気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2018年12月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

この時期らしい?年越しの天気。元日の山は疑似好天に要注意!(181231)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 今年も大晦日・・・

 年末最後の最後に体調を崩してしまいましたが、なんとか一日も休まずブログ更新を続けることができました。

 今年も励ましのメールや問い合わせのメールをいただきましたが、返信しきれないメールがたくさん。
 返信可能なメールには順次返信しておりますので、ご容赦いただきたいと思います。
 メールはすべて読ませていただいております。

 年々天気の変化が激しくなっておりますが、来年こそ気象災害のない年であることを祈っております。

1、北半球上空の寒気の影響・・・寒波 小康状態へ?


 さて、今年最後の更新も北半球上空の寒気と気圧配置の動向からスタート。
北半球アニメ181231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 年越しの寒波が襲来中ですが、年末担当?の寒気の中心が東海上に抜けようとしていて・・・
 年始担当?の寒気の中心が大陸を南東進中。

 このため年越しのタイミングは二つの寒気の中心の狭間・・・「寒波の小康状態」で推移することになりそうです。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データを見ても・・・

週間気温グラフ181231

 31日~01日は、平年並みまで戻らないものの少しだけ気温が上昇して「寒波の小康状態」に。

 そして大陸の寒気が南下してくる02日から03日頃にかけては、(年末ほどではありませんけど)再び下降し、寒波2回目のピークを迎えることになるようです。

 では年末年始の具体的な空模様は???
 今日は時系列で・・・今日、大晦日の空模様をチェックした後、流れで正月3日間の空模様をチェックしたいと思います。



2、今日の空模様・・・日本海側の雪 しぶとく残る


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181231

 昨日に続いて雪の朝を迎えましたが、菅平高原方面(写真左奥)に青空発見!

 昨日は菅平高原のその先・・・浅間山方面に明るい空が見えただけでしたから・・・
 冬型に伴う日本海側の天気と太平洋側の天気のせめぎ合いは、太平洋側の天気のほうが昨日よりやや優勢になったかもしれません。

北アルプス181231

 また、昨日は見えなかった北アルプス・・・低い雪雲の下から見ることができます(今年最後の挨拶?)。

 最低気温は-2.5℃(04時15分)で昨日より1℃ほど高め。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181231

 西高東低 冬型の気圧配置が続いて日本海側には引き続き雪雲が流入中。

 ただ・・・衛星の水蒸気画像を見ると、寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け、日本付近の偏西風の蛇行が緩やかになり始めていることがわかります。

 また、一昨日からの実況天気図を比較してみると・・・

実況天気図比較181231
(図をクリックすると拡大します)

 日本付近にかかってる等圧線の本数が、昨日までの9本からほぼ半減していることがわかります。

 ただ・・・日本海側の降雪は(若干弱まってきたものの)そこそこ強め。
 昨日20時から今日08時のレーダー画像を見ても・・・

全国レーダー08時まで12時間181231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 降雪が「弱まった」と言い切れるような状態では・・・
 等圧線の本数だけで日本海側の降雪を語ることはできません。

 ではこの降雪・・・年をまたいで降り続くんでしょうか?


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM31日181231
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北海道を通過。
 一時的に天気は回復に向かいそうですけど・・・
 夜には-35℃以下の寒気の中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近。
 今日日中は風雪の小康状態が期待できるだけかもしれません。

 また、日本海でも上空の気圧の尾根が東進。
 夜には東北を通過しそうですけど・・・上空の気圧尾根はかなり浅め(低め?)。
 足並み(位相)を揃えて西~東日本を通過する上空の浅い気圧の谷の影響のほうが優勢かもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中、北海道付近で一時的に等圧線の間隔が開き、降水(雪)エリアが縮小するようですけど・・・夜には再び等圧線が混雑して降水エリアが活発化。
 やはり年内の回復は困難・・・小康状態で終わってしまうようです。

 また、西~東日本でも、等圧線の間隔だけは開くものの、日本海側中心の降水(雪)は解消されない様子。
 太平洋岸でも弱い気圧の谷と対応する降水域が予想されていて、夜には対馬海峡の東で低気圧も発生。
 寒気の北上も鈍く、回復とは言いにくい空模様が予想されています。
 (それでも一昨日、昨日と比べればマズマズ・・・感謝せねば・・・の空模様?)


