気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2020年01月

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

久々冬型強まり日本海側で雪!立春寒波 最新データ!!(200131)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日 Yahooニュースを見ていると、北海道に暴風雪をもたらしている低気圧と絡めてウェザーニューズ社の創業者である石橋博良さんについて書かれている記事を見つけました。

 記事に掲載されている気象災害について、こともあろうに石橋さんに説教をたれたことのあるKasayan・・・
 あまりの懐かしさに思わずTweetしてしまいました。


 石橋さんは「民間気象会社」というコトバができるきっかけを作ったような方。

 今、生きておられたら令和の気象業界をどのように語られたでしょうか?



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向



 (1)北半球上空の寒気の動向


 さて、今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200131

 北極から流出し、シベリアで寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を形成した-42℃以下の寒気。
 渦の巻き方が弱まり、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)として(新型肺炎が蔓延している)中国へと南下していることが分かります。

 タイミング的に日本付近にやって来るのは来週前半。
 このブログでは、連日 立春寒波になるのか否か??を追いかけています。

 で、向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ200131

 西日本でも立春頃に平年を下回る予想に変化。
 まだブレ幅は大きいけれど、どちらかといえば下ブレの可能性のほうが高そう。

 気象庁の用語集によれば、寒波とは「主として冬期に、広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」を意味しますから、立春寒波の可能性が高そう・・・と言ってよいかもしれません。

 今年に入ってから雪不足のスキー場や雪を使ったイベントを主催している方々から多くのメールをいただき返信しきれていない状況なのですが、少しホッとされたのではないかと思います。




 (2)立春寒波の可能性は?・・・2月3日(月) 節分の空模様


 もっとも、寒くなっても降るモノが有るか無いかは別の話。
 頭上に降るモノがあるのか??

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、立春(4日)をまたいだ2月3日(月)節分~2月5日(水)の空模様をチェックしておきました。

GSM立春寒波200131
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、地形や日変化の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 (冒頭 北半球のアニメでチェックしたように)シベリアで上空の気圧の谷化した-42℃以下の寒気が再び寒冷渦化して、4日(火)立春頃に日本の北(サハリン付近)を通過。

 寒冷渦の南側を流れる偏西風に乗って-30℃以下の寒気が北陸付近まで南下し、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に西~東日本を通過。

 このため、3日(月)節分の夜に完成する西高東低 冬型の気圧配置と雪の目安となる寒気の南下が(一時的に弱まるタイミングはあるものの)5日(水)にかけて継続し、少なくとも北陸以北の日本海側では、今季一番の降雪・積雪になることが予想されます。

 北陸付近では、季節風の収束線(JPCZ:日本海寒帯気団収束帯)の停滞に伴い、短時間に少々積もりすぎてしまうことも心配されるような状況(一冬に何度もあるような大雪ですけど、超暖冬のこの冬の基準ではかなりの大雪)。

 週末も最新データを追いかけるつもりですが、気になる方は他国のモデルもチェックしてみてくださいね。

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 ※この図の作成に時間がとられて週末の天気の作図が出来ませんでした。ごめんなさい。

野尻湖畔30日200131

 ※昨日の野尻湖畔・・・白くなっているのは斑尾山くらい。異例の景色。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・久々、本格的な冬型!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200131

 青空優勢ですが、東お標高2000m級の山(志賀高原~菅平高原)の稜線には積雲・層積雲が張り付いたまま。
 一方、西の北アルプス方面では、雪煙のように吹きあがる雲が青空に届いています

 最低気温はプラスの0.5℃(07時28分)で、まだまだ高温傾向。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200131

 動きの遅かった日本海の気圧の谷も東海上に抜けて、「とりあえず」西高東低 冬型の気圧配置が完成。
 西側に湾曲した等圧線の影響で、日本海側には西風に乗って雪雲が流れ込んでいるようです。

