今週末、Kasayanは久々に横浜へ。
 というのも、「長距離航海懇話会」というヨットマンの会合に呼んでいただいたからですが・・・・

 ヨットで南太平洋の島々を渡り歩いていたり、ヨーロッパから大西洋を横断し、カリブ海の島々を航海している方々、そして、日本各地を長期にわたって航海しているバリバリのヨットマンの集まりに呼んでいただいたわけで・・・・単なるヨットオタクの気象予報士としては何をお話したらイイのか?ここ数日、アレコレ考えてしまいました。

GWISTARIA120210

 そこで・・・・「臆病者の気象予報士ヨット乗りが、日本海の小さな漁港から出港する直前のバタバタした時間に、今や天気チェックの定番となったインターネットの気象情報を見ながら何を悩んでいるのか?」というテーマで、自分の天気チェックの思考過程をそのまんまサンプル事例として話してくることにしました。

 腰を落ち着けて、十分な資料をもとに気象解析をする方法については様々なテキストがありますけど、アウトドアの現場ではそのまんま実践することはできません。
 そこで、自分なりの天気チェックの方法を構築するたたき台を提供できればイイな・・・と考えたわけです。

 方法の善し悪しは別として、一つの参考資料として、近々、このブログでご紹介したいと思っています。

 さて、大雪が続いている今朝の実況ですが・・・・

実況120210

 天気予報やニュースでは、冬型は西日本からゆるんできて・・・とか、山陰の雪は弱まってきています・・・というコメントが多くなっていますが、レーダー画像やアメダスを見る限り、その変化は非常にゆーっくり
 確かに弱まる傾向ではありますけど、冬型がるむという表現をするのであれば「ゆっくり」という表現とセットでなければ、誤解を生むんじゃないか?と思います。

 また、水蒸気画像を見ると、沿海州には寒気の渦(寒冷渦)と次の上空の気圧の谷が控えています。
 したがって、あまり回復を強調するのではなくて、今夜通過する上空の気圧の谷によって、一時的に風雪が強まる恐れがあることをキチンとコメントするべきじゃないかと・・・・・思っています。
 
 そんな、上空の気圧の谷ですが・・・・

500図120210

 今夜、北日本上空を通過
 昨日の計算値より、少し影響が大きくなるんじゃないかな?という雰囲気。
 さらに、今回の寒波に伴う最後の上空の気圧の谷が大陸に控えています。

 上空の谷の通過にともなって、降り続く雪の強さが、約24時間周期で大きく息をするわけですが、上空の谷の通過と同時に寒気も息をしています

500気温120210

 今夜通過する上空の谷に併せて、北海道上空を-48°の寒気のコアが通過
 次の気圧の谷も、同じ程度の寒気のコアを伴っていることがわかります。

 北日本では、次の気圧の谷が通過するまでは、大雪に気を抜けません。

 以上を踏まえて、今日の降水(雪)の様子をMSMシミュレーションでチェック。

全国流線アニメ120210

 午後から再び雪が強まってきますが、その原因が上空の気圧の谷の接近と通過・・・ということがわかりますよね?
 ちなみに、赤の太線は上空約1500m-6℃・・・・雨雪判別ラインですから、太平洋側に流れ込む雪雲で降るモノのほとんどは雪になります。
 チラチラと降るとしたらどのあたりになるでしょうか?

 最後に、普通の天気図で、昨夜~今夜~明日夜にかけて「ゆーっくり」と西から冬型が弱まってくる様子、そして、寒気のコアが通過するタイミングをまとめておきました。

予想図アニメ120210

 明日は、横浜からのブログ更新。
 簡易的な更新になってしまうかもしれませんが・・・・・・

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm

 短期予報解説資料(10日03時40分発表)抜粋
  大雪ポテンシャル(06 時からの24 時間:地点最大)
    北陸 60、
    北日本、関東甲信 30~50、
    東海・近畿 20 センチ

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