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181231
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 日本海側の降雪・・・特に北陸以北の降雪は結構しぶとく残る模様。
 除雪は若干楽になるかもしれませんけど、油断できる空模様ではなさそうですね。
 一方、太平洋側・・・どうやら広範囲で初日の出を見ることができそうです。

 で・・・Kasayanが一番気にしているのが・・・
 明朝、北陸沖を低気圧が東進することで一時的に南風が吹き、北陸や中部山岳付近の天気が回復すること

 初日の出を楽しみにしている方にとっては朗報ですけど、日本アルプスなど中部山岳で冬山登山をしている方々にとっては非常に危険な空模様だと思われます。

 3000m級の稜線で初日の出を拝んだ後、お気楽に下山や縦走を始めると・・・
 そこに低気圧西側の収束線(潜在的な寒冷前線)が接近・通過
 急速に天気が悪化し、気温が急降下するおそれがあります。

 いわゆる疑似好天による気象遭難が起こりやすい天気変化のパターン

 だからどうすればよいのか?は、登山者の技量、装備、状況によりますからなんとも言えないところではありますけど、Kasayanとしては気象遭難のニュースがないことを祈るのみです。


3、正月の空模様・・・日本海側の雪 しぶとく残る


 それでは正月 元日から3日の空模様。

GSM正月3コマ181231
(図をクリックすると拡大します)

 詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 大陸を南下中の-35℃以下の寒気が、上空の気圧の谷とともに元日夜から日本付近に南下。
 再び西高東低 冬型の気圧配置が形成され、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が停滞する北陸付近を中心に活発な降雪が予想されています。

 ちょうどUターンラッシュのタイミング。
 山岳遭難だけでなくUターンの足にも注意していただきたいと思います。

 ということで・・・今年最後のブログ更新も(いつも以上に)乱筆乱文、意味不明?になってしまいましたが・・・
 来年もお付き合いいただければ幸いです。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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徐々に弱まりながらも今日いっぱい寒波の影響続く。年末年始の空模様 最新データ!(181230)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 喉の痛みが残るものの体温は平熱に。
 年内には完全回復できそうです。

1、北半球上空の寒気の影響・・・今季一番の寒気 ピークは過ぎたけれど・・・


 今日も最初は北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181230
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 北極海での発達、シベリアへの流出、寒冷渦の形成、偏西風に乗った日本への長旅、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)とともに北日本を通過した-42℃以下の寒気(ピンク)が日本付近で消滅。
 これにて今回の寒波の上空寒気のピークは過ぎたようです。

 ただ向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ181230

 南西諸島の寒波はこれで終わるものの、西~北日本の寒波(気温が平年より顕著に下がる状態が2~3日以上続くこと)は年をまたいで3日頃まで続く予想(2日頃 2回目のピーク?)。
 東日本に至っては仕事始めの6日にかけても低温傾向が予想されています。

 というのも、今回の寒波をもたらしている寒気・・・-42℃以下の寒気が消えたと言っても(大雪の目安になるような)-35℃以下の強い寒気の在庫?が大陸にタップリ残っているから。
 また、上空の寒気が沈降し、地上付近をシッカリ冷やしているためと思われます。

 ということで、ピークは過ぎてもまだまだ続く寒波の影響。
 帰省への影響はいったん解消しそうですから・・・今日の空模様をチェックする前に、外出の機会が多くなりそうな明日(大晦日)~明後日朝(元旦)の空模様をチェックしておきたいと思います。

GSM年末年始181230
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 明日の大晦日・・・(上段の図)弱いながらも好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)がタイミングをずらして日本付近を通過。
 空模様の骨格は不十分ながらもやや回復傾向・・・というか・・・(冬山では特に)寒波の小康状態になることが予想されています。

 このため、(下段の図)西~東日本中心に等圧線の間隔が広がり、強かった北風や降雪も弱まる模様(北日本は上空の気圧の谷に対応して夜再び等圧線が混雑し風雪がやや強まる予想)。
 ただ寒気の北上はイマヒトツなので低温傾向は継続することになりそうです(風が弱まることで体感的な寒さは若干解消?)。