 この状態・・・いわゆる里雪型の降雪パターン(日本海側平野部中心の降雪)の変形バージョン?
 長野県北部では西風がぶつかる北アルプス付近中心の降雪になりやすく、長野市の晴天は北アルプスを越えた西風の下降気流によってもたらされていると思われます。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・西~東日本を通過していた上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は南東海上へ。
 かなりイイ感じで、冬型の気圧配置の骨格が完成したようですが・・・

 北日本には、カットオフ気味(偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された渦を巻く状態)の上空の気圧の谷が南東進中。
 「とりあえず」完成した北日本の冬型の気圧配置は、この上空の気圧の谷が通過し終わってから本島に完成することになりそうです。

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで200131







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM31日200131
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 午前中、北海道の東に抜けた寒冷渦を追うように、-25℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が西~東日本の南東海上に抜ける模様。
 これで「とりあえず」冬型の気圧配置が完成するわけですが・・・

 実況でチェックしたように、-30℃以下の寒気を伴いカットオフ(偏西風の流れが渦を巻くこと)気味の上空の気圧の谷が津軽海峡付近へと寒東進。
 加えて、-25℃以下の寒気を伴う後続の上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)も西~東日本を通過。

 今夜遅く、本当に冬型の気圧配置の骨格が完成することになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中、すでに西高東低 冬型の気圧配置は完成しているものの・・・北海道の西では等圧線が高気圧側に湾曲し、気圧の谷を形成。

 カットオフ気味の上空の気圧の谷の接近に伴い、気圧の谷に低圧部が完成して津軽海峡を東進。
 低圧部が太平洋に抜けることで教科書的な冬型の気圧配置の完成が予想されます。

 ただ、日本海から吹き降りる季節風は朝から強めで、夜にかけて冬の下層寒気が太平洋側まで南下。

 午前中は等圧線がやや西側に膨らんで西寄りの風が優勢で里雪気味の降雪傾向(ウィンドプロファイラ 高度2000mでは計算値以上に西寄りになっているようです。これが降雪を左右?)。

 夜にかけて北寄りの風に変化して山雪気味(東北の内陸、中部山岳奥深くまで雪雲流入)の降雪傾向に変化する可能性が示唆されています。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200131

 紫色は下層雲。

 カットオフ気味の上空の気圧の谷が北日本を通過するタイミングで、収束線を中心に風雪が活発化。
 東北北部は久々の大雪や大風に?

 冬型の本当の?完成に伴い、南下した収束線がかかる北陸付近でも、明朝は久々の本格的除雪モードになりそうです。

 今回の雪・・・期待の雪ですけど・・・
 フレフレと言いながら、降られると思うと気が重くなるのはなんでしょうね??



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)



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夜には久々!本格的な冬型と降雪へ。立春寒波?最新データ(200130)


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 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
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 27日(月)から29日(水)にかけて、南岸低気圧が通過したかと思えば季節外れの大雨・高温という目まぐるしい天気変化がありました。

 そんな様子・・・長野駅付近から南方向、(関東と長野の境目 菅平高原~中部山岳中心の美ヶ原高原~中部山岳西側の壁 北アルプス)方面の空を、27日11時10分~29日11時10分 48時間 広角 タイムラプス撮影

 48時間の空模様を45秒に圧縮してみました。


(4Kタイムラプス動画 :長野駅付近から南 菅平~美ヶ原~北ア 48時間を45秒に圧縮)

 動画前半は左下に同時間帯のレーダー画像をワイプしたもの。

 南岸低気圧が北東進するにつれて変化する雨雲・雪雲の種類・動向が把握できると思います。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向



 (1)北半球上空の寒気の動向


 今日も日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200130

 一週間前、-42℃以下の巨大な寒気塊が日本の北を素通り。
 大寒らしくない陽気が続いているわけですけど・・・

 ここにきて-30℃以下の寒気がお試し?のように西から南下。
 そしてシベリアでは-42℃以下寒気を伴う寒冷渦が急速に発達しています。

 いよいよ北半球の寒気のエンジンがかかり始めた感じ。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ200130
(図をクリックすると拡大します)

