気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2019年08月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

秋雨前線の雨 断続的に西日本へ。北日本は大気の状態不安定。そして明日は下り坂?(190831)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


1、明日から9月・・・台風上陸のシーズンへ!


 今日で8月も終わり。

 暑すぎたと思えば雨続きだったり・・・
 夏らしいアウトドアスポーツを楽しむこともできずに「今はもう秋・・・」の雰囲気に。

 9月こそは・・・と思っていても、一昨日に発表された一か月予報(原本にリンク)は・・・

rain-00

 Kasayanの行動範囲・・・長野県北部県境付近と新潟県は降水量が多いとのこと・・・orz

 そして9月といえば台風の上陸シーズン。
 念のため、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックしてみると・・・

台風13号モデル比較190831
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 来週末、9月8日(日)21時の時点で・・・
 位置や発達の程度はバラバラですが、いずれの予想にも台風と思われる同心円の等圧線が予想されていいます。

 また、いずれのモデルも、台風の進路をブロックする上空の太平洋高気圧の西への張り出しを弱めに・・・
 そして朝鮮半島方面から偏西風が大きく南に蛇行することを予想しています。
 ※蛇行によって南西偏西風が暖湿気を運び込み、一か月予報のように降水が多くなることに。

 ということは・・・来週末の日本付近には、台風が日本付近へと北上そして上陸するための「エスカレーター」が用意されているということ。
 台風の発生や速度が、エスカレーターの設置期間と一致すれば・・・ご想像の通りのことが起こり得ます。

 ま、悩んでも仕方がないので、あれこれ考えるのは月曜日以降にいたしましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


1、今日の空模様・・・前線南下、小康状態とは言うけれど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190831

 青空優勢ですが、善光寺平(長野盆地)周辺の里山(標高800~1000m前後)では、気温の上昇とともに層雲が踊り出し、アンパン状にまとまった積雲になり始めています。

 ただ、いまのところ積雲が雄大積雲等にまとまる気配はありません。

 最低気温は20.1℃(05時47分)。
 一日このままの陽気でいてくれたらイイのに・・・

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190831

 天気図上は太平洋岸に秋雨前線が停滞している状態。

 ただ・・・レーダー画像を見ると、引き続き雨雲の帯は2本。
 衛星の水蒸気画像からすると・・・インド洋から続く暖湿流のと北からの寒気の間に発生している前線本体の雨雲と・・・
 前線南側、インド洋・南シナ海からの暖湿流と太平洋高気圧の縁辺流の収束線上の雨雲だと思われます。

 ただ、レーダー画像をよーく見ると、北海道の低気圧から山陰にかけて、とぎれとぎれではあるものの、シャープで比較的活発な雨雲の帯が日本海沿岸へと南下していることが分かります。

 これ・・・北海道西岸の低気圧から、大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯に沿って南西に延びる潜在的な前線帯。
 本格的な乾いた秋の空気と夏の残り香がする湿った空気との境目に発生していると思われます。

 ということで、注意すべき雨雲の帯は計3本。
 貴重な晴れという論調の天気予報も多いですが、それぞれの雨雲の帯はどのような振る舞いをするんでしょうか?

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー07時まで190831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 
 ※アニメにすると、3本の雨雲の帯の昨夜から今朝にかけての振る舞いがよくわかりますよね。






 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM31日190831
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 北から順に・・・夜にかけて北日本には、-10~15℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近・通過。
 下り坂、そして大気の不安定な状態が続くことが予想されています。

 一方、西~東日本には上空の太平洋高気圧が張り出してくる模様。
 また、上空の太平洋高気圧の縁辺流も弱まるため、秋雨前線が弱まり、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が通過する際、局地的に雨雲が活発化すると思われます。

 そして・・・一点、気になるのが日本海を東進するー10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響。
 実況でチェックしたように、日本海に形成されている潜在的な前線のシャープな雨雲を活発化させるかもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北海道は夜にかけても気圧の谷、そして不安定な大気によるにわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。

 また、西~東日本の太平洋岸には引き続き秋雨前線の降水帯が停滞するものの、次第に弱まる傾向。
 上空の浅い気圧の谷の通過に対応し、局地的・一時的に降水が強まることが予想されています。

