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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨日、新潟県と福島県の県境に位置する奥只見ダムに行ってきました。

奥只見ダム150526

 全長、18Kmの長い上り坂のトンネル(トンネル内気温8℃)を抜けると、そこはまだ春
 大量の残雪の中、新緑の緑がまぶしく光っていました。

 そして・・・今朝、Kasayanは、長野県と新潟県の県境に位置する野尻湖畔に来ています。

野尻湖150526

 上空の薄い雲が点在しているものの、今日も青空優勢
 日中の気温上昇を予感させるような強い日射しが照りつけています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150526

 梅雨前線は引き続き南海上に停滞
 前線上を断続的に低気圧が北東進していますが、その影響は本土に届かず、高気圧の晴天域が優勢になっています。

 もっとも、三陸付近には、昨夕東日本付近ににわか雨をもたらした上空の寒気による雨雲が残っていて・・・
 北海道には、接近中の低気圧の降水帯がかかり始めています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西日本と太平洋上を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過中
 また、北海道にも、上空の気圧の谷が接近しているのがわかります。

 西の上空の気圧の谷は、早々に南海上に抜けてしまうと思われますが・・・
 北海道方面は下り坂へ??


 まずは普通の天気図を使って、明日夜にかけての気圧配置の変化と空模様の関係を、大ざっぱに把握しておきましょう。

予想図アニメ150526
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 明日にかけて、梅雨前線は非常にゆっくりと南下傾向
 日本付近は、大陸からやってくる高気圧に覆われて、晴天が継続・・・
 強い日射しによってますます気温が上昇し、高気圧から吹き下ろす乾燥した熱気に包まれることが予想されます。

 となると・・・夕立が心配されますけど・・・
 明日にかけて日本付近を覆う高気圧は乾燥した大陸生まれ
 日射しによって温まりやすい大陸で加熱され、乾燥した熱気のカタマリになって日本付近にやってきますから、雨の原料になる水蒸気はあまり含まれていません。

 また、昨日夕方、西~東日本の所々で局地的なにわか雨がありましたけど・・・
 そんなにわか雨をもたらした上空の寒気も明日にかけて北東海上に抜けてしまうことが予想されています。

 ということで・・・お湿りも期待できない高温の晴天が続くと思われますが・・・


 そんな様子・・・専門の天気図を使って、詳しくチェックしていきましょう。

500図150526
(図をクリックすると、文字の書き込みのない色塗りの原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・西日本を通過する(弱い悪天パワーを持った)上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、夜にかけてサッサと南東海上に抜ける模様。
 そして、上空の気圧の谷の直後を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の影響はほとんどなく、高気圧の晴天域が拡大
 梅雨前線の降水帯をさらに南に押し下げて・・・
 今夜には東日本にも高気圧が発生することが予想されています。

 もっとも、北海道方面では・・・再び上段の図・・・悪天パワーを持った上空の気圧の谷ゆっくりと通過する模様。
 このため・・・下段の図・・・上空の気圧の谷にドリブルされるように低気圧が北海道付近を通過し、潜在的な寒冷前線と思われる帯状の降水帯が停滞することが予想されています。


 ということで・・・普通の天気図でチェックしたように、北海道方面を除いて、今日も晴天域が優勢になりそうですけど・・・昨日のように、局地的にせよ、にわか雨が発生する可能性は???
 大気の状態を不安定にする上空の寒気や、季節外れの暑さをもたらしている地上付近の暖気の様子にも目を通しておきましょう。

500気温150526
(図をクリックすると、文字の書き込みのない色塗りの原図が拡大します)

 こちらも上段の図から・・・空模様の骨格と同じ上空約5700mの気温分布ですが・・・昨日、西~東日本の大気の状態を不安定にした-15℃以下の寒気が急速に北海道付近まで北上
 さらに、上空の気圧の谷の東進に伴い、-12℃以下の寒気も三陸沖へと抜けていくことが予想されています。

 ということは、上空の寒気が抜けて、大気の状態は安定傾向

 一方、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・東日本に張り出してくる高気圧東側から冷涼?(それほど暑くない?)北寄りの風が吹くため、日本付近では25℃以上の夏日をもたらす12℃以上の暖気が優勢ですが・・・

 高気圧の西側では・・・日射しで暖まった大陸で加熱された15℃以上の暖気が、大陸、そして朝鮮半島を経て、日本海西部から日本付近に接近してくることが予想されています。

 このため、強い日射しが続くことと相まって、今日は昨日より、明日は今日より、暑くなって・・・
 明日は30℃以上の真夏日が続出?

 そうなると・・・上空の寒気が抜けたとしても、地上が高温化するため、相対的に大気の状態が不安定になることが心配されます。

 そこで・・・SSIという大気の安定度の指数をチェックしてみると・・・

SSI150526

 日本付近は・・・上空の寒気が抜けて、大気の状態は安定傾向。
 前線の北側、大陸生まれの乾燥した空気優勢の高気圧に覆われているため、雨の原料(水蒸気)も少なめ・・・
 地上気温がそこそこ上がっても、そう簡単に大気の状態は不安定にならない模様。

 ただ・・・高温に伴い午後から強まる海風に乗って、太平洋の暖かく湿った空気が陸地に流れ込むため・・・
 太平洋側中心に、相対的にやや大気の状態が不安定になることが予想されています。
 特に、静岡県や長野県南部付近が顕著。

 極めて局地的、かなり短時間・・・このあたりで夕立があるかも知れません?
 (重箱のスミを突き破るような細かなチェックですけど)


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデルを使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150526
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 南下した前線の降水帯・・・
 そして寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い、北海道付近を低気圧や潜在的な寒冷前線の降水帯が通過していくことがわかりますが・・・

 概ね高気圧の晴天が優勢で・・・このアニメでは夕立の気配は見られません
 今日も乾いた暑~い晴天が続きそうですが・・・・

中部流線15時150526

 関東甲信付近を拡大してみると・・・
 計算の誤差として処理してしまいたくなるような小さな降水域が、静岡県と長野県の県境付近に予想されていることがわかります。

 中信方面に発生する熱的低気圧(ヒートロー:昇温により内陸に発生する小低気圧)の強さと雨の原料を運び込む海風の強まり方、そして風の収束や山岳斜面による上昇気流の強まり方次第で、実際はどうなるのか???という状態ですけど、このあたりではアヤシイ雲にご用心。

 その他の地域は・・・つきなみですけど、熱中症警戒・・・といったところです。


 なお・・・「この暑さ、いつまで?」と、うんざりし始めている方のために・・・

週間気温平年差150526
 
 向こう一週間の気温の傾向(平年差)をご紹介しておきますが・・・コメントをしたくなくなるような状況。
 うんざりせずに、体調管理に努めましょう・・・ハイ

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      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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    拡大500図150526 拡大500気温150526    
(クリックで原図が拡大します)

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