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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風10号温低化も・・・気になる次の台風は??

 ご存じのように台風10号は、午前0時温帯低気圧に変わりました。

 一週間以上にわたってコースや影響に悩まされ続けた方は、ホッと一息といったところだと思いますけど・・・まだまだ8月、台風シーズン真っ盛り

 次の台風は、いつやって来るのか?
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、向こう一週間の空模様をザックリとチェックしておきました。

GSM6コマ160831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 なんと・・・驚くなかれ、早くも先島諸島付近に低気圧(低圧部?)が発生し、熱帯低気圧あるいは台風へと発達しながら北東進
 来週前半には台風10号と同様のコースを進み、関東沖に達することが予想されています。

 とすると・・・今日09時初期値の計算値、今夜21時初期値の計算値でも同様の熱帯低気圧又は台風が予想されていれば、来週前半も台風12号?の影響に頭を悩ませなければなりません

 ご存じのとおり台風10号は、統計開始以来初めて東北太平洋側への上陸という異例のコースをたどりましたから・・・仮に台風12号?が発生したとすれば、台風10号と似たコースをたどる原因も気になるところ

 そこで、台風の進路を決定する上空の気圧配置と偏西風の予想(4日~6日)もチェックしておきました。

500図3コマ160831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これまたビックリ・・・台風10号を東北北部に引っ張り込んだ原因といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が沿海州方面に東進することが予想されています。

 この点、台風10号が東北に上陸した際、寒冷渦は朝鮮半島付近に停滞し続け、寒冷渦周辺の偏西風だけが東北方面まで大きく蛇行し、南東偏西風となって台風10号を北西方向に引き込んだわけですけど・・・
 来週、寒冷渦本体が沿海州に東進するということは、寒冷渦周辺の偏西風域も東に移動することになるので、台風が本州方面に引き込まれる可能性は小さいと思われます。

 ただ・・・まだまだ熱帯低気圧又は台風発生しておらず、計算値自体安定したとはいえない現時点では、心配も安心もできない状態


 そこで、気になる他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)もチェックしておきました。

 まずは、お馴染みのヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)発表のモデル

ECMWF3コマ160831

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 気象庁発表のGSMモデルと同様、南西諸島方面に熱帯低気圧又は台風を予想していますが・・・
 関東方面に進めることなく、明後日2日(木)にも、九州付近を日本海へと北上させていることがわかります。

 では、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)は、どのような結果をはじき出しているのでしょうか??

GFS6コマ160831

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 
 気象庁GSMモデルやヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のモデルと同様、南西諸島付近に熱帯低気圧又は台風らしき低気圧を予想していますが・・・
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のモデルと同様、九州付近から日本海に北上させていることがわかります。

 ただ・・・太平洋上には別のアヤシイ低気圧?が・・・

 Kasayanがザックリとチェックしたところ・・・気象庁GSMモデルと海外2つのモデルの違いは、寒冷渦が東進してくるタイミングと、東から張り出す上空の太平洋高気圧の強さ(海外のモデルでは強めに予想。台風の東進をブロック)の違いが原因だと思われます。
 (寒冷渦と東から張り出す上空の太平洋高気圧のせめぎ合い?)

 現時点では、熱帯低気圧又は台風12号?の発生、進路ともに予想は不確かで、「スーパーコンピューターの中だけのこと」と言うしかありませんけど・・・
 あと2回、新たな計算値がはじき出された後、明日朝にはもう少し状況がハッキリしてくるでしょうから、このブログでもシッカリ?追いかけていきたいと思っています

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日は台風一過、爽やかな晴天・・・でも台風の影響残る!

 Kasayan・・・実は、新潟県境の信濃町、野尻湖畔に来ています。

黒姫山と蕎麦の花160831

 今朝の野尻湖畔は、ほぼ快晴!
 肌寒いくらいの乾いた空気に包まれ(信濃町の最低気温:13.5℃)、満開の蕎麦畑の向こうには、飯綱山、黒姫山、妙高山がハッキリと見えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160831

 元台風10号の温帯低気圧沿海州沖を北西進中
 間もなく寒冷渦直下(朝鮮半島の東)の低気圧と一体化し、巨大な低気圧を形成すると思われます。

 このため、日本付近は等圧線が大混雑
 低気圧に吹き込む南西風が強まっていて、南西風の収束線に沿って山陰~日本海では帯状に雨雲が点在
 一方、暖かく湿った南東風が強まっている北海道では、道東(山岳風上斜面)中心に、まだ活発な雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・日本付近は、水蒸気(白いエリア)の通り道になっている北海道付近を除いて、寒冷渦南側の偏西風に乗って流れ込んできた乾燥した空気(白くないエリア)に覆われていることがわかります。

 今日は晴れて気温が上昇しても、空気が乾燥しているため、比較的過ごしやすいと思われますが・・・
 (台湾付近・・・早くもアヤシイ低圧部が解析されていますね)


 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM31日160831
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・-5℃以下の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)は、引き続き朝鮮半島付近に停滞
 元台風10号を取り込んで、上空の巨大な低気圧として居座ることがわかります。

 このため、日本付近南西偏西風の場
 偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過していくことが予想されていますが・・・
 空気が乾燥しているため、(暖かく湿った空気が流れ込みやすい地域を除いて)ほとんど影響はないと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日本付近一日を通して概ね晴天

 暖かく湿った空気が流れ込みやすい山陰付近や、北海道では雨雲がかかりやすいものの・・・夜にかけていずれの地域も回復に向かうことが予想されています。

 ただ・・・北海道方面は、昨日の大雨が時間差で影響
 土砂災害や、河川の増水には引き続き警戒が必要です。

 また気圧が低い山陰付近(隠岐三度崎灯台:990hPa前後で推移)では、南西風風下付近での高潮に警戒が必要です(通常干満差の小さい地域なので影響が出やすいかも?)。


 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160831
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 南西風の収束線上で降水帯が発生するようですけど・・・特に問題はなさそう。

 ただ・・・沖縄方面・・・気になるあの低圧部の降水域・・・ジワジワと北上してくるようです。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 【オマケ】
 野尻湖畔の満開の蕎麦畑から、黒姫山山頂付近を北に流れる積雲の様子をインターバル撮影。
 黒姫高原はすっかり秋の気配。
 あと一か月もすれば新蕎麦の季節です。


(4Kインターバル撮影映像)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM6コマ160831拡大500図3コマ160831拡大GSM160831  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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