 そして気になる日本海側・・・寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、低圧部や収束線の弱い降水域た北東進することが予想されていますが・・・沿岸への影響は「小さくて済む気配」。
 通常なら無視できそうですけど、マリンスポーツや海釣りをするなら、雨雲の帯(積雲・積乱雲の列)が沿岸に南下する姿を思い浮かべ、気配りしておいても損はないと思います(自分に言い聞かせていたりして)。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 日本海側・・南西風の収束線が予想されているのが気になるところ(これは心配しすぎ)。

 そして・・・太平洋岸の前線の雨雲・・・
 上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が通過するタイミングで活発化するようですが、結構活発なまま、上空の気圧の谷とともに東進することが予想されています。

 09時現在、実況もMSMモデルに近い状態で推移していますから、南岸の崩れ具合・・・天気予報のイメージより少々割り増しで想定しておいてもイイかも?

 また、明日未明から九州北西岸で再び降水が活発化。
 これまでの雨も考慮して、早めの対応が必要になるかもしれません。


2、週末の空模様・・・西から前線活発化?


 それでは明日日曜日の空模様

GSM01日190831
(図をクリックすると拡大します)

 上空の太平洋高気圧の縁辺流が西日本で活発化。
 さらに、寒気を伴う上空の気圧の谷も、朝鮮半島方面から南東進。

 西から秋雨前線の雨雲が活発化してくることが予想されています(MSMモデルと同様ですね)。

 ということで・・・今日夕方以降の天気予報は、雨の降りだしのタイミングと活発化するエリアに要注目。

 上空の太平洋高気圧が張り出すので、東日本では前線の雨というよりにわか雨や雷雨の降り方になりそうですが、そのあたりも注意してチェックするようにしてください。

 ということで、今日はこれから日本海へ。
 明日のブログ更新は・・・たぶん・・・超簡易更新になると思いますのでご容赦を。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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秋雨前線 南下し弱まる傾向。週末の空模様は??(190830)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日午後、秋雨前線のキンク部(低圧部)が北陸沖を通過。
 そのタイミングでキンク部に吹き込む温かく湿った南西風に沿って降水帯が活発化し、Kasayanが住む長野市上空を通過していきました。

 もちろんその様子をタイムラプス撮影・・・同時間帯のレーダー画像もワイプ。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南。西(画面右)から通過する雨雲の様子)

 活発な降水帯も(横方向に?)すぐに通過していくなら問題なし。
 (手多方向に?)停滞するのが一番始末が悪いですよね。


1、今日の空模様・・・前線南下、小康状態?


 金曜日ですから、週末の空模様もチェックしますけど・・・
 まずは今日の空模様から。


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190830

 湧き上がりたくても湧き上がれないような・・・
 湿り気タップリの中上層の空の下に積雲が浮かんでいる状態。

 中層雲の薄い場所はかなり明るく、雲の上には強い日差しが降り注いでいると思われます。

 最低気温は20.7℃(03時01分)。
 09時には24℃を越え、湿度は84パーセント。
 これ以上気温が上昇したら不快だよな・・・という状況です。

 そんな今朝の実況・・・
 今日は午前4時まで12時間のレーダー画像と04時の推計気象分布から。

全国レーダー04時まで190830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 天気予報で伝えられているように、秋雨前線が南下中。
 ただ・・・このアニメを見て「秋雨前線の雨雲はどれ?」と疑問に思われた方が多いんじゃないかと思います。

 というのも、太平洋側はもちろん、日本海側にも活発な雨雲が・・・
 さらに熊本付近にも非常にシャープで活発な線状降水帯が観測されていたりするからです。

 で・・・今朝のテレビの天気予報・・・このように数本の雨雲の帯が表示されているレーダー画像や雨雲の様子のアニメが使われてましたが・・・
 チャンネルを梯子したKasyanの見た番組では、「秋雨前線が南下」という話はあっても「レーダー画像等のどの雨雲の帯が秋雨前線なのか」という解説はありませんでした。
 ※その代わり、映像がないラジオの天気解説で2本の雨雲の帯について解説があったりして。
  なお、昨夜の報道ステーションではシッカリ解説していました(もはや天気予報評論家?)。