 まだブレ幅が大きいものの、2月3日(月)節分以降、少なくとも東~北日本中心の寒波?(範囲的に寒波と呼ぶかは微妙ですけど)が予想されていて、西日本も平年並みに落ち着く可能性が示唆されています。

 これで日本の温度調整、雪ダム?の貯水量がある程度確保(急速な確保は災害なので)できれば良いのですが・・・




 (2)立春寒波の可能性は?・・・2月3日(月) 節分の空模様


 ということで・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、東~北日本で気温が平年を下回り始める2月3日(月)節分の空模様をチェックしておきました。

GSM3日200130
(図をクリックすると拡大します)

 右側の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 左側の図は、地上気圧と降水量、地形や日変化の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 西高東低 冬型の気圧配置、上空 地上付近とも降雪・積雪には十分な寒気の南下。
 それでいて、冬型も寒気の南下も「現時点では」豪雪災害が発生するほど強すぎないという、絶妙の空模様が予想されています(もちろん長引けば災害になってしまいますけど)。
 
 クリスマス寒波、年末年始寒波、センター試験寒波?、大寒寒波と、あるべき(可能性が高い)寒波にことごとく裏切られてきましたが、今回ばかりは期待できる??

 念のため、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)もチェックしてみたのですが・・・

4日ECMWF200130
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

4日GFS200130
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 ヨーロッパ中期予報センター、アメリカNOAA、いずれのモデルも、気象庁GSMモデルに遅れること1日で、そこそこ適度な?平均的な?(あくまでKasayanの経験上の判断です)この時期らしい冬型の気圧配置と寒気の南下を予想しています。

 シベリアで発達中の寒冷渦・・・エンストしてしまわないことを祈ります。
 ※平穏な春や梅雨そして夏のために、少なくともいつもの冬の寒さは我慢しましょう。


 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・太平洋・日本海 気圧の谷の動き超遅い!!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

黒姫山200130

 今朝の黒姫高原、野尻湖畔は快晴・・・ではないけれど、コッペパンのような積雲が浮かぶ青空優勢。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温はプラスの0.1℃(07時21分)で4月の上旬並み。

小雪傾向200130


 この時期、屋根と地面の積雪が繋がりベランダの柵の向こうは雪の壁になっているはずなのですが・・・
 この状況は桜が咲く頃と同じ。

 今年は家の周りでスノーシューを楽しむことも出来ません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200130

 引き続き、日本付近は深い気圧の谷というか・・・カルデラ火山の中みたい。

 高気圧の外輪山に囲まれる中、三陸沖にメインの火口(低気圧)、北陸沖に小さな火口(低気圧)。
 火口から噴き出す溶岩は問題ではなく(上空では問題ですね)、そんなカルデラに北から流れ込む寒気、南から流れ込む湿った暖気の影響が問題になっています。

 特に南東から暖湿気が流れ込む北海道は、北から流れ込む寒気との主戦場。
 道東の収束線付近では、着雪による電線切断による停電が心配される大雪が始まっているようです。

 また、衛星の水蒸気画像から読み取れる悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)に対応して、山陰沖、九州西岸などに気圧の谷が発生。
 気圧の谷に吹き込む風の収束線に沿った活発な雨雲が観測されています。

 で・・・日本を覆う空気のカルデラ火山は全体として東進中。
 いずれ西高東低 冬型の気圧配置になるはずですけど、複雑な偏西風の流れの中、どのような過程を経て冬型が完成するんでしょうか?(今日は変なたとえでごめんなさい)

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで200130

 ※暖かく湿った空気が優勢な太平洋側の雨雲では発雷も観測されているようです。







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM30日200130
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 北から順に・・・

 -35℃以下の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道へと南東進。
 このため北海道は明日にかけて下り坂、そして大気の状態は不安定。

 また、-25℃前後の寒気を伴う寒冷渦が津軽海峡付近をゆ~っくり東進。
 寒冷渦が東海上に抜けるタイミングで、北日本の冬型の骨格 第一段階が完成すると思われます。
 (第二段階は明日の寒冷渦通過)

