気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2018年08月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

秋雨前線の大雨に続き台風21号接近・上陸へ!?(180831)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 今朝、少々体調がすぐれず作図がはかどりませんでした(今は大丈夫!歳ですね)。
 このため更新が遅くなり、大変申し訳ありませんでした

1、秋雨前線のすぐ南側で・・・


 先週末、温帯低気圧化した台風19号が北日本へと進んだ後、秋雨前線が顕在化してジワジワと南下。
 昨日から北陸~東北を中心に大雨になっています。

 一方前線の南側に位置する西~東日本は、前線に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道になってほぼ連日大気の状態が不安定
 エリアの広狭、活動の強弱はありましたが、にわか雨や雷雨の発生しやすい状態が続きました。

(4Kタイムラプス動画:25日~29日 約116時間の空模様を90秒で!)

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw

 これは25日(土)03時から29日(水)25時08分までの約116時間、長野市から南 菅平高原~美ヶ原高原~北アルプス南部方面の空模様をタイムラプス撮影して90秒に圧縮したもの。
 同時刻のレーダー画像もアニメ化してシンクロさせています。

 夏山シーズンが終わろうとしている中部山岳地帯の長野県。
 ただでさえ変わりやすい山の天気が、ますます変わりやすくなっています。

 現在接近中の台風21号が秋の晴天を連れてきてくれると良いのですけど・・・

黒姫180831


2、台風21号 最新データ!!・・・ブレ幅は上陸場所だけ??


 そんな台風21号・・・ご存知のように海面水温が高いエリアを北上し、かなり発達した状態で日本に接近あるいは上陸する可能性が高くなっています。

 週明け早々影響が始まることが予想されているため、天気予報番組でも目先の大雨に続いて「さらに心配なのが」とか「続けて心配なのが」というフレーズで深刻さが伝えられていて、今から心配されている方も多いと思います。


 (1)台風21号 進路予想・・・

 ということで・・・頻繁に更新される台風の進路予想は以下のURLで最新の情報をご確認いただき、具体的な空模様や影響をチェックしたいと思いますが・・・

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 
 今日はその前に「気象庁と米軍の進路予想の違いの有無を確認」するという趣旨で、今日03時発表の予想図を比較してご紹介しておきたいと思います。

進路予想比較180831
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁は普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)とは別に台風モデルという台風に特化したモデルを使って、進路予想をしています。

 「現時点では」気象庁の進路予想と米軍(JTWC)の予想は予報円の範囲内でかなりよく一致していると言えそう・・・
 ちなみにこのコース・・・天気予報番組でも伝えられ始めているかもしれませんけど・・・

伊勢湾台風180831
(図をクリックすると拡大します。気象庁HP引用)

 昭和34年(1959年)に、全国的な被害をもたらした伊勢湾台風(15号)の進路に類似しています。

 伊勢湾台風が紀伊半島に上陸した際の中心気圧は930hPa
 気象庁の見立てによれば、台風21号もそれに近い中心気圧で上陸する「可能性」がありますから、「空振り覚悟で」台風対策をする「価値?」があると言えるかもしれません(表現に悩みます)。


 (2)気象庁GSMモデル・・・昨日の計算値よりやや西寄り、北に北上傾向


 それでは昨日に引き続き、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、(台風対策に必要な)台風の接近・上陸に伴う具体的な空模様をイメージしておきましょう。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル
 大雨が予想されている週末の予想も合わせ、明日から6日間の空模様をまとめておきました。

TW用GSM6コマ180831
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 作図に時間がかかって時間切れ・・・図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
 昨日の計算値より400キロ?ほど西寄り、そして前回の台風20号のように真っすぐ日本海へと北上することが予想されています(タイミングはほぼ同様)。

 パッと見たところ台風の進路図とは異なるように思えますが、あくまで予報円の範囲内の違い
 台風対策をするには、これも一つのシナリオとして想定しておかなければなりません。

 進路は伊勢湾台風と異なりますけど、いずれにしても類似コースの台風20号の影響を思い出し、発達して接近・通過することを想定し、さらに安全マージンを上乗せした対策をする必要がありそうです。


 (2)他国の気象機関のモデル・・・台風の動向はバラバラも、秋の気配は同じ?