 ということで・・・秋雨前線はどれ??という疑問の応えるべく、いつもの実況3点セットをチェック。

実況190830

 気象庁が解析した実況天気図を見る限り、太平洋側の活発な雨雲の帯は秋雨前線にあらず!!
 熊本付近のシャープな線状降水帯から山陰そして北陸に延びる雨雲の帯が秋雨前線の雨雲の帯だということが分かります。

 しかし・・・なんで2本も雨雲の帯ができているんでしょうか?
 03時の実況を、昨日21時初期値の気象庁発表GSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)でチェックしてみると・・・

実況03時分析190830
(図をクリックすると拡大します)

 (梅雨末期のような)太平洋側の活発な降水帯は、上空の太平洋高気圧(高度5880m)の縁辺暖湿流と、インド洋からの暖湿流の合流地点で発生。

 (梅雨前期のような)秋雨前線の活発な降水帯は、-5℃以下の上空寒気を運ぶ高度5820m付近の偏西風強風帯と、インド洋からの暖湿流との合流(せめぎあい)地点で発生していることが分かります。

 結局 梅雨前線と同様、秋雨前線前期と後期の降水帯発達のメカニズムが九州付近に凝縮され、このような大雨をもたらしているのかもしれません。
  ※この状況が続く限り、太平洋側も日本海側も雨の降り方要注意。

 で・・・この状態、上空の太平洋高気圧(夏)と、大陸の寒冷渦(秋)のせめぎあいと言えますけど、両者はともに動きにくい性質を持っています。
 ということは・・・夏と秋はガップリ組み合って大雨モードはまだ続く???





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM30日190830
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 夜にかけて03時の実況と大きな変化はないのですが・・・細かな所を見ていくと・・・

 上空の太平洋高気圧北側の縁辺流(薄赤の矢印)が弱まるとともに、高度5820m付近の偏西風強風帯を超えて-5℃以下の寒気が太平洋岸まで南下することが分かります。
 つまり、夏より秋のほうが優勢に。

 また、引き続き悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が西~東日本を北東進するのに加え・・・
 -10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が対馬海峡付近まで南下してくることが予想されています。
 ということは・・・西~東日本は引き続きぐずつき気味。
 九州北部は大気の状態が不安定?・・・暖かく湿った空気があれば雨雲が湧き上がることが心配されます。

 ※心配なトラフに全部マーキングして後から消去する方法・・・最近疲れてきました・・・orz

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・秋雨前線は太平洋岸まで南下。

 上空の太平洋高気圧北側縁辺流の弱まり(水平シアによる渦度の低下)に対応して前線の降水帯は全体として弱まり始めるものの・・・
 本州上を断続的に北東進する上空の浅い気圧の谷(曲率による渦度)に対応して、前線のキンク部(低圧部)付近を中心に、局地的に活発な降水域が予想されています。

 また、弱まりながら寒冷渦が接近する北日本には対応する地上の低気圧が接近。
 不安定な大気による降水域が予想されており・・・

 前線南側で、暖かく湿った南東風が吹き込む南西諸島でも不安定性の降水域が予想されています。
 
相当温位190830
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 秋雨前線南側に暖湿南西風が吹き込み続けるものの、前線の南下に伴い風速が弱まる傾向。
 このため、前線付近、山岳南西斜面中心に降水が活発化するものの、次第に弱まることに。

 一方、九州方面には北西方向から乾燥した空気が流入(いわゆる空気が入れ替わる状態)。
 さすがに日差しが強く夏日は免れないものの、空気の質感は変わるかも??
 また、寒気を伴う上空の気圧の谷が南下する影響も、今日のところは局地的なもので済みそうです。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様なので、アニメ中の書き込みをお読みいただければOKなのですが・・・

 明朝の九州付近・・・GSMモデルとは異なり(次項でご紹介します)、かなり活発な降水域が予想されています。
 寒気を伴う上空の気圧の谷の通過によると思われますが・・・
 Kasayan的に降水の過剰性を判断することができないので、今夜の天気予報で再チェックされることをお勧めします。


2、週末の空模様・・・土曜は小康状態?日曜日は西から前線活発化?