 そして山陰~東北南部では、-30℃前後の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本海側に上陸。
 日中にも寒冷渦が東海上に抜ける北日本に遅れること半日?・・・西~東日本は今夜遅くにも冬型の骨格が完成すると思われます。

 さらに西日本でも、-30℃以下の(本体からちぎられて南下している)寒気塊を伴う上空の気圧の谷がゆっくりと南東進。
 たぶん・・・今季一番の上空寒気の影響を受け、大気の状態が不安定になり、落雷や突風を伴う雨とともに気温が下がることになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・三陸沖に進んだ(雪や大雨を降らせた)南岸低気圧が寒冷渦直下に入って発達のピークに。
 暖かく湿った東風によって道東やオホーツク海側に湿雪の大雪を降らせながら、西高東低 冬型の気圧配置の一翼を担うことが予想されています。

 また、寒気を伴う上空の気圧の谷にドリブルされて?北陸沿岸の低気圧は上陸して不明瞭に。
 低気圧西側を南下中の収束線の降水帯も山陰東部~北陸に上陸。

 夜には西~東日本でも西高東低 冬型の気圧配置が完成し、西から-6℃以下の寒気が上陸するとともに、降水域が高標高地から雪に変化すると思われます。

 さらに-30℃以下の寒気塊を伴う上空の気圧の谷に対応して九州西岸に北西風の収束線が停滞。
 活発な雨は局地的になりそうですが、落雷や突風等の激しい現象が心配される状況です。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200130

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 一昨日からの南岸低気圧騒動はとにかく長期。
 南岸低気圧が東海上に抜けて冬型の気圧配置になるまで4日間もかかっています。

 というのも上空の偏西風・・・特に日本海側の流れが大きく蛇行しているから。
 偏西風の蛇行が大きいのは、遅ればせながら北半球の寒気がやる気を出して、日本付近にのさばっている暖気と混ざり合おうとしているから・・・と考えることができるかもしれません。

 もちろん、長期予報で解説されているようにインド洋の対流活動と偏西風の北への蛇行に変化が生じているためではありますけど・・・
 Kasayan的にはもう一つ、遠く離れた他地域も関連ずる別の理由があるように思えてなりません。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
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 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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嵐と高温からジワジワと冬型へ!立春寒波の可能性は??(200129)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
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1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向



 (1)北半球上空のい寒気の動向


 今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200129

 -42℃以下の真冬の寒気が北極海上空に集中。

 全体的に見れば北半球の寒気は蓄積期のように見えますけど、寒気の一部は寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)としてシベリアに流出中。
 -42℃以下の寒気が寒冷渦の南側に流出し始めているのが分かります(AOはかなり微妙挙動)。

 この寒冷渦・・・連日お伝えしているように、タイミング的には来週にも日本付近にやって来るはず。

 向こう一週間の500hPa(上空約5500m)の寒気の様子(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・(タイトルが思いっきり間違えてますね。ごめんなさい。30日)

週間気温グラフ200129
(図をクリックすると拡大します)

 西日本では昨日よりトーンダウンしていますけど、東~北日本では(予想のブレ幅は大きいものの)久々に平年並みか平年を下回る「可能性」が示唆されています。

 季節がら立春寒波の可能性は??

 多少厳しい空模様のなったとしても、そろそろ寒気に南下してもらい温度調節をお願いしないと、春先や梅雨時、場合によっては夏場、無理な温度調節による超寒の戻り、超大雨、不安定な大気による竜巻連発などの激しい現象のリスクが高まってしまいますから、もう少し詳しくチェックしておきましょう。




 (2)立春寒波の可能性は?・・・向こう一週間の空模様と気温傾向


 まずはシベリアに南下した寒冷渦と日本付近の寒気の今後の動向
 週間予報の作成に用いられる週間予報支援図をいうプロ用の天気図をチェックしておきました。

週間高層天気図200129
(図をクリックすると拡大します)