 とは言っても他国のモデルはどうなっているのか??

 気になる他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)もチェックしておきましょう。

台風モデル比較180831

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 これはひと言・・・気象庁、米軍の進路予想とほぼ同じ
 日本海に抜けてからの進路は異なりますが、上陸から日本海に抜けるまでは伊勢湾台風をなぞるようなコースが予想されています。

 特に心配されるのは近畿~東日本
 計算値に過ぎませんけど・・・伊勢湾台風時の過去の文献をひも解いて影響をイメージしておくことも必要だと思います(西日本豪雨のときも過去の災害をなぞるような災害が発生しましたよね)。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

3、今日の空模様・・・秋雨前線の大雨 西日本にも!


 それでは今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180831

 空は比較的明るいものの層積雲がべったり。

 最低気温は21.5℃(05時49分)でしたが、日差しが少なく北~東寄りの風が吹き込んで、気温の上昇はかなり鈍くなっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180831

 昨日同様、東北に秋雨前線が停滞していますが、東西にストレート。
 西に張り出した太平洋高気圧の北縁に沿って、これまた西からストレートに暖湿気が流れ込み、非常にシャープな(線状の)雨雲の帯が北陸~東北南部に停滞していることがわかります。

 一方、西~東日本は雲が多いものの太平洋岸を中心に晴れて高温になっている所が多いようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、中国東北区とアムール川河口付近で、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東進中。

 また朝鮮半島では、これまた悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南下していることがわかります。

 ということは・・・空模様の骨格は下り坂・・・


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180831
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中上空の(波長の長い)気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本を通過

 その後夜にかけて、後続の上空の気圧の谷が断続的に西日本に南下し・・・
 実況で中国東北区に解析されていた寒冷渦が上空の深い気圧の谷になって北日本へと進んでくることが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・午前中は、北陸や東北南部で秋雨前線の降水帯が活発化

 夜にかけては断続的に南下してくる上空の気圧の谷の影響で、山陰付近を中心に前線の降水帯が活発化することが予想されています。

 また、北日本でも寒冷渦由来の上空の気圧の谷の接近に伴い寒冷前線が顕在化
 不安定な大気とともに活発な降水域がかかることが予想されています。

 そして、前線の南側でも気温が上がる午後を中心に不安定性の降水域が局地的に発生することが読み取れます。

相当温位180831
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 前線の南側西北西方向から比較的ストレートに暖湿気が流入
 こんなときは、比較的単純?に・・・前線付近で線状に降水帯が活発化
 また、前線南側では山岳南西斜面中心ににわか雨や雷雨の発生が予想されます。

 今日、一番怖いのは日本海側の山岳南西斜面に、線状降水帯が停滞することだと思います。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 Kasayan的には、GSMモデルから読み取れる空模様の骨格(上空の気圧配置)の変化に従って、前線の降水帯が順番に活発化しつつ南下するように思えます。

 いずれにしても明日にかけて広範囲で大雨に注意。

 そして週末は雨が止んだタイミングで台風対策をする必要がありそうですね。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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秋雨前線 週末にかけて本気出す!?台風21号の最新データ!!(180830)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   



0、高原の秋は確実に・・・


 今日は新潟県境の信濃町 黒姫高原 野尻湖畔からのブログ更新。

黒姫高原180830
(写真をクリックすると拡大します)
 
 昨日、野尻湖畔への道すがら、日本海からの湿った北風が形作る山のマフラー・・・
 黒姫山の裾野にかかる層雲の様子をタイムラプス撮影。
 カメラを回している最中、黄色くなり始めた稲穂や今を盛りに咲き誇る蕎麦の花の様子をパノラマ撮影しました。

 30℃に迫る高温になる日もありますけど、黒姫高原は確実に秋の気配
 松任谷由実の「9月には帰らない」が、頭の中に流れてきました。


(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔の蕎麦畑から黒姫山 海風による層雲の形成)

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


1、台風21号 最新データ!!・・・接近・上陸のタイミングはまだブレる??