 それでは週末の空模様。
 こちらも気象庁GSMモデルを使って、上空の偏西風等を描き込みつつチェックしておきました。

 まずは明日土曜日の空模様

GSM31日190830
(図をクリックすると拡大します)

 -5℃以下の上空寒気に対応して秋雨前線は引き続き南海上に停滞。
 一方、上空の太平洋高気圧が北に張り出し、秋雨前線を踏み潰し?弱めることが予想されています。

 また、上空の太平洋高気圧の北西側縁辺に位置する九州の南西海上では前線の降水域が活発化。
 MSMモデルのように九州付近にかかることがあれば大雨になることが心配される状況です。

 一方、乾いた空気が優勢になる日本海側は天気回復。
 久々に秋を感じられる晴天に恵まれそうです(Kasayanはこれに期待していたりして)。

 続いて、明後日日曜日の空模様

GSM01日190830
(図をクリックすると拡大します)

 上空の太平洋高気圧がさらに張り出し、東北南部も覆う模様。
 このため、東~北日本は晴天域の拡大が期待できそうですけど・・・

 九州方面には、寒気を伴う上空の気圧の谷が南東進。
 秋雨前線の降水域が次第に活発化・・・そして東進することが予想されています。

 西から下り坂??
 上空の太平洋高気圧のい張り出しに伴い雨の降り方が前線の雨というよりゲリラ雷雨的になりそうですから、雨の降りやすいエリア、降るタイミング等は明日夜の天気予報で再チェックするのがイイと思います。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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秋雨前線による大雨 強弱繰り返しながら来週にかけて!?(190829)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 いきなりですけど、昨夜19時から今日07時までのレーダー画像のアニメを見ると・・・

全国レーダー07時まで190829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 活発な雨雲の帯が日本海側に停滞。

 夜中、北陸で雨雲が活発化した後・・・
 今朝になって、再び九州北部で雨雲がライン状に活発化し始めていることが分かります。

 また、ライン状の雨雲は、九州北西岸のシャープで活発な雨雲の帯と、対馬付近の幅のある雨雲の帯・・・2本の雨雲の帯によって構成されていることが分かります。

 今回の大雨・・・天気予報では「秋雨前線による大雨」と解説されていますけど・・・
 気象庁が解析している秋雨前線の位置は(南下し始めているものの)対馬付近(07時の段階で対馬と壱岐の間と推測)。
 したがって、九州北西岸に大雨を降らせているシャープな雨雲を正確に表現すると、「秋雨前線南側に吹き込んでいる温かく湿った西風が収束して発生した雨雲の帯」ということになります。

 ちなみに昨日大雨特別警報が発表されたときも、今朝と同様、2本の雨雲の帯が存在していましたが・・・スマホのレーダー画像で2本の降水帯を目にして、どちらが秋雨前線なのか?迷った方も多いのではないでしょうか?(今朝もそうだと思います)。

 ただ、昨日の段階で2本の雨雲の帯の存在をキチンと伝え、その上で今後の雨の降り方について「原因から」伝えていたのは、ウェザーニューズ社のネット動画、「ウェザーニュース」(リンク)だけでした(防災担当のUさん。昔から優秀な方です)。

 天気予報番組の多くは、GPVデータ(雨雲の動きアニメ)を読み上げることが「解説?」になっていますけど、いまやGPVデータは誰でもスマホで見ることができる情報。
 また、気象レーダーはもちろん「予想される雨量は・・・」「土砂災害の危険度を見てみますと・・・」というヤツも、気象庁のHPを開けば、いつでも誰でもチェックすることが可能です。

 昨日、GPVデータや気象庁HPにアクセスできる方の多くが、地上はテレビの天気予報はスマホ以上の情報を教えてくれない・・・と感じたのではないでしょうか?

 もちろん地上波テレビにネット動画と同じものを求めるわけにはいきませんが、「キラリと光る10秒のコメント」や「秀逸で簡単なCG1枚、描き込み1ポイント」が、その内容を劇的に変え、ネットでは得られない説得力のある情報になるはずなんですけど・・・



1、今日の空模様・・・いったん小康状態も、今夜以降はさらに広範囲で大雨に!?