 もっとも年が明けて元日になると、(上段の図)沿海州方面からは大雪の目安といえる-35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進。

 また、日本海側には-30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯が停滞し、これに沿って上空の浅い気圧の谷が断続的に北陸~東北南部を通過することが予想されています。

 このため、(下段の図)北日本は等圧線が引き続きやや混雑気味で、降雪、強めの風、高めの波継続。

 また、大晦日に山陰沖で発生した低気圧が発達しながら北東進。
 2日頃に予想されている「寒波2回目のピーク」の冬型の気圧配置を形成する可能性が示唆されています。

 ということで、大晦日から元旦にかけては今回の寒波の中でもマシな状態で推移することになりそうですけど・・・
 日本海を低気圧が通過することもあって、冬山(中部山岳付近)の天気はコロコロ変化することが心配されます。

 コロコロ変化する天気(特に予想と実況のズレと変化のタイミング)を山中で正確に把握するのはそれなりの知識と経験が必要。
 短期間に増加した積雪による雪崩も含め、遭難の無いことを祈りたいところです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・上層寒気のピークは過ぎても降雪続く!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181230

 冬場・・・日本海側の天気と太平洋側の天気の境目に位置する長野市街地。
 今朝は浅間山方面に明るい空が見え、日本海側の天気が優勢になっています。

 もっとも積雪はわずかで、09時現在でたったの2センチ。
 車で30分程度・・・新潟県境の信濃町では57センチ、飯山は70センチが観測されていますから、県境の山々が雪雲の流入を上手く防いでくれたようです。
 (信じられないことに白馬がたった8センチ。真北に近い方向から雪雲が流入する山雪傾向が白馬の積雪増加に悪影響したかもしれません。要考察)

 なお、最低気温は-3.6℃(06時55分)。
 昨日より2℃も高くなりました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

じっ実況181230

 誰が見ても西高東低 冬型の気圧配置。
 偏西風は北西風が優勢で、大陸の寒気がどんどん流れ込んでくるカタチになっています。

 ただ、山陰を南東進中の上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)の影響で、朝鮮半島から東海沖にかけて弱い気圧の谷の存在が顕著。
 JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の活発な雪雲の帯が若狭湾付近を指向し、雪雲の一部が名古屋方面に流出しているようです。

 昨日20時から今日08時のレーダー画像をチェックすると・・・

全国レーダー068時まで12時間181230
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 
 能登半島以北では北西方向から比較的ストレートに雪雲が流れ込んでいるものの(山雪型)、能登半島の西側では収束線の雪雲の帯が2本・・・広角打法で雪を降らせていることがわかります。

 風と風がぶつかることによる収束線の雪雲、そして大きな曲率で風向が変化することによる収束線の雪雲・・・Kasayan的にはこのあたりが複雑な降雪をもたらしていると考えています。



 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM30日181230
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 午前中は西~北日本を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過。
 全国的に強い冬型が継続し、-30~35℃以下の寒気が南下し雪雲が空高く発達しやすい北日本中心に雪雲が活発化すると思われますが・・・

 夜になると、上空の気圧の谷の大半は東海上へ。
 北日本には上空の高気圧(時計回りの渦)が接近し、西日本にも好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近。

 東日本付近では引き続き上空の気圧の谷が通過しやすい状態が続くものの、北と西は回復(小康状態?)の兆しが見え始めるようです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中は引き続き強い冬型の気圧配置が継続。
 全国的に強風・高波が続き、日本海側では降雪が活発。
 上空の気圧の谷の西端に対応してJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が山陰東部に停滞することが予想されています。

 ただ夜になると、北日本ではほんのわずか、西日本ではかなり顕著に等圧線の間隔が開く模様。
 日本海側の降雪も西日本では顕著に弱まり、-12℃以下の下層寒気も急速に北上することが予想されています。
 (先にチェックしたように、これが明日夜にかけての回復傾向(山では小康状態)の始まりに)


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ181230
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 MSMモデルでも「ゆーっくりと」回復に向かう様子が読み取れますけど・・・
 日本海側の降雪については・・・昨日のようにドカドカ積もる恐れは小さくなったものの、今日いっぱい「やや弱まる」程度に考えておいたほうがイイかもしれません。