 さて、台風21号が発生したばかりだというのに、天気予報番組では早くも台風21号の進路図の「その先の可能性」が(気象業務法に抵触しないように)”それとなく”語られるようになっていて、事の重大性を感じておられる方も多いと思います。

 ということで・・・頻繁に更新される台風の進路予想は以下のURLでご確認いただくとして・・・

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

 今日も進路予想の「その先のシナリオの一つ」・・・各国のモデルがはじき出した「台風21号が日本に最接近又は上陸 ”するかもしれない” タイミング」の予想をまとめておきました。


 (1)気象庁GSMモデル・・・昨日より2日早め?週末に台風対策が必要??


 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル

台風GSM3コマ180830
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

  昨日の記事に掲載した予想図とほぼ同じに「見えますけど」・・・
 なんと台風の進行が昨日の計算値より1日半~2日ほど早まっています

 最新のデータ(29日21時初期値)では、3日(月)から4日(火)にかけて西~東日本の太平洋岸に接近あるいは上陸
 最悪、発達したまま東~北日本を縦断する予想がはじき出されています。

 なんでこれだけ予想がブレるのか??
 その原因は・・・たぶん・・・大陸の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。

 偏西風の流れから切り離されて風船のようにフラフラしているので、寒冷渦南側を蛇行して吹いている偏西風の位置もフラフラの状態。
 このため、偏西風が風の弱い太平洋高気圧の縁をフラフラと北上してくる台風をキャッチして北東に運ぶタイミングがブレブレになっているからだと思われます(あくまでKasayanの意見です)。

 それにしても・・・嫌なコースですよね??


 (2)他国の気象機関のモデル・・・台風の動向はバラバラも、秋の気配は同じ?


 では・・・予想がブレているのは気象庁のGSMモデルだけなのか?
 続いて他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)もチェックしておきましょう。

台風モデル比較180830
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
 
 タイミングや位置に多少の違いはありますが、来週の予想であることを考えれば、気象庁のGSMモデルも含めて三者の予想が驚くほど一致している(一致してブレた?)ことがわかります。

 このシナリオで考えれば、早くも週明け3日(月)には台風の影響が始まってしまいます。
 (06時 気象庁発表の5日間予報の予報円の最先端を進むイメージ)

 ということは・・・この週末にも台風対策を終えておく必要性が高まってきました。


 (3)週末の空模様・・・気象庁GSMモデル 台風対策は早め早めに


 そこで・・・今日は週間予報の傘マークが気になる週末の天気もチェックしておきました。

週末GSM180830
(図をクリックすると拡大します)

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過に伴い、活発な秋雨前線が南下
 大雨も想定される空模様が予想されています。

 このため、気象庁は早くも「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」(リンク「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表。
 
 前線の後ろから秋の空気が南下してくるのは嬉しいですけど・・・
 これに伴って台風の北上をブロックしていた上空の太平洋高気圧が東西に分裂して台風北上の通り道もできてしまうようです。

 大雨に続いて台風が接近・上陸するシナリオも???
 台風対策・・・大雨対策も含めて時間の許す限り早め早めに進めておく必要がありそうですね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・秋雨前線 東日本に停滞。前線南は酷暑続き北は秋の気配


 それでは今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の野尻湖畔・・・

野尻湖畔180830

 灰色ではなく白い空・・・木々の隙間に目を凝らしても水色の空は見えません。

 最寄の信濃町アメダスの最低気温は19.0℃(00時06分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180830