 それでは今日の空模様から。


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190829

 善光寺平(長野盆地)周辺の志賀高原~菅平高原の2000m級の山々の標高700m以上は雲の中。
 いかにも水蒸気タップリといった空模様です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190829

 昨日と状況は大きく変わりありませんけど・・・

 寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の南下に伴い、大陸の冷気を運ぶ偏西風(濃い水色の矢印;高度約5820m)がジワジワと南下中。
 このため、台風12号東側経由で九州付近に流れ込む強い暖湿気が、太平洋高気圧と偏西風の間で、あたかも指でホースをつまんだようにシャープになっていることが分かります。

 特に上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過中の今朝がシャープな流れの最盛期。
 上空の気圧の谷がいったん通過すれば活発な雨のエリアも東に移動し、雨は弱まると思われます。

 ただ・・・偏西風から切り離されて動きが遅いのが寒冷渦の特徴。
 この状態がまだまだ維持されそうですから、次の上空の気圧の谷がやってくれば・・・それも強い寒気を伴っていたりすれば・・・再び暖湿気の流れがシャープになって、大気の状態もより不安定に。
 大雨の恐れがまだまだ続くと思われます。

昨夜19時から今日07時まで、九州のレーダー画像のアニメ

九州レーダーSociableGifted
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※活発な雨雲の帯が2本あることがよくわかりますよね?
  レーダーの解説・・・この理由・原因・今後の展開を無視したら単なるレーダー画像の読み上げですよね?





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM29日190829
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温の様子。

 昨日と状況が大きく変化しているわけではないので、詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 今日一番のポイントは、夜にかけて-5~10℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、朝鮮半島方面から南下してくるということ。

 今日日中、上空の太平洋高気圧の張り出しに伴い前線の雨は小康状態(局地的には活発)になるものの、夜には九州北西岸付近から再び活発化してくることが予想されています。

 ということで、いったん雨が弱まっても今夜から再び活発化・・・
 昨日と異なり、寒気を伴う上空の気圧の谷の影響が加わるため、暖かく湿った空気の流れ込みが昨日並になれば(昨日より少なかったとしても)、再び大雨特別警報が発表されてもおかしくない状況になってしまいます。

相当温位190829
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今夜以降、寒冷渦の南下に伴い朝鮮半島方面から乾燥空気が南下。
 これに押されるように、秋雨前線(黄色の点線)が南下し始めるのですが、同時に、太平洋高気圧縁辺から強い暖湿気(345K以上)が九州北西岸だけでなく、九州南岸や四国南岸方面へと北上し始めることが予想されています。

 今夜から明日にかけて、九州北部はもちろん南部そして四国方面でも大雨の可能性が高まると言えそうです。


 16時45分追記:オマケ





 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190829
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 こちらも詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日未明から再び2本の降水帯が活発化。
 今度は九州北部だけでなく、太平洋側でも大雨の可能性が高まるということがイメージできると思います。


2、明日以降の空模様・・・来週にかけても大雨続く!?


 週間予報の傘マークの列に「この大雨いつまで続くの?」と心配されている方も多いはず。

 そこで、明後日31日から6日間の上空の気圧配置と暖湿気(雨の原料)の流入・秋雨前線の動向を週間予報資料を使ってまとめてみました。

週間高層天気図190829
(図をクリックすると拡大します)

 期間中、秋雨前線はずっと停滞。

 上空の太平洋高気圧の張り出しに伴い来週前半には東北北部付近まで北上する可能性も。
 また大陸の寒気の南下も加わって断続的に大雨になることも心配される状況です。

 大雨が続くとは言いませんが、雨の降りやすい状態は続くことに。

 そして最後にもう一点、この時期に忘れてはならないアレ・・・

台風モデル比較190829
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 各国のモデル(スパコンの計算値)を眺めると、来週後半あたりにイヤ~な同心円が予想されています。

 位置や発達の程度など計算値はバラバラですが、南の海上にアレが存在する可能性は高そうです。

 う~ん・・・orz
 くじけそう。
 ※今日も読み直しの時間がありませんでした・・・誤字脱字・意味不明・・・ご容赦ください。



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 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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九州北部中心のい大雨まだ続く!来週にかけて数回ピーク?(190828)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 今日も新潟県境 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔27日190828
(昨日午後 野尻湖国際村から妙高山 パノラマ写真。写真をクリックすると拡大します)