 本格的な除雪は降雪がかなり弱まる明日に期待?
 Kasayanも明日は新潟県境の信濃町に出かける予定です。

 (なんか今日の天気図チェック・・・甘すぎる感じ。文章も支離滅裂・・・ご容赦ください)


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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寒波1回目のピーク続く。年末年始の空模様は?(181229)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 発熱、悪寒、喉奥の痛み・・・年内最後の診療に間に合い検査を受けると・・・
 インフルエンザは陰性だけど白血球数が増加しているとのこと。
 細菌による炎症らしいとのことで、抗生物質を処方してもらって帰宅しました。

 薬のせいでしょうか?高校生のように、眠っても眠ってもまだ眠い!!
 昨日午後から今朝にかけて何時間眠り続けたんでしょうか・・・・
 薬を飲むために布団から出てお粥を食べたのでブログも更新。

 とりあえず目先気になる情報を作図しておきましたので、図中の書き込み等を読みながら頭上の未来の空模様をイメージしていただければ幸いです(予報のイメージ化の参考資料)。
 (コメントは超シンプルになりますのでご容赦ください)


1、北半球上空の寒気の影響・・・今季一番の寒気 本体北日本通過中!


 今日も最初は北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 寒波の本体、-30~42℃以下の寒気が、数波の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)とともに断続的に南下中。
 このため、西高東低 冬型の気圧配置と寒気の南下が続いています。

週間気温グラフ181229

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 年越しのタイミングで低温傾向が緩むものの2日には再び気温が低下。
 年明け・・・Uターンのタイミングで再び寒波2回目のピークが予想されています。

 ということで気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、年末年始・・・30日21時~01日21時の空模様をチェック。

TW用GSM3コマ181229
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 次第に緩み始めるとはいえ、明日いっぱいは西高東低強い冬型が続くと考えておいたほうがイイ感じ。

 そして大晦日から元日にかけて冬型の気圧配置が緩むものの・・・日本海に低気圧が発生。
 完全な回復に至らないまま-35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が南下して、日本海の低気圧が東海上に抜け西高東低 冬型の気圧配置に。
 2日からの寒波第2回目のピーク

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・寒波の影響・・・今日もピーク?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181229

 08時現在、長野市の積雪は3センチ。
 最低気温は-5.7℃(05時32分)。

 雪雲の動きは一昨日にセットしたタイムラプスカメラが撮影してくれています(写真右下)。

 そんな今朝の実況

実況181229

 冬型の気圧配置ですが、能登半島より北では等圧線が比較的ストレート。
 雪雲が日本海から真っすぐに上陸し、沿岸部を足早に通過するので山雪型の降雪に。

 能登半島より西では等圧線が高気圧側に湾曲した気圧の谷が停滞。
 JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が北陸西部付近を指向しており、沿岸部の降雪が多くなる里雪型の降雪になっていると思われます。

アメダス積雪05時181229

 05時のアメダスの積雪深を見ると・・・
 新潟県の沿岸部の積雪は驚くなかれ0センチ。
 一方、JPCZの影響を受けやすい富山県(石川県に上陸後、低い山を越えて富山県に流入)では沿岸部でも10センチを超える積雪になっていることがわかります。

 昨日19時から今日09時のレーダー画像を見ると・・・

全国レーダー07時まで12時間181229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 山陰から北陸西部では日付の変わった頃から里雪傾向に変化してきたことがわかります。



 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM29日181229

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 今回の寒波の中心、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の最後の一波が今夜から明日にかけて北日本を通過。
 これが通過し終わるまでは、寒波のピーク・・・強い冬型の影響が続くと考えておいたほうが良さそうですね。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181229
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が指向する場所は刻々と変化。

 地形とJPCZの方向が一致すると太平洋側まで雪雲が流出。
 ホースで水を撒くように、近畿から東海にかけては断続的に雪雲が太平洋側まで流れ出すようです。

 似たような場所はほかにも・・・
 オホーツク海沿岸、津軽海峡付近・・・山形から仙台にかけての仙山線沿線・・・そして豊後水道付近など。

 車でのUターン・・・太平洋側とはいえ降雪には注意してくださいね。
 どんなに雪道に慣れていても、雪国の人はノーマルタイヤで雪道を走るようなことはしません。
 それだけ恐さを知っているから。