 昨日の朝、北陸から関東付近に停滞していた秋雨前線が東北北部まで北上
 
 このため前線に近い北日本、前線に吹き込む暖湿気(暖かく湿った空気=暖湿気)の通り道にあたる南西諸島や九州西岸付近雨雲がかかっていて・・・
 前線南側の地域は・・・前線から遠い太平洋側中心に晴れている所が多いようです。

 そして水蒸気画像で見る空模様の骨格は・・・今日も(夏の)太平洋高気圧と(秋の)寒冷渦と上空の気圧の谷せめぎあい
 秋雨前線の位置や活動次第で天気が決まることになりそうです。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180830
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・夜にかけて実況とほぼ同様。

 寒冷渦と上空の太平洋高気圧の間・・・北陸以北に偏西風強風帯が複数本停滞
 偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するたびに天気がアップダウンすることになるようです(明らかにダウンの時間帯のほうが長そうですけど)。

 一方、西~東日本上空の太平洋高気圧エリア
 原則的には乾燥した高温空気が吹き降りて雨雲が発生しにくい状況といえますが、暖湿気の流入が強まったり上昇気流が強まる条件(地形や風の収束など)が整った所では、例外的に(局地的)ににわか雨や雷雨があると思われます。

 で・・・このような空模様に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の通過とゆっくりとした偏西風の南下に伴い、秋雨前線の降水帯が強弱を繰り返しながら、わずかに南下することが予想されています。

 一方、前線に南側・・・暖かく湿った南西風が吹き込むエリアにはお約束のように局地的な(にわか雨又は雷雨と思われる)降水域が予想されています。

相当温位180830
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。
 
 暖かく湿った南西風が吹き込むエリアでも、日本海経由で東北に吹き込む南西風が特に優勢
 午前中を中心に風速も強めに予想されています(それだけ前線帯・南側山岳風上等で上昇気流が活発化)。

 気象庁の情報でも伝えられていますけど、特に東北日本海側や北陸で大雨に注意・・・ですね。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 今日はアニメ中にコメントを記載しませんでしたが・・・
 北陸から東北中心に大雨に注意・・・という気象情報の趣旨が読み取れます。

 そして・・・明日以降、週末土曜日にかけて大雨が降り続く恐れがある・・・ということもイメージできます(積算の降水量増加)。

 前線が北上して東北日本海側で大雨になるのが梅雨末期のパターンですけど、どうやらその正反対のパターンで秋が訪れようとしているようです。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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秋雨前線 停滞、夏と秋がっぷり四つ!台風21号最新データ!!(180829)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、台風21号 最新データ!!・・・早くもデータに統一感??


 今年の夏、ブログ記事で「早ければ今夜までに台風が発生」とコメントすると、早くもブログ更新直後に台風が発生するといった状況。
 日々の予想の範囲内でも台風の発生がハイペースになっているようです。

 で・・・昨日のブログ更新直後・・・やはり台風21号が発生
 頻繁に更新される台風の進路予想は以下のURLでご確認いただくとして・・・

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

 今日も進路予想の「その先」・・・各国のモデルがはじき出した「台風21号が日本に最接近又は上陸 ”するかもしれない” タイミング」の予想をまとめておきました。

台風モデル比較180829
(図をクリックすると拡大します)

  気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の計算値は進路も接近のタイミングもバラバラでしたが・・・
 台風発生から一夜明けて、各国の計算値が談合したかのように一致し始めています。

 計算値を素直に読めば・・・

 5日(水)頃に台風が西日本に接近
 大陸からジワジワと南下してくる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)南側の偏西風強風帯に乗って転向し、きわめて陸地に近い場所、あるいは陸上を北東に進む可能性が読み取れます。