 昨日、野尻湖畔の空気はすっかり秋。
 明るい曇り空とはいえ、風が吹けば肌寒さも感じられ、湖畔に浮かぶヨットも何か寂しそうに揺れていました。

 昨日は、北信五岳にかかる雲の様子を撮影するため、野尻湖畔のベンチからのブログ更新。
 ※記事を読み直すと誤字脱字だらけ・・・申し訳ありませんでした。
 
 暖かく湿った南風の強まりに伴って、黒姫山の風上斜面に貼りつくように発生した層積雲と裾野に巻き付く霧の様子・・・

(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔の蕎麦畑から黒姫山方面)

 また、野尻湖越しに斑尾山の山頂を越える暖湿気が形成する層積雲の様子をタイムラプス撮影することができました。


(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔の東 斑尾山方面 映像左側が新潟県方面)

 いずれも、暖かく湿った空気が山岳風上斜面を断熱的に上昇することで露点温度に達し雲を形成・・・なんてつまらないことを考える以前に、踊るように振る舞う雲の動きに驚くばかりです。

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


1、今日の空模様・・・大雨特別警報発表!・・・目先、今日の空模様は?


 まずは今日の空模様

 ご存知のように、九州では大雨特別警報が発表されるほどの大雨に!
 「雨雲の動き」のアニメはイヤというほどテレビで伝えられているでしょうから、なぜかあまり伝えられていない「なんで特別な大雨なの?」という点を中心に、Kasayanなりに考えながら書き進めてみたいと思います。

 気象庁HP 気象警報・注意報(最新情報): http://www.jma.go.jp/jp/warn/


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の新潟県境 信濃町 野尻湖畔・・・

野尻湖畔190828

 夜明けまで雨音が聞こえていましたが、09時現在は曇り空。
 最低気温は昨日より5℃ほど高い19.3℃(01時21分)で、ムシムシというよりはジメッと感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190828

 ご存知のように秋雨前線が日本海から関東付近に停滞。

 そして前線の南側・・・九州の西側で、台風12号の東側を経由して強まった太平洋高気圧縁辺の暖湿気、そしてインド洋から中国華南を経て東進する暖湿気が合流(昨日の記事掲載の図参照)。

 このため東シナ海で雨雲が活発化し、西寄りの風の収束線に沿って帯状の雨雲を形成し、九州北部に記録的な、そして「特別な」大雨を降らせていると思われます。
 ※北側の寒気を要因に加えるかどうかは悩むところ

 続いて衛星の水蒸気画像を見ると・・・
 大陸からは大きな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東進中。

 そして寒冷渦南側では、大陸の寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に対馬海峡付近へと南下。
 大気の状態を不安定にすることで、九州の北で寒冷前線化した秋雨前線を強めていると思われます。
 ※都合、大雨の可能性がある降水帯は2本あるということに??

 昨夜20時から今日08時までのレーダー画像のアニメを見ると・・・

全国レーダー08時まで190828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 確かに九州北部に線状の降水帯がかかり続けていることがわかりますけど・・・

 このブログで何度もお伝えしているように、今回の雨の構造は2層構造。

 大雨特別警報が発表されている長崎・佐賀・福岡県方面に活発な線状降水帯がかかっているのに加えて、対馬海峡付近まで南下してきた偏西風強風帯と上空の気圧の谷に対応して、山陰西部(山口県日本海側付近)でも(上空の気圧の谷の通過に対応して)断続的に雨雲が活発化していることがわかります。

 テレビの天気予報では漠然と雨の予想のアニメが使われていますけど、2層構造の活発な降水帯をイメージしながらチェックすると、予想を超える大雨に「なりそうな場所」が見えてくるかもしれません。
 ※九州北部豪雨のとき、山陰の大雨エリアが九州に移動。
  今回、九州の大雨エリアが山陰など他のエリアに移動することも心配です。

昨夜20時から今日08時まで、九州のレーダー画像のアニメ

九州レーダー圧縮190828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※このアニメでも、九州北部の活発な降水帯の北側に潜在的な大雨帯が隠れている感じがしませんか?