 今週末 2月2日(日)頃、シベリアを旅した寒冷渦(低マーク)は沿海州に到着。
 2月3日(月:節分)頃、サハリンの西(間宮海峡付近)に達し、4日(立春)以降も居座ることが予想されています。

 これが本格的な立春寒波になるのなら、寒冷渦はもっと南の北海道付近に停滞してもおかしくないんですけど・・・

 寒冷渦の位置はこれで許すとして、寒冷渦の南側では周期的に上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近へと南東進する模様。

 上空の気圧の谷は-30℃以下の冬の上空寒気を周期的に東~北日本に運び込むとともに、2月3日頃、6日頃に西高東低 冬型の気圧配置を形成し(31日は寒冷渦と関係が薄いので)、平地で降雪になる目安=上空約1500m -6℃以下の寒気を太平洋側まで南下させることが予想されています。

 一人前の立春寒波ではありませんけど、それなりの低温や降雪がもたらされ、そこそこの温度調整が期待できそうな状況。

 そこで、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、冬型の気圧配置と(超暖冬傾向の)日本海側の降雪が期待される31日(金)、3日(月)、6日(木)の空模様をチェックしておきました。

GSM31日200129
(図をクリックすると拡大します)
 
GSM3日200129
(図をクリックすると拡大します)

GSM6日200129
(図をクリックすると拡大します)

 およそ3日周期で寒気を伴う上空の気圧の谷が通過し、西高東低 冬型の気圧配置が形成されるようですけど、「計算値通りに推移するなら」立春を過ぎてからが冬本番といったイメージ。

 他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)も「それっぽい」予想をたたき出し始めているようですから・・・

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 期待し過ぎず、客観的な気持ちで最新のデータを追いかけたいと思っています(焦る気持ちの自分に言い聞かせていたりして)。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・太平洋・日本海 気圧の谷の動き超遅い!!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200129

 雨上がり・・・白くない里山の中腹に層雲が浮かんで、冬の景色とは思えません。
 「一雨ごとに暖かく」なんて言われる桜が咲く前のような空模様。

 最低気温は5.5℃(06時36分)。
 やっぱり4月・・・長野で桜が咲く頃の気温です。

 そんな今朝の実況

実況200129

 日本付近、北海道 東海上の高気圧と大陸の高気圧に挟まれた気圧の谷。
 谷の南と北・・・太平洋側、日本海側それぞれに低気圧が発生し、太平洋の暖かく湿った空気を引き込むポンプ、大陸の冷たい空気を運び込むポンプの役割をしている・・・と見立てることが出来そうです。

 で・・・それぞれのポンプが運び込んだ寒気と暖気によって日本付近は荒れ模様の天気。
 特に低気圧の進行方向に位置する関東~東北では、北海道 東海上の(動きの遅い)高気圧との間で等圧線が混雑気味。
 強まる南東風とともに勢いよく流れ込む暖湿気によって大気の状態が不安定になり、東日本太平洋側中心に季節外れの雷や大雨になっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、太平洋側の偏西風は比較的ストレートなのに対して、日本海では偏西風が大きく蛇行し渦を巻いている状態。

 このため太平洋側の天気変化のほうが早くめ、太平洋側の低気圧が東海上に抜けたあと、日本海の低気圧が東海上に抜け(あるいは上陸後不明瞭)、ようやく西高東低 冬型の気圧配置が完成。
 先にチェックしたように、日本海側で雪が降るのは明後日31日になりそうです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布
 
全国レーダー08時まで200129

 ※08時現在、活発な雨雲は東北へ
  降雪域では湿雪・・・電線着雪が心配ですね。







 (2)今日~明日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM29日200129
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 実況でチェックしたように、日本海側の天気変化を司るのが高度5400m付近の偏西風強風帯(ピンク)とともに能登半島沖まで南下してくる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。

 一方、太平洋側の天気変化を司るのが高度5520m付近の偏西風強風帯(濃い水色)。
 強風帯に沿って、上空の気圧の谷が関東から三陸沖へと北東進することが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・本州東岸を低気圧が北く東進。
 今夜にかけても低気圧 北東側で等圧線が混雑し、暖かく湿った南東~東強風の収束線に沿って、活発な降水域が形成され続けることが予想されています。