 これを受け入れて行動に移すか否かは対策に必要な時間や労力で決定すべきですけど、少なくとも来週はかなりの台風モードになると考えておくのが良さそうです。

 続いて・・・向こう一週間の高層天気図もチェック。
 5日(水)が台風最接近あるいは上陸直前のタイミングだとすると、週間予報作成用の資料から台風の経路に関する情報を読み取ることができるはずです。
 
週間高層天気図180829
(図をクリックすると拡大します・・・正直作図が大変でした)
 
 文字が小さいので拡大してご覧いただきたいのですが・・・

 1日(土)~2日(日)にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過。
 このため全国的に下り坂に向かうものの、上空の気圧の谷が通過した後は秋の空気が南下し、特に日曜日は秋を感じられる爽やかな陽気になることが予想されています。

 ただ・・・同時に台風の北上をブロックする上空の太平洋高気圧が東西に分裂
 台風の通り道ができてしまい、台風21号は高温の海水面上を発達しながら北上し始めることが予想されています。

 そして来週は、北日本を周期的に上空の気圧の谷が通過してジワジワと暖気が北上する中、台風21号も西日本に向けて北上
 台風接近前から暖湿気の流入が始まって不安定性の降水が強まる・・・場合によっては秋雨前線の降水帯が強まる中台風本体の雨雲が押し寄せる・・・という嬉しくないストーリーが描かれています。

 で・・・このストーリー通りの推移するかしないかといえば・・・
 これが「現時点」で最も可能性が高いストーリーと考えておくべきだと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)



2、今日の空模様・・・秋と夏 がっぷり四つ・・・前線の動きわずか


 それでは今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180829

 層積雲、層雲など横系?の雲が優勢ですけど、日が昇るにつれてポコポコと縦系?の積雲が1000m以上の山の稜線上に並びんでいます。

 最低気温は22.7℃
 朝の気温が20℃を下回り始めないと秋らしさもイマヒトツと言ったところ。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180829

 気圧配置は昨日からほとんど変わらず。
 北のオホーツク海高気圧南の太平洋高気圧のせめぎあい。
 「秋雨前線を挟んで夏と秋が共存し、前線付近で雨」なんて解説見聞きした方も多いと思います。

 そして前線南側の晴天と厳しい残暑までは解説されるとしても・・・あまり解説されないのが北日本の空模様(ローカルでは解説されないはずはありませんけど)。
 オホーツク海高気圧に覆われていても、東寄りの湿った風(やませ)が吹き込んで太平洋側中心に低温、濃霧、シトシトの雨になっていたりします(レーダー無しに三陸をセーリングしたときの怖さを思い出しました)。

 水蒸気画像を見ると、黄海付近では寒気を伴った上空の気圧の谷が南下中。
 一方、南海上では上空の太平洋高気圧が西日本方面に張り出し中。
 空模様の骨格もまだまだせめぎあいの様相ですが、果たして気圧配置に変化はあるんでしょうか?


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180829
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・夜にかけても空模様の骨格に大きな変化は無し
 
 ただ細かい違いを拾い上げると、上空の太平洋高気圧が北陸付近まで張り出し・・・
 上空の太平洋高気圧の北縁、秋雨前線上の偏西風強風帯に沿って午前中と夜の二回、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った(比較的浅い)上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本を通過していくことが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・東日本付近秋雨前線の降水帯が停滞するものの・・・ほんの少しだけ北上
 上空の谷に対応して前線上の低圧部が北日本を通過するため、降水域が道南付近まで拡大することが予想されています。

 一方、上空の太平洋高気圧が張り出す西~東日本は晴天ベース。
 ただ、暖かく湿った西寄りの風の影響で、気温の上がる午後にはにわか雨又は雷雨と思われる局地的な降水域の発生が予想されています。