 ということで・・・まぶたが重くなってきたので、もうひと眠りして薬を飲むことにいたします。
 これで熱が完全に下がるとイイんですけど・・・


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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年末年始寒波 早速ピーク!(181228)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


大町181228
(写真をクリックすると拡大します)

 夜中に目が覚めると口がカラカラ、喉奥に鈍い痛み・・・そしてゾクゾクの悪寒。
 体温計を脇に挟むと37.8℃。

 年末だというのにやっちまいました。

 ということで・・・
 今日は日課?の北半球上空の寒気と気圧配置のアニメと、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の動向だけに着目したMSMモデルのアニメをもってブログの更新にさせていただきます。

 大変申し訳ありません・・・・


1、北半球上空の寒気の影響・・・年末年始寒波 本体の寒気 襲来!!


 北半球上空の寒気と気圧配置の動向
北半球アニメ181228
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 いよいよやってきました年末年末年始 年越しの寒波をもたらす-42℃以下の寒気塊!

 二つに分裂したようですが・・・今後、どんな振る舞いをするんでしょうか?   



2、今日の空模様・・・年末年始寒波 ピーク第一回目!




 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


昨日17時から今日05時のレーダー画像
全国レーダー05時まで12時間181228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が西進して島根県付近に(いわゆる里雪型)。

 一方、JPCZの東側では日本海からストレートに雪雲が流入し、内陸奥深くまで雪雲が流れ込み始めているようです(いわゆる山雪型)。


 (2)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181228
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 若狭湾から西ではJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の位置が大雪を決定?

 若狭湾から東では、北西の風に乗ってストレートに雪雲流入。
 平野部でも降雪がありますけど、どちらかといえば脊梁山脈・・・山沿い・内陸の豪雪地帯中心の大雪・・・山雪型の降雪になる可能性が示唆されています。

 いずれにせよ、今日は寒波による大雪の第一回目のピーク。
 年の瀬の交通障害などなければイイのですが・・・

 ということで・・・
 女房が作ってくれたお粥でも食べて横になりたいと思います・・・orz


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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年末年始寒波 いよいよ本番へ!(181227)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 今日も大量の天気図チェックや作図、さらに寒波の影響を(年越しで)タイムラプス撮影すべくカメラのセットをしていたので、ブログ更新の時間が足りなくなってしまいました。

 必要な図は作成してありますので、コメント少なめでご容赦いただきたいと思います。

 また、昨日の記事にも書きましたが・・・

 気象庁の予報を主治医の見解。
 民間気象会社の予報をセカンドオピニオン(主治医でもいいですけど)と考え・・・
 GSMモデル、MSMモデルを、診断用のレントゲン写真やCTスキャンの画像と考えて、最寄の地域の空模様(診断)、そして予報のブレ幅(治療経過の可能性)をイメージしていただきたいと思います。

 したがってこのブログは・・・以上の関係を深く理解するための参考資料(家庭の医学?)だと思ってください。

野尻湖畔26日181227


1、北半球上空の寒気の影響・・・今季一番の寒気 中心到着、本体接近中!


 今日も最初は北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今回の寒波の本体・・・寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がサハリンに到着。

 そして寒波の本体といえる-42℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が中国大陸を日本に向けて南下しています。

 この上空の気圧の谷・・・今夜から明日にかけて日本付近を通過。
 このため、天気予報だけでなくニュースでも寒波の影響が伝えられているわけです。

 で・・・年越しの影響が予想されている今回の寒波の見通し・・・
 すなわち、強烈な寒気を伴った寒冷渦と上空の気圧の谷が今後どのように動くのか?
 週間予報作成用の高層天気図をザックリとまとめておきました。

週間高層天気図181227
(図をクリックすると拡大します)