 一方、動きの遅い日本海の低気圧は南下してくる寒冷渦の直下へ。
 発達のピークを迎え、低気圧西側から南下する寒気、太平洋側の低気圧北側から流れ込む暖気、さらに上空の寒気によって、大気の状態も不安定のピークを迎えると思われます。

 なお・・・低気圧とは無縁の九州西岸・・・
 晴れると思いきや、北西風の収束線に沿って降水帯が停滞するようです。

 ※今日の相当温位図・・・面白かったのに作図の時間がありませんでした。ごめんなさい。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200129


 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 二つの低気圧による影響は、全体としてもっと大きな渦(低気圧)の影響とも捉えることが出来そうです。

 日本付近の寒暖差が大きくなりすぎて全体として超巨大な低気圧になっている・・・なんていうのは考えすぎでしょうかね??



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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西~東日本中心 広範囲で大荒れ続く!立春寒波の可能性は?(200128)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 データを前にあれこれ考えていたら今日も時間切れ・・・orz

 考えるために作図をした残骸?は沢山作ったので、今日も簡単なコメントとともに図を掲載
 
 テレビやネットの天気予報解説を深堀したり腑に落としたりするための資料に使っていただければ幸いです(昨日に引き続きごめんなさい)。

0、昨日からの、南岸低気圧による降雪に関する一考察


 降雪がピークを迎えると思われた今日の未明・・・03時の実況

03時雨雪判別考察200128
(図をクリックすると拡大します)

 概ね気温2℃が雨・雪(みぞれを含む)の境界線になっているのはいつもと同じ。
 みぞれと雪の境界線は?・・・湿度に大きく左右されるため不明確だけど、1℃だと思っていれば当たらずともなんとやら。

 昨日から一晩の間に降った雪・・・昨日19時から今日07時まで12時間の降雪量

12時間解析降雪量200128

 関東平野南西部の山岳地帯で降雪量が多かったものの、標高の高い草津や軽井沢、志賀高原では着実に積雪を増やし、軽井沢では0センチ⇒12センチ。
 交通障害を起こすほどの積雪ではなかったけど、これが立ち往生の危険地帯・・・碓氷峠の実力?

 ところで、薄っすらと芝生が白くなる程度の積雪が心配されていた都心部の積雪はゼロ。
 湿度と気温による雨・雪判別グラフ(27日時点のWNI社の予想)にアメダス 東京の実況値をプロットしてみると・・・

WNI社 雨雪変化グラフ実況書き込み200128
(図をクリックすると拡大します)

 03時、都心部では最低気温が予想以上に下がった(0.6℃)ものの、湿度は98%と極めて高め。
 一時的にみぞれになったものの、夜明けとともに昇温して雨主体に。
 昨夜からの強い雨が湿度を上げ、本格的な降雪を阻止したと考えてみた。

 このグラフ・・・予想と実況を刻々と比較できるので、テレビの天気予報でも工夫して使えばイイのに(生放送中にプロットできたら面白いよね?)。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 続いて日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメ。
北半球アニメ200128

 大陸の偏西風は逆位相になっていて本格的な冬の寒気が南下しにくい状態。
 そして・・・面白いことに、ここ数回は大陸に寒冷渦が発生して南岸に強風帯が形成されるタイミングで南岸低気圧が発生。

 一方、北極で発生した寒冷渦(低マーク)が-42℃以下の寒気を西側から引き連れてシベリアに南下中。
 タイミング的には来週・・・立春頃に日本付近にやって来るはず。

 向こう一週間の500hPa(上空約5500m)の寒気の様子(前日の計算値と比較)をチェックすると・・・

週間気温グラフ200128
(図をクリックすると拡大します)

 立春の2月4日、本当に久々・・・全国的に平年並みか低めになる「可能性」が!
 とすると立春寒波??・・・2月4日の空模様を気象庁GSMモデルを使ってチェック!!