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM28日190828
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温の様子。

 実況の延長戦といった感じなので、特にコメントする必要もないのですが・・・
 気になるのが、西南西風の収束線(黄色の点線)に対応する活発な降水帯が対馬付近~山陰沖に北上すること。

 ひと安心という感じを受けますけど・・・
 これは、ー5℃前後の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するタイミングで、前線上に低圧部が発生(前線のへの字部分)するため。

 前線の「への字」部分の通過によって雨雲が北上しても、「への字」部分が通過した後は再び前線が南下。
 「への字」部分(低圧部)の発達次第では、そこに暖かく湿った空気が集中し、雨雲が活発化・・・ダメ押しのまとまった雨になることも心配されます。

 また、このような状態・・・
 日本海の低気圧が北日本に進むにつれて、北陸付近でも発生することが心配されます。 

 一方、東日本の太平洋側・・・
 上空の太平洋高気圧の張り出しに伴い、雨は小康状態になるようですね。

相当温位190828
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 暖湿気の流れが2系統あって、上空の太平洋高気圧の北への張り出しに伴い太平洋岸への流れ込みが弱まることがわかります。
 このため太平洋岸の降水が弱まることになるようですが・・・

 九州方面への流れ込みは、次第に対馬海峡を経て山陰方面へ。
 対馬方面では昨日朝に次いで2回目の大雨に・・・
 九州北部の大雨が山陰に移動することが心配されます。
 ※地面付近の暖湿気の様子もチェックする必要もあるのですが・・・作図は時間切れ・・・



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190828
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルと同様、収束線の降水帯が北上するようですが・・・
 収束線の北側に位置する対馬海峡付近で降水帯が活発化・・・そしてエリアを拡大する模様。

 そして山陰では、明日未明から南西風収束線に沿って降水帯が活発化することが予想されています。

 まさかの大雨エリアの移動???
 今のところ、活発な降水帯は停滞しない可能性のほうが高そうですけど・・・
 夕方以降の天気予報・・・再チェックしてくださいね!!


2、明日以降の空模様・・・「少なくとも」週末にかけて大雨続く!?


 「この大雨いつまで続くの?」と心配している方はもちろん・・・
 幸い大雨エリアにお住まいでなくとも「秋の長雨はいつまで続くの?」とイライラしている方も多いはず。

 とりあえず明日から3日間の空模様を、ザックリとまとめておきました。

大雨GSM3コマ190828
(図をクリックすると拡大します)

 上空の太平洋高気圧(夏)と、大陸から南下してくる寒冷渦と寒気を伴う上空の気圧の谷(秋)のせめぎあいは週末まで続く可能性大。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 少々気になるのが台湾付近に発生する熱帯低気圧?あるいは熱帯低気圧の卵?の影響。

 いずれ秋雨前線に取り込まれ、大雨の原料になることが心配されます。

 この熱帯低気圧の卵?・・・
 米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルでも・・・

大雨GFS3コマ190828
(図をクリックすると拡大します)
 
 それっぽい低気圧・・・として台湾付近い予想されています。

 どうやら、まだまだ大雨モードが継続すると考えておいたほうが良さそう。

 長引く雨で積算の降水量が増加し、特別警報級の大雨でなくてもあっけなく災害が発生してしまうような状況が心配です。

 今日はあれこれチェックポイントが多かったので、結局・・・読み直しできず・・・
 昨日同様、乱筆乱文、誤字脱字、意味不明・・・ありましたら良心的に判断していただければ幸いです。



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季節を圧縮?秋雨前線 日本海側で活発、西から下り坂!(190827)


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 今朝、関東で局地的に激し雷雨になりましたが、その原因は寒気を伴う上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)の通過。

 この寒気を伴う上空の気圧の谷・・・
 昨日午前中は、北陸付近を断続的に南東進し、北陸ににわか雨や雷雨を降らせていました。

 そこで・・・そんな北陸 日本海の空の様子を新潟県 柏崎市でライムラプス撮影!

日本海190827

 写真に描き込んだ風に動きに対応して、佐渡島上空、沿岸の丘陵地帯限定でモクモクと積雲、雄大積雲が沸き上がっていました。

 この様子・・・現在動画として編集中。
 明日当たり、同時刻のレーダー動画と併せてご紹介したいと思います。


1、今日の空模様・・・秋雨前線活発化!日本海側中心にまとまった雨?