 詳しくは図中の描きこみをお読みいただくとして・・・

 今回の寒波は明日28日頃と、年明け02日頃、2回に分けてピークを迎えることになるようです。

 ただ・・・それ以外の日が平穏と言うわけではなく、日本上空では上空の気圧の谷や寒気が目まぐるしく通過することが予想されています。

 となると・・・やはり具体的な空模様を知りたくなるのが人情。
 そこで今日は元日から3日にかけての空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM正月3コマ181227
(図をクリックすると拡大します)

 強い寒気を伴う上空の気圧の谷の通過によって2回目の寒波のピークを迎える2日・・・
 等圧線の間隔がそれほど狭くないので冬型の気圧配置としては「強い」という表現を使って良いものか?悩むところですけど・・・

 日本海西部では日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と呼ばれる雪雲の帯が活発化。
 JPCZが指向する北陸では(福井県付近中心?)では大雪になることが予想されています。

 もちろんUターンの足えの影響が気になるところ。
 「今のところ」寒波第2波は長続きしないようですから、北陸からのUターンを考えるのであれば、あえてタイミングを遅らせる・・・あるは1日早めるなどの方法もアリかと思います。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データにも・・・

週間気温グラフ181227

 全国的な影響が心配される寒波のピーク①、東~北日本中心の影響が予想されている寒波のピーク②が表現されていることがわかりますよね?

 年末年始の空模様についてはテレビの天気予報でも(週間予報の見せ方をあれこれ工夫して)タップリ伝えられていると思いますので、ちょっと異なる視点から最新データをまとめてみました。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・北から次第に荒れ模様!今夜には寒波の降雪本番へ!!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181227
(電源供給中のタイムラプス用防水カメラと菅平高原方面の雪雲)

 善光寺平上空には北から層積雲が流れ込んでいる状態。
 空が明るくなったり暗くなったりしていますけど、まだ市街地に雪は降り始めていないようです。

 ただ、善光寺平をの東の壁・・・志賀高原や菅平高原はすっかり雲の中。
 雲の下・・・山すそには薄いレースのカーテンが見えますから、雨?みぞれ?雪?いずれかが降っているようです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181227

 上空の気圧の谷(水蒸気画像:赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中につき、西高東低 冬型の気圧配置が「完成する直前」の気圧配置。

 広範囲で雪が強まり始めているのが北日本。
 北陸付近では山沿い(長野県北部や群馬県北部を含む)で雪になっているものの、沿岸の平野部では雨が主体になっているようです。

 とすると・・・雪、風・波が強まるタイミング・・・
 すなわち、上空の気圧の谷が日本付近を通過して、冬型の気圧配置が完成するタイミングが気になりますよね?

昨日20時から今日08時のレーダー画像
全国レーダー08時まで12時間181227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM27日181227
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 実況でチェックした悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)のうち、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が今日の主役。
 今夜にかけて北海道そして東北を南下することが予想されています。

 このため地上では、北から順に等圧線の間隔が狭くなり、西高東低 強い冬型の気圧配置が完成し、地上付近の(雪の降り方に関係する)寒気も南下していくことが予想されています。
 
 このため日本海側では降雪が活発化。
 上空の気圧の谷南端の偏西風強風帯に対応して日本海西部にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の活発な降雪帯まで発生し、北陸西部を指向することも予想されています。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181227
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 内容はいたってシンプルなので、アニメ中の描き込みをお読みいただきたいと思います。

 なお・・・日本海では発生した雪雲は・・・
 海岸に直角に吹き込むほど・・・また、雪雲を運ぶ風の風速が「地上から上空」まで強ければ強いほど内陸の豪雪地帯中心の大雪になる傾向にあります(反対沿岸部の大雪は海岸に沿った形。風速も重要ですが風の収束も必要)。

 かなり乱暴な目安ですけど、これに地形の影響を加味して考えると、雪の降り方をかなりイイ感じで予想することが可能です。

 そのためには、アメダスやウィンドプロファイラなどを使って実況をコマメに把握するのが大切。
 また、モデル(スパコンの計算値)も、地上の降水(雪)の予測だけでなく風の様子もシッカリ把握しておく必要があります。

 今日は最後にオマケとして、作りかけの天気図を掲載しておきたいと思います。

GSMMSM比較181227
(図をクリックすると拡大します)

GSM風速比較181227
(図をクリックすると拡大します)


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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