相当温位180829
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。
 
 太平洋高気圧の下降気流域にあたる乾燥高温空気エリアが西日本に流れ込む模様。
 西日本のにわか雨・雷雨は極めて局地的になると思われます。

 一方、東日本そこそこの強さの暖湿気の通り道
 ただ、昨日同様、北西方向(日本海側)からの流れ込みが主体。

 この場合、前線(黄色の点線)付近の降水は活発化するものの、前線南側の降水は、暖かく湿った海風が強まるとともに上昇気流が活発化しやすい場所など、かなり限られた場所に限定される傾向にあります。

2018.08.2815~08.2903レーダーアニメ
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは昨日15時から今朝03時までのレーダー画像

 昨日、前線の南側(太平洋沿岸でも)発雷確率が高かったものの、実際の活発な降水域は前線付近が主体。
 発雷確率が高くても暖湿気が南から流れ込まないと一昨日のような大々的な雷雨にならない傾向があります。

 今日も昨日同様の傾向が予想されますけど・・・どうなりますやら?
 昨日と異なり、気象庁予報も雷雨の発生は山間部に限定されているようです。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日、前線上でも雨雲が発達する場所はかなり微妙
 ましてや、前線の南はもっと微妙

 前線付近、前線南側、やませ・・・降水域発生の原因を読み分けて、予報表現された最寄の地域の具体的な空模様をイメージする必要がありそうです。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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東日本の秋雨前線を挟んで北は秋の曇り空、南は猛暑の晴天。台風21号も発生?(180828)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、今夜までに台風21号発生??


 今朝、気象庁から発表された天気図をチェックしていると・・・

予想図アニメ180827
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今夜21時の予想天気図に「台風マーク」が登場
 早ければ今夜までに台風21号が発生することになります。

 まだ台風になっていませんから気象庁の進路予想は無し。
 そこで、米軍(JTWC)のHPをチェックしてみると・・・

JTWC180828
(図をクリックすると拡大します)

 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 
 来週にも南西諸島方面に接近してくることが予想されています。

 となると・・・気になるのは「この先」ですよね??

 ということで・・・昨日に引き続き、各国のモデルがはじき出した「台風21号が日本に最接近又は上陸 ”するかもしれない” タイミング」の予想をまとめておきました。

台風21号モデル比較180828
(図をクリックすると拡大します)

  気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日と同様、台風の進路を決定する上空の太平洋高気圧や偏西風の予想が定まらないため、台風の進路や接近のタイミングはバラバラの状態。

 ただ、大陸に寒冷渦が停滞し、偏西風の南側への蛇行域(上空の気圧の谷)が日本付近を通過することに関しては一致していると言えます。

 ということは・・・偏西風の強風帯(水色の矢印)直下で活発な秋雨前線が停滞しているところに台風がやってくる可能性が「有り得る」ということ。
 台風21号?の今後の動向から目が離せなくなってきました。

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1-2、週末の空模様・・・10時15分追記(オマケ)


 週末の空模様をチェックしておいたのに掲載忘れ・・・

GSM週末180828
(図をクリックすると拡大します)

 お出かけは(完璧ではないけれど)回復傾向で、涼しくなる日曜日がおススメかも?


2、今日の空模様・・・引き続き 秋雨前線 東日本に停滞


 それでは今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180828

 昨日の青空から一転曇り空。
 夏空から「秋の入り口の空」に変化してきた・・・と、言えるかもしれません。

 というのも・・・今朝の実況・・・

実況180828

 Kasayanの住む長野市のすぐ北側秋雨前線が停滞中

 加えて、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(水蒸気画像:赤の点線)に対応して前線上を低気圧東進していて、前線の雨雲が活発化している状態です。

 このため北陸~東北南部では秋雨前線の雨が降り続いていて・・・

 前線の北側では、張り出してきたオホーツク海高気圧吹き出しの冷湿北東風(やませ)によって太平洋側中心に曇り空が優勢・・・
 前線の南側では、北東に張り出した太平洋高気圧によって、酷暑(酷残暑?)の晴天になっています。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180828
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・気圧配置も偏西風強風帯の位置もほとんど変わらず
 日本付近の冷・暖2本の偏西風強風帯に対応して秋雨前線が停滞することになるようです。

