を十分に考慮するとともに、最新の情報に注意していただきたいと思います。

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拡大GSM28日170928拡大プログノ170928拡大GSM29日170928拡大GSM4日170928
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)
 【オマケ】
 気象の教科書には、天気が下り坂に向かうとき 巻雲⇒巻積雲⇒巻層雲⇒高積雲⇒高層雲⇒乱層雲など高い所から雲が広がると書かれています。昨日(27日)の長野市南部 美ヶ原高原方面 06時40分~09時44分 約3時間 巻雲⇒高層雲までの変化を10秒に圧縮。まさに教科書どおり。

(4Kタイムラプス動画:長野市南西部 美ヶ原高原方面 下り坂 巻雲⇒高層雲)

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西から広範囲で下り坂。明日にかけて大雨も?今季二回目の強い寒気は?(170927)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、「今季初めての強い寒気の南下」と「二回目の強い寒気」?

 一昨日21時と昨日21時に観測された北半球上空の寒気の様子をアニメ化して見比べると・・・
北半球アニメ170927
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 -30℃以下の冬の寒気(輪島上空に流れ込めば北陸は広範囲で雪)がシベリアを南東進中。

 29日(金)頃、この寒気がサハリン付近に進み、西高東低 冬型の気圧配置になるため、北日本の山では早くも冠雪が予想されています。
 このあたりは、「今季はじめての強い寒気の南下」としてテレビやネットの天気予報でも伝えられるようになっていますから・・・

 今日は「今季二番目の強い寒気の南下」をチェック。
 現在、中心に-27℃以下の寒気を伴いロシア西部を東進しているところですが、北極からはシベリア方面に-30℃以下の寒気が流出中。
 二番目の寒気も一番目の寒気と同様、-30℃以下の冬の寒気を伴いながら、来月3日頃、日本付近にやって来ることが予想されています

GSM10月3日170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、10月3日の空模様をまとめたもの。

 西高東低 冬型の気圧配置が予想されていて、上空約1500m 0℃以下の寒気が青森県付近まで南下。
 シミュレーション通りに推移したとすれば、北海道では第一回目の強い寒気より低い所でも降雪になると思われます。

 また、上空約3000m 0℃以下の寒気は北陸付近まで南下。
 降水域は予想されていませんけど、湿った空気が北アルプスにぶつかって雨雲になれば今季二回目?の降雪になるはずです。

 そして、上空約5500m -30℃の寒気は宗谷海峡付近まで南下。
 上空約1500m付近でも-5℃前後の寒気が流れ込んできそうですから・・・
 地上の気温次第ですけど、条件次第では稚内周辺では平地で初雪があるかもしれません。
 もし初雪になれば、1978年10月6日を抜いて最も早い初雪ということになります。

 一雨毎に季節が進みますけど、今年の進み方は「今のところ」かなり早いようです。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データでも・・・

週間気温グラフ170927

 今季二回目の強い寒気・・・北日本では、今週末より強くなる気配が漂っています。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・西から下り坂!三つの季節のせめぎ合い!

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170927

 青空優勢ですけど、西から刷毛でなぞったような巻雲が流れ込み始め、巻雲は次第にベールのような巻層雲に変わってきました。

 これから巻積雲、高積雲、高層雲が流れ込み、天気は下り坂に向かうことになりそうですけど・・・

 そんな今朝の実況。

実況170927

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜けようとしていて・・・
 西からは悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。

 このような空模様の骨格に対応して地上では、高気圧が東海上に抜けようとしていて・・・
 西からは、低気圧と寒冷前線(秋と初冬の境目に発生)と、低気圧と秋雨前線(晩夏と秋の境目に発生)が接近中。
 九州付近から雨が降り出しているようですけど・・・

 今回の雨は晩夏・秋・初冬の3つの季節のせめぎ合い。
 まとまった雨になり、地域によっては荒れる所もありそうです。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM27日170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、上空の気圧の尾根(水色の点線)が東海上に抜け、上空の気圧の谷(赤の点線)が断続的に東進することが予想されています。