 それではいきなり今日の空模様

野尻湖畔190827

 実は早朝から黒姫高原、野尻湖畔の雲の様子を場所を変えつつタイムラプス撮影中。

 アチコチにお店?を開いて、撮影や編集、データのまとめをしながらのブログ更新。
 今日は超シンプルな更新になりますのでご容赦ください。

 ※昨日夕方、同じ場所から志賀高原・群馬県方面に沸く積乱雲をタイムラプス撮影。


(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔から東 志賀高原・群馬県方面に沸く積乱雲)


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 ということで、今朝は「まさに」新潟県境 信濃町野尻「湖畔」からのブログ更新。

黒姫山190827

 現在は湖畔の東側、斑尾山の風上斜面にかかる雲を撮影中ですが、先ほどまでは野尻湖畔の蕎麦畑から「霧下そば」の名の所以である黒姫高原の霧の様子を撮影していました。

 白っぽい青空には巻雲と巻層雲。
 黒姫山の風上斜面(南西斜面)では暖かく湿った南西風が強制上昇によって層積雲が形成され、山すそには長野盆地から場の南西風と日本海に吹き出す陸風によって霧が発生。

 ダイナミックな雲と霧の競演を見ることが出来ました。
 (これも明日あたりご紹介できれば・・・)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190827

  上空の気圧の尾根の東進に伴って移動性高気圧の中心は東海上へ。
 高気圧後面に位置する日本付近では、暖かく湿った南寄りの風が優勢になり始めていて・・・

  秋雨前線の南側・・・太平洋高気圧の西側縁辺に位置する東シナ海北部に水蒸気が集中。
  九州北西部を中心に前線の活発な降水域がかかり始めています。

  また、大陸からは寒気を伴う上空の気圧の谷が断続的に南東進中。
  活発な降水域が次第に東進・・・西から下り坂に向かうことが予想されます。

実況水蒸気北半球190827

 これは同じく03時の北半球上空の水蒸気画像

 太平洋高気圧縁辺経由で流れ込む太平洋の暖湿気と、インドシナ半島から中国華南を経て流れ込むイインド洋の暖湿気が、秋雨前線を活発化させていることがわかります。

実況850hPa190827
(図をクリックすると拡大します)

 続いてこれは、昨日21時の850hPa(上空約1500m)の実況天気図
 風向風速の観測値をつないでいくと、北半球上空の水蒸気画像と同様、太平洋高気圧縁辺から秋雨前線に続く流れ、インド洋かあら秋雨前線に続く流れを読み取ることが出来ます。

 この二つの流れを意識しながら昨夜19時から今日07時までのレーダー画像のアニメを見ると・・・

全国レーダー07時まで190827
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 九州付近にかかる秋雨前線が、なんとなく2本の降水帯に見えてきたりしませんか?
 (一昨日はだれが見ても2本の降水帯が観測されていました)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM27日190827
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 日本の南の上空の太平洋高気圧(夏)と、北西側・・・大陸から南下中の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)(秋)のせめぎあい。

 昨日までの(日本海側中心の)秋晴れをプレゼントしてくれた上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け・・・

 秋の空気を運ぶ偏西風強風帯(高度5820m付近)と、上空の太平洋高気圧縁辺の強風帯が接近するエリア(夏と秋のせめぎあいの場)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の小さな気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東進。
 秋雨前線の停滞と活発なせめぎあいエリアの東への拡大が予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・秋雨前線上に低気圧が発生。
 暖かく湿った南西風の強まりによって、前線付近で降水帯がが活発化。
 前線の南側では、山岳風上斜面や風の収束線を中心ににわか雨や雷雨の発生が予想されています。

 そしてこのエリア・・次第に東へと拡大。
 明日にかけて大雨になることも想定される状態です。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190827
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 紫色は下層雲。

 GSMモデルでチェックしたように、-5℃以下の寒気を運ぶ高度5820m付近の偏西風強風帯に沿って低気圧と前線の降水帯(南西風と北西風の収束線)が活発化しながら北東進。

 明朝には北海道や南西諸島を除いた全域でまとまった雨・・・地域によっては大雨になることが予想されています。

 明日朝にかけて九州北部ではまとまった雨が長時間続くおそれも。
 明日にかけて大雨モードですね!

 ということで・・・野尻湖畔のベンチからのブログ更新はこれで終わり。
 撮影作業しながらなので、乱筆乱文、誤字脱字、意味不明に不親切・・・あると思いますがご容赦ください。



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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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