GSM立春200128
(図をクリックすると拡大します)

 「計算値通りに推移すれば」・・・立春寒波と言えるかどうかは別として、今期一番の寒気の南下。
 等圧線はそれほど混雑していないけれど(これが計算値のアヤシサを物語っているけれど)、冬型の気圧配置。
 繰り返し「計算値通りに推移すれば」・・・少なくとも北陸以北は今季一番の寒さと大雪に!!

 ただ、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ると・・・orz

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 まだまだ未来や闇の中・・・だけど少しだけ光が見えた感じ??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日~明日の空模様・・・南岸低気圧に加えて日本海低気圧発生!荒れ模様継続!!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200128

 ドン曇り・・・菅平高原(写真左奥)では雪が降っている様子が見えています(雨柱ならぬ雪柱)。
 ※昨日11時から長野県中部上空をタイムラプス撮影中。まもなく24時間・・・

 驚くことに09時の最低気温は(関東平野より高い)5.0℃。

09時アメダス200128
(図をクリックすると拡大します)

 長野盆地と新潟県上越の南寄りの強風・高温、ウィンドプロファイラの上空2000m以上の南寄りの風を考慮すると、日本海に発生中の低気圧に吹き込む(強まり始めた)南風によってフェーン現象が発生していると考えられる。

 どうやら、雪や寒さの南岸低気圧モードから春一番「的」な天気モードに変化しているのかも?

昨日21時から今日09時まで12時間のレーダー画像と09時の推計気象分布

全国レーダー09時まで200128

 ※日本海に低気圧が発生しそうな雲の動き・・・







 (2)今日~明日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェック。

GSM28日200128
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の計算値も気象庁の見立ても、山陰沖に低気圧が進んだ後、今朝までに紀伊半島付近で南岸低気圧が発生するはずだったんだけど・・・

 今朝発表の計算値では、日本海に進む低気圧がいったん不明瞭に。
 南岸低気圧のほうが優勢に太平洋岸を東進し今夜関東沿岸を通過する予想に変化。

 昨日の記事に「山陰沖にノロノロ進む低気圧と明朝までに紀伊半島付近で発生する低気圧。両者の位置やパワーバランスによって降雪の時間帯が延びたり縮んだり?? それには太平洋側と日本海側の偏西風の相互作用、沿海州の上空の気圧の尾根が影響?」なんて書いたけど・・・

 今朝まではまさにパワーバランスが逆転。
 これからはどうなんでしょう??
 
 昨日同様、上空約1500mの相当温位図で暖湿気(雪の原料)と寒冷乾燥空気(雪粒のまま地上に送り届ける空気)の動向も把握。

相当温位200128
(図をクリックすると拡大します)

 南岸低気圧東側に流入する暖湿気を日本海の低気圧がさらに引っ張り上げる??

 だとすると、両者のパワーバランスというより、両者のコラボ?
 いずれにせよ、これも二つ玉低気圧の一種のパターンといえるかも?

 今夜の関東、この時期としては異例の大雨・・・雷も??






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ200128

 紫色は下層雲。

 二つの低気圧、東側の降水がとにかく活発。

 今夜収束線が通過する関東~東北太平洋側・・・雨の降り方、落雷、突風、そして高波に要注意!

 低気圧が通過した後の西日本も・・・スパッと回復するわけには・・・いきそうもないですね。

 ということで・・・今日も超簡易更新、失礼しました。



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 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

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西日本は強風・高波・強い雨、関東甲信は大雪・大雨?の恐れ!(200127)


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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 今夜から明日にかけて関東甲信地方で大雪の恐れ。
 連日 最新データを追いかけてきましたが、いよいよ当日になってしまいました。

 天気予報番組では雨や雪のアニメが繰り返し放送(実況?読み上げ?)されている状況。

 ブログで同じことをしても天気予報ゴッコになってしまいますから、テレビで伝えられていることの理由や予報のブレ幅を考えるための資料作りに専念。
 そんなことをしていたら、昨日に増して時間が足りなくなってしまいました。

 昨日のように箇条書きを書く時間も無くなってしまいましたが、昨日、一昨日の記事を振り返りながらお読みいただければ(図を眺めるだけでOK)、明日にかけて「起こり得ること」「幅のある空模様のシナリオ」をイメージしていただけるはず?