 ただ、上空の気圧の谷の東進は南北におよそ2本の通り道がある模様。
 低気圧と秋雨前線の通り道にあたる偏西風強風帯(青い矢印)が本州上に停滞し・・・
 -15℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯(ピンクの矢印)が北海道付近に停滞。
 それぞれの偏西風強風帯に沿って、(ドカンと大きな気圧の谷ではなく)比較的小さな上空の気圧の谷が、断続的に北東進していくことが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・南の偏西風の流れに乗った低気圧と秋雨前線の東進は比較的ゆっくり。
 上空の気圧の谷が低気圧に先行するので低気圧の発達は鈍いものの、前線の雨雲は低気圧に先行して東日本で活発化することが予想されています。

 一方、-15~30℃の寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴い、寒冷前線の降水帯が活発化しながら南東進し、今夜には北日本を通過し始める模様。
 また、寒冷前線前面の東北付近でも、早めに降水域が活発化することが分かります。

相当温位170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 山陰に進む低気圧に向かって強い暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流れ込み、西日本中心に大気の状態が不安定になることが分かります。

 また、東北付近では低気圧の接近や寒冷前線の南下に先行して暖湿気が流入する模様。
 このため東北では大気の状態が不安定になり、早めに雨が降り出すようです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170927
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 紫色は下層雲。

 西から下り坂・・・ですけど・・・北からも下り坂。
 両者が一体化する今夜には広範囲で雨模様に。
 東~北日本中心に大雨になったり、不安定な大気によって落雷や突風等の激しい現象の発生も心配されます。

 3つの季節のせめぎ合いですけど、明日朝には晩夏と初冬の直接対決みたいですね?

 
 3、週末の空模様・・・地図に色塗りをしただけですけど・・・

 最後にKasayanが一番気にしている週末の空模様・・・

GSM週末170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 地図に色塗りをしただけで日付もマークも描きこんでありません。

 左が30日(土)09時、右が1日(日)09時の予想。

 移動性高気圧の晴天優勢ですけど、北日本を潜在的な前線が通過する模様。
 この前線の影響が北陸まで及ぶのか?太平洋側まで引きづるのか?・・どうなりますやら??

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大3日170927拡大GSM170927拡大相当温位170927拡大週末170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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秋晴れ優勢も南西から秋雨前線!北西から寒冷前線!!来週も強い寒気南下?(170926)


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 1、「今季初めての強い寒気の南下」、続報

 気象庁から発表される週間予報解説資料(プロ用の資料)の”防災事項等”には、昨日も「今季初めての強い寒気が北日本に南下し、標高の高い所では雪となる可能性がある」と書かれています。
 22日(金)から連続4日間も記載されていますから、可能性はかなり高いと考えてよいでしょう。

 ということで、今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使って、「強い寒気が北日本に南下」する様子をチェックしておきました。

GSM寒気29日から170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図が、上空約3000m=日本アルプスの稜線付近の高さの気温。
 下段の図が、地上気圧と降水量、風。さらに上空約1500mの気温を加筆してあります。

 29日(金)の夜をピークに北日本上空に寒気が南下。
 これに伴い、北日本中心に西高東低 冬型の気圧配置になり、潜在的な寒冷前線(黄色の点線:風の収束線)が北日本の日本海側に上陸するタイミングで、北日本の概ね1000mを超える高い山で雪になると思われます。

 また、上空約3000mの0℃以下の寒気が北陸付近まで南下。
 中部山岳北部(北アルプス等)に降水は予想されていませんけど、潜在的な寒冷前線が北日本に上陸する段階で、(山の上だけは、たとえ短時間でも)降雪になることを想定しておいたほうが良さそうです。

 ということで(毎日このブログをご覧いただいていた方ならお気付きかと思いますが)先週末の予想と比較し、日を追う毎に強い寒気の影響が弱まってきたと言えますけど、それでも寒気の強さは平年と比較して3℃~4℃も低め。

週間気温グラフ170926

 向こう一週間の気温の傾向(上空約1500m 平年差)を見ても、29日の北日本は平年を4℃前後も下回ることがハッキリしています。

 そして・・・さらに来月3日頃、再び気温が平年を大きく下回ることが予想されています。

GSM寒気3日170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 どうやら10月3日頃、またまた西高東低 冬型の気圧配置が強まり、今週末(29日~30日)よりも寒気が南下。
 季節がまた一歩前進することが予想されています。

