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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、明日夜から寒波スタート?

 (1)北半球上空の寒気と気圧配置

 昨日までの予想通りに推移すれば、明日夜には今季一番・・・場合によっては記録的寒波が始まることになります。

 もちろん、今日も明日からの寒波の最新データをお伝えしますけど・・・
 まずは、いつものように北半球上空の寒気と気圧配置の様子(6日21時~8日21時の観測値)から。
北半球上空の寒気実況アニメ170109
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 日本付近・・・上空の寒気が抜けていますが(南岸低気圧による降雪は上空の寒気が抜けるタイミングに、下層寒気が南岸低気圧に流れ込むことで発生します)・・・

 明日からの寒波をもたらす-42℃以下の寒気は、沿海州の寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の南西側・・・
 中国大陸を、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)とともに南下中

 問題はこの先ですけど・・・
 今日は14日(土)までの寒気の動きを、アメリカの気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデルを使ってアニメにしておきました。

北半球上空の寒気予想アニメ170109
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 残念ながら、寒気については-30℃以下の寒気しか表現されていませんけど・・・

 12日頃までは、寒冷渦が北海道の北に停滞し、寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線)が東~北日本付近を断続的に通過
 東~北日本中心の寒波の襲来が予想されています。
 
 もっとも13日以降は、寒冷渦本体が北日本方面に南下
 これに伴い寒気を伴う上空の気圧の谷が西日本を通過するようになって、寒さが一段と増し・・・全国的な寒波になることが分かります。

 ということで、次の週末寒波のピークということになりそうですが・・・

 (2)気象庁発表、GSMモデルの予想は?

 気になる具体的な空模様
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM6コマ170109
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 地上の空模様(気圧配置・降水量・風)に、雪雲を空高く発達させる上空約5500mの寒気、降雪をサラサラの積もりやすい雪にする地上付近(上空約1500m)の寒気の様子を描き込んでおきました(図が小さいので、クリックで拡大するこをとおススメします)。

 昨日までの計算値と同様、明日夜から15日夜にかけて、西高東低 冬型の気圧配置が継続
 期間を通して等圧線が大混雑して・・・北寄りの強風と高波が続き・・・
 13日以降は、若狭湾~名古屋、兵庫~紀伊水道、関門海峡~豊後水道など、地形的に風の通り道になりやすい場所で、太平洋側まで雪雲が流れ出してくることが予想されています。

 また、豪雪の原因になる雪雲をもたらす-40℃以下の上空寒気が・・・12日頃まで北海道方面に断続的に流入し・・・13日以降は東日本付近にまで南下
 さらに、雪をサラサラにして積雪を増加させる-10℃以下の地上付近の寒気がジワジワと南下し、14日頃には太平洋側まで南下することが予想されています。
 (データを見る限り、南西諸島方面でも降雪の可能性が??)

 加えて、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる日本海の(気圧の谷に対応する)風の収束線に沿った雪雲の帯(局地的な大雪・豪雪をもたらす)が、期間中ずっと日本海に停滞
 期間の後半にかけて北陸から山陰に南下してくることも分かります。

週間気温グラフ170109

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)の予想。
 ただでさえ寒いこの時期に、平年を大きく下回ることが予想されています。

 今のところ、11日東~北日本中心の寒波1回目のピーク
 14日西~東日本中心の寒波2回目のピークということになりそうですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日これからの空模様・・・南岸低気圧通過

 それでは、ここから今日の空模様・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

菅平170109

 今朝の長野市・・・なんと積雪ゼロ
 もっとも、長野地方気象台(長野市街地)を除く県内の(積雪深計が設置されている)アメダス地点すべてで積雪が観測されています。

 どうやら今回の南岸低気圧・・・非常に微妙な条件のもとで降雪をもたらしたようです。
 (長野市街地では気温が1℃を下回っても、降り出しの雨によって湿度が90%を越えたため、積雪にはなりませんでした)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170109

 南岸低気圧発達のピーク(閉塞)を迎え、関東甲信東部と東北南部に雪や雨を降らせながら東進中
 低気圧周辺では局地的に20m/s以上の強風が吹き荒れ、海上はシケているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への域)が断続的に西から接近中
 低気圧が東海上に抜けた後、西高東低 冬型の気圧配置になり・・・まだまだ悪天傾向が続きそうですけど・・・
 
 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしておきましょう。

GSM9日170109
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が3本-30℃以下の寒気を伴って朝鮮半島付近を通過
 夜にかけて、東~北日本を通過することが予想されています。

 このタイミングで、冬型の気圧配置の骨格が完成
 大気の状態が不安定になって、雪雲が空高く発達すると思われます。

 また、別の上空の気圧の谷が、西日本付近を南東に進むようですが・・・
 西北西の偏西風強風帯が停滞するものの、後続の上空の気圧の谷はない模様。
 西日本は、現状維持かやや回復傾向?で推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、気圧配置は西高東低 冬型へ

 東~北日本中心に等圧線が混雑して北寄りの風が強まり-5℃以下の寒気が南下
 日本海側に予想されている降水域は、北から順に雪に変化すると思われます。
 もちろん海上はシケ模様(太平洋側は晴れますけど北風は強そうですね)。

 一方、やや回復傾向?の西日本・・・今日いっぱい等圧線が混雑するようですけど・・・それでも夜にかけて等圧線の間隔がやや開く傾向
 寒気を伴う上空の気圧の谷に対応する山陰付近の降水域も弱まることが予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170109
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 詳しいことはアニメ中に書き込んでおきましたけど・・・
 今夜にかけて強まる冬型の気圧配置は一時的
 明日夜からの寒波の予告編??といった感じです。

 明日午前中が、日本海側の大雪対策の最後のチャンスになるかもしれませんね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 【オマケ】

(4Kタイムラプス動画:南岸低気圧接近中の霧ヶ峰~富士山方面の空)

8日レーダー車山撮影170109
(動画撮影時のレーダー画像)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM6コマ170109 拡大GSM7日170109 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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