 ただ、偏西風のわずかな南北の蛇行が前線の活動に影響を与えることに。
 偏西風の南への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)が通過するタイミングで、前線上に低気圧が発生したり、雨雲が活発化し・・・
 北への蛇行域(水色の点線:上空の気圧の尾根)が通過するタイミングで、前線が不明瞭になったり、雨雲が弱まったりすることになります。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の通過に対応して、前線上を低気圧が南東進
 低気圧東側の活発なの雨雲によって、東日本中心に一時的に雨の強まるタイミングがありそうです。

 一方、前線の南側・・特に太平洋高気圧が張り出している西日本では晴天優勢
 気温も上昇して猛暑日になる所もありそうですが・・・
 昨日に引き続き、気温の上昇と西から前線南側に流れ込む暖湿気、そして高温による湿った海風の強まりにともなう不安定性の降水が予想されています。

 そして前線の北側の北日本・・・
 オホーツク海高気圧が張り出してくるものの、冷たく湿った東寄りの風(やませ)が吹き続ける模様。
 太平洋側中心に曇り空が優勢で、上空の浅い気圧の谷が通過するタイミングでにわか雨もありそうです。

相当温位180828
(図をクリックすると拡大します)
 
 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今日も前線南側に流れ込む「強い暖湿気」(赤エリア)は少なめ
 そして、昨日とは異なり東日本では総じて北西風が優勢で、前線に近い北関東~東北南部でのみ南西風が予想されています。

 この状況から判断すると、昨日よりにわか雨や雷雨は局地的・・・かな??
 発生するとすれば北関東や前線付近・・・志賀高原周辺などが予想されますけど・・・正直なところこれ以上分かりません(発雷確率や収束線をこまごまとチェックする必要があります)。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180828
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 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 上空の気圧の谷が通過するタイミングで前線の降水帯や低気圧が活発化し・・・
 上空の気圧の尾根が通過するタイミングで前線の活動が弱まる・・・
 という傾向がイメージできると思います。

 そして気になる前線南側の雷雨・・・(昨日より)少なそうに見えますけど、どうなりますやら?

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
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 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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秋雨前線 東日本に停滞。前線南は酷暑続き北は秋の気配。次の台風は?(180827)


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1、秋の気配がしたら大型台風に要警戒!?


 台風が立て続けに発生した8月もあとわずか。
 24日(金)に19号が消滅してから、天気図上から2日連続台風マークが消えています

 ただ・・・ご存知のように、9月は本格的な上陸台風のシーズン。
 台風マークが消えると、かえって「再び台風が連発するんじゃないの?」「今度は上陸台風が連発??」なんていう不安にかられてしまいます。

 ということで、今日は最初に台風の発生と接近あるいは上陸の可能性を、各国の最新のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておくことにしました。


 (1)気象庁GSMモデル・・・来週前半、台風接近???


 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル

台風GSM3コマ180827
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 目先、南海上に次の台風と”思われる”低気圧が登場するのは来週前半、9月3日(月)頃

 台風の北上に伴い、台風の進路をブロックする上空の太平洋高気圧が張り出すため、そのまま北上せずに南西諸島方面にゆっくりと北西進することが予想されています。

 ということで・・・台風が発生する可能性は示唆されているものの、まだ発達の程度や行く先は不明確といったところです。

 ただ、余談ですけど・・・
 大陸では、秋本番の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下し、寒冷渦の南側を秋の空気を伴った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が東進
 これに伴って、秋雨前線が太平洋岸まで南下することが予想されています。

 本当にこのように推移するなら・・・来週は前線の大雨があるかもしれないものの、大雨の後は西日本も含めてそこそこ涼しくなるかもしれませんね。


 (2)他国の気象機関のモデル・・・台風の動向はバラバラも、秋の気配は同じ?