 なんでこんなに寒気が南下してくるの???
 北半球上空の寒気の様子(昨夜21時)の予想をチェックしてみると・・・
北半球170926

 ユーラシア大陸上には、-18℃以下の晩秋(初冬?)の寒気が流れ出していて、中心には-30℃以下の冬の寒気も観測されています。

 そしてこの寒気が、北海道付近に停滞している(秋と初冬を分ける)偏西風強風帯に沿って東進。
 まずは寒冷渦(シベリアの低マーク)の南下とともに29日~30日頃、第一波として日本付近を通過し・・・
 後続の寒冷渦?又は上空の気圧の谷?(低マーク)とともに3日頃、第二波として日本付近にやって来るようです。

 現在、北極付近では-30℃以下の寒気が滞留中。
 今後の寒気の流出・・・10月を前に気になり始めてしまいました。
 (Kasayan・・・屋根のペンキ塗りをはじめ様々な冬支度をする必要があるのでかなり気になるんです)
 
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 2、今日の空模様・・・秋晴れ優勢。北は回復も西は・・・?

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170926

 周辺の里山、2000m級の山々も白い壁の向こう側。
 ただ、空を仰ぎ見るとほぼ快晴。
 まぶしい太陽が気温の上昇を暗示しているようですが・・・

 そんな今朝の実況。

実況170926

 日本海をまん丸の移動性高気圧が南東進中。
 北日本に激しい現象をもたらした低気圧をオホーツク海に押しやり、広範囲に秋晴れをもたらしているようです。

 ただ、高気圧のお尻?・・・南西側には秋雨前線が停滞。
 東シナ海の暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)を引き込んで活発化していて、九州西岸や南岸に活発な雨雲が観測されています。
 
 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)をはじめ、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けて・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近中。

 東~北日本は好天ベースで推移しそうですけど・・・西日本・・・特に九州付近の雨はどうなるでしょうか??

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM26日170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)
 ※ひとこと:渦度ゼロを目安に偏西風強風帯を描きこんでいます。渦度ゼロの線を境に天気傾向が大きく変化するので意識的に多く描きこんでいます(木)。メインの流れを意識すると(森)が見えてきます。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、順調に東海上に抜ける模様。

 代わって好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、西~北日本を東進することが予想されています。
 このため日中は好天ベースで推移することになりますが・・・

 夜にかけて東シナ海を上空の気圧の谷が東進し、九州に接近。
 また、大陸を-20℃以下の寒気が南東進。
 西から下り坂に向かうことが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日中は高気圧の中心が東北を南東進。
 高気圧の中心が東海上に抜けるにしたがって太平洋側に暖かく湿った南東風が吹き込み、九州や四国の南岸、関東甲信内陸部に弱い降水域が予想されているものの・・・
 九州も含めて広範囲で秋晴れになることが予想されています。

 ただ、上空の気圧の谷の接近に伴い、九州の南西側から秋雨前線が北上。
 降水域が九州南岸、西岸に近づいてくることが予想されています。
 ということで・・・九州付近の雨は今夜以降になりそうですが・・・・???

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

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全国流線アニメ170926
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 ※上昇気流が強まるためには風向が異なる風がぶつかる、一方の空気の上を滑り上がる、大きく曲がる、山岳にぶつかる、等が考えられます。そのような場所と、場所が発生する理由、さらにその上空との温度差などを考えながらアニメを見ると、雨の降り方が見えてきます。

 紫色は下層雲。

 MSMモデル通りに推移すれば、九州方面の本格的な雨の降り出しは明日未明以降。
 それまでは、暖かく湿った東~南東風の影響を受ける宮崎県付近を中心にぐずつく程度で済みそうです。
 
 また、暖かく湿った南東風の吹込みによる関東甲信付近の不安定性の降水・・・昨日より小さく少なめ??
 ただ雷雲を運ぶ上空約3000mの風は西~北西なので、山沿いで発生しても平野部に流れ込む可能性アリ。
 降られる可能性は低そうですけど、「運の悪い」方はスマホのレーダーアプリの確認をおススメしておきます。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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