 単なる図の掲載、ご容赦ください。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 今日も日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200127

 立春頃、どこまで寒気が南下するのか?(期待しないで)追いかけたいと思います。

 続いて向こう一週間の500hPa(上空約5500m)の寒気の様子(前日の計算値と比較)。

週間気温グラフ200127
(図をクリックすると拡大します)

 今回の南岸低気圧が西日本への寒気の南下の転換点になりそうですね。

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2、今日~明日の空模様・・・南岸低気圧+低圧部 の影響は?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200127

北アルプス200127

 昨日に引き続き、曇り空だけど北アルプスが隅々までハッキリ!

 空気が澄んでいる理由は?
 昨日朝の関東の雪、今日の関東の雪・・・関係があるかも?

 今朝03時の実況

実況200127

 九州の西側の低気圧は南岸低気圧にあらず。
 明日朝までに、紀伊半島沖で発生するという気象庁の見立て。

昨日21時から今日09時まで12時間のレーダー画像と09時の推計気象分布

全国レーダー09時まで200127

 ※すでに岐阜県や長野県南部で降雪エリアが拡大中。
  関東は降り出しから雪?







 (2)今日~明日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェック。

GSM27日から28日200127
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 山陰沖にノロノロ進む低気圧と明朝までに紀伊半島付近で発生する低気圧。
 両者の位置やパワーバランスによって降雪の時間帯が延びたり縮んだり??
 それには太平洋側と日本海側の偏西風の相互作用、沿海州の上空の気圧の尾根が影響?

 「計算値通りなら」関東平野は明朝雨主体に。長野県や山梨で降り続く雪の影響が心配。

 上空約1500mの相当温位図で暖湿気(雪の原料)と寒冷乾燥空気(雪粒のまま地上に送り届ける空気)の動向を把握。

相当温位850hPa200127
(図をクリックすると拡大します)

 上空約360mの相当温位図で東京タワーてっぺん付近(地面付近)の暖湿気(雪の原料)と寒冷乾燥空気(雪粒のまま地上に送り届ける空気)の動向も把握。

相当温位975hPa200127
(図をクリックすると拡大します)

 関東南岸の潜在的な前線帯が、上空約1500mとほぼ同じ場所。
 上空約1500m付近までは暖湿気と寒冷乾燥空気が(暖湿気が寒冷乾燥空気の上を穏やかに滑っり上がるのではなく)激しくぶつかり合い、上昇気流が活発化しているかも?






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 28日00時の相当温位図(暖湿気(雨の原料)と寒冷乾燥空気の様子)で、今回の降雪の理由を立体的にイメージ。

MSM28日00時予想立体WIVIS200127
(図をクリックすると拡大します)

 あたかも舌のように寒冷乾燥空気が東北から関東平野へと流入。
 その上を暖湿気が滑り上がり雪雲を形成(地面付近では激しいぶつかり合い?)。
 雪粒が雪のまま地上へ・・・というのが今回の降雪にシナリオ。

 続いて解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ200127

 紫色は下層雲。

 GSMモデル、特に上段の図(500hPa)と対応させてご覧ください。

 28日00時の予想を拡大(地上と上空約1500m)

MSM28日00時予想200127
(図をクリックすると拡大します)

 関東平野西部、上信越道、国道18号線 碓井バイパス付近、関越道、国道20号 山梨県・長野県付近、降雪が長引くことによる積雪増加注意。
 長野県西部も要マーク。

 ※今日も超シンプルな更新でごめんなさい。
  テレビのニュースや天気予報の深堀りに使っていただければ幸いです。

 ※必要かつ可能であれば、当記事に追記をしたいと思います。



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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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