 続いて、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)もチェックしておきましょう。

台風モデル比較180827
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 ヨーロッパ中期予報センターの予想は気象庁GSMモデルと似ていますが、期間の後半、上空の太平洋高気圧の張り出しが弱まる模様。
 この傾向であれば、南西諸島に接近する間もなく本州南岸に接近あるいは上陸することも視野に入ってきます。

 一方、アメリカのGFSモデルは上空の太平洋高気圧を弱めに見積もる結果、他のモデルよりはるかに早く台風を南海上で北東進させています。

 ということで、台風の予想に関しては、上空の太平洋高気圧の張り出しとともにバラバラの状態。
 ただ、先にチェックした気象庁発表のGSMモデルも含め、大陸に寒冷渦が南下して、上空の気圧の谷が日本付近を通過する点は、共通していると言えそうです。

 いずれにしても、今週は台風の心配はなさそう・・・
 そして「現時点のデータを見る限り」、来週は秋雨前線の大雨や台風が接近・上陸する「可能性もある」ので、最新データに要注目!・・・ということが言えそうです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・秋雨前線 東日本に停滞。前線南は酷暑続き北は秋の気配


 それでは今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180827

 青空優勢ですけど、なんとなく白っぽい・・・
 周辺の山々の稜線には積雲が連なり、北アルプスを見ることができません。
 水蒸気が結構多い??

 最低気温は21.2℃(05時28分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180827

 昨日に引き続き、東北南部に秋雨前線が停滞中
 このため新潟県東部と山形県付近で積算の降水量が増えています。

 一方、前線の北側は東に抜けた低気圧の影響が残り曇りベース・・・
 南側は太平洋高気圧の酷暑の晴天が続いているようです。

アメダス気温180827

 これは09時の気温の分布

 秋雨前線の北側は夏日(25℃)未満・・・まさに
 南側は夏日や真夏日優勢・・・まだまだ厳しい夏といことがわかります。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

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GSM180827
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・昨日、そして今朝の実況とほぼ同様・・・

 西~東日本には引き続き上空の太平洋高気圧が張り出し、乾燥・高温空気が吹き降りることに。

 また上空の太平洋高気圧の北縁には、秋雨前線に対応する乾燥・湿潤それぞれの性質を持った偏西風強風帯が停滞
 強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が断続的に東進することがわかります。

 また、北海道には比較的強い寒気を伴う上空の気圧の谷が接近
 一方、南西諸島には、上層寒冷低気圧(UCL)に伴う寒気が接近・・・大気の不安定な状態が強化されると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・夜にかけても実況とほぼ同様の空模様が継続

 ただ、上空の気圧の谷の通過に伴い秋雨前線上に低気圧が発生
 明日にかけて北陸方面から下り坂に向かうことが予想されています。

 また、酷暑をもたらす乾燥高温空気が吹き降り続ける関東甲信付近では、昨日より広範囲に不安定性の降水域が予想されています。

 そして南西諸島方面・・・夜にかけて不安定性の降水域が拡大してくるようですね。

相当温位180827
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 前線南側に流れ込む「強い暖湿気」(赤エリア)は少なめですけど、夜にかけて日本海に流れ込んでくる模様。

 そして関東甲信付近と西日本の太平洋側・・・湿った海風が、局地的に強い暖湿気を運び込むようです。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

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 秋雨前線が周期的に南下したり北上したり・・・活発化したり弱まったり・・・
 前線上の偏西風強風帯に沿って通過する上空の気圧の谷の強さ次第で雨の降り方が変化することがイメージできると思います。

MSM15時拡大180827

 なお、これは15時の予想を拡大したもの。

 ゲリラ雷雨を追いかけるひとつの目安になるとイイのですが・・・実際はどうなりますやら?

 今日は朝からバタバタしたので更新が遅くなり大変申し訳ありませんでした
 (昨日の記事では図の日付が間違っていました。重ねてお詫びいたします

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Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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